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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1最終戦アブダビGP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
10月30日(金) 13:00〜14:30 18:00〜19:30 フリー走行1
17:00〜18:30 22:00〜23:30 フリー走行2
10月31日(土) 14:00〜15:00 19:00〜20:00 フリー走行3
17:00〜 22:00〜 公式予選
11月1日(日) 17:00〜 22:00〜 決勝

コース名 ヤス・マリーナ・サーキット
全長 5.554km×55周=305.470km
予選レコード -
ラップレコード -
08年優勝 -
08年ポールポジション -
08年ファステストラップ -
所在地 未発表
TEL +(971) 2 446 0384
FAX 未発表
Web http://www.yasmarinacircuit.com/
アクセス アブダビ国際空港より車で15分。アブダビ市内からは車で30分、ドバイ市内からは1時間。
通貨 ディルハム
言語 アラビア語
日本との時差 -5時間

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース

中東で2番目のF1開催地として、今年から行なわれるアブダビGP。サーキットが建設されるヤス島には、ホテル、レジャーランド、商業施設などの複合リゾート施設も作られ、フェラーリのテーマパークもある。コースはそれらの施設や港、砂丘を巡り、メインストレートは1,173m、最高速度は317km/hに達すると計算されている。

コメント(28)

フリー走行1回目 天候:晴れ 気温:35℃ 路面温度:48℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 18 1'43.939 --
2 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 20 1'44.035 0.096
3 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 28 1'44.153 0.214
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 23 1'44.207 0.268
5 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 23 1'44.667 0.728
6 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 32 1'44.687 0.748
7 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 14 1'44.688 0.749
8 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 25 1'44.805 0.866
9 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 33 1'44.955 1.016
10 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 25 1'44.958 1.019
11 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 22 1'44.988 1.049
12 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 20 1'45.123 1.184
13 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 27 1'45.649 1.710
14 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 25 1'45.679 1.740
15 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 27 1'45.704 1.765
16 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 23 1'45.865 1.926
17 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 22 1'46.239 2.300
18 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 26 1'46.267 2.328
19 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 28 1'46.364 2.425
20 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 27 1'46.411 2.472

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1アブダビGP開幕! フリー走行1でマクラーレンがトップタイム! 

現地時間(以下、現地時間)10月30日、2009年F1最終戦アブダビGPが、アブダビのヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554km)で開幕した。午後1時(日本時間:午後6時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークしている。

トヨタからは、前戦に続き日本GP予選で負傷したティモ・グロックに代わり小林可夢偉が出走することとなった。

今季初めてカレンダーに登場したアブダビGP。サーキットは気温34℃、路面温度45℃のドライコンディション。

昨年王者のL.ハミルトンは、今季のダブルタイトルを獲得したブラウンGPのジェンソン・バトンと競い合いながらタイムを縮め、1’43.939と唯一の1分43秒台でアブダビGP初のセッションを制している。J.バトンは0.096秒差の2番手となり、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが3番手に続いた。ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロは4番手。

マクラーレンのもう1台、ヘイッキ・コバライネンは12番手で、フェラーリ勢はキミ・ライッコネン15番手で、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは18番手となった。

日本勢はトヨタのヤルノ・トゥルーリ10番手、ウィリアムズの中嶋一貴14番手、小林は19番手でそれぞれセッションを終えている。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後5時(日本時間:午後10時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは11月1日、午後5時(日本時間:午後10時)より、55周で争われる。
フリー走行2回目 天候:晴れ 気温:31℃ 路面温度:35℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 35 1'41.307 --
2 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 34 1'41.504 0.197
3 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 39 1'41.541 0.234
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 37 1'41.591 0.284
5 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 34 1'41.636 0.329
6 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 37 1'41.683 0.376
7 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 34 1'41.684 0.377
8 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 38 1'41.831 0.524
9 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 39 1'41.931 0.624
10 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 39 1'41.987 0.680
11 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 28 1'42.180 0.873
12 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 36 1'42.245 0.938
13 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 36 1'42.278 0.971
14 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 30 1'42.409 1.102
15 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 33 1'42.530 1.223
16 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 29 1'42.782 1.475
17 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 37 1'42.932 1.625
18 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 37 1'43.021 1.714
19 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 39 1'43.022 1.715
20 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 13 1'43.708 2.401

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1アブダビGP開幕! フリー走行2でも最速はマクラーレン! 小林可夢偉も好位置

2009年最終戦アブダビGPは、F1史上初のトワイライトレース。初日のフリー走行2はH.コバライネンを筆頭にマクラーレンがワン・ツー体制を築いている(C)RED BULL RACING(ISM)

今季最終戦のアブダビGPは、アブダビのヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554km)で、現地時間(以下、現地時間)30日に開幕した。午後5時(日本時間:午後10時)よりフリー走行2(1時間半)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コバライネンがトップ、さらにルイス・ハミルトンも2番手に続きマクラーレンがワン・ツー体制を築いている。

 夕暮れのサーキットは気温31℃、路面温度35℃。

セッションが進むにつれ、サーキットは夕闇に包まれた。H.コバライネンが1’41.307のトップタイムをマークし、0.197秒差の2番手がL.ハミルトンで、マクラーレンが初日の両セッションを制している。今季チャンピオンのブラウンGPのジェンソン・バトンは3番手で、レッドブルのセバスチャン・ベッテル4番手。そしてトヨタでティモ・グロックに代わり出走している小林可夢偉が5番手と好位置につけた。

レッドブルのマーク・ウェーバー7番手、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ8番手となり、フェラーリはキミ・ライッコネンが10番手、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラは17番手で初日を終えている。

ウィリアムズの中嶋一貴は12番手で、トヨタのヤルノ・トゥルーリは14番手だった。

なお、アブダビGPの決勝レースは、11月1日午後5時(日本時間:午後10時)より、55周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=トップ/2番手
 ここでの戦闘力はかなり高そうに見える。僕らはロングランでも良さそうだったし、マシンのフィーリングが最高で、コースも素晴らしいから、昼間から夜に変わるときはかなり面白かった。夕暮れどきに次第に暗くなっていったことに気づかなかったよ。ここのスタッフは信じられないほど素晴らしい仕事をした。ここはドライブするのが本当に楽しいサーキットだ。テクニカルなコーナーがたくさんあって、そこで重要なのはブレーキング時の安定性だ。素晴らしいコースだしドライブを楽しんだが、唯一ちょっと好きになれないのはトンネルだ。まあそれもチャレンジだけどね! 明日はにが起こるかふたを開けてみなければ分からない。それは路面コンディションが常に変化しているからだけれど、僕らのペースにとても手応えは感じている。マシンの挙動は縁石を通過する時でもとても良かったし、バランスもかなりいい感じだった。僕のマシンはおそらく今シーズン最高の状態にあるのかもしれない。どんどん調子を上げてきているからね。つまり、後方からスタートして上位まで追い上げるようなレースのようなシーズンだったと考えれば、最高のシーズンと言える。そして僕らはそんな感じだった。僕はチームのみんなをものすごく誇りに思う。シーズンを通して素晴らしい仕事してくれたので、みんなのためにいいポジションでフィニッシュしたい。

 2.H・コバライネン=12番手/トップ
 1日を通じてとても調子が良かった。このコースに備えてウォーキン(英国)でしっかり準備をしてきたので、午前のセッション開始直後からバランスが素晴らしかった。でも、最初のフリー走行でブレーキに問題を抱えてしまい、時間内に修復できなかった。でも午後になって解決してからは、マシンを大幅に進歩させることができ、タイヤの挙動も良くなった。このサーキットはイイよ。路面がとても滑らかでグリップがあり、縁石も素晴らしい。2〜3コーナーは簡単じゃないけれど、マシンバランスがいいのでそこを楽しめた。ストレートではKERSの恩恵を受けた。パフォーマンスの限界を上げるためにこれを生かせば、0.35〜0.4秒の価値がある。薄いスモークの入ったバイザーでも明るさは問題なく、日が沈んでしまえばそのバイザーを取ることができた。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=18番手/17番手
 ここはフェラーリにとってある意味、第2のホームグランプリだろうね。サーキットの向こうに、このマラネロの会社初となるテーマパークとなる予定の建物がそびえ建っている。コースに関しては、一番素晴らしいのは高速コーナーがある第1区間だね。長いストレートではオーバーテークのチャンスがあると思う。ピットレーンの出口はちょっと危険だけれど、変えたほうがいい点は何もないよ。2回目のセッションでは、気温が下がって、路面の滑りやすさが軽減された。1回目のセッションでは、コースに留まるのがちょっと難しかったし、タイヤにグレーニングが出た。マシンに新しくなった点はないので、ベストを尽くしてセットアップをうまく決めるしかない。

 4.K・ライコネン=15番手/10番手
 マシンは悪くないが、単純に遅くてグリップが不足している。実際、今シーズンはこのパターンがかなり多かった。うまくいかないことに特別な理由はないけれど、その大半は、F60の開発をストップさせると決めたことによるだろう。今季型のマシンをまだ開発しているチームが多い中、僕らのパフォーマンス・レベルは、他チームと比べ、レースを追うごとにどんどん低下している。ラップ序盤のいくつかのコーナーでしか差をつけられないんだ。太陽光から人工照明に変わること? (ナイトレースの)シンガポールから2戦しか経ってないから問題はなかった。ピットレーンの出口について? レイアウトに関してはインテルラゴス(ブラジルGP)にかなり似ているよ。ガードレールの代わりにウオールがあることを除けばね。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=11番手/20番手
 高速コーナーがあまりなくて、ほとんどがショートコーナーだけど、かなり面白いコースだね。最終セクターはシンガポールの(ストリート)コースを思い起こさせる。フリー走行2回目は、ちょうどセットアップとタイヤ評価の作業を始めたところで、エンジンが壊れてしまった。1周走るたびに路面コンディションが良くなる頃だったので大きく出遅れ、1時間近くも走行時間を無駄にしてしまった。

 6.N・ハイドフェルト=5番手/13番手
 このコースは求められる要素をすべて満たしているよ。路面の舗装が素晴らしいし、レイアウトもかなりいい。高速コーナーがあるセクター1に、まるで果てしなく続くかのようなストレートを持つセクター2ではオーバーテークのチャンスがあり、セクター3は幅が狭くて風が強いけれど、リズム良く走ることができる。マシンのセットアップとバランスにはまだ納得がいっていない。特に1周での速さが課題だね。ロングランでのペースが良くなったから。夕方から日没にかけての視界は問題なかった。空中にもっとほこりが舞っても、視界が悪くならなければいいね。全体的な暗さや照明に関しては、シンガポールより明るいように感じた。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=16番手/16番手
 今日はじめてヤス・マリーナを走行したので、コースを学習し、ベストなやり方でマシンをセットアップする必要があった。たくさんのいろいろなことを試し、低速コーナーでのグリップとトラクションを得られるよう集中し、進歩がみられた。予想通り、セッション序盤は路面が少し汚れていたが、ラバーがついてくると、サーキットに対してもマシンに対してもフィーリングが良くなり始めた。今夜分析するためのデータはたくさんあるので、予選前にマシンのパフォーマンスをさらに引き出すために、午前のフリー走行で変更を加える。

 8.R・グロジャン=20番手/18番手
 サーキットはとても素晴らしく、2つの異なるセクションがあるように感じる。前半部分はいたって“ノーマル”な感じなんだけど、セクター3を含む後半は90度コーナーが多く、かなりチャレンジングになっている。セクター1と2はすごく好きだけれど、セクター3はミスが全くできないので好きじゃない。これらのセクターはどれも特性がかなり違うけれど、セットアップが決まったマシンでは攻めがいがある。また、昼と夜に走行するのでセッションごとに路面温度が変化するため、今日のプログラムに比較的大きな影響を及ぼしていて、レースでもそうなりそうだ。今日の仕事をベースにして明日に臨むので、今はそれが楽しみだ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=10番手/14番
 今日1日楽しめたし、新しいサーキットを初めて走行するのは面白い。とても面白いコースだったから、レースを楽しみにしている。施設は素晴らしいし、コースも非常に造りが良くて驚いた。最初の数周は全くグリップせず、難しかったけれど、新設されたばかりのコースでは普通のことで、時間を追うごとに状況は改善した。夕暮れの走行は初体験。コースに影ができるから、視界に少し影響があったけれど、シンガポールとほぼ変わらないから大して問題じゃないよ。全体的にみれば、マシンの戦闘力が高く、バランスも良さそうなので、明日もさらに改善できれば、今週末もいい週末を過ごせるだろう。

 10.小林可夢偉=19番手/5番手
 今日は順調にいきましたし、初めてのコースを楽しくドライブできました。素晴らしいサーキットですね。2週間のうち2度も新しいサーキットを学習することになったので、この経験にも慣れつつあります。ブラジルGPのレースウイークでたくさんのことを学習しているので、アブダビではそれが役に立っています。完全にドライ・コンディションの週末になるのも助かりますね。これでこのサーキットでのマシンとタイヤに慣れることができます。ブラジルではそうはいきませんでしたが、今週末は慣れる自信がありますから! 今日はとても多くのデータを学習したので、そのおかげで改善すべきところが分かりました。パフォーマンスに関しては、予選前にもっと進歩できると思うので、できる限り上のポジションでスタートできるよう(予選は)全力を尽くします。

 D・ガス=レース&テスト・チーフ・エンジニア
 まず最初に、この本当に素晴らしくエキサイティングなヤス・マリーナのサーキットを造ったスタッフを祝福したい。F1マシンがこのコースを走行するを見るのは面白い。今日の我々は、まずドライバーにコースに慣れてもらうことを第一とし、新しいコースに関する必要不可欠なデータを集め、完全にトラブルフリーの1日だった。全てがうまくいき、主にフリー走行1回目では空力の比較もこなした。2回目はタイヤをもっと詳しく見たが、ほぼ予想通りの結果が得られた。ミディアムタイヤもソフトタイヤも使えそうなレンジなので、力強いレースが期待できる。パフォーマンスについては、金曜日に評価することが難しいのはいつものことだが、ここでは燃料の重さがラップタイムに与える影響が大きいので、ひときわ判断しがたい。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 再びヤルノ(トゥルーリ)と可夢偉の2人で臨むことになった最終戦の初日は、きわめて順調にプログラムをこなした。新しいサーキットでのフリー走行1回目は、路面状況も悪く、空力データの収集を中心に進めた。フリー走行2回目で本格的なセットアップ作業を進めたが、ヤルノも可夢偉も、いいマシンバランスを見つけることができた。また可夢偉は、非常に良いタイムも記録し、自信を深めた。明日の予選ではヤルノと2人で、好グリッドを確保してくれることと思う。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=9番手/19番手
 この新サーキットを走るのを楽しんでいるよ。特にトリッキーなところもないし、バレンシアを思わせる部分があるね。今朝はコースを学んだ。そして先週末はワールドシリーズ(byルノー)のレースに出ていたので、もう一度F1マシンに慣れる必要もあった。1回目のセッションはかなりうまくいき、午後のセッション終盤、マシンに小さなトラブルが起きたことを除けば問題なかったよ。タイヤのデグラデーションが出る心配はなさそうだし、耐久性に問題もない。フリー走行2回目では当然、路面のグリップが増したし、暗くなって涼しくなったこともあって、全体的にタイムが上がったね。

 12.S・ブエミ=6番手/6番手
 この新サーキットにはトンネルなど、僕らが慣れていない興味深い特徴がある。それから陽のあるうちにスタートして、次第に暗くなっていくのも気分がいい。今朝はちょっと難しかったけど、午後にマシンを大幅に改善できたから満足している。1回目と2回目のセッションで路面がものすごく変化したことは考慮しないといけない。夕方になって涼しくなったら大幅にペースが上がったからね。タイヤ、特にオプション(今回はソフト)タイヤをうまく使うのがちょっと難しかったけど、それを別にすれば、マシン自体は悪くなかった。これから明日に向けてやるべきことを見極めなきゃいけない。予選をうまく戦うことが重要になるだろうからね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=8番手/7番手
 新しいコースだったが有意義な初日になった。セッション1回目と2回目の合間にエンジンを交換したが、クルーたちが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、マシンの準備が間に合った。それ以外は、いつも通りタイヤ比較や初日にやっているテストをやった。つまり新しいサーキットだけど、普通の金曜日だったね。コースはとても素晴らしいよ。スパ(フランコルシャン、ベルギー)とも違うけれど、バーレーンとも違うんだよね! 悪くないよ。昼下がりの1回目と夕方の2回目では明らかに違いがあった。照明が点いてからは雰囲気ががらっと変わるけど、それはシンガポールで慣れている。

 15.S・フェテル=3番手/4番手
 これが今年最後の金曜フリー走行だったわけだね。ルノーにお礼を言いたい。僕らが(9基目の)エンジンを使わずにシーズンを乗り切ことはできないだろうと、ほとんどの人が思っていただろう。でも、ここでも何の問題もなく、また初日に長い距離を走ることができた。アブダビは新しいサーキットで、日中に走り始めて夜にセッションが終わる点も含めて、かつてない状況だけれど、すごく刺激的だよ。セッション序盤は路面が汚れていて滑りやすかったのは確か。でも、全体的に見れば、いいコーナーがいくつもあって、走っていてとてもスリルがあった。ホテルの下を走るのもかなり独特だよね! パフォーマンスに関してはかなり良さそうだ。ここでは何が起きるかわからないけれど、僕らのマシンは戦闘力がかなり高いと思っている。どれほど力があるか、まだ様子を見る必要があるけどね。新しいコースだけど、どちらのタイヤがより適しているかをテストし、いつもと変わらない初日のフリー走行だった。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=13番手/9番手
 今日は初コースのドライブを楽しんだ。でも最初は路面が汚れていたね。セッション2回目は暗くなったため、人工照明のもとで走行し興味深かったが、その影響でタイヤの温度が下がってしまった。視界に関しては、2回目のセッションは問題なかったし、今回も路面温度の変化にあまり影響されなかったようだ。それよりも不確定な要素はタイヤの選択で、どちらがいいかコメントするのが難しい状況だ。セットアップに関しては、メカニカル面の方向性は見つかった。全体的に見ればいい1日になったので、今週末ここでポイントを獲る自信になった。

 17.中嶋一貴=14番手/12番手
 フリー走行1回目は昼、2回目は夕方に走行するという、興味深い1日でした。路面が一気に改善されたので、セットアップの方向性を見つけるために有意義な1日を過ごしました。タイヤ選択はとてもトリッキーなので、大きなカギとなりますし、明日分析するつもりです。

 ロッド・ネルソン=チーフ・オペレーション・エンジニア
 新しいサーキットなので、走行時間を最大限に生かすことがとても重要だった。このサーキットは技術の粋をあつめた完ぺきなものだが、砂漠の近くにあるので、今日我々が見たように、砂で視界がさえぎられる可能性もある。我々のタイヤテストの内容を見ると、徹夜で考えることが多くある。今日は1日を通して路面コンディションが大幅に良くなっており、明日のセッション開始時がどんなコンディションになっているか興味深い。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=7番手/11番手
 今日のマシン・パフォーマンスは良かった。ただ、最適なマシンバランスにするにはまだやるべきことが残っている。ハード側(今回はミディアム)のタイヤでのグリップが低かったが、ソフト側(今回はソフト)のコンパウンドは順調だった。ただ、どちらもタイヤのウオームアップに関して問題があった。午前中はブレーキトラブルを抱えて少しタイムをロスし、セッション序盤はほとんどグリップしなかったけれど、僕らのプログラムにはあまり影響がなかった。それでもまだ25分ほどセッションが残っていてアタックが2回できたので、いい位置につけられた。2回目のセッションもその流れは続いたよ。サーキット自体は問題なかったけれど、他でみられるような高速セクションがないのが残念。ここは2速で走る低速コーナーが多く、流れがあまりないんだ。とても滑りやすいから常にオーバーステアと格闘することになり、そこがかなり大変ではあるけれどね。照明がとても良かったから、明かりが切り替わっても問題はなかった。夜になったのは分かるけれど、視界はとてもクリアーだったよ。夕暮れのドライビングも問題なかった。日曜の本番でもトラブルはないと思うよ。

 21.V・リウッツィ=17番手/15番手
 ここの設備は素晴らしいよ。まだ路面が汚れていてかなり滑りやすいものの、1日を通していろいろな明かりでドライブするのはすごく面白かった。今日はとても順調にいった。僕らはとてもコンペティティブだと思うし、マシンも燃料を多く搭載した状態でとても力強かった。逆に燃料が軽い状態では、まだマシンが決まってないのでやるべきことが多いが、マシンの方向性は正しいと思うし、今日の進歩は満足できるものだと思う。この高温でバランスを見つけるのは厳しいものになると思っていたが、誰しも条件は同じなので、明日は前向きに臨むよ。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=2番手/3番手
 ヤス・マリーナ・サーキットは確かに面白いコースだよ。レイアウトを見るとエキサイティングそうに見えないのに、実際に走ってみると素晴らしいんだ。ここは高速と低速、バンクと逆バンクを兼ね備えたコーナーがあり、コースの大半でウオールがかなり近いという、全てがそろっているところだ。いくつかバランスに問題があり、今夜解決するが、いい内容の初日フリー走行になった。

 23.R・バリチェロ=4番手/8番手
 まず最初に、アブダビの新設サーキットにとても満足している。この設備はセンセーショナルだと思うし、このコースはとても難しいけれど、ドライバーをかなり楽しませてくれる。マシンのフィーリングは2回のセッションを通じて良かったし、1日を通じてかなり進歩することができた。バランスにとても満足しているので、明日が楽しみだよ。

 ロス・ブラウン=代表
 ヤス・マリーナ・サーキットはとても魅力的な施設であり、アブダビやバーニー(エクレストンFOA会長)、フィリップ・グルジャン、それを支えるチームの評価を大きく上げるものだ。コースレイアウトはかなり面白い。複合コーナーがいくつかあり、ドライバーにはとてもチャレンジしがいのあるコースになっている。彼らは走行を楽しんでいるようだ。我々は今日のフリー走行のプログラムに満足している。路面温度の高い最初のセッションは序盤はコースがかなり汚れていたものの、ドライバーにとっては新しいサーキットに慣れるいい機会になった。セッション2回目は気温も路面温度も劇的に下がり、予選や決勝で予想されるコンディションになったので、我々はタイヤや空力のセットアップを行なってデータを集めるという、通常の初日のプログラムをこなした。
◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS&MCタイヤ開発本部長
 今日はこの素晴らしい、新たなサーキットを学習することに時間を費やしたため、チームもドライバーも大きなチャレンジとなりました。どんな新設サーキットでも、グリップレベルが1日を通じて大幅に向上するので、ラップタイムに関して大幅な向上がみられます。周辺が砂漠というロケーションは、その日最初のセッションで路面に砂とほこりが積もるということです。セッション後半の日没後は路面温度が一気に下がってしまいましたが、それでも最低路面温度がまだかなり暖かかったですね。明日はさらに改善できるようなコンディションになることを期待しています。レースでのミディアムとソフトタイヤがどの程度機能するのかまだ分からないので、これから今日のデータを分析します。今日は特にリアタイヤにグレーニングが見られました。レーシングラインはグリップが改善されるものの、ラインを外れると路面がまだかなり汚れているので、ドライバーはかなり慎重になる必要があります。予選と決勝用のセットアップの仕上がりは、路面のグリップ向上に関するチームの予言がどの程度当たっているかに左右されるでしょう。
フリー走行3回目 天候:晴れ 気温:34℃ 路面温度:45℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 21 1'40.625 --
2 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 18 1'40.627 0.002
3 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 20 1'40.907 0.282
4 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 22 1'40.934 0.309
5 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 18 1'41.241 0.616
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 20 1'41.263 0.638
7 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 23 1'41.310 0.685
8 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 20 1'41.322 0.697
9 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 22 1'41.372 0.747
10 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 23 1'41.373 0.748
11 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 19 1'41.403 0.778
12 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 22 1'41.478 0.853
13 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 24 1'41.499 0.874
14 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 20 1'41.675 1.050
15 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 15 1'41.682 1.057
16 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 19 1'41.897 1.272
17 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 21 1'42.156 1.531
18 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 19 1'42.213 1.588
19 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 23 1'42.351 1.726
20 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1アブダビGP、新旧王者対決を制し、ブラウンGPがトップに! 

今季最終戦のアブダビGPは、現地時間(以下、現地時間)10月31日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554km)でグランプリ2日目を迎えた。午後2時(日本時間:午後7時)より、公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、今季のダブルタイトルを獲得したブラウンGPのジェンソン・バトンがトップタイムを叩き出している。

2日目もサーキットは快晴に恵まれ、気温34℃、路面温度45℃のドライコンディション。

セッション終盤、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがソフト側タイヤでトップに立つが、J.バトンはハード側タイヤで1’40.625とL.ハミルトンをわずか0.002秒上回る。2009年のワールドチャンピオンがトップとなり、昨年王者のL.ハミルトンが僅差の2番手。ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロがやはりハード側タイヤで3番手につけている。

マクラーレンのヘイッキ・コバライネン6番手、フェラーリはキミ・ライッコネン10番手、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラが19番手で、レッドブルはセバスチャン・ベッテル11番手、マーク・ウェーバー15番手。

トヨタのヤルノ・トゥルーリが7番手で上位10台に入り、ティモ・グロックに代わり出走している小林可夢偉は13番手、ウィリアムズの中嶋一貴は17番手でそれぞれセッションを終えた。なお、トーロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリはトラブルのためコースに出ていない。

この後、2時間のインターバルを挟み午後5時(日本時間:午後10時)より公式予選が開始される。翌日、11月1日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 天候:晴れ 気温:30℃ 路面温度:34℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'39.873
6 1'39.695
8 1'40.948
6 20
2 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'40.666
7 1'39.984
7 1'41.615
7 21
3 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'40.667
7 1'40.272
7 1'41.726
7 21
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'40.574
10 1'40.421
7 1'41.786
7 24
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'40.378
11 1'40.148
7 1'41.892
7 25
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'40.517
11 1'40.373
7 1'41.897
6 24
7 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'40.520
11 1'40.545
7 1'41.992
7 25
8 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'40.558
11 1'40.635
7 1'42.343
6 24
9 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'40.842
11 1'40.661
7 1'42.583
7 25
10 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'40.908
11 1'40.430
9 1'42.713
7 27
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'41.100
12 1'40.726
8 20
12 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 1'41.035
10 1'40.777
7 17
13 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'40.808
12 1'40.983
4 16
14 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'41.096
11 1'41.148
7 18
15 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 1'41.503
12 1'41.689
7 19
16 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'41.667
12 12
17 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 1'41.701
10 10
18 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'41.863
10 10
19 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 1'41.950
12 12
20 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 1'42.184
12 12

PP Time:Lewis HAMILTON(McLAREN・MERCEDES) 1’40.948(198.066 km/h)
Fastest Lap Overall:Lewis HAMILTON(McLAREN・MERCEDES) 1'39.695(200.555 km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
グリッド 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 予選後重量(kg) 予想燃料量(kg)

PP 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1 658.5 53.5
2 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 2 663.0 58.0
3 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 3 660.0 55.0
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 4 655.0 50.0
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 5 657.0 52.0
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 6 661.0 56.0
7 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 7 654.5 49.5
8 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 8 664.0 59.0
9 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 9 665.0 60.0
10 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 10 661.5 56.5
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 11 692.0* 87.0
12 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 12 694.3* 89.3
13 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 13 697.0* 92.0
14 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 14 704.0* 99.0
15 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 15 696.5* 91.5
16 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 16 708.3* 103.3
17 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 17 695.0* 90.0
18 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 18 696.0* 91.0
19 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 19 710.8* 105.8
20 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 20 692.5* 87.5
F1アブダビGP公式予選、マクラーレンが圧倒的な速さで今季4度目ポール!

F1最終戦アブダビGP、昨年王者のL.ハミルトン(中央)が予選の全セッションを制する圧倒的な速さで、アブダビGP初のポールポジションを獲得している(C)RED BULL RACING(ISM)

2009年F1最終戦のアブダビGPは、現地時間(以下、現地時間)10月31日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554km)で2日目を迎えた。午後5時(日本時間:午後10時)より、決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、昨年王者マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが予選全セッションでトップに立ち、アブダビGP初のポールポジションを獲得した。

日没が迫るサーキットは気温30℃、路面温度33℃のドライコンディション。

L.ハミルトンはQ1から別次元の速さを見せつける。唯一の1分39秒台をマークすると、Q2でも当然のようにトップに立つ。またQ2ではレッドブルのセバスチャン・ベッテルも1分39秒台に入り、2番手で続いた。そしてQ3の最後のアタックでは、マーク・ウェーバー、S.ベッテルとレッドブルが立て続けにトップタイムを塗り替えるが、L.ハミルトンはこの2台を上回り、1’40.948と唯一の1分40秒台を叩き出す。L.ハミルトンが第14戦シンガポールGP以来となる今季4度目、自身通算17度目のポールポジションを決め、S.ベッテル2番手、M.ウェーバー3番手とレッドブルが続いた。

チャンピオンチームのブラウンGPは、ルーベンス・バリチェッロ4番手、ジェンソン・バトン5番手。マクラーレンのヘイッキ・コバライネンはQ2でマシントラブルに見舞われ13番手、フェラーリはキミ・ライッコネン11番手、フェリペ・マッサの代役を務めるジャンカルロ・フィジケラが20番手だった。

トヨタのヤルノ・トゥルーリはQ3に進み6番手、ティモ・グロックに代わり出走している小林可夢偉は12番手、ウィリアムズの中嶋一貴が14番手でそれぞれQ2落ちを喫している。

アブダビGP決勝は、11月1日午後5時(日本時間:午後10時)より行なわれる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=PP
 PPを獲ったラップはそれほどアグレッシブじゃなかった。かなりスムーズに走って、どんどん良くなり続けただけだ。KERSとエンジンのハイブリッドは、シーズンを通じて素晴らしく、今日もその例に漏れなかった。最近はシャシーが本当に良くなっていて、今週末は全てがまとまって完ぺきなパッケージを作り上げている。さらに励みになるのは、来年に向けてマシンが開発途中であること。明日は優勝して完ぺきなかたちでシーズンを締めくくり、2010年への期待をふくらませるつもりだ。エキサイティングなレースになるはずだけれども、僕は明日、ただコースに出ていって仕事をするだけだ。

 2.H・コバライネン=13番手
 この予選結果はすごく残念だよ。Q2で2速がスタックしてしまい、それでおしまいさ。昨日の時点ですでにギアボックスにマイナートラブルを抱えていたとはいえ、Q3へ楽に進めるマシンだっただけにフラストレーションを感じるよ。でも前向きに考えている。マシンバランスは週末を通じて良かったし、この素晴らしいサーキットをドライブできて最高だ。僕が明日のレースで全力を尽くし、オープニングラップから最後の最後までバトルし続けるのは間違いなく保証できると思うよ。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=20番手
 厳しいとは思っていたけど、予想以上だったよ。セクター1、2での戦闘力はまずまずなのに、最終セクターでひどいアンダーステアが出るんだ。明日は大変だろうけれど、安定したペースで走ることはできると思うし、いい結果を残すためにベストを尽くすつもりだ。フェラーリで走ったレースではずっといい結果を出すことができず落胆していた。何ポイントか獲得して、僕を信頼してくれたチームに報いることができればよかった。自分のドライビングスタイルを簡単にマシンに合わせることができなかったんだ。特にこのマシンは運転しにくいからね。そしてここに来てますます難しくなっている。マシンの開発を止めてしまった影響が出ている気がするよ。

 4.K・ライコネン=11番手
 今日はマシンの力を最大限に生かしたが、Q3に進出できるだけのパフォーマンスがなかった。昨日の時点ですでに厳しいことは分かっていたので、この結果はそれほど驚きじゃないよ。明日はベストを尽くすが、レースは簡単にはいかないだろう。たとえ僕らが予選よりもレースの方がよりコンペティティブだとしてもね。僕が言えるのは、11番手は10番手よりもいいということ。路面がクリーンな側のグリッドからスタートするし、理想的な燃料搭載量を選べるからね。ただ、マクラーレンがとてもコンペティティブだから、コンストラクターズ3位になるのは難しいだろう。僕らはポイント獲得を目指すが、少しの運も必要だ。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=7番手
 僕は残念ながら昨日のフリー走行2回目で走行できなかった。そのせいで、この時間帯(現地午後5〜6時)の路面コンディションを経験できなかった。予選のコンディションは、フリー走行3回目と比べて完全に違うものだったね。気温が下がったことでマシンバランスにかなり大きな影響を与えた。予選は最終的に7番手で終えたけれど、かなり満足してるし、明日はポイント圏内で戦うことができると楽観的に考えているよ。

 6.N・ハイドフェルト=8番手
 8番手というポジションはまずまずだと思う。最後のアタックはタイムを削るチャンスがわずかにあったけれど、マーク・ウェーバーに引っ掛かってしまった。とはいえ、そのアタックでタイムを更新できる保証はなかったけどね。まあ、燃料搭載量を考えれば満足のいくグリッドだよ。自分のマシンの燃料量しか正確には知らないけどね。ここではタイヤの耐久性が並外れて良いみたいだ。つまりスティントを長くとった方が、その利点を生かせるということだよ。日が落ちてから点く照明は昨日よりちょっと明るかったけど、このコースは1コーナーでしか明るさを気にしなくていいように作られている。どこでも全開で走れるようになってるんだ。明日はBMWのラストレースだし、みんなのために2台そろって入賞して、いい結果を残したい
◆ルノー
 7.F・アロンソ=16番手
 予選はもっと上のグリッドが欲しかっただけに、Q1でノックアウトされたのは残念だ。チームはベストを尽くして準備してくれたが、午後にもっといいタイムをマークできるほどの速さはなかった。明日はルノーでのラストレースなので最高の結果を残せるよう、やれることは全てやり尽くすつもりだ。

 8.R・グロジャン=19番手
 今日は難しい予選になった。僕らはパフォーマンス不足だったが、少なくともQ2には進めると思っていた。ベストは尽くしたけれど、残念ながらQ1でノックアウト。明日はミスをせず、なるべくいいポジションでフィニッシュすることが大事だよ。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=6番手
 暑いなかの激しいバトルで、難しいセッションだった。1周が長いサーキットにも関わらず、ラップタイムはとてもきっ抗していた。どのセッションも順調だったので、6番手グリッドで満足している。トップグループで戦うのは楽しく、今日もいい体験だった。もちろん、もっと上位につけたかったが、今週末の僕らは良い仕事をしているし、トップ6は妥当だろう。マシンが力強く、決勝に向けて手ごたえを感じているので、レースが楽しみだ。

 10.小林可夢偉=12番手
 今回はトップ10入りを期待していたのですが、ドライコンディションでのF1予選は初めてだったので、慣れる必要がありました。マシンのフィーリングが良く、フリー走行は週末を通じてずっと順調でした。予選は簡単ではなかったですが、最後はたったコンマ1秒ほどの差でトップ10入りを逃したので、初めてのドライ予選としては悪くない内容でした。今週末はレースペースに集中しようとしていたので、明日に向けてとても自信になりました。レースはベストを尽くし、またポイント争いをしたいですね。何ができるか楽しみです。

 パスカル・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
 今回の予選は、渋滞回避に加え、タイヤの選択や暖め方がカギだった。もちろん2台とももう少し上のグリッド獲得を目指したが、タイヤに関してはうまくマネジメントした。3回の予選セッションを通じ、ヤルノ(トゥルーリ)はトップ3争いに加わり続け、可夢偉はF1で2回目の予選かつドライコンディションは初めてながら、非常によくやった。全体的に、予選の結果には満足しており、燃料戦略も競争力があるので、明日は面白いレースになるだろう。今季の最終戦は絶対に、上位で終わりたい。準備は万端だ。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 2台そろって予選最終セッション進出を果たせなかったことは、普通なら残念と言わざるをえない。しかし、普段の予選とは違い、タイヤが温まるまでに2ラップ以上かかり、ルーキーには難しいコンディションだったことを考えると、可夢偉のQ2進出は評価したい。ヤルノ(トゥルーリ)は順調にQ3へ進み、上位グリッド獲得と思ったが、クルマ同士のタイム差が非常に詰まっており、最後の最後でかわされてしまった。明日は天候も安定しており、シーズン最終戦を満足いく結果で終われるように全員で頑張る。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=15番手
 午前中、マシントラブルで全く走れなかったことを考えれば、予選のパフォーマンスはかなり上々だったと思う。マシンの空力バランスに完全に満足していなかったのにね。今回は誰もが初体験のコースのうえ、フリー走行3回目を走れなかったので、Q2に進出できるとは思わなかった。僕のシーズンを振り返ると、今回もQ2へ進出できたということは、僕が成長しているということだ。まだまだ学ぶことはたくさんあるけどね。明日は良いレースをしてシーズンを締めくくりたい。

 12.S・ブエミ=10番手
 Q2を7番手で終えたのでもうちょっといい結果が出るかと思っていたけれど、柔軟な戦略がとれるように燃料を積んでいるので、満足している。ここ2、3戦はずっとそうだったけれど、マシンはすごく戦闘力が高いと思う。明日は入賞が現実的な目標になる。視界に問題はなかったので、レースでも大丈夫なはず。路面はコースに出ていくたびにどんどんタイムが上がるようになっているよ。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=3番手
 チームにとっていい1日になった。上位グリッドにつけられて満足しているし、明日はいい結果を残せるチャンスだ。ただ、ハミルトンのタイムには驚かされた。マクラーレンはとてもいい仕事をしたね。それはなんの疑いもない。でもこのコースは僕らに合っていると思う。明日はルイス(ハミルトン)に勝つために頑張るつもりだけれど、今日は全力を尽くした。KERSはアドバンテージになるとは思う。ただ、それがなくても、今回の彼らのマシンがいいのは明らかだ。とはいえ、長いレースだから何が起きるか分からない。

 15.S・フェテル=2番手
 マーク(ウェーバー)と僕はルイス(ハミルトン)とのギャップに驚かされた。彼は週末を通じて速かったので、今回のマクラーレンは全体的にかなり手強そうだった。僕らはQ1とQ2で彼のペースを上回るのは難しいと思ったので、今日の僕らはこれが精いっぱいだったと思う。今のところとても満足しているし、いいレースになるはずだ。今回はマシンの調子がいい。ステアリングホイールにKERSボタンがついているように見えるけど、あれは動かないから! でも、まあ見ててよ。レースペースはいいと思うし、マシンの調子は右肩上がり。だから明日は楽しみだよ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=9番手
 セッションは順調にいった。9番手は今日の僕らの精いっぱいだと思う。僕らはこのコースの序盤のセクションに苦しんでいるが、ポイントゲットは間違いなく可能だし、今週末の僕らにとってはそれがとても重要だからね。明日は5列目からだし、戦略もいいので、コンストラクターズではBMWを抑えて、ドライバーズではトゥルーリを抑えてランキング7位をキープできるだろう。ここはいいサーキットだよ。簡単じゃないし、かなり暑いけれど、これがウィリアムズでのラストレースにもなるので、この素晴らしいチームのために全力を尽くしたい。

 17.中嶋一貴=14番手
 Q2ではアタックをまとめられず、ちょっと残念です。でもトップ10とはタイム差がそこそこあったので、どのみちQ3には進めなかったかもしれないですね。このコースは常にち密な走りを求められるので、1つのミスが大きく響いてしまいます。だからとても難しいんです。明日はオーバーテークが簡単だとは思わないですが、セクター1と2の特性から、オープニングラップでいつもとは違うプッシュができれば、可能性はあるかもしれません。なのでどんなことも可能だと信じています。

 ロッド・ネルソン=チーフ・オペレショーン・エンジニア
 公式予選はまずまず順調だった。しかしQ2ではオプション(今回はソフト)タイヤが効果的だと予想していながらそうはならなかったため、他チームの大半と同じくプライム(今回はミディアム)タイヤのままで走行した。我々はニコがもう0.2秒削って、BMWの2台の前に出ることを期待していたが、彼は路面のクリーンな側のグリッドなので、いいレースをしてくれるはずだ。一貴もQ2最後のアタックは、14コーナーで少し膨らんでしまい、タイヤにダートがついてそこで終わってしまったが、それがなければプライム(今回はミディアム)タイヤで自己ベストタイムをマークしたはずなので、戦う力がありそうだ。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=18番手
 たくさんの問題が起きて本当にあっという間の予選になってしまった。マシンがまったくグリップしていないように感じられた。特にリアがひどいね。それでひどいオーバーステアが出て、マシンをコースに留めておくのも大変だった。すごく落胆しているよ。何が起きたのか、原因をはっきりさせないとね。これからはレースに向けて気持ちを切り替えるよ。長いレースになるだろうけど、いい結果を出すためにベストを尽くすつもりだ。

 21.V・リウッツィ=17番手
 Q1最初のアタックはかなり満足できるものだった。マシンのフィーリングは本当にいいし、Q2に進出できるだけの速さがあると自信を持っていた。ところが、2回目のアタックでタイヤを交換した途端、グリップがまったく得られないという妙なトラブルが起こった。さっき走った時よりも、グリップ力が大幅に低下していたので、おかしいと感じたんだ。普通は走行するほど、路面コンディションが良くなっていくものだから、これは本当におかしいよ。Q2に進めるほどの速さがあったのに……。このトラブルの原因がタイヤにあるのか、それともタイヤ圧のせいないのか、これから調べなきゃ。確かに昨日は、燃料を多く積んだ状態でのパフォーマンスがすごく良かったけれど、これほど後方からのスタートじゃ厳しいだろう。でも、前戦ブラジルGPでは、このグリッドからポイント獲得まであと一歩のところまでいったからね。明日は難しいレースになると思うけど、10位に入ることは可能だと思う。それに僕は常に入賞を目指しているんだ。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=5番手
 マシンのフィーリングは週末を通じて良かった。今日は予選Q2までは順調だった。でも、Q3で多めの燃料を積みニュータイヤで走行したら、ブレーキングをするたびにひどいバイブレーションが出始めてしまい、ステアリングが激しく振動した。このような路面の滑らかなサーキットで出る、この手のバイブレーションは、アンダーステアにつながり、それがマシンを相当手に負えない状態にしてしまう。今日はもっといいパフォーマンスを発揮するポテンシャルがあったし、フロントローのルイスの隣を狙うことができたと思うと、フラストレーションを感じる。できればレース前にこの問題を解決したいね。明日はいいファイトができることを楽しみにしている。

 23.R・バリチェロ=4番手
 今日の予選はうまくいった。この内容と4番手というポジションにとても満足しているよ。マシンはとてもコンペティティブだけれど、今回はレッドブルとマクラーレンの2台の方が上に見えるね。セッション中にコースコンディションと環境がかなり変化するから、週末を通じて最適なセットアップをするのが難しかった。1日の終わりに路面温度が下がると、マシンが良くなったように感じるので、明日は路面コンディションが僕らに味方してくれることを祈っている。セバスチャン(フェテル)とのランク2位争いはかなり接戦だけれども、ベストリザルトを目指して全力でいくつもりだ。

 ロス・ブラウン=代表
 我々は非常に好調のまま予選に臨み、そこで午後のフリー走行の間に出したタイヤに関する結論を確認した。予選は、他チームのようにトラフィックに苦しみ、タイヤがベストな状態のうちにクリアラップをとることに苦戦しつつも、Q1、Q2を予定通りに進めた。残念ながら、Q3では、ジェンソン(バトン)の最後のタイヤセットにひどいバイブレーションが発生してしまい、これで全力を出し切ることができなかったため、現在調査しているところだ。しかしルーベンス(バリチェロ)が4番グリッド、ジェンソンが5番グリッドにつけており、結果は問題なかった。明日のレースに向けて調子はまずまずなので、いいポジションでシーズンを締めくくれることを楽しみにしている。
◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日もコースを学ぶことがメインでしたが、まだ確認すべき点がいくつか残っています。エキサイティングな予選セッションを見ることができましたが、予選ではハード側のミディアム・コンパウンドで、ポールポジションが獲得されました。ルイス・ハミルトンは素晴らしい仕事をしました。特にミディアムタイヤを装着してQ2で記録した1分39秒695は素晴らしかったと思います。コースコンディションはどんどん向上していますので、明日は色々な意味で魅力的なレースになるでしょう。我々の情報では、両スペックとも、特に問題となるような性能の落ちも摩耗も見られません。このコースにはミディアムタイヤがとても良く合っているようです。グリップも良く、パフォーマンスも安定していますのので、クルマが軽くなるに従ってラップタイムも伸びていくでしょう。今のところの情報で考える限り、ソフトの使用を最小限に抑えるタイヤ戦略が多く用いられると思います。しかし、まだ路面コンディションが向上していますので、明日は今日よりもソフトのパフォーマンスが良くなる可能性があります。
勝 天候:晴れ 気温:31℃ 路面温度:34℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 55 1:34'03.414 1'40.279 2
2 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 55 17.857 1'40.571 3
3 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 55 18.467 1'40.642 5
4 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 55 22.735 1'40.449 4
5 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 55 26.253 1'40.672 8
6 10 Kamui KOBAYASHI JPN TOYOTA BS 55 28.343 1'40.779 12
7 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 55 34.366 1'40.723 6
8 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 55 41.294 1'40.326 10
9 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 55 45.941 1'40.997 9
10 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 55 48.180 1'40.924 7
11 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 55 52.798 1'41.316 18
12 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 55 54.317 1'40.843 11
13 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 55 59.839 1'40.754 13
14 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 55 69.687 1'40.757 15
15 21 Vitantonio LIUZZI ITA FORCE・INDIA BS 55 94.450 1'41.277 16
16 3 Giancarlo FISICHELLA ITA FERRARI BS 54 1Lap 1'41.132 20
17 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 54 1Lap 1'40.904 17
18 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 54 1Lap 1'42.274 19
1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 20 DNF 1'40.367 PP
11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 18 DNF 1'43.318 14

Fastest Lap:Sebastian VETTEL(RBR・RENAULT) 1'40.279(199.387km/h) Lap:54
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1アブダビGP、レッドブルが今季4度目のワン・ツー 小林可夢偉は初入賞!
2009年F1最終戦アブダビGP、S.ベッテル(右)を筆頭にレッドブルがワン・ツー、今季王者のJ.バトンが3位と、タイトルを争った面々が表彰台に上った。小林はF1デビュー2戦目でポイントを獲得している(C)RED BULL RACING(ISM)
 現地時間(以下、現地時間)11月1日、2009年F1最終戦のアブダビGPが、アブダビのヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554km)で決勝日を迎えた。午後5時(日本時間:午後10時)より55周の決勝レースが行なわれ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが1時間34分03秒414(平均速度194.789km/h)で優勝、チームメイトのマーク・ウェーバーも2位に入り、レッドブルが今季4度目のワン・ツーフィニッシュでシーズンを締めくくった。そしてトヨタでティモ・グロックの代役を務める小林可夢偉が、6位で見事初ポイントを獲得した。

 2009年の最終戦は、来季フェラーリ入りするルノーのフェルナンド・アロンソ、今季限りでフェラーリを離れ、来季は未定となっているキミ・ライッコネン、ルノーへの移籍が決まっているBMWザウバーのロバート・クビサらを筆頭に、多くのドライバーにとっては現在のチームで過ごす最後のグランプリ。そしてBMWのF1撤退が決定しているBMWザウバーは現チーム体制としては最後の一戦で、来シーズンは導入が見送られるKERS(運動エネルギー回生システム)、給油もひとまずこれで見納めとなる。

 ポールポジションを獲得していたマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンだが、最初のピットストップのタイミングでS.ベッテルに先行されると、さらにマシントラブルに見舞われリタイアに終わる。その後のS.ベッテルはM.ウェーバーをも引き離す独走で第15戦日本GP以来今季4勝目、自身通算5勝目をつかみ、ドライバーズランキング2位を確定させた。レッドブルは終盤戦3連勝で、今季6勝目。M.ウェーバーが2位で、今季のドライバーズタイトルを獲得しているブラウンGPのジェンソン・バトンは、レース終盤にM.ウェーバーとの接戦を演じながら3位表彰台に上り、王者の面目を保った。

 小林はワンストップ作戦を採ったマシンの中ではトップでチェッカーを受け、F1デビュー2戦目ながら6位入賞。2戦目での入賞は中嶋悟、一貴親子に並ぶ日本人最速タイ記録。チームメイトのヤルノ・トゥルーリも7位に入った。

 4位はブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ、5位はBMWザウバーのニック・ハイドフェルドでチーム最終戦を入賞で締めくくった。6位と7位はトヨタ勢、8位がトーロ・ロッソのセバスチャン・ブエミ。

 マクラーレンのヘイッキ・コバライネン11位、フェラーリのK.ライッコネン12位、フェリペ・マッサの代役を務めたジャンカルロ・フィジケラ16位とマクラーレンとフェラーリはノーポイントに終わり、コンストラクターズランキング3位はマクラーレンに決まった。

 ウィリアムズの中嶋一貴は13位で2009年最後のレースを終えている。

◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=20周リタイア
 いいスタートを切れたけれど、レース序盤にブレーキがどこかおかしいことに気づいた。3、4周走った後、右リアのブレーキ・パッドに問題があることが判明した。それで後ろのセバスチャン(フェテル)やマーク(ウェーバー)とのギャップを広げることができなかったんだ。症状がひどくなった時、チームが無線でこの周回を終えたら走るのを止めるよう伝えてきた。僕らがこのレースウイークでみせた速さを生かせず残念だったよ。でもレースではこういうこともあるさ。僕らの頑張りは本当に誇れるものだと思う。シーズン開幕当初に僕らがコンストラクターズ3位でシーズンを終えるなんて、誰が考えたと思う? 驚くべき1年だった。今から来シーズンが待ち遠しい。またチャンピオンを目指して戦うよ。

 2.H・コバライネン=11位
 スタートがすごくうまくいって、何台かオーバーテークすることができた。残念ながら、僕のマシンは期待したほどじゃなく、燃料をたくさん積んでいたのでペースがなかなか上がらなかった。でも最終コーナーまで攻めきったよ。ピットストップ後、KERSが作動しなくなって、KERSなしで走り切らなければならなかった。それでも、レース後にシーズンを振り返ってみると、僕らは素晴らしい仕事をしたし、その結果コンストラクターズ3位の座を確保することができた。チームの信じがたいほどの努力に感謝したい。僕らは決して諦めずに、形勢を大きく好転させた。2005年以来、初めてフェラーリをチャンピオンシップで打ち負かした、このチームの一員になれたことを本当に誇りに思う。

◆フェラーリ
 3.G・フィジケラ=16位
 このような形でコンストラクターズ3位を逃すのは残念だ。でもチームメートが12位に終わったことから分かるように、今日の僕らの速さはその程度だった。いつものようにやれることは全てやったし、いいレースをしたという実感はある。第2スティントはドライブスルー・ペナルティーで妥協することになったことが悔やまれる。いいスタートを切ってグロジャンをパスしたが、その後またかわされた。でも彼はシケインをカットしていたので、再び僕を先に行かせることになった。チームのためにポイントを取って貢献することができず申し訳なく思うし、自分の価値を全くアピールできなかったことが残念だ。F60は非常にドライブが難しいマシンで、後方からのスタートはいつも大きなハンディーになった。これからは僕の将来を考える時間だ。1つのチームのためにレースをするかまだ分からないが、確かなことは、フェラーリ・ドライバーになることに幸せを感じているということだ。

 4.K・ライコネン=12位
 今回はマシンがコンペティティブじゃないことは分かっていた。残念な内容のレースウイークだったが、自分達を責めることはないと思う。僕らはこのパッケージで全力を尽くした。スタートでは路面が少し滑りやすくて、それで小林にかわされた。今日の彼はとても速かったね。その後、最初のピットストップを終えてコースに戻ったブラウンの2台に前をふさがれ、僕らのレースは妥協せざるを得なくなり、ポイントゲットは不可能になった。フェラーリとの時間をこのような結果で締めくくるのは悔やまれるけれど、今シーズンは毎戦優勝争いできるポジションにいたわけじゃない。僕はそうありたかったけれどね。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=10位
 第1スティントはルーベンス(バリチェロ)と同じくらいの、かなりいいペースで走れていたのに、第2スティントのペースがかなり遅く、それでレースに負けた。マシンの調子はすごく良かった。でもタイヤを換えたら全くグリップしなくなったんだ。路面ができてタイムがどんどん上がっていったのに、他のドライバーのようなペースで走れなかった。これはかなり謎だよ。セバスチャン・ブエミとのバトルはかなりタフで、少し危なかった。シケインのブレーキングでは接触しそうになったよ。彼はまず左に動いて、左コーナーのイン側を押さえた。それで僕が右に動いたら、シケインの右の切り返しで、イン側の高い縁石の上に押し出されてスピンした。彼は全くスペースを残してくれなかった。チームと過ごしたこの4年間に多大な感謝を捧げたい。来年グリッドで彼らに会えることを祈っている。

 6.N・ハイドフェルト=5位
 5位という順位にすごく満足しているよ。マシンから最大限の力を引き出して、4ポイント獲得できた。そして、シーズン最後にコンストラクターズ選手権でウィリアムズを上回るという目標を達成でき、いいレースだったよ。最近のレースではちょっと不運が続いていたけれど、今回はマシンの性能を十二分に引き出すことができた。かなり長い間、チャンピオンのブラウンGPのマシンと変わらないペースで走ることができたんだ。最初のスティントを長めに取るという戦略も成功したし、路面にラバーが乗り始めてからは走るのがどんどん楽しくなった。このチームのラストシーズンを満足のいく形で締めくくれた。最終ラップでは感情がこみ上げてきて、集中力が途切れないよう気持ちを落ち着けなければならなかった。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=14位
 今日は思い通りのパフォーマンスを発揮できず、残念な結果に終わった。これがルノーでのラストレースになるので、上位でフィニッシュしてシーズンを締めくくりたかった。これまで一緒に成し遂げてきたことを、チームのみんなに感謝したい。一緒に素晴らしい勝利を何度も経験し、ワールド・チャンピオンにもなった。僕のキャリアで最も素晴らしい7年間だった。決して忘れないよ。

 8.R・グロジャン=18位
 今日のレースは残念だった。いいスタートを切ったが、何度もブロックされた。レース中はブレーキトラブルにも悩まされた。終盤にフィジケラに抜かれたことが悔やまれるが、今日のマシンパフォーマンスでは、僕のポテンシャルをアピールすることができなかった。これでシーズンは終わり。フェルナンド(アロンソ)のチームメートになったことで、特に今シーズンはものすごくたくさんのことを学習したと言えるね。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=7位
 簡単なレースじゃなかった。いいスタートが切れ、オープニングラップでBMWとバトルしたのは楽しかったが、トラクションがあまりかからないことに苦しんだ。リアタイヤが磨耗していき、その後ブレーキの安定性に問題があった。全力でプッシュして、6位争いができるよういいラップを刻んだ。結局は7位だったが、チームにとってはとてもいい結果になったので、それは悪くなかったよ。可夢偉は確かにとてもいい走りをしたし、僕もそれをとても喜ばしく思う。彼はこの結果にふさわしい。

 10.小林可夢偉=6位
 本当にいいレースでした。スタートでライコネンをオーバーテークしましたが、それがターニングポイントになりましたね。もし第1スティントで彼の後ろを走っていたら、トップ6でフィニッシュするのは難しかったですから。僕の目標はコンスタントに速く走ることでしたし、彼を抜いたあとも、入賞争いできるレースペースで走る自信はありました。チームは戦略面で、そしてピットストップ作業で素晴らしい仕事をして、ポイント圏内でのフィニッシュに大きく貢献してくれました。確かに今シーズンはF1でレースをするなんて予想もしていなかったので、この機会を与えてくれたトヨタにお礼を言いたいです。今日の目標はポイント獲得ですが、トップ6に入れたのにはちょっと驚きました。素晴らしい結果なのでものすごくハッピーです。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 2台そろってポイントを獲得し、可夢偉が参戦2戦目で6位入賞を果たし、表彰台には届かなかったものの本当にいいレースができた。スタートも良かったし、ポイントになるところでオーバーテークをみせた可夢偉のドライビングなど、良いところをたくさん出せたと思う。これはチーム全員が全力で2人のドライバーを支えた結果であり、みんなに感謝したい。表彰台の真ん中は次に取っておくことになりましたが、トヨタ・チームを応援して下さった皆さん、ありがとうございました。

 山科忠=TMG会長 兼 チーム代表
 2009年の最終戦で、2人のドライバーがそろってポイントを獲り、大変いい結果となった。可夢偉が素晴らしい仕事をしてくれたので、彼を大変誇りに思う。また、ヤルノ(トゥルーリ)も懸命に攻めて結果を出してくれた。今年は、ケルンのファクトリー・スタッフを含めたチーム全員が、とてもよく頑張ってくれた。厳しいシーズンだったが、良い形で締めることができた。スポンサーやファンのみなさん同様、チーム全員に感謝したい。信じられないほど素晴らしい、この施設を造ったレースの主催者、そしてまた今季多くの事を成し遂げた新ワールドチャンピオンのブラウンGPとジェンソン・バトンを祝福したい。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=18周リタイア
 スタートはあまり悪くなかったけれど、オープニングラップは集団に飲み込まれてしまった。そして19コーナーでミスをして、リアのコントロールを失って芝生に突っ込んでしまい、いくつかポジションを落とした。その後、2つのギアが入らなくなるというトラブルを抱えて、ピットへ戻らざるを得なくなった。でも、クルーは僕が入ってくることを想定しておらず、僕もうっかり隣にあったレッドブルのピットボックスへ入ってしまった。そのため、またコースへ戻る羽目になり、ギアボックスが壊れてリタイアとなった。

 12.S・ブエミ=8位
 ブラジルに続いて今日もポイントが獲れ、いい形でシーズンを締めくくれた。チーム全員がこの4戦で素晴らしい仕事をしたので、来年を楽しみにしている。最初はロズベルグのペースについていけなかったけれど、レースが進むにつれてどんどんペースを上げていけた。ナカジマの後ろで少しタイムロスしたものの、全体的に見れば、全力を尽くした素晴らしいレースだったと思う。ロベルト(クビツァ)とのバトルは全くフェアなものだったよ。彼には十分なスペースを残したと思うからね。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=2位
 とてもいいスタートを切って、セバスチャン(フェテル)のアウト側をチラリと見たけれど、イン側のラインを取らざるを得ないと分かった。そして5コーナー手前のストレートに備えて立ち上がり重視でいった。僕のマシンは、1コーナー直後に左リアをかなり激しくヒットされたから、パンクしていないか心配だった。エンジニアのキアロンにタイヤ圧は十分あると言われて、ようやく安心したよ。ルイス(ハミルトン)は最初の数周で苦しんでいるように見えたので、セバスチャンと僕は想像以上に彼との差を詰めることができた。その後、レースが安定しはじめると、プライム(今回はミディアム)タイヤはとても満足できるような状態になった。今日はセバスチャンが第2、第3スティントで僕を上回り、最終スティントでは特に速さをみせた。オプション(今回はソフト)タイヤのフィーリングは、初日と変わらずあまり良くなかった。それでかなりペースが落ちてしまった。僕は安定性のあるプライムの方が好みだったね。レース終盤にジェンソン(バトン)に追い上げられた時は、「これはタイトになりそうだ」と思ったよ! トップスピードは僕らの方が若干有利なことは分かっていたが、それほどアドバンテージが大きくないので、ブレーキング・ポイントを計算する必要があった。僕らは限界ギリギリのクリーンなファイトをした。このバトルは、ジェンソンがシーズンを通してどんなドライビングをしてきたかの総決算になったよ。このような結果を残したチームを祝福したいし、シーズン開幕時にアクシデントから復帰した僕を忍耐強く迎えてくれた彼らに感謝したい。これまでで最高のシーズンだったよ。僕ら2人で16回も表彰台に上がったんだ。素晴らしいね。

 15.S・フェテル=優勝
 素晴らしいレースだったよ。ルイス(ハミルトン)を抜けるほどじゃないにしろ、かなり詰め寄れたことには驚いた。その後は、ルイスがストレートでボタンを押したから、あっという間に視界から消えてしまったが、それでも僕らはついていくことができた。僕らの方が少し燃料が多いことは分かっていたし、特に最終セクターでは彼との差を縮めることができた。今日のマシンは夢のようだった。プレッシャーが多く、最初のストップではピットレーン出口で少しだけふくらみそうになったので、それからはトンネルをくぐってピットアウトするのが怖くなったけれど、ルイスを抜けるくらい限界ギリギリのペースで走った。残念ながら(ルイスは)リタイアせざるを得なかったけれど、それまでは彼と素晴らしいレースをしていたんだ。その後、後ろにいるマーク(ウェーバー)とジェンソン(バトン)に対してクッションが少しあったため、自分のペースで走れた。マシンは最後までファンタスティックだった。どちらのタイヤでもマシンはピカイチで、今夜はマシンに乗っているのが本当に楽しかった。シーズンを総括すると、何が言えるだろう。確かに浮き沈みはあったかもしれないが、今の僕らは本当に強く、4回のワンツー・フィニッシュを果たした。だからそれを達成したこのチームを祝福したい。彼らはずっと頑張ってきて、ファクトリーに戻っても懸命に仕事をした。うまくいっているのに、ここでシーズンが終わるなんて残念だよ! 優勝を飾り、このような形でシーズンを締めくくれるなんてパーフェクトだ。

 クリスチャン・ホーナー=代表
 チーム6勝目を挙げ、4度目のワンツー・フィニッシュを飾って、最も輝かしいかたちでのシーズン締めくくりとなった。2人のドライバーとも、今日は素晴らしかった。いい戦略といいペース、いいピット作業で、セバスチャン(フェテル)も完全無欠のレースをした。そしてルイス(ハミルトン)の前に出ることができた。マーク(ウェーバー)もルイスを次のピットでかわせるほどの燃料を持っていたが、ルイスがリタイアしたので予想よりも早くポジションを上げた。その後は2人ともプライム(今回はミディアム)タイヤを履いて力強いレースをした。マークは最後のピットストップ前に難しいトラフィックに巻き込まれて、その後はオプション(今回はソフト)タイヤでトラクションに少し苦しんだので、ジェンソン(バトン)に一気に詰め寄られた。ラストラップは今シーズンで一番エキサイティングなものになり、マークは素晴らしい仕事をして2位を守りきった。だからチーム全員を祝福したい。エクセレントなシーズンだった。レッドブル、マテシッツ氏と彼のあらゆるサポート、エンジンパートナーのルノー、今シーズンのこの素晴らしい結果のためにミルトンキーンズ(英国)でハードワークをこなしたスタッフ全員に感謝する。今シーズンはたくさんのことを学んだので、2010年の我々はもっと強くなって戻ってくるだろう。
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=9位
 今日はそれほどエキサイティングなレースじゃなかった。いい結果を残せるほどの速さがなかったよ。コンストラクターズ6位を守りきるためにチームを助けたかったんだけどね。個人的には、ドライバーズランク7位は、この状況ではいい結果だと思う。長いシーズンだった。この4年間のチームの努力に心から感謝したい。僕らはともに素晴らしいシーズンを過ごしたよ。

 17.中嶋一貴=13位
 最初のスティントはうまくいっているという手応えがなく、1ストップ戦略は簡単じゃありませんでした。レース中盤はトラフィックの影響が大きかったので、55周の間、こつこつとラップを重ねていく以外は何もできませんでしたが、バトルは楽しみました。

 ロッド・ネルソン=チーフ・オペレーションズ・エンジニア
 今日はコンストラクターズでの順位を守りきることができず残念だったが、BMWはいい仕事をしており、来年は彼らがいないことを寂しく思う。今日は2人のドライバーともよくやったが、マシンに十分な速さがなく、レース中に起きたいくつかのアクシデントがこの状況を生み出した。トゥルーリの後ろでタイムロスしたことで、ニコ(ロズベルグ)は1ストップ戦略だった小林に先行されてしまった。そのため、コンストラクターズでのポイントリードを維持することが非常に難しくなったのだ。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=17位
 スタートで履いたタイヤにいくつか問題があり、新しいタイヤに交換するため、予定よりピットストップを早めた。2ストップ戦略は正しかったし、レースはうまくいった。目標だったポイントは取ることができなかったけどね。でもやっぱり本当に良いシーズンだったよ。もちろん浮き沈みはあったけれど、開幕から大幅に進歩してシーズンを締めくくることができた。この躍進は本当に自慢できるものだと思う。

 21.V・リウッツィ=15位
 全体的に見れば、今日の僕らはマシンのポテンシャルを最大限に引き出せたと思うけれど、残念ながらレース序盤からブレーキに多少問題があって、ポジション争いがあまりできなかった。スタートではウィリアムズの1台が、中盤ではトヨタの1台が前にいて、中団グループのペースに付き合わされた。ソフトタイヤに換えて最初の15周ぐらいは、タイヤに問題があったせいで、ひどいオーバーステアに見舞われた。だからこれ以上の結果は出せなかったと思うよ。入賞するのは難しいと分かっていたしね。最終戦でポイントを獲りたかったけど、この5戦でいいバトルも見せられたので満足している。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=3位
 今日は楽しいレースだったし、シーズン最終戦で表彰台に立てたのはファンタスティックだよ。今週末はこのヤス・マリーナ・サーキットでのドライブを心から楽しんだ。アブダビの人々は、初開催のグランプリで素晴らしい仕事をしたね。レースではプライム(今回はミディアム)タイヤの方が良さそうだと思っていたけれど、路面温度が下がるとバランスに特に苦しみ、フロントタイヤに熱を入れるのが難しくなった。最終スティントでオプション(今回はソフト)タイヤに換えると、マシンのフィーリングが素晴らしくなった。フィーリングが完全に変わり、フロントエンドが突然良くなって、よりスピードを乗せてコーナリングできるようになった。最後の数周は本当にエキサイティングだった。マーク(ウェーバー)から2位を奪おうと必死だったよ。あまり執拗にプッシュはできなかったし、彼も抜きにくいドライバーだけれども、僕らは本当に限界ギリギリのところで、クリーンないいバトルができた。2位になれなかったのはちょっと残念だけれど、表彰台を獲得できたのは素晴らしいことだ。ブラックリー(英国)のチームと、メルセデス−ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズのスタッフ全員に多大な感謝を捧げたい。本当にファンタスティックな1年だったし、彼らはみんな、自分たちが成し遂げたことを誇りに思うべきだ。とてもコンペティティブでチャレンジングなシーズンをいい結果で締めくくれるなんて、素敵なことだよ。

 23.R・バリチェロ=4位
 今日はとてもコンペティティブなレースをした。スタートはとてもエキサイティングで、1コーナーはイン側に行ったが、残念ながらマーク(ウェーバー)と少し接触してしまい、彼にフロントウイングの大きなパーツを飛ばされた。序盤はダウンフォースがかなり不足していて、それでジェンソン(バトン)にかわされた。でもアンダーステアと折り合いをつけることができたので、ノーズを交換しないことに決め、その状況でできる限りプッシュした。第2スティントではジェンソンよりも速かったが、オーバーテークするのはかなり難しかった。しかもチームメートで同じマシンに乗っているならなおさらだよ。結局、彼を抜くためにできることは何もなかった。それでもレースを通じて僕らはコンペティティブだったし、とても楽しかったので、今日は4位で満足しないとね。本当に素晴らしいシーズンだったよ。こんなに戦闘力の高いマシンを用意して、また優勝するチャンスをくれたチームに感謝しないとね。僕らは素晴らしい1年をともに過ごした。

◆ブリヂストン
 安川ひろし=モータースポーツ推進室長
 この素晴らしい新サーキットで戦われた今回の決勝は、チェッカーフラッグまで最高のバトルが続き、スリリングなF1シーズンの最後を締めくくるにふさわしいレースでした。今日、優勝したセバスチャン・フェテル選手とレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。スリックタイヤのカムバックなど、様々な変化があったこのエキサイティングなシーズンをともに分かち合うことができたことを嬉しく思っています。 世界中の多くの人々が愛するこの素晴らしいスポーツを作り上げてくれた全チームに心から感謝したいと思います。また、1年を通して頑張ってくれた、我々ブリヂストンのスタッフ全員に感謝しています。今年はブリヂストンのF1参戦13年目にあたり、ブリヂストン・タイヤによる150勝目を見届けることができました。2010年が再びエキサイティングでドラマティックな年となることを心より楽しみにしています。

 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日も路面コンディションが向上し、レースの最後までラップタイムが伸び続けました。ミディアムはとても良いパフォーマンスを見せましたし、1ストップ戦略の選手がいたことでも分かるように、ソフトは高い耐久性を発揮しました。全体的に今日のパフォーマンスには満足しています。ヤス・マリーナ・サーキットは素晴らしい、新しいコースで、今回、我々も初めてここを訪れたわけですが、様々なことを学ぶことができました。今年は最高の1年でした。誰もが、スリックタイヤやシーズン中のテスト禁止などの多くの変化にうまく対応したと思います。今後は、燃料補給の禁止やフロントタイヤの幅が狭くなるなどの新ルールが導入される2010年へ向け、準備を行なっていきます。

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