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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1第11戦ヨーロッパGP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
8月21日(金) 10:00〜11:30 17:00〜18:30 フリー走行1
14:00〜15:30 21:00〜22:30 フリー走行2
8月22日(土) 11:00〜12:00 18:00〜19:00 フリー走行3
14:00〜 21:00〜 公式予選
8月23日(日) 14:00〜 21:00〜 決勝

コース名 バレンシア市街地コース
全長 5.419km×57周=308.883km
予選レコード 1:37.842 S.ベッテル(STRフェラーリ)2008年
ラップレコード 1'38.708 F.マッサ(フェラーリ)2008年
08年優勝 F.マッサ(フェラーリ) 1:35'32.339
08年ポールポジション F.マッサ(フェラーリ) 1'38.989
08年ファステストラップ F.マッサ(フェラーリ) 1'38.708(36lap)
所在地 Valencia Street Circuit Calle Doctor Lluch 4 46011 Valencia SPAIN
TEL +(34) 96 316 4007
FAX +(34) 96 367 8760
Web http://www.circuitourbanovalencia.es/index.php
アクセス バレンシア空港から車で約20分
通貨 ユーロ
言語 スペイン語・バレンシア語
日本との時差  -8時間
サマータイム中は -7時間

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース


2008年からスペインで2つ目のレースとして開催されているヨーロッパGPは、地中海の港湾都市バレンシアに市街地コースを設けて行なわれる。モナコを思わせる海沿いのコースで25ものコーナーがあるが、平均速度は200km/h近く、最高速度は310km/h超に達した。路面は荒れているがコース幅が広く、迫力あるバトルが期待される。

コメント(23)

フリー走行1回目 天候:晴れ 気温:25℃ 路面温度:29℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 19 1'42.460 --
2 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 16 1'42.636 0.176
3 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 18 1'42.654 0.194
4 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 19 1'43.074 0.614
5 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 17 1'43.088 0.628
6 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 13 1'43.209 0.749
7 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 25 1'43.225 0.765
8 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 19 1'43.243 0.783
9 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 18 1'43.345 0.885
10 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 23 1'43.384 0.924
11 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 30 1'43.389 0.929
12 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 20 1'43.419 0.959
13 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 30 1'43.637 1.177
14 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 22 1'43.746 1.286
15 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 23 1'44.040 1.580
16 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 17 1'44.126 1.666
17 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 23 1'44.356 1.896
18 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 26 1'44.638 2.178
19 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 28 1'44.732 2.272
20 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 25 1'45.840 3.380

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ヨーロッパGP開幕! フリー走行1でブラウンGPがトップタイム! 

現地時間(以下現地時間)21日、スペインのバレンシア市街地コース(1周5.419km)で、第11戦ヨーロッパGPが開幕した。午前10時(日本時間:午後5時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロがトップタイムを叩き出している。

前戦ハンガリーGP後に1戦出場停止のペナルティを受けていたルノーだが、17日の国際控訴裁判所による裁定で罰金と戒告に処分が軽減され、フェルナンド・アロンソは無事にシーズン2度目の母国グランプリに出走。そのルノーはネルソン・ピケJr.を放出し、このレースがF1デビュー戦となる新人ロマン・グロージャンを起用した。

そしてフェラーリでは、ハンガリーGP予選中の事故で戦線離脱を余儀なくされているフェリペ・マッサに代わり、テストドライバーのルカ・バドエルがレギュラードライバーを務める。

サーキットは気温25℃、路面温度29℃のドライコンディション。

ドライバーズ、コンストラクターズの両ランキングをリードするブラウンGP、そして前戦で今季初勝利を挙げたマクラーレン・メルセデスが速さを見せる。その中で、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロが1’42.460のトップタイムでフリー走行1を制した。ヘイッキ・コバライネン2番手、ルイス・ハミルトン3番手とマクラーレン勢が続き、ブラウンGPのジェンソン・バトンが4番手につけている。3番手L.ハミルトンまでが1分42秒台を記録。

タイトル争いでブラウンGPを追うレッドブルは、セバスチャン・ベッテルが5番手で、マーク・ウェーバーは8番手となった。フェラーリのキミ・ライッコネンは10番手、一方約10年ぶりのF1実戦となったL.バドエルは20番手で最初のセッションを終えている。

日本勢はウィリアムズの中嶋一貴が7番手、トヨタはヤルノ・トゥルーリ18番手、ティモ・グロック19番手だった。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:午後9時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは23日、午後2時(日本時間:午後9時)より、57周で争われる。
フリー走行2回目 天候:晴れ 気温:28℃ 路面温度:44℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 33 1'39.404 --
2 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 33 1'40.178 0.774
3 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 34 1'40.209 0.805
4 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 39 1'40.385 0.981
5 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 35 1'40.503 1.099
6 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 23 1'40.596 1.192
7 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 34 1'40.643 1.239
8 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 31 1'40.681 1.277
9 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 33 1'40.723 1.319
10 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 31 1'40.738 1.334
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 39 1'40.739 1.335
12 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 32 1'40.770 1.366
13 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 35 1'40.787 1.383
14 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 37 1'40.956 1.552
15 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 30 1'40.985 1.581
16 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 34 1'41.156 1.752
17 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 29 1'41.350 1.946
18 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 37 1'42.017 2.613
19 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 34 1'42.089 2.685
20 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 3 1'43.214 3.810

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ヨーロッパGP開幕! フリー走行2はルノーが最速!

第11戦ヨーロッパGPのフリー走行2、シーズン2度目の母国グランプリに臨むF.アロンソがトップタイムをマークしている(C)Bridgestone Corporation(ISM)

今季第11戦のヨーロッパGPはスペイン・バレンシア市街地コース(1周5.419km)で、現地時間(以下、現地時間)21日に開幕した。午前のフリー走行1から2時間半のインターバルを挟んで行なわれたフリー走行2(1時間半)では、母国グランプリに臨むルノーのフェルナンド・アロンソがトップに立っている。

ドライコンディションのサーキットは気温28℃、路面温度44℃。

セッションを通じて目まぐるしく順位が入れ替わり、残り時間が少なくなる中、F.アロンソは全セクターでファステストをマークし、1’39.404と唯一の1分39秒台を叩き出してタイムシートのトップに名を刻む。ジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェッロとブラウンGP勢が2番手3番手に続いている。一方、レッドブルはセバスチャン・ベッテル9番手で、マーク・ウェーバー14番手だった。

フリー走行1で好調だったマクラーレン・メルセデスだが、ルイス・ハミルトンはセッション序盤にスピンを喫し、以降はピットに留まり20番手に終わった。チームメイトのヘイッキ・コバライネンは10番手。フェラーリはキミ・ライッコネン11番手で、負傷欠場中のフェリペ・マッサの代役を務めるルカ・バドエルは18番手で初日を終えた。

ウィリアムズの中嶋一貴が5番手と好位置につけ、トヨタはヤルノ・トゥルーリ12番手、ティモ・グロック15番手となっている。

なお、ヨーロッパGPの決勝レースは、23日の午後2時(日本時間:午後9時)より57周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=3番手/20番手
 ウオールに接触したけど、あまり衝撃は感じなかった。フロント・ウイングをかすっただけだったんだ。でも、残念ながらスペアがなく、修復もできなかった。明日は新しいウイングを手に入れるか、そうじゃなくれば変更を加えないとね。このタイプのウイングはまだあまり使えるモノがないんだ。午前中はマシンにあまり満足していなかったけど、セッションの合間に変更を加えたら、かなりポジティブになった。最後のアタックではコンマ6秒縮めたので、見通しはかなりいい。だから土曜の予選に向けて感触はかなりいいんだ。走行時間を大幅に削られたのは悔やまれるけれど、明日は問題ないと思う。失われた時間は取り戻すことができると思うよ。

 2.H・コバライネン=2番手/10番手
 今日の走行にはとても満足している。予定されていたプログラムをきっちりこなせたし、マシンのフィーリングもとても良かった。今回はハンガリーGPよりもずっといいスタートが切れたし、調子もいい感じだ。トップ・グループのタイム差はかなりタイトだから、僕らも射程圏内につけていると思う。いい結果を残すことに全神経を集中して明日に臨むよ。

◆フェラーリ
 3.L・バドエル=20番手/18番手
 今日の内容には満足している。難しい1日になると予想していたけど、まさにそうなった。重要なのは深刻なミスを犯さず、決められたプログラムをこなせたことだ。これで自分のドライビング・スタイルに合わせたマシンのセットアップに取りかかることができる。チームは今週末、僕へ対して特に目標を設定していないけど、そういった配慮は嬉しいね。マシンに全幅の信頼を寄せ、久しぶりのグランプリ・ウイークに自信を持って臨むことが重要だからね。今週末、ここに来てくれたミハエル(シューマッハー)にも感謝している。彼のサポートはドライバーとしてはもちろん、テクニカル面でも頼りになるんだ。

 4.K・ライコネン=10番手/11番手
 ポジティブな1日だった。マシンのハンドリングにも、ブリヂストンが持ち込んだタイヤのパフォーマンスにも満足している。いつもの初日と同じで、タイムシートから分かることはほとんどないから、タイムを比較することは意味がない。最初のセッションの方が路面がとても汚れてスリッピーだったから難しかった。セッション2回目になってかなりコンディションが良くなったよ。予選にかなり左右されることとはいえ、決勝では表彰台を十分狙えると思う。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=12番手/7番手
 バレンシアに向けて新品パーツをいくつか持ち込んだから、2回のセッションでそれをテストした。午後はロングランでのタイヤ評価に集中した。僕にとっては問題のない第1日だったね。路面のグリップ・レベルがかなり高く、ペースもすごく良かった。でも、シーズン序盤から抱えているトラブルをまだ解決できないでいるんだ。

 6.N・ハイドフェルト=15番手/17番手
 2回目のセッション序盤はすごく順調だった。ただ、トラフィックにつかまってしまい、ソフト(今回はスーパーソフト)タイヤで理想的なタイムを出せなかった。そしてフェルナンド(アロンソ)にヒットされ、セッションを終えることになってしまったんだ。フリー走行でのこういったアクシデントは本当に余計なものでしかない。ミラーで彼のタイヤがロックしているのが見えたから、ラインを空けようとしたんだけど、僕の方へ真っ直ぐ突っ込んできたんだ。危うくマシンが横転するところだったよ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=9番手/トップ
 今日は周回数をこなし、マシンのパフォーマンスもセッション開始直後から良かったので、ポジティブな1日だった。セットアップ作業にかかりきりだったが、今は内容にとても満足している。残りの2日も調子はいいと思うよ。午後のセッションにあったニック・ハイドフェルトとのことは、レースやフリー走行ではよくある、普通のアクシデントさ。日曜の決勝でのポイント獲得を目指して、明日はフロントローを確保できるよう全力を尽くすつもりだ。

 8.R・グロジャン=17番手/13番手
 今日はとても順調だった。ニューマシンに初めて乗る時は常にトリッキーなものだけど、僕は全力を尽くしたし、フェルナンド(アロンソ)が隣にいるということは、セッションへのアプローチの仕方を目の当たりにできるということだ。これがかなり役に立った。だから今日は進歩したと思うし、明日もこの調子をキープすることが目標だ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=18番手/12番手
 まず、長期の夏休みを終え、レースに戻ることができたので喜ばしく、また、好天の下、トラックで走行でき嬉しいことだ。基本的に、今日は、特別なことはなく、いつもの金曜日のようにセッションを行った。全て順調に行き、何のトラブルも抱えなかった。タイヤとセットアップの評価し、土日に向けしっかりと準備をすることができた。クルマの性能を最大限に生かすために、やることがまだある。しかし、他チームがどんなプログラムをこなしたのか分からないので、第1日のフリー走行のセッションを終えた時点で、自分たちの位置をきちんと把握するのは難しい。クルマには満足しているが、さらにパフォーマンスを引き出す必要がある。

 10.T・グロック=19番手/15番手
 全体的に、今日のセッションはとても上手く行った。クルマの調子は大変ポジティブで、バランスも良く、週末に向け良いスタートが切れた。また、全てのプログラムを順調に、こなすことができた。今日は沢山の作業を予定していたが、技術的なトラブルはなく、チームのメンバー全員、素晴らしい仕事をしてくれた。これから明日にかけ、今日集めた多くのデータを解析する。今の課題は、明日の予選と日曜の決勝に向け、クルマを微調整して、性能を高めること。私たちは強いと信じている。ラップ・タイム差が拮抗しているので、現時点で、順位を予想するのは難しいが、私たちは全力を尽くす。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=13番手/19番手
 今日は暑さが重要なファクターになった。というのも、僕はF1マシンに乗った経験がまだ少ないので、気温が上がるとさまざまな状況が厳しくなるね。でも、この日の作業はとても順調で、進歩も見られた。ただ、午前中にセットアップを大幅に変えて、午後になって路面コンディションが変わっても、パフォーマンスがあまり良くならなかった。マシンを改善し、オプション(今回はスーパーソフト)タイヤでの走りを良くする必要がある。でも、全体的には悪くない初日だったよ。

 12.S・ブエミ=11番手/16番手
 今日はコックピットの中がすごく暑かった。レースに向けたロングランの時はひどいものだった。最初の頃、路面はとても汚れていて、ラバーも乗っていなかったけれど、徐々に良くなっていった。セッション2回目のラスト10分ではそれが顕著だったね。だから、いいタイムを出したければ、そのタイミングでコースへ出るべきだった。今回、新しいフロントウイングが投入され、期待通りの効果を確認したので、明日はまた進歩できるだろう。いい週末をおくれる自信はある。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=8番手/14番手
 今日は周回をたくさんこなし、今夜の分析用データをとることができた。タイヤの比較も行なったが、かなり単純明快な結果が出たね。今夜やるべき仕事がまだ残っている状態だよ。ここはバーレーンのサーキットをウオール(壁)で取り囲んだようなコースだね!

 15.S・フェテル=5番手/9番手
 今日は順調だったんじゃないかな。トラブルも起きなかったし、スムーズな金曜日だったよ。程度の差はあれ、皆が(きん差のタイムで)群れをなしている状態なのに、フェルナンド(アロンソ)は2回目のセッション終盤にすごい速さをみせた。あれには驚いたよ。明日に向けて改善が必要だから、今日1日を振り返り、他チームに比べて足りない部分を見つけるつもりだ。
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=14番手/4番手
 午前は難しい滑り出しになった。タイヤがすぐに摩耗してしまい、残りのセッションはグレーニングが出たタイヤで走らなければならなかった。要はほとんど学習できなかったんだ。午後はだいぶましになった。タイヤ・テストもなんとかうまくいって、予選用のデータがたくさん取れたよ。それにセットアップの変更もうまくいき、マシンをうまくコントロールできるようになった。全体的には満足できる1日だったね。パフォーマンス面では、期待しているレベルにはないので、明日までにもっと分析する必要があるけれど、それで改善されるはずだ。様子を見るつもりさ。

 17.中嶋一貴=7番手/5番手
 僕らにとっては良い1日だったと思います。ロングランのペースも良いですし、新品タイヤでのショートランでもまずまずのタイムが出ました。最初は路面がかなり汚れていましたが、2回のセッションを通じて改善されていったので、明日の予選までにもっと状態は良くなるでしょう。すごく楽しみです。

 R・ネルソン=チーフ・オペレーティング・エンジニア
 バレンシアはストリート・サーキットなので、セッションを通じてグリップレベルが上昇し、特にニュータイヤでアタックし始めたセッション2回目はその傾向が顕著だった。いつも通りの初日で、マシンのセットアップ作業のコンビネーションに集中し、2種類のタイヤでロングランを行なったが、課題も残った。セッション終盤の路面コンディションはかなり良くなった。天候も週末を通じてかなり暑くなり、湿気も高いまま推移しそうだ。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=6番手/6番手
 今日は素晴らしい1日だった。6番手といういい位置につけられたし、予選Q1をラクに突破できるだけの速さはあると思う。この結果はとても励みになるし、明日またコースに出るのが楽しみだよ。マシンに小さな問題点があったから、予定していたほど走り込むことはできなかった。でも最終的にマシン・バランスは良かったし、タイヤも最初は扱いが難しかったけど、2回目のセッション終盤には性能への理解を深めることができた。バーレーンGPでも同じようなタイヤを使ったから、レースでタイヤにトラブルが起きるとは思わない。レースにに向けて大きな問題は何もないよ。

 21.G・フィジケラ=16番手/8番手
 午後のフリー走行2回目はまずまずのタイムを出すことができた。午前中はリア・タイヤのグレーニングに苦しんだけど、ソフト(今回はスーパーソフト)タイヤでの1周アタックは良い感じだった。午後はセットアップを少し変更したんだけど、正しい方向へ進んでいるという自信はあるよ。このパッケージなら進歩できると思うけれど、現時点ではかなりきん差の戦いになっているから、明日どうなるかだね。感触は今のところとてもいいよ。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=4番手/2番手
 第1日のフリー走行はまずまずだった。マシンが速さを取り戻したことを確認できて励みになったよ。僕らのプログラムのポイントはセットアップを確認するとともに、作業中断後に行なったファクトリーでの仕事の方向性が正しかったかどうかを評価することだった。バランスにはまだ完全に満足していないので、予選前にセットアップを煮詰める必要があるけれど、全体的にマシンの速さは結構あると思うよ。

 23.R・バリチェロ=トップ/3番手
 上位を争えるレベルの速さを取り戻すことができたようで、すごく素晴らしい気分だよ。今日の2回のフリー走行では、2台が一丸となって仕事を大量にこなし、とてもうまくいった。集めたデータにも、今日のマシンの進歩にも本当に満足している。この方向で進んでいけばいい週末を過ごせるはずだ。

 R・ブラウン=代表
 2回のフリー走行ともうまくいき、いい週末のスタートを切ることができた。ここは路面温度が非常に高く、午後には50度まで上昇したので、我々はタイヤ温度をうまくコントロールすることができ、ここ数戦で我々の足を引っ張ったようなトラブルに遭遇することはなかった。2人のドライバーとも、かなり似通ったプログラムをこなした。マシンパフォーマンスへの理解を深めるためにパーツをテストし、ここ数戦のセットアップを修正したからだ。最初のフィードバックは、ジェンソン(バトン)、ルーベンス(バリチェロ)とも大まかな方向性が一致していた。そして今回だけでなく、次のスパ(フランコルシャン、ベルギーGP)でも生かせるデータを多く収集できたことに満足している。全体的に見れば、ポジティブな週末のスタートになった。
フリー走行3回目 天候:晴れ 気温:26℃ 路面温度:35℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 12 1'39.143 --
2 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 12 1'39.247 0.104
3 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 12 1'39.513 0.370
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 8 1'39.553 0.410
5 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 11 1'39.732 0.589
6 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 12 1'39.764 0.621
7 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 10 1'39.883 0.740
8 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 12 1'39.950 0.807
9 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 11 1'40.017 0.874
10 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 11 1'40.088 0.945
11 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 12 1'40.118 0.975
12 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 10 1'40.192 1.049
13 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 12 1'40.230 1.087
14 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 12 1'40.260 1.117
15 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 9 1'40.402 1.259
16 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 10 1'40.443 1.300
17 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 10 1'40.879 1.736
18 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 6 1'40.916 1.773
19 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 12 1'41.125 1.982
20 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 14 1'42.198 3.055

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ヨーロッパGP、フリー走行3の最速はフォース・インディア!

中嶋一貴2番手 今季第11戦のヨーロッパGPは、現地時間(以下、現地時間)22日、スペイン・バレンシア市街地コース(1周5.419km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時(日本時間:午後6時)より、公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが全体のトップに立った。

好天に恵まれたサーキットは、気温27℃、路面温度35℃のドライコンディション。

セッション中盤、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがマシントラブルに見舞われ、コース上でマシンが止まった挙げ句、路面にオイルが漏れてしまう。この処理のため26分間に渡って赤旗中断となり、残り時間わずか5分でセッションが再開される。チェッカーが振られる中、次々にトップタイムが塗り替えられ、最後にA.スーティルが1’39.143のトップタイムをマーク。ウィリアムズの中嶋一貴が2番手、BMWザウバーのロバート・クビサが3番手につけている。

ブラウンGPのジェンソン・バトンは7番手、ルーベンス・バリチェッロ12番手で、レッドブルのマーク・ウェーバーが17番手。トラブル発生のS.ベッテルは18番手でセッションを終えた。

マクラーレン・メルセデスはヘイッキ・コバライネン4番手、ルイス・ハミルトン8番手、フェラーリはキミ・ライッコネン14番手、負傷欠場のフェリペ・マッサの代役を務めるルカ・バドエルは20番手となっている。

トヨタはヤルノ・トゥルーリ9番手、ティモ・グロック16番手だった。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:午後9時)より公式予選が開始される。翌日、23日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 天候:晴れ 気温:29℃ 路面温度:44℃ コースコンディション:ドライ 

順 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'38.649
5 1'38.182
4 1'39.498
6 15
2 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'38.816
10 1'38.230
9 1'39.532
7 26
3 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'39.019
8 1'38.076
8 1'39.563
5 21
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'39.295
8 1'38.273
8 1'39.789
5 21
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'38.531
8 1'38.601
8 1'39.821
6 22
6 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'38.843
10 1'38.782
8 1'40.144
7 25
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'39.039
11 1'38.346
8 1'40.185
6 25
8 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'39.155
8 1'38.717
6 1'40.236
7 21
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'38.983
8 1'38.625
8 1'40.239
5 21
10 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'38.806
8 1'38.747
8 1'40.512
7 23
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'39.032
9 1'38.826
8 17
12 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'39.145
11 1'38.846
7 18
13 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 1'39.459
9 1'38.991
6 15
14 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 1'39.322
9 1'39.040
7 16
15 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'38.912
10 1'39.514
7 17
16 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 1'39.531
11 11
17 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'39.795
8 8
18 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'39.807
10 10
19 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 1'39.925
10 10
20 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 1'41.413
13 13

PP Time:Lewis HAMILTON(McLAREN・MERCEDES) 1'39.498(196.068km/h)
Fastest Lap Overall:Rubens BARRICHELLO(BRAWN GP) 1'38.076(198.911km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
グリッド 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 予選後重量(kg) 予想ガソリン量(kg)

PP 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1 653.0 48.0
2 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 2 655.0 50.0
3 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 3 662.5 57.5
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 4 654.0 49.0
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 5 661.5 56.5
6 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 6 661.5 56.5
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 7 665.0 60.0
8 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 8 656.5 51.5
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 9 664.5 59.5
10 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 10 657.5 52.5
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 11 677.0* 72.0
12 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 12 672.5* 67.5
13 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 13 694.7* 89.7
14 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 14 677.7* 72.7
15 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 15 688.5* 83.5
16 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 16 692.5* 87.5
17 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 17 702.0* 97.0
18 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 18 707.3* 102.3
19 11 Luca BADOER ITA FERRARI BS 20 690.5* 85.5
20 3 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 19 678.5* 73.5
F1ヨーロッパGP、マクラーレンが今季初のフロントロー独占!

第11戦ヨーロッパGP予選、L.ハミルトン(中央)が余裕すら感じさせる走りでポール獲得。H.コバライネン(左)も2番手に続き、マクラーレンが今季初のフロントロー独占を達成している(C)Daimler AG(ISM)

2009年F1第11戦のヨーロッパGPは、現地時間(以下、現地時間)22日にスペイン・バレンシア市街地コース(1周5.419km)で2日目を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジション、チームメイトのヘイッキ・コバライネンも0.034秒差の2番手で、マクラーレンが今季初、昨年のハンガリーGP以来約1年ぶりにフロントローを独占している。

ルノーのフェルナンド・アロンソ、前戦でデビューしたトーロ・ロッソの新人ハイメ・アルグエルスアリにとって第2の母国グランプリとなる一戦。晴天の続くサーキットは、気温30℃、路面温度45℃のドライコンディション。

予選はマクラーレンの速さが際立った。Q1はブラウンGPのジェンソン・バトン、Q2は同じくブラウンGPのルーベンス・バリチェッロがトップで通過するが、L.ハミルトンはQ1はハード側タイヤで1度だけ、Q2がソフト側タイヤで1度だけのアタックでそれぞれ2番手で通過。そしてQ3も最初のアタックでトップに立つ。他のマシンが2度目のアタックで自己ベストを更新するもL.ハミルトンのタイムに及ばず、L.ハミルトンは最初に出していた1’39.498でポールが確定。昨年第17戦中国GP以来の今季初、自身通算14度目のポールポジションとなった。2番手H.コバライネンで、3番手にはR.バリチェッロがつけている。

ブラウンGPをタイトル争いで追うレッドブルの2台は、セバスチャン・ベッテルが4番手で、マーク・ウェーバーは9番手と出遅れた。ランキングリーダーのJ.バトンは5番手、フェラーリのキミ・ライッコネンが6番手に続いている。約10年ぶりのF1予選に臨んだフェラーリのルカ・バドエルは20番手だった。

日本勢は、ウィリアムズの中嶋一貴がQ1でトラブルに見舞われマシンを降り、今季ワーストの17番手。トヨタのヤルノ・トゥルーリもQ1落ちを喫し18番手、Q2まで進んだティモ・グロックは13番手でそれぞれ予選を終えた。

注目の決勝レースは、23日の午後2時(日本時間:午後9時)より行なわれる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=PP
 ハンガリーGPで優勝したあと、他チームとのギャップが縮まったか分からないままバレンシアへ来た。でも、僕らの戦闘力は高いままだった。これだけ高いパフォーマンスレベルを目にするのは久しぶりだよ。去年は1回しかアタックしなくても予選を通過できたけれど、今年の場合、通過するためには全力を尽くさなければならない。今日はとてもいいアタックを2回ほど決められたので、明日のレースはとてもいい位置からスタートすることになった。でも、戦略とレースのスタートに大きく左右されるだろう。ヘイキ(コバライネン)は素晴らしい仕事をしてくれた。週末を通じて僕らはずっときん差だった。だからこれは素晴らしいことだよ。僕らはフロントローを独占した。それは長い長い間、僕ら全員が欲していたものだったよ。

 2.H・コバライネン=2番手
 明日、フロントローからスタートすることにとても満足しているけれど、アタックの最後にミスをしたので、あともう少しタイムを削れたはずだ。予選はかなりきん差になると思っていたが、僕らのマシンの戦闘力が高いことは確信していたので、今日は全力で目標に向かうと決めた。その結果、少しプッシュしすぎてしまったよ。でもそれは計算できるリスクだったので、1つしかポジションは変わらなかった。しかも、負けたのがルイス(ハミルトン)だったのはまだ良かった。おかげでなんとかフロントローを独占できたよ。

◆フェラーリ
 3.L・バドエル=20番手
 どんな状況だろうと最下位は良くないから、ちょっとガッカリだよ。でも厳しい戦いになることは最初から分かっていたからね。前にも言ったように、今週末は僕やチームにとってテストのようなもので、仕事の進め方を見ている状態なんだ。でも、周回をこなして状況も良くなっていると感じるし、自信もついてきた。大事なのは明日のレースで完走すること。それが僕の目標だ。身体の調子は良いから、その点は問題ない。もし2日間でもテスト走行ができていれば、もっと違った筋書きになったかもしれないね。

 4.K・ライコネン=6番手
 正直に言って、今シーズン最高の予選になった。まあフロントローをとったチームほどの速さはなかったけどね。最終的な順位は、スタートでほぼ決まるだろう。スタートでポジションを上げることがかなり重要になってくると思う。僕らよりペースの悪いマシンに前を塞がれたら、レースは台無しになるからね。レースではまずまずの力を発揮できると思うよ。燃料が少なくマシンが軽い状態ではちょっと苦戦したけれど、Q3では速さを見せられた。今週末は今のところ好調だし、F60のパフォーマンスにも満足している。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=10番手
 最近はずっと後方グリッドからのスタートだったから、予選10番手で落ち込んだりはできない。現実的にならないとね。今日は全体的にいい1日だったけれど、残念ながら最後のアタックでちょっとトラフィックに引っかかり、小さなミスもあって、コンマ数秒はロスした。ただ、明日ポイントを獲るのは難しいだろう。

 6.N・ハイドフェルト=11番手
 予選はコンマ1秒差でトップ10入りを逃して11番手。今シーズンはこれでもう6回目だよ。もちろん少しがっかりしている。でも、トップ10入りを逃したことで、燃料量を自由に決められるから、良いレースにしたい。チームのみんなは良いパフォーマンスを引き出し、チームが今後できることを見せようと決意している。僕らのマシンはいくらか進歩したから、入賞も可能だと思うよ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=8番手
 今日はとても暑くてタフなセッションだった。予選Q1の序盤は3、4番手につけられそうだと思っていたけれど、Q1のセッション終了後に自分たちが思っていたほど戦闘力が高くないことが分かった。もちろん8番手には満足していないけれど、Q2でのポジションと変わらなかったから、これが今日のマシンの限界だったんだよ。観に来てくれたファンのために、もっといいグリッドにつきたかったから残念だ。明日のレースは全力を尽くすよ。

 8.R・グロジャン=14番手
 初めての予選でQ2進出を果たした。それは昨日設定した目標だったから、とても満足しているよ。僕と一緒に働くチーム全員と、役に立つアドバイスをくれたフェルナンド(アロンソ)に感謝したい。世界最高のドライバーたちと戦うというのは本当に素晴らしい気分。それだけに明日、初めてのグランプリのスタートを迎えることを楽しみにしている。レースでは今の自分が残せる最高の結果を出すために全力を尽くすよ。
◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=19番手
 自分ができることは分かっているし、これがF1で2回目の予選セッションなのだから、辛抱強くやるしかないよ。このコースは前回のハンガリーより1周が長いけれど、僕より上位にいるドライバーとのタイム差は縮まったからよかった。前回よりもさらに自信をもって走れるようになったと思う。明日はさらに気温が上がっていきそうなので大変だろうね。レースでは良い仕事ができると思う。少なくとも15位以内で完走したい。

 12.S・ブエミ=15番手
 Q2に進むことができた。でもQ1では6番手タイムを出せていたのに、Q2では特にアウトラップでタイヤをうまく使えず、Q1より良いタイムを出すことができなかった。ちょっと残念だね。Q3に進出できる可能性もあったと思うから、何が悪かったかこれから調べなければ。僕らは前進しているよ。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=9番手
 今日の予選は厳しくなると予想していたけれど、その通りになった。トップ6かトップ8には入れると思っていたので、あまり良くない1日だったよ。僕らにとって最悪な予選セッションの1つだったが、ここからどう巻き返すかは、まあ見ててよ。いつものように死ぬほど頑張るつもり。レッドブルはやり方を分かっているので、ポイントを獲れると期待している。

 15.S・フェテル=4番手
 もっと前のグリッドが良かったけれど、僕らが望みうる最高のポジションだと思うので、これでとても満足している。それに午前中はあまり周回できなかったしね。明日はとても自信がある。僕らは午前のフリー走行と午後の予選で前進した。マクラーレンは強そうだし、他チームにとっては彼らとの差を縮めるのは厳しい。彼らの速さは明日になれば分かるだろうけど、フロントローを独占したことでレースに勝つチャンスは増えた。それでも僕らだって優勝したいのだから、まあ見ててよ。僕らが今回優勝するのは少し難しいだろうけど、ここは好きなコースだし、明日は暑くなって長いレースになるだろうから、結果はふたを開けてみなければ分からない。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=7番手
 予選は全体的に問題なかった。7番手でも燃料をたくさん積んでいるし、周りには僕より燃料の多いドライバーはいないかもしれないので、レース戦略はいいものになりそうだ。予選でKERS搭載車の前に出ようとしても、結局はスタートでかわされてしまうから意味がない。彼らよりもグリッドが後ろになっても、燃料を多めに積んでレースで逆転する方がいい。このコースは僕らのマシンに合っているので、明日はポイントを獲れるだろう。

 17.中嶋一貴=17番手
 予選はQ1でエンジンが止まってしまうトラブルが発生したため、実力を発揮するチャンスがありませんでした。今日はトップ10に食い込める力があったと思うので、残念です。レースペースは良かったので、明日は自分のアドバンテージを生かし、ベストを尽くさなければなりませんね。

 ロッド・ネルソン=チーフ・オペレーション・エンジニア
 今日はカズキにとって明らかに残念な結果になった。彼がコース上でストップした原因はまだ調査中だが、これがまちがいなくドライバーのミスではないことが分かっている。ニコ(ロズベルグ)のポジションにはそこそこ満足している。彼は路面がクリーンな側のグリッドからスタートするが、このコースはそれが大きなアドバンテージになる。彼の隣、路面が汚れている側のグリッドにいるのはKERS搭載車だが、できれば今回は抜かれないようにしたい。我々の選んだ戦略にはとても満足している。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=12番手
 僕らは今週末ずっと速いし、全てがとてもうまくいっている。マシンのアップデートには本当に満足している。チームは素晴らしい仕事をしてくれているよ。この数カ月で僕らは大きく前進したし、いまは全セッションをすごく楽しんでいるんだ。午前中は予選に向けて絶好の位置(トップ)につけたけど、このポジションを予選で維持できないことは分かっていた。実際、予選のコンディションはグリップレベルが低く、気温も高かったので、かなり厳しかったよ。でもタイムはすごく接近している。それはこのサーキットの特徴みたいだね。たった100分の数秒及ばず、Q3進出を果たせなかった。でも良いポジションにつけているし、初ポイントを目指すのは妥当だと言えるんじゃないかな。

 21.G・フィジケラ=16番手
 この結果にはとても落胆している。今日はQ2に難なく進めると思っていたからね。最後のアタックは、不運にも1周目で渋滞につかまってしまい、2周目では最終セクターでコンマ6、7秒ロスしてしまった。でもそれ以外はこれまでのグランプリ以上にうまくいっているように思う。明日はハードなレースになるだろう。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=5番手
 今日はマシンのフィーリングが力強く、チームにとってとてもいい予選になった。Q3は最後のアタックが1回しかできなかったのに、4コーナーでミスしてしまい、期待はずれのポジションになった。もっとポテンシャルがあるだけに悔やまれるけれど、5番グリッドは悪くない位置だ。マシンのフィーリングは燃料を積んでもとても良かったから、明日のレース展開がどうなるか楽しみだ。オーバーテークをするには向かないサーキットだけれど、いい結果を残すために全力を尽くすよ。

 23.R・バリチェロ=3番手
 今日の予選は素晴らしかったが、タフでもあった。もちろんPPを逃したのは少し残念だよ。今週末はいいスタートを切り、初日はファクトリーのスタッフがやったセットアップを最大限に生かす作業に取り組んだ。彼らが素晴らしい仕事をしてくれたので、マシンの調子は良く、タイヤもうまく熱が入るようになってきちんと機能している。Q3では、ジェンソン(バトン)とは少し違う戦略を採り、新品のタイヤを1セットだけ使って2周連続アタックした。2周目のアタックでは、おそらくスタートでタイヤに熱を入れすぎてしまい、残念ながら8コーナーでコントロールを失った。でも、マシンが速さを取り戻したことは素晴らしいことだし、3番手でも満足しているよ。

 ロス・ブラウン=代表
 今日は難しいセッションになった。路面温度が急激に上昇したため、短いブレークの間に急いで決断し、Q3でのプランを練り直さなければならなかった。これでルーベンス(バリチェロ)のタイヤはタレてしまい、ジェンソン(バトン)も最後のアタックを1回しかできなかったので、我々は力を出しきれなかった。しかしながら、明日のレースを前に3番&5番グリッドと好位置につけており、今週末のマシンパフォーマンスに全体的に満足しているので、いいレースができることを楽しみにしている。我々のエンジンパートナーであるメルセデス−ベンツがトップ3を独占しており、今日もまた彼らにとっていい1日になった。
決勝 天候:快晴 気温:31℃ 路面温度:47℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 57 1:35'51.289 1'38.990 3
2 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 57 2.358 1'39.056 PP
3 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 57 15.994 1'39.207 6
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 57 20.032 1'39.341 2
5 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 57 20.870 1'39.329 7
6 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 57 27.744 1'39.494 8
7 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 57 34.913 1'38.874 5
8 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 57 36.667 1'39.374 10
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 57 44.910 1'39.528 9
10 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 57 47.935 1'39.622 12
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 57 48.822 1'39.704 11
12 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 57 63.614 1'40.111 16
13 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 57 64.527 1'39.941 18
14 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 57 86.519 1'38.683 13
15 8 Romain GROSJEAN FRA RENAULT BS 57 91.774 1'39.428 14
16 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 56 1Lap 1'40.935 19
17 3 Luca BADOER ITA FERRARI BS 56 1Lap 1'40.590 20
18 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 54 DNF 1'39.747 17
12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 41 DNF 1'41.042 15
15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 23 DNF 1'39.992 4

Fastest Lap:Timo GLOCK(TOYOTA) 1'38.683(197.687km/h) Lap:55
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1ヨーロッパGP ブラウンGPが復活の4戦ぶり優勝!

第11戦ハンガリーGP決勝、大ベテランのR.バリチェッロ(右)が約5年ぶり、ブラウンGPでは初めての優勝を挙げた。L.ハミルトン(左)2位、K.ライッコネンが3位で表彰台に上っている(C)Daimler AG(ISM)

2009年F1第11戦のヨーロッパGPは、現地時間(以下、現地時間)23日、スペイン・バレンシア市街地コース(1周5.419km)で決勝日を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より57周の決勝レースが行なわれ、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロが1時間35分51秒289(平均速度193.344km/h)で、実に2004年第16戦中国GP(当時フェラーリ)以来となる5年ぶりの通算10勝目、今季初優勝を挙げた。

ルノーのフェルナンド・アロンソ、トーロ・ロッソの新人ハイメ・アルグエルスアリにとってはシーズン2度目の母国グランプリであり、ルノーの新人ロマン・グロージャンのデビュー戦、フェラーリでフェリペ・マッサの代役を務めるルカ・バドエルのF1復帰戦となったグランプリ。R.バリチェッロはブラジルで療養中のF.マッサへ「フェリペ、早くサーキットで会おう!」とのメッセージをヘルメットにペイントしている。

ポールポジションを獲得していたマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが快調に飛ばしていたが、2度目のピット作業にミスがあり順位を落としてしまう。代わってトップに立ったR.バリチェッロはL.ハミルトンの追撃を振り切り、ブラウンGPで念願の初優勝をつかんだ。チームにとってはトルコGP以来4戦ぶり今季7勝目。連勝を手にするかに見えたL.ハミルトンは2位で、フェラーリのキミ・ライッコネンが3位で両者とも2戦連続の表彰台を獲得した。

以降の入賞圏内は、4位マクラーレンのヘイッキ・コバライネン、5位ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、6位が地元スペイン出身のルノーのF.アロンソ、7位ブラウンGPのジェンソン・バトン、8位BMWザウバーのロバート・クビサと続いた。

タイトル争い上でブラウンGPとの差を詰めたかったレッドブルだが、セバスチャン・ベッテルはピットミスの挙げ句マシントラブルでリタイア、マーク・ウェーバーは9位で入賞圏外とそろってノーポイントに終わっている。

日本勢は、ウィリアムズの中嶋一貴は中盤にタイヤがパンクするアクシデントもあり、最後はマシンをピットに入れ18位完走扱い。トヨタはヤルノ・トゥルーリ13位、自身初のファステストラップをマークしたティモ・グロックは14位で完走している。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=2位
 これで2戦連続の表彰台だから、とてもハッピーだよ。今日はベストを尽くして最高の仕事をした。落胆してるかって? そうだね。それはチームのみんなもだと思うよ。でも、それでこのチームが勝利を目指してどれだけ頑張っているかが簡単に分かるよね。僕らは優勝しない限り決して満足しないんだ。とはいえ、今日の僕らは結果的になんにも失っていない。ルーベンス(バリチェロ)に勝つのは、僕らの頑張りも十分じゃなかったから厳しかっただろう。2回目のピットストップでは、第2スティントで燃料をセーブしたので、直前にもう1周していいのか分からなくなった。最初はピットウオールからピットへ入るように言われた。でも僕がピットへ入ったと同時に、彼らはステイアウトしてもう1周走れと言ってきたんだ。その時はもう、僕は白線の内側(ピットの入り口)にいたので、その時点では遅すぎた。そういう状況では、安全策をとってピットへ入る方がいい。一番やりたくないのは、何もしないでコースへ復帰することだ。あの無線は、チームが限界ギリギリまで粘ったたまものだった。ただ、僕にとっては遅すぎてしまい、メカニックにとっては準備が間に合わなかった。ミスを犯さない。そういった人間がこのビジネスではベストだと思う。でもチームは、このハプニングで、優勝の可能性のある2位キープに方針を変え、全力を尽くそうとしたからね。ともかく、僕らのパフォーマンスは、ここ最近で一気に進化した。最速マシンと比べるとレースペースでやや劣るけれど、それを修正することができると確信している。ルーベンスにおめでとうと言いたい。今日の彼は勝利にふさわしい、素晴らしい走りをした。

 2.H・コバライネン=4位
 2番手スタートで4位フィニッシュというのは理想的な結果じゃない。全体的なパフォーマンスに関しては、ハンガリーGPよりも今回の方が満足しているけれどね。週末を通していいパフォーマンスを見せられたので、僕をサポートしてくれたチーム全員に心から感謝したい。いいペースで進化していくのを目の当たりにして嬉しく思う。僕らはまだトップ・グループのドライバーのペースに及ばないけれど、みんなが素晴らしい仕事をしてこの位置まで巻き返した。僕らはこの3戦でどのチームよりも一番ポイントを稼いでいる。ただ、僕自身はもうちょっとポイントを獲りたいけどね。今はもうスパ(ベルギーGP)に頭を切り替えている。大好きなサーキットだから、そこで表彰台に上がりたいと切に願っているんだ。
◆フェラーリ
 3.L・バドエル=17位
 今回はこれまでたまったさびを落として、レースドライバーとしての役割に自信を持つためのグランプリになると、バレンシア入りした時にコメントした。僕にとって大事なのは、大きなミスをせずにこれだけの周回をこなすことだったが、それをやってのけたんだ。身体的には問題なかったので、それも満足できる点だ。レースはいいスタートを切り、いくつかポジションを上げたが、グロジャンにヒットされ、またポジションを落としてしまった。その後は自分のレースをしようとしたが、安定したペースをなかなか維持できず、上位ドライバーに周回遅れにされる時にそれが顕著だった。最初のピットストップではポジションを1つ落としてしまい、さらに(ピットレーン出口で)白線からほんの少しはみ出したことにより、ドライブスルー・ペナルティーを科された。それでも今は、次のスパを楽しみにしているし、自信もある。知っているコースだから、今週末に得た経験も生かせるだろう。僕がやりやすいよう、プレッシャーをかけずにベストを尽くしてくれたチーム全員に感謝したい。週末を通して素晴らしいサポートをしてくれたミハエル(シューマッハー)にもね。

 4.K・ライコネン=3位
 この結果に満足している。初日ですでに、マシンがロングランでとてもコンペティティブであることが分かり、表彰台も狙えるだろうと考えていた。逆に、燃料が少なくマシンが軽い予選では苦しむかもしれないと気づいていた。この予想が両方とも正しいことが証明され、今日もまた表彰台に立つことができた。スタートでいくつかポジションを上げることができ、当初の目標は、僕より後にピットへ入るロズベルグとの差を広げることだった。レース中盤で、コバライネンとの差を詰められることに気づき、ピットストップを最大限に生かして彼の前に出ようとプッシュして、これがうまくいった。これから僕の好きなスパ(フランコルシャン、ベルギーGP)へ向かう。僕らがどの程度戦えるかは、初日を迎えてみないと分からない。ただ、シーズンのこの時点で、全てがうまくいけば表彰台を狙えるだろうし、僕らの前にいるドライバーに何かがあれば、さらに上位を狙えるだろう。コンストラクターズ・ランキングで3番手を死守するために全力を尽くさなければならない。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=8位
 グリッドの真ん中にいたので、すごく悪いポジションからスタートしなければならなかったし、1コーナーでは各マシンがかなり接近した状態だった。それで残念ながらスタートで順位を上げることはできなかっただけでなく、後ろからスタートしたニック(ハイドフェルト)に抜かれてしまった。でもレースの間は良いペースで走れた。早めにピットに入らなければならなかったが、マーク(ウェーバー)が2回目のピットストップに入っている間に、彼の前に出ることができた。本当に良かったよ!

 6.N・ハイドフェルト=11位
 この結果にはがっかりだ。今日僕らが成し遂げたことに見合う結果ではないからね。スタートがうまくいって、前にいるマシンに対抗できるペースで走れた。でもロベルト(クビツァ)は僕より燃料搭載量が少なかったので、結局前に行かれてしまった。その後はスーティルを防がねばならず、前のマシンに近づくことができなかった。これが運命を左右した。だってその後はピットストップを終えたヘイキ・コバライネンが僕の前に出てしまって、燃料が軽くなった状態でもペースを上げることができなかったからね。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=6位
 今日は6位が精いっぱい。8番手スタートだったことを考えれば、自分のホームグランプリで3ポイント獲れたのは、悪くない結果だよ。とてもタフなレースだった。なにより暑さもあるけれど、レース自体がかなり接戦だったので、自分のポジションを守るために常にプッシュし、絶えずバトルしなければならなかったからね。でも、僕らは週末を通じて速かった。だからスパ(フランコルシャン、ベルギーGP)でもこのペースをキープして、もっといい結果を残す自信はかなりある。

 8.R・グロジャン=15位
 残念ながらオープニングラップはうまくいかなかったけれど、前向きなことはたくさんあったし、貴重な経験もした。レースのスタートでは、全神経を集中し、自分の周囲で起きたあらゆることに注意を払わなければならない。その後は、安定したペースでいいラップタイムを刻んでいくだけだ。来週末のスパ(フランコルシャン、ベルギーGP)での目標は、バレンシアで得た経験を存分に生かすこと。次はもっとうまくやれるはずだ。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=13位
 グリップ不足にとても苦しみ、素晴らしいスタートがきれず、予選からクルマは進化しなかった。今日も同じ問題を抱え、フリー走行のときの感触にはほど遠いグリップだった。ベストを尽くしたが、順位を上げるためにできることは何もなかった。ベルギーではもっと良い結果を出したい。

 10.T・グロック=14位
 ブダペストのように、レースでの我々はとても速かったので、スタートでのアクシデントは残念だ。前を走るクルマがブレーキを強くかけたので、それを避けるために、第1コーナーで内側に勢いよく突っ込む形になった。すると、背後から追突され、基本的にその時点で、上位のポジションを獲る望みはほぼ消えた。しかし、せめてデータを収集しようと、残りのレースを精一杯戦い、最後に最速ラップを記録し、戦闘力があることを示せた。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 いかに予選順位が重要か再認識させられたレースだった。ヤルノ(トゥルーリ)が13位、ティモ(グロック)が14位とポイント獲得できなかったが、2人のドライバーはよく頑張ってくれた。特にティモは最速ラップを記録し、追い上げを見せた。しかし、オープニングラップで追突され、緊急ピットインしてタイヤを交換したことが最後まで響いた。またヤルノは1ストップ作戦で上位を目指したが予選ポジションが悪すぎた。1週間後に開催されるスパでのベルギーGPは、雨も予想されるが、まず予選をしっかり戦えるように準備していく。

 ジョン・ハウエット=TMG社長
 今日の結果は、明らかに、ここのGPで私たちが、望んでいたものでも、予想していたものでもない。大変厳しい週末になったが、気持ちを入れ替え、真のポテンシャルを出せるよう、次週のGPに臨む。ティモ(グロック)が最速ラップを記録したことから分かるように、クルマにはおおむね、高い競争力があるので、なぜ予選のペースが決勝のペースほど良くないのか、考えなければならない。これを克服し、クルマの持つ強みをしっかり引き出したい。
◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=16位
 高温と湿気のせいで、ハンガリーGPよりもずっと大変だった。残り10周でドリンク・システムにトラブルが出て、水分を全く補給することができなかった。本当にきつかったし、とにかくゴールしてマシンを無事にパドックへ戻せるように全力をつくした。良かった点は、これまでにだいぶマイレージを稼げたから、スパ(フランコルシャン、ベルギーGP)ではもっとうまくやれると思う。少なくともあそこはこんなに暑くないからね。

 12.S・ブエミ=41周リタイア
 僕のレースは、多かれ少なかれスタート直後に終わっていた。何が起きたのか正確に把握するために、レースを見直さないとね。僕は障害を避けようとしてマシンをイン側に振ったら、グロックが加速した時に僕のウイングを踏んで壊していった。それでピットへ戻ってウイングを交換した時点で僕のレースは終わっていたんだ。自分がどんなタイムを出せるか、マシンの能力はどの程度かを把握するためにプッシュを続けたが、すぐにブレーキトラブルを抱えてしまい、結局ブレーキ・ディスクが壊れてマシンをストップせざるを得なかった。ここ数戦はうまくいっていないけれど、そういう時こそポジティブでいる必要がある。マシンは改善されてきたようだし、もっといい結果を残すポテンシャルはあると思う。スパ(フランコルシャン、ベルギーGP)を見ててよ。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=9位
 今日は何も得るものがなかった。こんなことは久しぶりだ。言いたいことはいろいろあるが、一言で言えば、今日の僕には速さが足りなかった。厳しいレースだったよ。今週末はずっと苦戦していたし、ポイントを取れなかったのは残念だが妥当な結果だと思う。ルイス(ハミルトン)が最初のピットストップを済ませ、僕の前でコースへ復帰したのはちょっとツイてなかった。まあそんなもんさ。どちらのピットストップも、ポジションを守るにはちょっとタイムロスが多かった。だから僕らにとっては最高の1日じゃなかったということ。厄落としをしてからスパに向かうつもりだ。

 15.S・フェテル=23周リタイア
 一番問題だったのは最初のピットストップだね。給油がうまくいかず、もう一度ピットへ入るはめになった。無事にピットへ戻れたのはラッキーだったよ。その時点で僕らの敗北はもう決まっていたけれど、その数周後にエンジン・トラブルが発生してリタイアせざるを得なかった。タイトル争いに関しては、最後の最後まで戦うつもりだけど、ライバルより多くポイントを取らなきゃいけない時にリタイアするのは良くない。ポイント圏内を走っていても、完走しないことにはどうしようもないよ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=5位
 レースを楽しんだ。ただ、この暑さでその楽しさがだいぶ台無しになったね。素晴らしい結果ではなかったけれど、チームにとってはいい結果になった。今回も7番手スタートで5位フィニッシュだから悪くないし、ポイントも稼げた。今日はライコネンに勝てると思っていたのに、彼のペースは良すぎたよ。僕らのマシンはどんなコースにも合っているようだね。チームが良くやってくれて、レースごとの開発を続けているしね。常に向上しているのは素晴らしいし、この調子が続いて、じきに表彰台に立てることを祈っている。

 17.中嶋一貴=18位
 今回も残念な午後になりました。予選の段階で全てが終わっていましたね。タイヤがパンクした時は13番手を走行していたので、そこで僕のレースは完全に終わりました。ラスト数周でトラブルの兆候があったので、ストップせざるを得ませんでした。

 ロッド・ネルソン=チーフ・オペレーション・エンジニア
 カズキは予選でのトラブルにより妥協せざるを得なかったので、第1スティントを長めにとることにし、パンクするまではまずまずの走りだった。その後、パンク時のダメージがギア・ボックスに影響している可能性があったため、リタイアさせなければならなかった。ニコ(ロズベルグ)は力強いレースをした。我々はライコネンに迫ることを期待していたが、第2スティントがあまり良くなかった。そのためアロンソを勢いづけてしまった。最終的にはアロンソとの差をコントロールして5位を守れたので、満足している。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=10位
 今日はミスもなく、ラップタイムも良かったので、僕らが進歩したことをはっきりアピールできた。12番手スタートじゃ10位が精いっぱいだったと思う。すごくタフで暑いレースだったけれど、全てが完ぺきに機能した。第1スティントはBMWの2台の後ろにつけていて、コース上では抜けなかったけれど、チームが本当にうまくやってくれて、ピットレーンでハイドフェルトをパスできた。今はスパ(ベルギーGP)が本当に楽しみだよ。あのコースは大好きだし、今週末見せたペースを考えると、いい結果を期待できそうだからね。

 21.G・フィジケラ=12位
 グリッドが期待通りのポジションじゃなかったので、1ストップ戦略でポジションを上げる作戦に出たのだけれど、難しいレースになった。とてもいいスタートを切り、アクシデントを避けて1周終了時にはエイドリアン(スーティル)のすぐ後ろの13番手まで浮上した。ハード(今回はソフト)タイヤだった第1スティントはペースも良く、とても安定していた。その後、ソフト(今回はスーパーソフト)タイヤに換えたら、グレーニングが発生してちょっとトリッキーになった。いいペースをキープできたものの、最後までタイヤから目が離せなかったよ。だから12位は僕らにとってはいい結果だね。今日はいくつか順位を上げられ、今はトヨタや他のマシンよりも先行している感がある。これからも今週末のような進歩が必要になってくるだろうし、そうなればラクにポイントを獲れるようになるだろう。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=7位
 ルーベンス(バリチェロ)は今週末、素晴らしい仕事をした。彼は勝利にふさわしい。もちろん表彰台の一番高いところには僕が上がりたかったけれど、ここに来るまで長い道のりだった彼を祝福したい。ここはオーバーテークをしにくいサーキット。なのに、予選で小さなミスをしてしまった。今日のスタートでもフェテルに引っかかり、トラフィックに巻き込まれてタイムをロスして、難しいものになった。それでも、タイトル争いで一番のライバルであるレッドブルを上回り、今週末の目標は達成したので、7位でもそれほど悲観的にはなっていない。次のスパ(ベルギーGP)でいいレースができるよう、これから準備して向かうよ。

 23.R・バリチェロ=優勝
 なんて素晴らしい1日なんだ。こんなに厳しいレースで優勝できてとても嬉しい。ただただ忘れられない、素晴らしい週末になったよ。5年ぶりとはいえ勝ち方は忘れてないし、気分は最高! 僕らはマクラーレンより燃料を多く積んでいたから、レースではずっと必死にプッシュしようと思っていた。エンジニアのジョック(クレア)が今日、素晴らしい仕事をしてくれて、とても励まされ、レースペースをキープする手助けをしてもらった。そしてチームも素晴らしい仕事をして、優れた2度のピットストップを行なった。僕をサポートしてくれたみんなに感謝したいし、この勝利をブラジルのみんな、特に僕の素晴らしい友人であるフェリペ・マッサに捧げたい。彼が早くレースに復帰することを祈っている。

 ロス・ブラウン=代表
 ブラウンGPでの初勝利、チームのシーズン7勝目を飾ったルーベンス(バリチェロ)のパフォーマンスは素晴らしかった。燃料を多く積んだ方が我々の前に並んだマシンに対してアドバンテージを築けると考えていたが、ルーベンスが優勝のチャンスをものにするためには、とにかく全力でプッシュする必要があった。彼は自分が何をすべきか正確に把握しながらプッシュしていた。我々が無線で、ここで速いラップを出さなければならないと伝えれば、彼はその通りにした。優勝して当然の、素晴らしいパフォーマンスだった。我々は皆、彼の勝利を喜んだ。残念ながらジェンソン(バトン)はトラフィックに引っかかりマシンの速さを生かせず、あまり良くない午後になった。後から考えると、予選でもっとアグレッシブに攻めるべきだったかもしれないが、今日獲得した2ポイントは貴重であり、両チャンピオンシップでリードを広げることもできた。サーキットにいるスタッフと、ブラックリー(英国)のファクトリー・スタッフ全員がこなした、ここ数週間のハードワークのおかげだ。感謝している。また、我々のパートナーであるブリックスワースのメルセデス−ベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンズのエンジン・パフォーマンスと、その献身ぶりにも感謝している。
◆ブリヂストン
 安川ひろし=モータースポーツ推進室長
 ブリヂストン・ポテンザF1タイヤ装着ドライバーによる150勝目を達成したルーベンス(バリチェロ)を祝福します。過去13シーズンのF1世界選手権における大勢のドライバーの勝利を支えられたことを、我々は非常に誇りに思っていますが、1997年に我々がF1参戦を開始して以来、1シーズンを除く全シーズンをブリヂストン・タイヤで戦い続けたルーベンスが、今回の特別な勝利を手にしたのは喜ばしいことです。ブリヂストンがF1にタイヤを供給し始めた当時は、スリックタイヤが使われていました。それ以降、タイヤ技術及びスペックにも数々の進化がありましたが、我々は一貫してチーム、FIA(国際自動車連盟)及びFOM(F1管理会社)からの素晴らしいサポートを得ることが出来ました。また、弊社のブランドに対する認識も世界中で非常に大きく高まり、これは、我々のF1関連活動によるところが大きいと考えています。F1に携わる全ての関係者のサポートに対し心より感謝しています。3年間の公式タイヤ・サプライヤーとしての2年目を迎え、我々はさらに数多くのエキサイティングなバトルがブリヂストン・タイヤで展開されていくことを期待しています。

 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 ルーベンス(バリチェロ)の優勝を非常に嬉しく思います。彼が我々のF1タイヤを初めて使用したのは1997年のことですから、この非常に競争の激しいスポーツで優勝するだけの闘争心を彼がが持ち続けているというのは、素晴らしいことだと思います。今日のソフト及びスーパーソフト・ブリヂストン・ポテンザ・タイヤのパフォーマンスには満足しています。予想通り、サーキットのコンディションは急速に改善し、その結果、スタート直後の第1スティントでもドライバーはスーパーソフトで良い走りを見せました。しかし、ソフトの方がより安定した性能を発揮しており、1ストップ戦略の選手もいたほどです。中嶋一貴のタイヤに関してはパンクだと思いますが、これに関してはチームと調査している段階です。

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