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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュのスポーツ事情あれこれPart4

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コメント(355)

F1界のボス、来季イギリスGPの開催地ドニントンにさらなる猶予 

F1の商業面を支配するFOM(フォーミュラワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン会長は、準備遅延が懸念される来季イギリスGPの開催地であるドニントンパークに対し、さらなる猶予を与えたことが明らかになった。現地時間(以下、現地時間)12日、『ロイター』通信が報じている。

FOMおよびF1開催権を統括するFOA(フォーミュラワン・アドミニストレーション)のボスであるB.エクレストン氏と、12日に面会したドニントンパークのサイモン・ジレット社長は、声明を通じて「イギリスGPを主催するにふさわしい資格を証明するため、ドニントン・ベンチャーズ・レジャー社はさらに2週間の時間がある。この計画をはじめとした公約を果たし、このスポーツの関心を高めファンのためになるよう引き続き努力する」と話す。

B.エクレストン氏は9月の終わりを当初は最終期限としていたが、その後2回に渡って延長。ドニントンパークは1億ポンド(約142億円)を投資し、5年に渡ってサーキットを改修するとしている。B.エクレストン氏はまた、ドニントンパークの準備が整わなければ、今季で契約の切れたシルバーストンで来年のイギリスGPを開催するとも語っている。

しかしシルバーストン・サーキットを所有するBRDC(英国レーシング・ドライバーズ・クラブ)のデーモン・ヒル会長は、イギリスの新聞『タイムズ』紙に対し、「交渉の余地がある。バーニーのやり方は最高額の入札者の元へいくというものだが、考慮すべきは商業面ではなくスポーツの部分だ。毎年イギリスGPの将来を問題にしないように、一緒に動いていく必要がある」との見解を示した。
S.ベッテル「困難な道のりだけれども、僕たちは戦うためにここにいる」 

レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、現地時間(以下、現地時間)12日にチームのプレスリリースを通じ、残りの2戦に向け「困難な道のりだけれども、僕たちは戦うためにここにいる」と語った。

ドライバーズランキングでトップに立つブラウンGPのジェンソン・バトンに対し、16ポイント差で3位につけているS.ベッテル。ポール・トゥ・ウィンを決め、タイトル争いに望みをつないだ前戦日本GPを、「優勝はいつだって最高の気分だ。でも、日本で優勝できたことには特別な思いがある。その理由は日本のファンだ。大勢のファンがグランドスタンドに残り、僕のために歓声を送ってくれている様子を見たときは鳥肌が立った。それに、鈴鹿は特別なサーキットだ」と感慨深く振り返っている。

第17戦ブラジルGP(10月18日決勝)を前にした過ごし方については、「今週は、サイクリングやテニスなどでたくさん汗を流したが、異なるタイムゾーンを移動する旅になるので、リラックスする時間も取らなければならないと思っている」と話した。

タイトル争いには踏みとどまっているものの、残り2戦で16ポイント差と状況は厳しく、ブラジルGPでJ.バトンがドライバーズタイトルを獲得する可能性も高い。S.ベッテルが最終戦アブダビGPまでタイトル争いに残るには優勝を決め、さらにブラウンGPのJ.バトンが6位以下、ルーベンス・バリチェッロも2位以下に終わった場合のみ。しかしS.ベッテルは、「サンパウロに行くのは楽しみだ。サーキットは最高だし、ファンは明るくてハッピーだし、いいレストランもあるしね。チャンピオン争いも継続しているので、今は最後の2戦を楽しみにしている。ベストを尽くして、最後まで優勝を狙っていくよ! 困難な道のりだけれども、僕たちは戦うためにここにいるんだからね」と最後まで諦めない姿勢を見せている。
M.シューマッハ、S.ベッテルの逆転タイトルを応援

M.シューマッハは母国の後輩S.ベッテル(写真)に逆転タイトルの望みをつないでほしいと期待を寄せている。今週末のブラジルGPは雨の予報も出ており、レースが荒れる可能性もある(C)RED BULL RACING(ISM)

現地時間(以下、現地時間)12日、ミハエル・シューマッハが自身の公式ホームページ上で、ドライバーズタイトルにかすかな可能性を残す母国の後輩ドライバー、レッドブルのセバスチャン・ベッテルを「数字的にはまだ何でも可能だ」と応援した。

今季は残り2戦となったが、ドライバーズ・コンストラクターズの両タイトル争いが続いている状況。M.シューマッハはモータースポーツファンみんなと同じように、自らもラスト2戦がどうなるか楽しみにしているという。

現在フェラーリのアドバイザーを務め、フェリペ・マッサの代役としてF1復帰説が持ち上がるなど、引退した今もフェラーリと密接な関係にあるM.シューマッハ。フェラーリはコンストラクターズランキング3位を、2ポイント差につけるマクラーレン・メルセデスに対して守れるかといった位置だが、「決着がつくまでは終わっていないんだ。最後まで戦わなくちゃいけない。フェラーリにはそれで長年うまくやってきた経験がある。今回もそういうふうになると思っている」と語っている。

そして、「セバスチャンはこの考え方に共感するだろうね。まだタイトル獲得の可能性を残しているんだから。それだけでも十分な成功といえるよ。残り2戦でいいパフォーマンスを見せるために、できることをすべてするのは間違いない。数字的にはまだ何でも可能だ。彼のために祈るよ」とS.ベッテルの走りに期待を寄せていた。
R.バリチェッロ、ウィリアムズとの移籍交渉を認める 

ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロは現地時間(以下、現地時間)13日、ウィリアムズと交渉を行なったことを明らかにし、来季もF1に参戦したいとの思いを語った。同日、『ロイター』通信が報じている。

ただし、R.バリチェッロは、ウィリアムズとすでに契約を締結したという噂については否定し、現在所属しているブラウンGPと契約更新について話し合いをしている最中だと述べている。R.バリチェッロは報道陣に対し、「ウィリアムズとブラウンの間で交渉が行なわれたのは確かで、それは事実だ。でも僕は一枚たりとも契約書にサインしていない」とコメント。「色々言われているのは読んで知っているけど、これは自分がF1に臨むうえでとても特別な時期だということをはっきり言っておきたい」と語り、さらに「数チームが(自分を)試してみようと考えていること、自分がこれから交渉するチームがいくつかあること、自分の状況がこのところよりはるかによくなったことを、今は心からありがたく思っている」と述べた。

今季のドライバーズチャンピオンシップでは、チームメイトで首位のジェンソン・バトンから14ポイント差の2位につけているR.バリチェッロ。最終戦のアブダビGP(11月1日決勝)までチャンピオン争いを伸ばしたいR.バリチェッロとしては、地元サンパウロのインテルラゴスで行なわれる次戦のブラジルGP(10月18日決勝)で勝たなくてはならない。とは言え、ブラジルGPでJ.バトンが3位以上の成績を残せば、R.バリチェッロの結果を問わず、王者の称号はJ.バトンに渡ることになる。母国GPでこれまでR.バリチェッロが残した最高成績は、フェラーリに在籍していた2004年の3位となっている。

そのR.バリチェッロは今後、最も競争力のあるマシンに基づいて自らの将来を決定するという。ブラウンGPは今季コンストラクターズチャンピオンシップで首位に立っており、一方のウィリアムズは6位につけている。

R.バリチェッロは「僕は、自分がドライブしたいマシンを選ぶことができるという、キャリアにおいてとても恵まれた段階にいる。来季に向けてぜひとも競争力のあるマシンが欲しいね」と話すなど、F1参戦ドライバーの中で37歳と最高齢、これまでの出走数も歴代最多だが、今がキャリアのピークだと考えているようだ。

昨年末に、旧HondaがF1からの撤退を発表し、キャリア継続の危機に陥ったR.バリチェッロだが、その後Hondaを引き継いだブラウンGPでシートを獲得して息を吹き返し、チームとともに今季は好成績を挙げてきた。シーズン後半戦では、J.バトンを上回る勢いを見せている。R.バリチェッロはかつてフェラーリ時代に2度、ドライバーズランキングで2位となったこともあるだけに、「今季は自分のベストシーズンだ。過去に巻いた種を収穫する時期にきたんだね」と逆転タイトル獲得を狙っている。
ウィリアムズ、トヨタとのエンジン供給契約を今季限りで終了へ 

ウィリアムズは、現地時間(以下、現地時間)14日にプレスリリースを通じ、エンジン供給を受けていたトヨタとの契約を2009年末で終了することを正式に発表した。来季の搭載エンジンについては近日発表するとしている。

2007年よりトヨタとエンジンパートナー契約を結んでいたウィリアムズ。しかし、今年の夏以降は、エンジン供給契約を前倒しで解除したい意向があることが報道されてきた。

チーム代表のフランク・ウィリアムズ氏は「チームとして我々が非常に困難な時期にあったときに、トヨタは2007年から2009年末までエンジン供給することに歩みより、同意してくれた。トヨタはとてもすばらしいパートナーであり、いつも私たちの独自性を尊重し、最高の技術製品を供給してくれた。このような大企業と働くことができたことを誇りに思うし、ケルンのトヨタチームからのサポートに感謝している。ここ3年間、我々のレースチームで一心に働いてくれたトヨタのエンジニアや技術スタッフへありがとうといいたい」と感謝の意を示した。

一方、トヨタ側も同日付けのプレスリリースで双方が合意に至ったことを伝えた。TMG(トヨタ・モータースポーツGmbH.)会長兼チーム代表の山科忠氏は、「ウィリアムズF1チームとの協業はうまく進み、この提携により、お互いに利益を享受することができた。ウィリアムズの、別の可能性を探したいという申し出を重んじた。ウィリアムズの益々のご発展を祈ります」と述べている。
トヨタの小林可夢偉、いよいよF1デビューへ! 

J.トゥルーリとともに好走を誓う 第16戦ブラジルGPでF1デビューを果たすトヨタのサードドライバー、小林可夢偉が、「自分がグランプリデビューをする機会に恵まれるなんて信じられない」と語っている。現地時間(以下、現地時間)12日、トヨタのプレスリリースが伝えた。

18日の決勝日、ついに大舞台でF1マシンを操る瞬間がやってくる。小林は鈴鹿の予選で脊椎を負傷したティモ・グロックに代わり、ステアリングを握ることが決まった。この内容は先日、東京・お台場の特設会場で開催されたモータースポーツイベント「モータースポーツジャパン2009」で明かされた。思いもよらない形でF1デビューを飾ることになった小林は「自分がグランプリデビューをする機会に恵まれるなんて信じられない」と突然訪れたビッグチャンスに驚きを隠せない様子。「ティモがどれだけレースに戻ることを楽しみにしていたかを知っているので、彼のことは残念だ」と気を使いながらも「厳しい週末になると思うが、チャレンジする準備はできており、チームも全面的に支援をしてくれている」と心は戦闘態勢に入っている。

インテルラゴスでの走行経験のない小林だが、「コンピューターゲームとテレビで見て、レイアウトを知っているので、実際に理解するのにそれほど時間はかからないはず」と未経験の地に臆することはない。急なスポット参戦決定には「数日前は今週末参戦すると思っていなかったので、明確な目標は設定できていない」と戸惑う部分も見せたが、「誇りを持って走り、ミスをしないで完走したい。さらにいい結果が伴えばうれしい」とデビュー戦での好レースを誓っていた。

前戦の日本GPで2位につけるパフォーマンスを見せたヤルノ・トゥルーリは「トヨタはたいていインテルラゴスでは非常に強く、僕もいつも速さを示せる」とブラジルGPでの活躍に自信を見せる。J.トゥルーリは2006年のブラジルGPでは3番手、昨年も最前列の2番手から決勝に臨んでいる。サーキットについては「反時計回りのうえに、コースの半分は非常に高速、残りの半分は高い技術を必要とする、極めてユニークなトラックで、適切なセットアップを上手に見つけなければならない」と分析。F1も残すところ今回のブラジルGPとアブダビGPの2レースのみとなり「今季はとても早く過ぎていく。今年、あと残り2戦だなんて信じられない」と語っていたが、「シーズン序盤のような調子を取り戻し、残りのシーズンを戦いたい」と有終の美を飾ると意気込んでいた。
J.バトン「最大限の結果を得られるよう、ハードに取り組んでいく」

自身初のF1王者をブラジルで決められるかが注目されるJ.バトン(C)Bridgestone Corporation(ISM)

ドライバーズタイトル獲得の可能性をもって第16戦ブラジルGP(10月18日決勝)に臨むブラウンGPのジェンソン・バトンが、現地時間(以下、現地時間)13日にチームのプレスリリースを通じ、「最大限の結果を得られるよう、ハードに取り組んでいく」と語っている。

ドライバーズランキングでトップに立ち、2位でチームメイトのルーベンス・バリチェッロに14ポイント、3位レッドブルのセバスチャン・ベッテルに16ポイントの差をつけているJ.バトン。週末に控えたブラジルGPについて、「これまで何度もサンパウロには来ているけど、今年はブラジルGPがシーズン最終戦ではない初めてのシーズンだ。それでもブラジルGPはエキサイティングな週末になると思う。インテルラゴスにはいつだってすばらしい雰囲気が溢れているし、ブラジルのファンはモーターレース、特にF1に対してはとても情熱的だ。特にインテルラゴスは普通とは違うサーキットで、ドライバーにとってはその挑戦もまた楽しめるものなんだ。反時計回りや、上がり坂でのさまざまな変化、それからバンピーな路面があるため、集中を切らすことができないし、高速の左回りコーナーはさらにフィジカルなチャレンジを要求してくる」と解説している。

そして、「タイトルということを考えれば、僕にとってもチームにとっても重要なレースだ。僕らは最大限の結果を得られるよう、ハードに取り組んでいく。大変ではあるけれど、僕らはみな、それを楽しみにしているよ」と意気込んだ。

一方、母国グランプリを迎えるR.バリチェッロは、「ブラジルGPは僕にとって毎回特別な週末で、母国でレースに臨めることをとても誇りに思っている。僕はインテルラゴスのすぐそばで生まれて、子どものころからあのサーキットによく行っていたし、あそこで6歳のときにカートを始めたんだ。この週末は家族や友人がいて心から楽しめるし、ブラジルのファンの前でレースに臨み、盛大に応援してもらえるのはすばらしいことだよ」と特別な想いをのぞかせている。

サーキットの特徴を、「このサーキットはこの数年で、僕にとって第二の故郷のような存在になっているけど、本当の意味での挑戦はまだ残っているね。今年は僕らのマシンをコースレイアウトに合わせる必要があるし、高速コーナーやタイトなインフィールドセクション、バンピーな路面を最大限に活かすには、セットアップで完全な信頼を手に入れなくてはならない。インテルラゴスには『Curva do Laranjinha(クルヴァ・ド・ラランジーニャ)』のように有名なコーナーがいくつかあり、オーバーテイクに絶好のチャンスもいくつかある。周回の最初の『S do Senna (セナのS字)』に入るところと、ブレーキングをきかせて入る最後のバックストレートの『Descida do Lago(デシダ・ド・ラゴ)』とかね」と話しながら、「この週末はブラジルで、できる限り最高の結果を出すために最善を尽くすよ。ファンにはファンタスティックなレースを楽しんでもらいたいね」と闘志を燃やしていた。

なお、ブラジルGPでJ.バトンが3位以内でチェッカーを受けると、R.バリチェッロ、S.ベッテルの順位に関係なくJ.バトンのタイトルが決まる。
伊紙、小林可夢偉を高評価 

現地時間(以下、現地時間)19日、イタリアの新聞『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が、第16戦ブラジルGPでF1デビューを果たしたトヨタの小林可夢偉を、「こんなデビューは見たことがない」と高く評価している。

前戦日本GPで負傷したティモ・グロックの代役として、ブラジルGPでF1デビューを果たした小林。同紙による10点満点の成績表では、小林は「誰? 名前からして日本人で、23歳。トヨタのテストドライバー。F3で走り、勝ったことがある。鈴鹿で数周走り、その次のレースで優勝経験のあるドライバーとバトルを展開し、その大きな素質を見せつけた。こんなデビューは見たことがない」で『8』とかなりの高得点がつけられた。

ダブルタイトルを決めたブラウンGPは満点の『10』で、「デビューイヤーにタイトルを獲得。マシンが壊れたことはほとんどなく、コンストラクターズタイトルはまったくもってふさわしい」と称えられている。一方でワールドチャンピオンに輝いたジェンソン・バトンに対しては『7』、「5位という結果に対しての点数。そう大したことはせず、他者のミスに助けられて5位だった。それでタイトル獲得。今後、もう少し何かを見せなくてはならない」とやや辛口の評価。チームメイトのルーベンス・バリチェッロは『7.5』だった。

2位表彰台につけたBMWザウバーのロバート・クビサがブラウンGPの次に高い『9』で、「何も失うものがないとはいえ、2位はお手柄」と絶賛されている。優勝したレッドブルのマーク・ウェーバーは「新たなナイジェル・マンセル」との寸評で、また、17番手スタートから3位表彰台まで追い上げたマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンはその点が評価され両者『8.5』となっている。

フェラーリドライバーは、6位のキミ・ライッコネンが「ウェーバーとの接触で希望が消えた。最高のスタートを決めていたが、オープニングラップでフロントウィングを交換するためピットに戻り、レースが台なしになった。こうした状況でありながら、表彰台レベルのペースがあった。『7』」とまずまずだったものの、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは「落ち着いて走っていないのでミスを誘発し、危なっかしい。夢のフェラーリが悪夢になりつつある」で『5.5』と今回の最低点がつけられた。
トヨタ、K.ライッコネンへの来季オファーを認める

今季限りでフェラーリを去るK.ライッコネンに、トヨタが契約をオファーしていることが明らかになった(C)Bridgestone Corporation(ISM)

トヨタは、フェラーリを離脱するキミ・ライッコネンに来シーズンの契約をオファーしたことを明かした。現地時間(以下、現地時間)19日、『ロイター』通信が伝えている。

トヨタ・モータースポーツGmbH.(TMG)のジョン・ハウエット社長は、ブラジルGP終了後の『ロイター』の取材に「我々はそんなにたくさんのゲームをしているわけではない。自分たちにとって金銭的に余裕があるもの、現在のマーケットの中で真剣なオファーだと考えているものを交渉のテーブルに乗せている。我々は彼(K.ライッコネン)とうまく働けるし、彼に速いマシンを与えられると純粋に思う」とK.ライッコネンへのオファーが真剣なものであることを示唆した。K.ライッコネン側のマネージメントはトヨタにさらなる要求をしていると見られ、まだ回答は得られていない。

2007年ワールドチャンピオンのK.ライッコネンは、過去タイトル2連覇のフェルナンド・アロンソと入れ替わりで今シーズン限りでフェラーリを去ることが決まっており、今後についてはまだ決まっていない。しかし、かつて所属したマクラーレン・メルセデスへの復帰が最も可能性が高い選択肢だと思われている。K.ライッコネンは競争力が高いマシンに乗りたいと語っているが、トヨタは2002年のF1参戦以来いまだ優勝がない。

かつてWRC(世界ラリー選手権)では北欧出身のドライバーと好成績を残してきたトヨタだが、フィンランド人のK.ライッコネンとの関係についても、J.ハウエット社長は「ラリー時代、我々は人生を楽しむスカンジナビア人のドライバーととてもいい関係を築いていたし、それはうまくいっている。だから、チームとして我々はそれに合わせられるだろう」と自信を持った。

またトヨタは、ポーランド人でBMWザウバーのロバート・クビサの獲得も狙っていたが、R.クビサは先日ルノーと契約したことが発表された。現在はイタリア人のヤルノ・トゥルーリとドイツ人のティモ・グロックを抱えているが「両ドライバーと我々はまだ一定の話し合いを続けている。ひとつのオファーをヤルノに提示していて、彼自身は金銭的なオファーに不満はないと思うが、最終的な金額が契約上の問題としていくぶんあると思う。それは我々の側から交渉の余地がある問題ではないと思うんだ。たぶん彼は来年もうちのマシンに乗るだろうが、まったくはっきりとはしていない」と現在の交渉の状況について説明した。

ブラウンGPでは、負傷したT.グロックの代役として小林可夢偉がF1デビューし、レース中は一時3番手を走り、さらにタイトルを獲得したブラウンGPのジェンソン・バトンを数周に渡って抑えるなど強烈な印象を残した。

小林についてJ.ハウエット社長は「彼はよく抑えたと思ったし、ジェンソンを抜き返したね。彼は勇敢で、フィジケラを抜くときもよく頑張った。全体的なペースはちょっと遅かったが、とても印象的だったよ。彼のことを真剣に検討するようにと言われるに違いないが、まだペース的にはちょっと遅い。だから、見守らないといけないんだ」と評価し、レギュラードライバーへの起用は時期尚早と判断している。

一方、J.バトンは小林について「僕が思うに、あいつはおかしい、すごくおかしいよ。ただの経験不足だとは思うけど、彼はブレーキングゾーンで何度も動くし、それが厄介なんだ」と非難していた。
J.バトン、ブラウンGP残留を希望 

第16戦ブラジルGPでワールドチャンピオンに輝いたブラウンGPのジェンソン・バトンは、来季もブラウンGPに残ることを希望するも、本格的な交渉はこれからになると語った。現地時間(以下、現地時間)19日、『ロイター』通信が伝えている。

最終戦を残し、自身初のドライバーズタイトルを獲得したJ.バトン。ブラウンGPも参戦1年目でのコンストラクターズタイトル獲得を決めた。しかし、巨額の予算を抱えていた前身チームのHondaが撤退し、限られた資金で今シーズン再出発したブラウンGPの中で、J.バトンも大幅な給与削減を受け入れている。

今季限りで契約が切れるJ.バトンだが、ブラウンGP残留を望んでいる。しかしまた、自身の努力に見返りを求め、ワールドチャンピオンとして給与がより適切なレベルまで戻ることも期待している。各チームがコストを削減し財布の紐を絞る中、全般的にドライバーの給与は下降しているが、メディアではJ.バトンの提示額は年間約800万ポンド(約12億円)に上ると噂されている。

J.バトンは、タイトルを決めたブラジルGPのレース直後に「来年もここにいたいし、今シーズンのように勝利に挑戦できるチームと一緒にいたい。ブラウンならそれができると思うよ。ここにいるみんなは一発屋じゃない。僕たちのチームには、すばらしい才能がある人たちがいるんだ。ほかのチームより大きくないかもしれないが、来シーズンはそれが僕たちの利点となるだろう。チームは縮小しなければならないからね。僕たちは最高の位置にいる。可能な限り今年のマシンに取り組んできたが、来年のマシンにも取り組んできた。ブラウンGPはこれで終わりじゃないよ、間違いなくね」と残留の意志を表し、ブラウンGPが来季も好成績を残せると訴えた。

一方で「でも、来年についてチームと真剣に話し合っていないんだ。このことから離れていたかったからね…… 二日酔いが治ったら、席についてそのことを話し合うよ」と笑顔で語り、本格的な交渉はこれから行なうことを明らかにした。

またブラウンGPのチームCEO、ニック・フライ氏は、J.バトンとの再契約についてインテルラゴスで報道陣に対し「そうなるといいね。彼は我々と一緒にいたがっているし、我々も彼に一緒にいて欲しい。だから出発点はいいんだ。それは、渡れる橋なんだ。出発点は、我々双方がお互い一緒に働きたいと思っていることだ。もしその位置から始めれば、普通は妥協点が見つけられるだろう」と語り、自信を見せた。しかし、タイトル獲得によってJ.バトンの価値がさらに上がることが唯一のマイナス面だとも苦笑いしていた。

さらに、チームの財政面についてN.フライ氏は「我々は過去数ヶ月でかなりの成功を収めたし、このチームと契約したり、このチームの一員となって事実上戦っている人はたくさんいる。だから、その点については心配していない」と問題ないことを強調していた。
F.ブリアトーレ氏、永久追放処分撤回を求め訴訟へ 

ルノーの前マネージング・ディレクター、フラビオ・ブリアトーレ氏がF1界からの永久追放処分撤回を求め、フランス・パリの裁判所に訴訟を起こすことが明らかとなった。現地時間(以下、現地時間)19日、『ロイター』通信が伝えている。

F.ブリアトーレ氏は昨年のシンガポールGPで起きた故意クラッシュ事件で首謀者的役割を果たしたため、FIA(国際自動車連盟)から去る9月にF1界からの永久追放処分を受けた。

F.ブリアトーレ氏は、嫌疑に対する自由公正な弁護の権利が軽視されたと主張している。なお、訴えは20日に裁判所に受理されると、裁判所の広報担当者が明らかにした。

F.ブリアトーレ氏は18日に声明を通じ、永久追放処分の裁定は「法的に不合理」だと主張。さらに、声明では「この件において、FIAはひとりの人物のための報復を強要する手段として使われた」と語られ、裁定を下すFIAの司法機関の長はFIAのマックス・モズレー会長であるので、追放処分は公正な裁判官によって科されたものではないとも訴えている。声明には、F.ブリアトーレ氏がこの裁定に対して損害賠償を請求することも明らかにされている。
R.ブラウン氏「バトンは再び強くなる」

悲願のタイトルを確信したJ.バトン。R.ブラウン氏もその成長に太鼓判を押していた(C)Brawn GP(ISM)

第16戦ブラジルGPでワールドチャンピオンに輝いたブラウンGPのジェンソン・バトンについて、チーム代表のロス・ブラウン氏は「バトンは再び強くなる」と語った。現地時間(以下、現地時間)19日、『ロイター』通信が伝えている。

過去、7度チャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハとともにベネトンやフェラーリで多くのタイトルを獲得したR.ブラウン氏は、J.バトンが新たなタイトルをもたらしたブラジルGP終了後、報道陣に対し「過去に一度もワールドチャンピオンを争ったことのない男がここにいる。彼は大きなリードを持っていたが、みんながそれを少しずつ削り取っていった。彼は持ちこたえたし、彼はワールドチャンピオンだ。その状況で彼は再びもっと強くなるだろうと思う」と新王者がさらなる成長を遂げると予測した。

J.バトンはタイトル決定翌日の19日、滞在先のホテルで取材に応じ「今朝目が覚めて、自分がワールドチャンピオンだとわかったときは、将来に向けて自信が持てる気持ちになるよ。将来何が起こるかはわからないし、今のところそれついては考えていないので気にしていない。僕はこの瞬間について考えているし、この瞬間を長い間楽しむつもりだ。僕たちは2週間後にアブダビでレースをする。もちろん、僕はそこで最高の結果を挙げたい。でも、まだ今のところそれについては考えていないんだ。だけど間違いなく、それが生涯で自分が手に入れたいものだったら、自分を強い人間にするだろう」と、王座獲得の喜びを噛みしめていた。

昨年タイトルを獲得したマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンに続く、イギリス人10人目のチャンピオンとなったJ.バトン。1996年にイギリス人8人目のF1王者となったデーモン・ヒル氏は、イギリスの公共放送『BBC』ラジオでJ.バトンについて語り「彼は人の心を引き付ける笑顔を持ったプレイボーイのワールドチャンピオンだ。みんな喜んでいると思うよ。彼は真剣に受け止めていないと非難されていたが、内面ではどれほど真剣なのかをみんなに証明したと思う」と祝福した。

さらに、自らのタイトル獲得のときを振り返り「受け入れるのが難しいんだ。最初はすべてがただ狂ったような感じで、何が起こっているかをあまり理解できない。2、3日経ったときに、私はホテルの部屋かどこかにいて、目が覚め、すべてが終わって自分がやり遂げたことに気づくんだ。そのときにすべてが現れると思うよ。遅れた反応なんだ。すぐに順応できるものじゃない。事実上完全に手に入らないと思えたこの目標のため、あまりにも長い時間を懸命に努力してきたと思うからね。ジェンソンとルイスの場合、彼らは子どものころから始めていた…… そして目標を手に入れ、一度その目標が通り過ぎたら、自分が実際に信用してきた考え方を見直すのはとても難しいんだ。取り除けないんだよ」とチャンピオンの重みについて論じていた。
FIA会長候補のA.バタネン氏、FIAへの訴えを取り下げる 

FIA(国際自動車連盟)会長選挙の手順の不公平さを訴えていた候補者のアリ・バタネン氏だったが、新たな選挙手順を承認し、その訴訟を取り下げたことが明らかになった。現地時間(以下、現地時間)20日、『ロイター』通信が伝えている。

フィンランド人で元WRC(世界ラリー選手権)王者のA.バタネン氏は、フェラーリの元チーム代表ジャン・トッド氏と退任するマックス・モズレー会長の後任の座を争っている。なお、FIA会長選挙は来たる10月23日にフランス・パリで行なわれる。

しかし、M.モズレー会長は公然とJ.トッド氏を支持。A.バタネン氏は「中立の原則がFIAによってつねに軽視されている」との不満を述べた文書をM.モズレー会長へ送付し、先週それをFIAが公表した。A.バタネン氏はその文書の中で、M.モズレー会長をその原則に「違反した」最初の人物だと非難している。

一方、M.モズレー会長は文書でそれに回答し、その内容もFIAが公表。その中で、批判に対して驚きを表していたが、あらためてJ.トッド氏支持を表明していた。

またA.バタネン氏は先週、FIA会長選挙の透明性についての保護条項を求め、パリの裁判所に裁判申請を提出していた。

しかし、FIAは20日、声明を通じ「間もなく行なわれるFIA選挙の手順を承認する今日の会議を経て、アリ・バタネンは裁判申請を取り下げた。FIA会長マックス・モズレーが議長を務めた会議で、両候補者はFIAが提案した投票手順の公平性を承認した」と発表し、FIAが提案した新たな選挙手順をA.バタネン氏が認めたことを明らかにした。

声明には、投票手順の中に選挙を監督する担当者がつくこと、投票用紙を書くための個別の投票エリアを設けること、選挙前に各候補者が自らの主張を述べるための最大15分間の時間が与えられることが盛り込まれていることも記されている。
MotoGP王者V.ロッシ、再びラリーに参戦 

MotoGP王者、ヤマハのヴァレンティーノ・ロッシが再びWRC(世界ラリー選手権)に参戦することが明らかになった。現地時間(以下、現地時間)21日、イタリアの新聞『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙、『ロイター』通信などが報じている。

2002年のウェールズ・ラリー、2006年のラリー・ニュージーランド、昨シーズン最終戦のウェールズ・ラリーなど、何度かWRCにスポット参戦していたV.ロッシ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、次の予定は2010年3月に開催されるメキシコ・ラリーで、昨年のウェールズ・ラリーと同じくフォード『フォーカス』を駆るとのこと。

V.ロッシは、「これは2011年にレギュレーションが変更される前に参戦する最後のチャンスなんだ。この機会を逃すなんてできないよ」と意気込んでいる。
FIA、来季の暫定カレンダーを発表 伝統のモナコGPが開催日変更に

伝統のモナコGPが来季は1週間前倒しとなり、5月16日開催となることが承認された(写真は今年のモナコGP)(C)Bridgestone Corporation(ISM)

現地時間(以下、現地時間)21日、FIA(国際自動車連盟)が2010年の暫定カレンダーを発表した。来季のモナコGPの決勝を5月16日とすることを承認した一方、カナダGPとイギリスGPについては不確定のままとなっている。同日、『ロイター』通信が伝えた。

FIAは声明を通じ、WMSC(世界モータースポーツ評議会)が21日にパリで会合を開き、F1最大の見所とも言えるモナコGPの日程を1週間前倒しすることで合意したという。モナコGPについては、その後に控えるトルコGPまで日が少ないため、搬送面で大きな問題を抱えていると各チームが訴えたことから、レースの前倒しが決まった流れだ。

FIAはさらに、ブラジルGPとアブダビGPの日程を入れ替えることについても、それぞれのレース主催者の合意待ちではあるものの、大筋で承認したことを明らかにした。アブダビは来月11月1日に今季初開催されることに加え、F1最終戦として初めて夕方から夜にかけてレースが行なわれる地でもある。合意が得られれば、アブダビが2年連続で最終戦の舞台となる。

なお、FIAの声明には、「カナダGPとイギリスGPについては、近いうちにFOM(フォーミュラワン・マネージメント)から確認が得られる見込み」と記されている。

来季のイギリスGPはシルバーストンからドニントンパークに場所を移して行なわれる予定となっているが、F1の商業面を支配するFOMのバーニー・エクレストン会長は、ドニトンパーク側に対し11月26日までに財務保証を行なうよう猶予を与え、それが叶わない場合はレース開催の権利を失うとしている。ドニントンパークが規約違反となった場合は、シルバーストンがレース開催の権利を得ることになる。

今季のカレンダーに入っていなかったカナダGPは、6月13日に決勝開催としてカレンダーに復帰の予定となっているものの、契約面での交渉が続いており、まだ開催決定には至っていない。

FIAは、最終的な日程は12月に発表するとしている。

■2010年F1カレンダー(10月21日発表版)

開幕戦バーレーンGP(3月14日)

第2戦オーストラリアGP(3月28日)

第3戦マレーシアGP(4月4日)

第4戦中国GP(4月18日)

第5戦スペインGP(5月9日)

第6戦モナコGP(5月16日)

第7戦トルコGP(5月30日)

第8戦カナダGP(6月13日)※FOMとの契約交渉の完了が条件

第9戦ヨーロッパGP(スペイン・バレンシア)(6月27日)

第10戦イギリスGP(7月11日)※サーキットの承認が条件

第11戦ドイツGP(7月25日)

第12戦ハンガリーGP(8月1日)

第13戦ベルギーGP(8月29日)

第14戦イタリアGP(9月12日)

第15戦シンガポールGP(9月26日)

第16戦日本GP(10月3日)

第17戦韓国GP(10月17日)

第18戦アブダビGP(10月31日)

最終戦ブラジルGP(11月14日)

※日付は決勝日、日程等は変更される場合あり
WRC王者S.ローブ、今季F1デビューならず 

WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンのセバスチャン・ローブは、今シーズンのF1最終戦アブダビGPへの出場を断念した。FIA(国際自動車連盟)が、F1に参戦するために必要なスーパーライセンスを発給しなかったためである。現地時間(以下、現地時間)21日、『ロイター』通信が報じている。

11月1日に決勝を迎えるアブダビGPに、トーロ・ロッソから出場する計画を見送ることとなったフランス人のS.ローブ。21日に自身のホームページ上で、「なにも後悔はないよ。どうしても出たかったわけではないからね。僕の唯一の心残りは、それを(F1に出場)していたら、きっと楽しかっただろうなということ」とコメントした。

シトロエンのドライバーであるS.ローブは今週末、WRCのシーズン最終戦の地イギリスで、6度目の世界タイトルを賭けた戦いに臨む。フォードのドライバーで現在チャンピオンシップ首位のフィンランド人、ミッコ・ヒルボネンを1ポイント差で追う。
元F1王者M.シューマッハ、ブラウンGPを祝福 

元F1王者のミハエル・シューマッハは、今年のタイトルを獲得したジェンソン・バトンとブラウンGPを祝福し、またタイトル争いに敗れたS.ベッテルにもエールを送っている。現地時間(以下、現地時間)21日、F1の公式サイト『Formula1.com』が伝えている。

M.シューマッハにとって、ブラウンGPのチーム代表ロス・ブラウン氏は1994、1995年のベネトン時代にともに2年連続でタイトルを獲得し、その後1999年〜2004年はフェラーリでも5年連続タイトルを獲得した名パートナーだった。

M.シューマッハは自身のウェブサイトを通じ「ジェンソンとロス、そしてチーム全員におめでとう。彼らが今年成し遂げたことを僕は心から尊敬している。彼らがたどってきた道すじを見ただけでも、これがどんなにすごいストーリーなのかわかるよ。わずか1年前、彼らはすべてが終わったと思っていた。ロスのことは特にうれしく思う。今となっては、彼のことはあまりにも長い間知っているからね。彼はこの成功にふさわしいよ」とR.ブラウン氏への賛辞を惜しまなかった。

また母国ドイツの後輩ドライバー、S.ベッテルに対しては「もちろん、セバスチャンのことはすごく残念だけど、彼にはまだたくさんの時間がある。彼はすばらしいシーズンを過ごしたし、ワールドチャンピオンになるためのすべてを持っていることを証明した。今のあらゆる失望を彼は忘れてはいけない。もちろん、今のところは違ったように見ているだろうし、この週末のことを飲み込むのには数日必要だろう。でも将来、彼からたくさんのすばらしいものが見られることを信じているよ」とアドバイスを送り、期待を新たにしていた。
J.バトン、チームファクトリーでスタッフに感謝

今年獲得した6つの優勝トロフィーを前に、チャンピオン獲得に誇らしげな表情のJ.バトン(C)Brawn GP(ISM)

F1新王者となったブラウンGPのジェンソン・バトンがイギリス・ブラックリーのチームファクトリーを訪れ、スタッフたちに感謝の気持ちを表現した。現地時間(以下、現地時間)21日、ブラウンGPのプレスリリースが伝えている。

タイトルを決定したブラジルGP後の2日間、J.バトンはチームメイトのルーベンス・バリチェッロの自家用飛行機でブラジルからイギリスに帰国すると、ロンドン郊外のブルーウォーター・ショッピングセンターに直行し、ファンイベントや記者会見に主席するなど非常に忙しい日々を過ごした。

その後、ようやくブラックリーのファクトリーへ向かい、今年獲得した6つの優勝トロフィーを前にシャンパングラスを手にとり、乾杯の音頭をとった。ファクトリーのホールにはJ.バトンがレース後の無線で歌っていたクイーンの曲「We Are The Champions」が流され、祝福のために集まった450人のスタッフから鳴り響くような歓迎を受けた。

J.バトンは「(歌ったせいで)だから、レース後2日間は声が出なかったんだ! 今日僕はチームのみんなにすごく頑張った、そしてありがとうと言うために本当にここにいるんだ。僕たちはこれらの成果のために、何年間もすごく一生懸命頑張ってきた。何人かはさかのぼること1998年の設立当初からここにいるし、僕はその旅の途中の2003年にやってきた。でも、全員がたくさんの努力を注いでくれたんだ。非常に困難な時期が何度となくあったことを僕は知っているし、冬の間は僕たちがここにいるなんてまったく思えない時期もあった。このすばらしいマシンに取り組んでくれた人が全員ここにいられるわけじゃないのはとても残念だ。でもチームは存続するために縮小しなければならなかったし、今シーズン僕たちは一緒にケタ外れにすごいマシンを作り出したんだ」と前身のB・A・R時代やHonda時代のことを振り返り、すでにチームを去ったスタッフにも感謝の言葉を述べた。

この日はチームメイトのルーベンス・バリチェッロやチーム代表のロス・ブラウン氏は不在だったが、J.バトンは「1年目でコンストラクターズとドライバーズのチャンピオンを獲得することは、特にあれほど厳しかった冬の後だけに、すばらしい成果だ。ジェットコースターに乗ってるような気分だったよ。最初の数戦はすばらしかった。朝飯前のように見えただろうけど、実際はそうじゃなかったんだ。それからは厳しいレースがいくつか続いた。特に僕自身だけでなく、チームとしてもそこで苦戦していた。でも、僕たちは一生懸命反撃したし、マシンの改善が必要だったときは君たちみんながやってくれたんだ。重要な時期にルーベンスがバレンシアとモンツァでさらに2勝してくれたことが、僕たちの士気を後押ししてくれたし、マシンが本当にどれだけ速かったのかを証明した。僕たちにはロスという最高のリーダー、すばらしいリーダーがいる。『ビッグベア(R.ブラウン)』は今日ここに来れないけど、彼がいつ戻ってくるかは知っているし、彼は君たちとお祝いするだろう」と両者への感謝の気持ちも表していた。

さらに「僕たちは、先週末のブラジルでこれらのチャンピオンシップにふさわしいことを証明した。僕たちはすごく懸命に戦ったし、必要なときに結果を獲得したようなチャンピオンシップシーズンだった。厳しいレースもいくつかあったけど、つねにできる限り最高の仕事をしてきた。だから、2009年の新F1チャンピオンとしてグラスを合わせてもいいんだ。僕たちは達成しようと目指したことをやり遂げた。実際、僕たちがそこにいると実感するのに少し時間がかかるだろう。今日君たちとここで勝利を祝っていることは僕にとって大きな意味があるし、この瞬間を心から楽しみたい。僕たちの成功に対する君たちのすばらしい貢献に本当にありがとう」と感慨深い様子で語っていた。
ドニントンの資金集めに暗雲、イギリスGP開催が不透明に 

来季からイギリスGP開催を予定しているドニントンパークが資金集めに苦しんでいることが明らかになり、F1開催に不安を投げかけている。現地時間(以下、現地時間)23日、『ロイター』通信が伝えている。

2010年から17年間のレース開催契約を持っているドニントンパークだが、23日、声明を通じ「ドニントン・ベンチャーズ・レジャー・リミテッドは、ドニントンパークでのF1再開発コストを補うための1億3,500万ポンド(約204億円)の債券取り引きが不成功に終わったと結論づける。予想よりも高いレベルの関心があり、初期の徴候は前向きだったにもかかわらず、先週シティ・グループとともに売り出した債券は、今日の最終期限を前に十分な出資金を得ることができなかった。サーキットの将来の計画に関する情報は、まだお伝えできない」と発表した。

F1の商業面を支配するFOM(フォーミュラワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン会長は、ドニントンに対し26日の正午まで再び最終期限を延長し、契約違反を修正する猶予を与えた。

またB.エクレストン会長は、今季限りで契約が切れたシルバーストンがイギリスGPを取り戻すチャンスをオファーされるだろうとも語っている。

F1の暫定カレンダーはFIA(国際自動車連盟)によって21日に発表されたが、7月11日に予定されているイギリスGPは条件付きとなっていた。

ドニントンは、すでにMotoGPの開催権をシルバーストンに明け渡すことが決まっているが、5年間に及ぶサーキット改修に1億ポンド(約150億円)を投資すると約束していた。
FIA会長選挙、元フェラーリのJ.トッド氏が大勝

FIA新会長に決定したJ.トッド氏。M.シューマッハの入閣も示唆した(写真はフェラーリ時代)(C)Shell(ISM)

現地時間(以下、現地時間)23日、FIA(国際自動車連盟)の会長選挙が行なわれ、フェラーリの元チーム代表ジャン・トッド氏が元WRC(世界ラリー選手権)王者のアリ・バタネン氏に大勝し、次期会長となることが決まった。『ロイター』通信が伝えている。

選挙後、FIAは「ジャン・トッドは、パリでのFIA年次総会によって任期4年間のFIA会長に選出された」との声明を発表した。

得票数はJ.トッド氏が135票、唯一の対立候補だったA.バタネン氏が49票と大差で、棄権は12票だった。この結果、J.トッド氏が前任のマックス・モズレー氏に代わりFIA会長の席に座ることになった。FIA会長職は世界のモータースポーツ界で最も権力のある地位で、日常の自動車業界の問題も対象とする。FIAは世界132ヵ国、約1億人の自動車利用者を代表する221の加盟自動車クラブで構成されている。

選挙運動中、M.モズレー氏はF1の商業面を支配するFOM(フォーミュラワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン会長とともに、J.トッド氏を支持していた。M.モズレー氏は1983年からFIA会長を務め、昨年は性的スキャンダルが話題となったこともあった。なお、M.モズレー氏は今後もFIA議会に留まることになる。

フランス人で現在63歳のJ.トッド氏は、かつてWRCにコ・ドライバーとして出場し、その後チーム運営を手がけるようになった。WRCのプジョーのチーム代表を経て、F1のフェラーリのチーム代表を務め、黄金時代を築いた。

J.トッド氏は、選挙後の記者会見で「私は行動が好きで、物事を前に進めるのが好きだ。こんなに多くの国が私を選んでくれたのがわかって、本当にうれしい。しかし、すべてはこれからやらなければいけないんだ。選挙の日は終わり、全員が同じ目標を共有しなければならない。私を支援しなかった人も含め。誰に対してもドアを閉ざすつもりはない」とA.バタネン氏とも協調する姿勢を示した。

さらにJ.トッド氏は「第一の人物として私がF1を運営するつもりはないので、コミッショナーを任命したい。問題を過小評価したくないが、私のキャリアでの成功はつねにチームの中に適切な人たちがいたことだったのだ」とFIA内の権限の多くを委譲する考えがあることも明らかにした。

また、フェラーリ時代にともに5度のタイトルを獲得し、選挙でもJ.トッド氏を支持した元F1王者のミハエル・シューマッハと協力する考えがあることも明かし「彼は息子のようなものだ。私の隣にはつねに彼のための場所があったし、今後もそうだろう」と語っている。
A.バタネン氏、FIAの体質を批判 

FIA(国際自動車連盟)会長選挙で、ジャン・トッド氏に大差で敗れたアリ・バタネン氏は「この体制を新しくするのはとても難しい」とFIAの古い体質を批判した。現地時間(以下、現地時間)23日、『ロイター』通信が伝えている。

元WRC(世界ラリー選手権)王者で欧州議会議員を務めたこともあるA.バタネン氏は、マックス・モズレー前会長時代と決別するため変化と透明性のある統治を政治要綱に掲げ立候補した。

しかし、J.トッド氏の135票に対しわずか49票しか獲得できなかったことについて、A.バタネン氏は報道陣に対し「これほど大多数がジャン・トッドに投票するとは予想していなかった。もっと多くの人が私に投票すると思ったが、どうやら(各国の自動車クラブの)代表たちはプレッシャーを感じていたようだ。この体制を新しくするのはとても難しいね。私はFIAがより民主的になることを願っているが、今のところそれはただの希望的観測だ」と語り、旧態依然としたFIAの体質を非難した。

また過去数年間、何度もM.モズレー前会長と衝突してきたF1チーム側は、以前はJ.トッド氏が新会長となることに懸念を表明してきた。しかし選挙を終えて、F1チームの団体であるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)の会長を務めるフェラーリのルカ・ディ・モンテツェーモロ社長は、FOTAの声明を通じ「ジャン・トッドの新しい役割を祝福したい。彼の能力、熱心さ、責任感を私はつねに高く評価してきたからだ。彼の指導のもと、連盟(FIA)が活気を取り戻し、対話、そしてチームやFOTAとの建設的な協力に対して開かれた環境を復活させ、その上でレギュレーションや全体的な環境の安定性を確保すると信じている」とJ.トッド氏の新政権に期待を寄せていた。

なお、J.トッド氏にとってL.ディ・モンテツェーモロ社長はフェラーリ時代の上司でもあった。
BMWザウバー、現体制最後のレースに臨む 

今季限りでBMWが撤退するため、最終戦アブダビGP(11月1日)が現体制での最後のレースとなるBMWザウバー。ロバート・クビサとニック・ハイドフェルドの両ドライバーが、その胸中を語った。現地時間(以下、現地時間)23日、チームのプレスリリースが伝えている。

チームの売却先は決まっているものの、来季の参戦はリザーブ扱いとなっており、将来に不安を残しているBMWザウバー。

前戦ブラジルGPで今季初表彰台を獲得し、チームへの恩返しをしたR.クビサは「僕は今までアブダビのサーキットに行ったことがないんだ。シミュレーターもないから、インターネットや何度かあった説明会でしかコースを知らない。コースはとてもおもしろそうだね。施設やサーキット周辺の建物は特にすばらしそうだ。でも、F1マシンでコースを1周走る前は、サーキット自体を判断するのはかなり難しいね。でももちろん、以前にもこの状況があったのは知っている。2008年はバレンシアとシンガポールが2つとも、カレンダーの中で新参だった。幸運にも、僕は自分自身のことを、直ちにいいペースで走るのにあまり走行時間を必要としないドライバーだと考えている。金曜日はコースを理解し、できるだけ多くのことを学ぶために、コース上にたくさんのマシンが出てくるだろう。そこへ行くのが本当に楽しみだよ」とヤス・マリーナ・サーキットについての見通しを語った。

そして、すでにルノーへの移籍が決まっているR.クビサだが「このチームでの僕の最後のレースになるけど、来年再びグリッドで彼らに会えると心から願っているんだ」と自らがF1デビューを果たしたチームとの来季の再会を誓った。

チーム設立以来のメンバーであるN.ハイドフェルドは、アブダビGPについて「もう一度夏を味わえるのはとてもうれしいし、僕は家族と一緒に2、3日早くアブダビに向かうんだ。新しいサーキットは本当にワクワクする。すでに行ったことのある人はみんな、すごいところだって言ってるね。新コースのよさを知るのはいつも最高だと思うよ。シミュレーターがないことがほかの新サーキットで不利になったことはなかったし、だから最初にガレージを出て走り出したときにさらに興奮するんだよ」とサーキットへの期待を表していた。

さらに、チームの最終戦に向けての思いを「今回は、チーム内の僕たち全員にとってすごく特別なレースになるだろう。今のところ、僕はさよならを言う気持ちにあまりなれないんだ。でも、間違いなくそれはアブダビで変わるだろうし、おそらくとても感情的になるだろう。このチームが2010年にすぐにでもグリッド上に居場所を与えられることを心から願っている」と感慨深く語っていた。なお、N.ハイドフェルドの移籍先についてはまだ明らかになっていない。
来季イギリスGP、シルバーストンで存続できるか? 

来季のイギリスGP開催を巡り、F1の商業面を支配するFOM(フォーミュラワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン会長とシルバーストンが交渉に入ったという。現地時間(以下、現地時間)23日、イギリスのモータースポーツ専門誌『Autosport』(電子版)が伝えている。

2010年はドニントンパークで開催される予定だったイギリスGP。しかし2010年から17年間のレース開催契約を持っているドニントンパークは、23日に声明を通じ、「最終期限を前に十分な出資金を得ることができなかった。サーキットの将来の計画に関する情報は、まだお伝えできない」と資金集めに苦しんでいることを明かしていた。

こうした流れの中、シルバーストンとB.エクレストン氏の交渉が開始されたが、『Autosport』誌によると情報筋は「シルバーストンは本気で、前進する準備もできているが、しかし現状では、実現可能な契約はまだ提示されていない」と語ったとのこと。また、B.エクレストン氏から提案された契約は、18ヶ月前に商業的発展が見込めないとのことでシルバーストンが拒否したものと酷似しているとも明かしており、そう簡単には契約締結には至らない様子だった。
メルセデス首脳「お金にこだわるドライバーはいらない」 

メルセデス-ベンツ・モータースポーツ副社長のノルベルト・ハウグ氏は、来季マクラーレン・メルセデスでルイス・ハミルトンのチームメイトとなるドライバーの選定について、「お金にこだわるドライバーはいらない」と語った。現地時間(以下、現地時間)24日、イギリスのモータースポーツ専門誌『Autosport』(電子版)が伝えている。

L.ハミルトンのマクラーレン残留は確定しているものの、もう1人のドライバーは依然不透明となっているマクラーレン。ヘイッキ・コバライネンが残留する可能性もあるが、フェラーリの離脱が決まっているキミ・ライッコネン、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、ブラウンGPのジェンソン・バトンらが候補と目されている。

N.ハウグ氏は『Autosport』誌に対し、「キミは1つの選択肢だが、ほかの選択肢も多くある。確かなことは、お金にこだわる者は我々にふさわしくない。それが誰であろうとも。誰の名を挙げるつもりもないが、我々が求めているのは成功を目指す者からの確約であって、『自分は一流だから多額を支払うように、そうすればそちらのために走る』という者からではない。チームとしてはドライバーがハングリーで、意欲があり、集中していて、まずは多くのお金を得ようとしているのではないと納得する必要がある」との見解を示した。
最終戦アブダビGP、チケットは完売 

今季初開催される最終戦アブダビGP(11月1日決勝)のチケットが完売したことが明らかになった。現地時間(以下、現地時間)25日、イギリスのモータースポーツ専門誌『Autosport』(電子版)が伝えている。

中東2番目の開催地として2009年のカレンダーに初登場したアブダビGP。最終戦の舞台であり、決勝は現地時間の夕方5時にスタートという、夕方から夜にかけてのレースとなる。5万席に及ぶグランドスタンドのチケットが完売したことを受けて、ヤス・マリーナ・サーキットCEOのリチャード・クレーガン氏は、「地元、国内、そして海外からの驚くべき反響があり、どのチケットも完売した」とコメント。

さらに、「何もかもが初めての歴史的なレースになる。ヤス・マリーナ・サーキットでの初のF1、F1初の昼から夜にかけてのレースであり、アブダビGP初年度の勝者としてF1の歴史に名を残すのは1人だけだ。イベントに参加するすべてのファンに、忘れられないような体験をしてもらうつもりだ」と初開催への意欲を述べた。
ブラウンGPのR.ブラウン代表、J.バトン残留を確信 

マクラーレン・メルセデス移籍の噂話も浮上しているブラウンGPのジェンソン・バトンに関し、ブラウンGPのチーム代表ロス・ブラウン氏が残留に自信を見せている。現地時間(以下、現地時間)25日、『ロイター』通信が報じている。

イギリスの公共放送『BBC』ラジオの取材を受けたR.ブラウン氏は渦中のJ.バトンについて「ジェンソンは間違いなく偉大なドライバーであり、ドライバーの補充が十分でないチームにとってはターゲットになるに違いない。我々はジェンソンにチームに留まってもらいたいし、解決案が見つかると思っている」と語っている。

今シーズン開幕前、J.バトンはチームがHondaからブラウンGPに生まれ変わる過程で500万ポンド(約7億円)と見られる年俸の大幅カットを受け入れたが、ワールドチャンピオンになったことで昇給を要求。R.ブラウン氏は「ジェンソンとの契約は残っているが、確かにそれはワールドチャンピオンにふさわしいサラリーでなないし、10ヶ月前よりもはるかに強くなったチームにふさわしいサラリーじゃない。我々はジェンソンとともに我々の懐具合と、彼が自分のステータスと将来に対する貢献度に対してフェアだと思えるラインのバランスをはかっているんだ」と話し、J.バトンの要望に可能な限り応えられるよう年俸の調整に入っていることを明かした。

そして、J.バトンの残留を確信しているかとの質問には「物事に100%というのはないが、99%そうなると言えるよ」と答え、J.バトンの引き止めに自信をのぞかせていた。ブラウンGPは今月30日に開幕する最終戦アブダビGPの前に契約問題を解決したいと希望している。
L.ハミルトン、初開催のアブダビGPで有終の美を誓う 

2009年シーズンの最後を飾るアブダビGPは現地時間(以下、現地時間)10月30日から11月1日にかけて行なわれるが、後半戦で誰よりもポイントを挙げてきたマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが有終の美を飾ろうと士気を高めている。

開幕戦オーストラリアGPからドイツGPまでの9レースではわずか9ポイントしか稼げていなかったものの、第10戦のハンガリーGPで優勝したのを皮切りにパフォーマンスを上げ、最終戦を前にポイントを49にまで重ね、ドライバーランキング5位に浮上してきたL.ハミルトン。アブダビGPに向けては「僕たちはファンタスティックなシーズン後半を送ってきているので、勝ってシーズンを終われればパーフェクトだね。そうしたら2010年シーズンに向けてモチベーション高く、盛り上がっていくような冬になるね」と公式ホームページ上で語り、有終の美を誓っていた。

F1初開催となるヤス・マリーナ・サーキットについては「アブダビは我々にとって有利なコースだってことをすべてのものが示している。たくさんの低速コーナーがあって、そのあとにロングストレートが続く。これはKERS(運動エネルギー回生システム)にとても有利な状況だ。(2010年の廃止が合意されている)KERSのラストレースになりそうなので、パーフェクトな結果でお蔵入りにできたら最高だし、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのシステムを最高の状態に仕上げるために全力を尽くしてくれたすべてのエンジニアにとっても、ふさわしい別れになるんじゃないかな」とコメントし、KERSが勝敗の鍵を握ると見ていた。

一方、チームメートのヘイッキ・コバライネンは「(前戦の)ブラジルは非常に激しいレースだったし、アブダビではポイントを取って終わり、コンストラクターズ(ランキング)3位のポジションを確保すると誓っている」とコメント。さらに「コースを見た感じでは好感触を得ているよ。最初に高速コーナーがいくつかあって、それから低速のテクニカルセクションが最後に向かって出てくるんだ。オーバーテイクは難しいトラックに見えるけど、設備はすごい。全体的にワールドクラスだね。夕方のレースというアイデアもとてもいいと思う。シンガポールはナイトレースのハイスタンダードになったけど、アブダビはF1の新たなスタンダードを築くような気がする。待ち切れないよ」と話し、新サーキットでの初レースを待ちわびている様子だった。
トヨタ、最終戦のドライバーは小林可夢偉? 

T.グロック? トヨタは最終戦アブダビGP(11月1日決勝)に出走するドライバーをティモ・グロック、小林可夢偉のどちらにするか、現地時間(以下、現地時間)27日に決めるという。26日、イギリスのモータースポーツ専門誌『Autosport』(電子版)など海外複数メディアが伝えた。

今月3日に行なわれた日本GP公式予選でクラッシュを喫し、左足に切り傷などを負ったため大事を取り日本GPを欠場したT.グロック。しかしその後、脊椎の損傷が判明したため前戦ブラジルGPも欠場。ブラジルGPにはサードドライバーの小林が代わりに出走し、F1デビュー戦ながら一時は今季のダブルタイトルを獲得したブラウンGPのジェンソン・バトンを抑え込むなど印象的な走りを見せていた。

『Autosport』誌によると、医者の見解ではT.グロックの回復具合は最終戦に間に合わない模様だが、チーム側は復帰を期待しているとのこと。T.グロックが出走できないと判断されれば、最終戦は再び小林が代役を務めることが確実視されている。
D.クルサード「最終戦のコースは挑戦し甲斐が大いにある」 

元F1ドライバーのデビッド・クルサードが、最終戦アブダビGP(11月1日決勝)の舞台、ヤス・マリーナ・サーキットについて、「最終戦のコースは挑戦し甲斐が大いにある」と印象を語っている。現地時間(以下、現地時間)26日、『ロイター』通信が伝えた。

今月初めに2シーターカーでサーキットを走行したD.クルサードは、「このコースは挑戦し甲斐が大いにあるよ。第一に、トルコやバーレーン、上海といったコースよりも覚えるのが難しい」と話す。

狭く曲がりくねった、アブダビの港湾に面したコースレイアウトは、新しい要素をいくつも含んでいる。反時計回りのコースをまたぐようにホテルが建ち、ピットレーン出口は狭い左カーブの後にトンネルを抜けてコースに戻るといった具合。そして衝撃吸収性に優れたテックプロ社のセーフティバリアを利用したことにより、ランオフエリアもまた幅が狭い。

「なによりも驚いたのは、真の市街地サーキットの醍醐味を味わえるということだ」とコメントするD.クルサードは、イギリスの公共放送『BBC』の解説者として最終戦にも赴くことになっている。

さらに、「何人かのドライバーが、『ここはちょっと狭そうだ』と言うだろうね。色々な意味で、彼らはたっぷりとランオフエリアのあるコースで走ることに慣れてきてしまったんだ。そして(日本の)鈴鹿にやってきたら、あそこはランオフがそう広くないコースだから、若いヤツらは(マシンを)ウォールに投げつけるようにぶつけてしまう。実際、F1にはランオフが狭いという要素が必要だと思うよ。コースオフしたことに対するペナルティが必要だね。負傷するハメになるような大事故でなかろうと、その代償は支払うべきだ。そして、このコースのセーフティバリアによって、FIAの安全基準の定義は塗り替えられたと思う」とも述べた。

なおD.クルサードは、ピットレーン出口に関してはあまり感心しなかった様子で、『ちょっと馬鹿げている』と評している。

アブダビGPは夕方にスタートし、夜間に終了する初めてのレースとなる。そのため、コース中が終始投光照明に照らされるが、それは砂漠の砂と同様に様々なトラブルを発生させる可能性を秘めている。D.クルサードは、「誰もがそれに対応し、グランプリを完走するつもりでいる。しかし、間違いなく夜間ドライブよりも難しくなるだろう。単にそれだけのこと。一般車で街中をドライブするときと同じだよ。でも、それは不可能かい? もちろん違う。となれば、それをこなそうとするだろう。チャレンジングなレースになるかって? 決まってるさ。明るい日中にスタートして、徐々に暗さを増す中へと消えていくんだからね」と語った。
小林可夢偉、最終戦アブダビGPもトヨタから出場決定!

T.グロックの最終戦アブダビGPの欠場が発表され、前戦ブラジルGP同様にJ.トゥルーリ(左)、小林(右)のコンビで挑むこととなった(C)Toyota Motorsport GmbH.(ISM)

トヨタは現地時間(以下、現地時間)27日にチームのプレスリリースを通じ、終戦アブダビGP(11月1日決勝)にはティモ・グロックに代わり小林可夢偉が出走すると発表した。

第15戦日本GP公式予選のクラッシュで脊椎を損傷し、日本GPと前戦ブラジルGPの2戦を欠場していたT.グロック。ブラジルGPではサードドライバーの小林が代役を務めていたが、引き続き最終戦でも小林が起用されることとなった。

トヨタ・モータースポーツGmbH.(TMG)のジョン・ハウエット社長は、今回の経緯を「ティモの印象的な2回の表彰台獲得を含めた今シーズンの最終戦にあたり、ティモが走れないこととなり、非常に残念に思っている。診断結果についてティモと彼のマネジメントと話し合った結果、チームはティモの大事を取り、可夢偉を起用することを決めた」と説明している。

そして、「可夢偉はブラジルGPの難しい状況でもすばらしい走りを見せており、再びティモの代わりに参戦することとなり期待している」と小林の活躍を望んだ。
F.マッサ、F1復帰に向け12月にカート大会出走 

フェラーリのフェリペ・マッサがF1復帰に向け、12月にカート大会に出走することが明らかになった。現地時間(以下、現地時間)26日、イタリアの新聞『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が伝えている。

7月の第10戦ハンガリーGPで頭部を負傷して以降は療養に努め、来シーズンでのF1復帰を目指しているF.マッサ。これまでにも2007年型のF1マシンでテストをするなど、順調な回復ぶりを見せていたが、12月5日にはブラジル・サンパウロのサーキット、グランジャ・ヴァンジャで開催される500マイルのカート大会に参戦するという。

F.マッサは報道陣に対し、「身体を鍛えているし、カートでトレーニングを積むよ」とコメント。また、最終戦アブダビGP(11月1日決勝)に訪れるが、あくまで「フェラーリのマーケティングイベントに参加するため」と目的を明確にしていた。
中嶋一貴「アブダビはチャンピオンシップを締めくくるに完璧な場所」

今季最終戦として初開催されるアブダビGPの印象を「チャンピオンシップを締めくくるに完璧な場所」と待ちきれない様子の中嶋一貴(C)Williams F1(ISM)

ウィリアムズの中嶋一貴は、現地時間(以下、現地時間)27日に最終戦アブダビGP(11月1日決勝)について、「チャンピオンシップを締めくくるに完璧な場所」と語った。

今年F1カレンダーに初登場し、夕方から夜にかけて行なわれるF1初のレースとしても注目を浴びているアブダビGP。中嶋は、「新しいサーキットに行くのは本当にわくわくする。主催者はコースと設備を造るにあたり、かなり気をつかっているのがわかるよね。すごく印象に残りそうだし、チャンピオンシップを締めくくるに完璧な場所だよ」と話す。

ヤス・マリーナ・サーキットは現役F1ドライバーの誰もが未走行ではあるものの、「まだサーキットを走っていないから正確な分析をするのは難しいけど、僕たちのシミュレーターは本当に価値のあるデータをもたらしてくれた。(最高速度を必要とする)ロングストレートと、公道サーキットのようなせまいコーナーに対応するために、セットアップはミディアムからハイダウンフォースの方向になりそうだ。バランスをとるのにいいグリップ、それから砂の対処が決め手になるね」と分析し、「僕にとって一番興味があるのは、ホテルの下を走るってことだ。待ちきれないよ」とアブダビGPならではのコース特性が気になる様子。

一方チームメイトのニコ・ロズベルグも、「アブダビが楽しみだよ。建設に費やした時間と努力を考えると、すばらしい設備の、F1にとって最高の経験になるファンタスティックな会場だろうね。聞いたところによるとチケットは完売らしいし、チームとファンにとって本当にエキサイティングな週末になるよ。それにシーズンを終えるには最高の形でもある」と、やはり初開催の地での最終戦を心待ちにしていた。
F1界のボス、ドニントンでのイギリスGP開催に見切りをつける 

F1の商業面を支配するFOM(フォーミュラワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン会長が、来季イギリスGPについて、ドニントンパークでの開催はなくなり、シルバーストンにオファーを出したことを明らかにした。現地時間(以下、現地時間)27日、『ロイター』通信が報じている。

B.エクレストン会長は25日付けのイギリスの新聞『タイムズ』紙に対し、ドニントン・ベンチャーズ・レジャー社はサーキット改修に向けた資金調達に動いていたが、その試みは終了したと述べた。ドニントン側は23日に発表した声明の中で、1億3,500万ポンド(約201億6,000万円)を担保にしても十分な資金が集まらなかったことを明らかにしており、26日正午までに契約違反を正せなかった場合は開催権を失うという状況にあった。

なお、B.エクレストン会長は『タイムズ』紙の中で、実際の期限は27日の午前零時であったと述べているが、その期限も過ぎ、ドニントン側からコメントがなされないままになっていた。B.エクレストン会長は、ドニントン側がペナルティを受けることはないとし、シルバーストンにはすでに17年契約の開催オファーを提示していたことを明らかにしたが、伝統あるイギリスGPの開催地は、現段階では不透明な状況にある。B.エクレストン会長は「彼らは会場全体を若干整理しなくてはならないが、(この取引を)彼らが受け入れてくれると思っている」と、契約締結に向け前向きであることを明かしている。

なお、来シーズンのイギリスGPは7月11日に決勝が行なわれる予定だが、これはちょうどサッカーの2010年W杯南アフリカ大会の決勝と同日になる。

第二次大戦中に飛行場として使用されていたシルバーストンは、1950年に初のチャンピオンシップを開催した歴史あるサーキット。サーキットを所有するBRDC(英国レーシングドライバーズ・クラブ)は同地でのグランプリ開催の長期継続を強く望んでいる。とはいえ、BRDCは経済効果がある場合にのみ契約に合意すると述べており、一方ではB.エクレストン会長が彼らを特別扱いはしないと語っている。

B.エクレストン会長は先週、『デイリー・エクスプレス』紙に対し、「もちろん私はイギリスGPの開催を望んでいる。しかし、イギリスに特別な配慮はしない。うまくやれないようなら、彼ら(シルバーストン)はグランプリを開催すべきではない。そのようなことになれば、イギリスGPはナシだ。単純な話だよ」と述べていた。
小林可夢偉「アブダビでは僕にもチャンスがある」 

再びF1出走のチャンスがめぐってきたトヨタの小林可夢偉が、現地時間(以下、現地時間)27日に最終戦アブダビGP(11月1日決勝)に向け、「アブダビでは僕にもチャンスがある」と意気込んだ。

第15戦日本GP予選のクラッシュで負傷したティモ・グロックに代わり、前戦ブラジルGPでF1デビューした小林。最終戦でも代役を務めることが決まった心境をチームのプレスリリース上で、「またF1グランプリで走ることができないかと思っていたこともあり、この予想外の貴重な機会を最大限に活かしたい。ティモのことは非常に残念だが、彼が遠くから応援してくれているとわかっている。ティモには、1日も早くよくなってほしい」とT.グロックを気遣いながら、「ほとんどのドライバーはブラジルのコースを経験済みの一方、僕は初めて走行したので、自分には少し不利だった。しかし、アブダビでは違う。全ドライバーにとって、新しいコースなので、僕にもチャンスがある。また、ピットストップや2種類のタイヤコンパウンドへの対応などレース週末の決まりごとや、マシンにもより慣れてきたので、アブダビではもっと競争力を示したい。マシンの競争力は間違いなく高いので、F1で初めてのポイントを上げられるように、ベストを尽くす。もちろん、非常に強い競争相手ばかりで、僕にはまだ2回目のグランプリだから、初ポイント達成はとても難しいと思うが、全力で頑張る」と、アブダビGPが初開催で誰にとっても同じ条件となることを活かし、ポイントを狙いたいと闘志を燃やしている。

また、前戦ブラジルGPは4番手スタートながら、ほかのマシンとの接触でオープニングラップ早々にリタイアに終わっていたヤルノ・トゥルーリは、「力強いスタートを切った後、ヨーロッパラウンドで残念なレースが続き、シーズン終盤で非常に高い競争力を出すなど、今季はアップダウンがある」と2009年を振り返り、「アブダビは新しいコースなので、僕たちのパフォーマンスを正確に予想することは難しいが、過去の3レースで僕たちが示した速さから考えれば、好成績でシーズンを終えることができると思う。僕たちはブラジルでの週末を通じてとても速く、表彰台に上るチャンスが十分あると心から信じていたので、事故でレースを完走できず、非常にフラストレーションを感じた。今週末のレースも自信があり、今季の最終戦をすばらしい成績で飾ろうと、モチベーションが上がっている。すばらしい他の新しいサーキット同様、アブダビを走行するのはどんな感じなかとワクワクしている。金曜日のフリー走行が待ち遠しい」と初開催の地での最終戦が待ちきれない様子だった。
F.アロンソ「ルノーでのキャリアを最高の結果で締めくくりたい」 

ルノーのフェルナンド・アロンソは、現地時間(以下、現地時間)27日にチームのプレスリリースを通じ、最終戦アブダビGPを前にした心境を「ルノーでのキャリアを最高の結果で締めくくりたい」と語った。

2010年はルノーを離れ、フェラーリに移籍することが決まっているF.アロンソ。まずは前戦ブラジルGPを、「あのレースでは数ポイント稼げたかもしれないと思うと、ほんとがっかりだ。スタートはよかったのに、1周目に多くの事故が起きた。(エイドリアン・)スーティルと(ヤルノ・)トゥルーリが衝突し、そのスーティルに衝突される形で、僕も巻き込まれた。インテルラゴスで走るのは大好きだからものすごく残念だったし、偉大なサーキットでの白熱したレースに加われなくてがっかりしたよ」と振り返る。

アブダビで初めてF1が開催されることについては、「新しいサーキットに挑戦することはいつだって楽しいし、アブダビのコースはすごくいい感じだね。みんな初めての経験になるから、素早くトライし、アドバンテージを見つけるためには、全セッションを最大限活かして最大限のことを学ぶことが重要だ。設備もすばらしいと思うし、アブダビの人々にとってもすばらしいことだと思う。僕らは数年前にあそこでストリート・デモランを行なったけど、そのとき、向こうの人々のF1への熱狂ぶりを目にしたからね」と話した。

そして、ルノーでの最後のレースとなるため「いい状態で関係を終えたいと思っていますか?」との質問を受け、「それはもう絶対にね。今シーズンとルノーでのキャリアを最高の結果で締めくくりたいと思っている。このチームとは特別な思い出がたくさんあるし、多くの友人を残して去ることになるから、気持ちのこもったレースになるだろうね。ルノーはF1最高峰のチームだ。僕は今後、ルノーとコース上で争うことを楽しみにしている」と応じるなど、特別な想いで今季の最終戦に臨もうとしている。
K.ライッコネン「思い出に残るような何かいい形で締めくくりたい」 

現地時間(以下、現地時間)26日、フェラーリのキミ・ライッコネンはチームのプレスリリースを通じ、今シーズンの最終戦、そして自身にとってフェラーリでの最後のレースとなるアブダビGPへの想いを、「思い出に残るような何かいい形で締めくくりたい」と語った。

フェラーリとの契約が1年前倒しになり、今季末をもってフェラーリを離脱するK.ライッコネン。「アブダビは僕にとってフェラーリでの最後のレースになる。いつものように、できるだけいい結果を出すために全力を尽くすよ。この厳しい1年をいい形で終えられるようにしたい。ブラジルでマクラーレンに奪われたコンストラクターズランキング3位をものにしたいね。ライバルは手ごわいうえに、ブラジルでどっちのタイトルも決まったことでこれまでよりリスクを冒すドライバーもいるだろうから、難しいだろうけど。それに、僕たちは7月下旬のハンガリーから同じマシンなのに、直接のライバルは改良を続けているしね」と、フェラーリと1ポイント差でコンストラクターズランキング3位につけるマクラーレン・メルセデスからその座を奪い返すことを目標に定めている。

そして、「最初に言ったように、3年をともに過ごしたフェラーリのスタッフとお別れするときがきた。手にした結果を誇りに思うよ。特に2007年のドライバーズタイトル、その年と2008年のコンストラクターズタイトル。今シーズンはマシンが僕たちの望むようにコンペティティブではなかったけど、少なくとも1戦は勝てたし、ポイントを積み重ねることはできた。思い出に残るような何かいい形で締めくくりたいね!」と、フェラーリで有終の美を飾りたいとした。
ウィリアムズ、N.ロズベルグは離脱 中嶋一貴はシート喪失か? 

ニコ・ロズベルグが離脱することが明らかになったウィリアムズは、来週にも2010年のドライバーラインアップを発表するとチームの広報担当者が語っている。現地時間(以下、現地時間)30日、『ロイター』通信が伝えている。

N.ロズベルグは、今季限りでウィリアムズを離脱することをすでに発表。また、チームメイトの中嶋一貴は今季ここまでノーポイントと苦戦が続いており、さらにウィリアムズが来季以降はトヨタエンジンを使用しないと決定したことから、トヨタの支援を受ける中嶋はシートを失うと見られている。

そのためウィリアムズの来季ラインアップは、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロと今季GP2チャンピオンのニコ・ヒュルケンベルグになると広く予想されている。ブラジル人のベテラン、R.バリチェッロは今季2勝を挙げており、ブラウンGPのコンストラクターズタイトル獲得に貢献。また最終戦アブダビGPでは、ドライバーズランキング2位の座を争っている。一方、N.ロズベルグがR.バリチェッロに代わってブラウンGPに移籍するとも予想されている。

ウィリアムズは来季以降コスワース製エンジンを使用すると見られているが、チームの広報担当者はエンジンサプライヤーについては再来週に発表予定とも明かした。

しかし、チーム代表のフランク・ウィリアムズ氏はUAEの新聞『ガルフニュース』紙に対し、週明けの11月2日にもエンジンとドライバーについて発表すると語っている。

さらにF.ウィリアムズ氏は「我々のパフォーマンスは改善する必要がある。2009年シーズンの後半はぐらいつていた。マシンがあまり速くないのは根本的なことだが、私が見てきた限りでは我々はもう少しコンペティティブなはずだった」と今季のチームの状態について語り、さらに「我々はトヨタとの契約を終了し、イギリスのエンジンメーカーのコスワースへと切り替える。過去、我々は彼らとともに多くのワールドチャンピオンを獲得した。彼ら(の拠点)はウィリアムズから50マイル(約80km)しか離れていないし、それが都合いいんだ。それ以外にもまた、我々は独立性を好んでいる。我々は(自動車メーカーなどの)影響下には入らないだろう。トヨタは一度も我々に命令しなかったが、まさに我々はプライベートで独立の道を進んできたんだ」とチームの方向性について見解を表していた。
F1の新風・小林可夢偉、2010年のシート確保か? 

突然のF1デビューから予想以上の活躍を見せているトヨタの小林可夢偉に関し、トヨタ・モータースポーツGmbH.(TMG)のジョン・ハウエット社長が2010年シーズンのレギュラーシートを預ける可能性を示唆した。現地時間(以下、現地時間)11月1日、『ロイター』通信が報じている。

 トヨタのサードドライバーだった小林は、第15戦日本GP予選で負傷したティモ・グロックの代役として第16戦ブラジルGPで急遽F1デビューを飾ると、初の大舞台でいきなりの9位フィニッシュ。続く最終戦アブダビGPでは12番グリッドからのスタートとなったものの、新チャンピオンであるブラウンGPのジェンソン・バトンをオーバーテイクするシーンもあり、最終的にはチームメイトのヤルノ・トゥルーリより1つ上の6位でレースを終え、2戦目にしてポイントを獲得するなど衝撃的なパフォーマンスを披露した。

 小林はトヨタのドライバー養成プログラム、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)出身。J.ハウエット社長はその秘蔵っ子の活躍について「胸がとても踊ったし、我々は非常に満足している。すばらしいのは彼が本物のファイティングスピリットを持っていることだ。誰に対しても怖気づくことがない」と評価。そして「彼のレーシングスピリットがすばらしいことはずっとわかっていたし、それは彼のキャリアを通して見られてきたものだ。しかし、GP2でちょっと競争力があるように見えないと、リスクをためらってしまうものなんだ」と下部カテゴリーでのパフォーマンスから不安を抱いていたことを認めたが、「今回の件はドライバーの選択に関しては時に大胆であるべきであり、安全なリスクヘッジを考えた決断をすべきではないという教訓だね」と語り、小林のポテンシャルの高さを賞賛していた。

 トヨタではJ.トゥルーリ、T.グロックの両ドライバーがチームに残留する可能性は低く、小林が来シーズンのレギュラーシートを確保する可能性が出てきている。J.ハウエット社長はこの件について質問されると「そのようだね。我々は真剣に吟味しなければいけない。彼は本当にすばらしい結果を残したんだ」と小林の起用に前向きであることを示唆。さらに「彼は我々のドライバー養成プログラム出身だし、彼が日本人で、我々も日本のチームだというのもポジティブな要素だ。前向きなポイントはたくさんある」と答え、小林がレギュラードライバーになる可能性が高いことをうかがわせていた。
ブリヂストン、2010年でF1から撤退! 

ブリヂストンは、現地時間(以下、現地時間)2日にプレスリリースを通じ、2010年の契約満了をもってF1から撤退することを発表した。

 ミシュランが2006年末にF1を去ってからは、単独のサプライヤーとしてF1にタイヤ供給を続けてきたブリヂストン。しかし今回、公式タイヤサプライヤー契約が2010年に満了することをもって、新規契約は結ばないとの決定が下された。

 リリースでは、決定に至った経緯を「大きく変化しつつある事業環境の中で、経営の最終目標を実現するには、経営資源を再配分し、革新的技術や戦略分野へ技術開発資源を重点的に集中させることが必要であると判断」したためと説明している。
S.ベッテル、結婚の話題で王者J.バトンをからかう 

レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、最終戦アブダビGP後の記者会見で、ブラウンGPのジェンソン・バトンを噂される結婚の話題で追求してからかった。現地時間(以下、現地時間)1日、『ロイター』通信が報じている。

 最終戦で勝利を挙げ、有終の美を飾ったS.ベッテル。2位に続いたチームメイトのマーク・ウェーバー、今季ワールドチャンピオンで3位につけたJ.バトンとともにレース後の記者会見に出席した。その場でS.ベッテルがJ.バトンに「結婚するって聞いてるけど」とモデルで恋人の道端ジェシカさんとの交際について話を持ち出した。J.バトンは「君がプロポーズしてるのかい?」と冗談で返したが、S.ベッテルは「僕は君が結婚するって聞いたけど」と誤摩化されない。

 困惑しながら、J.バトンが「いいかい、報道は大げさなものなんだ。でも僕はそれを楽しむよ。あまりに先のことを考えがちだけど、僕はとにかくこの瞬間を楽しみたい。それから将来を検討するよ」と辛抱強く答えるも、話題が冬季休暇中の過ごし方に及ぶと、S.ベッテルは再び「ジェンソンは結婚するんだよ。それで忙しいんだ」と蒸し返す。さらにM.ウェーバーまで「そして僕たちは全員招待されたんだ。でも日本は遠すぎるよね?」と口を挟んだ。

 報道陣から「結婚式はいつですか?」との質問が飛ぶと、J.バトンは「今年結婚はしない」と返答したが、ここでS.ベッテルが「彼女を愛していないの?」と混ぜ返す。J.バトンは「人生にはプライベートにしておくべきものがあって、これはその内のひとつだよ」と応じるに留まった。

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