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せつない映画コミュのBROKEBACK MOUNTAIN

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たまには封切り作品でも。

話題作なので説明は不要ですね。
実は見る前、わりとうがった見方をしていたんですが、良かったです。
アン・リー監督自身が言っているように、
これはいわゆる「ゲイ・ムービー」ではありません。
もっと普遍的なはなし。
主人公たちが60年代のゲイであることによって、より物語の純度を増してはいますが。

この映画が見る人のセクシャリティを超えて強いものを感じさせるとしたら、
それは「自分に向き合うべき時に真実を見極めずにしまうこと」(なんか堅いな)
という「気づき」なのではないかと。
もちろん、内なる偏見に「気づく」ひとも多いのではないかと思いますが。
「喪失」は個人的に映画として無視できないテーマですが、主人公は
自ら抑圧し続けることによってかけがえの無いものを喪失してしまう。
たとえ人間は生まれ変わるとしても、今の人生は一度きり。
自分に偽りなく人生を全うしなければと思わせてくれる映画です。
リ−監督の抑えめで丹念な演出、若いキャスティングがいい。
武骨で寡黙なカウボーイを演じるヒース・レジャーという俳優は、
いままであまり興味が持てなかったけど、いや、良く頑張っていました。
以前このコミュニティでも取り上げた「グッド・ガール」↓
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1782558&comm_id=91192
にも出ていたジェイク・ギレインホールは「ドニ−・ダ−コ」
あたりから注目していましたが、いつもなにげなくうまいです。
(戦争映画が苦手なので「ジャーヘッド」は未見)
その他、夫の「秘密」を知ってしまってからどんどん
ブス化するイノセントな妻ミシェル・ウイリアムズや、
もうタダの「巨乳プリンセス」とは言わせないアン・ハサウェイなど
若い女優たちもいい。

見終わって、何かしら例の「賞」あげてもいいんじゃないかなーと
思いながらその足で渋谷タワーレコードのサントラコーナーへ行ったら
監督・脚色・オリジナル音楽賞を取った事を知りました。
政治が働きやすいアカデミー賞ではまあ妥当だと思います。
実際に作品賞をとった「クラッシュ」はまだ未見ですが
この映画が世界に与えるであろう影響を考えると、
作品賞にも十分値するのではと思います。
サントラもいいです。

この映画のヒットで、もともと架空の「ブロークバック山」ツアーに
人が殺到してるとかしてないとか。


コメント(15)

ああもう公開してるんですよね、そういえば。
先週末観ようかなと思いましたが時間があわず断念。

アン・リー、何気に好きだし。期待大。
拡大公開されたら真っ先に観に行こうと思っています。

ああ、陽くんがこんなに早く観に行くほどせつない映画なんだねぇ・・予告編を観たときからそんな予感はしてた(うるうる)けど。
>奈緒こさま
渋谷シネマライズ先行公開です。
140分は長くない。
ついだらだら語ってしまいましたが、
以前奈緒こさんがこのコミュでコメントしていたように
「語るより、とにかく観て、浸るべき作品」ですね。

>JUJUさん
初書き込みありがとうございます。
いわゆる、感傷的なせつなさとは違いました。
「大感動」というのも違う。
もっと痛みをともなうものです。

もうひとつ重要なのは、ワイオミングの大自然(実際の撮影は
カナダで行われたようです)とアコースティックなギターの音。
人間、大自然のなかでは無防備で正直になってしまうじゃないですか?
それを前にすると、もう、言い訳できないというか。
それが映画全体を通して強い説得力を持って迫ってくるんだと思います。

音楽は、「アモ−レス・ペロス」「21グラム」
「モーターサイクルダイアリーズ」のグスターボ・サンタオラヤ。
最近作は「スタンドアップ」
あ。僕の友人も「ゲイとして苦悩した時期の記憶が甦ってきて心がひりひり痛かった」って言ってました。

他人事じゃなくて、自分のことのように共感するって、どこか痛みを伴うものなのかもしれませんね。
>JUJUさん
男女を問わず、自分のつらい体験と重ねる人も多いでしょうね。
終盤泣いている人も多かったし。
むしろ僕は感情移入せずに冷静に見ましたが、
観終った後から静かに「来」ましたね。
>音楽は、「アモ−レス・ペロス」「21グラム」
>「モーターサイクルダイアリーズ」のグスターボ・サンタオラヤ。

「21グラム」のサントラ好きでした!
さらに期待度アップです。
出演者の画像でも。
アルマ役ミシェル・ウイリアムズ。
映画とは別人です。(そうでもないか・・・

>奈緒こさま
結局サントラ買いました。
普段は映画のパンフレットなど買わないんですが、
シネマライズのは前半のページがスチール写真で構成されていて、
映画の空気感が再現されていたので思わず買ってしまいました。
今日タワレコのサントラコーナーの試聴機に入ってたので
ちょっと聴いてみました。

よかったです。

ルーファス・ウェインライトが2曲ばかり参加していたのには
苦笑。。。

好きですが。。
>マラパルテさま
上記の他、ボブ・デュランの曲をウイリー・ネルソンが歌う
「He was a friend of mine」もテーマ曲のように使われていますが、
その他はほとんどカントリー曲に至るまでグスターボ・サンタオラヤに
よるものですね。アン・リ−のインタビュウによると、
「既存曲が使用できない時」はすぐにオリジナルを作曲してくれたとか。
昨今の映画サントラに較べると短くて地味ですが、それがいいです。
遅くなりましたが昨日やっと観にいき、静かな満足感をもって帰宅しました。でもコメントするのがとても難しい映画でもあります。

アメリカ史から消えゆく「カウボーイ」を描き、ヒース・レッジャーの視点に重点を置いたせいなのか、アン・リー作品としては遠慮がち(すぎ?)に思えるほどのフラットな画面と「引いた」雰囲気。
社会状況の変化を説明するのでなく、考え抜かれた細かい伏線で表現し、最後の最後までカタルシスを与えない厳しい構成。

個人的な好みとしては前半は「?」と思わなくもなかったんですが、中盤からラストに向かっていく頃には、いつのまにかヒース・レッジャーの醸し出す茫漠とした「喪失感」に引き込まれていました。(レッジャーには「ロック・ユー!」のイメージしかなかったのでかなり驚き・・・)

泣きはしなかったんですけどね。
ゆっくりとした「喪失」、がボディブローのように堪える感じ。
「賞」的に言うとやはり「監督賞」「主演男優賞」かしら。
自分としては1ミリたりとも「ゲイ映画」には見えなかったので、そういった文脈で語っているひとの多い(らしい)のが不思議に思えました。
>奈緒こ様

>コメントするのがとても難しい映画
そうですね。
ただ、「じわじわと来る喪失の哀しみ」みたいなものは
誰もが感じるところだと思う。
アン・リ−はどんな物語りも器用にこなしてしまう感が
ありますが、「ハルク」以降バーンナウトしてしまって
ひところは引退も考えたとか。
そんな時、以前感動して映画化を夢見ていたこの映画を
作ることにしたといいます。
原作がとても短く簡潔であるために、そのニュアンスを
壊さないように丁寧に作られているんだと思う。
いつもは父親の映画に興味を示さない彼の子供達が
映画を観て、「とても誇りに思う」と伝えてくれたのが
とてもうれしかった、とインタビュウで言っていました。
>コメントするのがとても難しい映画

演出が丁寧だから話し出すと「あそこは?」「あれは?」と止まらないんですけどね、書こうとするとうまくまとめられない(笑。

観てからもあれこれ考えたんですが、やっぱり「20年という長い時間をかけた喪失」を描いた、というところがポイントのような気がします。とても普遍的な「楽園喪失」。後半にいくにつれBB山の風景が絵葉書的にキレイになっていくところなど・・・まさに。

80年代ともなると「カウボーイ」がただの「ファッション」化されていく様を脇役の衣装で見せていくところなど、細かく上手いです。(アン・ハサウェイの最後の電話シーンなども、どうせならレブロンのファンデを厚塗りした感じまで出してほしかったですが。)
>楽園喪失

ふむ。「楽園喪失映画」なるものがあるとしたら、
奈緒こ嬢のイチ押しは?

>レブロンのファンデを厚塗り
同感です。
こんにちは。
遅くなってしまいましたが、この映画を見て感動した人の一人です。
映画は久しぶりに見たんのですが、心が空虚になり、ラストシーンは泣けました。
陽さんの批評も良かったです。
よろしくお願いします。
DVDでなんども観ているんですが今日また観てしまいました
やはり何度観ても胸がくるしく切なくなる作品です
作品が終盤に近づくにつれて涙が止まらず号泣。
なぜ劇場へ足を運ばなかったのかと後悔しまくりです
なにより言える事はブロークバックマウンテンは映画史に残る素晴らしい映画だということですね

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