ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年f1第16戦ブラジルGP

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
10月16日(金) 10:00〜11:30 22:00〜23:30 フリー走行1
14:00〜15:30 26:00〜27:30 フリー走行2
10月17日(土) 11:00〜12:00 23:00〜24:00 フリー走行3
14:00〜 26:00〜 公式予選
10月18日(日) 14:00〜 25:00〜 決勝

コース名 アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ
全長 4.309km×71周=305.909km
予選レコード 1'09.822 R.バリチェッロ(フェラーリ)2004年
ラップレコード 1'11.473 J-P.モントーヤ(BMWウィリアムズ)2004年
08年優勝 F.マッサ(フェラーリ) 1:34'11.435
08年ポールポジション F.マッサ(フェラーリ) 1'12.368
08年ファステストラップ F.マッサ(フェラーリ) 1'13.736(36lap)
所在地 Av. Teotonio Vilela no 267 Interlagos Sao Paulo SP BRAZIL
TEL +(55) 11 3329 4686
FAX +(55) 11 3812 4079
Web http://www.gpbrasil.com.br/sitegp/index.asp
アクセス グァルーリョス国際空港からサンパウロ市内中心部まで約25km。市内中心部から車で約40分。
通貨 レアル
言語 ポルトガル語
日本との時差 -12時間
サマータイム中は-11時間

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース


1977年に飛行機事故で他界したブラジル人F1ドライバーの名前からつけられたこのサーキットは、すり鉢状の天然の地形を活かして60年以上前に建設された珍しい反時計回りのサーキット。ブラインドコーナーをはじめ、難しいコーナーとタイトなインフィールドセクションが特徴。急勾配の長いストレートも、見どころのひとつ。

コメント(28)

フリー走行1回目 天候:曇り/雨 気温:19℃ 路面温度:22℃ コースコンディション:ドライ/ウエット 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 29 1'12.463 --
2 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 32 1'12.874 0.411
3 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 27 1'12.932 0.469
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 25 1'12.989 0.526
5 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 25 1'13.048 0.585
6 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 21 1'13.067 0.604
7 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 29 1'13.141 0.678
8 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 23 1'13.147 0.684
9 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 23 1'13.232 0.769
10 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 24 1'13.321 0.858
11 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 26 1'13.326 0.863
12 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 28 1'13.464 1.001
13 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 24 1'13.503 1.040
14 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 24 1'13.563 1.100
15 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 23 1'13.619 1.156
16 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 28 1'13.787 1.324
17 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 26 1'13.829 1.366
18 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 27 1'14.029 1.566
19 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 38 1'14.040 1.577
20 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 23 1'14.173 1.710

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ブラジルGP開幕! フリー走行1のトップタイムはレッドブル! 

現地時間(以下、現地時間)10月16日、F1第16戦ブラジルGPが、ブラジル・サンパウロのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(1周4.309km)で開幕した。午前10時(日本時間:午後10時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、レッドブルのマーク・ウェーバーがトップタイムをマークしている。

ドライバーラインアップには変更があり、前戦日本GPの予選で負傷し、脊椎を損傷したトヨタのティモ・グロックに代わり、サードドライバーの小林可夢偉が起用された。

曇り模様のサーキットは気温19℃、路面温度21℃のドライコンディション。セッション開始後20分頃に雨が降り出すものの、最後まで本降りにはならなかった。セッション中盤にはルノーのロマン・グロージャンがコースアウトし、標識を壊したため一時赤旗中断となる場面もあった。

セッションを通じてレッドブルが速さを見せ、M.ウェーバーが1’12.463でフリー走行1を制している。ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ2番手、レッドブルのセバスチャン・ベッテル3番手と、逆転のドライバーズタイトル獲得に望みをつなぐ2名が続いた。ドライバーズランキングでトップに立つブラウンGPのジェンソン・バトンは7番手。

ヘイッキ・コバライネン4番手、ルイス・ハミルトン5番手とマクラーレン・メルセデス勢が好位置につけ、ウィリアムズの中嶋一貴が6番手に食い込んだ。フェラーリはキミ・ライッコネン10番手、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは15番手。

トヨタはヤルノ・トゥルーリが11番手、F1デビュー戦に臨む小林は18番手でフリー走行1を終えた。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:17日午前2時)より、初日の最終セッション、フリー走行2が行なわれる。注目の決勝レースは18日、午後2時(日本時間:19日午前1時)より、71周で争われる。
フリー走行2回目 天候:曇り/雨 気温:19℃ 路面温度:24℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 27 1'12.314 --
2 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 45 1'12.357 0.043
3 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 38 1'12.459 0.145
4 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 41 1'12.514 0.200
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 45 1'12.523 0.209
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 37 1'12.605 0.291
7 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 45 1'12.611 0.297
8 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 42 1'12.633 0.319
9 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 35 1'12.720 0.406
10 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 39 1'12.749 0.435
11 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 27 1'12.806 0.492
12 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 39 1'12.862 0.548
13 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 40 1'12.869 0.555
14 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 41 1'12.929 0.615
15 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 38 1'12.948 0.634
16 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 36 1'12.950 0.636
17 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 39 1'12.992 0.678
18 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 42 1'13.026 0.712
19 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 40 1'13.041 0.727
20 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 38 1'13.275 0.961

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ブラジルGP開幕! フリー走行2はルノーがトップ!

第16戦ブラジルGPのフリー走行2、セッション終盤にルノーのF.アロンソがタイムを上げ、トップに躍り出ている(C)Renault F1 Team(ISM)

今季第16戦のブラジルGPは、ブラジル・サンパウロのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(1周4.309km)で、現地時間(以下、現地時間)16日に開幕した。午後2時(日本時間:17日午前2時)よりフリー走行2(1時間半)が行なわれ、ルノーのフェルナンド・アロンソがトップに立っている。

サーキットは気温18℃、路面温度23℃のドライコンディション。一時は小雨が降るものの、最終的に天候は大きく崩れず、ドライのままセッションが終わった。

終盤に自己ベストを更新するマシンが多い中、F.アロンソが1’12.314でタイムシートのトップに名を刻んでいる。セッションの大半でトップだったトーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミが0.043秒差の2番手、F.アロンソと同じく終盤にタイムを縮めたブラウンGPのルーベンス・バリチェッロが3番手となった。チームメイトでドライバーズタイトルに最も近いジェンソン・バトンは5番手。レッドブル勢はマーク・ウェーバーが4番手、タイトルの可能性を残すセバスチャン・ベッテルは7番手で初日を終えている。

マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン10番手、ヘイッキ・コバライネン17番手で、18番手がフェラーリのキミ・ライッコネン、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラはトラブルに見舞われ20番手。

トヨタのヤルノ・トゥルーリが6番手といい位置につけ、ティモ・グロックに代わって出場の小林可夢偉は13番手、ウィリアムズの中嶋一貴は14番手だった。

ブラジルGPの決勝レースは、18日午後2時(日本時間:19日午前1時)より、71周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=5番手/10番手
 順調な金曜日だったよ。最速ではなかったけれど、ロングランではかなり安定していた。レッドブル勢ほどの速さではないにしても、ブラジルでは僕らのマシンが伝統的にあまり速くなかったから、今日のこのペースに満足している。これまで予選で速くても、決勝では同じようにいかないことがあったからね。予選ではKERSで大体コンマ4秒、決勝ではコンマ5秒ほど稼げる見込みがあるから、明日の予選は楽観しているよ。今日アピールしたロングランでの安定性は決勝で役立つだろうしね。

 2.H・コバライネン=4番手/17番手
 生産的な1日だった。タイムには反映されていないかもしれないけれど、いい成果を出せたよ。レースペースの作業に集中し、両方のタイヤの評価を行うなど、予定していたプログラムをこなした。レースペースはどちらのタイヤでもとても良く、タイヤのタレもかなり限られた程度だったから、決勝ではいいペースをキープできると思う。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=15番手/20番手
 僕らがフリー2回目で18、20番手というのは満足できる結果ではないけれど、サッカーの表現を使えば、全員が“死のグループ”だ。今年の大半でそうだったようにね。しかも、僕らは労力の大部分を来季のことに注いでいるため、他と比べて自分たちがどの位置にいるか正確に判断するのは難しい。セクター2にはとても苦戦している。あそこはダウンフォースがカギになるのだけれど、僕らのマシンはそこが弱点だから。明日、予選でいい結果を残すためには、どんなささいなミスもしないことが重要になる。ここではコンマ1秒かそれ以下のきん差でQ1敗退もあり得るからね。

 4.K・ライコネン=10番手/18番手
 今シーズン、特にここ数戦とあまり変わらない初日だった。皆のタイムがかなり接近しているから、少し進歩するだけで順位は上がるだろう。とはいえ、今回は本当に厳しい週末となっている。タイヤに少しグレーニングが出ていて、それで苦しんでいるんだ。セクター2ではその傾向が特にみられるね。でもいつも通り、路面にラバーが乗れば状況は改善すると思うよ。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=14番手/12番手
 今日は、いろいろなダウンフォースレベルを試し、決勝を想定したロングランを行なった。とはいえ小雨が降り、2回のセッションでコンディションが目まぐるしく変わっていたから、信頼できるデータを引き出すのは難しかった。

 6.N・ハイドフェルト=12番手/15番手
 フリー1回目でマシンが全然良くなかったので、大幅に変更を加えた。そのおかげで確実に改善はしたけれど、期待通りのバランスにはまだなっていないので、やるべきことは残ってるよ。路面は予想よりも良かったから、去年に比べて悪くなったという不満はない。もちろんバンプは残っているけれど、何の心配もないよ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=16番手/トップ
 今日は天候が常に変化して、コンディションが簡単ではなかった。それでマシンのセットアップに専念することがなかなかできなかったけれど、最後はいい走りをしてポジティブな結果になったので、明日もこの調子で作業を続けられればと思っている。今週末は天候がカギになると思うので、どんな変化にも素早く、フレキシブルに対応する必要がある。残りの週末もかなり面白くなりそうなので、明日の午前にやる仕事を最大限に生かして、好調のまま予選を迎えられればいいね。

 8.R・グロジャン=20番手/11番手
 天候はかなり予測がつかない状況だったけれど、それ以外はとても順調な1日だった。いい進歩がみられたので、明日朝もラップタイム更新のためにハードワークを続けるよ。インテルラゴスは初体験で、上りと下りのセクションが多くてチャレンジングだし、簡単じゃないけれど、素晴らしいコースだね。明日はコースの学習を続けながら、予選と日曜の決勝に向けて準備もしないとね。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=11番手/6番手
 今日は全てがうまくいき、通常の初日の作業を行なった。フリー走行1、2回目とも雨に見舞われ、いつもより難しいセッションになり、午前中は特にグリップが全く感じられなかった。でも、天候が不安定な中、違うセットアップをいくつか試し、僕らは正しい方向に進んでいると思う。このコースではマシンの調子がすごくいいし、大きな問題はなかったので、残りの週末もこの調子を維持できればと思う。前戦の鈴鹿でいい結果を残し、モチベーションが上がっているので、この調子をキープできると思う。

 10.小林可夢偉=18番手/13番手
 初めてグランプリドライバーとしてレースウイークを向かえ、素晴らしい経験になりました。またブラジルでの走行も初めてでした。このトラックはドライバーにとって面白く、とてもチャレンジングです。今日の作業はうまくいきました。今日はシャワーがあって、路面コンディションが不安定になり、それだけ完ぺきじゃなかったですが……。それでセットアップの判断を的確に行なうことが難しくなり、セッションの間ずっとコンディションが変化したので、各コーナーの特徴を完全に学習することが難しかったです。最後にはいいリズムをつかみ、マシンの戦闘力をアピールできたので、いい1日になりました。まだまだやれることはあるので、エンジニアと一緒に、初めてのF1予選に向けてハードワークをこなすつもりです。自信はありますし、予選を楽しみにしています。

 D・ガス=レース&テスト・チーフ・エンジニア
 終日、難しいコンディションにも関わらず、我々は良いスタートを切ることができた。両セッションでのにわか雨は理想的とは言えないが、それでも、やりたかった多くの作業をこなすことができた。ただ、少しだけ、天候に合わせてプログラムを変えなければならなかった。2種類のコンパウンドのタイヤは、ほぼ期待どおりで、とても良い感触だ。また、スーパーソフトタイヤのほうが、予想したよりもロングラン走行で少し良いことがわかった。特に、難しいコンディションのことを考慮すれば、可夢偉が初めて走るコースで、彼の今日のパフォーマンスは、素晴らしかった。今日の彼の走行は、喜ばしい限りだ。いつものように、注意深く、データを見て、残りの週末に、マシンの性能を最大に引き出せるように、適切にセットアップをしなければならない。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 時折、雨が降る難しいコンディションだったが、トラブルも無く順調にプログラムを進めることが出来た。また可夢偉は初めて走るコースながら、きっちりと、与えられた役割を果してくれた。ヤルノ(トゥルーリ)はベテランらしくコーナーの続く難しいセクター2のベストタイムをマークするなどマシンのセットアップをリードしてくれた。ティモ(グロック)が走れないのは残念だが、その分をカバーするつもりで、しっかりと予選の準備を進める。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=19番手/19番手
 このサーキットで迎える初日を楽しんだよ。ここは高速と低速コーナーがうまく組み合わさっていてドライブするのが面白い。路面が少し湿っていてトリッキーだったとはいえ、フリー走行は全体的に順調だった。まだ学習中だから、スピードもこれから上がっていくよ。セットアップに関しては、特にソフト(今回はスーパーソフト)タイヤ装着時でまだ改善の余地があるけれど、今の状態でも既に感触はいい。

 12.S・ブエミ=13番手/2番手
 午後のセッションではかなりコンペティティブだったから満足している。午前中のアクシデントの後、メカニックが素晴らしい仕事をしてマシンを修復してくれたおかげだよ。(午前中の事故は)走行ラインで速度を落としていたリウッツィに追いついてしまい、彼を避けようとしたら縁石にのって制御を失い、スピンしてしまった。このサーキットで走るのは今回が初めてだったけれど、僕らの速さは証明できたと思う。しっかりとした基礎はあるのだから、これからすべてのデータを解析して、明日さらに改善していくよ。今日のセッションで、日本GPでの僕らの速さがフロックじゃないと示せたと思う。残りの週末も自信があるよ。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=トップ/4番手
 今日はあまり力を発揮できなかった。精いっぱいのタイムを刻めるよう、難しいコンディションのなかクルーがいい仕事をしてくれた。そこら中で降るシャワーをなるべく避けて、全力を尽くしてタイムを刻んだ。ここのところ初日のタイムはずっと良かったし、今回もそうなったから良かったよ。明日もこの調子が続けばいいね。今回のチャンピオンシップは日々状況が変わる可能性をはらんでいるので、予選が楽しみだ。僕らに流れがあるはずだよ。

 15.S・フェテル=3番手/7番手
 全体的にいい初日になった。今回のフリー走行もエンジントラブルがなく、周回をたくさんこなすことができた。それはルノーのおかげだね。しかも、今日のフリー走行全体を通じて速さがあった。これからデータを分析するのでさらに改善できると思う。明日までにもっと前進するための時間は十分あるはずだ。天候に関しては、雨の予報だったので今日は降ると思っていたのに、あまり雨が降らなかった。逆に日曜は雨が降るかも? まあふたを開けて見るまで分からないよ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=8番手/8番手
 今日は予選と決勝に向けたタイヤテストに終わった。僕らの力は大まかには分かったけれど、レースに向けてまだ完全にはっきりしていない。路面コンディションがどの程度よくなるかだね。ダウンフォース・レベルの確認にも時間を割いたけれど、妥協が必要なときもあるので、これはいつも難しくなる。なるべくスピードを追求したいと思うかもしれないが、その一方でストレートで抜かれることに注意しなければならないからね。セットアップ面に関してはファインチューニングをするだけだ。このコースでは、フロントに関してあまり改善できるところがないと思う。全体的にみれば、今日はいい仕事をしたので、僕らが必要としているレベルにある。

 17.中嶋一貴=6番手/14番手
 今日の天候はかなりトリッキーでしたが、ドライ・コンディションでも走行できたのはラッキーでした。かなりたくさんの仕事をこなしたので、今は明日進みたい方向性が分かっています。ニュータイヤで出ると、かならず雨がぱらつき始めるので、今日はいいタイムを刻めませんでした。

 ロッド・ネルソン=チーフ・オペレーション・エンジニア
 いつも通り、我々は標準的な初日のプログラムに取り組んだ。マシンバランスと予選用のセットアップをチェックし、燃料を多く積んでマシンが重い状態でのロングランをやった。確かに最初のセッションは雨で若干混乱した。予想よりも雨が降ったからだが、午後は予想より少なかったので、あまり影響はなかった。

◆フォースインディア
 20.A・スーティル=9番手/9番手
 今日は目立った問題も起きず、順調だった。いつものようにタイヤ評価に時間を費やした。バランスには満足していたから、今日1日はマシンに大きな変更を加えず、路面コンディションが向上するまで待ってプログラムを遂行したよ。今日はおかしな天気だったね。皆、もっと強く降ると思ってただろうけど、実際はかなり軽い雨だった。フリー2回目ではウエットとドライが混在している部分があり、タイミングの見極めが重要だった。今日の進歩には喜んでいるし、明日の予選が良い1日になることを願ってるよ。

 21.V・リウッツィ=17番手/16番手
 気まぐれな天候だったので、このコンディションでベストタイムを引き出すには、ベストタイミングで出ていくことが重要だった。だから、最終的なポジションが今の実力を示しているとは言えないかもしれないね。マシンバランスに関してはまだ100%じゃなく、やるべき作業が残っているけれど、変更に対するマシンの反応はいい。いいタイムを出そうとしている時に限ってトラフィックにつかまったのは残念だったけど、明日に向けて正しい方向に進んでいるから満足してるよ。予選はうまくいくと思う。今年の僕らは天気が不安定だったり、雨が降る場面でコンペティティブだったから、こういうコンディションになれば特に良いだろうね。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=7番手/5番手
 予報された雨というよりも、当初予想していたとおり何度か軽く降るだけだったので、より周回を多くこなせた。マシンはプライム(今回はミディアム)タイヤではペースが良く、調子が良さそうなのでそれは励みになった。オプション(今回はスーパーソフト)タイヤでのアタックでは少しバランスに苦しんだので、予選に向けて今夜中にそれを解決できればいいね。

 23.R・バリチェロ=2番手/3番手
 今日の僕らの目標はレース用セットアップの評価だったので、ずっとタイム自体はあまり良くないように見えただろうけれど、集めたデータは、今夜あらゆる選択肢を吟味するのに非常に役に立つだろう。マシンのフィーリングは、2回目のセッション終盤にソフト側(今回はスーパーソフト)のタイヤを履いた時は良かったので、いいラップタイムを刻むことができた。結果的に最後はコースを走行できて素晴らしかったし、僕らの進歩を嬉しく思う。それにホームグランプリの週末を上位でスタートが切れてハッピーだよ。

 R・ブラウン=代表
 今日は2回とも良いセッションとなった。我々の最終的なポジションにおおむね満足している。午後に入ってマシンバランスは向上し、ロングランは両方のドライバーとも安定していた。まだ今夜のうちにやるべき作業がいくつか残っている。明日の予選に向け、確実にベストタイムが刻めるようにしなければならない。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 インテルラゴスの初日は常に難しくなりますが、今日もそれは変わりありませんでした。路面が汚れており、小雨が降ったことで予想よりも気温が下がりました。そうなると、ミディアム・コンパウンドのタイヤは、暖まるまでに少し時間がかかります。それでも2種類のコンパウンドとも、その性能を遺憾なく発揮しました。スーパーソフト・タイヤはフロントとリアにグレーニングが見られましたが、グリップ力は高いです。何人かのドライバーから、スーパーソフトを履くとリアが暴れるという報告もありましたが、これはソフト側のタイヤ・コンパウンドの特徴になります。去年のように、ここは雨が非常に大きなファクターになりそうですし、多くの気象予報士が週末を通して雨の予報を出しています。予選でも気温が今日とほぼ変わらないため、スーパーソフトの方が適したタイヤだと予想しています。レースはミディアム・コンパウンドの方が合うはずですが、何人かはいい結果を出そうとスーパーソフトを履くかもしれません。
フリー走行3回目 天候:雨 気温:17℃ 路面温度:19℃ コースコンディション:ウエット 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 9 1'23.182 --
2 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 7 1'23.832 0.650
3 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 6 1'24.122 0.940
4 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 5 1'24.125 0.943
5 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 4 1'24.149 0.967
6 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 5 1'24.389 1.207
7 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 5 1'24.443 1.261
8 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 5 1'24.859 1.677
9 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 5 1'24.867 1.685
10 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 5 1'25.440 2.258
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 4 1'25.508 2.326
12 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 5 1'25.685 2.503
13 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 6 1'26.224 3.042
14 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 4 1'26.530 3.348
15 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 4 1'27.047 3.865
16 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 4 1'27.341 4.159
17 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 4 1'27.798 4.616
18 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 4 1'29.285 6.103
19 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 3 1'29.895 6.713
20 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 4 1'30.259 7.077

タイヤ:BS=ブリヂストン
※セッションは雨のため42分遅れでスタート。残り5分でR・グロジャンがクラッシュして赤旗中断、そのまま終了した
F1ブラジルGP、大雨と赤旗中断のフリー走行3はウィリアムズのワン・ツー! 

今季第16戦のブラジルGPは、現地時間(以下、現地時間)17日、ブラジル・サンパウロのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(1周4.309km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時(日本時間:午後11時)より、公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、大雨と赤旗中断で走行時間がわずか13分と限られた中、ニコ・ロズベルグがトップ、中嶋一貴2番手でウィリアムズがワン・ツー体制を築いている。

ブラジルGPは、逆転のドライバーズタイトル獲得を狙うブラウンGPルーベンス・バリチェッロにとっての母国グランプリ。

フリー走行3は大雨に見舞われ、ドクターヘリが飛行できないためセッションの開始が大幅に遅れる。11時42分になり、気温17℃、路面温度19℃のウェットコンディションの中、18分間のセッションがスタート。しかしルノーのロマン・グロージャンがクラッシュを喫し、11時55分に赤旗中断、そのままセッション終了となった。

限られた時間ながら、N.ロズベルグは1’23.182のトップタイムをマーク。中嶋も2番手に続き、ウィリアムズのみが1分23秒台に入れてワン・ツーとなった。ランキングトップのブラウンGPのジェンソン・バトンは3番手につけている。一方、タイトル争いに踏みとどまりたいR.バリチェッロは14番手で、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは15番手。

フェラーリはキミ・ライッコネン11番手、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラ18番手で、マクラーレン・メルセデス勢はヘイッキ・コバライネン12番手、ルイス・ハミルトン17番手となっている。

トヨタのヤルノ・トゥルーリは8番手、ティモ・グロックに代わり出走している小林可夢偉は20番手でフリー走行3を終えた。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:18日午前2時)より公式予選が開始される。翌日、18日(日本時間:19日未明)に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 気温:17℃ 路面温度:17℃ コースコンディション:ウエット 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'24.100
11 1'21.659
11 1'19.576
8 30
2 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'24.722
9 1'20.803
11 1'19.668
8 28
3 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'24.447
11 1'20.753
10 1'19.912
7 28
4 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'24.621
11 1'20.635
10 1'20.097
8 29
5 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'23.047
10 1'21.378
11 1'20.168
9 30
6 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'24.591
14 1'20.701
12 1'20.250
9 35
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'22.828
11 1'20.368
12 1'20.326
8 31
8 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'23.072
11 1'21.147
11 1'20.631
8 30
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'23.161
12 1'20.427
12 1'20.674
8 32
10 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'24.842
12 1'21.657
8 1'21.422
7 27
11 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 1'24.335
11 1'21.960
11 22
12 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 1'24.773
13 1'22.231
12 25
13 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 1'24.394
13 1'22.477
10 23
14 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'24.297
12 1'22.504
11 23
15 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 1'24.645
10 2 12
16 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'25.009
13 13
17 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'25.052
12 12
18 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'25.192
11 11
19 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'25.515
11 11
20 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 1'40.703
3 3

PP Time:Rubens BARRICHELLO(BRAWN GP) 1'19.576
Fastest Lap Overall:Rubens BARRICHELLO(BRAWN GP) 1'19.576

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
グリッド 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 予選後重量(kg) 予想燃料量(kg)

PP 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1 650.5 45.5
2 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 2 656.0 51.0
3 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 3 656.5 51.5
4 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 4 658.5 53.5
5 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 5 651.5 46.5
6 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 6 659.0 54.0
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 7 657.0 52.0
8 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 8 656.0 51.0
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 9 664.0 59.0
10 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 10 652.0 47.0
11 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 11 671.6* 66.6
12 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 12 671.5* 66.5
13 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 13 677.2* 72.2
14 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 14 672.0* 67.0
15 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 16 683.5* 78.5
16 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 17 656.5* 51.5
17 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 18 661.0* 56.0
18 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 19 650.5* 45.5
19 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 20 683.5* 78.5
20 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 15 680.0* 75.0
F1ブラジルGP公式予選、長時間のセッションの果てにブラウンGPが10戦ぶりポール!

第16戦ブラジルGP予選、雨のため1時間以上も中断されることもあった長時間のセッションを、母国グランプリに臨むR.バリチェッロ(中央)が制した。逆転タイトル獲得を目指し、ポールから決勝に臨む(C)Force India Formula One Ltd.(ISM)

2009年F1第16戦のブラジルGPは、現地時間(以下、現地時間)17日にブラジル・サンパウロのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(1周4.309km)で2日目を迎えた。午後2時(日本時間:18日午前2時)より、決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、逆転タイトル獲得を目指すブラウンGPのルーベンス・バリチェッロが、母国グランプリで今季初のポールポジションを獲得している。

フリー走行3に続きサーキットは雨。気温17℃、路面温度17℃のウェットコンディション。

Q1では、フェラーリでフェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラがスピンしコース上にマシンが止まったため、早々に赤旗中断となる。セッションが再開してからはG.フィジケラ以外の全マシンが走行を続けるため、渋滞やスピンによるイエローフラッグなどでクリアラップをとるのが難しい状況。これにレッドブルのセバスチャン・ベッテルが陥り、まさかの今季初のQ1落ちを喫してしまう。

Q2ではフォース・インディアのビタントニオ・リウッツィがクラッシュし、またしても赤旗中断。雨が強くなったため、コンディションが改善されるのを待つことに。1時間以上の待機の果てに、ようやく4時10分に再スタートされると、今度はポイントリーダーであるブラウンGPのジェンソン・バトンがQ2で脱落。S.ベッテル16番手、J.バトン14番手で、タイトルの可能性があるドライバーでQ3に進出したのはブラウンGPのR.バリチェッロのみとなる。

そしてQ3、R.バリチェッロはレッドブルのマーク・ウェーバーとのトップ争いを制し、1’19.576でポールをつかんだ。R.バリチェッロのポール獲得は2004年ブラジルGP以来5年ぶり自身14度目、ブラウンGPは第6戦モナコGPでのJ.バトン以来10戦ぶり今季5度目のポールポジションとなった。M.ウェーバー2番手、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが3番手につけている。

フェラーリのキミ・ライッコネンは5番手、G.フィジケラ20番手で、Q1で姿を消したマクラーレン・メルセデス勢はヘイッキ・コバライネン17番手、ルイス・ハミルトン18番手。

トヨタのヤルノ・トゥルーリは4番手と好位置につけ、今季4度目のQ3進出を果たしたウィリアムズの中嶋一貴は9番手、ティモ・グロックの代わりに出走しているトヨタの小林可夢偉は惜しくもQ3に進めず、11番手となった。

ブラジルGP決勝は、18日午後2時(日本時間:19日午前1時)より行なわれる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=18番手
 今日は自分の覚えている限りで最悪な予選の1つになった。僕らのマシンはフィーリングが全く良くなかった。ヘイキ(コバライネン)も僕も、ストレートですらアクセル全開でいけなかった。それはグリップの低さが原因だ。パフォーマンスは残念だったけれど、ベストは尽くした。最後にプッシュしたらマシンが僕のコントロールを離れ、ちょっとコースオフしてしまったけどね。僕らはドライ用のセットアップで走行していたので、ウエットコンディションで必要とされるセットアップと大きく違った。それに他のマシンと比べてダウンフォース不足であることが、こういったコンディションで如実に露呈した。明日は太陽がのぞくことを祈っている。そうなればポイントゲットの目が出てくるだろうけれど、18番手スタートというのは、レースウイークが本当に厳しいものになるということだ。

 2.H・コバライネン=17番手
 これまで経験したレースウイークで最悪のコンディションだったよ。ウエットコンディションでのドライビングは好きだけれど、今日はアクアプレーニングがひどすぎて、マシンをコースにとどめておくことが非常に難しかった。しかも、他のマシンが巻き上げる水煙で、コース上の視界は非常に悪かった。この結果は、僕らのダウンフォース不足を証明したし、これ以上速く走ろうとしてもできることは何もなかった。明日のコンディションが変わって、このセットアップが僕らに合うようになることを期待しているよ。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=20番手
 予選が始まった時は、ほぼ走行不可能なコンディションだった。別段速く走ってもいなかったのに、ちょうど路面に川ができているところでスピンした。その後、ステアリングを切ったときにエンジンのキルスイッチに触れてしまい、それで予選は終わってしまった。キミ(ライコネン)のパフォーマンスを見ればわかる通り、ウエットでのマシンの状態は良かっただけに残念だよ。僕は最後尾スタートで厳しくなるだろうし、チームのためにも彼がポイントをたくさん持ち帰ってくれることを願っている。今は、全てがうまくいっていないように思える。フェラーリのようなビッグチームで力を発揮したいのに、結果が伴わず本当に悔しい。これまで運に恵まれなかったけど、明日からは僕にもツキが巡ってくることを願ってる。

 4.K・ライコネン=5番手
 この結果には満足している。エクストリームウエット(深溝)タイヤではとても戦闘力が高かった。あのままこのタイヤに合うコンディションが続いていれば、5番手を上回るポジションにつけられただろうね。インターミディエイト(浅溝)の場合だと、タイヤの力を最大限に引き出すのが難しく、ドライブしにくかった。もし明日も雨なら、とても厳しいレースになるだろう。ここでは誰かの後ろについて走ると何も見えなくなり、難しいコンディションになるんだ。今日に関しては、予選を遅らせたのは正しい判断だったと思う。最後はコースになんとか踏みとどまるというほどじゃなく、少なくとも走行はできる状態だったからね。F60の調子は良かったよ。まあ、グリップ不足は分かっていたことだ。僕らは開幕からずっとこの問題を抱えているからね。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=8番手
 今回のコンディションは本当に難しかった。一時はあまりに水量が多くて、ほとんどドライブ不能だったよ。幸い、セッション再開後は若干マシになったけどね。僕らは比較的、低ダウンフォース仕様で走っていたんだけど、この状況では当然厳しかったよ。驚いたことに、フルウエットだとマシンの競争力は高かったのに、コース上の水量が少なくなるとややドライブしにくくなった。かなりアンダーステア気味だった。マシンのセットアップ自体はドライ仕様だから、明日の天気がどうなるかによるね。

 6.N・ハイドフェルト=19番手
 当然だけど、Q1敗退は悔しい。でもチャンスがなかったんだ。予選が雨になるのはわかっていたから車高を上げて備えたが、路面の水量に対して充分じゃなかった。F1マシンでは、タイヤだけじゃなく、プランク(車体底面の擦り板)が原因となってアクアプレーニング現象が起こってしまう。あれはもう、ドライブというよりスイミングだよ。Q1終盤でニュータイヤに履き換えたが、天候が悪化してしまい何の役にも立たなかった。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=10番手
 僕が経験した中で最長の予選セッションだったと思うよ! 天候が予選を面白くしたけれど、マシンに速さがなくて、今日はこのグリッドが精いっぱいだった。明日のレースは、天候がコロコロ変われば大きな打撃を受ける。ベストタイミングでコンディションに対応できれば、順位をいくつか上げられるだろう。そうなるようベストを尽くすよ。

 8.R・グロジャン=13番手
 Q1ではかなり大降りだったけれど、マシンには満足できていたんだ。状況は皆同じなわけだし、僕自身うまくやれたと思う。Q2では路面が乾いてきたんだけど、残念ながらインターミディエイト(浅溝)タイヤに履き替える時間がなく、セッション通してずっと同じウエットタイヤを使い続けた。それからメカニックたちにお礼を言いたい。午前中のフリー走行での事故のあと、マシン修復のため素晴らしい仕事をしてくれて感謝しているよ。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=4番手
 非常にハードな予選だった。Q1では、あちこちでハイドロプレーニング現象が起こる、ひどいコンディションだったので、ただマシンをコースアウトさせないようにすることだけ考え、その上で、精いっぱいのタイムを出そうとした。とても厳しい予選だったよ。とにかくセッションを無事に終えることが大事だったから、集中を切らさないことが重要だった。Q2とQ3の状況はずっと良くなり、マシンも好調だったので、懸命にプッシュすることができた。最適なタイヤで、速いラップタイムを刻めて2列目らのスタートになり、とても嬉しい。ハードにファイトするつもりだし、それで日本グランプリの表彰台を再現できればいいだろうな。

 10.小林可夢偉=11番手
 初めてのF1予選はかなり難しいセッションになりました。ラップ毎に状況が変わり、アクアプレーニング現象がひどかったので、本当に厳しいコンディションでした。このような状態のインテルラゴスでドライブしたことがないので、確かに楽ではありませんでしたが、マシンのフィーリングは良かったです。予選Q2での最後のアタックで小さなミスをしたため、トップ10入りを逃したことに少しフラストレーションを感じています。でも、全体的にみれば、グランプリデビューがこのようなコンディションになり、それで予選11番手というのは、自分の予想を上回る結果なので満足しています。レースがどのようになるかは明日分かるでしょう。ポイントが獲れれば最高なので、その目標を達成できるよう、全力を尽くします。

 P・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
 約3時間にも及ぶ予選はほかに類を見ない。私もF1でこんな経験をしたことはないよ。チームもドライバーも集中を切らさず、非常に混乱した状況の中、しっかり準備をしてくれた。フロントローを狙っていたが、最終的な結果に満足している。不安定で難しい状況ながら、ドライバーは2人とも非常に良い仕事をした。ヤルノ(トゥルーリ)は明日、ポイントを多く稼げるようなポテンシャルを見せ、可夢偉も大変良かった。可夢偉はあと少しのところでトップ10入りを逃したが、初めてのF1予選で、天候の悪さを考えれば、11番手は素晴らしいポジションだ。明日の決勝を楽しみにしている。再び天候がカギになりそうなので、面白いレースになるだろう。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 雨と赤旗でセッションが何度も中断や延期され、今まで経験した事のない、3時間近くの大変長い予選となった。しかしこの変わりやすいコンディションの中、ヤルノ(トゥルーリ)が素晴らしい走りで、4番グリッドを確保してくれた。また、可夢偉は予選Q3進出かと思えたが、最後の最後にかわされて11番手となった。しかし初めてのコース、しかも午前のフリー走行は雨と赤旗でほぼ走れなかったことを考えると、可夢偉は非常によく頑張った。またチームも長時間に及んだ予選の間、片時も集中を切らすことなく、2人のドライバーを支えてくれた。明日のレースも雨の可能性があり、難しいコンディションが予想されるが、チーム一丸となって表彰台を目指す。
◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=12番手
 悪くないね。この結果に満足してるよ。水量が多くてあっという間にクラッシュしてしまいそうだったけど、とにかくコースに留まってミスを防ぐというのが僕の優先事項だった。あの状況では視界がとても悪かったから、決勝は天候が回復することを願ってるよ。今日はできる限りのことをやれたと思う。Q3進出するにはインターミディエイト(浅溝)が必要だったようだけど、僕らはエクストリーム(深溝)タイヤで賭けに出たんだ。いずれにせよ、最終的に結果は良かったと言える。

 12.S・ブエミ=6番手
 予選6番手はこれまでの自己ベストだから、当然嬉しいよ。難しいセッションになったし、とにかくマシンに座って集中し続けようと努めた。明日の目標は入賞だけど、このような天候では何だって起こりうる。僕としては晴れてくれた方がいいけど、今週末はこれまでどのコンディションでも速かったから、ウエットでもドライでも全力を尽くして戦うつもりだ。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=2番手
 とてもトリッキーなセッションだった。特にQ1のコンディションは本当にひどくて、走行するには厳しかったけれど、何とか切り抜けられたよ。予選再開後、路面コンディションが少しましになり、いい走りができるようになった。走り始めはあまりスムーズじゃなかったが、しばらくするとグリップが戻り、タイムも良くなった。Q3ではPPから3番手へ落ち、またPPへ浮上したかと思えば3番手に後退と、トップ3のなかでめまぐるしく入れ替わった。本気でPPを獲りにいったけれどミスしてしまった。このコンディションで6周も完ぺきなラップを刻むのは簡単にはいかない。とはいえ、自分の走りにとても満足しているし、ガレージの皆も素晴らしい仕事をしてくれた。母国でポールをとったルーベンス(バリチェロ)におめでとうと言いたい。明日のレースは彼にまかせたよ。

 15.S・フェテル=16番手
 満足していないし、すごくがっかり。もっと良い結果を出せたはずだけど、コンディションが難しかった。トラフィックに引っかかり、コース上でベストコンディションだった時間帯でタイムを残せなかった。セッション終盤にようやく前方がクリアになったけれど、その時はもう雨量が多すぎてタイム更新が不可能だった。もっと上位を目指していたから、このグリッドはベストとは言えない。でもそれも人生だし、受け入れなくちゃ。今日のことは、僕らのミスでも速さの問題でもなく、ただタイミングの問題だ。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=3番手
 トップ3に食い込むと、いつも素晴らしい気分になる。こういった難しいセッションだと特にね。ドライだった初日はあまり調子が良くなさそうだったので、本気で雨を期待していたけれど、これは降りすぎだよ! セッションでは長いこと待たされたので、集中力を切らさないようにしていた。Q1はコース上にかなり水がたまっていて、間違いなくエクストリームウエットタイヤが必要な状況で、スピンしないよう、慎重に走らなければならなかった。その時の自己ベストタイムはエクストリームウエットで出したものだけれど、それでは1回しかいいアタックを決められなかった。Q3ではインターミディエイトに換えるタイミングがはっきりしていたね。ただ、僕らはギリギリでアタックに向かった。コントロールラインを通過した時は1秒しか残っていなかったから、3番手は十分に満足できるものだよ。また上位に戻ってこられて気分がいい。ここでは過去、あまりいい結果を残していないけれど、好きなサーキットなんだ。明日はいいレースになることを期待している。全力を尽くすつもりだ。

 21.V・リウッツィ=15番手
 Q3へ進出すればいい結果を残せたと思う。今日のエイドリアン(スーティル)はまさにそれを地で行っただけに、僕はこんな形でセッションを終えてしまい、フラストレーションのたまる残念な予選になった。ウエットコンディションではマシンの挙動が良く、Q1ではトラフィックに巻き込まれて自己ベストを更新できなかったとはいえ、いいパフォーマンスをみせた。Q2のセッション開始時はかなり難しいコンディションになり、コースへ出るのはリスクが高かった。でも、いったんグリーンライトがついてしまえば、コースへ出てベストを尽くさなければならないもの。もっといい結果を残せたと思うのでチームに申し訳なく思うけれど、マシンが水たまりに乗った時はもう“お客さん”でしかなく、何もできなかった。それでも僕らは好調だと思うので、コンディションがこのまま変わらなければ、マシンバランスはいいので、明日の決勝は楽観的に考えている。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=14番手
 今日の予選セッションはクレイジーだった。予選14番手に終わってしまってすごく残念だ。最初のセッションは順調で、ウエットコンディションでのペースも結構良かったから、それが励みになっていた。でも、Q2で路面が少し乾いてきたので、セットアップに少し変更を加えたら、マシンバランスのフィーリングが一変したんだ。(コースに出て)最初の数ラップはアンダーステアがひどくて、タイムを出すためにあらゆる手を尽くしたけれど、速さはなかった。3周目に入るとリアタイヤがタレ始め、リアグリップがなくなり、タイムを更新できなかった。明日はまさに中団でのレースになるだろうから、かなりタフになりそうだけれど、前に出るためには立場とチャンスを最大限に生かすつもりだ。

 23.R・バリチェロ=PP
 今日はホームグランプリでPPを獲れてとてもハッピーだよ。しかもいつもと違う予選セッションになったから、喜びもひとしおだ。17年やってて、予選中に2回もマシンを降りたのは初めてだね! 今日の結果をとても誇りに思う。僕らはインターミディエイトを履くタイミングを逃さず、Q2を突破できたのはラッキーだったけれど、Q3では最高の走りをしたよ。フロントローからスタートするのはいいことだし、集団にいるよりも自分のレースペースで走れる方がいい。でも、仕事はまだ半分しか終わっていないので、今はしっかりと地に足をつけて、明日はいいレースをすることに集中するだけだ。雨でセッションが遅れてもひたすら座って待ち、僕が明日のレースで最前列からスタートできるよう応援し続けてくれたインテルラゴスのファンにとって、素晴らしい予選になった。

 ロス・ブラウン=代表
 今日はルーベンス(バリチェロ)が母国グランプリで見事なポールポジションを達成し、ジェンソン(バトン)は残念ながらQ2敗退に終わり、素直に喜べない1日となった。豪雨による大混乱で予選開始がディレイになり、チームとドライバーは、ひたすら待たされている間も集中し続けなければならなかった。Q2では、ルーベンスは運があってセッションを突破したが、ジェンソンは不通過となった。ジェンソンが経験したウエットタイヤでのバランス不足は、予想外のことだった。我々はインターミディエイトタイヤを使わずにQ2を突破できると信じていたが、後からみれば、その戦略は間違っていることが証明され、大きな犠牲を払うことになった。ジェンソンは最後の最後までアタックしたが、残念ながら速さがなかった。一方、今日のルーベンスはポールポジション獲得という素晴らしい仕事をした。週末を通してマシンは好調であり、Q3での結果から、マシンにポテンシャルがあることは歴然だ。
◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日は雨が最大のファクターになったと言えるでしょう。思い出せる限りでは、最長の予選セッションでした。グリップ・レベルが常に変化するウエット路面は、モータースポーツでの最大のチャレンジの1つだと言えます。特に現在の予選方式では、タイミング良く最適なタイヤを選択することが重要になってきます。一時は、フルウエットのセッティングではない車両にとって、とても走行できる路面コンディションではありませんでした。このように厳しい状況でしたが、今日のタイヤ・パフォーマンスには総じて満足しています。ルーベンス・バリチェロがポールポジションを獲得したことによって、チャンピオン争いが非常に興味深いものとなりました。バリチェロとブラウンGPにお祝いを申し上げます。マーク・ウェーバーとエイドリアン・スーティルも、難しいコンディションの中、力強いパフォーマンスを見せてくれました。スーパーソフトは性能の落ちが大きいため、レースがドライならばミディアム・コンパウンドが好まれると思います。しかし、気温がとても低く、雨になる怖れもありますので、その場合は、タイヤの作動温度が低く、グリップに優れたスーパーソフトが有利になると思います。今日のようなウエット・コンディションになった場合、昨年のインテルラゴスで経験したように、タイヤの選択が非常に難しくなるでしょう。
決勝 天候:晴れ 気温:27℃ 路面温度:35℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 71 1:32'23.081 1'13.733 2
2 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 71 7.626 1'14.155 8
3 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 71 18.944 1'14.345 17
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 71 19.652 1'13.890 15
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 71 29.005 1'14.353 14
6 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 71 33.340 1'14.558 5
7 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 71 35.991 1'14.563 6
8 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 71 45.454 1'13.950 PP
9 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 71 48.499 1'14.303 16
10 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 71 63.324 1'14.676 11
11 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 71 70.665 1'14.931 19
12 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 71 71.388 1'14.990 20
13 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 70 1Lap 1'14.789 13
14 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 70 1Lap 1'14.861 12
17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 30 DNF 1'15.073 9
16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 27 DNF 1'14.370 7
6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 21 DNF 1'14.988 18
20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 0 DNF 3
9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 0 DNF 4
7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 0 DNF 10

Fastest Lap:Mark WEBBER(RBR・RENAULT) 1'13.733(210.386km/h) Lap:25
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1ブラジルGP、J.バトンとブラウンGPが初タイトル獲得!

F1第16戦ブラジルGP、タイトル獲得の可能性があるドライバーが全員表彰台を逃したが、ここでブラウンGPのJ.バトン(左)がワールドチャンピオンに輝いた。チームとしてもコンストラクタータイトルを獲得。なお、レースを制したのはレッドブルのM.ウェーバーだった(C)Bridgestone Corporation (ISM)

現地時間(以下、現地時間)18日、2009年F1第16戦のブラジルGPが、ブラジル・サンパウロのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(1周4.309km)で決勝日を迎えた。午後2時(日本時間:19日午前1時)より、71周の決勝レースが行なわれ、レッドブルのマーク・ウェーバーが1時間32分23秒081(平均速度198.675km/h)で優勝。一方、5位でフィニッシュしたブラウンGPのジェンソン・バトンが自身初のドライバーズタイトル、ブラウンGPも初のコンストラクターズタイトル獲得を決めた。

オープニングラップで接触やクラッシュが相次ぎ、セーフティカーが導入される。レースが再開してからは、M.ウェーバーが万全の速さで第9戦ドイツGP以来となる通算2勝目を挙げた。レッドブルは今季5勝目。BMWザウバーのロバート・クビサが今季初表彰台となる2位、後方17番グリッドから追い上げたマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが3位に入った。

タイトルのかかるドライバー勢は、ポールから決勝に臨んだブラウンGPのルーベンス・バリチェッロは中盤に失速し、タイヤのパンクなどにも見舞われ8位に終わる。レッドブルのセバスチャン・ベッテルはピット戦略でJ.バトンの前には出るものの、4位に。着実なレース運びを見せたJ.バトンが5位でチェッカーを受けた。この結果、J.バトン『89』、S.ベッテル『74』、R.バリチェッロ『72』でJ.バトンのドライバーズタイトルが確定。イギリス人のワールドチャンピオンは史上10人目となった。さらに参戦1年目のブラウンGPが、コンストラクターズタイトルを決めている。

入賞圏内は4位S.ベッテル、5位J.バトン、6位フェラーリのキミ・ライッコネン、7位トーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミ、8位R.バリチェッロ。

ティモ・グロックの代役としてF1デビュー戦に臨んだトヨタの小林可夢偉は序盤にJ.バトンと抜きつ抜かれつのバトルを見せつつ、ウィリアムズの中嶋一貴と接触するなど荒々しいレース運びながら、10位で完走している。中嶋は日本人同士の接触でリタイア、トヨタのヤルノ・トゥルーリはオープニングラップでフォース・インディアのエイドリアン・スーティルと接触しやはりリタイアしている。
H.コバライネンのペナルティで、小林可夢偉は9位に 

第16戦ブラジルGP終了後、ピット作業で危険行為があったマクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コバライネンのリザルトに対し、25秒加算のペナルティが下されることとなった。現地時間(以下、現地時間)18日、『ロイター』通信が報じている。なお、この結果トヨタの小林可夢偉の順位が1つ上がり、9位となった。

ブラジルGP決勝の1周目、ピット作業でH.コバライネンが給油ホースを引きちぎり、ピットレーンを進んでしまうアクシデントが起こった。この結果、路面にガソリンが飛び散り、H.コバライネンの後方にいたフェラーリのキミ・ライッコネンが一瞬炎に包まれる場面もあった。これが審議の対象となり、レース審査委員会はピットからの危険なリリースとして5万ドル(約450万円)の罰金に加え、リザルトに対し25秒加算のペナルティを下している。

このため9位でチェッカーを受けていたH.コバライネンは、12位に降格。負傷のティモ・グロックの代役としてF1デビューした小林の順位は、10位から9位に繰り上げとなった。

レース審査委員会はさらに、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルと接触した後に見せたトヨタのヤルノ・トゥルーリの態度を攻撃的と見なし、またコースマーシャルの指示を無視して事故現場を即座に離れなかったため、1万ドル(約90万円)の罰金を科している。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=3位
 僕にとって信じられないようなレースになった。とてもハッピーだよ。後方スタートだったから、去年とは気分が全く違った。まあ今回はチャンピオン争いに加わってなかったけれど…。ジェンソン(バトン)を祝福したい。彼と、彼のチームと、彼の家族に至るまで、みんなにおめでとうと言ってきた。僕のレースに関しては、かなり後方のグリッドだったので、表彰台に立つなんて思ってもみなかった。でもレースでは夢中でプッシュして、懸命にバトルし続けた。ずっとポジションを争って、最後にいいオーバーテークをしたから、まるで優勝したような気分だよ。(1周の速さを追求する)予選のように毎ラップ、プッシュし続けたから、すごくハードだった。でも、チームにはそのペースを維持するように言われ続けた。僕らの戦略は素晴らしかったよ。この結果はチームの素晴らしい努力のたまものだ。

 2.H・コバライネン=12位
 結果には反映されなかったけれど、今日は良いレースができた。給油ホースのアクシデントで6、7周分くらい燃料をロスしたけれど、それさえなければ、最初のスティントをもっと長めに取っていたから、前のクルマをパスできてたはずだ。僕は長い間、コバヤシを追い続けた。僕の方がペースがよかったけれど、リアタイヤにタレが出ていたため、彼をなかなかオーバーテークできなかったんだ。それでも、コンストラクターズランクでフェラーリをかわせたことにとても満足している。もしピットレーンでのトラブルがなければ、僕もポイントを貢献できたと思うな。次のアブダビが本当に待ち遠しい。僕の目標は、チームが今季ランク3位でフィニッシュできるよう全力を尽くすことさ。

◆フェラーリ
 3.K・ライコネン=6位
 1周目でのアクシデントで僕のレースは台無しになってしまった。ウェーバーをパスしようとして1コーナーで接触し、フロントウイングを失った。それでピットインしたところ、コバライネンのマシンに繋がっていた給油ホースから燃料がこぼれて目に入り込んだんだ。炎に包まれて何も見えなかった。マシンを停めようかと思ったけど、幸い火はすぐ収まった。今でも目はヒリヒリするけど問題ない。再スタート後は戦略を駆使して順位を上げられるよう頑張り、何とか数ポイント持ち帰ることができた。今日は表彰台も可能だったから残念だ。残りは1戦。次のアブダビでコンストラクターズ3位の座を奪還するため、何ができるか考える。

 4.G・フィジケラ=10位
 最後列からのスタートでは、レースは決まっていたようなものさ。しかも、前にいたコバライネンのスピンに巻き込まれて芝生に押し出され、オープニングラップで順位を上げるチャンスすら逃した。僕らは1ストップ戦略を選び、途中までは順調だった。けれど、レース終盤になってタイヤにグレーニングが発生し、前のマシンから遅れ出して、さらにポジションを1つ失った。その上、KERSも動いたり動かなかったりと不安定だった。フェラーリに移籍してからこれまでの状況を振り返ると、正直いら立ちを隠せない。すべて計画通りに進んだ週末はひとつもなかった。次は新たな開催地となるアブダビへと向かう。今日奪われたコンストラクターズ3位の座を奪還するためにも、全力を尽くしたい。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=2位
 今日の結果は、きのう賭けに出たおかげだ。雨の予選で、あえて低ダウンフォース仕様のセッティングを施したんだ。Q1は問題なかったけれど、Q3は難しくて8番手にとどまった。がっかりした人もいたみたいだけど、僕は満足していたよ。おかげで今日はとても安定していて、いいペースをキープできた。序盤にあっさりとバリチェロやウェーバーについていけたことに驚いた。ところが、15周目くらいからエンジンの水温が上がり過ぎてしまい、エンジンの回転数をセーブしなければならず、前の2人を追うのをあきらめた。最初のピットストップ後は、運悪く4台で形成された集団の後ろについてしまい、それでマーク(ウェーバー)に水をあけられた。でも、今日は厳しいシーズンながら素晴らしい結果が出せた。来年もチームが参戦できるよう、心から願っている。

 6.N・ハイドフェルト=21周リタイア
 スタートは完ぺきとはいえなかったが、前のマシンが繰り広げるし烈なバトルを見て、トラブルを避けようと決めた。するとすぐに2コーナー進入から5コーナー出口にかけて、クラッシュが立て続けに起こった。それで何台かをオーバーテークできたんだ。その中の1人にグロジャンがいたけれど、彼の走りはフェアじゃなかったね。フロントウイングがいつ壊されるんじゃないかとヒヤヒヤしたよ。彼をかわしてからは、フェテルとの差を詰めたが、抜くことができなかった。その後、最初のピットストップを行なったが、それでもなんだかペースが速くて不思議に思っていた。するとすぐに燃料をセーブするよう指示され、今度はもっと抑えろと言われた。でも時すでに遅し。8コーナーでガス欠になってしまった。まあ、少なくともチームにとっては喜ばしい結果になったから、今日は良かったよ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=0周リタイア
 残念ながら、オープニングラップでトラフィックにつかまってしまった。好スタートを切り、戦略も見通しが良かったんだけど、運悪くスーティルとトゥルーリのアクシデントに巻き込まれ、フォース・インディアの1台と接触した。このサーキットは僕にとって特別な場所。ここでのレースは毎回楽しいし、今日は入賞できそうだっただけに余計に残念だ。

 8.R・グロジャン=13位
 スタートは良かったんだ。でもその後グリップがどんどん下がり、タイヤが暖まらず苦労した。レース中はずっとプッシュし続け、ベストを尽くしたけれど、残念ながら十分じゃなかった。終盤で好転したとはいえ、結果は13位。レース序盤に起きた問題が響いたよ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=0周リタイア
 十分に表彰台を狙えたので、今日のアクシデントはすごくフラストレーションを感じる。1周目にライコネンとバトルしていたスーティルが、4コーナーをかなりスローペースで走っていた。イン側にスーティルがいたからアウト側のラインを取ったら、彼にどんどん外へ押し出された。結局、芝の上に乗ってしまい、マシンをコントロールできなくなって、高速でウオールにクラッシュした。僕ら2台がそろってコーナーを回れるほどのスペースがあったと、僕は思うよ。

 10.小林可夢偉=9位
 タフなレースでした。今回はデビュー戦だったので、F1で初めてのことをたくさん経験し、多くのことを学習しました。体力的には本当に長いレースに感じられたので、かなり厳しかったです。当初の目標はレースを完走することだったので、それを達成できたことには満足していますが、スタート直後はポイントゲットに向けて悪くない位置につけていただけに残念です。マシンのフィーリングは、第1スティントでは良かったのですが、タイヤを交換したらマシンバランスのフィーリングが変わってしまい、少し苦戦しました。おそらくこれは経験のなさによるものでしょう。最初のレースだったので改善すべきところは多いですが、全体的に見れば、今週末のパフォーマンスに満足しています。サポートしてくれたチームのみんなに感謝したいですね。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 表彰台も期待できたヤルノ(トゥルーリ)が、オープニングラップで他車と接触してリタイアに終わり、本当に残念だ。一方、可夢偉はポイント獲得こそならなかったが、終始素晴らしい走りを見せ、ファイターぶりをしっかりアピールした。今シーズンも残すところアブダビの1戦のみとなったが、最後まで目標の優勝を目指して頑張る。

 山科忠=TMG会長兼チーム代表
 期待の大きいグランプリだっただけに、ポイントを稼げず残念だ。ヤルノ(トゥルーリ)は日本に続いて好結果を残すチャンスがあったが、オープニングラップでアクシデントに見舞われてしまい、残念だった。可夢偉は今回がデビュー戦にもかかわらず、難しいコンディションで始まったレースウイークで、かつ彼のマシンがスタート直後にたった1台となった状況で、非常に素晴らしい仕事をした。我々の期待通り、彼はハードバトルを繰り広げ、ファンの方々に素晴らしい走りをお見せした。レース終了間際の厳しい時間帯に他のマシンを抜いて見せたのは特に素晴らしかった。彼の頑張りを誇りに思う。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=14位
 完走できて満足している。コースに出るたび学習し、進歩しているという手応えが感じられる。素晴らしいスタートを切ってコバヤシを抜くことに成功した。でも、グリッドは路面が汚れている側だったし、僕のマシンはストレートスピードが伸びなかったから、他のクルマに先行されてしまった。その後はトラフィックにつかまって厳しいレースとなった。前方がクリアになった状態ではもっと速く走れたんだけどね。総合的に見れば、今週はこれでまた成長できたと実感してるよ。

 12.S・ブエミ=7位
 毎ラップをハードに攻め続けなければならず、とても難しいレースになった。けれども最終的には、中国GP以来のポイントを獲得できたわけだから、素晴らしい結果といえる。僕にとっても、いい仕事をしてくれたチームにとってもね。厳しいスタートだった。1コーナーでクビツァとロズベルグに挟まれたあげく、両方に抜かれてしまい悔しかった。レースペースもあまり速くなかったから、データを洗い直して原因を究明しないとね。初日のパフォーマンスからトップ5を狙えると思っていただけに、正直言って複雑な気持ちだよ。まあ期待してたほどじゃなかったけれど、入賞できてよかった。アブダビが楽しみだ。今回の結果を基に前進したいね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=優勝
 ハッピーだよ! 第1スティントの段階で、こんな展開になるなんて誰も分からなかったね。まあルーベンス(バリチェロ)とロベルト(クビツァ)が僕よりもスティントが短めだったことは分かっていたけれどね。序盤からロベルトに匹敵するペースで走っていたので、彼らがピットへ入ると、前方がクリアになったので、第2スティント序盤のためにリードを広げた。アウトラップでジェンソン(バトン)をかわしたのも良かったね。全スティントでタイヤは満足できる状態だった。第2スティントでは、自分のペースが悪くなかったし、ロベルトの第2スティントが短いことも分かっていたのに、彼に迫られた時は少し動揺してしまった。そこからはロベルトとの差をコントロールでき、終盤になるとペースを落としたので、いい気分で完走した。また勝ててファンタスティックな気分だよ。チームとしては、今年はタフなシーズンながら何勝も挙げたし、今日でコンストラクター2位を確定させた。チームとして今シーズン達成してきたことをとても誇りに思うよ。ルノーにも感謝したいね。エンジンはとても良かったし、環境になじむのも簡単なことではなかった。今日、いいバトルをしてチャンピオンをつかんだジェンソン(バトン)と、ブラウンGPにもおめでとうと言いたい。昨日の夜にスピードウェイ世界選手権でジェイソン・クランプが優勝したし、オーストラリア人にとってはいい週末になったね。ジェイソンは僕の親友だし、彼は難しい状況で優勝した。だからいい週末になったよ。

 15.S・フェテル=4位
 今日は僕よりもハッピーな人がひとり、ブラウンGPにいると思うんだけど。全体的にみれば、いいレースになった。後方からスタートして4位フィニッシュだからね。何人かクラッシュしたことで助けられたとはいえ、今日は4位が精いっぱいだった。昨日の予選でトラブルがなければレースに勝てたはず。でも、そうならなかったので、それ以上なにも言うことはない。レース中はどの周回でも集中していたから、プレッシャーはあまりなかった。ジェンソン(バトン)は前にいようが後ろにいようが、ポイントを獲るだろうと思っていた。でもラスト数周になるまでそんなことは全く考えていなかった。それ以前に、まだ何が起きるか誰も分からないからね。雨が降ることを祈っていた時もあったし、雨のにおいがしたけれど、結局は降らなかった。ジェンソンとブラウンを祝福するよ。彼らは今年、最も素晴らしい仕事をしたと思う。

 C・ホーナー=代表
 今日のマーク(ウェーバー)の走りは本当に素晴らしく、最初から最後まで完ぺきだった。最初から燃料搭載量の面で有利だと分かってはいたが、彼はそのアドバンテージを最大限に利用して圧勝し、力強く週末を締めくくった。セバスチャン(フェテル)は、後方グリッドから見事な追い上げを見せた。昨日のトラブルをものともせず、しびれるようなレース展開で、スターティング・グリッドを考えれば、これ以上の結果はない。ピットワークも含め、今日の我々のパフォーマンスは素晴らしかった。タイトルを獲得したジェンソン(バトン)におめでとうを言いたい。今季の彼は素晴らしく、手強いライバルだった。またコンストラクターズタイトルを勝ちとったブラウンGPにも同じく祝福を送りたい。我々は、この特別なシーズンでの経験を生かすことができるはずだ。次はアブダビに向かうが、ここ数戦の勢いのままシーズンを終えたい。
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=27周リタイア
 いいスタートを切り、グリッドを離れる時に1つポジションを上げて、その後は目の前で起きたアクシデントを避けることができた。それで3番手につけたが、セーフティーカー導入後の再スタートでクビツァにかわされた。でもペースがよく戦略が強力だったので、4番手でも問題はなかった。そのため、ギアボックストラブルを抱えるまでは順調そうに見えたよ。今週末は期待できそうだっただけに、この結果が悔やまれる。

 17.中嶋一貴=30周リタイア
 スタートでいくつかポジションを上げ、その後もアクシデントに助けられてさらに前へ出ました。セーフティーカー明けの再スタート後は非常に難しく、ポジションをキープできない上、しかも前のマシンに足止めさせられてしまいました。アクシデントまではいいレースをしていたので、このような形でレースが終わって残念です。

 ロッド・ネルソン=チーフ・オペレーション・エンジニア
 かなり期待して臨んだ週末だったが、残念な結果に終わった。ドライ・コンディションだった初日に苦しんだものの、ウエットとなった土曜の公式予選ではうまくばん回した。我々はかなり重めのダウンフォースで走行していたという事実があるとはいえ、決勝レースでも非常にコンペティティブだった。ニコ(ロズベルグ)はクビツァのペースについていけなかったが、ギアボックスが原因と思われるトラブルが起きるまでは、4位でフィニッシュできそうな感じだった。カズキもレース中盤のアクシデントでリタイアするまでは順調だった。幸い、カズキはこのアクシデントで負傷することはなかった。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=0周リタイア
 スタートは問題なかった。アウト側からキミ(ライコネン)にパスされて1つ順位を落としたものの、次のコーナーまでは問題なかった。でも、そこでキミがウェーバーと接触し、フロントウイングを破損した。そのままキミの後ろに続いてコーナーに入ったら突然、リアにぶつけられ、マシンのコントロールを失った。アウト側にいたトゥルーリが仕掛けてきていた。あそこにスペースはなかったし、彼も僕の死角にいたのだから、本当にバカな行動をしたものさ。あの時点であんなことをしても意味はないよ。グラベルに飛び出して、僕のレースは早々に終わってしまった。ヤルノ(トゥルーリ)は僕のせいだと激怒していたけれど、とりあえず自分の状況を説明したよ。でももう終わったことだし、彼も今は気持ちを整理したと思う。

 21.V・リウッツィ=11位
 昨日のギア・ボックス交換で最後尾スタートとなったんだけど、レースは長かったよ。まず序盤のセーフティーカー導入を利用して、ソフト側(今回はスーパーソフト)のタイヤに履き替えた。これはタイヤの使用義務をまっとうするためで、1周だけ使ったんだ。あのタイヤでロングスティントをこなすのは無理だと感じていたからね。ハード側(今回はミディアム)での第1スティントはペースが良かったけれど、その次のスティントはオーバーステアに悩まされ、前にいたジャンカルロ(フィジケラ)を抜けなかった。最後の方はブレーキトラブルが発生して危なかったけれど、何とかフィニッシュできた。とにかく完走することが大事だからね。僕らはウエットコンディションにとても強いから、本当は雨を願っていたんだけど、まあ実際はこういうものだよね。次のアブダビに期待してるよ。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=5位
 今日は自分のレースキャリアのなかで最高のレースになった。この瞬間を今、心から楽しんでいるよ。チームにとって、コンストラクターとドライバーのチャンピオンをそろって獲得できたのは素晴らしいこと。僕らはみんな、オフシーズンの間ずっと難しい時間を過ごしただけに、チャンピオンにふさわしい働きをした。今シーズンは前半に連勝の高揚感を味わい、後半はタイトル獲得に必要な結果を残すのに苦労するという、まるでジェットコースターのような1年だった。シーズンを通してサポートしてくれたノルベルト・ハウグとメルセデス−ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズに多大な感謝を述べたい。チーム内での彼らの貢献と信頼、そして彼らに供給された素晴らしいエンジンがなければ、今日のような成功には至らなかっただろう。個人的に感謝したい人々のリストはあまりに長すぎるから言わないけれど、彼らはみんな自分をよく分かっている人たちで、そのサポートが僕にとって大きなものになっている。ブラックリーのファクトリーで支えてくれたみんながハードワークをこなしてくれたこと、そしてこのような素晴らしいマシンを製作してくれたことに感謝している。実感するには時間がかかるだろうけれど、今は人生をかけた夢が実現したのだから、その喜びをただ味わうつもり。今夜はものすごいパーティーをやるよ!

 23.R・バリチェロ=8位
 今日のリザルトにがっかりしているものの、今年がブラウンGPのシーズンになったことは喜ぶべきことだ。僕らは素晴らしいチームであり、素晴らしいマシンを手にしている。そしてシーズン開幕前の状況を考えたら、本当に驚くべきシーズンになった。友人として、ジェンソン(バトン)のことは心から嬉しいし、彼は素晴らしいチャンピオンだ。僕らは一緒に仕事をするのに最高の関係を築いていて、今シーズンはずっとそれを証明してきた。彼におめでとうと言いたい。僕は必死に頑張ったけれど、シーズン前半は彼にまったく歯が立たなかった。チームは今シーズン、コンストラクターとドライバーの両チャンピオンをそろって獲得するのにふさわしい、素晴らしい働きをした。僕らはこれから最高の夜を過ごすつもりだし、チームのコンストラクターズ・タイトル獲得に貢献したことを嬉しく思う。

 ロス・ブラウン=代表
 なんて1日なんだ! 我々のチームとドライバーを心から誇りに思う。ブラウンGPとしての初年度で、コンストラクターズとドライバーズのチャンピオンをそろって獲れるとは本当にスペシャルなことだ。シーズン前半はあれほど上出来だったのにシーズン後半は苦しかった。でも、厳しいときにも結果を残すことが、チャンピオンシップを戦う上で重要なことなのだ。今日の結果に実感がわくまでしばらく時間がかかるだろう。ジェンソン(バトン)は素晴らしいレーサーである。昨日のような難しい予選がありながら、今日の彼は素晴らしいレースをした。彼は何をすべきか分かっており、それをやっただけだったが、それがまさにワールドチャンピオンにふさわしいことなのだ。また、我々が今日、コンストラクターズでチャンピオンを獲れなかったとしても、ルーベンス(バリチェロ)は今シーズン、素晴らしい貢献をみせた。同じチームのドライバー同士にチャンピオンシップを争わせるという精神は、私を非常に鼻高々にさせる。これはチームと我々のスポーツ(F1)の評価を高めるものだ。我々がオフシーズンからずっとアピールしてきた仕事と信頼性は、本当にセンセーショナルなものだった。この機会を借りて、我々のチームにとって素晴らしいパートナーであり、我々と一丸となって今シーズンを戦ってきたメルセデス−ベンツにお礼を言いたい。我々の成功に対する彼らの貢献ぶり、そしてマクラーレンのサポートが、オフシーズンからシーズン序盤にかけて我々を支えてくれ、今日の我々がいるポジションを可能にしてくれた。ブラックリーにある、我々のファクトリーとメルセデス−ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズのスタッフ全員が、今日のこの結果を自慢に思ってほしい。数年に渡ってこのチームとともに仕事をしながら、チームを縮小しなければならなかったため、シーズン開幕時に一緒に働けなかった人々にもお礼を言いたい。彼らはとても懸命に働いてくれたので、我々のサクセスの一部を感じ取ってくれるはずだ。私の心からの感謝を捧げるよ。
◆ブリヂストン
 安川ひろし=モータースポーツ推進室長
 今日は、マーク・ウェーバー選手が2勝目を飾り、彼とレッドブル・レーシングは非常に良い仕事をしたと思います。また、素晴らしいレースを戦ってドライバーズ及びコンストラクターズ・チャンピオンシップで優勝を決めた、ジェンソン(バトン)選手、ロス(ブラウン)代表、そしてブラウンGPチームのメンバー全員にお祝いを申し上げます。ブラウンGPのサクセスストーリーは驚くべきもので、世界中の何百万人もの人々が、F1をさらに魅力的にしたエキサイティングなレースを見守りました。これは、非常に素晴らしい功績です。例年、ブラジルではエキサイティングなレースが観られ、ブラジルのファンが作り出す素晴らしい雰囲気も楽しむことができます。今年は長く厳しいシーズンですが、この素晴らしいスポーツの公式タイヤサプライヤーであることに誇りを感じています。

 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今年のインテルラゴスも、我々にサプライズとスリリングなレースを与えてくれました。今日はほとんどの人が昨日に引き続き雨を予想していたようですが、決勝レースはドライコンディションになりました。今回、スーパーソフトは耐久性に厳しいと予想した人も多かったようですが、予想以上にスーパーソフトは良い性能を発揮してくれました。ハイドフェルト選手はスタートでスーパーソフトを使用し、このタイヤを2スティント使ったライコネン選手にも大きな問題は見られませんでした。昨日の大雨で、今日は路面がとてもグリーンでしたが、レースを通して路面コンディションが大幅に向上しました。特にセクター2の路面が良くなかったため、ラップタイムはかなり遅いものでした。巧みにレースをコントロールして戦ったレッドブルとウェーバー選手、優れた戦略で2位を勝ち取ったBMWザウバーとクビツァ選手、そして忍耐強いレースで3位入賞を果たしたハミルトン選手とマクラーレンにお祝いを申し上げます。バリチェロ選手のタイヤに関しては、パンクが原因の空気漏れがあったようですが、現在調査中です。バリチェロ選手とフェテル選手のチャンピオンの可能性が消えたことは残念ですが、ジェンソン・バトン選手とブラウンGPは栄冠を受けるに十分値すると思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

アイルトン・セナ・ダ・シルバ 更新情報

アイルトン・セナ・ダ・シルバのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング