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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1第13戦イタリアGP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
9月11日(金) 10:00〜11:30 17:00〜18:30 フリー走行1
14:00〜15:30 21:00〜22:30 フリー走行2
9月12日(土) 11:00〜12:00 18:00〜19:00 フリー走行3
14:00〜 21:00〜 公式予選
9月13日(日) 14:00〜 21:00〜 決勝

コース名 アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
全長 5.793km×53周=306.720km
予選レコード 1'19.525 J-P.モントーヤ(BMWウィリアムズ)2004年
ラップレコード 1'21.046 R.バリチェッロ(フェラーリ)2004年
08年優勝 S.ベッテル(STRフェラーリ) 1:26'47.494
08年ポールポジション S.ベッテル(STRフェラーリ) 1'37.555
08年ファステストラップ K.ライッコネン(フェラーリ) 1'28.047(53lap)
所在地 Via Vedano 5 Parco di Monza 20052 Monza (MI) ITALY
TEL +(39) 039 24821
FAX +(39) 039 320324
Web http://www.monzanet.it
アクセス ミラノ(Milano)中央駅からモンツァ(Monza)駅まで約20分。モンツァ駅からシャトルバスあり。
通貨 ユーロ
言語 イタリア語
日本との時差 -8時間
サマータイム中は-7時間

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース


独特のキャラクターと雰囲気を持った、ヨーロッパで最古のサーキットであるモンツァ。緑の多い王立公園内にある全長5.793kmのこのサーキットは、F1カレンダーに残された最後の高速サーキットでもある。スタンドは、地元フェラーリの応援一色。レティフィーロの突っ込みと、200km/hオーバーのパラボリカは必見だ。

コメント(24)

フリー走行1回目 天候:晴れ 気温:25℃ 路面温度:28℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 26 1'23.936 --
2 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 27 1'24.332 0.396
3 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 24 1'24.471 0.535
4 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 21 1'24.477 0.541
5 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 25 1'24.683 0.747
6 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 35 1'24.703 0.767
7 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 21 1'24.706 0.770
8 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 24 1'24.732 0.796
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 19 1'24.759 0.823
10 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 26 1'24.761 0.825
11 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 20 1'24.813 0.877
12 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 24 1'24.826 0.890
13 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 29 1'24.927 0.991
14 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 28 1'25.150 1.214
15 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 18 1'25.612 1.676
16 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 29 1'25.689 1.753
17 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 30 1'25.742 1.806
18 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 8 1'25.951 2.015
19 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 23 1'26.020 2.084
20 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 17 1'26.325 2.389

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1イタリアGP開幕! フリー走行1はマクラーレンのワン・ツー! 

今季第13戦のイタリアGPが、現地時間(以下、現地時間)11日、イタリア・ミラノ郊外のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(1周5.793km)で開幕した。午前10時(日本時間:午後5時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、ルイス・ハミルトンを筆頭にマクラーレン・メルセデスがワン・ツー体制を築いている。

前戦ベルギーGPからまたしてもドライバーラインアップに変更があり、ジャンカルロ・フィジケラがフェリペ・マッサの代役としてフォース・インディアからフェラーリへ移籍。フォース・インディアではG.フィジケラに代わり、リザーブドライバーのビタントニオ・リウッツィが起用されている。

ヨーロッパ最古のサーキットのひとつであるモンツァは、フェラーリ、トーロ・ロッソにとってはホームグランプリとなる一戦。また、G.フィジケラ、トヨタのヤルノ・トゥルーリ、V.リウッツィらにとっての母国グランプリとなる。

快晴のサーキットは気温25℃、路面温度28℃のドライコンディション。

L.ハミルトンはセッションを通じて速さを見せ、1’23.936と唯一の1分23秒台を叩き出しフリー走行1を制した。0.396秒差の2番手にチームメイトのヘイッキ・コバライネンが続き、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが3番手につけている。ランキングトップのブラウンGPはジェンソン・バトン7番手、ルーベンス・バリチェッロ12番手、一方のレッドブルはマーク・ウェーバー9番手、セバスチャン・ベッテルはわずか8周の走行に留まり18番手となった。

大半のドライバーがハード側タイヤのみで走行したが、フェラーリは最後のアタックでタイヤ選択を分け、G.フィジケラがソフト側タイヤのタイムで8番手、キミ・ライッコネンはハード側タイヤで10番手のタイムを残した。

ウィリアムズの中嶋一貴は14番手で、トヨタはJ.トゥルーリ19番手、ティモ・グロック20番手と後方に沈んだ。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:午後9時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは13日、午後2時(日本時間:午後9時)より、53周で争われる。
フリー走行2回目 天候:晴れ 気温:27℃ 路面温度:38℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 28 1'23.924 --
2 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 31 1'24.163 0.239
3 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 35 1'24.297 0.373
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 41 1'24.482 0.558
5 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 40 1'24.622 0.698
6 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 36 1'24.634 0.710
7 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 34 1'24.693 0.769
8 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 39 1'24.796 0.872
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 36 1'24.799 0.875
10 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 44 1'24.884 0.960
11 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 32 1'24.902 0.978
12 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 39 1'24.921 0.997
13 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 40 1'24.967 1.043
14 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 25 1'24.979 1.055
15 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 34 1'25.003 1.079
16 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 35 1'25.140 1.216
17 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 38 1'25.215 1.291
18 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 27 1'25.386 1.462
19 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 32 1'25.424 1.500
20 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 36 1'25.543 1.619

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1イタリアGP開幕! フリー走行2でフォース・インディアがトップタイム!

第13戦イタリアGPのフリー走行2、フォース・インディアのA.スーティルが唯一の1分23秒台でセッションを制している(C)Force India Formula One Ltd.(ISM)

今季第13戦のイタリアGPは、イタリア・ミラノ郊外のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(1周5.793km)で、現地時間(以下、現地時間)11日に開幕した。午後2時(日本時間:午後9時)よりフリー走行2(1時間半)が行なわれ、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルがトップタイムを叩き出している。

好天が続くサーキットは、気温27℃、路面温度38℃のドライコンディション。

セッション終盤、A.スーティルと再びKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載したルノー勢がトップタイムを競う。A.スーティルが1’23.924と唯一の1分23秒台をマークし、タイムシートのトップに名を刻んだ。2番手ロマン・グロージャン、3番手フェルナンド・アロンソとルノーの2台が続いている。

タイトルを狙うブラウンGPはルーベンス・バリチェッロ16番手、ジェンソン・バトン19番手、レッドブルはマーク・ウェーバー14番手で、セバスチャン・ベッテル18番手。

午前中にワン・ツー体制を築いていたマクラーレン・メルセデスは、ヘイッキ・コバライネン4番手、ルイス・ハミルトン11番手となり、フェラーリはキミ・ライッコネンが8番手、ジャンカルロ・フィジケラは最後尾の20番手だった。

トヨタのティモ・グロックは6番手、ヤルノ・トゥルーリ13番手、ウィリアムズの中嶋一貴は9番手でそれぞれセッションを終えている。

イタリアGPの決勝レースは13日午後2時(日本時間:午後9時)より、53周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=トップ/11番手
 僕らの進歩に満足しているよ。今回のような特殊なサーキットに来ると、マシンの空力に関して方向性が正しいかが気になって、いつも少しナーバスになる。でも、エンジニアがかなり正確に必要なことを判断していることを午前のセッションが証明した。確かにここではKERSが役に立つよ。明日の予選では0.4秒近くタイムを稼げると思う。僕らはパッケージ全体で優れた進化を遂げている。午後は燃料を重くして走っていたので、タイムから多くを読み取ることはできないが、この順位は励みになるよ。

 2.H・コバライネン=2番手/4番手
 モンツァではいつも、ダウンフォース全般とコーナーリングでのグリップでバランスを取るという問題に直面している。そして、今日は予想していたよりも良かったんじゃないかと思うよ。去年よりコーナリングスピードが速くなっているからね。ここではKERSによるアドバンテージが1周につき0.4秒近くある。長いストレートや低速コーナーの出口でKERSがすごく役立っているよ。他のマシンの方がダウンフォースが多めだけれど、僕らにはメルセデス−ベンツが提供した、この素晴らしいKERSがある。おもしろいものだよね。チームによってテクニカル面の解決の仕方が違うけれど、それでもタイムはかなりきん差だ。それがF1の魅力だね。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=8番手/20番手
 初日に満足している。ドライビングの観点からかなりタフだったけどね。一番の問題は、ステアリングボタンの配置が変わったのでそれに慣れることと、KERSへの自信を持つことだった。午前中にアスカリ・シケインでハードブレーキングした時、左フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい、予定より早くソフト側(今回はソフト)のタイヤを履くはめになった。ソフト側には自信を深めたので、いいペースでドライブできた。2回のセッションとも、パフォーマンスを追求せずに燃料をたくさん積んで走行した。上位2、3列に食い込めるポテンシャルはあるけれど、改善するためにはもう少し時間が必要だ。特にブレーキングと縁石のショートカットに関してはね。

 4.K・ライコネン=10番手/8番手
 全体的に見れば、第1印象はいいし、3時間のフリー走行に結構満足している。マシンのハンドリングはまだ改善の余地があり、明日朝のフリー走行で改善できることを期待している。新しい縁石は、ショートカットできないのでペナルティーを科されない。過去、このシケインではそういったトラブルを経験しているから、悪くないことだよ。僕らのロングランでのペースは悪くないし、ベストを尽くして表彰台を狙いたい。タイヤに関しては、ソフト側(今回はソフト)のコンパウンドの方が間違いなく速く、パフォーマンスに関しても非常に安定している。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=11番手/5番手
 午前中のセッションではブレーキ・トラブルでかなりのタイムロスをした。時間内にブレーキを交換して、セッションの終盤にベースラインとなる走行をやり遂げることができたのは幸運だった。午後はマシンのセットアップとタイヤ評価の作業をやった。

 6.N・ハイドフェルト=5番手/7番手
 ラップタイムは悪くない。セッション2回目の僕のベスト・タイムが、セッション序盤に、しかもトラフィックに引っかかりながら出したタイムであることを考えれば、そんなに悪くないよね。マシンバランスがこれまでの初日に比べると良いんだ。でもまだ改善の余地はある。予選と決勝どちらにも適したバランスを見つけるには手腕が試されるところだ。僕らはいつも通りタイヤ評価を行い、ソフト側(今回はソフト)とハード側(今回はミディアム)のタイヤをロングランで比較した。新たに縁石が高くなったコーナーがあり、コースがかなり変わっている。変化に慣れ、縁石に乗ることができる場所と避けたほうが良い場所を見極める必要があるね。セッション2回目の終盤は、アスカリ・シケインを突っ切ってしまったので、マシンをチェックするために数分早めにピットに戻った。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=4番手/3番手
 いつもの初日だった。セットアップ作業をして、タイヤ比較をやったよ。もし、明日のパフォーマンスがもっと上がれば、予選はいい位置につけると思う。

 8.R・グロジャン=15番手/2番手
 今日はかなりうまくいった。F1では初めてのモンツァ・サーキットを学習しなければならなかったにも関わらずね。ここは“スピードの神殿”であり、伝説的なサーキット。KERSでの走行だと特に学習することが多いんだ。それに慣れるためにはたくさんの新しい手順があった。僕らは好調のまま初日を終え、エンジニアと作業を続けている。セットアップの改善に力を尽くし、この結果は前向きなものになったので、明日もこの調子を続けたい。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=17番手/15番手
 この低ダウンフォース・パッケージでドライビングするのはかなり大変だとようやく分かったよ。これまでのF1で経験してないものだからね。でも全ての部分で学ぶことがあるのは良いことだ。ニュータイヤとユーズドタイヤ、また燃料が軽い時と重い時で、それぞれどうやってマシンをドライブすればいいか、理解できた気がする。マシンの感触も良かったよ。マシンのセットアップもまずまずだけど、明日はさらに改善できると思う。

 12.S・ブエミ=6番手/10番手
 どちらのセッションもトラブルなしで走れて、いい1日だった。これから明日に向けてもうちょっとスピードアップさせる必要がある。フレッシュエンジンを使う予定だから、様子を見てみる。こういう高速サーキットをドライブするのは素晴らしいよね。感触もまったく違うし、他の場所では見ることのできないトップスピードが出るからね。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=9番手/14番手
 ごたごたした1日だった。フリー走行2回目で電気系のトラブルが起きて、1.5セット分ぐらいの走行時間が削られた。だからみんなのおかげでまたコースに戻ることができたのは良かったよ。ここでは走行距離が重要な意味を持つんだ。いつもは事前にここでテストしていたけれど、今年はモンツァを走るのは初めてだしね。ここは常にドライブするには独特なコースだよ。トップスピードは高いし、マシンが動き回る。だから今日はドライブを楽しんだんだ。もうちょっとペースを上げる必要があるけれど、明日はきっと上位争いに参加できるよ。

 15.S・フェテル=18番手/18番手
 今日はラップタイム、あるいは誰がトップで誰が中団にいるかを見てすごく驚いた。僕らにとって悪いことは何もなかったし、全てが計画通りだったよ。最終戦まで残されたエンジン数が少ないから、走行距離が制限されるせいで、難しい金曜日になることは分かっていた。でも走れるだけの周回を走ったし、うまくいったと思う。まだ改善する必要があるから、これから誰が速かったのか、燃料搭載量で遊んでいたのは誰かを調べるつもりさ。この段階で誰がトップに来るかを予測するのは不可能だと思うよ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=13番手/17番手
 今日の仕事は、トップスピードをとるかグリップを取るか、妥協点を探るのがいちばん大事な仕事だった。最適なダウンフォース・レベルを見つけるのは簡単じゃなかったよ。午前中の僕らはトップスピードが伸びず、かなり遅かったので、この点を分析したらいい打開策が見つかった。タイヤはカギを握る要素であり、テストがうまくいって、個人的にはその方向性がかなりはっきりしていると思っている。残りのセッションでは空力に専念し、いい方向性を見つけた。でも宿題がうまくいっても、ここは僕らにとって厳しいサーキットだから、ラクな週末にはならないだろう。スパ(ベルギーGP)でのパフォーマンスを再現して予選トップ10に食い込むためには、とんでもないアタックを決めることが必要だ。まあでも、それが不可能とまでは言われてないしね。

 17.中嶋一貴=14番手/9番手
 今回はあまり期待していなかったのですが、今日の内容はそれほど悪くありませんでした。確かにスパ(ベルギーGP)と比べて、今回はもっと戦えるだろうと思うものの、まだ予選でどの程度のポジションにつけるのか、予想するのは早すぎると思います。今日はハードワークをこなし、多くのテクニカルな選択肢を試しましたが、ポジティブな方向性が見つかったので、明日もこのまま進歩を続けることが最重要課題だと思います。

 パトリック・ヘッド=エンジニアリング・ディレクター
 今日はタイヤに関する課題をこなした。今日は2種類のタイヤとも非常に良さそうに見えた。また、明日の予選でセットアップを最大限に生かすための分析用データも多く集められた。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=3番手/トップ
 今日は全てがうまくいった。マシンの調子は完ぺきだし、かなり満足できる結果だったよ。いい仕事をし、素晴らしいセットアップで、タイヤもうまく機能した結果、とても、とてもいいタイムが出た。トップ・タイムを特に狙ったわけじゃないけれど、マシンの調子が良ければ、セッションの終わりにトップに立てない理由はない。素晴らしいコースでとても収穫のある1日を過ごした。今が楽しいのはいいことさ。

 21.V・リウッツィ=16番手/12番手
 今日はストレート・スピードのテストよりずっと良かったよ! リズムやブレーキングポイントに慣れる時は全くアプローチが違うものなので、今日は素晴らしかったと思う。ロングランに取り組み、レース距離を走り込んで、全てが正しい方向へ進んでいる。今はまだタイヤやマシンに慣れたいので、少しリラックスして走っていたたけれど、明日は予選に向けてラップタイムにこだわるつもりだ。マシンには戦闘力があるし、バランスもいい感じ。しかも自己ベストを出した時はトラフィックに引っかかっているので、少なくともあとコンマ5秒以上の余裕があると思う。まだレースウイーク序盤だけれど、内容にとても満足している。マシンの反応もとてもいいと思うので、明日は楽観的に考えている。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=7番手/19番手
 今日は低ダウンフォースでのセットアップ作業をずいぶんやったが、予定していたロングランを消化できなかったので、少しフラストレーションを感じている。最終的にはセッションの終わりにすべて解決したので、それは良かったけれど、まだ仕事は山積みだ。これだけダウンフォースが少ないと走行もかなり難しく感じられるけれど、マシンのパフォーマンス自体は結構いいんだ。今夜はセットアップをうまく調整して、予選までには完ぺきなバランスに仕上げなければならないね。

 23.R・バリチェロ=12番手/16番手
 今日はプログラムが予定通り順調に進んだが、マシンのパフォーマンスは予想していた通りだった。セットアップ作業はロングランに専念し、マシンのフィーリングとブレーキングの安定性にかなり満足している。バランスにまだ課題は残るし、明日の予選がどんな展開になるか、今日の走行からは全く見当がつかないけれど、全体的にいい週末のスタートを切った。

 ロス・ブラウン=代表
 モンツァは独特な低ダウンフォース・サーキットであり、我々は今年、ここでテストを行なう機会がなかった。そのため、今日のフリー走行は、マシン・セットアップ作業においてきわめて重要なセッションになった。我々の主要ターゲットは、レース準備のために、低ダウンフォースでのマシンのフィーリングを理解することだった。今日1日での我々の進歩にかなり満足しており、残りの週末を楽しみにしている。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 モンツァでの走行は今シーズン初めてなので、今日は興味深い1日になりました。例年はレースウイーク前にここでテストがありましたが、今年は空気抵抗の少ない、低ダウンフォースのモンツァ仕様をテストするのは、これが初めてになります。さらに、縁石が改修されて1周の攻め方が変わったため、これがこの日の考えるべきファクターになりました。これにもかかわらず、ラップタイムは今回もきん差で、午後のセッションは1秒以内に12台のマシンがひしめき合いました。まだ予想をするには早すぎる段階です。路面はまだ改善中なので、この日はシャシーのセットアップや空力の設定にさまざまな違いが見られ、それがタイヤ比較に違いを生みました。我々が言えることは、どちらのコンパウンドもよく機能したということです。グレーニングは全く見られず、それ以外のタイヤの問題も特にありませんでした。ラップタイムがきん差なので、明日の予選は、マシン・セットアップやドライバーによるどんな小さなミスも、大きな差につながるだろう。
フリー走行3回目 天候:晴れ 気温:25℃ 路面温度:32℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 21 1'23.336 --
2 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 21 1'23.404 0.068
3 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 18 1'23.490 0.154
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 20 1'23.575 0.239
5 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 18 1'23.633 0.297
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 20 1'23.803 0.467
7 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 21 1'23.849 0.513
8 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 17 1'23.915 0.579
9 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 21 1'23.959 0.623
10 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 18 1'23.996 0.660
11 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 15 1'24.197 0.861
12 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 20 1'24.302 0.966
13 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 17 1'24.326 0.990
14 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 20 1'24.392 1.056
15 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 23 1'24.572 1.236
16 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 21 1'24.621 1.285
17 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 13 1'25.154 1.818
18 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 16 1'25.244 1.908
19 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 10 1'25.791 2.455
20 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 10 1'25.951 2.615

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1イタリアGP、前日に続きフリー走行3でもフォース・インディアがトップ! 

今季第13戦のイタリアGPは、現地時間(以下、現地時間)12日、イタリア・ミラノ郊外のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(1周5.793km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時(日本時間:午後6時)より、公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、前日のフリー走行2に続きフォース・インディアのエイドリアン・スーティルがトップタイムを残している。

チームとしてはフェラーリ、トーロ・ロッソのホームグランプリであり、フォース・インディアからフェラーリ入りしたジャンカルロ・フィジケラ、トヨタのヤルノ・トゥルーリ、フォース・インディアでジャンカルロ・フィジケラに代わって起用されたビタントニオ・リウッツィらが母国グランプリに臨んでいる。

2日目も晴天に恵まれ、サーキットは気温25℃、路面温度31℃のドライコンディション。

セッション終盤にブラウンGPのジェンソン・バトンとA.スーティルがトップタイムを更新し合い、最終的にA.スーティルが1’23.336でJ.バトンを0.068秒引き離してフリー走行3を制した。2番手J.バトンで、3番手にはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが飛び込んでいる。ブラウンGPのもう1台、ルーベンス・バリチェッロは4番手につけ、ルイス・ハミルトン5番手、ヘイッキ・コバライネン6番手とマクラーレン・メルセデスの2台が続いた。

レッドブル勢は積極的な走り込みは行なわず、マーク・ウェーバー17番手、セバスチャン・ベッテル18番手。フェラーリはキミ・ライッコネン12番手で、G.フィジケラはセッション中盤にクラッシュを喫しマシンを降りて、20番手でフリー走行を終えている。

日本勢はトヨタのティモ・グロック9番手、J.トゥルーリ13番手、ウィリアムズの中嶋一貴14番手となった。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:午後9時)より公式予選が開始される。翌日、13日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 天候:晴れ 気温:26℃ 路面温度:40℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'23.375
8 1'22.973
7 1'24.066
8 23
2 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'23.576
10 1'23.070
9 1'24.261
5 24
3 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'23.349
11 1'23.426
9 1'24.523
8 28
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'23.515
12 1'23.528
10 1'24.845
5 27
5 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'23.483
9 1'22.976
9 1'25.015
5 23
6 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'23.403
11 1'22.955
10 1'25.030
5 26
7 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 1'23.578
12 1'23.207
9 1'25.043
5 26
8 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'23.708
9 1'23.497
9 1'25.072
7 25
9 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'23.558
9 1'23.545
8 1'25.180
6 23
10 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'23.755
9 1'23.273
9 1'25.314
6 24
11 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'24.014
12 1'23.611
8 20
12 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 1'23.975
13 1'23.728
9 22
13 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'24.001
11 1'23.866
6 17
14 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 1'23.828
15 1'23.901
9 24
15 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'23.584
11 1'24.275
3 14
16 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 1'24.036
11 11
17 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'24.074
9 9
18 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'24.121
12 12
19 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'24.220
12 12
20 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 1'24.951
11 11

PP Time:Lewis HAMILTON(McLAREN・MERCEDES) 1'24.066(248.076km/h)
Fastest Lap Overall:Jenson BUTTON(BRAWN GP) 1'22.955(251.398km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
グリッド 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 予選後重量(kg) 予想ガソリン量(kg)

PP 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1 653.5 48.5
2 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 2 655.0 50.0
3 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 3 662.0 57.0
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 4 683.0 78.0
5 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 5 688.5 83.5
6 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 6 687.0 82.0
7 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 7 679.5 74.5
8 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 8 677.5 72.5
9 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 9 682.0 77.0
10 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 10 683.0 78.0
11 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 11 703.0* 98.0
12 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 12 699.8* 94.8
13 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 13 697.5* 92.5
14 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 14 690.0* 85.0
15 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 15 697.5* 92.5
16 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 16 709.8* 104.8
17 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 17 706.2* 101.2
18 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 18 708.6* 103.6
19 12 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 20 706.0* 101.0
20 11 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 19 706.0* 101.0
F1イタリアGP、マクラーレンが今季2度目のポール獲得!

第13戦イタリアGP予選、好調が続くフォース インディアを振り切り、マクラーレンのL.ハミルトン(中央)が今季2度目のポールポジションを獲得している(C)Force India Formula One Ltd.(ISM)

2009年F1第13戦のイタリアGPは、現地時間(以下、現地時間)12日、イタリア・ミラノ郊外のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(1周5.793km)でグランプリ2日目を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが今季2度目、自身通算15度目のポールポジションを獲得している。

上空に青空が広がるサーキットは気温27℃、路面温度40℃。

Q1はフェラーリのキミ・ライッコネン、Q2はブラウンGPのジェンソン・バトンがトップタイムをマーク。Q3に入り、フリー走行2とフリー走行3を制していたフォース・インディアのエイドリアン・スーティルとL.ハミルトンがトップを競い、A.スーティルがトップでチェッカーが振られたが、L.ハミルトンは最後のアタックで1’24.066をマークし、第11戦ヨーロッパGP以来2戦ぶりのポールを決めた。A.スーティルは自己最高位の2番手で、3番手にはチームのホームグランプリに臨むK.ライッコネンがつけている。

マクラーレンのヘイッキ・コバライネンは4番手で、フェラーリでフェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは14番手。

両ランキングをリードするブラウンGPはルーベンス・バリチェッロ5番手、J.バトン6番手と3列目に入り、レッドブルはセバスチャン・ベッテル9番手、マーク・ウェーバー10番手で5列目となった。

日本勢は母国グランプリに臨むトヨタのヤルノ・トゥルーリがQ2に進み、11番手。チームメイトのティモ・グロックとウィリアムズの中嶋一貴はQ1落ちを喫し、それぞれ16番手、17番手で予選を終えている。

注目の決勝レースは、13日午後2時(日本時間:午後9時)より行なわれる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=PP
 非常にきん差のセッションだった。マシンのフィーリングはとても良く、アタックを本当にうまくまとめることができた。僕は1回のアタックでポールを決められた。1人のレーシング・ドライバーとして、それがいちばん痛快でエキサイティングな気分にさせてくれる。レースウイークに入る前は、僕らがこんなに速いとは予想していなかった。でも今は、レースのスタートでいちばん有利で、かついちばんクリーンに1コーナーへ入っていけるという、絶好のポジションにつけた。明日、エイドリアン(スーティル)と並んでスタートするのは素晴らしいことだ。2人ともクリーンなスタートを願っているし、グランプリを楽しみたいと思っている。

 2.H・コバライネン=4番手
 ポールポジションの方が良かったとはいえ、このポジションで満足している。明日になれば、みんながどんな戦略を選んだかが分かるしね。そして僕らは手強いと思うよ。調子はいいし、マシンは手堅く信頼性があるので、明日はかなり戦えそうだ。週末を通じて速く、燃料多めの方がマシンの挙動が良くなるという手応えがあったので、それはレースに向けて1つポジティブな要素だ。僕らのKERSは非常に期待がもてる。スタートでブーストが利くし、オーバーテークやコーナーの立ち上がりなど、レースを通じて役に立つだろう。明日の目標は今回のレースに勝つこと。現実的な目標だと思っている。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=14番手
 全体的にはまあまあ満足しているよ。14番手というのがフェラーリの平均的なグリッドを下回っていることは分かっているけどね。昨日F60を初めてドライブしたのに、今朝はバリアにヒットするという自分のミスのせいで、予選準備のための貴重な時間を失ってしまった。それを素晴らしい働きで、予選までにマシンを修復してくれたメカニック全員に感謝したい。まだマシンへの信頼性が十分ではなかったので、予選前はちょっと緊張したよ。Q2では完ぺきなアタックができず、Q3進出を逃した。最後のセッションまで残れる可能性があったので残念だよ。それでもまだ明日のレースをいいレースにすることはできる。もしかしたら、スタートでKERSを使って一気にポジションを上げることができるかもしれない。

 4.K・ライコネン=3番手
 今年最高の予選セッションの1つだった。明日はさらにうまくいくと思う。チームのためにも、ファンのためにも、この結果に満足している。マシンはまだ完ぺきではないにしろ、やっぱり調子はいい。マシンはレース用の燃料量だといつも戦闘力が上がるので、(燃料を少なくする)Q2が一番難しい仕事になることは分かっていた。それでも最後のアタックでのマシンの挙動は嬉しい驚きだったね。明日は自信があるよ。スパ(ベルギーGP)の時のように、スタートで大きく順位を上げることは簡単じゃないだろう。だって僕の周りは他にもKERSを搭載しているマシンがいるからね。でも全てがうまくいけば表彰台争いができるはずだ。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=13番手
 今回のグランプリだけでなく、次のレースもかなり厳しい状況に追い込まれた。僕に残されたエンジンはごくわずか。ニック(ハイドフェルト)もここでは戦闘力が高かっただけに残念だ。僕はちょっと苦戦してたけど、予選はQ3に進出する自信がかなりあった。最初のQ1はマシンに少し手こずったものの、Q2序盤から良くなっていった。かなり良いペースで走れていたのに、残念ながら次の2周はトラフィックに引っかかってしまった。僕のシーズン終盤戦はエンジン次第だね。

 6.N・ハイドフェルト=15番手
 期待できる状態にあったのに、エンジン・トラブルが起きてしまい本当に残念。スパ(ベルギーGP)では予選3番手だったし、今朝のフリー走行でもまた3番手だったのに……。ここでもマシンがとても速いので、いいグリッド位置を期待していた。信頼性が問題となるのは、僕らのチームとしてはかなり珍しいことだし、もちろん、たった数分間でロベルト(クビツァ)と僕の両方の新エンジンに問題が起きたことも、かなりおかしいね。何が原因だったか解明するつもりさ。予選15番手じゃ厳しいレースになるだろうけど、諦めるつもりはないし、ベストを尽くすよ。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=8番手
 午前の段階では、午後の予選でQ3まで行けるか少し疑問だったけれど、それを達成できてうれしいよ。最後はきん差で4、5番グリッドを逃した。明日のレースはいいスタートを切って、KERSを使ってポジションを上げたいね。

 8.R・グロジャン=12番手
 今回の予選は自己最高位。もちろんQ3へ進出した方が良かったけれど、今日の自分のパフォーマンスは満足できるものだと思う。明日のレースはKERSが役に立つはずだ。目標はトップ10内で完走すること。ポイントが取れればかなり満足できるだろう。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ =11番手
 Q2のアタックで、マシンの性能を最大に引き出したけれど、もちろん、11番手という結果に納得していないので、ギリギリでトップ10入りを逃したのは本当に残念だ。厳しい予選になるとは予想していた。でもフリー走行から進歩できれば、予選でトップ10入りできたと思う。明日も難しい戦いになると思うけれど、11番手はポイント圏内のトップ8から遠い位置ではない。果敢に攻め、ポイントを持ち帰る。

 10.T・グロック=16番手
 Q1では最速ラップに0.6秒差に迫ったので、Q2に進めなかったのは残念。午前中のフリー走行は好調だったが、予選でその時のスピードを出すことができなかった上に、渋滞にも苦しめられた。ソフトタイヤを履いての最終ラップでは、シケインに真っ直ぐ突っ込んだ他のクルマにアタックを邪魔された。もっと上位で予選を終えるポテンシャルがあったのに、このように少しでもタイムロスすると、結果に大きくはね返る。明日の決勝は厳しくなるだろうけど、ポジションを上げられるような戦略を練り、いつものようにベストを尽くす。

 P・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
 厳しい予選になると少し予想していたものの、目指していた結果を得られなかった。今日も非常に拮抗した戦いになり、どのセッションでも、0.2〜0.3秒の中に数台が入っていた。それにもかかわらず、私たちの競争力のレベルは、フロントローからの決勝スタートを獲得したスパと比べるとほど遠く、納得してない。決勝に向け、順位を上げるチャンスが高い戦略を選択する。トップ10のクルマに比べれば、積載燃料の量が自由に決められ、ポイント圏内でフィニッシュするチャンスはまだあるので、この機会を上手く活かしたい。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 厳しい戦いを覚悟してはいたが、ヤルノ(トゥルーリ)も、ティモ(グロック)も、きん差で次のパートに進めず、トップ10グリッドを逃したのは、本当に残念で仕方がない。昨日のフリー走行から少しずつ調子は上がってきていたが、もう一歩、モンツアのサーキットに合わせきれなかった。レースも考えてセッティングは進めてきたので、気持ちを切り替え、力強いレースをする。ヤルノは今夜、イタリア中部のアブルッツォ州で起きた地震の被災者への義援金を集めるために、約100名の有名人が参加するチャリティ・オークションに出席する。F1ドライバーたちから寄せられたヘルメットとオーバーオールが、オークションにかけられ、ヤルノのアブルッツォ・ネル・クオーレの活動の資金になる予定だ。イベントを主催するオーディマピゲの時計も出品される。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=20番手
 予選はあまり期待していなかった。午前のフリー走行でギア・ボックス・トラブルが出て、たった10周しか走れなかったからね。そのせいでマシンのセットアップをあれこれ試す時間がなくなってしまった。おかげでいくつかの要素を未確認のまま、予選に臨むことになった。しかも僕はまだ、この低ダウンフォースのコースでマシンをドライブするのを学んでいる段階だ。明日はいいレースができると嬉しいね。正直言って雨が降って欲しいところだよ。

 12.S・ブエミ=19番手
 可能な限りベストは尽くしたが、うまくいかない予選だった。ハミルトンにラインをふさがれてしまったんだ。彼は僕がそこにいることを分からなかったんだね。他のラップも、多少差はあったかもしれないものの、タイムはそれほど変わらなかった。グロックが僕に邪魔されたと言っているようだけれど、僕はやってないと思う。ハミルトンに引っかかってペースを落とした後に立て直そうとしていただけだ。みんなが明日は雨になるかもしれないと言っているので、どんなコンディションでも戦えるよう、ベストな戦略を考えなとね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=10番手
 明日は戦略がうまくいくかどうかだね。頑張って、この状況で得られる最高の結果を残さないとね。今日の自分の仕事にかなり満足している。チームのみんなも週末を通していい仕事をしてくれているけれど、僕らには少し速さが足りない。明日はできるだけのことをやって、10番手からポイントを狙うつもりだ。必ずやれるさ。

 15.S・フェテル=9番手
 今日は僕らにとってあまり良いセッションではなかった。9番手と10番手は僕らが期待していたポジションじゃないが、まあ燃料搭載量の発表を待ってみようよ。明日は長いレースになる。何だって起こりうるよ。僕らの目標はポイントを獲得することだね。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=18番手
 今日の予選で戦闘力が少し上がりはじめ、ソフト側(今回はソフト)のタイヤを選ぶなど、全てに関してベストな判断をしたのに、週末を通じてマシンを最高の状態に仕上げられず、理想的なアタックを決められなかった。前戦はマシン的に厳しかったので、今週末もかなり苦しむだろう。それでも次のシンガポールGPで状況が良くなると思うので、そこでバレンシアGPの頃の状態まで盛り返したい。

 17.中嶋一貴=17番手
 僕らにとって厳しい予選になりました。こうなることは分かっていましたが、残念なことには変わりありません。非常にきん差でQ2進出を逃しましたが、最後のアタックでトラフィックに引っかからなければ、もう少し前のグリッドにつけた可能性があったかもしれませんね。

 パトリック・ヘッド=エンジニアリング・ディレクター
 今日のパフォーマンスはもちろん残念だが、我々のマシンではこれが精いっぱいだった。我々が低ダウンフォースのパッケージであまりいい仕事ができていないのは明らかで、その結果に苦しんでいる。次の4戦ではまた高い戦闘力を取り戻す自信があるものの、今回も連続入賞を続けることはかなり難しいだろう。それでも我々は全力を尽くすつもりだ。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=2番手
 昨日と今朝のフリー走行の結果から、PP争いをしたいと考えていた。マシンがそのレベルにあることは分かっていたので、今日の予選でそれを証明した。僕らのパッケージは素晴らしいし、このサーキットは僕らにとても合っている。トップスピードは信じられないほど素晴らしいし、ダウンフォースのパッケージもいいので、マシンの性能は本当にいい。ルイス(ハミルトン)とフロントローに並ぶのはF3時代以来だから、彼が隣にいることはすごく嬉しいんだ。ただ、彼はいい友人だけれども、バトルは激しくいくつもりだ。彼のことはすごく尊敬しているよ。KERS搭載車が周りにいるので、スタートはかなり難しくなるだろうが、レースは長いので、自分のポジションを守るためにいい戦略を用意し、やるべきことをやるよ。たとえKERS搭載車に抜かれても、ストレートが速い、いいマシンに乗っているから、レースペースに問題なければポジションを上げられるので、接戦になるだろう。

 21.V・リウッツィ=7番手
 2週間前、自分がスターティング・グリッドに並ぶことなんて想像もしてなかったから、これでも素晴らしい結果だよ。期待以上だね。チームがものすごい努力をしてくれて、この目標を達成できるよう尽力してくれた。みんなが決してあきらめなかったから、僕らは素晴らしい金曜日と土曜日を過ごした。レースは体力的にも精神的にも厳しいものになるだろうけれど、バトルするのは好きだし、チームは戦う集団なので、明日のレースで全力を尽くすよ。もちろん、母国のファンの前でレースをするのは楽しみだよ。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=6番手
 今日は6番手でとても満足している。ルーベンス(バリチェロ)と僕は、週末を通じてラップタイムがきん差であり、予選はストレートで頑張った彼の方が0.015秒だけ速かった。まあ、それが僕に足りなかったところなんだけどね! 今日は燃料が多くてもマシンのフィーリングは良かったし、そのポテンシャルを最大限に生かした。予選が全てじゃないし、重要なのは自分のレースをどうするか考えることさ。前向きな1日だったからいいレースができるという自信がある。

 23.R・バリチェロ=5番手
 今回はおそらくモンツァで最高のアタックの1つだった。心から楽しんだよ。今日はポールを獲れると思っていたけど、戦略的にKERS搭載車のスタート直後の速さを考える必要があったので、燃料を多く積み、僕らに合ったやり方でレースに臨むことに集中した。燃料を積んで素晴らしいアタックを決められたし、その状態では5番手が精いっぱいだったから、マシンの力を完全に使い切れたことにとても満足している。燃料搭載量のリストは面白いことになるだろうけれど、いい位置につけているという自信はある。僕はここのレースが大好きなので、明日のレースを心から楽しみにしているんだ。

 ロス・ブラウン=代表
 予選はルーベンス(バリチェロ)、ジェンソン(バトン)、チームが素晴らしいパフォーマンスを発揮し、明日のレースに向けていい位置につけた。ルーベンスとジェンソンはQ3でとてもいい走りをし、1ストップ戦略を選んで、5、6番グリッドを確保した。そして彼らのタイムがきん差であることから、マシンのポテンシャルを完全に引き出したことを証明した。我々の前には多くのKERS搭載車がおり、我々のドライバーにとってはいいスタート位置を確保した。明日のレースはあらゆる要素が関わってくるレースになるだろう。
決勝 天候:晴れ 気温:27℃ 路面温度:38℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 53 1:16'21.706 1'24.967 5
2 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 53 2.866 1'24.935 6
3 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 53 30.664 1'24.761 3
4 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 53 31.131 1'24.739 2
5 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 53 59.182 1'25.199 8
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 53 60.693 1'25.109 4
7 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 53 82.412 1'25.488 15
8 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 53 85.407 1'25.194 9
9 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 53 86.856 1'25.498 14
10 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 53 162.163 1'25.976 17
11 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 53 163.925 1'25.751 16
12 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 52 DNF 1'24.802 PP
13 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 52 DNF 1'25.564 19
14 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 52 1Lap 1'25.700 11
15 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 52 1Lap 1'25.609 12
16 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 51 2Laps 1'25.901 18
21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 22 DNF 1'26.041 7
11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 19 DNF 1'27.846 Pit
5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 15 DNF 1'27.819 13
14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 0 DNF 10

Fastest Lap:Adrian SUTIL(FORCE・INDIA) 1'24.739(246.106km/h) Lap:36
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1イタリアGP、ブラウンGPが今季4度目のワン・ツーフィニッシュ!

F1第13戦イタリアGP、R.バリチェッロ(中央)が今季2度目の優勝、J.バトン(左)は6戦ぶりの表彰台となる2位でブラウンGPが今季4度目のワン・ツーフィニッシュ。チームのホームグランプリに臨むK.ライッコネン(右)が3位表彰台に上っている(C)Bridgestone Corporation(ISM)

2009年F1第13戦のイタリアGPは現地時間(以下、現地時間)13日に決勝日を迎え、イタリア・ミラノ郊外のアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(1周5.793km)で午後2時(日本時間:午後9時)より、53周の決勝レースが行なわれた。ルーベンス・バリチェッロが1時間16分21秒706(平均速度241.000km/h)で今季2勝目を挙げ、チームメイトのジェンソン・バトンも2位と、ブラウンGPが第6戦モナコGP以来今季4度目のワン・ツーフィニッシュを飾った。

決勝は燃料搭載量が少なく2ストップ作戦のマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンと、重めの燃料を搭載して1ストップ作戦を採ったブラウンGP勢の争いとなる。ブラウンGPの2台は安定した速さを見せ、L.ハミルトンが最後のピットストップを終えたときには2台とも前に出ることに成功。3番手となったL.ハミルトンは最後まで2番手のJ.バトンを追う。しかしファイナルラップ、単独でクラッシュを喫してしまう。この結果、R.バリチェッロが第11戦ヨーロッパGP以来今季2度目、自身通算11度目の優勝を手にし、J.バトンは6戦ぶりの表彰台となる2位。その後方でフォース・インディアのエイドリアン・スーティルと際どい4番手争いを演じていたフェラーリのキミ・ライッコネンが前を守り切り、3位表彰台を獲得している。

入賞圏内は4位が今季初ポイントのA.スーティル、5位ルノーのフェルナンド・アロンソ、6位マクラーレンのヘイッキ・コバライネン、7位BMWザウバーのニック・ハイドフェルド、8位レッドブルのセバスチャン・ベッテル。L.ハミルトンは、12位完走扱い。

日本勢はウィリアムズの中嶋一貴10位、トヨタのティモ・グロック11位、トヨタのヤルノ・トゥルーリ14位でそれぞれ完走している。

レッドブルはマーク・ウェーバーがオープニングラップで痛恨のリタイア、S.ベッテルは8位入賞で1ポイント獲得に留まった。残り4戦、ドライバーズランキングはJ.バトン『80』、R.バリチェッロ『66』、S.ベッテル『54』、M.ウェーバー『51.5』となっている。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=12位(DNF)
 ベストな戦略じゃなかったので、2ストップを成功させるため、懸命にプッシュしなければならなかった。マシンの力を引き出してコンマ1秒ずつ削り、ミスもしなかった。…最終ラップまではね。不運かって? でもこういった状況はおきるし、レーシング・アクシデントだよ。あのラップはジェンソン(バトン)に詰め寄って、KERSを使って彼を抜こうと必死にプッシュしていた。そうしたら1つ目のレズモの出口でリアが出てしまい、後ろからウオールに突っ込んだんだ。チームには申し訳ないとしか言えないよ。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。今日はブラウンに敵わなかったけれど、今だかつてないほどハードにプッシュしたから、そのことには充実感があるんだ。

 2.H・コバライネン=6位
 今日の結果は結構がっかりだ。僕のレースはスタートから難しく、そのせいで1周目にかなりポジションを落とした。その後、第1スティントはプライム(今回はミディアム)タイヤがグリップしないため攻められず、ハードにプッシュできなかった。オプション(今回はソフト)を履いた第2スティントは状況が良くなったけれど、その頃にはもう、第1スティントでのロスをばん回するには遅すぎた。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=9位
 フェラーリと迎える初めてのレースウイークに満足している。スタートではいくつかポジションを上げたが、アスカリの進入でフェテルにインを閉められ、かなり危ない瞬間があった。ソフト側(今回はソフト)のタイヤを履いたレース序盤は乗りやすかったが、ハード側(今回はミディアム)のタイヤには少し苦しんだ。特にタイヤ交換した直後はね。1ポイントを逃したものの、午後はベストを尽くした。フリー走行3回目でコースオフした時は動転したよ。予選に向けてしっかり準備してきたことが台無しになったからね。もう少し前からスタートしていれば、トップ8に入れたかもしれない。明日の朝から大好きなシンガポールGPに向けた準備に専念するよ。

 4.K・ライコネン=3位
 今回も表彰台に立てて嬉しい。たとえ今回は運によるところが大きくてもね。素晴らしい結果だよ。チャンピオンシップにとっても、モンツァに来た僕らのファンにとってもね。素晴らしいスタートを切り、ハミルトンをも抜きにかかったけれど、たとえそれが成功していても結果は同じだっただろう。優勝争いができなかったのは残念だけれど、僕らには速さが不足していた。全体的にはレース前に選んだ戦略が、僕らにとって最高のものになった。スーティルとのバトルでは、何の問題もなかった。ミスをしないようにすればいいだけだと分かっていたし、マシンの力を最大限に引き出して走るようにしているからね。タイヤ? ソフト側(今回はソフト)のタイヤの方が僕らに合っていたけれど、ハード側(今回はミディアム)のタイヤには、特に第1スティントで苦しんだ。今後のレースで、ベストを尽くすつもりだ。そのうちの何戦かは優勝争いができるかもしれないよ。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=15周リタイア
 とても良いスタートが切れて、最初のブレーキング・ポイントの前にかなりいい位置を取った。僕はマーク・ウェーバーの左側にいたんだけど、彼には全く僕が見えていなかったんだろうね。僕はブレーキを踏んだんだけど、マークに芝生(コースの外)へ押し出された。僕は何とかコースに戻ったものの、1コーナーで彼と接触してしまった。ロッジアでは僕のちょっと前のアウト側にマークがいた。残念ながら、最初の複合コーナーに進入する時に、またも彼を避けることができなかった。結局、フロントウイングにダメージを負ったけど、それがマークとのバトルによるものか、縁石にぶつかったものかはわからない。ところが、フロントウイングに問題を抱えていたにも関わらず、僕は走り続けられたし、セバスチャン・フェテルをパスすることができたんだ。安全上の理由から数周後にウイングを交換しなければならなかったけどね。結局はオイル漏れが原因でリタイアする羽目になったよ。

 6.N・ハイドフェルト=7位
 僕自身は素晴らしいレースができてすごく満足している。7位に入ること自体は大したことじゃないかもしれないけど、15番グリッドからスタートしたことを考えると、今日の僕はこれ以上の結果を残せなかっただろう。スタート自体は全然うまくいかず、ポジションを落とした。でも、1コーナーでアウト側を走っていた1台のマシンを何とかオーバーテークして、シケインでヤルノ・トゥルーリをイン側から抜くことができた。3周目にはジャンカルロ・フィジケラをパス。彼のマシンはKERSを積んでいるので抜けないと思っていたんだけどね。それからセバスチャン・フェテルの後ろについた時点で燃料をセーブし始め、ピットストップを終えた後で彼の前に出ることができた。それで8番手。そして最終ラップにルイス・ハミルトンがクラッシュしたことで、さらに1ポイント多く獲れたといわけさ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=5位
 今日の結果にとても満足している。スタートでKERSが思い通りにミートしなかったけれどね。レースペースは良かったし、マシンの挙動も完ぺきで、戦略もうまく機能した。5位フィニッシュはいい結果だよ。ただ、目標はラスト数戦で表彰台か1勝だね。

 8.R・グロジャン=15位
 今日のレースはとても残念だよ。スタートはとてもひどかったので、原因を追求して把握する必要がある。第1シケインで接触してしまい、残りのレースはマシンにダメージを抱えていた。それが状況を難しくさせ、ポイントゲットを不可能にした。進歩を続け、予選でフェルナンド(アロンソ)との差を縮めることが今のチャレンジなんだ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=14位
 難しい決勝になると予想したが、その通りになった。決勝のほとんどを中嶋(一貴)の後ろで過ごすことになり、もっといいペースで走れると思ったが、抜くのは難しかった。終盤は、正直言って刺激が少なかったから、果敢にチャンスを狙っていった。ほんの狭いスペースを見つけた時は、ブレーキングを遅らせて突っ込んだ。でもそこに十分なスペースがなく、ついてないことに、縁石にもぶつかった。それでティモ(グロック)に並びかけられてバトルになったけれど、それも楽しめたよ。僕は常にアウト側のラインにいたものの、少しでもアクションを起したほうが良かったので戦い続けたが、結局、11位か14位かはあまり大きな違いではなかった。いずれにしろ、僕にはエキサイティングなレースではなかったので、あえてアクションを起こしたんだ。

 10.T・グロック=11位
 狙っていた結果ではなかったが、少なくとも、バトルを展開できた。ピットインからコースに戻ったときすでにヤルノ(トゥルーリ)とのバトルは始まり、きん差で彼が前に出た。それから終盤、彼が中嶋一貴を抜こうとするのが見えたが、ヤルノは縁石に当たって跳ね、大きく膨らんだ。僕らは素晴らしいバトルを繰り広げ、正々堂々とそれをやった。結局、イン側にいた僕がバトルを制した。概して、このレースの特性を最大限に活かすことは決して易しいことではなかったが、シンガポールGPのコース特性はまた違うし、クルマも少し改良するので、十分なチャンスがあるはずだ。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 是が非でもポイント獲得をめざしたが、序盤でポジションを落としたことが最後まで響いてしまった。サーキット特性を考え、第1スティントを非常に長く取る作戦は正しかったが、ピットインの時点で、ポイント圏内のマシンとの差を十分に詰めることができず、思った様な結果を出せなかった。次はシンガポール、鈴鹿での日本GPと連戦になるが、クルマのアップデートも行ない、上位へのチャレンジを続ける。

 山科忠=TMG会長 兼 チーム代表
 フラストレーションがたまる予選の後の決勝も、残念な結果になったが、モンツァのレースは厳しいだろうと思っていた。少なくともヤルノ(トゥルーリ)とティモ(グロック)が、レース終盤にバトルをして、ファンの方々に白熱したアクション、ファイティング・スピリッツを見せられた。モンツァは、クルマに独特な要求をする、特別なサーキットなので、次のシンガポールでは良くなると信じている。次戦は全く違うタイプのトラックとなり、もっと上位の結果を目指し頑張る。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=19周リタイア
 ピットスタートだったので、少なくともオープニングラップでの混乱からは逃れることができた。その後レースは問題なく進んでいて、ブエミの後ろまでポジションを上げることができた。でもギア・ボックスに問題が出て、リタイアすることになってしまった。金曜日にもいくつか他のトラブルを抱えていたけど、週末のスタートが悪いと良くない終わり方をする場合が多いよね。僕にとってできるだけ走行距離を稼ぐことはとても大事なことだから、完走できなくてすごく残念だ。

 12.S・ブエミ=13位(DNF)
 後方からスタートする場合、絶対に楽なレースにはならないけれど、ラップタイムは良かったし、安定していたように思う。特に第2スティントはペースが良かったから、それなりに満足している。これからはここより少し平均速度が低く、よりテクニカルでダウンフォースが必要なサーキットが続く。僕らがもっとうまくやれるか見てみようじゃないか。最近いくつかのチームが進化を遂げているから、僕らがその差を詰めることができるかどうかだね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=0周リタイア
 まずまずのスタートを切り、シケインをいいラインで入っていこうとした。前にはセバスチャン(フェテル)がいて、彼と絡むようなことはしたくなかったので、かなりクリーンに行った。2人とも第1シケインを通過し、次もセバスチャンに続いて入っていったが、そこでロベルト・クビツァとレーシング・アクシデントを起こした。第2シケインで、彼のフロントタイヤは僕の左リアタイヤの内側に入り込んだようだけど、そこに彼がいるなんて分かりにくいよ。僕らは接触し、マシンが少し宙に浮いて、ガードレールに鼻から突っ込んだ。マシンにダメージはなかったものの、コースへ復帰できなかった。何もできなかったよ。こんな些細なアクシデントでリタイアするなんてね。特にマシン準備に注いだクルーの努力の大きさを考えると、フラストレーションを感じる。ドライバー選手権にとってあまり良くなかっただけじゃなく、これが今シーズン初のリタイアだった。ここから復活して、ラスト数戦で持ってる力をぶつけるつもりだ。

 15.S・フェテル=8位
 いいスタートを切り、オープニングラップはうまくいったと思うけれど、それからは前のマシンのペースについていくのが難しくなった。今日の最大の問題は、5周から10周の間、グリップの低さに苦しみ、ひどくスライドしてかなりタイムをロスしたこと。全体的にスピード不足だったし、このコース自体が僕らのマシンにあまり合わなかったようだ。次戦はまたダウンフォースをもっとつけるコースになるので、もっといい結果を残せるだろう。まあ見ててよ。チャンピオンシップはまだ終わっていない。僕らの目標は、ベストを尽くして、レースに優勝し、タイトルを獲ることだ。だからそれを実現するために集中しなければならない。残りの全レースはもう僕らの手を離れているけれどね。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=16位
 チームにとってひどいレースウイークになった。フリー走行のスタートから速さが不足していて、レースでも多くの問題を抱えた。1周目はうまくいき、左と右に切り返すところでオーバーテークし、4つポジションを挙げた。その後、左フロントで落ちていたパーツを踏んでしまい、それからマシンがひどいアンダーステアになり、フィーリングが一気に変わってしまった。それでタイヤがパンクしていると思い、ピットインを要求したんだ。実際、空力バランスはかなり崩れていたし、グリップもなかったので、スタートから難しいレースになった。今日のことは振り返らず、僕らに合う次戦に頭を切り替えるよ。

 17.中嶋一貴=10位
 予選のパフォーマンスを考えれば、今日はいい位置でフィニッシュしました。最初の数コーナーで2つポジションを上げ、それが大きな違いになりました。レースペースは十分じゃなかったですが、いいラップを刻み、僕よりスティントが長かったとはいえ、グロックを抑え続けたことは良かったと思います。もっとペースを上げる必要がありますが、シンガポールは僕らにとっていいレースになるはずです。

 パトリック・ヘッド=エンジニアリング・ディレクター
 今日のカズキはいい仕事をした。17番グリッドからスタートして、ボディワークのダメージだけではなく、燃圧トラブルでトップエンドのパワーが少し足りなかったにもかかわらず、10位でフィニッシュしたのだから。ニコ(ロズベルグ)は、いろいろとトラブルを抱え、予定外のピットストップを何度もした。カズキはいい走りをしたが、我々がポイント圏内や期待しているポジションから遠く離れていることがよく分かった。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=2位
 今日は本当にいいレースだった。また表彰台に立てて素晴らしい気分だよ。チームとルーベンス(バリチェロ)は今週末、素晴らしい仕事をした。彼のシーズン2勝目を祝福するよ。マシンは週末を通じてとても調子が良かったし、レースでのバランスも良かったので、ポイントとなるタイミングでコンスタントに速いラップを刻むことができた。土曜の予選で選んだ戦略を完ぺきにこなして、オープニングラップでヘイキ(コバライネン)の前に出ることができたのが、間違いなく僕のレースを決めたよ。レース終盤は、ルイス(ハミルトン)がハードにプッシュしてきたけれど、彼を抑える自信はあったし、ここはKERSがあってもオーバーテークが難しいサーキットだからね。ブラウン−メルセデスがとてもいいマシンパッケージであることをアピールし、ここ数カ月に渡って改良のために注がれてきた努力がチームの評価につながった。シーズンの最後はかなりエキサイティングなことになりそうだし、僕らはそのチャレンジを楽しみにしている。

 23.R・バリチェロ=優勝
 モンツァは僕にとって常に最高のサーキット。ここでまた勝てるなんて、ただただ素晴らしい気分だよ。今週末の僕らは素晴らしい判断をして、初日にやった仕事がカギとなり、今日の結果につながった。予選は、KERS搭載車がいたので、それを踏まえて考える必要があったが、僕らの1ストップ戦略がばっちりハマったね。素晴らしいスタートを決めてヘイキ(コバライネン)の前に出て、そこからは、僕らの前からスタートした2ストップ戦略のマシンに勝つために必要なペースで走った。こんなに素晴らしいマシンとエンジンをデザインし、製造・開発してくれたファクトリーやサーキット、そしてブリックスワースのメルセデス−ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズのスタッフたちに深く感謝したい。僕は今、素晴らしいメルセデス−エンジンを搭載した素晴らしいマシンをドライブしているし、チームも素晴らしい仕事をしている。次の数戦でのチャンピオン争いは、正々堂々としたいいバトルになるだろう。僕もそれを心から楽しみにしているよ。3戦2勝は大したものだし、僕はこれからも全てを捧げるつもりだ。そして最後に、今月誕生日を迎えるエドゥアルドとフェルナンドの2人の息子にこの勝利を捧げたい。

 ロス・ブラウン=代表
 ルーベンス(バリチェロ)とジェンソン(バトン)という、非常に強いドライバー2人が、我々の今季4度目のワンツー・フィニッシュを達成してくれた。我々は皆、今週末のこの結果を喜ばしく思う。チームは非常に才能のある人間を多く抱えており、そのことがこの結果を可能にした。そしてモンツァのレースウイークを予定通りに運んだことにとても満足している。マシンは低ダウンフォース仕様でもいい機能を発揮し、メルセデス−ベンツのエンジンはこの高速サーキットで必要されるパワーを備えていた。今週末はブラウンGPが素晴らしい結果を残したが、ハードワークに終わりはない。チャンピオンシップ決定の山場となる最後の4戦が控えているので、明日はブラックリー(英国)のファクトリーに戻り、次のチャレンジであるシンガポールに向けて頭を切り替える。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=4位
 素晴らしいレースだったし、マシンの動きも本当に良かった。スタートで、キミ(ライコネン)と彼のKERSボタンに対抗してポジションを守ることは、とても難しいと思っていた。そしてレース中はずっと彼に前を塞がれる形になってしまった。僕のペースは本当に良かったけれど、このサーキットではKERSが大きな武器になるので、とにかく抜くチャンスが見つからなかった。2回目のピットストップの時にピットレーンで彼の前に出るチャンスはあったし、僕も(ピットに入るまで)本当に懸命にプッシュした。でも、ピットボックスへ入る時にブレーキングが少し遅れたんだ。少し行きすぎちゃって、メカニックに申し訳ないことをしたと思うよ! それでも彼らは素晴らしいピット作業をしてくれた。全体的なレースペースはとても良かったけれど、結局1ストップ作戦のほうが2ストップよりうまくいったということだね。それでもやっぱりたくさんのポイントを獲得できたから、僕自身にとっても、サーキットにいたスタッフ、ファクトリーや風洞のスタッフのみんなにとっても本当に本当に良かったよ。

 21.V・リウッツィ=22周リタイア
 ついにレースに復帰した。そして100%の力を尽くしたよ。僕らは何のミスも犯さなかったし、素晴らしいポジションを走れていた間はすべてが完ぺきだった。でも残念ながらこれがレースというもの。めったに起きないトラブルだけど、トランスミッションが変な音を立て始めて、マシンをコントロールできず、プッシュすることができなくなったんだ。これまで信頼性に問題はなかったので残念だったけれど、レースってそういうものさ。シーズンが終わるまでずっと諦めずに頑張るつもりだし、ポイントもたくさん獲りたい。僕らはきっとそれをやり遂げるよ。

◆ブリヂストン
 安川ひろし=モータースポーツ推進室長
 ルーベンス(バリチェロ)の今季2度目の優勝と、ブラウンGPの今年4回目のワンツー・フィニッシュに、お祝いを申し上げます。今日はエキサイティングなレースを観ることができ、戦略の違いがいかにレースに影響を与えるかよく分かり、興味深かったです。また、素晴らしい青空が広がるイタリアで、フェラーリのドライバーが表彰台に立つのを見るのは喜ばしいことです。今日の素晴らしいレースを、弊社の荒川代表取締役社長や他の重要なゲストの皆さんに観ていただけたのは、我々ブリヂストンにとっても嬉しいことです。

 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 素晴らしい戦略の戦いとなった、スリリングなレースでした。レースに優勝したのは1ストップ戦略でしたが、1ストップと2ストップのどちらが良かったかは一概には言えません。総合的には2スペックのタイヤとも同様のパフォーマンスを発揮しましたので、戦略のチョイスにかなり幅があったと思います。ブラウンGPのチャンピオン争いに関しても、今日は良い日でした。また、残念ながら完走とはなりませんでしたが、昨年度チャンピオンのルイス・ハミルトンが最終ラップまでとても激しくプッシュし、素晴らしいファイティングスピリットを見せたことも言っておかなければならないでしょう。

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