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食べる健康法コミュの対食五観(あるいは受食五観、五観の偈)

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最近、偶然読んだ『風のなかの櫻香(さくらこ)』(内田康夫)で、対食五観の「よっつには、まさしく良薬をこととし形苦(ぎょうく)を済(すく)わんことを取れ 」というのを知りました。

仙人は、永平寺を本山とする曹洞宗の家庭で育ちました。しかし、「薫酒山門を入るを許さず」という教えに背き、三厭五薫(さんえんごくん:獣肉・鳥肉・魚肉・しょうが・にんにく・ねぎ・にら・らっきょう)を否定しません。

それどころか、1971年にロサンゼルスで、にんにくやにらをつかってつくった、キムチのうまさや薬効を知り、病み付きになりました。

ところが、その臭いに閉口して、試行錯誤の30年をかけて、化学合成物質を使わないで、一年間自然醗酵させて、無臭にんにく(⇒無臭キムチ)をつくれるようになったほどです。

当然ですが、自分で造った、無臭にんにくを毎日食べています。

にんにくには、健胃・発汗・利尿・整腸・殺菌・駆虫作用などがある。 また、ビタミンB類が、脂質や糖質の代謝を活性化するので、過体重を予防します。

おかげさまで、仙人は、2013年3月に71歳になりますが、生涯医療費に3500ドル使っていません。平均すると、年間の医療費が50ドルほどだということです。

その仙人が、日ごろ、口にしている「食事を薬に、薬は食事で」は、対食五観に通じていたのですね。

更に古くは、古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの「汝の食事を薬とし、汝の薬を食事とせよ」につながっています。

そこで、調べてみると、次のようなものであることがわかりました。

〔原文〕
一、計功多少量彼来処
二、忖己徳行全闕多減
三、防心顕過不過三毒
四、正事良薬取済形苦
五、為成道業世報非意

これは、「対食五観(あるいは受食五観、五観の偈)」という文章で、仏教において食事(じきじ)を摂る際に行なう「食時作法(じきじさほう)」の中で唱える偈文(げぶん)です。

もともと中国・唐時代の律宗の祖・道宣(どうせん、596〜667)が『四分律行事鈔』下二に記したものが源となって、その後ひろく諸宗にわたり、やがては世俗にも普及していった観文です。

要するに、食餌をとるときの心構えを五つの要点にまとめた文章で、お寺や尼寺では食事の際に必ずこの偈文を唱えて、食に対するありがたさや敬重の念を再確認しているのだそうです。

読み下しの文章は以下の通りです。

一には、功(こう)の多少を計(はか)り、彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)れ
二には、己(おの)が徳行(とくぎょう)の全か闕(けつ)か、多か減かを忖(はか)れ
三には、心(こころ)を防ぎ過(とが)を顕(あらわ)すは三毒(さんどく)に過ぎず
四には、正(まさ)しく良薬(りょうやく)を事とし形苦(ぎょうく)を済(すく)わんことを取れ
五には、道業(どうごう)を成(じょう)ぜんが為なり、世報(せほう)は意に非ず

現代語訳は次の通りです。

一つには、食物が私のところに来るまでに、どこからどのようにして、どれだけ多くの労力や時間がかかっているのかをよく考えるべきである。

二つには、食物を頂戴するにあたって、果たして自分がこれをいただくに値するだけの徳行があるのかないのか、よく考えてみるべきである。

三つには、清浄なる心から離れて、うまいとかまずいとかいう気持ちが出るのは、貪・瞋・癡(とん・じん・ち;むさぼり・いかり・おろかさ)という、煩悩の三毒から生じたものである。だから、うまい・まずいというような執着心にとらわれず、ありがたく食物をいただくべきである。

四つには、食物は身を養い命を保つための良薬としていただくのであり、肉体の苦境を救うために受けるということをしっかりと認識すべきである。

五つには、食物を受けるのは、ただひたすら仏道を成就せしめるためであり、世間での栄達、名誉、地位などとは全く関係ないことを思い知るべきである。

仙人は、健康長寿であるためにも、この「五観の偈文」(ごかんのげぶん)を、よく理解し、よく噛みしめて、食への敬重の念を深めてゆきたいと思います。

コメント(6)

昔(子どものころ?)、大草原の小さな家、というアメリカの田舎での家族のドラマを時々観てました。
良心的な家族が夕食前に家族みんなそろってで席に座り、神へ食事の感謝を唱えてから食べ始めていたのを覚えています。
仏の道にも、食事前に唱える感謝の言葉があったんですね。

先日、日記でこちらの言葉を紹介されてましたが、現代語訳つけていただき、意味がわかりました。
ご紹介、ありがとうございます。
実は僕も昼食のときだけですが唱えています!ここ数年年に一度の座禅会で必ず唱えてからいただきます。で、常連の方(笑)にこれくらいは覚えたほうがいいよ、と言われて箸袋にかいてあるのを必ず目の前に置いておいたら、覚えが悪い自分でも覚えることができました。僕も大好きな言葉です。
>>[1]

『大草原の小さな家』というのは、NHKの英語版で、知人の娘が英語の教材にして小学生の頃に英検の1級に合格したそうな。

仙人も英語の教材にしていたが、上手くなれなかった。

素敵な作品だったが、主人公のマイケル・ランドンは、役柄とは関係なく、ヘイビィスモーカーで、すい臓がんを患って54歳で頓死(1991年)。

ところで、対食五観は、菩提寺や実家ではやっておらず、生涯に、永平寺の宿坊でいただいた朝食の時の一回だけ。

一つには、農家育ちだから、言われなくてもわかる。

三つには、「男なら食事の美味い・まずいは言うな。嫌なら食うな」と父がいつも口にしていた。

その息子が、四つにはにつながる言葉を常時口にしているのだから、やっぱり親子(?)

対食五観は、素敵なことなのに、家庭で実行されてないのは、もったいないね。しかし、普及するには、少々難しすぎる。もっと短く・やさしくしなければなりません。

しかも、1500年間で、食材や食事の仕方が劇的に変わっていますから、健康に生きるためには、感謝するだけでは駄目で、食材を選び、知的な食べ方をしなければなりません。
>>[3]

さすがに優等生! 昼食の時だけでも、実行しているのが、凄いね。

仙人は、永平寺の朝の勤行の時、ジーパンで正座2時間ほどして、足がしびれて、降参。以後、長い間、忘れていた。

でも、健康運動を開始した頃、対食五観に気がついてなかったにせよ、その四番目の趣旨は、日常生活に導引して(実施して)いたのだから好いかって、おおらかなもの。

なにしろ、三厭五薫(さんえんごくん:獣肉・鳥肉・魚肉・しょうが・にんにく・ねぎ・にら・らっきょう)を否定しない男ですから・・・。僧籍に生まれなくてよかった。
英語放映もあったんですか。
自分は日本語で聞いた覚えがあります。

54歳!お若いですね。
あの、素敵なお父さん役ですよね?一本スジの通ったお父さん、いい役でしたね。好きでした。
お母さんも素敵な母親(ご夫婦)を演じておられましたが、理想的な家族のドラマでしたね。


食事前の感謝の言葉は、実際、体への効果が高いと思います。

食べ物への感謝の気持ちを持って食べると、

→ リラックスし、体内の働きが消化を助ける状態にする。
   (交感神経・副交感神経など)
→ ほかの事に気を取られたり、イライラせずに、急いで食べることが無い。
→ 一口ずつ、ゆっくり、味をかみ締めて食べることができる。
    *消化分泌を促す。
    *胃内に一気に多量に食べ物が入ることなく、胃への負担が低い。
    *ほどよく満腹中枢が刺激され、食べすぎが減る。
→ 食事への満足感がある。

感謝の言葉を唱えたことはありませんが、初期仏教の座禅(瞑想)に参加した時、自然と、一口一口、丁寧に、ありがたみを持っていただいたことを覚えています。

よく腹8分、なんて言いますけど、割と大食いで食べるのが好きな自分が、そのときは自然と腹6−7分で満足したのに、自分で驚きました。
(↑座禅ばかりで動かないからお腹が減らなかったり、満腹になると座禅に集中できなくなるせいもあったと思いますが、笑)

体がリラックスしていると(=ストレスの無い状態)、病気の治癒力、体の回復力が高いですが、食事もですね。
リラックスして、食事を意識して丁寧に食べると、消化を促し、食事による体への負担が低い状態で栄養を吸収できます。

それに加えて、体調を整える働きの食材、調理法を選べば、まさに、四つ目の言葉、食が良薬であり、体の苦境を救うものとなりますね(^^)。

対食五観のご縁に、感謝です♪

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