みちこの映画コミュのアニー・リーボヴィッツレンズの向こうの人生

この人の名前を知らなくても、この人が撮った写真は知ってるかも。

たとえばジョン・レノンが全裸でオノ・ヨーコにキスしてる写真や
妊娠しているデミ・ムーアのヌード写真など。

とにかくセンセーショナルで、インパクトのある写真の数々。
ああ、これも彼女のだったのかと驚きです。

写真がその被写体の人生を変えてしまうっていうのはあまり考えたことがなかったな。
写真からすべてが見て取れるとか、人生が透けて見えるとか。
写真が物語るもの、意味するもの。　人の心に入り込んでインパクトを与えるもの。

それらを意識して彼女の写真を見ていると、本当に才能豊かで
類稀なるセンスを持っている女性だとわかります。

たとえばローリング・ストーンズのツアーに同行して撮ったものは、
彼らの素顔を切り取った写真ばかりで、彼女が彼らにとって空気のように
自然だったことを意味しています。
すっと、被写体の生活に入り込んでシャッターを押す。
誰にでもできることではありません。（一緒になってコカインもやってたみたいだし（笑））

写真が詩やことばのように意味をもち、世間に訴えることができることも
彼女は知っているし、一方で雑誌や宣伝用の写真には細部に渡るこだわりで
芸術性の高いもの、インパクトのあるものを作り仕上げてしまう。

映画を観ている間、その才能にううーーんと唸り続けていました。

ちなみにわたしは・・・撮るのキライではないんだけど、写真や画像を
整理するのが嫌いで、あまりカメラを持ち歩かない・・・んですよねえ。。