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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1第12戦ベルギーGP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
8月28日(金) 10:00〜11:30 17:00〜18:30 フリー走行1
14:00〜15:30 21:00〜22:30 フリー走行2
8月29日(土) 11:00〜12:00 18:00〜19:00 フリー走行3
14:00〜 21:00〜 公式予選
8月30日(日) 14:00〜 21:00〜 決勝

コース名 サーキット・ド・スパ-フランコルシャン
全長 7.004km×44周=308.052km
予選レコード 1'43.726 M.シューマッハ(フェラーリ)2002年
ラップレコード 1'45.108 K.ライッコネン(マクラーレン・メルセデス)2004年
08年優勝 F.マッサ(フェラーリ) 1:22'59.394
08年ポールポジション L.ハミルトン(マクラーレン・メルセデス) 1'47.338
08年ファステストラップ K.ライッコネン(フェラーリ) 1'47.930(24lap)
所在地 Route du Circuit 38 B-4970 Francorchamps BELGIUM
TEL +(32) 087 22 4466
FAX +(32) 087 22 4455
Web http://www.spa-francorchamps.be/
アクセス ブリュッセル(Bruxelles)からヴェルヴィエ(Verviers)駅まで約1時間30分。ヴェルヴィエ駅からフランコルシャン(Francorchamps)までバスあり。
通貨 ユーロ
言語 オランダ語、フランス語、ドイツ語
日本との時差 -8時間
サマータイム中は-7時間

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース


低速、高速入り混じった複雑なレイアウトのスパ-フランコルシャン。今では少なくなった“ドライバーズ・サーキット”として名高く、このサーキットを好むドライバーは多い。大きな壁に見えるほど急勾配のオー・ルージュをいかにクリアするかが、ケメル・ストレートで最高速を稼ぐポイントとなる。スパ・ウェザーにも注意。

コメント(27)

フリー走行1回目 天候:曇り/雨 気温:17℃ 路面温度:20℃ コースコンディション:ドライ/ウエット 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 13 1'49.675 --
2 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 18 1'50.283 0.608
3 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 13 1'50.368 0.693
4 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 20 1'51.045 1.370
5 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 24 1'51.529 1.854
6 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 18 1'52.321 2.646
7 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 16 1'52.930 3.255
8 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 11 1'53.383 3.708
9 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 12 1'53.650 3.975
10 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 20 1'55.068 5.393
11 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 11 2'03.972 14.297
12 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 13 2'04.505 14.830
13 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 13 2'05.513 15.838
14 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 14 2'05.614 15.939
15 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 15 2'05.705 16.030
16 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 10 2'05.839 16.164
17 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 6 2'06.181 16.506
18 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 15 2'06.331 16.656
19 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1
20 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 4

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ベルギーGP開幕! 天候に左右されたフリー走行1はトヨタがトップ! 

今季第12戦のベルギーGPが、現地時間(以下、現地時間)28日、サーキット・ド・スパ-フランコルシャン(1周7.004km)で開幕した。午前10時(日本時間:午後5時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、トヨタのヤルノ・トゥルーリがトップタイムをマークしている。

セッション開始時、曇天のサーキットは気温17℃、路面温度20℃のドライコンディション。しかし30分が経過するころに雨が降り出し、一気にウェットコンディションへと変わった。

ドライコンディションだった間に、J.トゥルーリが1’49.675のトップタイムをマーク。ブラウンGPのジェンソン・バトン、ルノーのフェルナンド・アロンソが1分50秒台で続き、10台のマシンがタイムを残す。雨が降り出してからはウェット(深溝)タイヤでの走行が続き、ドライコンディションのタイムを上回るマシンはないままセッションが終わった。なお、レッドブルのセバスチャン・ベッテルとマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンはタイム計測を行なっていない。

早めにタイムを出していたブラウンGPのルーベンス・バリチェッロは6番手、フェラーリのキミ・ライッコネン7番手、マクラーレンのヘイッキ・コバライネン8番手、フェラーリのルカ・バドエル10番手で、ウェットになってからタイム計測を行なったウィリアムズの中嶋一貴15番手、レッドブルのマーク・ウェーバー17番手、トヨタのティモ・グロック18番手となっている。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:午後9時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは30日、午後2時(日本時間:午後9時)より、44周で争われる。
フリー走行2回目 天候:晴れ 気温:18℃ 路面温度:27℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 29 1'47.201 --
2 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 29 1'47.217 0.016
3 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 26 1'47.285 0.084
4 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 31 1'47.329 0.128
5 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 34 1'47.333 0.132
6 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 27 1'47.506 0.305
7 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 33 1'47.559 0.358
8 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 33 1'47.578 0.377
9 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 36 1'47.579 0.378
10 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 25 1'47.602 0.401
11 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 38 1'47.702 0.501
12 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 33 1'47.743 0.542
13 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 29 1'47.790 0.589
14 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 30 1'47.862 0.661
15 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 32 1'47.961 0.760
16 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 30 1'48.017 0.816
17 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 34 1'48.125 0.924
18 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 37 1'48.130 0.929
19 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 29 1'48.360 1.159
20 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 30 1'49.211 2.010

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ベルギーGP開幕! フリー走行2の最速はマクラーレン!

第12戦ベルギーGPのフリー走行2、天候が回復し青空が広がる中、ここ数戦好調なL.ハミルトンがトップタイムをマークしている(C)Bridgestone Corporation(ISM)

今季第12戦のベルギーGPは、サーキット・ド・スパ-フランコルシャン(1周7.004km)で、現地時間(以下、現地時間)28日に開幕した。午後2時(日本時間:午後9時)よりフリー走行2(1時間半)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを叩き出している。

午前のフリー走行1ではセッション途中に雨が降り出したものの、午後に入って天候が回復。雲間から青空が見えるサーキットは気温18℃、路面温度27℃のドライコンディション。

セッション開始直後の午後2時5分、フェラーリでフェリペ・マッサの代役を務めるルカ・バドエルのマシンからホイールカバーが脱落し、赤旗中断となる場面があった。すぐにコース上から撤去され、午後2時9分にセッションが再開する。

L.ハミルトンはセッション終盤に1’47.201をマークし、タイムシートのトップに名を刻んだ。トヨタのティモ・グロックがわずか0.016秒差の2番手と好位置につけ、フェラーリのキミ・ライッコネンが3番手。しかしK.ライッコネンは終了直前にコース脇でマシンを止め、不安を残してセッションを終えている。

レッドブルはマーク・ウェーバー4番手、セバスチャン・ベッテル10番手で、一方のブラウンGPはジェンソン・バトン17番手、ルーベンス・バリチェッロ18番手。18番手R.バリチェッロまでがトップから1秒以内に並んだ。なお、マクラーレンのヘイッキ・コバライネンは12番手で、フェラーリのL.バドエルは20番手。

トヨタのヤルノ・トゥルーリは7番手、ウィリアムズの中嶋一貴は15番手につけている。

なお、ベルギーGPの決勝レースは30日午後2時(日本時間:午後9時)より、44周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=タイムなし/トップ
 今日は予想以上に満足している。とはいえ、他のチームほどダウンフォースがないから、セクター2では特に思ったほど速くなかった。幸い僕らにはKERSがあるから、セクター1とセクター3ではそのアドバンテージを生かせるけれどね。マシンのフィーリングはあまり良くなかったよ。セットアップを見つけるのに1セッションしか使えなかったから、今夜は修正しなければ。それでも、トルコやシルバーストーンと比べて大幅な進歩を遂げているから、僕らの戦闘力は高そう。重要なのはそこだから、満足しないわけないよ。

 2.H・コバライネン=8番手/12番手
 僕らのマシンは、高速コーナーより低速コーナーの方が合っている。だから上位グループと比べて、高速コーナーでまだ若干タイムロスしていると思う。でも間違いなくこの分野では十分な進歩が見られたし、マシンのフィーリングも前向きなので、順調に仕事が進んでいるように見える。僕らが今回も射程内に入っているのは励みになるし、レースに向けて戦略にも取り組んでいる。明日の予選ではいいスタート位置を狙ってバトルできるはずだ。

◆フェラーリ
 3.L・バドエル=10番手/20番手
 ウエットだった午前中は自分のパフォーマンスにかなり満足している。マシンへの理解が深まるのでドライでの走行のほうが好きだけどね。午後はセットアップに修正を加えたが、自分のドライビング・スタイルに合わせた理想的なセッティングがまだ見つかっていないので、全てのコーナーで攻められるほどのフィーリングはなかった。まだ明日の午前にセッションが残っていて、作業する時間がある。予選での目標はいたってシンプル。Q1を突破することだ。

 4.K・ライコネン=7番手/3番手
 今日の内容にとても満足しているし、全体的なフィーリングは前向きなものだ。マシンは速さがあるようだけれど、まだ初日だからほかとの関係もまだ分からない。テクニカル・トラブルをいくつか抱えたが、あまり大きな影響はなく、予定していたプログラムをこなせた。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=9番手/8番手
 今日は変わりやすい天候だった。フリー走行1回目ではドライ・タイヤで走り始めたけれど、すぐに雨が降り出してしまい、1回しかタイムを出せなかった。とりあえずこの天候を利用してウエットでの走行を数周試し、フルウエット・タイヤの挙動を確認したよ。でも雨のせいで、フリー2回目にかなり作業を詰め込まなければならず、タイヤ比較とセットアップ作業に多くの時間を費やした。限られた時間では大変な作業だったよ。1周の間にいろいろと比較作業を盛り込まなくちゃならないほどだった。それから今回はマシンにいくつか新しいパーツも投入している。

 6.N・ハイドフェルト=14番手/16番手
 今日はまあまあ良かったよ。フリー1回目は雨のせいでプログラムが中断されてしまったが、午後の2回目では通常のタイヤ比較を行なった。驚いたことに、プライム・タイヤ(今回はミディアム)の方が結果が良かったよ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=3番手/14番手
 フリー走行1回目に雨の影響を受けたけど、2回目で周回をかなり多くこなせ、タイヤ比較に集中できた。マシンバランスには満足しているよ。明日の予選は重要なものとなるだろう。今週末は結果を出すとチームのみんなが固く決意している。そのためには良いグリッドが必要なんだ。

 8.R・グロジャン=13番手/5番手
 今日はウエットとドライの両方のコンディションだったけれど、スパではよくあること。だからとても役に立ったよ。今回もフェルナンド(アロンソ)に助けられている。彼と自分とのデータを比較することで、どこを修正すべきかが分かるんだ。午後のセッションでは30周以上走り込み、両方のタイヤのテストに専念した。明日に向けて十分に準備できたと思う。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=トップ/7番手
 僕らにとって良い初日だった。クルマが持っている強みを引き出すために、もっとやることがあることは明らかだ。リアエンドにもう少しグリップを増さないといけないが、概ね今日の結果には満足している。クルマは良い感触なので、高い競争力を示せる週末になってほしい。午前中のトラックは濡れていて、予定していたプログラム全てはこなすことはできなかった。しかし、そのようなコンディションの中でのクルマの状況をより理解するために、何周か走行した。ドライコンディションの午後は、トラックはどんどん速くなっていった。今日は、主に、決勝のペースでセッションをこなし、決勝の準備のためにクルマをセットアップした。日曜に向け、バランスは良く、着々と準備が出来ている。

 10.T・グロック=18番手/2番手
 スパに戻るたび、週末の最初の周回をこなす事は楽しい経験で、今日もその通りだった。スパは、素晴らしいサーキットで、特に競争力のあるクルマを持っている時には、ドライバーは大変やりがいを感じる。午前中のウエット・コンディションのセッションで、答えを出すのは難しいが、午後のフリー走行での2番手は嬉しく、自信になった。クルマの調子は大変良く、それはラップタイムにも表れていた。まだ、改善すべき点がいくつかあるので、予選までに見直し、完璧な空力バランスを見つけたい。今日は順調に進み嬉しく思っており、明日の予選がどうなるか楽しみだ。

 D・ガス=レース&テスト・チーフ・エンジニア
 全体的に、ポジティブな1日だった。残りの週末の天気予報はドライなので、1回目のセッションがウエット・コンディションだったことは少し不運だった。結果、クルマの作業をする時間を多少失った。午後は、主に、このレースに投入する改良した空力パッケージの評価に集中した。タイヤについても、ミディアムとソフトの両仕様とも、挙動は良いようだ。ウオームアップの問題を予期していたが、今回は、大丈夫みたいだ。概ね今日のセッションにはとても満足している。残りの週末も期待し、楽しみにしている。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 午前のフリー走行は典型的な“スパウエザー”となった。午後のセッションはタイトなスケジュールであったが、手ごたえをしっかり、つかむことが出来た。バレンシアの反省から、セッションの進め方も変え、ヤルノ(トゥルーリ)とティモ(グロック)でプログラムを分けたが、チーム全員がミスなく対応してくれた。このコースで重要な、セクター1とセクタ−3での最高速と、高速コーナーが続くセクター2でのダウンフォースのバランスも、データを採ることが出来た。今日の結果を活かし、明日はしっかり予選上位を目指す。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=5番手/9番手
 F3や他のシリーズを戦っていた頃はスパで強かったけれど、今日もすごく順調だったと思う。安心できるコースをF1マシンで走るのはいいものだね。まだマシンの力を引き出す余地があるとはいえ、2回のセッションで進歩したので、今はフィーリングが良くなってきている。高速コーナーに対する自信が強まり、僕のペースも良くなっているんだ。

 12.S・ブエミ=4番手/11番手
 スパという素晴らしいサーキットでマシンの調子もいい。今日の進ちょく具合には満足してるよ。ラップごとにマシンは進歩していたし、僕らは正しい方向に進んでる。明日の予選になるまで全体像はつかめないけれど、僕らにはスピードがあると思う。タイヤは両スペックでそれほど違いはないようだ。でもいつも通り、オプション(今回はソフト)の方が若干速いね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=17番手/4番手
 今日のセッションはほぼ期待通りの内容だった。スパは天候が変化しやすいせいで、セッションを無駄にする可能性が常にあるが、午前中はまさにこのケースだった。その代わり午後はたくさんのことをこなし、とても収穫の多いセッションになった。僕らの方向性が必ずしも正しいわけじゃなかったが、そこから学習するのも決して悪いことじゃない。今日はそういう日だったのだろうし、これから明日に向けて全力を尽くすよ。僕らにとっては悪くないスタートになった。

 15.S・フェテル=タイムなし/10番手
 今日は、特に午前中にあまり走行する時間がなかった。でもそれがかえって僕らにとっては良かったんだ。自分のエンジンの状態を考えると、初日からあまり走り込めない状況なので、難しいだろうと思っていた。それだけに午前中に雨が降ったのはちょっとラッキーだった。午後はマシンが乗りやすくなり、トラブルが全くなかったので、そのパフォーマンスにとても満足している。それでも明日は自分たちの正確なポジションを把握する必要がある。とはいえ、いい週末のスタートが切れたと思う。このサーキットはコーナーが素晴らしく、走っていてとても楽しいから大好きだ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=12番手/19番手
 今日はいい1日じゃなかった。速いマシンからかなり離された。午前中の天候のせいできちんと走れたのは1セッションしかなく、トップからどの程度離されているか把握するにはデータ不足だった。大幅な変更を加え、そのフィードバックのデータが取れたので、今夜はしっかり考えて回答を見つけなければならない。

 17.中嶋一貴=15番手/15番手
 難しい1日でした。バランス自体はあまり悪くなかったのですが、マシンに変更を加えてパフォーマンスをもっと引き出さなければなりませんね。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 午前中がウエット&ドライのコンディションだったため、全員の力関係を把握するのが少し難しくなった。雨が降ったことで、午後のセッションでやるべきことを詰め込むことになった。今日の走行では、いいポジションではなかった。しかしながら、多くのことをしテストして、方向性をいくつか見いだしたので、今夜はこれを分析し、明日大きくばん回できるよう全力を尽くす。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=16番手/13番手
 スパに戻ってこられて嬉しいよ。ここでは雨でもドライブが楽しいんだ。今日の内容には満足している。午後はたくさんの仕事をこなし、マシン・バランスとタイヤの調整を行なった。かなりアンダーステアが出たけれど、そのメカニズムを把握してからはマシンが乗りやすくなり、ペースもよくなった。最後のラップはトラフィックにつかまって残念だったよ。そのせいでタイムには本当の実力が反映されなかったけれど、明日はここ最近の好調を維持できる自信がある。

 21.G・フィジケラ=11番手/6番手
 午後のセッション序盤は、かなりのアンダーステアが出たが、マシン・バランスを改善したら、最後のアタックでタイムを更新し、大きく前進できたから満足している。アンダーステアについてはまだ作業を進める必要があるものの、それを別にすれば今日の成果は悪くない。明日を予想するのはまだ難しいけれど、現実的に考えて、15番手以内なら確実に入れるだろう。厳しい戦いになりそうだが、トップ10入りのためにベストを尽くすつもりだ。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=2番手/17番手
 今朝はセッション終盤がウエット路面になり、あまり走れなかったので、タフだった。でも、今回のスパは週末に雨の降る可能性が常にあるから、それ自体はいい経験になった。午後のセッション2回目はもっと有意義になった。タイヤの様子を見ながらエアロパーツやダウンフォースの比較作業も行なった。データはたくさんとれたものの、現時点で期待したほど速さがないのも確かだ。バランスに関していくつか改善が必要なところがあるが、予選で上位につけるポテンシャルはあるよ。

 23.R・バリチェロ=6番手/18番手
 今日はたくさんの仕事をこなし、順調に週末の準備を整えた。マシンのポテンシャルを完全に理解するにはまだ少し時間がかかるし、いつものように、初日のラップタイムが純粋な力関係を反映しているわけじゃない。予選や決勝は天候に大きく左右されるかもしれないので、午前中のウエット・コンディションでの走行はとても有意義だった。マシンは先週末のバレンシアほどフィーリングが良くないけれど、明日の予選はいい位置で争えるだろう。

 ロス・ブラウン=代表
 いい週末のスタートを切った。午前中の天候で中断したとはいえ、予定していたテスト・プログラムの大半をこなすことができた。タイヤ温度に関するトラブルは今のところ発生していないので、その点はポジティブであり、我々のハードワークが報われ始めたのは嬉しいことだ。ドライバー2人の要求を満たすマシンセットアップを最大限に生かせるようになるにはまだ時間がかかるので、明日の午前のフリー走行は予選の準備で忙しい1時間になるだろう。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日はスパ・ウエザーが何を引き起こすか、実証した1日になりました。我々はみな、ドライ・コンディションになることを期待していましたが、午前中はウエット路面となりました。しかしこれで、最新スペックのインターミディエイト・タイヤをこれまでのウエットタイヤと比較し、評価することができたので、ブリヂストンにとってはいい機会になりました。データは予想の範囲内であり、我々は最初のフィードバックに満足しているといえます。午後はドライ・タイヤでいい走行ができました。スパは面白いサーキットであり、2種類のタイヤとも作動温度域が異なるとはいえ、そのサーキット特性からどちらもよく機能しています。このため、ミディアムとソフト・タイヤは最速タイムにあまり差がなく、全体的にラップ・タイムが非常にきん差になっています。明日のタイヤ評価でさらに多くのことが分かるでしょう。タイヤのフィーリングに関しては、ドライバーから様々なコメントが聞かれましたので、ここはドライバーの信頼性が非常にカギとなるサーキットですね。どちらのコンバウンドにもグレーニングがみられなかったので、ドライでのレースになれば、ともに力強いパフォーマンスを発揮するはずです。
フリー走行3回目 天候:曇り 気温:12℃ 路面温度:20℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 17 1'45.388 --
2 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 18 1'45.462 0.074
3 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 20 1'45.677 0.289
4 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 18 1'45.878 0.490
5 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 18 1'45.908 0.520
6 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 18 1'45.987 0.599
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 19 1'46.040 0.652
8 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 21 1'46.114 0.726
9 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 17 1'46.301 0.913
10 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 20 1'46.406 1.018
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 19 1'46.409 1.021
12 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 19 1'46.417 1.029
13 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 17 1'46.462 1.074
14 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 14 1'46.747 1.359
15 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 22 1'46.814 1.426
16 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 19 1'46.815 1.427
17 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 14 1'46.926 1.538
18 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 20 1'47.055 1.667
19 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 19 1'47.078 1.690
20 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 3

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ベルギーGP、フリー走行3のトップはBMWザウバー! 

今季第12戦のベルギーGPは、現地時間(以下、現地時間)29日、サーキット・ド・スパ-フランコルシャン(1周7.004km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時(日本時間:午後6時)より、公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、BMWザウバーのニック・ハイドフェルドがトップに立っている。

雲が多いもののセッションを通じて天候が崩れることはなかった。サーキットは気温12℃、路面温度22℃。

セッション終盤、ほとんどのマシンがソフト側タイヤでのアタックを行なう中、N.ハイドフェルドはハード側タイヤで1’45.388のトップタイムを叩き出す。トヨタのヤルノ・トゥルーリが0.074秒差の2番手につけ、3番手にはフォース・インディアのエイドリアン・スーティルが入った。トヨタのもう1台ティモ・グロックも5番手と上位でセッションを終え、6番手BMWザウバーのロバート・クビサまでが1分45秒台に並んでいる。

ポイントランキングトップのブラウンGPのジェンソン・バトンは10番手で、チームメイトのルーベンス・バリチェッロ16番手。一方、レッドブルはセバスチャン・ベッテル14番手、マーク・ウェーバーに至ってはマシントラブルのためタイムアタックを行なわずにセッションを終えた。

マクラーレン・メルセデス勢はルイス・ハミルトン9番手、ヘイッキ・コバライネン13番手で、フェラーリはキミ・ライッコネン11番手、フェリペ・マッサの代役を務めるルカ・バドエルは18番手となっている。

ウィリアムズの中嶋一貴は19番手だった。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:午後9時)より公式予選が開始される。翌日、30日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 天候:晴れ 気温:15℃ 路面温度:27℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 1'45.102
11 1'44.667
8 1'46.308
4 23
2 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'45.140
10 1'44.503
8 1'46.395
6 24
3 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'45.566
4 1'44.709
8 1'46.500
6 18
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'45.237
10 1'44.834
8 1'46.513
5 23
5 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'45.655
8 1'44.557
8 1'46.586
6 22
6 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'45.579
9 1'44.953
6 1'46.633
6 21
7 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 1'45.450
9 1'44.877
6 1'46.677
6 21
8 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'45.372
7 1'44.592
8 1'46.761
5 20
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'45.350
8 1'44.924
8 1'46.788
6 22
10 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'45.486
10 1'45.047
5 1'47.362
5 20
11 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'45.239
10 1'45.119
8 18
12 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'45.767
9 1'45.122
7 16
13 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'45.707
9 1'45.136
7 16
14 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'45.761
10 1'45.251
8 18
15 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'45.705
11 1'45.259
8 19
16 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'45.951
7 7
17 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 1'46.032
10 10
18 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'46.307
10 10
19 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 1'46.359
11 11
20 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 1'46.957
11 11

PP Time:Giancarlo FISICHELLA(FORCE・INDIA) 1'46.308(237.182km/h)
Fastest Lap Overall:Jarno TRULLI(TOYOTA) 1'44.503(241.279km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
グリッド 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 予選後重量(kg) 予想ガソリン量(kg)

PP 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 1 648.0 43.0
2 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 2 656.5 51.5
3 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 3 655.0 50.0
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 4 644.5 39.5
5 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 5 649.0 44.0
6 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 6 655.0 50.0
7 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 7 648.5 43.5
8 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 8 662.5 57.5
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 9 658.0 53.0
10 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 10 670.0 65.0
11 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 11 678.5* 73.5
12 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 12 693.5* 88.5
13 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 13 684.4* 79.4
14 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 14 694.2* 89.2
15 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 15 697.0* 92.0
16 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 16 685.0* 80.0
17 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 17 704.5* 99.5
18 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 18 706.1* 101.1
19 8 Luca BADOER ITA FERRARI BS 20 691.5* 86.5
20 3 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 19 704.7* 99.7
F1ベルギーGP公式予選、フォース・インディアが初ポール獲得!

第12戦ベルギーGP予選、ポールを獲得したのはタイトルを争うチームではなく、フォース・インディアだった。G.フィジケラ(中央)が約3年ぶりのトップタイムでチームに初ポールをもたらしている(C)Force India Formula One Ltd.(ISM)

2009年F1第12戦のベルギーGPは、現地時間(以下、現地時間)29日に2日目を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)よりサーキット・ド・スパ-フランコルシャン(1周7.004km)で決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、フォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラが、チーム初、自身通算4度目のポールポジションを獲得している。

雲間から青空が見えるサーキットは気温15℃、路面温度26℃のドライコンディション。

G.フィジケラはQ1でもトップに立つなど、予選開始直後から好調さをアピール。Q2はトヨタのヤルノ・トゥルーリがトップタイムをマーク。Q3では、G.フィジケラがセッション序盤に叩き出した1’46.308のトップタイムを守り切り、ルノー時代の2006年マレーシアGP以来約3年ぶりのポール獲得。また2008年のF1参戦以来、いまだポイントを獲得していないフォース・インディアにとっても、まさかのポールポジションとなった。同じイタリア人であるJ.トゥルーリは0.087秒届かず、第4戦バーレーンGP以来の8戦ぶりのフロントローとなる2番手。BMWザウバーのニック・ハイドフェルドがハード側タイヤで3番手に入った。

ブラウンGPはルーベンス・バリチェッロが4番手につけるも、ポイントリーダーのジェンソン・バトンは今季初のQ2落ちで14番手。マクラーレン・メルセデスの2台も同じくQ2で姿を消し、ルイス・ハミルトン12番手、ヘイッキ・コバライネン15番手。

フェラーリのキミ・ライッコネンは6番手、フェリペ・マッサの代役、ルカ・バドエルは20番手。レッドブル勢はセバスチャン・ベッテルが8番手で、マーク・ウェーバー9番手で予選を終えた。

トヨタのもう1台、ティモ・グロックは7番手、ウィリアムズの中嶋一貴は2戦連続でQ2に進めず、18番手だった。

注目の決勝レースは、30日午後2時(日本時間:午後9時)より行なわれる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=12番手
 今日は全力を尽くした。このマシンがセクター2で苦戦するだろうとずっと考えていた。結局、そこで1秒も遅れをとり、僕らの本来のダウンフォース・レベルが露呈した。空力パッケージは、他のいくつかのチームほど良くないだろうと予想していたよ。それがどの程度かは分からなかったけどね。でも、今日はそれが分かったんじゃないかな。僕はそんなにがっかりしていない。今シーズンは誰にとってもジェットコースターみたいにアップダウンが激しいし、僕自身はそれを楽しんでいる。それにこのコースをドライブするのは大好きだしね。明日の目標はポイントを獲ることだ。

 2.H・コバライネン=15番手
 午前中は他のマシンのペースにちょっと驚いた。今回より平均速度の遅いサーキットであるハンガリーやバレンシアの時よりも、高速コーナーに苦戦した。タフな1日になると予想していたが、この結果から、高速での性能やダウンフォース、ストレート・スピードが不足していることが分かる。それでもまだ今日はあまり離されていない。セッションではトラフィックがひどかったし、あとコンマ2、3秒を詰められればQ3へ進めたはずだ。明日は懸命にレースをするよ。ここから追い上げられるという手応えはあるんだ。それでも、自分たちの実力を分かっているし、こんなことで落ち込むことはない。シルバーストーンの頃から進歩をみせているので、この問題を改善するためにプッシュし続けるつもりだ。

◆フェラーリ
 3.L・バドエル=20番手
 満足していないよ。午前のフリー走行が終わったときに、今回の予選ではQ2へ進出できると思っていたからね。残念ながら、トラフィックや小さなトラブルのせいでアタックを完ぺきにまとめることができなかった。頼みの綱は最後のアタックだったけれど、フェテルとのアクシデントがあってコースオフしてしまい、それで僕の予選は終わってしまった。パフォーマンスに関してはまた進歩が見られたものの、まだ十分じゃない。僕にとっていちばん難しいのは、リズムをつかむこととマシンの限界を見極めること。でも、これまでにテストする機会が全くなかったから、それをうまくやれないんだ。明日はバレンシアのレースよりもいいパフォーマンスを見せる自信がある。全力を尽くすつもりだ。

 4.K・ライコネン=6番手
 もちろんもっと上のグリッドがいいけれど、今日はベストを尽くしたと思うよ。上位につけるのは難しいと分かっていたしね。それでもいいポジションには違いない。上位グループとのタイム差があまりないことを考えればね。燃料が少ない時よりも多い時の方が、マシンのハンドリングが良く、今回の予選もその例にもれなかった。いつもとは違うグリッド順だから、明日のレースを予想することはいつも以上に難しいけれど、目の前にあるチャンスは最大限に生かさないと。レースの結果はスタート直後の2つのコーナーでほぼ決まるだろうから。マシンのハンドリングがセクションによってかなり変わるのは、僕らの今季型マシンがダウンフォース不足であることで説明がつくだろう。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=5番手
 昨日からマシンの戦闘力がかなり高く、フィーリングも良かった。でも、今朝のフリー走行前にエンジンを換えたら、ストレート・スピードが急に伸びなくなった。残念ながら、予選前までにその問題を解決できなかった。今シーズンにこれだけ高い戦闘力で走れるのは初めてだから、ちょっと残念だね。でも、明日までにはこの問題も解決できると思う。各マシンのタイムが接近しているので、明日はタフなレースになるだろう。

 6.N・ハイドフェルト=3番手
 この予選結果はチームにとって間違いなく意義のあるものだ。BMWがF1撤退を発表してから、僕らはヒンウィル(スイス)にあるチームの未来を明るいものにしようと頑張ってきた。この難しい局面でも誰もあきらめていないし、今日の結果によってその努力が報われたよ。フリー走行で課題をこなし、いくつか変更を加えたら、マシン・バランスがかなり満足のいくものになった。2009年型マシンになって、中間のダウンフォース・レベルで走るのはここが初めてだから、それが前戦までとはまったく違う順位のグリッドになった理由かもしれない。Q2ではまずトラフィックにつかまり、その次のタイヤセットは期待外れだった。だからQ3にさえ進めれば、もっと速く走れると思っていた。明日のレースがウエット・コンディションになるかはまだ分からない。3番手だから、燃料量やダウンフォース・レベルについてもう考えることはできないけれどね。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=13番手
 今日はあまりコンペティティブじゃなかったので、Q1でもQ2でも全力を尽くしたが苦戦し、結局Q3に残れなかった。でも、今日はランク上位のドライバーが軒並みQ2でノックアウトされている、いつもと違うセッションになった。明日はこのグリッドが面白いレースを演出するはずだ。それにここは常に天候が大きく影響するしね。だから明日はあきらめずに反撃して、ベストを尽くすつもりだ。

 8.R・グロジャン=19番手
 今日はトラフィックがひどくて難しいセッションになった。2度のアタックをトロロッソに邪魔され、最後のアタックはイエローフラッグで台無しにされた。でもマシンは週末を通じて調子が良いし、このサーキットは大好き。だから、明日のレースは全力を尽くして少しでも上を狙い、完走してもっと経験を重ねるよ。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=2番手
 またフロントローに並べてとてもハッピーだ。全てがうまくいけば、マシンの戦闘力はかなり高いし、週末を通じて強さを発揮しそうなことはずっと分かっていた。予選ではQ1で少しラクにいったとはいえ、常にトップ2以内につけた。Q3では絶好のアタックを決めて2番グリッドを確保したので、明日は大きなチャンスになるだろう。昨日は少しダウンフォースを削り、マシンバランスに大半の時間を費やした。今日の午前にセットアップに変更を加えたら、予選に向けてトラクションとハンドリングが良くなり、それが功を奏した。今週末は大体レース用の燃料レベルで走行していたので、今日の内容にとても満足しているし、明日もかなりいい結果を残せそうだ。改善のためにハードワークをこなし、このような結果を残したチームに感謝しなければならない。この結果を僕のメカニック全員に捧げるよ。

 10.T・グロック=7番手
 今日の結果はチーム全員にとって素晴らしいものだし、またPP争いに加われたのはいい気分だよ。自分のアタックはうまくまとめられたので、全体的には満足している。僕らは予選での速さを改善しようとずっと頑張ってきたけれど、今日はそれが報われたよ。チームは今回、新しい空力パッケージを投入し、それがうまく機能した感じだ。僕らは最初から、ここで強さを発揮できると信じていた。そしてレースウイークが始まると、フリー走行を通じて速さがあり、そのスピードを予選まで維持できたんだ。それは素晴らしいことだよ。ハンガリーGPやバレンシアGPでのレースペースは良かったので、明日は楽観的に考えている。トップ5でフィニッシュしたいね。簡単じゃないだろうけど、挑戦するのが楽しみだ。

 パスカル・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
 今までは調子が良い週末となり、再び先頭集団に戻ったことを嬉しく思う。今週末は、初めから、どんなコンディションでも、2台のクルマとも速く、安定していて、良い手ごたえを感じていた。過去3レース中初めて、自分たちが決勝で出してきたペースで、予選を行なえ、週末は期待が持てそうだ。そしてエキサイティングな日曜になるよう準備は万端だ。今週末、素晴らしい仕事をした2人のドライバーにおめでとうといいたい。2人とも、非常に良く頑張ってくれた。それが報われたことに、とても満足している。また、スパのトラックにいるチームメンバー同様、ケルンのファクトリーの仲間にも感謝したい。彼らは決してあきらめず、ファクトリーに近いスパで、強いパフォーマンスを発揮できたことは特に嬉しい。この予選の強さを、明日の結果につなげることが、明白な目標だ。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 久しぶりに2台そろって最終予選に進んだだけでなく、ヤルノ(トゥルーリ)がフロントローを獲得してくれ、大変うれしく思っている。気温、路面温度とも非常に低かったが、タイヤのウォームアップも問題なく、車のセッティングも午前のフリー走行での微修正がうまく機能した。特にこのサーキットで非常に重要なダウンフォースと最高速のバランスも昨日の走行結果をうまく反映させることができた。ここまで来たら、明日はドライバー、チーム一丸で戦い、念願の初優勝を狙う。
◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=17番手
 Q2に進むのはいつも大変だ。僕らはセクター1とセクター3のストレートで速さが足りないけれど、セクター2のタイムは良かった。大事なのは、僕自身が進歩していっているということ。ハンガリーでは最後尾のグリッドだったが、その後のバレンシアで19番手、今日は17番手とどんどん良くなっている。願わくばいつの日かポールに行きつきたいね! 高速コーナーでのマシンとタイヤにもっと自信を持てるようにしたい。

 12.S・ブエミ=16番手
 オプション(今回はソフト)タイヤでの最初のアタックは良かったが、2度目の走行ではアウトラップで少しトラフィックにひっかかってしまい、アタックをまとめられなかった。しかも最後のブレーキングポイントでリアタイヤをロックさせてしまい、ラップを台無しにしてしまった。Q2進出が難しいことはわかっていたけれど、自分のパフォーマンスにがっかりしたよ。ここでは高速セクションを低ダウンフォースで走行し、それでいて低速セクションにも対応しなければならないので、セットアップの適切な妥協点を見つけるのが難しい。レースに関しては、どちらのタイヤでも走行がうまくいっているので、タイヤ戦略を綿密に考える必要があるね。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=9番手
 不思議なセッションだった。僕らにはもっと戦闘力があると思っていたんだけどね。フィジ(フィジケラ)がポールなんて! 彼らにとっては素晴らしい1日になったけれど、僕らには驚きだったよ。自分達が考えている以上に速いドライバーがたくさんいる。つまりこのゲームがどうなるかは、最後まで分からないってことだ。明日は面白いレースになるはずだよ。僕らは予選前にエンジンを交換しなければならなかったけれど、結果は大差ないし、予選はかなりの自信があった。今朝使ったエンジンをいろいろチェックしなければならなかったので、新品のエンジンを積んだけれど、問題はなさそうだ。

 15.S・フェテル=8番手
 かなり興味深いセッションだったね。そして僕らにとっては必ずしも最高のセッションにはならなかった。8番&9番グリッドじゃ明日は厳しいだろう。残念ながら、僕はQ3最後の計測ラップでミスをした。バックストレート手前の14コーナー進入でリアのコントロールを失い、スピードが完全に落ちてしまったんだ。だから最後までラップを走り切っても意味がなかった。今日の結果にはかなり驚かされたね。フィジ(フィジケラ)がポールを獲るなんて誰も予想していなかったと思うよ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=10番手
 週末を通してすごく苦しんでいるけれど、Q2で全力を出し切ることができた。燃料をたくさん積んだので10番手がおそらく精いっぱいだよ。戦略はいいので明日はいくつかポイントを獲れると思う。今日はとても不思議な予選になった。思うに、チームごとのタイヤの使い方にかなり差があるんじゃないかな。

 17.中嶋一貴=18番手
 僕らは昨日のフリー走行で苦戦しました。ニコ(ロズベルグ)はいいセットアップの方向性を見つけられたか、とてもいい走りをしたかで結果を残しましたが、僕はできませんでした。今日の彼の進歩から何か学習することができ、明日のレースでばん回して、より良い時間を過ごせることを祈っています。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 昨日は難しい1日だったが、ひと晩で大幅に変更を加え、間違いなくマシンは良くなった。予選は1周の長さを考えたら信じられないほど接戦になり、それがルールのなせる業だと証明した。ニコ(ロズベルグ)が素晴らしい仕事をしてQ3へ進出し、その時点で我々は日曜の決勝だけを見すえて戦略を変更した。初ポールを獲ったフォース・インディアにはおめでとうと言いたい。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=11番手
 チームにとって信じられない1日になったね。ジャンカルロ(フィジケラ)におめでとうと言いたい。彼にとって素晴らしいリザルトだし、チームにとっても追い風になるよ。彼らは懸命に頑張ったので、このポジションにふさわしい。僕にとってはとてもいいセッションになったけれど、ソフト側(今回はソフト)のタイヤをうまく使えなかったのが、ちょっと心残りだ。今日はハード側(今回はミディアム)のタイヤセットの方がずっとマシンに合っていた。理由は分からないけれど、その点の分析が必要なのは確かだ。普通なら、ジャンカルロがやったようにQ3へ進出できたはずだけど、11番手スタートならポイントゲットの可能性もまだあると思う。ロングランのペースはとてもいいし、マシンのフィーリングもいいので、この点はとても満足しているんだ。

 21.G・フィジケラ=PP
 ここは僕の好きなサーキットの1つで、過去もいい結果を残しているので、今年もいい結果を残せると信じていた。でもまさかPPとはね! ただ夢を見ているようで、ファンタスティックな気分だ。僕にとっても、素晴らしい仕事をしたチームやメカニックにとっても、とても喜ばしいことだ。僕らの予算とリソースを考えると、前戦バレンシアで大幅に進化した。午前中にはウサギを轢いてしまうというアクシデントがあり、その時エンジニアから「逆にツイてるよ」と言われたけれど、まさにそうなったね! 今はポイントゲットだけじゃなく、それ以上も狙える状況だ。当初の課題をはるかに上回る結果だよ!

 ドミニク・ハーロウ=チーフ・レース・エンジニア
 今日は素晴らしいアタックを決めたジャンカルロ(フィジケラ)のおかげで、信じられないような結果になった。昨日のマシンはアンダーステアに関して作業する必要があり、我々のパフォーマンスをまだ把握しきれないまま今日のセッションに臨んだ。しかし、フリー走行3回目にいくつかのことを試して、ベストな方向性を見つけた。そして2人のドライバーとも非常に満足できる状態になった。エイドリアン(スーティル)は、予選では2種類のタイヤともパフォーマンスが似ており、そのためきん差でQ3進出を逃した。一方、ジャンカルロはQ2でソフトタイヤでの走行に集中したが、その方向性が路面コンディションの改善に適していたと思う。風洞、ファクトリー、チームに感謝したい。明日はこの予選結果を確実にポイントに結びつけたい。

 Dr.ヴィジャイ・マルヤ=チェアマン&チーム代表
 信じられないような結果だ。ジャンカルロ(フィジケラ)とサーキットやファクトリーにいるスタッフ、そしてインド全体をとても誇りに思う。我々と我々の国の誇りを見せつけた。これ以上はなにも言うことがない。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=14番手
 今日の予選を14番手で終えるとは予想していなかったけど、ソフトタイヤでのグリップレベルに本当に苦しんだ。今週末はマシンのフィーリングがあまり良くなかったけれど、今日もマシンからそれ以上の力を引き出せなかった。ルーベンス(バリチェロ)と僕(のタイム)はいつも本当に接近しているのに、彼はオプション(今回はソフト)タイヤを履いた時に速く、僕はそうじゃなかった。だからその原因を調べる必要がある。とにかく僕はソフト側(今回はソフト)のタイヤでグリップが得られず、リアエンドが不安定になり、特にセクター2でのブレーキングに問題があった。僕ら2人にセットアップの違いはあっても、大した差はないんだからおかしいよね。このグリッドからじゃレースはかなり厳しいものになるだろうけれど、少なくとも戦略を検討する時間はできた。ベストな戦略をとって、ポイントをいくらかとれることを期待するよ。

 23.R・バリチェロ=4番手
 今日の予選のパフォーマンスにかなり満足しているし、2列目は素晴らしいスタート位置だ。今日の結果は今年一番のサプライズのひとつに違いないし、ジャンカルロ・フィジケラがポールポジションにのし上がったことはすごいことだ。ベテランがポールを獲得する姿を見れて嬉しいよ! 今日はマシンの力を最大限に生かせたし、特にQ2でのアタックは僕のスパでのベストラップの1つだったね。ただしそのセッションでは6番手にしか届かなかったけどね。僕らの戦略はかなりアグレッシブなものだし、明日のレースは予測がつかないので、できるかぎりプッシュするつもり。このグリッドからならいい結果を残せるだろう。

 ロス・ブラウン=代表
 今日はチャレンジングな予選になり、シーズンで最もシャッフルされたグリッドになった。このスポーツにとっては素晴らしいことであり、そのおかげで明日は非常に興味深いレースになるかもしれない。ルーベンス(バリチェロ)は今日も非常に力強いパフォーマンスを発揮し、アグレッシブな戦略ながら4番グリッドと、明日のレースに向け好位置につけた。今日のジェンソン(バトン)に関しては、少し離されてしまったと言えるだろう。彼は今週末、マシンバランスにずっと苦しんでおり、徹夜でマシンに変更を加えたものの、彼が満足できるレベルまで引上げることができなかった。ポジティブな面は、チャンピオンシップでの最大のライバルが我々2台の間にはさまれており、後ろのマシンでも彼らから2、3台しか離されていないことだ。今回はフリー走行でレースパフォーマンスの確認に専念しており、明日は彼らとバトルする速さがあると信じている。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 タイヤの観点からも今日は非常に興味深い1日でしたし、初PPを獲得したフォース・インディアとジャンカルロ・フィジケラにとっても素晴らしい日になりました。ソフトとミディアムのどちらを選択するかは、気温次第でしたので、チームにとっては決定が難しかったと思います。特に予選は路面温度がかなり変化したので難しかったと思います。燃料が軽いQ1とQ2では、ソフト・コンパウンドが非常に高い性能を発揮しましたが、燃料が重いQ3ではミディアム・タイヤの方が有利だったようです。ラップタイムではどちらのタイヤも非常に接近しています。ソフトの方がグリップに優れていますが、ミディアムの方が耐久面で勝っています。金曜日と同じように、今日もグレーニングは全く見られませんでした。これは、どちらのコンパウンドも高い性能を発揮しているということです。タイヤの性能にほとんど差がないので、明日のレースでは幅広い戦略の可能性があると思います。どのようなレースが見られるか楽しみです。
決勝 天候:晴れ 気温:17℃ 路面温度:34℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 44 1:23'50.995 1'47.674 6
2 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 44 0.939 1'47.737 PP
3 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 44 3.875 1'47.263 8
4 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 44 9.966 1'47.664 5
5 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 44 11.276 1'47.371 3
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 44 32.763 1'48.348 15
7 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 44 35.461 1'48.257 4
8 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 44 36.208 1'47.766 10
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 44 36.959 1'47.783 9
10 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 44 41.490 1'47.736 7
11 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 44 42.636 1'47.859 11
12 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 44 46.106 1'47.763 16
13 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 44 54.241 1'48.205 18
14 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 44 102.177 1'49.803 20
7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 26 DNF 1'48.634 13
9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 21 DNF 1'50.029 2
1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 0 DNF 12
22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 0 DNF 14
11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 0 DNF 17
8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 0 DNF 19

Fastest Lap:Sebastian VETTEL(RBR・RENAULT) 1'47.263(235.070km/h) Lap:38
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1ベルギーGP、フェラーリが熱戦を制し渾身の今季初優勝!

第12戦ベルギーGP、K.ライッコネン(中央)が昨年第4戦スペインGP以来となる渾身の勝利を挙げた。G.フィジケラ(左3人目)が最後までK.ライッコネンとの熱戦を見せ、2位表彰台でチームに初ポイントをもたらしている(C)Force India Formula One Ltd.(ISM)

2009年F1第12戦のベルギーGPは、現地時間(以下、現地時間)30日、サーキット・ド・スパ-フランコルシャン(1周7.004km)で決勝日を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より44周の決勝レースが行なわれ、フェラーリのキミ・ライッコネンがフォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラとの熱戦を制し、昨年第4戦スペインGP以来となる今季初優勝、自身通算18勝目を挙げている。

決勝日もサーキットは晴れ。気温16℃、路面温度31℃のドライコンディション。

オープニングラップからランキングリーダーに立つブラウンGPのジェンソン・バトン、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンら4台が多重クラッシュで姿を消す波乱含みの展開となり、3周に渡ってセーフティカーが導入される。スタートで2番手まで順位を上げていたK.ライッコネンは、レース再開後にG.フィジケラをオーバーテイクしてトップに立つ。G.フィジケラも1秒前後の差で離されずについていき、2度のピットストップも両者は同時。しかしK.ライッコネンは最後まで隙を見せず、トップを守ってチェッカーを受け、自身26戦ぶり、チームにとって今季初優勝を挙げた。また、ベルギーGPでは2年ぶり通算4勝目となった。G.フィジケラは優勝にはわずかに届かなかったものの、ルノー時代の2006年日本GP以来の2位表彰台で、チームに初ポイントをもたらした。3位にはレッドブルのセバスチャン・ベッテルが入り、ブラウンGP勢とのポイント差を詰めた。

以降の入賞圏内はロバート・クビサ、ニック・ハイドフェルドとBMWザウバー勢が4位と5位と今季初のダブル入賞、マクラーレンのヘイッキ・コバライネン6位、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ7位、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ8位。

トヨタはヤルノ・トゥルーリがフロントローからスタートしたものの、スタート直後の接触で順位を下げ、最終的にはリタイア。チームメイトのティモ・グロックが10位、ウィリアムズの中嶋一貴は13位で完走している。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=0周リタイア
 物事がどんどん悪い方向へ進んでいくことはあるものだけど、今週末がまさにそれだった。スタートは最悪だった。アンチストールが入ってしまい、ばん回しようとしたが、1コーナーで両側のマシンから挟まれて、フロントウイングをちょっと痛めてしまった。5コーナーでは、ロメイン・グロジャンがジェンソン(バトン)をスピンさせた時、みんなが彼らを避けようとしたので、僕もペースを落とした。そうしたら、同じようにアクシデントを避けようとした、背後にいたドライバーの1人に突っ込まれた。残念な1日だったよ。来年はここのレースで勝ちたい。

 2.H・コバライネン=6位
 僕にとっては良いレースになった。スパではここ2戦ほどペースが良くなかったけれど、戦略が完ぺきで、僕より前にピットストップしたマシンを何台も抜くことができた。ウォーキンやブリックスワース(英国)、シュトゥッツガルト(ドイツ)で働いているスタッフ全員の努力に感謝したい。今日の6位というポジションは、強くて信頼性の高いマシンと、いい戦略、素晴らしいエンジン、最上のKERSによってもたらされたものだ。それら全ての要素がかみ合ったことで、スターティング・グリッド(15番手)から9つもポジションを上げることができた。中ダウンフォースのコースで、十分な戦闘力を発揮するためには、まだいろいろと作業が必要だけど、次のモンツァ(イタリアGP)は超低ダウンフォース・サーキットだから、また違った展開になるはず。僕らのチームはモンツァで伝統的に速いしね。最後にキミ(ライコネン)を祝福したい。このコースで彼に勝つのは大変だと思っていたけれど、彼は素晴らしいレースをしたね。
◆フェラーリ
 3.L・バドエル=14位
 今日はベストを尽くした。残念ながら、スタート直後の1コーナーでフロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい、第1スティントはひどいバイブレーションに見舞われた。タイヤを交換したら状況は良くなったけれど、ハード側(今回はミディアム)のタイヤ・パフォーマンスはソフト側(今回はソフト)ほど良くなかった。でもまだ自分のパフォーマンスレベルは上がっているから、フィオラノ、ムジェロとともに自分の良く知るモンツァでも、レースをしたいと切に願っている。キミ(ライコネン)とチームを祝福したい。これは素晴らしい勝利だよ。シーズンのこの時期に僕らが必要としていたものだ。

 4.K・ライコネン=優勝
 僕にとってもチームにとっても素晴らしい勝利になった。表彰台で飲むシャンパンの味はどこも同じだけど、優勝したときの気分は確実にひと味違う。ここはドライバーが要求する全てのものを持つコースであり、ドライブするのが楽しいところ。だからといって、僕がここで4勝しているのに秘けつなんてない。少なくとも(今シーズンに)1勝はしたかったので、それを達成できてよかった。僕らのマシンは集団のなかでベストじゃなかったけれど、その力を完全に引き出すことができた。チームがやった全ての仕事がこの結果につながったよ。スタートは、動き出しは良かったものの、ルーベンス(バリチェロ)が前でスタックしていたので避けなければならなかった。その後、1コーナーやストレートエンドで仕掛けて2番手まで浮上した。セーフティーカーが導入された時は、再スタートでジャンカルロ(フィジケラ)にアタックできるよう、タイヤとブレーキの温度を維持することに気を配った。そしてそれが彼を簡単にオーバーテークできた理由だ。最初のピットストップでは、タイヤをソフト側(今回はソフト)のままにした方が良かったかもしれなかったが、それは今だから言えること。最終スティントでは、ジャンカルロを抑え切れないかもしれないと思って、作戦を変えてKERSを使いスタブロのストレートでポジションを守れて、トップをキープできた。でも次のモンツァは難しいだろう。僕らのマシンは縁石を越えるのにあまり向かないからね。ベストは尽くそうと思ってるよ。

 S・ドメニカリ=代表
 この勝利にとても満足している。このような難しい、それと同時にドラマティックなシーズンを過ごしているが、これでチーム全員のハードワークが全て報われた。何をおいても、明日バースデーを迎えるモンテゼモロ社長にこの勝利を捧げたい。これ以上のプレゼントはないと思う。我々のパートナーであるフィリップモリスとシェルにも感謝したい。我々のファンと同様、彼らも我々に常に寄り添い、信頼できるサポートをしてくれた。この思いはフェリペ(マッサ)にも捧げたい。彼とは連絡を取り合っているが、明日はマイアミ(米国・フロリダ州)でメディカル・チェックを行なう予定だ。キミ(ライコネン)は素晴らしいレースをしてくれた。オープニングラップが決め手になることは分かっていたが、今日はそのことを証明した。彼は全く非の打ちどころのないレース運びで、チームも2回のピットストップとも素晴らしい仕事をした。ここ4戦は、常に1人のドライバーが表彰台に立ち、普通とは違うレース状況に陥っても、最高レベルのポイントを稼いでいる。今日はルカ(バドエル)も全力を尽くしており、この勝利は彼のチームに対する貢献も反映したものでもある。彼の今後の待遇を評価するには、フェリペの復帰時期も考慮するため、2、3日を要するだろう。今は次戦の母国グランプリに向け頭を切り替えている。たとえモンツァが非常に難しいと分かっていても、この勢いが続くよう全力を尽くすつもりだ。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=4位
 いいスタートを決めて、1コーナーを抜けて2番手へ上がった。隣にいたキミ(ライコネン)のオールージュでの走りには驚いたよ。5コーナーの進入ではブレーキングが深く、外にはみ出していた。あそこはとてもトリッキーな場所なんだ。彼は右側から僕の前に入ってきたんだけど、多くのアクシデントが起こっていた場所だから僕は安全策をとった。若干の接触があったとはいえ、レースを続けるには問題なかったよ。時折スピードが足りなかったけれど、こうやって再び表彰台争いに加われるのはいいね。チームにたくさんポイントが入ったのもよかった。でも、残念ながらこれ以上の結果を残すチャンスはなかった。とはいえ、この結果は、僕らが低ダウンフォースのサーキットでかなり戦えることを証明したし、それは次のモンツァに向けてポジティブな兆候だ。ただ、昨日の予選でマシンの戦闘力が上がり、フィーリングが良くなった原因を分析する必要はある。

 6.N・ハイドフェルト=5位
 チームにとっては良い結果だけれど、僕は落胆している。3番手スタートだったから大きな期待をしていた。でも1周目でこのレースを台無しにしてしまったんだ。レース前、スタートでハード側(ミディアム)とソフト側(ソフト)のどちらのタイヤを履くか悩んだ。もちろんソフトタイヤの方が暖まるのが早いけれど、ハード側のタイヤの方がペースがよかった。日が照っていたので、ハード側のタイヤでスタートすることにしたんだけれど、それが失敗だった。スタート直後、ラソースのイン側でヤルノ(トゥルーリ)をパスしようとしたけど、タイヤが十分に暖まっていなかったから引き下がった。そして5コーナーに差しかかったところで、僕を含む何台かのマシンがグラベルに乗り上げ、そこでさらにポジションを落としてしまった。その後の最初のピットストップでは、ピットレーンでマーク(ウェーバー)に追突しそうになってブレーキをロックさせる羽目になったが、その後すぐにコース上で抜き返したよ。最終スティントではペースが本当に良かったのでロベルト(クビツァ)との差を縮めた。でも、たとえ彼よりペースが良くても、抜くことはできなかった。前のマシンから2秒も離されていなくて、その排気でダウンフォースが抜けてしまい、僕のマシンがスライドしていたからね。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=26周リタイア
 今日は表彰台ゲットのチャンスを逃してしまった。スタートでポジションをいくつか上げ、戦略の見通しもよかった。マシンは予想以上の仕上がりで、最初のピットストップの時点では3番手につけていた。けれど、左フロントタイヤに問題があることが判明し、チームはリタイアを決めたんだ。おそらく、スタート直後の1コーナーでダメージを負ったのだと思う。次のモンツァ(イタリアGP)は2週間後だ。今回がっかりした分を、そこで埋め合わせができることを心底願ってるよ。

 8.R・グロジャン=0周リタイア
 とてもいいスタートを切り、一気に13番手まで浮上した。そのままいいペースを保っていたけれど、5コーナーでバトンにはじき出され、僕のレースは終わってしまった。がっかりしているよ。完走したかったし、スパは特別なサーキットだから、もっとマシンについて学びたかった。モンツァでは、できればもっとうまくいくといいね。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=21周リタイア
 レースにどれほどがっかりしているか言い表せない。予選でのペースがとても良かったから、今日は素晴らしい結果を残せると心から期待していた。でも、1コーナーで前にいたハイドフェルトが、コーナーの出口をもうちょっと速く立ち上がると思っていたんだ。彼が問題を抱えていたかは分からないが、それでわずかにヒットしてしまい、フロントウイングを壊してしまった。クルマが大きく振動していたので、ピットに入るしか選択肢がなかった。その後、僕ができることは何もなく、結局、ブレーキがすり切れる問題が見つかり、ストップする方が安全だという判断になった。

 10.T・グロック=10位
 好スタートを決め、セーフティーカーが導入された時には4番手につけていたので、ポイント獲得のチャンスは大いにあった。でも、最初のピットストップで、給油リグにトラブルが出てポジションを下げた。ピットクルーは予備の給油リグへ素早く交換してくれたが、それでもやはり、タイムロスした。給油リグに問題があるのは明らかなので、原因を分析し、今後も同じようなトラブルを防がなければならない。僕はベストを尽くしたし、クルマはとても速かった。ただ、結果につながらなかっただけだ。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 本当に残念なレースだった。ヤルノ(トゥルーリ)はスタート直後の1コーナーで前方をふさがれる形で接触、フロントウイングを破損してしまい、結局これが元となりブレーキ・トラブルでリタイアせざるを得なかった。ティモ(グロック)はスタートでうまくポジションを上げて上位を狙える勢いだったが、得意なはずのピットストップでタイムロスしてしまい、ポイントを逃してしまった。今回は予選の戦い方に1つのポイントをおいていたが、次は予選結果をレース結果に必ずつなげる様にする。

 山科忠=TMG会長兼チーム代表
 良いポジションからスタートしたにも関わらず、今日はクルマのポテンシャルを引き出せず残念だ。応援してくれた方々は、はるかに上位の成績を期待してくれていたのに、申し訳ない。ヤルノ(トゥルーリ)は、1周目にレースが決まってしまった。ティモ(グロック)は、給油リグに問題を抱え、ポイント獲得を逃した。クルマは戦闘力が高く、予選グリッドを大幅に改善するという目標は達成できたので、フラストレーションが非常にたまる1日だった。イタリアGPに向けてケルンのファクトリーで作業し、給油リグの問題を解決し、クルマの性能をさらに引き出したい。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=0周リタイア
 僕のレースはあっけなかった。こういうことはレースじゃよくあることだから、受け入れなきゃね。スタートはそれほど悪くなかったし、マシンも調子がよさそうだった。でも、2コーナーでジェンソン(バトン)がスピンし、それを避けるためにハミルトンが左へと動いたところに僕がいたんだ。それで接触してしまい、レース続行が不可能なほどマシンにダメージを負ってしまった。次戦ではもっとうまくやれるよう願っている。

 12.S・ブエミ=12位
 ミスもなかったし、マシンも何の問題もなく、安定したレースを展開できた。前を走っていたコバライネンより速かったのに、抜けなかったのは残念だ。でもトライはしてみた。1ストップ戦略の方が良かったかもしれないね。1周目でのアクシデントには巻き込まれなかったけれど、たぶん落ちていたマシンのパーツか何かを拾ったのだろう。それから何周かはフロントウイングが機能していなかったようだ。でも、カーブを曲がる時にフロントを軽く揺すっていたら、いつの間にか良くなった。全体的に見れば良いレースだったと思う。低ダウンフォースで走るモンツァでもまた良いレースがしたいね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=9位
 今日は、オープニングラップがうまくいき、ポイントゲットへの足がかりを築いた。でも、最初のピットストップで、ニック・ハイドフェルトの直前でマシンをリリースされたため、ドライブスルー・ペナルティーを科された。その後、ダメージを最小限にするために、ポイント圏内に復帰できるよう頑張った。そうそうなかったとはいえ、前にマシンがいない時はいいペースで走ったよ。でも、結局はそれじゃ足りなかった。1ポイントも獲れずにサーキットを後にするのは、フラストレーションをすごく感じる。ポイントを獲れる走りをしていたのに、ドライブスルー・ペナルティーでそのチャンスを失った。でも誰も言い訳なんかに興味はない。そういうものさ。だから次のレースに向けて頭を切り替えるよ。

 15.S・フェテル=3位
 チャンピオンシップを考えれば、今日はいい結果だよ。確かに中団からのスタートは簡単じゃなかったけれど、実際はうまくいった。オープニングラップ中盤でニック(ハイドフェルト)がコースオフしているのを見て、少し慎重になった。スピンした後コースへ復帰するのはよくあることだからね。でも慎重になりすぎたかもしれない。おかげでニコ・ロズベルグにポジションを譲ることになり、(セーフティーカー明けの)再スタートで彼を追いかけるはめになった。第1スティントではトップグループに水をあけられていたものの、第2、第3スティントになると、マシンの調子が素晴らしくなり、どのラップも予選でアタックしているかのようにプッシュできた。それで全くミスがなかったんだ。上位のドライバーより速かったし、マシンをドライブするのが楽しかったよ。今日はブラウンGPとのポイント差を縮められたので、チームとして良かったし、ジェンソン(バトン)やルーベンス(バリチェロ)よりもポイントを獲ったので、ドライバーズ選手権的にも良かった。チームにとても感謝しているし、ルノー(エンジン)にも称賛を送りたい。ここ数戦であらゆることを経験しただけに、またレースを完走できて良かった。僕らが復活したことを証明したね。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=8位
 今日は間違いなく全力を出し切ったから、この結果に満足しないわけはないよ。初日はマシンが全然ダメだったけれど、前進して、予選はまずまずだった。レースで好スタートを切ったことでこのポジションを確保し、8位フィニッシュを果たしてポイントゲットにつながった。レースウイーク序盤の期待を上回る結果だよ。今日のマシンはドライブしにくくて、タイヤに関してやるべき事が山ほどあった。太陽が出てくると、タイヤは良く機能したよ。ソフト側(今回はソフト)のタイヤを履いた最終スティントなんか特にね。こういったコンディションならもっとプッシュできたよ。

 17.中嶋一貴=13位
 今回は週末を通じてペースが上がらず苦しみました。予選は特にタフで、もちろんレースでのポテンシャルにも影響が出ました。バランスに関しては、土曜の予選よりも少し良くなりましたが……。もちろん、これから2週間後のイタリアGPでよりよい結果を残すためにやれることに集中します。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 今回はコンペティティブなレースじゃなかったけれど、少なくともニコ(ロズベルグ)がいい位置で争い、ポイントを獲得した。我々は今日、コンペティティブな瞬間が何度もあったものの、レース全体ではそうではなかった。明らかなのは、低ダウンフォースのサーキットでは、通常の高ダウンフォースのサーキットほど、我々の戦闘力が高くないことだ。しかも同様の特徴をもつサーキットが2週間後に控えているので、次のイタリアでもポイントを獲れるようエネルギーを注ぐつもりだ。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=11位
 チームにとって、そしてジャンカルロ(フィジケラ)にとってはひときわ素晴らしい週末になった。今日の彼は素晴らしいレースをして2位に入った。それは誰にとっても大きな成功だよ。僕らが大幅に進化したのは明らかだし、今日は何が起きてもおかしくなかったと思う。だから次のレースを楽しみにできるんだ。個人的には、1コーナーで誰かに後ろから追突され、そこで僕のレースは終わってしまったから、少し残念な1日になった。それはアロンソだったと思うけど、僕のリアに真っすぐ突っ込んできてスピンさせ、フロントウイングを壊していった。マシンに速さがあったから巻き返そうとしたけれど、結局は残念な結果に終わり、フラストレーションを感じる。とはいえ、マシンにはとても満足しているし、2位というとてもいい順位を獲得したチームを祝福したい。次のモンツァ(イタリアGP)では僕が同じような結果を残したいね。

 21.G・フィジケラ=2位
 今日も素晴らしい1日になった。この結果はすごいよ。スパに来る前なら、チーム全員に8位フィニッシュで満足するか聞いたら、「素晴らしい結果だよ」という答えが返ってきただろう。でも2位に入った。夢のようだよ。ただただ素晴らしいね。正直言えば、優勝できるという手応えはあったので少し残念ではあるんだ。セーフティーカー導入はツイてなかった。それでキミ(ライコネンに)に差を詰められ、再スタートでKERSを使ってかわされた。実際、彼の後ろを走っていた時は僕の方が速かったけれど、KERSがあるから、ロングストレートではどうしても抜くことができなかったんだ。でも、サーキットでもファクトリーでも、この素晴らしい結果は動かしようがない事実だ。昨日の結果から、ポイントを獲る自信はすごくあった。ポイント獲得はチャンピオンシップにとっても、今後のレースに向けてもポジティブなことだ。みんなに心から感謝したい。

 Dr.ビジェイ・マルヤ=チェアマン&チーム代表
 なんて結果なんだ。今日のレースをとても誇りに思う。インドチームがチャンピオンシップで初ポイントを獲得したことは、いずれ歴史に残るだろう。素晴らしい予選、素晴らしいレースで、チーム初の表彰台とポイントをものにしたことが、ただ信じられないばかりだ。我々はハードワークをこなし、ファクトリーから予定通り着実にアップグレードパーツが届いたことで、この結果を手にした。ジャンカルロ(フィジケラ)は本当にずば抜けて素晴らしいレースをした。我々はみな、これまでの努力をとても誇りに思うことができるだろう。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=0周リタイア
 すごくいいスタートを切り、最初の数コーナーでいくつかポジションを上げてルイス(ハミルトン)とルーベンス(バリチェロ)の前に出た。オールージュ後の5コーナーを駆け下りるまではいい走りをしていた。僕はヘイキ(コバライネン)のアウト側にいて、コーナーに入っていったが、単純にロメイン(グロジャン)がブレーキングで僕のリアに突っ込んできた。それで僕のレースは終わりさ。燃料をたくさん積んでいたにも関わらず、まずまずのポジションまで追い上げただけに、フラストレーションを感じる。まあ、上位で走行している時よりも、今回のようにあまり戦闘力がない時に初リタイアした方がまだましだよ。次戦は僕らのマシンにかなり合っているコースだから、よりコンペティティブになってそこでの復活を目指すよ。

 23.R・バリチェロ=7位
 7位フィニッシュでも満足しないとね。こんな波乱のレースで2ポイントも獲れたのだから。今日はもっと上のポジションに入れたはずだけれど、スタートでクラッチ・トラブルに見舞われ、表彰台に上がるチャンスを逃して、僕にとってもチームにとってもフラストレーションのたまるものになった。僕らは1周終了時に戦略を変更して、第1スティントを長めにとることにした。それがいい判断となり、ポイントゲットの目が出てきたんだ。そこからはレースを楽しんだよ。特にブランシモンでマーク・ウェーバーをパスしたのは、間違いなく今日のハイライトの1つだったね。オイル漏れでラスト数周は心配だったけれど、ペースをコントロールすることでき、マシンをなんとか完走させることができて、心からほっとした。

 ロス・ブラウン=代表
 今日はもっとポテンシャルがあっただけに非常に残念なレースになった。ルーベンス(バリチェロ)のマシンは、スタートでアンチストールが入ってしまい、グリッド上で足止めされ、チーム全員がかなりフラストレーションを感じた。これはマシントラブルであり、今シーズンは頻発しているので、早急に対処しなければならない。セーフティーカーが導入され、我々はアドバンテージを生かしてルーベンスの戦略を1ストップへ変更したが、彼はそこから非常に素晴らしい走りをみせた。彼のマシンは残り2周でオイルもれが発生したが、我々はヘイキ・コバライネンを追わずにペースを落とすよう伝え、なんとかレースを最後まで走りきった。ジェンソン(バトン)は14番グリッドから非常にいいスタートを切り、いくつかポジションを上げたが、5コーナーで追突された時点で彼のレースが終わった。今回のレースから重要な教訓を引き出せるし、シーズンの残り5戦に向け、ファクトリーに戻ってやるべき仕事がある。

◆ブリヂストン
 安川ひろし=モータースポーツ推進室長
 今シーズン初優勝を飾ったキミ・ライコネンとスクーデリア・フェラーリ・マールボロ にお祝いを申し上げます。また、見事2位を獲得したジャンカルロ・フィジケラとフォース・インディアにもお祝いを申し上げます。今日は、ブリヂストンのタイヤが素晴らしい演出にひと役買い、非常にエキサイティングなレースを観ることができました。今回はブリュッセルを本拠地とするブリヂストン・ヨーロッパのホーム・レースでもありましたので、サーキットの観客及び世界中の大勢のTV視聴者が、このような素晴らしいレースを観ることができたのは、大変喜ばしいことです。

 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 タイヤに関しては非常に興味深い週末で、これがとてもエキサイティングなレースを提供したと思います。ミディアムとソフトのブリヂストン・タイヤは、どちらを選択しても期待通りの高い性能を発揮しました。表彰台の全員がそれぞれタイヤ戦略が異なり、このリザルトを達成しました。どのタイヤがどのチームにとってベストだったかは、クルマの特徴、セットアップ、ドライバーの好みなどによって変わり、かなり幅広い戦略が見られました。今日は、非常に小さいながらも、今シーズン初めてブリスター(火ぶくれ)が発生しました。これは、今回のコースでタイヤが酷使されたことを示しています。モンツァでも同じタイヤ選択となりますので、ここで学んだことをチームがいかに次のレースで活かすかが興味深い点です。

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