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みちこの映画コミュのヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜

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戦後の東京で、才能がありながら放蕩三昧を続ける小説家・大谷(浅野忠信 )と
彼を健気に支えて暮らす妻の佐知(松たか子)。 
夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため、佐知は椿屋という飲み屋で働き始める。
若く美しい彼女を目当てに通う客で椿屋は繁盛し、生き生きと働く妻の姿を目にした大谷は、
いつか自分は寝取られ男になるだろうと呟くのだった。


湿っぽい映画だと思ってたのにコミカルで好きになった。
セリフが小説チックで、どことなくユーモラス。
太宰治の小説ももう長らく読んでいないけど、なんだか可笑しいと思えるところがあったなあ。

可笑しい人ダントツ一位は小説家の大谷。 
大谷=太宰治と考えていいと思うんだけど、彼は今で言うピーターパン症候群かも。
小説以外はほんと駄目な男。 情けない。 だらしがない。 子供みたい。 
「人間失格」だって本当は15歳くらいでないと書けないと思うのよね〜 青少年の考え方(笑)
なのに彼は女にもてたし、生誕100年たった今も人気を保ち続ける作家。
その子供っぽい作家が、なぜだかわたしたちを惹きつける!

とにかくこの映画は、人間の可笑しさ、哀れさがにじみ出ていて
なかなか太宰ワールドを展開できていたと思う。

終盤になるとちょっとぼやけて分かりにくかった。 ふんわりアートな感じで終わってしまうのだ。

妻の献身的な愛を描いた作品だとしながらも、わたしは妻の怖さを垣間見る。
終盤は自分を裏切った男を2人ほど、口紅で騙すのだ。
チクリチクリと刺すような言動に出ながらも、「これくらいで許しておいてあげましょう」と
いうかのように、あっさりすっきり水に流す。
妻が水に流して忘れても、男はきっとこんな細かな言動を忘れないのよなあ。
それを妻は知っててやってる、きっと。  
これってちょっとした復讐? 
ああ恐ろしや。

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