オーストラリアで最も有名な60'sグループといえばThe Easybeatsでしょう(The Bee Geesも…?)。渡英して"Friday On My Mind"が大ヒットし、現在に至るまで多くのアーティストにカヴァーされましたが、個人的にはそれ以前のほうが好きです。
アルバムとしてはこの"Volume 3"でしょうか。必殺の"Sorry"から始まり、以降も隠れた名曲が続きます。
EasybeatsのVanda/Youngから"I'm On Fire"、"Watch Me Burn"を提供されたMike Furber & The Bowery Boys。ビート、ポップ、R&Bなどかなり雑多にやってますが、バックの演奏と録音が荒削りで良いです。"That's When Hapiness Began"とか最高。でも"Watch Me Burn"はEasybeatsのデモには敵わないなぁ。
基本は甘ったるくないビートポップで、演奏もなかなかガッツあります。カヴァーの選曲がなかなか面白く、Whoの"It's Not True"、Easybeatsの"I'll Make You Happy"、Creationの"Painter Man"、Artwoodsの"I Feel Good"等…これでこのグループの方向性が見えると思います。
'67〜'68の音源はかなり完成度高いです。
いやー、これはR&B/ガレージ好きならマストではないでしょうか。正規リリースされた10曲は徹頭徹尾ワイルドなサウンドです。"NUGGETS II"にも収録された"Just A Little Bit"もいいですが、個人的には後期の"You Can't Sit Down"、"Tiger In Your Tank"、"Chicago"(Paul Butterfield)の爆裂R&Bカヴァーがお気に入りです。
冒頭に収録されたデモ/アセテート4曲も良いです。"Talkin' Bout You"は最高だし、"Long Legged Baby"(Graham Bond)も正規版よりラウド。
後半には後身のThe Coloured Ballsの音源も7曲収録(全て未発表)。ブルースロックになりましたがテンションは落ちてません。Jethro TullやSteve Miller Bandの曲もやってます。
Radioactiveレーベルが無くなるというので、滑り込みで4:で紹介されているMike Furberの"JUST A POOR BOY"を購入。
やはり曲名も何も書かれてないのは面食らいますね(苦笑
という訳で調べてみました。参考↓
http://www.milesago.com/artists/furber.htm
1. Stop
2. You're Back Again
3. Love Talk
4. Take This Hammer
5. It's Gonna Work Out Fine
6. Mailman Bring Me No More Blues
7. Just A Poor Boy
8. That's When Happiness Began
9. You Stole My Love
10. Diddy Wah Diddy
11. Marcy, Marcy
12. If You Need Me
ベスト盤にも収録の"Sorry She's Mine"(Small Faces)と"I'm Not Talking"(Yardbirds)の爆裂カヴァーが秀逸ですが、"La La La Lies"(Who)や"Diddy Wa Diddy"(Capt. Beefheart版)なんかもいい感じ。"Satisfaction"は珍しくOtis Redding版を下敷きにしているようです。
"Once Upon A Twilight..."(画像右)
'68年の2ndLP。2006年Aztec MusicからのリリースでEMIライセンスの正規盤、デジパック仕様。まだ入手可能です。
Ray Columbus / THE SOLO YEARS (2004)
The Invaders解散後の'66年にソロデビュー。初期はホーンなどを加えたビートポップスが多く、FUZZをフィーチュアした"We Want A Beat"がいい感じ。
その後米ロサンゼルスに渡りThe Art Collectionを結成。1stシングルの"Kick Me"はFUZZパンク・クラシックとして有名ですが、B面のInvaders時代のヒット曲の再録"She's A Mod '66"はホーンが入ったりで残念な出来。多分バックはArt〜ではないでしょう。
この頃の他の曲は何故か英国サイケっぽい曲が多いです。Ray自身がほとんど作曲とプロデュースを手掛けていたようで、才能を感じさせます。
Art Collection解散後はNZに戻り70's半ばまで音源をリリースしていたようです。ちなみにArt〜解散後、残りのメンバーはモッズバンドPowderを結成しています。Art〜時代などの音源も含めたCDがリリースされていますが、本作にはこれに未収録の音源が2曲(当時のコンピに収録されたもの)入っているのも貴重。CCCDです。
Shane / SAINT PAUL - THE VERY BEST OF SHANE (2001)
こちらは元The PleazersのボーカルShane Hales。バックには元Pleazersのベースやギターも参加していたようです。
'68年にソロデビューし、初期はRay Columbusがマネージ&プロデュースを務めており、曲も提供しています。