少林内勁一指禅功コミュの練功の基本的な注意事項（by 並木克敏先生）

一応書物だけでの独習者の為に練功上の基本的な注意事項を記しておきます。
以下は全て並木克敏先生のお書きになったものです。注意事項を守らずに練功して偏差が起きて廃人になっても知りませんよ～。

【練功上の注意事項 (その一) 】
トレーニングする上では, いくつかの注意事項がありますが, 今回はまず最初に知っておく必要のある「体調と練功」との関係について記します。
〈1〉怒りなど感情の乱れや, 極度の疲労状態のときは休みます。
〈2〉鼻血など出血性疾患を伴うときは, 症状が改善されるまで中止します。
〈3〉生理中でも練功は可能ですが, 出血が多いときは休みます。
〈4〉発熱時は休みます。38度以下の微熱であれば, 練功しても構いません。
〈5〉練功中に気分が悪くなったら, 練功を中断して温かい飲物を飲み休養をとります。夏季では風通しのよい涼しい場所へ移ります。その日は休み, 翌日から再び練功します。

【練功上の注意事項 (その二) 】
気功では練功(トレーニング)する前に, 必ず守るべき約束事があります。この注意事項を守らないと, 効果が弱いばかりでなく, 最悪の場合には「偏差」と呼ばれる副作用が生じることもあります。
特に通信教育では直接, 顔を合わせて指導することができないので, 注意事項を厳重に守ることが必要です。以下,特に注意すべき事柄をあげていきます。

(1)服装
〈ⅰ〉時計, 指輪, ネックレスなどの金属類は, 練功中は外しておきます。
〈ⅱ〉ジーパンなど身体にぴったりするような衣服は, 気の流れが阻害されるので避けます。

(2)飲食物
〈ⅰ〉空腹時や満腹時には, 練功は避けます。空腹時にどうしても練功せざるを得ないときは, 温かい飲み物を事前に飲んでおきます。
〈ⅱ〉練功前後30分間は, 冷たい飲み物を飲まないようにします。
〈ⅲ〉練功前にお酒を絶対飲まないことです。飲酒は, 練功後30分ほどたってからたしなむようにして下さい。

(3)練功
〈ⅰ〉練功は指定された手順と時間を絶対に守って下さい。すでに千五百年余の経験と蓄積が, ここにあるのですから。
〈ⅱ〉練功は同じ系統のものを行い, 異なる系統(他流派)のものを取り入れたりしないで下さい。二つの系統の異なる練功をチャンポンで行うことは,特に避けるべきです。
〈ⅲ〉18歳以下の子供とは,絶対に気功の世界で遊ばないで下さい。
以上の約束事を守って下さい。特に, 赤字の部分は健康を害する可能性がありますので, 厳重に守って頂きたいと思います。

(4)生活
〈1〉練功の15分前は, 仕事や運動をやめてリラックスさせておきます。
〈2〉入浴の前後30分は練功しないようにします。

(5)場所
〈1〉練功する最も好ましい場所は, 室内より屋外の地面の上です。月に一度ぐらいは, 緑の豊かな場所で練功して下さい。
〈2〉冷たいコンクリートの床で, しかも素足での練功は避けます。
〈3〉夏季にクーラーを使用するとき, 冷たい風が直接身体に吹き付ける位置を避けます。
〈4〉畳の部屋では段差があるか注意して下さい。段差のあるところで長く練功していると, 腰を痛めることがあります。

(6)方位・位置
〈ⅰ〉東西南北の方位は, 磁場の関係から, 南向きか北向きが好ましいとされています。
〈ⅱ〉自分の前に幼い子供や病人がいる状態で練功することを禁じています。幼児や病人に向かって練功してはいけません。
※双臀攬月功までトレーニングをしてくると, 本人は気が付かないかも知れませんが, 自分の身体の周囲に「気場」が形成されてきます。この気場は特に, 前方に強く働き, 気に対して敏感な幼児に頭痛などの悪影響を及ぼします。