1940〜５０年代に誕生した音楽分野に、エキゾチック・サウンド(エキゾチカ）が有ります。
この話をするに当たって、まずアメリカにおけるハワイアンミュージックの普及を理解した方が良いでしょう。
ハワイには伝統的なハワイアンミュージック(トラディッショナル ハワイアン）が存在しました。
諸々の過程は省略して、このハワイ音楽とアメリカのジャズが結びついて、お馴染みのハワイアンと呼ばれる音楽分野が確立されたわけです。
当時のハワイアンの主役は、スティールギターの調べ。
（昔日本でも良く夏に屋上ビアガーデンで流れていた、あのスタイルです。）
多くのアメリカ人に受け入れられたこのスタイルは、一つの分野を確立しました。
アメリカ本土でジャズの心得がある多くのスティールギタープレーヤーが誕生し、またハワイのスティールギター奏者たちもアメリカ本土に渡りジャズのイディオムを身につけました。
ハワイアンミュージックの確立がまた多くのアメリカ市民をハワイ観光に導き、多くのアメリカ人たちがハワイを訪問するようになりました。
さてここで登場するのが、エキゾチック・サウンドの創立者マーティン・デニー（Martin Denny, 1911年4月10日 - 2005年3月2日）です。
https:/
１９４０年代にジャズピアニストとしてサンフランシスコのクラブやホテルのラウンジで活躍していたマーティンは、ハワイ旅行に出かけそこで耳にした西洋と東洋そしてハワイ伝統の音楽の結合に強く心を惹かれました。
結局マーティンはハワイに移り住む決心をして、新しい音楽の創造を始めました。
この時彼が出会ったのがエキゾチック・サウンドに欠かせないもう一人のミュージシャンであるアーサー・ライマンです。
https:/
ヴァイブラフォン奏者であるアーサーですが、当時彼はハワイの名門ホテルであるハレクラニで働くホテルマンでした。
1951年にマーティンはアーサーに自己のグループへの参加を呼びかけ、ここに有名なエキゾチック・サウンドのグループが誕生しました。
エキゾチック・サウンドのテーマとする音楽は、西洋文化から見た異国情緒。
その対象はハワイや南太平洋にとどまらず、南アメリカ、アジア全域、アフリカにも及びました。
ジョージ・シアリングの影響も感じさせるマーティンのピアノとアーサーのヴァイブラフォーンを軸とするパーカッシブな独特のサウンドは、熱狂的なファンを獲得するに至りました。
ハワイアンの他にラテンミュージックも大衆的な地位を得ていたアメリカでは、この新しい音楽が受け入れられる余地が充分にあったのでしょう。
音楽のバックにジャングルの獣や鳥の声を挿入する試みも、アーサー・ライマンのアイデアだったようです。
後にマーティンのグループから独立したアーサー・ライマンは更にエキゾチック・サウンドの旗手として、多くのアルバムを世に送り出しました。
さてもう一人、エキゾチック・サウンドを語る時欠かせないのが、その先駆者たるレス・バクスターの存在です。
https:/
作曲家でありバンドリーダーであるレスも多くのアルバムを残していますが、マーティンやアーサーのバンドではレスが作曲した多くの曲がレパートリーとなりました。
その極めつけは、"Quiet Village(静かな村）”でしょう。
この話をするに当たって、まずアメリカにおけるハワイアンミュージックの普及を理解した方が良いでしょう。
ハワイには伝統的なハワイアンミュージック(トラディッショナル ハワイアン）が存在しました。
諸々の過程は省略して、このハワイ音楽とアメリカのジャズが結びついて、お馴染みのハワイアンと呼ばれる音楽分野が確立されたわけです。
当時のハワイアンの主役は、スティールギターの調べ。
（昔日本でも良く夏に屋上ビアガーデンで流れていた、あのスタイルです。）
多くのアメリカ人に受け入れられたこのスタイルは、一つの分野を確立しました。
アメリカ本土でジャズの心得がある多くのスティールギタープレーヤーが誕生し、またハワイのスティールギター奏者たちもアメリカ本土に渡りジャズのイディオムを身につけました。
ハワイアンミュージックの確立がまた多くのアメリカ市民をハワイ観光に導き、多くのアメリカ人たちがハワイを訪問するようになりました。
さてここで登場するのが、エキゾチック・サウンドの創立者マーティン・デニー（Martin Denny, 1911年4月10日 - 2005年3月2日）です。
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１９４０年代にジャズピアニストとしてサンフランシスコのクラブやホテルのラウンジで活躍していたマーティンは、ハワイ旅行に出かけそこで耳にした西洋と東洋そしてハワイ伝統の音楽の結合に強く心を惹かれました。
結局マーティンはハワイに移り住む決心をして、新しい音楽の創造を始めました。
この時彼が出会ったのがエキゾチック・サウンドに欠かせないもう一人のミュージシャンであるアーサー・ライマンです。
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ヴァイブラフォン奏者であるアーサーですが、当時彼はハワイの名門ホテルであるハレクラニで働くホテルマンでした。
1951年にマーティンはアーサーに自己のグループへの参加を呼びかけ、ここに有名なエキゾチック・サウンドのグループが誕生しました。
エキゾチック・サウンドのテーマとする音楽は、西洋文化から見た異国情緒。
その対象はハワイや南太平洋にとどまらず、南アメリカ、アジア全域、アフリカにも及びました。
ジョージ・シアリングの影響も感じさせるマーティンのピアノとアーサーのヴァイブラフォーンを軸とするパーカッシブな独特のサウンドは、熱狂的なファンを獲得するに至りました。
ハワイアンの他にラテンミュージックも大衆的な地位を得ていたアメリカでは、この新しい音楽が受け入れられる余地が充分にあったのでしょう。
音楽のバックにジャングルの獣や鳥の声を挿入する試みも、アーサー・ライマンのアイデアだったようです。
後にマーティンのグループから独立したアーサー・ライマンは更にエキゾチック・サウンドの旗手として、多くのアルバムを世に送り出しました。
さてもう一人、エキゾチック・サウンドを語る時欠かせないのが、その先駆者たるレス・バクスターの存在です。
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作曲家でありバンドリーダーであるレスも多くのアルバムを残していますが、マーティンやアーサーのバンドではレスが作曲した多くの曲がレパートリーとなりました。
その極めつけは、"Quiet Village(静かな村）”でしょう。
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EXOTICAの追従者（７）
50年代から60年代にかけてバクスター〜デニーの作り上げたエキゾチック・サウンドを追従するグループが多く生まれ、また多くのミュージシャンも時代の流行に乗って単発でエキゾティックサウンドのアルバムを作りました。
例をあげればきりがないのですが、それはまた別の機会にしましょう。
さて熱狂的に受けたエキゾチック・サウンドですが軽音楽の歴史から見ればそれはほんのスポットにすぎず、60年代の後半に入るとエキゾチック・サウンドは嘘のように衰退しました。
もちろんマーティン・デニーやアーサー・ライマンはその後の変わりないスタイルでのパフォーマンスを続けましたが、活躍の場は限られていました。
その後エキゾティックサウンドの功績を見直し、再評価する音楽家が何人か登場しました。
今回ご紹介するのはキーボード奏者の、Kit Ebersbachなる人物です。
ニュージャージー出身のキット・エバースバックはイエール大学を卒業後ハワイに移住し、プロデューサー、音楽監督、作曲、編曲、サウンドエンジニアなどの仕事で活躍して多くの賞を受賞。
またハワイアンエアラインのミュージックディレクターとしても、活躍しています。
そんなキットが1997年に立ち上げたエキゾティックサウンドのグループが、Don Tikiです。
このグループは沖縄生まれホノルル育ちの中国系アメリカ人Sherry Shaolingのボーカルとダンスをメインにすえて、同じくボーカルとダンスを担当するVioletta Berettaやキットと並んでキーボードやベトナムスタイルのバンブーマリンバを演奏する大阪生まれの東京育ちで武蔵野音楽大学卒業後、米国ボストンの名門バークリー音楽大学に奨学生として留学経験のある岡 涼子、パーカッションとバードコールのLopaka Colon、ヴァイブラフォンとウクレレにドラムを担当するAbe Lagrimas, Jr.、ベースのJon Hawes、他にも芸達者な多彩なミュージシャンが参加しています。
まずスタート曲は、”Exotica ’97”です。
2曲目は、"An Occasional Man"
3曲目が、"Barbi in Bali"
4曲目に入っているのが、"Hot Like Lava"
5曲目、" Close Your Eyes"です。
6曲目、"Maidenhair Fern"
これはCDアルバムなので、A面B面はありません。
7曲めが、"Terminal"
8曲目に、"Polyamore "
9曲目が、"Clutch Cargo Cult"
10曲目が、"Bam-Boozled"
11曲目に、”Itchy Palms”
12曲目が、"Da T'ing He Grow"
最後の13曲目が,"Forever & Ever"となっています。
このアルバムはスペシャルゲストとしてマーティン・デニーや、ハワイアンの人気歌手テレサ・ブライト等も参加した、にぎやかな内容です。
50年代から60年代にかけてバクスター〜デニーの作り上げたエキゾチック・サウンドを追従するグループが多く生まれ、また多くのミュージシャンも時代の流行に乗って単発でエキゾティックサウンドのアルバムを作りました。
例をあげればきりがないのですが、それはまた別の機会にしましょう。
さて熱狂的に受けたエキゾチック・サウンドですが軽音楽の歴史から見ればそれはほんのスポットにすぎず、60年代の後半に入るとエキゾチック・サウンドは嘘のように衰退しました。
もちろんマーティン・デニーやアーサー・ライマンはその後の変わりないスタイルでのパフォーマンスを続けましたが、活躍の場は限られていました。
その後エキゾティックサウンドの功績を見直し、再評価する音楽家が何人か登場しました。
今回ご紹介するのはキーボード奏者の、Kit Ebersbachなる人物です。
ニュージャージー出身のキット・エバースバックはイエール大学を卒業後ハワイに移住し、プロデューサー、音楽監督、作曲、編曲、サウンドエンジニアなどの仕事で活躍して多くの賞を受賞。
またハワイアンエアラインのミュージックディレクターとしても、活躍しています。
そんなキットが1997年に立ち上げたエキゾティックサウンドのグループが、Don Tikiです。
このグループは沖縄生まれホノルル育ちの中国系アメリカ人Sherry Shaolingのボーカルとダンスをメインにすえて、同じくボーカルとダンスを担当するVioletta Berettaやキットと並んでキーボードやベトナムスタイルのバンブーマリンバを演奏する大阪生まれの東京育ちで武蔵野音楽大学卒業後、米国ボストンの名門バークリー音楽大学に奨学生として留学経験のある岡 涼子、パーカッションとバードコールのLopaka Colon、ヴァイブラフォンとウクレレにドラムを担当するAbe Lagrimas, Jr.、ベースのJon Hawes、他にも芸達者な多彩なミュージシャンが参加しています。
まずスタート曲は、”Exotica ’97”です。
2曲目は、"An Occasional Man"
3曲目が、"Barbi in Bali"
4曲目に入っているのが、"Hot Like Lava"
5曲目、" Close Your Eyes"です。
6曲目、"Maidenhair Fern"
これはCDアルバムなので、A面B面はありません。
7曲めが、"Terminal"
8曲目に、"Polyamore "
9曲目が、"Clutch Cargo Cult"
10曲目が、"Bam-Boozled"
11曲目に、”Itchy Palms”
12曲目が、"Da T'ing He Grow"
最後の13曲目が,"Forever & Ever"となっています。
このアルバムはスペシャルゲストとしてマーティン・デニーや、ハワイアンの人気歌手テレサ・ブライト等も参加した、にぎやかな内容です。
EXOTICAの追従者（８）
今度はちょっと、日本の音楽界に目を向けて見ましょう。
バクスター〜デニーが創造したエキゾチック・サウンドは、日本の音楽界にも影響を与えました。
70年代以降にその影響を受けたミュージシャンの中でも、特に注目すべきは日本で最初のヒップホッププロデューサーとして知られるヤン富田と、ベーシストの細野晴臣でしょう。
「はっぴいえんど」やYMO「イエロー・マジック・オーケストラ」で日本の音楽界に新風を送り込んだ細野晴臣は、徹底的にエキゾチック・サウンドに傾倒し研究をした一人です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E9%87%8E%E6%99%B4%E8%87%A3
細野のエキゾチック・サウンド嗜好を具象化したのが1975年の「トロピカル・ダンディー」に始まり「泰安洋行」「はらいそ」と続く、いわゆる「トロピカル三部作」と呼ばれる作品群です。
ここでは三部作のスタートを飾ったトロピカル・ダンディーを取り上げで、そのエキゾチックぶりをお聞きください。
”TROPICAL DANDY" by HARUOMI HOSONO
1. チャタヌガ・チュー・チュー
2. ハリケーン・ドロシー
3. 絹街道
4. 熱帯夜
5. 北京ダッグ
6. 漂流記
7. ハニー・ムーン
8. 三時の子守歌
9. 三時の子守歌
10. 漂流記
今度はちょっと、日本の音楽界に目を向けて見ましょう。
バクスター〜デニーが創造したエキゾチック・サウンドは、日本の音楽界にも影響を与えました。
70年代以降にその影響を受けたミュージシャンの中でも、特に注目すべきは日本で最初のヒップホッププロデューサーとして知られるヤン富田と、ベーシストの細野晴臣でしょう。
「はっぴいえんど」やYMO「イエロー・マジック・オーケストラ」で日本の音楽界に新風を送り込んだ細野晴臣は、徹底的にエキゾチック・サウンドに傾倒し研究をした一人です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E9%87%8E%E6%99%B4%E8%87%A3
細野のエキゾチック・サウンド嗜好を具象化したのが1975年の「トロピカル・ダンディー」に始まり「泰安洋行」「はらいそ」と続く、いわゆる「トロピカル三部作」と呼ばれる作品群です。
ここでは三部作のスタートを飾ったトロピカル・ダンディーを取り上げで、そのエキゾチックぶりをお聞きください。
”TROPICAL DANDY" by HARUOMI HOSONO
1. チャタヌガ・チュー・チュー
2. ハリケーン・ドロシー
3. 絹街道
4. 熱帯夜
5. 北京ダッグ
6. 漂流記
7. ハニー・ムーン
8. 三時の子守歌
9. 三時の子守歌
10. 漂流記
EXOTICAの追従者（９）
時計を進めて、時は21世紀の現代。
ここにもマーティン・デニーの、忠実な追従者が存在します。
このトピの最初にご紹介した"Quiet village"(静かな村）でも映像を張り付けたスエーデンのグループiXTAHUELE(イスタフェル）が、あの時代のサウンドを確実に現代に引きついでいます。
メンバーはWictor Lind(vib), Mattias Uneback(per), Johan Hjalmarsson(per), Carl Turesson Bernehed(p), Henrik Nilsson(b)の5人。
フルアルバムとしては2013年に"Pagan Rites"でデビューを飾り、2014年に"MARELD"さらに2016年には"Call of the Islands"を制作しています。
まずデビューCDから、"Black Sand"です。
同じくデビューCD”Pagan Rites"から、Stone Gods of Bimini
2作目のタイトル曲”Mareld”です。
3作目の”Call of the Islands"から、Curitiba Train
FezTiki 2017から、そのプレーを楽しみましょう。
寒い北国スエーデンの若者達が奏ずる、南国のエキゾチック・サウンド。
マーティン・デニーの1964年アラスカはアンカレッジの米軍施設でのライブ盤"Baked Alaska"を、何となく思い起こしてしまいます。
時計を進めて、時は21世紀の現代。
ここにもマーティン・デニーの、忠実な追従者が存在します。
このトピの最初にご紹介した"Quiet village"(静かな村）でも映像を張り付けたスエーデンのグループiXTAHUELE(イスタフェル）が、あの時代のサウンドを確実に現代に引きついでいます。
メンバーはWictor Lind(vib), Mattias Uneback(per), Johan Hjalmarsson(per), Carl Turesson Bernehed(p), Henrik Nilsson(b)の5人。
フルアルバムとしては2013年に"Pagan Rites"でデビューを飾り、2014年に"MARELD"さらに2016年には"Call of the Islands"を制作しています。
まずデビューCDから、"Black Sand"です。
同じくデビューCD”Pagan Rites"から、Stone Gods of Bimini
2作目のタイトル曲”Mareld”です。
3作目の”Call of the Islands"から、Curitiba Train
FezTiki 2017から、そのプレーを楽しみましょう。
寒い北国スエーデンの若者達が奏ずる、南国のエキゾチック・サウンド。
マーティン・デニーの1964年アラスカはアンカレッジの米軍施設でのライブ盤"Baked Alaska"を、何となく思い起こしてしまいます。
さてここまでエキゾティックサウンドの流れを縦軸と横軸で見て来ましたが、一度その原点に立ち戻り元祖マーティン・デニーの作品を見て行きましょう。
先に、まさにその原点となったESOTICAの第一集から三集までをご紹介しました。
確かにEXOTICAの最初の二枚は1957年に世に出たのですが、実は第三集は遅れて1959年の発売。
マーティン・デニーのアルバムは30〜40枚が作られていますが、90％以上がLiberty recordsのレーベルで発売されています。
https://www.discogs.com/ja/artist/36860-Martin-Denny
まず二枚のEXOTICAに続いて1958年に作られたアルバムが、"Forbidden Island"(禁じられた島）です。
このLPアルバムはモノラル盤とステレオ盤があり、ジャケットのデザインも異なります。
私はオリジナル盤で両方とも持っているのですが、比べるとDave Snell作曲のA面4曲目の曲名が
モノラル盤では"Little China Doll"とあるのですが、ステレオ盤では"Tiny China Doll"と変わっています。
では”FORBIDDEN ISLAND"です。
A面一曲目はデニーのオリジナル曲、”Cobra”でスタートです。
2曲目はエキゾティックサウンドの元祖中の元祖、レス・バクスターの“Port Au Prince”です。
3曲目はデニーのオリジナルで、そのタイトルもズバリ"Exotica"です。
4曲目は前述の"Little China Doll "または"Tiny China Doll"です。
5曲目に、ロジャース＆ハマーステインの名曲"Bali Hai "が聞けます。
6曲目、A面最後の曲は"Narcissus Queen "です。
LPレコードのB面は、レス・バクスターの"Sim Sim"でスタートです。
B面2曲目は、"Goony Birds"
"
3曲目、デニーのオリジナル"Primitiva"です。
4曲目に、リチャード・ロジャースの"March of the Siamese Children"
5曲目が、”Sukara”
最後の曲は、このアルバムのタイトル曲であるデニーのオリジナル" Forbidden Island "です。
尚LIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がLRP 3081, ステレオ盤がLST 7001です。
先に、まさにその原点となったESOTICAの第一集から三集までをご紹介しました。
確かにEXOTICAの最初の二枚は1957年に世に出たのですが、実は第三集は遅れて1959年の発売。
マーティン・デニーのアルバムは30〜40枚が作られていますが、90％以上がLiberty recordsのレーベルで発売されています。
https://www.discogs.com/ja/artist/36860-Martin-Denny
まず二枚のEXOTICAに続いて1958年に作られたアルバムが、"Forbidden Island"(禁じられた島）です。
このLPアルバムはモノラル盤とステレオ盤があり、ジャケットのデザインも異なります。
私はオリジナル盤で両方とも持っているのですが、比べるとDave Snell作曲のA面4曲目の曲名が
モノラル盤では"Little China Doll"とあるのですが、ステレオ盤では"Tiny China Doll"と変わっています。
では”FORBIDDEN ISLAND"です。
A面一曲目はデニーのオリジナル曲、”Cobra”でスタートです。
2曲目はエキゾティックサウンドの元祖中の元祖、レス・バクスターの“Port Au Prince”です。
3曲目はデニーのオリジナルで、そのタイトルもズバリ"Exotica"です。
4曲目は前述の"Little China Doll "または"Tiny China Doll"です。
5曲目に、ロジャース＆ハマーステインの名曲"Bali Hai "が聞けます。
6曲目、A面最後の曲は"Narcissus Queen "です。
LPレコードのB面は、レス・バクスターの"Sim Sim"でスタートです。
B面2曲目は、"Goony Birds"
"
3曲目、デニーのオリジナル"Primitiva"です。
4曲目に、リチャード・ロジャースの"March of the Siamese Children"
5曲目が、”Sukara”
最後の曲は、このアルバムのタイトル曲であるデニーのオリジナル" Forbidden Island "です。
尚LIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がLRP 3081, ステレオ盤がLST 7001です。
"FORBIDDEN ISLAND"に続いて同じく1958年に発売されたアルバムが、”PRIMITIVA"です。
このオリジナルのレコードのライナー・ノーツは、エキゾティックサウンド元祖のレス・バクスターが書いています。
またこのアルバムには当時アメリカの西海岸でオリエンタルテーストの編曲と演奏で名をあげた日本人の琴奏者Tak Shindoがゲスト参加しています。
オリジナルのLIBERTY盤LPのレコード番号はLRP3087ですが、1996年になって上記のLP二枚が一緒になったTwo in Oneのスタイルで、SCAMPレーベルからCDとして発売されています。
では、”PRIMITIVA"です。
A面一曲目はデニーのオリジナル、"Burma Train"からのスタートです。
2曲目は、"Kalua",です。
3曲目ha,"M'Gambo Mambo"
4曲目にデニーのオリジナル、”BUDDHIST BELLS”
5曲目もデニーのオリジナルで、”M'Bira”
A面最後の6曲目は、エキゾティックサウンド定番のスタンダードソング"Flamingo"です。
Ｂ面は、"Llama Serenade"からスタートします。
2曲目は、ハワイアンソングの定番"Akaka Falls"(アカカの滝）です。
3曲目は、レス・バクスターが作ったエキゾティックサウンドではお馴染みの"Bangkok Cockfight"です。
4曲目はデニーのグループにアーサー・ライマンの後任として参加したヴァイブ奏者Julius Wechterのオリジナル曲で、"Mau Mau"
5曲目が、ロジャース＆ハマーステインの”Dites Moi”
アルバム最後を飾るＢ面6曲目は、"Jamaica Farewell"です。
このオリジナルのレコードのライナー・ノーツは、エキゾティックサウンド元祖のレス・バクスターが書いています。
またこのアルバムには当時アメリカの西海岸でオリエンタルテーストの編曲と演奏で名をあげた日本人の琴奏者Tak Shindoがゲスト参加しています。
オリジナルのLIBERTY盤LPのレコード番号はLRP3087ですが、1996年になって上記のLP二枚が一緒になったTwo in Oneのスタイルで、SCAMPレーベルからCDとして発売されています。
では、”PRIMITIVA"です。
A面一曲目はデニーのオリジナル、"Burma Train"からのスタートです。
2曲目は、"Kalua",です。
3曲目ha,"M'Gambo Mambo"
4曲目にデニーのオリジナル、”BUDDHIST BELLS”
5曲目もデニーのオリジナルで、”M'Bira”
A面最後の6曲目は、エキゾティックサウンド定番のスタンダードソング"Flamingo"です。
Ｂ面は、"Llama Serenade"からスタートします。
2曲目は、ハワイアンソングの定番"Akaka Falls"(アカカの滝）です。
3曲目は、レス・バクスターが作ったエキゾティックサウンドではお馴染みの"Bangkok Cockfight"です。
4曲目はデニーのグループにアーサー・ライマンの後任として参加したヴァイブ奏者Julius Wechterのオリジナル曲で、"Mau Mau"
5曲目が、ロジャース＆ハマーステインの”Dites Moi”
アルバム最後を飾るＢ面6曲目は、"Jamaica Farewell"です。
1959年に入り続いてLIBERTYから出されたデニー5枚目のアルバムが、"Hypnotique"(催眠術）です。
鯉のぼりが目につく、怪しげな東洋的ジャケット写真のレコードですね。
メンバーはMartin Denny(arr, compo, p&celeste), Julius wechter(vib, Marimba&per), Harver Ragsdale(b&Marimbula), August Colon(bird calls, per, bong & cong)と言うレギュラーにゲストとして琴、尺八、三味線を加え、更にコーラスを入れてよりオリエンタルな傾向が強い新境地のエキゾチックな音楽性を打ち出しています。
このアルバムも後にCD化された時に、同年に発売された"Quiet Village"とTwo in Oneのカップリングされています。
では"HYPNOTIQUE"です。
Aメンの一曲目は、オリジナル曲"Jungle Madness"からスタートします。
二曲目はジャズの世界でも多く演奏される、Peter DeRoseとBilly Hillによる"On A Little Street In Singapore "です。
三曲目に、"Voodoo Dreams"
四曲目は、”Chinese Lullaby”
五曲目がアルバムのタイトル曲、"Hypnotique"です。
六曲目は、"St. Louis Blues"
LPレコードを裏返して、
B面の一曲目はロジャース＆ハマーステインの名曲、"We kiss in a shadow"です。
二曲目はガーシュインの名曲、"Summertime"です。
三曲目は、"Scimitar"
四曲目が、"American in Bali"
「バリのアメリカ人」って、シャレになっていますね。
B面は五曲目の"Japanese Sandman"で終わります。
私の所有するステレオ盤のオリジナルレコード番号は、LIBERTY LST７１０２です。
鯉のぼりが目につく、怪しげな東洋的ジャケット写真のレコードですね。
メンバーはMartin Denny(arr, compo, p&celeste), Julius wechter(vib, Marimba&per), Harver Ragsdale(b&Marimbula), August Colon(bird calls, per, bong & cong)と言うレギュラーにゲストとして琴、尺八、三味線を加え、更にコーラスを入れてよりオリエンタルな傾向が強い新境地のエキゾチックな音楽性を打ち出しています。
このアルバムも後にCD化された時に、同年に発売された"Quiet Village"とTwo in Oneのカップリングされています。
では"HYPNOTIQUE"です。
Aメンの一曲目は、オリジナル曲"Jungle Madness"からスタートします。
二曲目はジャズの世界でも多く演奏される、Peter DeRoseとBilly Hillによる"On A Little Street In Singapore "です。
三曲目に、"Voodoo Dreams"
四曲目は、”Chinese Lullaby”
五曲目がアルバムのタイトル曲、"Hypnotique"です。
六曲目は、"St. Louis Blues"
LPレコードを裏返して、
B面の一曲目はロジャース＆ハマーステインの名曲、"We kiss in a shadow"です。
二曲目はガーシュインの名曲、"Summertime"です。
三曲目は、"Scimitar"
四曲目が、"American in Bali"
「バリのアメリカ人」って、シャレになっていますね。
B面は五曲目の"Japanese Sandman"で終わります。
私の所有するステレオ盤のオリジナルレコード番号は、LIBERTY LST７１０２です。
同じ1959年に製作されたアルバムが、"AFRO-DESIA"です。
前作"Hypnotique”では東洋を意識したアルバムでしたがその反省からでしょうか、このアルバムはよりワイルドにアフリカとアフロキューバンなどのラテン圏を表に出しています。
メンバーはMARTIN DENNY、ピアノ、セレステ、編曲）、Julius wechter（バイブ、マリンバ、パーカッション）、Augie Colon（ボンゴ、コンガ、バードコール、パーカッション）、HarveyRagsdale（ベース、マリンブラ）これに曲によってコーラスやオーケストラが付きます。
さてこのLPレコードですが、私個人的な思い出があります。
今から30年位前のこと、サンフランシスコの郊外にジャズフェスティバルでも有名だったモンタレイという街があります。
このモンタレイで偶然見つけた、海岸通りの古本屋さん。
ザっと本を眺めふっと気付いた引き出しを何気なく開くと、中には中古のLPレコードがどっさり。
これがすべて一枚１ドルで、このAFRO-DESIAもその時1ドルで購入した一枚です。
では、”AFRO-DESIA"です。
A面の一曲目は、”Tsetse Fly”、訳すとツエツエバエ。
ステレオ盤のLPではその効果を余すところなく利用していて、ハエがスピーカーの中を右に左にと飛び回ります。
2曲目は、"Ma' Chumba", デニーのオリジナルでコーラスを加えてアフリカンのムードを盛り上げています。
3曲目は、"Jungle Drums", エキゾティックサウンドお馴染みのナンバーです。
4曲目に、"Cubano chant", ジャズピアニストレイ・ブライアントの曲で有名なタイトルです。
5曲目は、"Baia"
A面最後の6曲目は、"Swamp Fire"(沼地の灯）
Ｂ面は、有名な名曲”Temptation”からスタートです。
2曲目に、"Simba"
3曲目は、"Mumba"
4曲目に、"Aku Aku"
5曲目が、"Raftero"
アルバム最後Ｂ面6曲目は、これも有名な"Siboney"です。
前作"Hypnotique”では東洋を意識したアルバムでしたがその反省からでしょうか、このアルバムはよりワイルドにアフリカとアフロキューバンなどのラテン圏を表に出しています。
メンバーはMARTIN DENNY、ピアノ、セレステ、編曲）、Julius wechter（バイブ、マリンバ、パーカッション）、Augie Colon（ボンゴ、コンガ、バードコール、パーカッション）、HarveyRagsdale（ベース、マリンブラ）これに曲によってコーラスやオーケストラが付きます。
さてこのLPレコードですが、私個人的な思い出があります。
今から30年位前のこと、サンフランシスコの郊外にジャズフェスティバルでも有名だったモンタレイという街があります。
このモンタレイで偶然見つけた、海岸通りの古本屋さん。
ザっと本を眺めふっと気付いた引き出しを何気なく開くと、中には中古のLPレコードがどっさり。
これがすべて一枚１ドルで、このAFRO-DESIAもその時1ドルで購入した一枚です。
では、”AFRO-DESIA"です。
A面の一曲目は、”Tsetse Fly”、訳すとツエツエバエ。
ステレオ盤のLPではその効果を余すところなく利用していて、ハエがスピーカーの中を右に左にと飛び回ります。
2曲目は、"Ma' Chumba", デニーのオリジナルでコーラスを加えてアフリカンのムードを盛り上げています。
3曲目は、"Jungle Drums", エキゾティックサウンドお馴染みのナンバーです。
4曲目に、"Cubano chant", ジャズピアニストレイ・ブライアントの曲で有名なタイトルです。
5曲目は、"Baia"
A面最後の6曲目は、"Swamp Fire"(沼地の灯）
Ｂ面は、有名な名曲”Temptation”からスタートです。
2曲目に、"Simba"
3曲目は、"Mumba"
4曲目に、"Aku Aku"
5曲目が、"Raftero"
アルバム最後Ｂ面6曲目は、これも有名な"Siboney"です。
1959年はマーティン・デニーにとって最盛期だったのか、次々とアルバムを作成しています。
次にデニーが発表した作品が、"The Enchanted Sea"です。
東洋だったりアフリカだったりと忙しく方向性を求めたデニーですが、この作品ではまた嗜好を変えています。
これまでの作品でもよくスタンダードソングを演奏してきたデニーですが、このアルバムでは圧倒的にスタンダードソングや海をテーマにした有名な曲を自己のスタイルで表現しています。
では、"THE Enchanted SEA"です。
A面一曲目は、”Trade Winds(貿易風）"でスタートします。
二曲目は、"My Isle of Golden Dreams"、Walter Blaufussが作曲した1940年の映画 "Lake Placid Serenade"のテーマソングです。
三曲目に、"Stardust"です。ホーギー・カーマイケルが1927年に発表したあまりにも有名なジャズのスタンダード・ナンバーですね。
四曲目は、ハワイアンのスタンダードである"Song of the islands(島の歌）です。
https://www.youtube.com/watch?v=3sMMFMMh0ic
五曲目に聞かれるのが、"Flotsam and Jetsam"
A面最後の六曲目に、"Beyond The Sea (La Mer)"
シャンソンの名曲でフランスの歌手、シャルル・トレネの「ラ・メール」（La Mer）ですがジャック・ローレンスが英語詞をつけました。
このアルバム発売の翌年1960年にボビー・ダーリンが歌い、アメリカでもヒットしました。
LPＢ面は、”Off Shore"から。
二曲目に、”Sentimental Journey”, レス・ブラウン楽団の楽曲として1944年に製作され,楽団の専属歌手だったドリス・デイ歌唱によるレコードが1945年にミリオンセラーとなりました。
三曲目はイギリス人のジャック・ピットマンが作ったハワイアンの名曲、"Beyond the Reef"(珊瑚礁の彼方に）です。
四曲目は、"Baubles, Bangles and Beads"、邦題は「ビーズと腕輪」。
1953年のミュージカル「 Kismet 」の挿入曲で、ペギー・リーやフランク・シナトラのボーカルでも有名な曲です。
五曲目は、"Cross Current"
最後を飾るのがこのアルバムのタイトル曲、"The Enchanted Sea"です。
アコーディオン奏者のFrank MetisとギタリストRandy Starrによるインストゥルメンタル・デュオがオリジナルの曲です。
このLIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がＬＲＰ３１４１，ステレオ盤がLST7141です。
次にデニーが発表した作品が、"The Enchanted Sea"です。
東洋だったりアフリカだったりと忙しく方向性を求めたデニーですが、この作品ではまた嗜好を変えています。
これまでの作品でもよくスタンダードソングを演奏してきたデニーですが、このアルバムでは圧倒的にスタンダードソングや海をテーマにした有名な曲を自己のスタイルで表現しています。
では、"THE Enchanted SEA"です。
A面一曲目は、”Trade Winds(貿易風）"でスタートします。
二曲目は、"My Isle of Golden Dreams"、Walter Blaufussが作曲した1940年の映画 "Lake Placid Serenade"のテーマソングです。
三曲目に、"Stardust"です。ホーギー・カーマイケルが1927年に発表したあまりにも有名なジャズのスタンダード・ナンバーですね。
四曲目は、ハワイアンのスタンダードである"Song of the islands(島の歌）です。
https://www.youtube.com/watch?v=3sMMFMMh0ic
五曲目に聞かれるのが、"Flotsam and Jetsam"
A面最後の六曲目に、"Beyond The Sea (La Mer)"
シャンソンの名曲でフランスの歌手、シャルル・トレネの「ラ・メール」（La Mer）ですがジャック・ローレンスが英語詞をつけました。
このアルバム発売の翌年1960年にボビー・ダーリンが歌い、アメリカでもヒットしました。
LPＢ面は、”Off Shore"から。
二曲目に、”Sentimental Journey”, レス・ブラウン楽団の楽曲として1944年に製作され,楽団の専属歌手だったドリス・デイ歌唱によるレコードが1945年にミリオンセラーとなりました。
三曲目はイギリス人のジャック・ピットマンが作ったハワイアンの名曲、"Beyond the Reef"(珊瑚礁の彼方に）です。
四曲目は、"Baubles, Bangles and Beads"、邦題は「ビーズと腕輪」。
1953年のミュージカル「 Kismet 」の挿入曲で、ペギー・リーやフランク・シナトラのボーカルでも有名な曲です。
五曲目は、"Cross Current"
最後を飾るのがこのアルバムのタイトル曲、"The Enchanted Sea"です。
アコーディオン奏者のFrank MetisとギタリストRandy Starrによるインストゥルメンタル・デュオがオリジナルの曲です。
このLIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がＬＲＰ３１４１，ステレオ盤がLST7141です。
1959年はデニーにとって多作の年になったわけですが、前作"The Enchanted Sea"に続いて発表されたのが既に＜＜[5]でご紹介した“”ＥＸＯＴＩＣＡ �掘匹任靴拭�
そして1959年最後の作品はエキゾティックサウンドの原点を見直したのでしょうか、デニーの最初の作品の一曲目に聞かれた曲名をそのままＬＰのタイトルとした"Quiet Village(静かな村）"です。
まさにエキゾティックサウンドの原点、ですね。
メンバーは
Martin Denny（Piano, Celesta), Julius Wechter(Vibraphone , Marimba, Percussion),
August Colon(Bongos, Congas, Bird Calls), John Frigo & Harvey Ragsdale (Bass),
Jose Bethancourt & Raymond Alexander(percussion) となっています。
このアルバムからタイトル曲の"Quiet village"はシングルカットされて、これもヒットしました。
ではＬＰ”Quiet Village"です。
A面の一曲目”Stranger in Paradise ”です。
Robert Wrightによる、1953年のミュージカル『キスメット』 (Kismet) の挿入歌として発表されたものです。
2曲目にお馴染みのハワイアンナンバー、" Hawaiian War Chant"です。
3曲目は,"Coronation"、エキゾティックサウンド元祖バクスターの曲。
4曲目はデニーのオリジナルで、"SAKE ROCK"。
テンポを変えると、Ａ−６のFirecrackerになります。
5曲目が、"Paradise Found"
6曲目に、細野晴臣氏がYMOでも取り上げた” Firecracker”です。
Ｂ面に入って、
1曲目は、”Martinique”, マルティニーク島はカリブ海の島の名前ですがマーティン・デニーの名前とかけたタイトルですね。
2曲目はハワイアンのスタンダードをチャチャチャのリズムで、"my little grass shack in kealakekua hawaii cha cha cha"です。
3曲目は,"Tune from Rangoon"
4曲目は"Happy Talk"、ロジャース、ハマースタインコンビのミュージカル「南太平洋」の挿入曲です。
5曲目が、1950年制作のタヒチを舞台にした映画"Pagan Love Song"のタイトル曲です。
6曲目に、"Laura"
1944年に映画「ローラ殺人事件」のテーマとしてJohnny Mercerが作った、ジャズの世界でも良く聞かれる名曲です。
そして7曲目にしてアルバム最後に、タイトル曲の"Quiet Village"
このLIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がLRP 3122
ステレオ盤がLST 7122となっています。
そして1959年最後の作品はエキゾティックサウンドの原点を見直したのでしょうか、デニーの最初の作品の一曲目に聞かれた曲名をそのままＬＰのタイトルとした"Quiet Village(静かな村）"です。
まさにエキゾティックサウンドの原点、ですね。
メンバーは
Martin Denny（Piano, Celesta), Julius Wechter(Vibraphone , Marimba, Percussion),
August Colon(Bongos, Congas, Bird Calls), John Frigo & Harvey Ragsdale (Bass),
Jose Bethancourt & Raymond Alexander(percussion) となっています。
このアルバムからタイトル曲の"Quiet village"はシングルカットされて、これもヒットしました。
ではＬＰ”Quiet Village"です。
A面の一曲目”Stranger in Paradise ”です。
Robert Wrightによる、1953年のミュージカル『キスメット』 (Kismet) の挿入歌として発表されたものです。
2曲目にお馴染みのハワイアンナンバー、" Hawaiian War Chant"です。
3曲目は,"Coronation"、エキゾティックサウンド元祖バクスターの曲。
4曲目はデニーのオリジナルで、"SAKE ROCK"。
テンポを変えると、Ａ−６のFirecrackerになります。
5曲目が、"Paradise Found"
6曲目に、細野晴臣氏がYMOでも取り上げた” Firecracker”です。
Ｂ面に入って、
1曲目は、”Martinique”, マルティニーク島はカリブ海の島の名前ですがマーティン・デニーの名前とかけたタイトルですね。
2曲目はハワイアンのスタンダードをチャチャチャのリズムで、"my little grass shack in kealakekua hawaii cha cha cha"です。
3曲目は,"Tune from Rangoon"
4曲目は"Happy Talk"、ロジャース、ハマースタインコンビのミュージカル「南太平洋」の挿入曲です。
5曲目が、1950年制作のタヒチを舞台にした映画"Pagan Love Song"のタイトル曲です。
6曲目に、"Laura"
1944年に映画「ローラ殺人事件」のテーマとしてJohnny Mercerが作った、ジャズの世界でも良く聞かれる名曲です。
そして7曲目にしてアルバム最後に、タイトル曲の"Quiet Village"
このLIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がLRP 3122
ステレオ盤がLST 7122となっています。
デニーが圧倒的にブレイクした1959年が過ぎ、1960年になるとデニーはやや落ち着いたのか2枚のアルバムを作成しています。
これまでの活動でジョージ・シェアリングサウンドに鳥の声やジャングルの効果音を入れたようなデニーのサウンドが一般にも認知されて来たこの時期、デニーはよりポピュラー路線に向かいまず映画音楽を自己のサウンドで表現しようと考え" Exotic Sounds From The Silver Screen"を作りました。
メンバーはMartin Denny（arr, P & Celesta), Julius Wechter(Vib, Marimba, Per)
Harvey Ragsdale(B), John Frigo (B& Marimbula), August Colon(Bong, Cong, Bird Calls)
では、"Exotic Sounds from The Silver Screen"です。
A面一曲目は、"Ruby"
2曲目は、Vincent Youmansが1933年のRKO映画"Flying down to Rio"の為に書き下ろした有名な"Carioca"です。
3曲目に、"I'm in the mood for love"
邦題は「恋の気分で」などと訳され1935年にJames McHughによって書かれ た曲で、ジュリー・ロンドンのボーカルなどで有名です。
4曲目ha,"Sayonara"
James Michener原作の1957年公開アメリカ映画「サヨナラ」のテーマソングです。
5曲目に、"children's Marching song"
6曲目は、"singin' in the rain"
あまりにも有名な1952年公開のミュージカル映画「雨に唄えば」のテーマソングです。
B面に入って
最初は、"Chattanooga Choo Choo"
グレンミラーの大ヒット曲。
細野 晴臣氏も、取り上げていましたね。
2曲目は、"Paradise"、良くジャズでも演奏される曲です。
3曲目は、"Frankie and Johnny"
1936年の映画テーマで、Louis Armstrong、Elvis Presley、Johnny Cashなど、多くのアーティストが録音しています。
4曲目に、"Over The Rainbow"
これも有名な「オズの魔法使い」の挿入曲、「虹の彼方に」。
5曲目に、続けて"We're Off To See The Wizard"「オズの魔法使い」のテーマです。
最後の6曲目に,Sammy Fain作曲による"Love is a many splenderd things"
1955年に公開された、アメリカ映画「慕情」のテーマソングです。
LPのレコード番号は、ステレオ盤で LST 7158です。
これまでの活動でジョージ・シェアリングサウンドに鳥の声やジャングルの効果音を入れたようなデニーのサウンドが一般にも認知されて来たこの時期、デニーはよりポピュラー路線に向かいまず映画音楽を自己のサウンドで表現しようと考え" Exotic Sounds From The Silver Screen"を作りました。
メンバーはMartin Denny（arr, P & Celesta), Julius Wechter(Vib, Marimba, Per)
Harvey Ragsdale(B), John Frigo (B& Marimbula), August Colon(Bong, Cong, Bird Calls)
では、"Exotic Sounds from The Silver Screen"です。
A面一曲目は、"Ruby"
2曲目は、Vincent Youmansが1933年のRKO映画"Flying down to Rio"の為に書き下ろした有名な"Carioca"です。
3曲目に、"I'm in the mood for love"
邦題は「恋の気分で」などと訳され1935年にJames McHughによって書かれ た曲で、ジュリー・ロンドンのボーカルなどで有名です。
4曲目ha,"Sayonara"
James Michener原作の1957年公開アメリカ映画「サヨナラ」のテーマソングです。
5曲目に、"children's Marching song"
6曲目は、"singin' in the rain"
あまりにも有名な1952年公開のミュージカル映画「雨に唄えば」のテーマソングです。
B面に入って
最初は、"Chattanooga Choo Choo"
グレンミラーの大ヒット曲。
細野 晴臣氏も、取り上げていましたね。
2曲目は、"Paradise"、良くジャズでも演奏される曲です。
3曲目は、"Frankie and Johnny"
1936年の映画テーマで、Louis Armstrong、Elvis Presley、Johnny Cashなど、多くのアーティストが録音しています。
4曲目に、"Over The Rainbow"
これも有名な「オズの魔法使い」の挿入曲、「虹の彼方に」。
5曲目に、続けて"We're Off To See The Wizard"「オズの魔法使い」のテーマです。
最後の6曲目に,Sammy Fain作曲による"Love is a many splenderd things"
1955年に公開された、アメリカ映画「慕情」のテーマソングです。
LPのレコード番号は、ステレオ盤で LST 7158です。
前作の映画音楽集で味を占めたのか、デニーが1960年に作った2枚目のアルバムは更にテーマを絞ってブロードウエイのミュージカルがテーマ。
"Exotic sounds visit Broadway"がその作品で、パーカッションとマリンバが前面に出たラテンフレイヴァーなサウンドを作っています。
メンバーは、 Martin Denny（Celesta&P), Julius Wechter(Vib, Marimba, Per)
Harvey Ragsdale(B& Marimbula), August Colon(Bong, Conga&Bird Calls)
Frank Kim(per)となっています。
では、"Exotic Sounds visit Broadway"です。
A面の1曲目は、" Donkey Serenade"
1937年ＭＧＭのミュージカル映画「歌う密使」で、アラン・ジョーンズ がドンキー（ロバ）にまたがって歌うシーンで有名な曲です。
2曲目にリチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞による1959年の有名なミュージカル作品で多くのヒット曲を含む"The Sound Of Music"です。
3曲目に、Jerry RossとRichard Adlerによって書かれ、1954年に出版されたミュージカル 「The Pajama Game」から"Hernando's Hideaway"です。
4曲目はジャズのスタンダードとして、特にChet Bakerの歌でも有名な”My Funny Valentine”。
1937年にリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートにより作詞・作曲され、ミュージカル『ベイブス・イン・アームス』で発表された楽曲です。
5曲目は1927年のミュージカルで、 Ira Gershwin作詞、 George Gershwin作曲のジャズのビッグバンドの演奏でも有名な"Strike Up The Band"のテーマ曲です。
6曲目は1951年のロジャースとハマースタインのミュージカル「王様と私 」から"Something Wonderful "です。
B面の1曲目は、ディズニーランドのパレードでも使われている、"Diga Diga Doo"
2曲目は、1926年にGeorge Gershwinが作曲、Ira Gershwinが作詞したミュージカル Oh, Kay! の挿入曲で、"Clap Yo' Hands"です。
3曲目は1930年12月8日にブロードウェイで初演されたミュージカル「ザ・ニューヨーカーズ」で使用された、コール・ポーター作詞・作曲によるジャズファンにはお馴染みの"Love For Sale"です。
4曲目は、"Strange Music"
5曲目にロジャース＆ハマーステインが1945年に発表したミュージカル「カールセル」から "Carousel Waltz"です。
最後の6曲目はKurt Weill作曲、Maxwell Anderson作詞1938年のブロードウェイミュージカルKnickerbocker Holidayで使われ、その後多くの演奏や歌手でも有名なアメリカのポップスタンダート "September Song"です。
LIBERTYのLPレコードの番号はモノラル盤がLRP 3163、ステレオ盤がLST7163です。
"Exotic sounds visit Broadway"がその作品で、パーカッションとマリンバが前面に出たラテンフレイヴァーなサウンドを作っています。
メンバーは、 Martin Denny（Celesta&P), Julius Wechter(Vib, Marimba, Per)
Harvey Ragsdale(B& Marimbula), August Colon(Bong, Conga&Bird Calls)
Frank Kim(per)となっています。
では、"Exotic Sounds visit Broadway"です。
A面の1曲目は、" Donkey Serenade"
1937年ＭＧＭのミュージカル映画「歌う密使」で、アラン・ジョーンズ がドンキー（ロバ）にまたがって歌うシーンで有名な曲です。
2曲目にリチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞による1959年の有名なミュージカル作品で多くのヒット曲を含む"The Sound Of Music"です。
3曲目に、Jerry RossとRichard Adlerによって書かれ、1954年に出版されたミュージカル 「The Pajama Game」から"Hernando's Hideaway"です。
4曲目はジャズのスタンダードとして、特にChet Bakerの歌でも有名な”My Funny Valentine”。
1937年にリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートにより作詞・作曲され、ミュージカル『ベイブス・イン・アームス』で発表された楽曲です。
5曲目は1927年のミュージカルで、 Ira Gershwin作詞、 George Gershwin作曲のジャズのビッグバンドの演奏でも有名な"Strike Up The Band"のテーマ曲です。
6曲目は1951年のロジャースとハマースタインのミュージカル「王様と私 」から"Something Wonderful "です。
B面の1曲目は、ディズニーランドのパレードでも使われている、"Diga Diga Doo"
2曲目は、1926年にGeorge Gershwinが作曲、Ira Gershwinが作詞したミュージカル Oh, Kay! の挿入曲で、"Clap Yo' Hands"です。
3曲目は1930年12月8日にブロードウェイで初演されたミュージカル「ザ・ニューヨーカーズ」で使用された、コール・ポーター作詞・作曲によるジャズファンにはお馴染みの"Love For Sale"です。
4曲目は、"Strange Music"
5曲目にロジャース＆ハマーステインが1945年に発表したミュージカル「カールセル」から "Carousel Waltz"です。
最後の6曲目はKurt Weill作曲、Maxwell Anderson作詞1938年のブロードウェイミュージカルKnickerbocker Holidayで使われ、その後多くの演奏や歌手でも有名なアメリカのポップスタンダート "September Song"です。
LIBERTYのLPレコードの番号はモノラル盤がLRP 3163、ステレオ盤がLST7163です。
１９６１年デニーは着実に作り上げた自分のサウンドを更に飛躍させようと、２枚のアルバムを作っています。
最初の一枚はエキゾチカならぬ、"ROMANTICA"
ジョージ・シアリング風のマーティン・デニーサウンドが広まったという事で、このアルバムでは弦楽器との共演ウイズストリングスでそれまでのテーマの一つであった「未開の地」とは対照的に南国風のロマンスを追求したアルバム作りを手掛けました。
今回のメンバーは
Martin Denny（p&celeste), Tommy Vig(vib), Harvey Ragsdale(b),
Buddy Fo&Frank Kim(per)となっています。
1960年までヴァイブラフォンを担当しかつサウンドのアイデアマンだったジュリアス・ウェクターがバンドを去った事も、デニーがウイズ・ストリングスに新境地を求めた理由があったようです。
またここで特に注目すべきなのは、パーカッションで参加しているBuddy Foです。
この人も歌手で自身のソロアルバムも何枚か出しているのですが、何といっても伝説のハワイアンジャズハーモニーコーラスの”Invitations"を生み出したリーダーでもあります。
フォーフレッシュメンを超える驚異のハーモニーといわれたインヴィテーションズのアルバムもデニー同様にリバティ・レコードからそれぞれビリー・メイとラス・ガルシアのジャズオーケストラをバックに２枚が当時リリースされています。
これらもまた、別の機会にご紹介出来ればと思います。
話をもどして、マーティン・デニーの"ROMANTICA"です。
A面1曲目は、ミュージカル映画 ”Kismet”から” And This Is My Beloved”で始まります。
2曲目はデニーのオリジナルとして有名な、"Love At Sight"です。
3曲目はズバリ、"Romance"
4曲目にハワイアンナンバーから、" Aloha, I Love You"
5曲目がペルーの偉大な作曲家Carlos Valderrama Herreraの作品で、ペルーの非公式な国家とまで言われている曲"La Pampa Y La Puna"です。
A面最後の6曲目はクロード・ドビュッスィの曲”Reverie”を土台にしてラリー・クリントンが歌詞をつけた曲で、1930代以降ジャズの世界でよく聞かれるようになった"My Reverie"です。
B面に入って1曲目は、1929年の映画"The Trespasser"のためにEdmund Gouldingが作曲しElsie Janisが作詞した" Love, Your Magic Spell Is Everywhere"です。
これもジャズの世界で良く聞かれる曲でサミー・デイビスやジョニー・マティス、ペギー・リーらも歌っていますし、ジャズトロンボーンのカーティス・フラーが名作"Blues-ette”でも演奏している曲です。
2曲目はダイナ・ワシントンの大ヒット曲 "What a Diff'rence a Day Makes"の作曲者としても知られるメキシコの女性作曲家マリーア・グレベールの作品で、"Magic Is The Moonlight"
3曲目は1936年に ジェローム・カーンがFred AstaireとGinger Rogers共演の映画 "Swing Time"の為に書き下ろした"A Fine Romance"です。
4曲目にこれも知る人ぞ知る、デニーのオリジナル曲で"Blue Paradise"
5曲目はRichard RodgersとLorenz Hartのコンビにより1935年のミュージカル"Jumbo"の為に書かれた、有名な"My Romance"です。
1962年の映画化時にはドリス・デイの歌でヒット、ジャズファンにはビル・エヴァンスの演奏でもお馴染みですね。
最後の6曲目は、これもジャズでもお馴染みの"Tenderly"
Walter Grossが作曲し、Jack Lawrenceの作詞で1946年に作られ、1947年にはサラ・ヴォーンのボーカルがヒットしました。
このLIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がLRP 3207、ステレオ盤がLST 7207です。
最初の一枚はエキゾチカならぬ、"ROMANTICA"
ジョージ・シアリング風のマーティン・デニーサウンドが広まったという事で、このアルバムでは弦楽器との共演ウイズストリングスでそれまでのテーマの一つであった「未開の地」とは対照的に南国風のロマンスを追求したアルバム作りを手掛けました。
今回のメンバーは
Martin Denny（p&celeste), Tommy Vig(vib), Harvey Ragsdale(b),
Buddy Fo&Frank Kim(per)となっています。
1960年までヴァイブラフォンを担当しかつサウンドのアイデアマンだったジュリアス・ウェクターがバンドを去った事も、デニーがウイズ・ストリングスに新境地を求めた理由があったようです。
またここで特に注目すべきなのは、パーカッションで参加しているBuddy Foです。
この人も歌手で自身のソロアルバムも何枚か出しているのですが、何といっても伝説のハワイアンジャズハーモニーコーラスの”Invitations"を生み出したリーダーでもあります。
フォーフレッシュメンを超える驚異のハーモニーといわれたインヴィテーションズのアルバムもデニー同様にリバティ・レコードからそれぞれビリー・メイとラス・ガルシアのジャズオーケストラをバックに２枚が当時リリースされています。
これらもまた、別の機会にご紹介出来ればと思います。
話をもどして、マーティン・デニーの"ROMANTICA"です。
A面1曲目は、ミュージカル映画 ”Kismet”から” And This Is My Beloved”で始まります。
2曲目はデニーのオリジナルとして有名な、"Love At Sight"です。
3曲目はズバリ、"Romance"
4曲目にハワイアンナンバーから、" Aloha, I Love You"
5曲目がペルーの偉大な作曲家Carlos Valderrama Herreraの作品で、ペルーの非公式な国家とまで言われている曲"La Pampa Y La Puna"です。
A面最後の6曲目はクロード・ドビュッスィの曲”Reverie”を土台にしてラリー・クリントンが歌詞をつけた曲で、1930代以降ジャズの世界でよく聞かれるようになった"My Reverie"です。
B面に入って1曲目は、1929年の映画"The Trespasser"のためにEdmund Gouldingが作曲しElsie Janisが作詞した" Love, Your Magic Spell Is Everywhere"です。
これもジャズの世界で良く聞かれる曲でサミー・デイビスやジョニー・マティス、ペギー・リーらも歌っていますし、ジャズトロンボーンのカーティス・フラーが名作"Blues-ette”でも演奏している曲です。
2曲目はダイナ・ワシントンの大ヒット曲 "What a Diff'rence a Day Makes"の作曲者としても知られるメキシコの女性作曲家マリーア・グレベールの作品で、"Magic Is The Moonlight"
3曲目は1936年に ジェローム・カーンがFred AstaireとGinger Rogers共演の映画 "Swing Time"の為に書き下ろした"A Fine Romance"です。
4曲目にこれも知る人ぞ知る、デニーのオリジナル曲で"Blue Paradise"
5曲目はRichard RodgersとLorenz Hartのコンビにより1935年のミュージカル"Jumbo"の為に書かれた、有名な"My Romance"です。
1962年の映画化時にはドリス・デイの歌でヒット、ジャズファンにはビル・エヴァンスの演奏でもお馴染みですね。
最後の6曲目は、これもジャズでもお馴染みの"Tenderly"
Walter Grossが作曲し、Jack Lawrenceの作詞で1946年に作られ、1947年にはサラ・ヴォーンのボーカルがヒットしました。
このLIBERTY RECORDSのレコード番号は、モノラル盤がLRP 3207、ステレオ盤がLST 7207です。
マーティン・デニーが1961年に発表した、もう一枚のアルバムが"Exotic Percussion"です。
タイトルの通り、パーカッションを多用したアレンジの好曲が並びます。
前作"Romantica"で試みたウイズストリングスが聞きようによってはムードミュージック化してしまったデニーのサウンドですが、パーカッションを多用して原点を思い起こす内容です。
メンバーは Martin Denny(p,Celesta), Julius Wechter(vib,Marim&per), Harvey Ragsdale(b),
August Colon(bong&conga), Frank Kim(per) となっています。
お気づきでしょうか、このアルバムは"Romantica"より後で発売されたのですが、メンバーを見るとヴァイブラフォンはJulius Wechterが担当しています。
つまり、録音の時期は"Romantica"より前だったのだろうと、推測されます。
では、"Exotic Percussion"です。
LPのA面一曲目は、My Tane (My Man)からスタートします。
2曲目は、 1947年に Barclay AllenのRhythm Fourによってリリースされたマンボーの曲で "Cumana"です。
3曲目は、”SOftly, As In A Morning Sunrise”
ジャズの世界でも有名なスタンダードですが、日本の琴のような旋律のイントロが印象的です。
4曲目は、”Day Delight”です。
5曲目は ポール・ホワイトマンが1926年にヒットした、"Moonlight On The Ganges”です。
A面の最後はイギリス人のレイ・ノーブルによって作曲され、これをチャーリー・バーネットが編曲してバーネット楽団の演奏でヒットさせた、ジャズの代表的なスタンダード"Cherokee (Indian Love Song)"です。
チャーリー・パーカーのレパートリーとしても、有名ですね。
B面に入って、一曲目は"Misirlou!
もともとはギリシア人、トルコ人、アラブ人、ユダヤ人たちの間で歌われた歌です。
二曲目は、"Anna"
三曲目は、"Song of the Bayou"
四曲目は、”Moonlight And Shadows"
1937年に、Friedrich Hollaenderと Leo Robinによって書かれた曲です。
五曲目は、”My Shawl”
Stanley Adamsが書いた曲で、ザビア・クガートの演奏でも有名です。
そしてアルバム最後の曲は Harry Warren, Al Dubin, and Johnny Mercerが共作した東洋風のメロディーを持つ、”The Girl Friend Of The Whirling Dervish”です。
このアルバムのLIBERTY RECORDSにおけるレコード番号は、LST 7168。
また後にこのアルバムはCD化にあたり、"The Enchanted Sea"とTwo in Oneでカップリングされています。
タイトルの通り、パーカッションを多用したアレンジの好曲が並びます。
前作"Romantica"で試みたウイズストリングスが聞きようによってはムードミュージック化してしまったデニーのサウンドですが、パーカッションを多用して原点を思い起こす内容です。
メンバーは Martin Denny(p,Celesta), Julius Wechter(vib,Marim&per), Harvey Ragsdale(b),
August Colon(bong&conga), Frank Kim(per) となっています。
お気づきでしょうか、このアルバムは"Romantica"より後で発売されたのですが、メンバーを見るとヴァイブラフォンはJulius Wechterが担当しています。
つまり、録音の時期は"Romantica"より前だったのだろうと、推測されます。
では、"Exotic Percussion"です。
LPのA面一曲目は、My Tane (My Man)からスタートします。
2曲目は、 1947年に Barclay AllenのRhythm Fourによってリリースされたマンボーの曲で "Cumana"です。
3曲目は、”SOftly, As In A Morning Sunrise”
ジャズの世界でも有名なスタンダードですが、日本の琴のような旋律のイントロが印象的です。
4曲目は、”Day Delight”です。
5曲目は ポール・ホワイトマンが1926年にヒットした、"Moonlight On The Ganges”です。
A面の最後はイギリス人のレイ・ノーブルによって作曲され、これをチャーリー・バーネットが編曲してバーネット楽団の演奏でヒットさせた、ジャズの代表的なスタンダード"Cherokee (Indian Love Song)"です。
チャーリー・パーカーのレパートリーとしても、有名ですね。
B面に入って、一曲目は"Misirlou!
もともとはギリシア人、トルコ人、アラブ人、ユダヤ人たちの間で歌われた歌です。
二曲目は、"Anna"
三曲目は、"Song of the Bayou"
四曲目は、”Moonlight And Shadows"
1937年に、Friedrich Hollaenderと Leo Robinによって書かれた曲です。
五曲目は、”My Shawl”
Stanley Adamsが書いた曲で、ザビア・クガートの演奏でも有名です。
そしてアルバム最後の曲は Harry Warren, Al Dubin, and Johnny Mercerが共作した東洋風のメロディーを持つ、”The Girl Friend Of The Whirling Dervish”です。
このアルバムのLIBERTY RECORDSにおけるレコード番号は、LST 7168。
また後にこのアルバムはCD化にあたり、"The Enchanted Sea"とTwo in Oneでカップリングされています。
1962年に入ってリバティレコードのより大きな企画に乗って、マーティン・デニーはトロンボーン奏者であるサイ・ゼントナーのオーケストラとの共演盤"Exotica Suite"を作りました。
Si Zentnerはポップジャズの世界で自己のオーケストラで活躍した人ですが、彼のやや甘いトロンボーンのサウンドも何か楽園のけだるい午後を思わせるようでマッチした企画だと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Si_Zentner
リバティも相当に力を入れた様子で、「Les Baxterの作品をBob Florenceのアレンジで、Si ZentnernoオーケストラとMartin Dennyのエキゾティックサウンドで」と大きくクレジット。
またいかにもステレオ時代でこその作品というのか左のスピーカーからデニーのエキゾティックサウンドが流れ、右のスピーカーからはゼントナーのオーケストラサウンド。
そして両スピーカーの真ん中から、鳥の声といった演出も。
更に凝りに凝ったのが、LPのジャケットです。
二つ折りジャケットの表紙部分が半分だけになっており、ここに南国を思わすゴザの布地が張り付けてあります(さぞやコストと時間が掛かった事でしょうに）。
では、Si Zentner And His Orchestra / Martin Denny – ”Exotica Suite”です。
A面一曲目は、” Temple Pageant”からスタートします。
２曲目は、 ”Tiki”
３曲k目、 ”The Enchanted Reef”です。
４曲目は、 ”Demons And Dragons”
５曲目は、 ”Legend Of The Island Gods”
A面最後の６曲目は、 ”Bali Monkey Dance”
LPのB面に入り
１曲目は、 ”Pagan Ritual”から。
2曲目は、 ”Jungle Train”
3曲目は、 ”Stolen Idol”です。
4曲目に、 ”Lotus Pool”
５曲目は、”Tribe Of The Moon”
そしてこのアルバムは、”Calabash Annie”で締められています。
私が所持しているのは勿論ステレオ盤でレコード番号はLSS-14020ですが、同じくリバティレコードからはモノラル盤も出ていてレコード番号はLMM-13020です。
Si Zentnerはポップジャズの世界で自己のオーケストラで活躍した人ですが、彼のやや甘いトロンボーンのサウンドも何か楽園のけだるい午後を思わせるようでマッチした企画だと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Si_Zentner
リバティも相当に力を入れた様子で、「Les Baxterの作品をBob Florenceのアレンジで、Si ZentnernoオーケストラとMartin Dennyのエキゾティックサウンドで」と大きくクレジット。
またいかにもステレオ時代でこその作品というのか左のスピーカーからデニーのエキゾティックサウンドが流れ、右のスピーカーからはゼントナーのオーケストラサウンド。
そして両スピーカーの真ん中から、鳥の声といった演出も。
更に凝りに凝ったのが、LPのジャケットです。
二つ折りジャケットの表紙部分が半分だけになっており、ここに南国を思わすゴザの布地が張り付けてあります(さぞやコストと時間が掛かった事でしょうに）。
では、Si Zentner And His Orchestra / Martin Denny – ”Exotica Suite”です。
A面一曲目は、” Temple Pageant”からスタートします。
２曲目は、 ”Tiki”
３曲k目、 ”The Enchanted Reef”です。
４曲目は、 ”Demons And Dragons”
５曲目は、 ”Legend Of The Island Gods”
A面最後の６曲目は、 ”Bali Monkey Dance”
LPのB面に入り
１曲目は、 ”Pagan Ritual”から。
2曲目は、 ”Jungle Train”
3曲目は、 ”Stolen Idol”です。
4曲目に、 ”Lotus Pool”
５曲目は、”Tribe Of The Moon”
そしてこのアルバムは、”Calabash Annie”で締められています。
私が所持しているのは勿論ステレオ盤でレコード番号はLSS-14020ですが、同じくリバティレコードからはモノラル盤も出ていてレコード番号はLMM-13020です。
同じ１９６２年に、Martin Denny は待望のライブ盤を制作しました。
"Martin Denny In Person"がそのレコードです。
ライブが行われた場所は、やはりハワイ。
ホノルルはワイキキの海岸に面したライブハウス、”Duke Kahanamoku's”が舞台。
デューク・カハナモクは競泳選手としてオリンピックの金・銀メダリストというハワイの伝説的な偉大なアスリートの名前ですが、彼がオーナーというわけではなくその名を冠しているクラブです。
録音メンバーは
Martin Denny(p), Tommy Vig(vib&per), Harvey Ragsdale(b), Buddy Fo(Bongos, Congas, Per), Frank Kim(per)の５人。
デニーの初めてのライブ盤にオリジナルメンバーはベースの Harvey Ragsdaleしか残っていませんが、このライブにも驚異のコーラス「インヴィテーションズ」を率いたBuddy Foが参加しています。
演奏内容はやはりハワイのライブという事でハワイアンソングが多く取り入れられていますが、ライブという事でより自由を得て曲によってはジャジーなアドリブも聴かれます。
"Martin Denny in Person"
A面の1曲目はやはりLes Baxterに敬意を表して？、Baxerの”Rain”です。
2曲目は、ハワイアンでよく演奏される”Hilo March”
ホイッスルと共にマーチングバンドを思わすスタイルで、スタートします。
3曲目はハワイアンのスタンダードナンバーで、映画でプレスリーも歌った"Hawaiian Wedding Song"です。
4曲目は、デニーのアレンジによるロシア民謡から"Volga Boatmen(ヴォルガの舟歌）"です。
5曲目は西海岸でジャズの世界で活躍したヴィブラフォーン奏者Cal Tjaderのオリジナルで
"Black Orchid"です。
このアルバムはライブ盤という事だからか、LP両面各５曲づつで構成されています。
そこでB面に行きましょう。
1曲目は、" Pretty Maui Girl", やはりハワイアンのスタンダードナンバーです。
2曲目もハワイアンのナンバーから、"Cockeyed Mayor Of Kaunakakai"
3曲目も同じく、"Lei Aloha Lei Makamae".
ハワイアンの、古典的ナンバーの一曲です。
4曲目は、アメリカ本土でも良く聞かれたハワイアンナンバーから"On The Beach At Waikiki
(ワイキキの浜辺で）”
そして最後の5曲目に1936年のミュージカル「ショーボート」より、 J. Kern-Hammerstein 2世のコンビによる"Ol' Man River"です。
Liberty Recordsのレコード番号はモノラル盤で LRP-3224、ステレオ盤はLST-7224です。
尚デニーのライブ盤というとこの２年後の1964年９月にアラスカのアンカレッジにあるアメリカ空軍のキャンプで慰問の為に行われたライブがあるのですが、これはずっと遅くなって2003年にCDで陽の目を見たのでLPは存在しないと思います。
このアラスカライブのCDは、タイトルが"Baked Alaska"
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、ベークト・アラスカは良く結婚式の演出などで提供されるアイスクリームで作った山にリキュールをかけて火をつけて見せる「燃える雪山」のデザートの事です。
厳寒のアラスカでの南国のエキゾティックサウンドに、実にピッタリのタイトルですね。
またCDのジャケットも雪山の前で踊る、フラダンサー。
とりあえず、"Baked Alaska"のジャケット写真もアップしておきましょう。
"Martin Denny In Person"がそのレコードです。
ライブが行われた場所は、やはりハワイ。
ホノルルはワイキキの海岸に面したライブハウス、”Duke Kahanamoku's”が舞台。
デューク・カハナモクは競泳選手としてオリンピックの金・銀メダリストというハワイの伝説的な偉大なアスリートの名前ですが、彼がオーナーというわけではなくその名を冠しているクラブです。
録音メンバーは
Martin Denny(p), Tommy Vig(vib&per), Harvey Ragsdale(b), Buddy Fo(Bongos, Congas, Per), Frank Kim(per)の５人。
デニーの初めてのライブ盤にオリジナルメンバーはベースの Harvey Ragsdaleしか残っていませんが、このライブにも驚異のコーラス「インヴィテーションズ」を率いたBuddy Foが参加しています。
演奏内容はやはりハワイのライブという事でハワイアンソングが多く取り入れられていますが、ライブという事でより自由を得て曲によってはジャジーなアドリブも聴かれます。
"Martin Denny in Person"
A面の1曲目はやはりLes Baxterに敬意を表して？、Baxerの”Rain”です。
2曲目は、ハワイアンでよく演奏される”Hilo March”
ホイッスルと共にマーチングバンドを思わすスタイルで、スタートします。
3曲目はハワイアンのスタンダードナンバーで、映画でプレスリーも歌った"Hawaiian Wedding Song"です。
4曲目は、デニーのアレンジによるロシア民謡から"Volga Boatmen(ヴォルガの舟歌）"です。
5曲目は西海岸でジャズの世界で活躍したヴィブラフォーン奏者Cal Tjaderのオリジナルで
"Black Orchid"です。
このアルバムはライブ盤という事だからか、LP両面各５曲づつで構成されています。
そこでB面に行きましょう。
1曲目は、" Pretty Maui Girl", やはりハワイアンのスタンダードナンバーです。
2曲目もハワイアンのナンバーから、"Cockeyed Mayor Of Kaunakakai"
3曲目も同じく、"Lei Aloha Lei Makamae".
ハワイアンの、古典的ナンバーの一曲です。
4曲目は、アメリカ本土でも良く聞かれたハワイアンナンバーから"On The Beach At Waikiki
(ワイキキの浜辺で）”
そして最後の5曲目に1936年のミュージカル「ショーボート」より、 J. Kern-Hammerstein 2世のコンビによる"Ol' Man River"です。
Liberty Recordsのレコード番号はモノラル盤で LRP-3224、ステレオ盤はLST-7224です。
尚デニーのライブ盤というとこの２年後の1964年９月にアラスカのアンカレッジにあるアメリカ空軍のキャンプで慰問の為に行われたライブがあるのですが、これはずっと遅くなって2003年にCDで陽の目を見たのでLPは存在しないと思います。
このアラスカライブのCDは、タイトルが"Baked Alaska"
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、ベークト・アラスカは良く結婚式の演出などで提供されるアイスクリームで作った山にリキュールをかけて火をつけて見せる「燃える雪山」のデザートの事です。
厳寒のアラスカでの南国のエキゾティックサウンドに、実にピッタリのタイトルですね。
またCDのジャケットも雪山の前で踊る、フラダンサー。
とりあえず、"Baked Alaska"のジャケット写真もアップしておきましょう。
管理人様、インデックスについては私も気になっていました。
最初スケジュールをたてずに行き当たりばったりでトピックを進めて来てしまいましたが、整理が必要かと。
管理人様のアドバイスを、お願い致します。
さてマーティン・デニーのアルバムを見て来て現在1962年の途中なのですが、ここでまたちょっと目先を変えましょう。
＜＜[３０]のRomanticaと＜＜[３２]のin personでもご紹介した,ボンゴ、コンガとパーカッションを担当していたBuddy Fo(1933~2011).
"The Invitations"という驚異のハワイアンジャズコーラスを率いたともご紹介しましたが、このインヴィテーションズとBuddy Foについてご案内しましょう。
まず"The Invitations"は２枚のアルバムを、1959年と1960年にリバティに残しています。
リバティレコードという所にも、何かデニーとの関係を思わせますね。
1959年の一枚目のアルバムは"R・S・V・P”と言うタイトルで、バックはRuss Garciaのオーケストラ。
1960年の二枚目のアルバムはその名もズバリ"The Invitations"で、こちらはBilly Mayのオーケストラをバックに唄っています。
２枚ともオーケストラの音を聞く限り、おそらく当時の西海岸ジャズの名手達が入っていそうです。
主にハワイアンのナンバーをジャズにアレンジし、アップテンポの曲は限りなくスイングしスローの曲はまた美しいハーモニーで聞かせるインヴィテーションズです。
まずそのデビューアルバムの一曲目に入っている、"NANI WAIMEA"(美しきワイメア）
ワイメア渓谷を歌ったハワイアンナンバーです。
B面の一曲目から、"Sweet Someone"です。
インヴィテーションズを名乗ったアルバムは他にハワイアンの女性シンガーMarlene Saiのバックコーラスを務めたLPを所有しておりますが、他にハワイアンヴィレッジのシェル・バーでのライブ盤が存在するらしいとの噂を聞くものの目にしたこともなく私のコレクター魂を揺さぶる一枚となっています。
Buddy Foのこのスタイルのコーラスはその後1965年に、ついに復活を果たしました。
ただしこの時は契約の関係なのか"The Invitations"は名乗らず、単にBuddy Fo & His Groupと名乗っています。
アルバムはハワイのLEHUA Recordsがら出された、"Kiss Me Love."
そのアレンジはよりモダンに、なっています。
タイトル曲の、"Kiss Me Love" です。
ボサノヴァも取り入れ、"Girl From Ipanema(イパネマの娘）"です。
もう一曲、これはもともとはシャンソンですね。"I Wish You Love"です。
では最後にBuddy Fo本人がソロ歌手として歌ったヴァージョンです。
1968年のレコーディングで、"Life still has a lot to give me"です。
最初スケジュールをたてずに行き当たりばったりでトピックを進めて来てしまいましたが、整理が必要かと。
管理人様のアドバイスを、お願い致します。
さてマーティン・デニーのアルバムを見て来て現在1962年の途中なのですが、ここでまたちょっと目先を変えましょう。
＜＜[３０]のRomanticaと＜＜[３２]のin personでもご紹介した,ボンゴ、コンガとパーカッションを担当していたBuddy Fo(1933~2011).
"The Invitations"という驚異のハワイアンジャズコーラスを率いたともご紹介しましたが、このインヴィテーションズとBuddy Foについてご案内しましょう。
まず"The Invitations"は２枚のアルバムを、1959年と1960年にリバティに残しています。
リバティレコードという所にも、何かデニーとの関係を思わせますね。
1959年の一枚目のアルバムは"R・S・V・P”と言うタイトルで、バックはRuss Garciaのオーケストラ。
1960年の二枚目のアルバムはその名もズバリ"The Invitations"で、こちらはBilly Mayのオーケストラをバックに唄っています。
２枚ともオーケストラの音を聞く限り、おそらく当時の西海岸ジャズの名手達が入っていそうです。
主にハワイアンのナンバーをジャズにアレンジし、アップテンポの曲は限りなくスイングしスローの曲はまた美しいハーモニーで聞かせるインヴィテーションズです。
まずそのデビューアルバムの一曲目に入っている、"NANI WAIMEA"(美しきワイメア）
ワイメア渓谷を歌ったハワイアンナンバーです。
B面の一曲目から、"Sweet Someone"です。
インヴィテーションズを名乗ったアルバムは他にハワイアンの女性シンガーMarlene Saiのバックコーラスを務めたLPを所有しておりますが、他にハワイアンヴィレッジのシェル・バーでのライブ盤が存在するらしいとの噂を聞くものの目にしたこともなく私のコレクター魂を揺さぶる一枚となっています。
Buddy Foのこのスタイルのコーラスはその後1965年に、ついに復活を果たしました。
ただしこの時は契約の関係なのか"The Invitations"は名乗らず、単にBuddy Fo & His Groupと名乗っています。
アルバムはハワイのLEHUA Recordsがら出された、"Kiss Me Love."
そのアレンジはよりモダンに、なっています。
タイトル曲の、"Kiss Me Love" です。
ボサノヴァも取り入れ、"Girl From Ipanema(イパネマの娘）"です。
もう一曲、これはもともとはシャンソンですね。"I Wish You Love"です。
では最後にBuddy Fo本人がソロ歌手として歌ったヴァージョンです。
1968年のレコーディングで、"Life still has a lot to give me"です。
管理人様
インデックスへのアドバイス、ありがとうございます。
このトピの進め方についておおまかなアウトラインは持っているのですが、一番最初にスタートした時の目論見と現在ではすでにその方向性が違って来ています。
今後どのように展開して行くか、自分でも見えていない部分も多いのでいましばらくこのまま自然体で進めてみようと思います。
さて話をマーディン・デニーに戻して、1962年にデニーはもう一枚作品を出しています。
作品名は"A taste of honey"
当時アメリカで人気の有った、ポピュラーソングを集めた作品です。
自己の音楽を確立し固定ファンも獲得した自信から更に一歩踏み出して、一般受けする流行ソング集を作ったという事なのでしょう。
ライナーノートを読むと一般ポピュラーソングに対するジャズの影響が強まったので、そういった影響を活かした曲を取り上げた旨が書かれています。
メンバーはMartin denny(p), Julius Wechter(vib), Harvey Ragsdale (b), Harold Chang(per),
Augie Colon(per&Bird Calls)となっています。
”A Taste of honey"
A面一曲目は、タイトル曲の"A Taste of Honey"です。
邦題は「蜜の味」で、Ric Marlow作詞、Bobby Scott作曲の1960年に上演された同名のブロードウェイミュージカルのために作られた曲で1961年には映画化もされました。
この曲を多くのミュージシャンがカヴァーしていますが、1965年にはハーブ・アルパート＆ティファナ・ブラスのカヴァーが大ヒットとなり同年のグラミー賞最優秀レコード賞を獲得しました。
２曲目には、"I'm in a dancing mood"
人気ジャズピアニストのデーブ・ブルーベックもニューポートジャズ祭のライブで演奏しています。
３曲目は、デニーグループではお馴染みの"Black Orchid"です。
4曲目には、デーブ・ブルーベックカルテットのアルトサックス奏者Paul Desmondが作ったカルテットの人気曲"Take Five"が並びます。
5曲目は、イギリス人のクラリネット奏者アッカー・ビルクが書い"Stranger On The Shore"
邦題は「白い渚のブルース」と言い、まさに1962年を代表するインストルメンタル・ナンバーです。
6曲目は、" Walk On The Wild Side"
LPのB面に入って
一曲目は、"Exodus"
イスラエルの建国をテーマに、Otto Premingerが監督した1960年の映画「栄光への脱出」のテーマソングです。
２曲目はレナード・バーンスタインが音楽を担当した1957年初演の大ヒットブロードウエイミュージカル「ウエストサイド物語」から、”A-Me-Ri-Ca(アメリカ）”です。
３曲目に、ボビー・トゥループが1946年に作詞・作曲したジャズのスタンダードナンバーとしても名高い ”Route 66”が来ています。
4曲目は、” Clair De Lune”
クラシック畑から、ドビッシーの「月の光」です。
５曲目は、”Violetta”です。
そして最後の６曲目に、”The Wild One”
マーロン・ブランド主演で1953年に公開された暴走族を題材として取り扱った映画のテーマソングで、邦題は「乱暴者」です。
Libertyのレコード番号は、モノラル盤がLRP-3237、ステレオ盤はLST-7237です。
インデックスへのアドバイス、ありがとうございます。
このトピの進め方についておおまかなアウトラインは持っているのですが、一番最初にスタートした時の目論見と現在ではすでにその方向性が違って来ています。
今後どのように展開して行くか、自分でも見えていない部分も多いのでいましばらくこのまま自然体で進めてみようと思います。
さて話をマーディン・デニーに戻して、1962年にデニーはもう一枚作品を出しています。
作品名は"A taste of honey"
当時アメリカで人気の有った、ポピュラーソングを集めた作品です。
自己の音楽を確立し固定ファンも獲得した自信から更に一歩踏み出して、一般受けする流行ソング集を作ったという事なのでしょう。
ライナーノートを読むと一般ポピュラーソングに対するジャズの影響が強まったので、そういった影響を活かした曲を取り上げた旨が書かれています。
メンバーはMartin denny(p), Julius Wechter(vib), Harvey Ragsdale (b), Harold Chang(per),
Augie Colon(per&Bird Calls)となっています。
”A Taste of honey"
A面一曲目は、タイトル曲の"A Taste of Honey"です。
邦題は「蜜の味」で、Ric Marlow作詞、Bobby Scott作曲の1960年に上演された同名のブロードウェイミュージカルのために作られた曲で1961年には映画化もされました。
この曲を多くのミュージシャンがカヴァーしていますが、1965年にはハーブ・アルパート＆ティファナ・ブラスのカヴァーが大ヒットとなり同年のグラミー賞最優秀レコード賞を獲得しました。
２曲目には、"I'm in a dancing mood"
人気ジャズピアニストのデーブ・ブルーベックもニューポートジャズ祭のライブで演奏しています。
３曲目は、デニーグループではお馴染みの"Black Orchid"です。
4曲目には、デーブ・ブルーベックカルテットのアルトサックス奏者Paul Desmondが作ったカルテットの人気曲"Take Five"が並びます。
5曲目は、イギリス人のクラリネット奏者アッカー・ビルクが書い"Stranger On The Shore"
邦題は「白い渚のブルース」と言い、まさに1962年を代表するインストルメンタル・ナンバーです。
6曲目は、" Walk On The Wild Side"
LPのB面に入って
一曲目は、"Exodus"
イスラエルの建国をテーマに、Otto Premingerが監督した1960年の映画「栄光への脱出」のテーマソングです。
２曲目はレナード・バーンスタインが音楽を担当した1957年初演の大ヒットブロードウエイミュージカル「ウエストサイド物語」から、”A-Me-Ri-Ca(アメリカ）”です。
３曲目に、ボビー・トゥループが1946年に作詞・作曲したジャズのスタンダードナンバーとしても名高い ”Route 66”が来ています。
4曲目は、” Clair De Lune”
クラシック畑から、ドビッシーの「月の光」です。
５曲目は、”Violetta”です。
そして最後の６曲目に、”The Wild One”
マーロン・ブランド主演で1953年に公開された暴走族を題材として取り扱った映画のテーマソングで、邦題は「乱暴者」です。
Libertyのレコード番号は、モノラル盤がLRP-3237、ステレオ盤はLST-7237です。
さてデニーの次の作品、私はてっきり1963年の発売だと信じていたのですが、資料によると1962年１１月２５日発売となっている作品が残っていました。
タイトルは"The Versatile"
まさに何でも引き受けようといった感じで、当時世の中で流行った音楽を並べた作品です。
ただしこの作品はデニーの作品の中でもジャズ寄りの（ジャジーな）一枚だと評されており、更に当時アメリカで流行ったボサノヴァもしっかり取り込んだアルバムです。
何といってもジャケットの表面にもクレジットされているように、SUKIYAKI(上を向いて歩こう）もしっかり演奏されています。
極上のイージーリスニングジャズとでも言えば良いのでしょうか？
では、”The Versatile"です。
LPのA面
１曲目は、Theme From "Mondo Cane"
イタリアの記録映画「世界残酷物語」のテーマソングとして、今ではすっかりスタンダードソングの仲間入りをした"More"です。
2曲目は、"Exotique Bossa Nova"です。
３曲目は、”Our Day Will Come”
ルビー&ザ・ロマンティックスが1962年に発表したヒット曲で、邦題は「燃ゆる初恋」。
1963年に、全米1位を記録しました。
４曲目には、"Scarlet Mist"
５曲目は、"The End Of The World"
ブレンダ・リーのヒットが懐かしいですね。
６曲目に、"Little Boat"
ホベルト・メネスカルが作ったボサノヴァの名曲で、原題は”O Barquinho”邦題は「小舟」です。
B面に入って
１曲目に、堂々と？"Sukiyaki"が取り上げられています。
永六輔作詞、中村八大作曲、そして坂本九が歌った、日本が生んだ世界的な大ヒット曲です。
２曲目はデニーの十八番をボサノヴァタッチで演奏した、"Quiet Village Bossa Nova”です。
３曲目は、"Losing You"
４曲目に”Strawberry Tree”
５曲目は、"Little Bird"
西海岸のスインギーなピアニストであるPete Jollyのヒット曲ですね。
最後を飾る６曲目は、”Night In Tunisia”
あのジャズメッセンジャーズのヒットでも知られる、「チュニジアの夜」です。
Liberty Recordsにおけるこのアルバムのレコード番号は、モノラル盤がLRP-3307
ステレオ盤はLST-7307となっています。
タイトルは"The Versatile"
まさに何でも引き受けようといった感じで、当時世の中で流行った音楽を並べた作品です。
ただしこの作品はデニーの作品の中でもジャズ寄りの（ジャジーな）一枚だと評されており、更に当時アメリカで流行ったボサノヴァもしっかり取り込んだアルバムです。
何といってもジャケットの表面にもクレジットされているように、SUKIYAKI(上を向いて歩こう）もしっかり演奏されています。
極上のイージーリスニングジャズとでも言えば良いのでしょうか？
では、”The Versatile"です。
LPのA面
１曲目は、Theme From "Mondo Cane"
イタリアの記録映画「世界残酷物語」のテーマソングとして、今ではすっかりスタンダードソングの仲間入りをした"More"です。
2曲目は、"Exotique Bossa Nova"です。
３曲目は、”Our Day Will Come”
ルビー&ザ・ロマンティックスが1962年に発表したヒット曲で、邦題は「燃ゆる初恋」。
1963年に、全米1位を記録しました。
４曲目には、"Scarlet Mist"
５曲目は、"The End Of The World"
ブレンダ・リーのヒットが懐かしいですね。
６曲目に、"Little Boat"
ホベルト・メネスカルが作ったボサノヴァの名曲で、原題は”O Barquinho”邦題は「小舟」です。
B面に入って
１曲目に、堂々と？"Sukiyaki"が取り上げられています。
永六輔作詞、中村八大作曲、そして坂本九が歌った、日本が生んだ世界的な大ヒット曲です。
２曲目はデニーの十八番をボサノヴァタッチで演奏した、"Quiet Village Bossa Nova”です。
３曲目は、"Losing You"
４曲目に”Strawberry Tree”
５曲目は、"Little Bird"
西海岸のスインギーなピアニストであるPete Jollyのヒット曲ですね。
最後を飾る６曲目は、”Night In Tunisia”
あのジャズメッセンジャーズのヒットでも知られる、「チュニジアの夜」です。
Liberty Recordsにおけるこのアルバムのレコード番号は、モノラル盤がLRP-3307
ステレオ盤はLST-7307となっています。
1963年はマーティンにとってブランクの年という事になるのですが６４年になって"Latin Village"から又活動が活発となり、その後も１９９０年代までに次々と２０枚近くのアルバムを発表する事になります。
トピでも今後もこれまでのようにマーティン・デニーのアルバムを順番に追いかけていても良いのでしょうが、フッと考えてみればこのトピのテーマはエキゾティックサウンドです。
確かにマーティン・デニー＝エキゾティックサウンドとも言えるのですが、このトピのテーマはマーディン・デニーのみではありません。
マーティンのすべてのアルバムを追いかける事も大局的に見ればエキゾティックサウンド全般の中でも意味の有る事ですが、ちょっと立ち止まって見ようかと思います。
というかマーティン・デニーの音楽も徐々に変化し、エキゾティックというより―ジ―リスニングの要素が強まりジョージ・シアリングスタイルのより大衆化サウンドといったようなものに変わった気がします。
まあ南国のムードを残しているという事で、これは私の造語ですが、「リゾート・サウンド」とでも言いましょうか？
そこでまずこの時代までのマーティン・デニーをもう一度まとめてみたいという時に思い浮かぶのがSUNSET RECORDSというレコード会社の存在です。
サンセットは1960年代半ばにロサンゼルスで作られたレコード会社ですが、マーティン・デニーのアルバムを発売し続けて来たリバティレコードの子会社だと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Sunset_Records
サンセットレコードはリバティレコードやリバティが版権を獲得したレコード会社の音源を使用して、廉価盤を作り続けました。
リバティ自体は当時は準メジャーなレーベルでしたからその音源も豊富で、ジュリー・ロンドンやティミー・ユーロ―、シャーリー・バッシ―、男性歌手でもリッキー・ネルソン、ボビー・ヴィー、ジョニー・リバースなどの音源を抱え更にジャン＆ディーンやベンチャーズまでもをその範囲に入れていました。
そしてサンセットレコードではこのリバティ系の豊富な音源のジャケットデザインを変えたセカンドイシュー盤や、ベスト盤、オムニバス盤が作られました。
先にご紹介したハワイアンコーラスグループ「インヴィテーションズ」のベストアルバムもサンセットに有りますし、当時リバティは西海岸ジャズのパイオニア的存在だったパシフィック・ジャズの版権も持っていたのでアート・ペッパーと並んで西海岸を代表したアルトサックス奏者バド・シャンクの再発売盤などもサンセットから出ています。
そして、もちろんマーティン・デニーのベスト盤も何枚かSUNSETから出されました。
その中から、マーティン・デニーのレコードの中締めとしてSunsetが1967年に発売した"SAYONARA"をご紹介しましょう。
ここで聞かれるのは
A1 Paradise
A2 I'm In The Mood For Love
A3 Ruby
A4 Strange Music
A5 My Funny Valentine
B1 Sayonara
B2 Tenderly
B3 Blue Paradise
B4 A Fine Romance
B5 My Romance
以上１０曲、です。
SUNSET Recordsにおけるレコード番号は、モノラル盤がSUM-1169
ステレオ盤は、SUS-5169となっています。
トピでも今後もこれまでのようにマーティン・デニーのアルバムを順番に追いかけていても良いのでしょうが、フッと考えてみればこのトピのテーマはエキゾティックサウンドです。
確かにマーティン・デニー＝エキゾティックサウンドとも言えるのですが、このトピのテーマはマーディン・デニーのみではありません。
マーティンのすべてのアルバムを追いかける事も大局的に見ればエキゾティックサウンド全般の中でも意味の有る事ですが、ちょっと立ち止まって見ようかと思います。
というかマーティン・デニーの音楽も徐々に変化し、エキゾティックというより―ジ―リスニングの要素が強まりジョージ・シアリングスタイルのより大衆化サウンドといったようなものに変わった気がします。
まあ南国のムードを残しているという事で、これは私の造語ですが、「リゾート・サウンド」とでも言いましょうか？
そこでまずこの時代までのマーティン・デニーをもう一度まとめてみたいという時に思い浮かぶのがSUNSET RECORDSというレコード会社の存在です。
サンセットは1960年代半ばにロサンゼルスで作られたレコード会社ですが、マーティン・デニーのアルバムを発売し続けて来たリバティレコードの子会社だと思います。
https://en.wikipedia.org/wiki/Sunset_Records
サンセットレコードはリバティレコードやリバティが版権を獲得したレコード会社の音源を使用して、廉価盤を作り続けました。
リバティ自体は当時は準メジャーなレーベルでしたからその音源も豊富で、ジュリー・ロンドンやティミー・ユーロ―、シャーリー・バッシ―、男性歌手でもリッキー・ネルソン、ボビー・ヴィー、ジョニー・リバースなどの音源を抱え更にジャン＆ディーンやベンチャーズまでもをその範囲に入れていました。
そしてサンセットレコードではこのリバティ系の豊富な音源のジャケットデザインを変えたセカンドイシュー盤や、ベスト盤、オムニバス盤が作られました。
先にご紹介したハワイアンコーラスグループ「インヴィテーションズ」のベストアルバムもサンセットに有りますし、当時リバティは西海岸ジャズのパイオニア的存在だったパシフィック・ジャズの版権も持っていたのでアート・ペッパーと並んで西海岸を代表したアルトサックス奏者バド・シャンクの再発売盤などもサンセットから出ています。
そして、もちろんマーティン・デニーのベスト盤も何枚かSUNSETから出されました。
その中から、マーティン・デニーのレコードの中締めとしてSunsetが1967年に発売した"SAYONARA"をご紹介しましょう。
ここで聞かれるのは
A1 Paradise
A2 I'm In The Mood For Love
A3 Ruby
A4 Strange Music
A5 My Funny Valentine
B1 Sayonara
B2 Tenderly
B3 Blue Paradise
B4 A Fine Romance
B5 My Romance
以上１０曲、です。
SUNSET Recordsにおけるレコード番号は、モノラル盤がSUM-1169
ステレオ盤は、SUS-5169となっています。
martin dennyの中期までの作品を見て来ましたが、ここでもう一人のエキゾティックサウンドの創始者であるArthur Lymanに目を向けましょう。
前述したようにホテルマン出身のアーサー・ライマンは、初代マーティン・デニーグループのヴィブラフォン奏者です。
早々にデニーのグループから独立して自己のグループを率いて、デニーと同じ方向性の音楽を追求しました。
そもそもジョージ・シアリングスタイルでデニーのピアノとライマンのヴァイブラフォンのユニゾンサウンドで聞かせるというアイデア自体を考えたのはデニーだと思うのですが、バックにジャングルの獣や鳥の声を入れるというのはライマンのアイデアでありエキゾティックサウンドはデニーとライマンの協力のもとに誕生したのだと思います。
デニーのアルバムの殆どがLIBERTY RECORDSからリリースされたのに対し、ライマンはその９割のアルバムをHi-Fi Recordsから送り出しました。
グループの記念すべき１９５８年のデビューアルバム”Taboo"はすでにトピの中でご紹介済ですので、第二作目に当たる"Bwana A"から見て行きましょう。
エキゾチカサウンドを大地の神秘性を表現したようなアレンジで統一した、重みを感じるアルバムです。
”Bwana A"
A面１曲目は、アルバムのタイトル曲”Buwana A"からスタートします。
アーサー・ライマンのオリジナル曲ですが、アフリカを舞台にした1952年の映画「ブワナの悪魔（Bwana Devil）」がヒントになっているのでしょうか？
２曲目は、”South Pacific Moonlight"です。
３曲目は、”Moon Over A Ruined Castle”
何と、瀧廉太郎作曲による「荒城の月」です。
４曲目は、ライマンのオリジナル” Waikiki Serenade”
5曲目に、” La Paloma”
ラテンの世界ではお馴染みの曲で、19世紀スペインの音楽家イラディエルが作曲したキューバの民族舞曲です。
６曲目には、またもや日本のナンバーから"Otome San"
春日八郎の歌で1954年8月に発売され、その年に大ヒットした歌謡曲「お富さん」の表記違いですが、オリエンタルチックなアレンジは細野晴臣氏好みでしょうか？
LPのB面に移って、
１曲目は、”Canton Rose”
広州のバラって何でしょう？
２曲目は”Blue Sands”
特に西海岸ジャズファンには有名な、チコ・ハミルトンのグループのヒット曲です。
オリジナルのフルートはバディ・コレットですが、映画「真夏の夜のジャズ」ではエリック・ドルフィーがフルートでメロディを吹いていました。
３曲目は、"Malaguena"
キューバの作曲家Ernesto Lecuonaによるこの曲は、ジャズの世界でも演奏されています。
４曲目は、"Vera Cruz"
密林の、奥深くに迷い込んだようなアレンジです。
５曲目には、"Pua Carnation"
Charles E. King作曲による、ハワイアンフラのスタンダードナンバーです。
最後の６曲目に、"Colonel Bogey March"
ケネス・ジョゼフ・アルフォードが1914年に作曲した行進曲。
1957年に公開された英米合作映画「戦場にかける橋 The Bridge on The River KWAI」のテーマ「クワイ河マーチ」としても有名です。
HiFi Recordsのレコード番号は、SR 808です。
前述したようにホテルマン出身のアーサー・ライマンは、初代マーティン・デニーグループのヴィブラフォン奏者です。
早々にデニーのグループから独立して自己のグループを率いて、デニーと同じ方向性の音楽を追求しました。
そもそもジョージ・シアリングスタイルでデニーのピアノとライマンのヴァイブラフォンのユニゾンサウンドで聞かせるというアイデア自体を考えたのはデニーだと思うのですが、バックにジャングルの獣や鳥の声を入れるというのはライマンのアイデアでありエキゾティックサウンドはデニーとライマンの協力のもとに誕生したのだと思います。
デニーのアルバムの殆どがLIBERTY RECORDSからリリースされたのに対し、ライマンはその９割のアルバムをHi-Fi Recordsから送り出しました。
グループの記念すべき１９５８年のデビューアルバム”Taboo"はすでにトピの中でご紹介済ですので、第二作目に当たる"Bwana A"から見て行きましょう。
エキゾチカサウンドを大地の神秘性を表現したようなアレンジで統一した、重みを感じるアルバムです。
”Bwana A"
A面１曲目は、アルバムのタイトル曲”Buwana A"からスタートします。
アーサー・ライマンのオリジナル曲ですが、アフリカを舞台にした1952年の映画「ブワナの悪魔（Bwana Devil）」がヒントになっているのでしょうか？
２曲目は、”South Pacific Moonlight"です。
３曲目は、”Moon Over A Ruined Castle”
何と、瀧廉太郎作曲による「荒城の月」です。
４曲目は、ライマンのオリジナル” Waikiki Serenade”
5曲目に、” La Paloma”
ラテンの世界ではお馴染みの曲で、19世紀スペインの音楽家イラディエルが作曲したキューバの民族舞曲です。
６曲目には、またもや日本のナンバーから"Otome San"
春日八郎の歌で1954年8月に発売され、その年に大ヒットした歌謡曲「お富さん」の表記違いですが、オリエンタルチックなアレンジは細野晴臣氏好みでしょうか？
LPのB面に移って、
１曲目は、”Canton Rose”
広州のバラって何でしょう？
２曲目は”Blue Sands”
特に西海岸ジャズファンには有名な、チコ・ハミルトンのグループのヒット曲です。
オリジナルのフルートはバディ・コレットですが、映画「真夏の夜のジャズ」ではエリック・ドルフィーがフルートでメロディを吹いていました。
３曲目は、"Malaguena"
キューバの作曲家Ernesto Lecuonaによるこの曲は、ジャズの世界でも演奏されています。
４曲目は、"Vera Cruz"
密林の、奥深くに迷い込んだようなアレンジです。
５曲目には、"Pua Carnation"
Charles E. King作曲による、ハワイアンフラのスタンダードナンバーです。
最後の６曲目に、"Colonel Bogey March"
ケネス・ジョゼフ・アルフォードが1914年に作曲した行進曲。
1957年に公開された英米合作映画「戦場にかける橋 The Bridge on The River KWAI」のテーマ「クワイ河マーチ」としても有名です。
HiFi Recordsのレコード番号は、SR 808です。
Arthur Lymanの1959年の二作目であり、デビュー三作目のアルバムは"Hawaiian Sunset"です。
神秘性をテーマにした前作と変わって、今度は人気の高いハワイアンのスタンダード曲をエキゾティックサウンドのアレンジで聞かせています。
メンバーはArthur Lyman(vib), Allan Soares(p), Archie Grant(b), Harold Chang(per)となっています。
"Hawaiian Sunset"
A面の１曲目は、お馴染みの" Hawaiian War Chant"です。
オリジナルはハワイ王朝のがプリンスLeleiohokuによって1860年代に書かれた恋人達を歌った歌詞でしたが、アメリカのポピュラーソングとなって「戦いの歌」に変わってしましました。
２曲目は、"Sweet Leilani"
1934年にHarry Owensが生まれた娘のLeilaniのために書き下ろした甘いメロディーのバラード曲ですが、1937年にビング・クロスビーが主演した映画「ワイキキの結婚」で使われてヒットしアカデミー賞の最優秀オリジナルソング賞を受賞しました。
3曲目は、”Imi au la oe"
英語のタイトルは”Queen Serenade”あるいは”King’s Serenade”などと呼ばれている、ハワイアン音楽における「作曲家の父」と言われるチャールズ・E・キング（1874~1950)の作品です。
４曲目は、"My Tane"
August Goupil・Dick Gump・Johnny Nobleが作詞・作曲したナンバーです。
５曲目は、”Whispering reef"「囁くサンゴ礁」です。
6曲目は"Na lei o Hawaii",
英語のタイトルは、”Song Of The Islands”「島の歌」です。
”Sweet Leilani"と同じHarry Owensが作曲したナンバーですが、1942年に Betty Grable とVictor Matureが出演した20世紀フォックスの映画"Song of the Islands"の主題歌として使われヒットしました。
LPのB面に入り
1曲目は、”Hiilawe"
古くからハワイで良く知られる、ハワイのトラディッショナルナンバーです。
２曲目は、”Isle Of Golden Dreams”
Walter BlaufussとGus Kahnが作詞・作曲した大変ポピュラーなナンバーで、ハワイアンシンガーのみならず多くのジャズシンガーやバンドでも演奏されている曲です。
３曲目は、"Mapuana"
1953年にLani Sangが書いた曲で、これもハワイアンで良く演奏されるナンバーです。
４曲目は、"waipio"
いわばハワイ民謡で、フラの名曲です。
５曲目に、”Kawohikukapulani”という長いタイトルのラブソングです。
1941年に、Helen Desha Beamerが作曲しました。
6曲目は、"Ke kali nei au"
「ハワイの結婚の歌」として、クロスビーやプレスリーも歌った有名なヒットナンバーです。
このアルバムは大サービスで、B面には7曲が入っています。
7曲目は、ポピュラーナンバーから Harbour Lights"です。
「港の灯」のタイトルで、プラターズのコーラスでも有名なヒット曲です。
HiFi Recordsのレコード番号は、R 807です。
神秘性をテーマにした前作と変わって、今度は人気の高いハワイアンのスタンダード曲をエキゾティックサウンドのアレンジで聞かせています。
メンバーはArthur Lyman(vib), Allan Soares(p), Archie Grant(b), Harold Chang(per)となっています。
"Hawaiian Sunset"
A面の１曲目は、お馴染みの" Hawaiian War Chant"です。
オリジナルはハワイ王朝のがプリンスLeleiohokuによって1860年代に書かれた恋人達を歌った歌詞でしたが、アメリカのポピュラーソングとなって「戦いの歌」に変わってしましました。
２曲目は、"Sweet Leilani"
1934年にHarry Owensが生まれた娘のLeilaniのために書き下ろした甘いメロディーのバラード曲ですが、1937年にビング・クロスビーが主演した映画「ワイキキの結婚」で使われてヒットしアカデミー賞の最優秀オリジナルソング賞を受賞しました。
3曲目は、”Imi au la oe"
英語のタイトルは”Queen Serenade”あるいは”King’s Serenade”などと呼ばれている、ハワイアン音楽における「作曲家の父」と言われるチャールズ・E・キング（1874~1950)の作品です。
４曲目は、"My Tane"
August Goupil・Dick Gump・Johnny Nobleが作詞・作曲したナンバーです。
５曲目は、”Whispering reef"「囁くサンゴ礁」です。
6曲目は"Na lei o Hawaii",
英語のタイトルは、”Song Of The Islands”「島の歌」です。
”Sweet Leilani"と同じHarry Owensが作曲したナンバーですが、1942年に Betty Grable とVictor Matureが出演した20世紀フォックスの映画"Song of the Islands"の主題歌として使われヒットしました。
LPのB面に入り
1曲目は、”Hiilawe"
古くからハワイで良く知られる、ハワイのトラディッショナルナンバーです。
２曲目は、”Isle Of Golden Dreams”
Walter BlaufussとGus Kahnが作詞・作曲した大変ポピュラーなナンバーで、ハワイアンシンガーのみならず多くのジャズシンガーやバンドでも演奏されている曲です。
３曲目は、"Mapuana"
1953年にLani Sangが書いた曲で、これもハワイアンで良く演奏されるナンバーです。
４曲目は、"waipio"
いわばハワイ民謡で、フラの名曲です。
５曲目に、”Kawohikukapulani”という長いタイトルのラブソングです。
1941年に、Helen Desha Beamerが作曲しました。
6曲目は、"Ke kali nei au"
「ハワイの結婚の歌」として、クロスビーやプレスリーも歌った有名なヒットナンバーです。
このアルバムは大サービスで、B面には7曲が入っています。
7曲目は、ポピュラーナンバーから Harbour Lights"です。
「港の灯」のタイトルで、プラターズのコーラスでも有名なヒット曲です。
HiFi Recordsのレコード番号は、R 807です。
Arthur Lymanの1959年に製作された３枚目のアルバムが、"BAHIA"です。
前作で当時ポピュラーだったハワイアンのナンバー集を作ったライマンですが、ここでは数曲のハワイアンとエキゾティックサウンドの原点に立ち返った作品を集めています。
確かに今の時点で見るとエキゾティカの原点と言えるナンバーが並んでいますが当時としてはまだまだ新しい曲ばかりだったわけで、ライマンの先見の明が窺えます。
メンバーはArthur Lyman(vib), Allen Soares(p), John Kramer(fl&b), Harold Chang(per)となっています。
アルバムは1938年にブラジルの作曲家Ary Barrosoによって書かれた名曲"Bahia"の、壮大なカヴァーで幕を開けます。
"Bahia"
A面２曲目は、”Jungle Jalopy”
エキゾティックサウンドの父、レス・バクスターの作品です。
３曲目は、 "Legend Of The Rain"
雷鳴の音とで始まる、バランスの宵パフォーマンスです。
４曲目は、 ”Bamboo”
5曲目は、” Return To Me”
A面最後の６曲目には、”Caribbean Nights”
LPのB面に移って
１曲目は、エキゾティックサウンドの原点として、先にもご紹介した"Quiet Village"です。
もちろん作曲したのは、レス・バクスターでした。
2曲目は、" Tropical"
3曲目は、これもバクスターの曲で” Happy Voodoo”
4曲目に、" Busy Port"
続けてレス・バクスターのオリジナルですが短いイントロで始まって謎めいた大音量のピークまで、色々なリズムの奏法が使われています。
5曲目に、ハワイアンのスタンダード”Beyond The Reef（サンゴ礁の彼方に）”が入れられています。
ハワイ在住のイギリス人ピアニストであるジャック・ピットマンの作品。
私も１９７０年代にハワイの有るホテルのラウンジで、ピットマン本人の弾き語りを聞く機会に恵まれました。
そしてアルバム最後のB面６曲目には、またもやハワイアンのスタンダードナンバーである "Maui Chimes"が並んでいます。
このアルバムのHiFi Recordsにおけるレコード番号は、R 815です。
前作で当時ポピュラーだったハワイアンのナンバー集を作ったライマンですが、ここでは数曲のハワイアンとエキゾティックサウンドの原点に立ち返った作品を集めています。
確かに今の時点で見るとエキゾティカの原点と言えるナンバーが並んでいますが当時としてはまだまだ新しい曲ばかりだったわけで、ライマンの先見の明が窺えます。
メンバーはArthur Lyman(vib), Allen Soares(p), John Kramer(fl&b), Harold Chang(per)となっています。
アルバムは1938年にブラジルの作曲家Ary Barrosoによって書かれた名曲"Bahia"の、壮大なカヴァーで幕を開けます。
"Bahia"
A面２曲目は、”Jungle Jalopy”
エキゾティックサウンドの父、レス・バクスターの作品です。
３曲目は、 "Legend Of The Rain"
雷鳴の音とで始まる、バランスの宵パフォーマンスです。
４曲目は、 ”Bamboo”
5曲目は、” Return To Me”
A面最後の６曲目には、”Caribbean Nights”
LPのB面に移って
１曲目は、エキゾティックサウンドの原点として、先にもご紹介した"Quiet Village"です。
もちろん作曲したのは、レス・バクスターでした。
2曲目は、" Tropical"
3曲目は、これもバクスターの曲で” Happy Voodoo”
4曲目に、" Busy Port"
続けてレス・バクスターのオリジナルですが短いイントロで始まって謎めいた大音量のピークまで、色々なリズムの奏法が使われています。
5曲目に、ハワイアンのスタンダード”Beyond The Reef（サンゴ礁の彼方に）”が入れられています。
ハワイ在住のイギリス人ピアニストであるジャック・ピットマンの作品。
私も１９７０年代にハワイの有るホテルのラウンジで、ピットマン本人の弾き語りを聞く機会に恵まれました。
そしてアルバム最後のB面６曲目には、またもやハワイアンのスタンダードナンバーである "Maui Chimes"が並んでいます。
このアルバムのHiFi Recordsにおけるレコード番号は、R 815です。
１９５９年１１月にArthur LYmanが制作した次のアルバムが、"On Broadway"です。
エキゾティックサウンドにおける親分格のMartin Denny が"Exotic sounds visit Broadway"を発表したのは1960年ですから、この企画においてはわずかにライマンの方が先行した事になります。
アルバム制作においてDenny とLymanは互いに何らかの打ち合わせや了解をしあっていたのか、興味のあるところです。
後続のデニーがアトランダムにブロードウエイミュージカルのヒット曲をエキゾサウンドで並べたのに比べ、先行のライマンはテーマの絞り込みを行いました。
このアルバムはれっきとした３０センチのLPレコードなのですが、ライマンのアルバムは曲数でみる限り４曲のみ。
つまり「王様と私」「マイ・フェア・レディ」「ポギーとベス」「南太平洋」の４つのミュージカルを取り上げれ、LPの片面に２曲づつの４曲。
と言っても一曲がそのミュージカルで使われた主なテーマ曲をつないだメドレー構成になっており、時間的には一曲が長い演奏となっています。
"On Broadway"
A面の一曲目は、 ”The King And I”(王様と私）
原作: オスカー・ハマースタイン2世、音楽: リチャード・ロジャースの名コンビによる名作ですね。
2曲目に、”My Fair Lady”
作詞・脚本アラン・ジェイ・ラーナー、作曲フレデリック・ロウ。
1956年3月から1962年9月までブロードウェイで上演され、6年6ヵ月、2717回に及ぶロングラン公演となったヒットミュージカルの音楽です。
LPレコードのB面に入り、
１曲目は”Porgy And Bess”
『ポーギーとベス』は、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが死の2年前にあたる1935年に作曲した3幕9場からなるオペラです。
いわばミュージカルの、先駆的な存在と言えます。
1920年代初頭の南部の町に住む、貧しいアフリカ系アメリカ人の生活を描いています。
そして最後の曲は、”South Pacific”
『南太平洋』はジェームズ・ミッチナーの小説『南太平洋物語』を原作原作とする、1949年初演のブロードウェイミュージカル。
作曲はリチャード・ロジャース、脚本・作詞はオスカー・ハマースタイン2世です。
このアルバムのHiFi Recordsにおけるレコード番号は、R 818です。
エキゾティックサウンドにおける親分格のMartin Denny が"Exotic sounds visit Broadway"を発表したのは1960年ですから、この企画においてはわずかにライマンの方が先行した事になります。
アルバム制作においてDenny とLymanは互いに何らかの打ち合わせや了解をしあっていたのか、興味のあるところです。
後続のデニーがアトランダムにブロードウエイミュージカルのヒット曲をエキゾサウンドで並べたのに比べ、先行のライマンはテーマの絞り込みを行いました。
このアルバムはれっきとした３０センチのLPレコードなのですが、ライマンのアルバムは曲数でみる限り４曲のみ。
つまり「王様と私」「マイ・フェア・レディ」「ポギーとベス」「南太平洋」の４つのミュージカルを取り上げれ、LPの片面に２曲づつの４曲。
と言っても一曲がそのミュージカルで使われた主なテーマ曲をつないだメドレー構成になっており、時間的には一曲が長い演奏となっています。
"On Broadway"
A面の一曲目は、 ”The King And I”(王様と私）
原作: オスカー・ハマースタイン2世、音楽: リチャード・ロジャースの名コンビによる名作ですね。
2曲目に、”My Fair Lady”
作詞・脚本アラン・ジェイ・ラーナー、作曲フレデリック・ロウ。
1956年3月から1962年9月までブロードウェイで上演され、6年6ヵ月、2717回に及ぶロングラン公演となったヒットミュージカルの音楽です。
LPレコードのB面に入り、
１曲目は”Porgy And Bess”
『ポーギーとベス』は、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが死の2年前にあたる1935年に作曲した3幕9場からなるオペラです。
いわばミュージカルの、先駆的な存在と言えます。
1920年代初頭の南部の町に住む、貧しいアフリカ系アメリカ人の生活を描いています。
そして最後の曲は、”South Pacific”
『南太平洋』はジェームズ・ミッチナーの小説『南太平洋物語』を原作原作とする、1949年初演のブロードウェイミュージカル。
作曲はリチャード・ロジャース、脚本・作詞はオスカー・ハマースタイン2世です。
このアルバムのHiFi Recordsにおけるレコード番号は、R 818です。
１９５９年はArthur Lymanにとってため込んだ豊富なアイデアを一機に放出した年のようで、次々にアルバムを作成。
この年５番めに当たるのが、"The Legend of Pele"です。
ペレ (Pele) は、ハワイに伝わる火山の女神。
今でも噴火を続けている世界でもっとも活発な活火山、ハワイ島キラウエア火山のハレマウマウ火口に住み火山に対する人々の畏怖心と信仰を集める存在です。
どちらかと言うと米本土出身のMartin Denny は見果てぬ「楽園」をメインテーマに音楽で追及したのに対し、Lymanの作品はその地元であるハワイにあくまでもこだわった作品が多いようです。
”The Legend of Pele"(ペレの伝説）
A面の１曲目は、 De Fallaが作曲したその名もズバリ"Pele"です。
2曲目は、Washington-Leeのコンビが作った"Fire Down Below"です。
カリプソ調の賑やかなパーカションでスタートする、陽気な曲調です。
3曲目は、トラディッショナルナンバーから"Ye Lai Sian"です。
４曲目は、Hale-Kingのコンビによる"Hana Pele"
中国のドラの音を使った、オリエント風の味付けをしたライマングループらしい演奏です。
5曲目に、Darby-Danielコンビによる"Hana Maui"
A面最後の６曲目は、作詞・作曲：Barclay Allen/Roc Hillman/Harold Spinaによるお馴染みのラテン曲" Cumana"
クマーナというのは南米ベネズェラの街の名前のようでサンバ風のアレンジで５０年代に流行った曲で,ライマンはマンボのリズムを使っています。
レコードのB面に入り
１曲目は、 Korsakaw昨の"Scheherezade"です。
2曲目はDe Fallaの作品で、賑やかに綺麗なメロディを聞かせる"Cubana Chant"です。
３曲目は、Darby-Danielコンビの”Magic Island”です。
4曲目に、Gouldが書いた"Tropical"です。
5曲目は、Marchetti作曲の"Fascination"
バックの波の音が、心地よいリラックス感を与えてくれます。
アルバム最後、B面６曲目はWilson作曲の"76 Trombones"です。
このアルバムのHiFi Recordsでのレコード番号は、R 813ｄｄです。
この年５番めに当たるのが、"The Legend of Pele"です。
ペレ (Pele) は、ハワイに伝わる火山の女神。
今でも噴火を続けている世界でもっとも活発な活火山、ハワイ島キラウエア火山のハレマウマウ火口に住み火山に対する人々の畏怖心と信仰を集める存在です。
どちらかと言うと米本土出身のMartin Denny は見果てぬ「楽園」をメインテーマに音楽で追及したのに対し、Lymanの作品はその地元であるハワイにあくまでもこだわった作品が多いようです。
”The Legend of Pele"(ペレの伝説）
A面の１曲目は、 De Fallaが作曲したその名もズバリ"Pele"です。
2曲目は、Washington-Leeのコンビが作った"Fire Down Below"です。
カリプソ調の賑やかなパーカションでスタートする、陽気な曲調です。
3曲目は、トラディッショナルナンバーから"Ye Lai Sian"です。
４曲目は、Hale-Kingのコンビによる"Hana Pele"
中国のドラの音を使った、オリエント風の味付けをしたライマングループらしい演奏です。
5曲目に、Darby-Danielコンビによる"Hana Maui"
A面最後の６曲目は、作詞・作曲：Barclay Allen/Roc Hillman/Harold Spinaによるお馴染みのラテン曲" Cumana"
クマーナというのは南米ベネズェラの街の名前のようでサンバ風のアレンジで５０年代に流行った曲で,ライマンはマンボのリズムを使っています。
レコードのB面に入り
１曲目は、 Korsakaw昨の"Scheherezade"です。
2曲目はDe Fallaの作品で、賑やかに綺麗なメロディを聞かせる"Cubana Chant"です。
３曲目は、Darby-Danielコンビの”Magic Island”です。
4曲目に、Gouldが書いた"Tropical"です。
5曲目は、Marchetti作曲の"Fascination"
バックの波の音が、心地よいリラックス感を与えてくれます。
アルバム最後、B面６曲目はWilson作曲の"76 Trombones"です。
このアルバムのHiFi Recordsでのレコード番号は、R 813ｄｄです。
波輪伊庵留海孤さんがこれだけエキゾチック・サウンドを掘り下げてこられたのは、（かつての）お仕事との関係があったのが一つの理由でしょうか。
それとも個人としてエキゾチック・サウンドに深く共感するところがあったからでしょうか。
第二次世界大戦後、日本ではそれまで敵性音楽として禁止されていた洋楽がどっと入り込んできました。
その最初がハワイアンであり、ウエスタンだったように思うのですが、1962年ごろには全日本ハワイアンコンテストが開催されていたようです。
この、日本に流れ込んできたハワイアン音楽にはエキゾチック・サウンドは影響していたのでしょうか。
このあたりの歴史が私の頭の中ではまだ整理されていません。
ちなみに第1回 日劇ウエスタン・カーニバルは1958年に開催されていますが、こちらはウエスタンとロカビリーが主だったように思うのですが、日本でのハワイアン・ブームの後になるのか、並行していたのか、このあたりも私の頭の中では整理されていません。
それとも個人としてエキゾチック・サウンドに深く共感するところがあったからでしょうか。
第二次世界大戦後、日本ではそれまで敵性音楽として禁止されていた洋楽がどっと入り込んできました。
その最初がハワイアンであり、ウエスタンだったように思うのですが、1962年ごろには全日本ハワイアンコンテストが開催されていたようです。
この、日本に流れ込んできたハワイアン音楽にはエキゾチック・サウンドは影響していたのでしょうか。
このあたりの歴史が私の頭の中ではまだ整理されていません。
ちなみに第1回 日劇ウエスタン・カーニバルは1958年に開催されていますが、こちらはウエスタンとロカビリーが主だったように思うのですが、日本でのハワイアン・ブームの後になるのか、並行していたのか、このあたりも私の頭の中では整理されていません。
まずは、お詫びと訂正が有ります。
＜＜「４５」でご紹介したArthur Lymanの"The Legend of Pele"ですが、ＬＰレコードＡ面の５曲目"Hana Maui"と６曲目”Cumana”が逆になっていました。
レコードにおける順番は私が記述した通りなのですが、何とYoutubeにアップされた画像で表示された曲名が逆になっていたという事です。
ですから５曲目のYoutubeの画像はHana Maui"と表示されていますが、実際に流れている曲は"Cumana"です。
６曲目もしかり、"Cumana"の表示に対して、流れている曲は"Hana Maui"でした。
私の事前チェックが甘かった故のミス表示であり、深くお詫び申し上げます。
さて管理人様、メッセージを有難うございます。
エキゾチックミュージックと私の前の仕事は、何の関係もありません。
また私がエキゾティックサウンドが特に大好きというわけでもなく、鳥の声やジャングルサウンドがちょっとリゾート気分で良いという事とヴァイブラフォンとピアノがユニゾンで奏でるいわゆるジョージ・シアリングサウンドも気に入っているので以前から機会が有る度にマーティン・デニーやアーサー・ライマンのレコードも買いそろえて来たというのが経過です。
私の好きな三大音楽？はウエストコースト(西海岸）ジャズ、ハワイアンそしてボサノヴァですが、これらはちょうど私がアメリカ文化に憧れた時代(１９５０〜６０年代）にアメリカの中流階級で人気だった音楽だという事になるのでしょうか？
子供の頃に一番最初に惹かれたのはハワイアンの、スティールギターの音色でした。
ハワイアンは日本において戦前から人気が有り村上一徳さんというスティールギターの神様のような方もいらしたようなのですが、戦時中に深く潜航して生き延びた日本のハワイアンの歴史を見るのも興味深いものがあります。
私は中学生の頃からバッキー白片さんや大橋節夫さんのスティールギターに憧れ、未成年の身で当時のハワイアンのライブを聞かせた店に潜り込んで聞いたりしていました。
私にとって神様と言えるハワイアンのスティールギタープレーヤーは、Jules Ah See。
彼も1950~60年代にハワイで活躍し６０年代に入って早々に若くして早死にしたのですが、どこかでまた彼の天才的な演奏をご紹介できるチャンスがあれば良いなと思います。
そして面白い事に？、私はウエスタンミュージックが全然ダメなのです。
子供の頃から西部劇の映画は大好きで今でも時折見返して楽しんでいるのですが、ウエスタンミュージックには馴染めません。
スティールギターはウエスタンでも使われますが、あんなにハワイアンのスティールギターが好きな私ですがウエスタンで使われるとガックリ来ます。
なぜ？と言われても自分でも理由が分かりません。
ウエスタンを、生理的に受け付けないという事でしょうか？
さて話を本題に戻して、エキゾティックサウンドはやはり１９５０〜６０年代にアメリカの中流家庭の人達が夢見た「楽園」の姿を具象化した存在です。
そして、音楽的な分類は極めて困難かと思います。
ポピュラーミュージックでもムードミュージックでもありますがジャズの影響も強いし、そしてもちろんハワイアンとも間接的につながっています。
私も今回エキゾティックサウンドについて書かせて頂いて、漠然とした知識の整理が少しづつですが進んでいます。
もう少しお付き合い頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
＜＜「４５」でご紹介したArthur Lymanの"The Legend of Pele"ですが、ＬＰレコードＡ面の５曲目"Hana Maui"と６曲目”Cumana”が逆になっていました。
レコードにおける順番は私が記述した通りなのですが、何とYoutubeにアップされた画像で表示された曲名が逆になっていたという事です。
ですから５曲目のYoutubeの画像はHana Maui"と表示されていますが、実際に流れている曲は"Cumana"です。
６曲目もしかり、"Cumana"の表示に対して、流れている曲は"Hana Maui"でした。
私の事前チェックが甘かった故のミス表示であり、深くお詫び申し上げます。
さて管理人様、メッセージを有難うございます。
エキゾチックミュージックと私の前の仕事は、何の関係もありません。
また私がエキゾティックサウンドが特に大好きというわけでもなく、鳥の声やジャングルサウンドがちょっとリゾート気分で良いという事とヴァイブラフォンとピアノがユニゾンで奏でるいわゆるジョージ・シアリングサウンドも気に入っているので以前から機会が有る度にマーティン・デニーやアーサー・ライマンのレコードも買いそろえて来たというのが経過です。
私の好きな三大音楽？はウエストコースト(西海岸）ジャズ、ハワイアンそしてボサノヴァですが、これらはちょうど私がアメリカ文化に憧れた時代(１９５０〜６０年代）にアメリカの中流階級で人気だった音楽だという事になるのでしょうか？
子供の頃に一番最初に惹かれたのはハワイアンの、スティールギターの音色でした。
ハワイアンは日本において戦前から人気が有り村上一徳さんというスティールギターの神様のような方もいらしたようなのですが、戦時中に深く潜航して生き延びた日本のハワイアンの歴史を見るのも興味深いものがあります。
私は中学生の頃からバッキー白片さんや大橋節夫さんのスティールギターに憧れ、未成年の身で当時のハワイアンのライブを聞かせた店に潜り込んで聞いたりしていました。
私にとって神様と言えるハワイアンのスティールギタープレーヤーは、Jules Ah See。
彼も1950~60年代にハワイで活躍し６０年代に入って早々に若くして早死にしたのですが、どこかでまた彼の天才的な演奏をご紹介できるチャンスがあれば良いなと思います。
そして面白い事に？、私はウエスタンミュージックが全然ダメなのです。
子供の頃から西部劇の映画は大好きで今でも時折見返して楽しんでいるのですが、ウエスタンミュージックには馴染めません。
スティールギターはウエスタンでも使われますが、あんなにハワイアンのスティールギターが好きな私ですがウエスタンで使われるとガックリ来ます。
なぜ？と言われても自分でも理由が分かりません。
ウエスタンを、生理的に受け付けないという事でしょうか？
さて話を本題に戻して、エキゾティックサウンドはやはり１９５０〜６０年代にアメリカの中流家庭の人達が夢見た「楽園」の姿を具象化した存在です。
そして、音楽的な分類は極めて困難かと思います。
ポピュラーミュージックでもムードミュージックでもありますがジャズの影響も強いし、そしてもちろんハワイアンとも間接的につながっています。
私も今回エキゾティックサウンドについて書かせて頂いて、漠然とした知識の整理が少しづつですが進んでいます。
もう少しお付き合い頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
Arthur Lymanが多作の年1959年に出した最後のアルバムが、"Leis of Jazz"です。
エキゾティックの先輩格であるMartin Dennyはもともとジャズピアニストだった人ですから時折ジャジーな演奏も聞かせていましたが、「Arthur Lyman のグループはラウンジミュージックであってジャズのフィーリングが無い」との世評に反発したのでしょうかここではLymanは立派にジャズを演じています。
ライマンはむしろこれまでのエキゾティックなイメージを消して、このアルバムではソフィスティケイトな都会ジャズを聞かせてくれます。
選曲もジャズのスタンダードが並び、ライマンのヴァイブの演奏も彼が才能を持ったジャズプレイヤーである事を証明しています。
ただし、ライマンは常に地元ハワイのアピールを忘れません。
まず作品のタイトルとジャケット写真を見ても、ハワイの花のレイがアレンジされています。
そして＜＜[13]でご紹介したハワイが生んだ女性ジャズシンガーのEthel Azamaも、このアルバムの一部に声で参加しています。
"Leis of Jazz"
Ａ面はアルバムタイトルにもなった”Leis of Jazz"からスタートします。
２曲目は、”Trigger Fantasy”です。
３曲目は、1937年にRodgers & Hartのコンビによって書かれた”The Lady Is A Tramp”
シナトラの歌でも、有名ですね。
４曲目に、名曲"Body And Soul"
5曲目は、” Gypsy In My Soul”
これも多くジャズのシーンで聞かれる名曲ですね。
そしてA面最後の６曲目は、これもジャズスタンダードの”Lullaby Of The Leaves”(木の葉の子守歌）
エぜル・アザマのヴォイスが聞けます。
B面に入り、1曲目はミュージカル「マイ・フェア・レディ」から"On The Street Where You Live"
２曲目に Rodgers & Hartの名曲、”My Funny Valentine”
3曲目にも、ジャズファンにはお馴染みのジェローム・カーンの名曲”The Way You Look Tonight”
4曲目はベニー・グッドマンやレス・ポールでも有名な、”How High The Moon”です。
５曲目に演奏されるのは、まさにライマンサウンドの元祖のようなジョージ・シアリングが作曲したジャズのスタンダード” Lullaby Of Birdland”(バードランドの子守歌）です。
そしてアルバム最後を飾るのは、ハワイを忘れないライマンらしく“Aloha Oe”
激しいパーカションと「タフワフワイ」のメロディからスタートして、一転お馴染みのあのメロディに変わります。
これほどジャジーな「アロハ・オエ」は、他に類を見ません。
アーサー・ライマンのというよりジャズヴィブラフォンのアルバムとして、このアルバムは価値の高い素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
HiFi Recordsのレコード番号は、SR 607です。
エキゾティックの先輩格であるMartin Dennyはもともとジャズピアニストだった人ですから時折ジャジーな演奏も聞かせていましたが、「Arthur Lyman のグループはラウンジミュージックであってジャズのフィーリングが無い」との世評に反発したのでしょうかここではLymanは立派にジャズを演じています。
ライマンはむしろこれまでのエキゾティックなイメージを消して、このアルバムではソフィスティケイトな都会ジャズを聞かせてくれます。
選曲もジャズのスタンダードが並び、ライマンのヴァイブの演奏も彼が才能を持ったジャズプレイヤーである事を証明しています。
ただし、ライマンは常に地元ハワイのアピールを忘れません。
まず作品のタイトルとジャケット写真を見ても、ハワイの花のレイがアレンジされています。
そして＜＜[13]でご紹介したハワイが生んだ女性ジャズシンガーのEthel Azamaも、このアルバムの一部に声で参加しています。
"Leis of Jazz"
Ａ面はアルバムタイトルにもなった”Leis of Jazz"からスタートします。
２曲目は、”Trigger Fantasy”です。
３曲目は、1937年にRodgers & Hartのコンビによって書かれた”The Lady Is A Tramp”
シナトラの歌でも、有名ですね。
４曲目に、名曲"Body And Soul"
5曲目は、” Gypsy In My Soul”
これも多くジャズのシーンで聞かれる名曲ですね。
そしてA面最後の６曲目は、これもジャズスタンダードの”Lullaby Of The Leaves”(木の葉の子守歌）
エぜル・アザマのヴォイスが聞けます。
B面に入り、1曲目はミュージカル「マイ・フェア・レディ」から"On The Street Where You Live"
２曲目に Rodgers & Hartの名曲、”My Funny Valentine”
3曲目にも、ジャズファンにはお馴染みのジェローム・カーンの名曲”The Way You Look Tonight”
4曲目はベニー・グッドマンやレス・ポールでも有名な、”How High The Moon”です。
５曲目に演奏されるのは、まさにライマンサウンドの元祖のようなジョージ・シアリングが作曲したジャズのスタンダード” Lullaby Of Birdland”(バードランドの子守歌）です。
そしてアルバム最後を飾るのは、ハワイを忘れないライマンらしく“Aloha Oe”
激しいパーカションと「タフワフワイ」のメロディからスタートして、一転お馴染みのあのメロディに変わります。
これほどジャジーな「アロハ・オエ」は、他に類を見ません。
アーサー・ライマンのというよりジャズヴィブラフォンのアルバムとして、このアルバムは価値の高い素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
HiFi Recordsのレコード番号は、SR 607です。
ここまでに、Arthur Lymanの1959年までに発売されたアルバムの数々を見て来ました。
ここでちょっと話題を変えて、Arthur Lyman のエキゾチックミュージックが影響を与えたと思えるテレビ番組について触れたいと思います。
ご紹介するのは1959年から1963年まで、ワーナーブラザースが制作しABCテレビネットワークで放送されたアメリカの探偵テレビシリーズ"Hawaiian Eye"です。
当時ワーナーブラザースが作った探偵テレビシリーズにはフロリダを舞台とした「サーフサイド６」ハリウッドが舞台の「サンセット７７」などが有り、「ハワイアン・アイ」も同様の路線でハワイを舞台にしていました。
「ハワイアン・アイ」は Anthony Eisley 演じる私立探偵と、そのパートナー探偵の Robert Conrad が毎回活躍し事件を解決していました。
更にハワイアンヴィレッジホテルのShell Barで歌う写真家役が、あの歌う女優のConnie Stevens。
ウクレレを弾くタクシー運転手を演じた Poncie Ponce も歌手でもありました。
また毎回ではないのですが、ハワイアンヴィレッジホテルのソーシャルディレクター役として当時人気の青春スターで「サーフサイド６」で主役を務めたトロイ・ドナヒューも時折出演していました。
さて前置きが長くなったのですが、エキゾチックミュージックです。
このハワイを舞台にしたテレビドラマが作られたのが、ちょうどMartin Denny やArthur Lymanが破竹の勢いでエキゾチックミュージックのアルバムを発表した時期と重なります。
特にArthur Lymanは地元ハワイを常に意識していた人だからでしょうか、彼の音楽がこのテレビシリーズの音楽にも影響を与えていたように思います。
まずこのシリーズのシーンにArthur Lymanのグループが出演していますので、それをご覧ください。
続いて、コニー・スティーブンスのボーカルシーンもご覧ください。
そして、"Hawaiian Eye"の、サウンドトラック盤です。
コニーのヴォーカルも聴けますが、特に演奏のトラックにエキゾティックサウンドの影響を感じます。
ここでちょっと話題を変えて、Arthur Lyman のエキゾチックミュージックが影響を与えたと思えるテレビ番組について触れたいと思います。
ご紹介するのは1959年から1963年まで、ワーナーブラザースが制作しABCテレビネットワークで放送されたアメリカの探偵テレビシリーズ"Hawaiian Eye"です。
当時ワーナーブラザースが作った探偵テレビシリーズにはフロリダを舞台とした「サーフサイド６」ハリウッドが舞台の「サンセット７７」などが有り、「ハワイアン・アイ」も同様の路線でハワイを舞台にしていました。
「ハワイアン・アイ」は Anthony Eisley 演じる私立探偵と、そのパートナー探偵の Robert Conrad が毎回活躍し事件を解決していました。
更にハワイアンヴィレッジホテルのShell Barで歌う写真家役が、あの歌う女優のConnie Stevens。
ウクレレを弾くタクシー運転手を演じた Poncie Ponce も歌手でもありました。
また毎回ではないのですが、ハワイアンヴィレッジホテルのソーシャルディレクター役として当時人気の青春スターで「サーフサイド６」で主役を務めたトロイ・ドナヒューも時折出演していました。
さて前置きが長くなったのですが、エキゾチックミュージックです。
このハワイを舞台にしたテレビドラマが作られたのが、ちょうどMartin Denny やArthur Lymanが破竹の勢いでエキゾチックミュージックのアルバムを発表した時期と重なります。
特にArthur Lymanは地元ハワイを常に意識していた人だからでしょうか、彼の音楽がこのテレビシリーズの音楽にも影響を与えていたように思います。
まずこのシリーズのシーンにArthur Lymanのグループが出演していますので、それをご覧ください。
続いて、コニー・スティーブンスのボーカルシーンもご覧ください。
そして、"Hawaiian Eye"の、サウンドトラック盤です。
コニーのヴォーカルも聴けますが、特に演奏のトラックにエキゾティックサウンドの影響を感じます。
>>[49]
「ハワイアン・アイ」
コニー・スティーヴンスはこのドラマに出ていたのですね。
Connie Stevens (born Concetta Rosalie Ann Ingoglia; August 8, 1938)
https://en.wikipedia.org/wiki/Connie_Stevens
1938年生まれですが今もご健在のようです。
有名な歌手エディ・フィッシャーと婚姻関係にあったこともあるのですね。
「ハワイアン・アイ」は何度か見たことがあるような記憶があります。
Hawaiian Eye is an American detective television series that ran from October 1959 to April 1963 on the ABC television network.
https://en.wikipedia.org/wiki/Hawaiian_Eye
また彼女はこちらにも出演していたのですね。
77 Sunset Strip
https://en.wikipedia.org/wiki/77_Sunset_Strip
「ハワイアン・アイ」
コニー・スティーヴンスはこのドラマに出ていたのですね。
Connie Stevens (born Concetta Rosalie Ann Ingoglia; August 8, 1938)
https://en.wikipedia.org/wiki/Connie_Stevens
1938年生まれですが今もご健在のようです。
有名な歌手エディ・フィッシャーと婚姻関係にあったこともあるのですね。
「ハワイアン・アイ」は何度か見たことがあるような記憶があります。
Hawaiian Eye is an American detective television series that ran from October 1959 to April 1963 on the ABC television network.
https://en.wikipedia.org/wiki/Hawaiian_Eye
また彼女はこちらにも出演していたのですね。
77 Sunset Strip
https://en.wikipedia.org/wiki/77_Sunset_Strip
ここまでエキゾチックミュージックを創造しそれを推し進めた二人のアーティスト、Martin DennyとArthur Lymanの初期の作品群に目を向けて来ました。
次にそもそも彼らに影響を与えエキゾチックミュージッ誕生のきっかけを与えた音楽家、Les Baxterの作品に触れて見ましょう。
レス・バクスターについても以前に紹介していますが、もう一度簡単に略歴を見ましょう。
アメリカのテキサスに生まれたレス・バクスターですが、正式な音楽を学んだのは北部デトロイトの音楽学校。
ここでピアノと、音楽の基礎をしっかり身につけました。
そしてジャズに目覚めたレスは今度はテナー・サックスを抱えて、色々なバンドに参加してアドリブの作り方を学びました。
更にスイングバンドのアレンジなども手掛けやがて自分のオーケストラを持ち、映画音楽やムードミュージックを演じます。
彼の手掛けたムードミュージックはその後の時代で言えばラウンジミュージックのような音楽で、しかもかなり時代を先取りした実験的な音楽も含んでいました。
そして、エキゾティックサウンドです。
確かにレスはエキゾティックミュージックの元祖なのでしょうが、彼の世界はより広い世界でありその一部にエキゾティックサウンドへのヒントとなるような楽曲が存在したという事です。
何よりも彼の存在をエキゾチックミュージックの世界にしっかり位置付けたのは、"Quiet Village"の作者としての立場でしょう。
このクワイエット・ヴィレッジ(静かな村）を含むエキゾチックの世界の先駆けとなったのは、レスにとって４枚目のＬＰでしょうか？
1951年にキャピトルレコードからリリースされた"Ritual of the Savage"が、その作品です。
Ritual Of The Savage (Le Sacre Du Sauvage)
Les Baxter and his Orchestra
A1 Busy Port
A2 Sophisticated Savage
A3 Jungle River Boat
A4 Jungle Flower
A5 Barquita
A6 Stone God
B1 Quiet Village
B2 Jungle Jalopy
B3 Coronation
B4 Love Dance
B5 Kinkajou
B6 The Ritual
このアルバムのCapitol Recordsにおけるレコード番号は、T288です。
次にそもそも彼らに影響を与えエキゾチックミュージッ誕生のきっかけを与えた音楽家、Les Baxterの作品に触れて見ましょう。
レス・バクスターについても以前に紹介していますが、もう一度簡単に略歴を見ましょう。
アメリカのテキサスに生まれたレス・バクスターですが、正式な音楽を学んだのは北部デトロイトの音楽学校。
ここでピアノと、音楽の基礎をしっかり身につけました。
そしてジャズに目覚めたレスは今度はテナー・サックスを抱えて、色々なバンドに参加してアドリブの作り方を学びました。
更にスイングバンドのアレンジなども手掛けやがて自分のオーケストラを持ち、映画音楽やムードミュージックを演じます。
彼の手掛けたムードミュージックはその後の時代で言えばラウンジミュージックのような音楽で、しかもかなり時代を先取りした実験的な音楽も含んでいました。
そして、エキゾティックサウンドです。
確かにレスはエキゾティックミュージックの元祖なのでしょうが、彼の世界はより広い世界でありその一部にエキゾティックサウンドへのヒントとなるような楽曲が存在したという事です。
何よりも彼の存在をエキゾチックミュージックの世界にしっかり位置付けたのは、"Quiet Village"の作者としての立場でしょう。
このクワイエット・ヴィレッジ(静かな村）を含むエキゾチックの世界の先駆けとなったのは、レスにとって４枚目のＬＰでしょうか？
1951年にキャピトルレコードからリリースされた"Ritual of the Savage"が、その作品です。
Ritual Of The Savage (Le Sacre Du Sauvage)
Les Baxter and his Orchestra
A1 Busy Port
A2 Sophisticated Savage
A3 Jungle River Boat
A4 Jungle Flower
A5 Barquita
A6 Stone God
B1 Quiet Village
B2 Jungle Jalopy
B3 Coronation
B4 Love Dance
B5 Kinkajou
B6 The Ritual
このアルバムのCapitol Recordsにおけるレコード番号は、T288です。
Lex Baxterは多くのムードミュージックアルバムを作っていますが、エキゾティックミュージックにつながる作品としてもう一枚１９５６年に作られた"Caribbean Moonlight"を取り上げましょう。
カリブ海の夜、当時のアメリカの中流階級層にとっては憧れの楽園です。
ここでは有名なラテンミュージックが多く演奏されていますが、ラテンも確かに当時の時代背景ではエキゾチックな音楽と言えます。
ただしレスの奏法は、あくまでもムーディーなイージーリスニングミュージック。
エキゾティックミュージックの定番である”Taboo"の他に、"The Breeze and I(そよ風と私）"、"Temptation", ”Poinciana", "Adios", "Green eyes"などのラテンのヒット曲が並んでいます。
カリブ海の夜を、ムーディかつスイートに表現しています。
"Caribbean Moonlight"
A1 Taboo
A2 Deep Night
A3 The Breeze And I
A4 Nightingale
A5 Temptation
A6 Poinciana (Song Of The Tree)
B1 Ay, Ay, Ay
B2 Adios
B3 Carnival
B4 Green Eyes
B5 Out Of This World
B6 Sway (Quien Será)
当アルバムのCapitol Recordsにおけるレコード番号は、T733です。
カリブ海の夜、当時のアメリカの中流階級層にとっては憧れの楽園です。
ここでは有名なラテンミュージックが多く演奏されていますが、ラテンも確かに当時の時代背景ではエキゾチックな音楽と言えます。
ただしレスの奏法は、あくまでもムーディーなイージーリスニングミュージック。
エキゾティックミュージックの定番である”Taboo"の他に、"The Breeze and I(そよ風と私）"、"Temptation", ”Poinciana", "Adios", "Green eyes"などのラテンのヒット曲が並んでいます。
カリブ海の夜を、ムーディかつスイートに表現しています。
"Caribbean Moonlight"
A1 Taboo
A2 Deep Night
A3 The Breeze And I
A4 Nightingale
A5 Temptation
A6 Poinciana (Song Of The Tree)
B1 Ay, Ay, Ay
B2 Adios
B3 Carnival
B4 Green Eyes
B5 Out Of This World
B6 Sway (Quien Será)
当アルバムのCapitol Recordsにおけるレコード番号は、T733です。
ここまでエキゾティックサウンドを創造し発展さえた３名の功労者であるレス・バクスター、マーティン・デニー、アーサー・ライマンの初期から最盛期のアルバムを見て来ました。
エキゾティックサウンドが最も受け入れられたのは１９６０年代の特に前半頃だったわけですが、ではこの３人の創始者達の音楽はどう移り変わったのでしょう。
レス・バクスターは幅広いイージーリスニングのミュージシャンですから、時代に合わせた音楽を彼なりの解釈で活動を続けて来ました。
(例えばボサノヴァを意識して、ブラジルをテーマとしたアルバムも作っています。）
そしてアーサー・ライマンは流行にはとらわれず、終始基本的にそのスタイルを変えずにエキゾティックな演奏を続けました。
このスタイルは現代でも、ご紹介したようにスエーデンのグループ"iXTAHUELE"にも引き継がれています。
そしてエキゾティックサウンドの一番の創始者たるマーティン・デニーは常にクリエイティブであり、流石にそのスタイルに時代を取り入れようと試みています。
世にシンセサイザー音楽が流行った１９６９年にはいち早く、エキゾティックサウンドに電子音楽を導入して” Exotic Moog”を発表しています。
進化したエキゾティックサウンドを、ご紹介します。
” Exotic Moog”
A1 Quiet Village
レス・バクスターの名曲、エキゾティックサウンドの原点のこの曲の化け具合を楽しみ
ましょう。
A2 I Talk To The Trees
A3 Yellow Bird
この曲も当時多くのアーティストが取り上げ、日本でもヒットしました。
特にエキゾティックミュージックの世界でも、良く取り上げられる定番でした。
A4 The Enchanted Sea
これもかつてのエキゾティックミュージックのシーンでは、定番の曲でした。
A5 Delilah
A6 Let Go (Canto De Ossanha)
ボサノヴァの世界で有名な世界的ギタリスト、バーデン・パウエルの曲ですね。
B1 Midnight Cowboy
時代に、乗っていますね。
B2 Cast Your Fate To The Wind
B3 Let It Be Me (Je T'Appartiens)
B4 A Taste Of Honey
蜜の味の邦題で日本でもハーブ・アルパートのアメリアッチの大ヒットを生みました。
B5 Was It Really Love
B6 Love Me Tonight (All Fine Della Strada)
Liberty Records STL 7621-B
その後デニー氏は同じような路線で、１９９０年に日本の東芝レコードで”ＥＸＯＴＩＣＡ ’９０”というアルバムも作っています。
このアルバムにはアーサー・ライマン氏ももちろん、ヴァイブラフォンで参加。
また近田春夫、ヤン富田、あがた森魚、などデニー氏を信奉する日本のミュージシャン達も多く参加しています。
エキゾティックサウンドが最も受け入れられたのは１９６０年代の特に前半頃だったわけですが、ではこの３人の創始者達の音楽はどう移り変わったのでしょう。
レス・バクスターは幅広いイージーリスニングのミュージシャンですから、時代に合わせた音楽を彼なりの解釈で活動を続けて来ました。
(例えばボサノヴァを意識して、ブラジルをテーマとしたアルバムも作っています。）
そしてアーサー・ライマンは流行にはとらわれず、終始基本的にそのスタイルを変えずにエキゾティックな演奏を続けました。
このスタイルは現代でも、ご紹介したようにスエーデンのグループ"iXTAHUELE"にも引き継がれています。
そしてエキゾティックサウンドの一番の創始者たるマーティン・デニーは常にクリエイティブであり、流石にそのスタイルに時代を取り入れようと試みています。
世にシンセサイザー音楽が流行った１９６９年にはいち早く、エキゾティックサウンドに電子音楽を導入して” Exotic Moog”を発表しています。
進化したエキゾティックサウンドを、ご紹介します。
” Exotic Moog”
A1 Quiet Village
レス・バクスターの名曲、エキゾティックサウンドの原点のこの曲の化け具合を楽しみ
ましょう。
A2 I Talk To The Trees
A3 Yellow Bird
この曲も当時多くのアーティストが取り上げ、日本でもヒットしました。
特にエキゾティックミュージックの世界でも、良く取り上げられる定番でした。
A4 The Enchanted Sea
これもかつてのエキゾティックミュージックのシーンでは、定番の曲でした。
A5 Delilah
A6 Let Go (Canto De Ossanha)
ボサノヴァの世界で有名な世界的ギタリスト、バーデン・パウエルの曲ですね。
B1 Midnight Cowboy
時代に、乗っていますね。
B2 Cast Your Fate To The Wind
B3 Let It Be Me (Je T'Appartiens)
B4 A Taste Of Honey
蜜の味の邦題で日本でもハーブ・アルパートのアメリアッチの大ヒットを生みました。
B5 Was It Really Love
B6 Love Me Tonight (All Fine Della Strada)
Liberty Records STL 7621-B
その後デニー氏は同じような路線で、１９９０年に日本の東芝レコードで”ＥＸＯＴＩＣＡ ’９０”というアルバムも作っています。
このアルバムにはアーサー・ライマン氏ももちろん、ヴァイブラフォンで参加。
また近田春夫、ヤン富田、あがた森魚、などデニー氏を信奉する日本のミュージシャン達も多く参加しています。
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