少林内勁一指禅功コミュの外気功 (中級) 練功内容詳細（目次）

【外気功 (中級) 練功内容詳細（目次】03-,

いよいよ今回から外気功中級に入ります。外気功中級は, よりレベルの高い功法が用意されています。

(01)秘伝功法第一巻「帰納得気法」 (第二尊羅漢功)
外気功中級の最初の功法は, 「帰納得気法」です。この功法は練功すればするほど, 確実に内気が強化されていきます。内気をさらに強化してから, 新しい功法に進むことになります。十ヶ月間の練功で, 気功師としての潜在能力を高められることを希望します。ご健闘を祈ります。
【効能】
外気功中級の第一巻「帰納得気法」は, 十六羅漢功のうちの第二尊羅漢功にあたります。外気を吸収し,濃縮し, それを身体全体に拡大させます。この功法は, 練功すればするほど, 確実に内気を高めることができます。また, 「帰納得気法」は, 気の質を高めることで, あらゆる慢性病にも効果が期待できます。

(02)秘伝功法第二巻「中下上昇法」
【効能】
中下上昇法は, 陰陽のバランスを回復するための功法です。この功法は単独でも効果がありますが, 前回の帰納得気法と組合せることでより高い効果が期待できます。帰納得気法で採り入れた「外気」によって, 身体内の正気を高め, さらに中下上昇法を練功することで, 陽気と陰気のバランスを調整します。身体内の「清らかな気」を上昇させ, 「濁った気」を下方へ沈ませます（清気上昇, 濁気下降）。上方に向かう気は「陽気」で, 下方へ向かう気は「陰気」です。さらに, この功法は, 邪気を体外に排出する効果もあります。
（耶蘇善財註：秦渝生老師によると「三関進気法」が"小周天"であり、この「中下上昇法」が"大周天"だという）。

※ 陰陽のバランスを崩すと生理的に, 次のような異常をきたします。
（1）下半身が軽く, 上半身が重く感じられ, 一寸のことで転び易くなります。
（2）昼は眠くて生気がないのに, 夜は眠れなくなります。

(03)秘伝功法第三巻「補腎強身法(二種)」
【効能】
補腎強身法(一種)が, 中国では師匠に入門を許された者が最初に練功する功法であるのに対して, 補腎強身法(二種)は, 真気を強化させ, 一層のレベルアップを計る功法です。親指の手大陰肺経より始まり,小指の手小陰心経・手太陽小腸経を経て, 薬指の手小陽三焦経で終わります(陰生陽長)。そして, 最後に中指の手厥陰心包経で完結させます。

(04)秘伝功法第四巻「龍形行歩功」
【効能】
「竜形行歩功」は, 「竜形功」の補助的な功法で，同様に内気と外気の交点である労宮穴の機能を高めます。労宮穴を鍛錬することで, 内気外発の強化と，外気内収の強化を行うと同時に，外気内収した気を身体内に循環させます。一指禅功の功法は，ほとんどが静功ですが，唯一例外の動功です。

(05)秘伝功法第五巻「羅漢出掌法」
第五巻の「羅漢出掌法」は, 羅漢という字が入っていますが, 「十六羅漢功」とは違うものです。「羅漢出掌法」は, 内気をスムースに外発させるための功法で, 外気治療の際に役立ちます。簡単な動作ですが,飽きずに練功を続けて下さい。
【効能】
一般的な気功治療では, 手の平や指先から内気を外発させて行います。その際に, 手三陰経と手三陽経の経絡が内気外発の通路になっています。そのためには, 手三陰経と手三陽経の気の流れが, スムースでなければなりません。「羅漢出掌法」は, この気の流れをスムースにする効果があります。

(06)秘伝功法第六巻「経絡弾子功」（第十六尊羅漢功）
一指禅功では, 水晶を使った弾子功は二種類あります。経絡弾子功は, そのうちの一つです。板の上で玉を転がす動作は, 一見すると子供じみたように思えますが, 経絡弾子功は内気外発するための大切なトレーニングです。実は, 玉を廻すところはすべて, 外気治療するときに内気が出る部位なのです。内気は, 魚際穴などのツボや, 指の関節や指先から出ます。
【効能】
弾子とは, 水晶やガラス玉や金属玉などの球のことを指します。経絡弾子功は, これらの弾子を使って手の平のツボを刺激する功法です。手の平には40 穴のツボがあり, このツボは内臓と密接な関係を持っています。これらのツボを刺激することで, 自分の身体全体の機能を調整します。また, 単掌発気法の場合, 内気は手の平のツボや指の関節から発功するので, 経絡弾子功を練功すると, ツボが刺激されて内気が出やすくなります。
（１）自己自身の身体のバランスを整えます。
（２）内気外発の能力を高めます(提高手的発力)。
今回は水晶でなくても, ガラス玉や金属玉の弾子であれば, 十分に利用できます, しかし, のちに練功する羅漢十五尊羅漢功の「托弾板指法」では, 水晶でしか練功の効果が期待できません。さらには外気治療のときにも使いますので, 経済的に余裕があるようでしたら, 水晶を購入して下さい。

(07)秘伝功法第七巻「養気指法(二種)」
養気指法（第二種）は，次のステップに上がるとき，今まで鍛えてきたり，使ってきた全身の気血の調整を行う大切な功法です。「重症の腰痛」の治療は，外気功初級で紹介した「腰痛」と同様に，比較的簡単に効果が期待できる種類のものです。是非，試して下さい。外気治療は，やること自体がトレーニングなので，やらないといつまでも内気外発はできません。気に敏感な人を探して挑戦して下さい。
【効能】
養気指法（第二種）は，今まで鍛えてきた「内気」を調整し（養生）し，次の一層のベルアップを計るためのステップへ向かう体制を準備する役割があります（養気）。また，内気外発で消耗した内気を補うことができます。
（ⅰ）養生自己の生理機能を調整し，最も良い状態にする身体的な修正機能があります。
（ⅱ）養気気の働きを高め, レベルアップを計ることができます。
（ⅲ）補充調整内気外発で消耗した内気を補うことができます。

(08)秘伝功法第八巻「内勁陰陽功」内気外発の三大基本功法の一つ。
【内勁外発三大功法について】
再び触れますが, 発気法には，「意念発気法」, 「採気発気法」, 「自然発気法」の三種があり，一指禅功の発気法は「自然発気法」です。この一指禅功の「自然発気法」の能力を身に付けるためのトレーニング方法が，「内勁外発三大功法」なのです。
（1）内勁外発功
（２）内勁震蕩功
（３）内勁陰陽功
以上の「内勁外発三大功法」に, (４)「二指蛇形功」が加わります。（1）内勁外発功と（２）内勁震蕩功は,すでに外気功初級の最終段で行いました。外気功中級では, （３）内勁陰陽功と(４)二指蛇形功のトレーニングを行います。ここで云う「内勁」とは，内気もしくは「潜在的な力」（潜在能力）という意味です。「内勁外発三大功法」は，内気が充実しているという前提で行います。

【内勁外発三大功法の効能】(再録)
「内勁外発三大功法」をマスターすると，以下の「潜在能力」が身に付きます。
（１）「内気外発」をしながら, 同時にいくつかのツボから「外気内収」をさせます。
（２）したがって，この発気法は, 消耗を最小限に抑えることができます。
（３）すぐにも発功できるだけでなく, 長時間の発功が可能です。
（４）内臓など身体の深部まで内気を送ることができます。
（５）手指按動法により, 気の量と質を意識的に調節することができます。指の動きだけで気の調整をするところから，「一指」禅功という名前が付けられました。
（６）「梯形」の形をとり，相手のツボに向けるだけで発功が可能です。「一指禅功」では, 他の流派の発気法とは異なり, 意念を用いると発功のパワーが逆に低下するので, 意念は一切使いません。
【効能】
「内勁陰陽功」には，以下の二つの効能があります。
（１）三焦経を鍛え，六腑五臓を含んだ全身の気を調整します。
（２）さらに正気を強化し，一層のパワーアップを計ります。「内勁陰陽功」をマスターすると，半身不随になった患者のマヒを治療することができるようになります。

(09)秘伝功法第九巻「二指蛇形指」（第四尊羅漢功）
二指蛇形功は，涼気を発するための特殊な功法です。この功法をマスターし，涼気を発功できるようになると，歯痛や顔面神経痛などの痛み止めに多大な効果を発揮できるようになります。また，ここで紹介している「首痛」の外気治療法は，比較的効果の高いものなので, 是非とも挑戦して下さい。
【効能】
「二指蛇形功」には，以下の二つの効能があります。
（１）二指蛇形功を練功すると，冷たい気を発することができます（発放涼気）。
（２）涼気を発することによって，患者の邪気を取り去り（調出涼気），歯痛や神経痛などの痛みを止めることができます（止痛）。

(10)秘伝功法第十巻「無題・特殊指法」

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やはり外気功初級の時と同様に保健用の内気功も含まれている。それだけ自身の気を補うありとあらゆる手段が必要な世界なんだろう。

[内気功部分]
1,「帰納得気法」 (第二尊羅漢功) 。
功法の紹介：外気を吸収し凝縮し, それを身体全体に拡大させる。

2, 「中下上昇法」。
功法の紹介：陽気を上方へ, 陰気を下方へ移動させ, 陰陽のバランスをとる。

3, 「補腎強身法(二種)」。
功法の紹介：最も原始的な功法内気を強化する。

7, 「養気指法(二種)」。
功法の紹介：自己の生理機能を調整し, 最も良い状態に保つ修正機能をもつ。

10, 「無題・特殊指法」。
功法の紹介：過度の疲労や体調不良のときに行う自己調整法。

[外気功部分」
4, 「龍形行歩功」。
功法の紹介：龍形功の補助的功法。外気内収した気を身体内に循環させる。

5, 「羅漢出掌法」。
功法の紹介：内気をスムースに出すための訓練法。

6, 「経絡弾子功」（第十六尊羅漢功）。
功法の紹介：自己の気のバランスを整え, 内気外発の能力を高める。

8, 「内勁陰陽功」。
功法の紹介：三焦経を鍛え全身の気の調整を行う一層レベルの高い功法。

9, 「二指蛇形指」（第四尊羅漢功）。
功法の紹介：冷気を発功させ患部の痛み止め, また邪気を排除させる。