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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1第10戦ハンガリーGP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
7月24日(金) 10:00〜11:30 17:00〜18:30 フリー走行1
14:00〜15:30 21:00〜22:30 フリー走行2
7月25日(土) 11:00〜12:00 18:00〜19:00 フリー走行3
14:00〜 21:00〜 公式予選
7月26日(日) 14:00〜 21:00〜 決勝

コース名 ハンガロリンク
全長 4.381km×70周=306.630km
予選レコード 1'18.436 R.バリチェッロ(フェラーリ)2004年
ラップレコード 1'19.071 M.シューマッハ(フェラーリ)2004年
08年優勝 H.コバライネン(マクラーレン・メルセデス) 1:37'27.067
08年ポールポジション L.ハミルトン(マクラーレン・メルセデス) 1'20.899
08年ファステストラップ K.ライッコネン(フェラーリ) 1'21.195(61lap)
所在地 H-2146 Mogyorod PO Box 10 HUNGARY
TEL +(36) 28 444 444
FAX +(36) 28 441 860
Web http://www.hungaroring.hu/
アクセス ブダペスト市内からハンガロリンクまでシャトルバスあり。発着場所はチケットブースで確認を。ブダペストまではウィーンから電車で約3時間。
通貨 フォリント
言語 ハンガリー語
日本との時差 -8時間
サマータイム中は-7時間

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース


ドナウの真珠とうたわれる東欧の古都ブダペスト近郊で開催されるハンガリーGP。その舞台となるハンガロリンクはF1開催サーキットとしてはモナコGPに続く低速サーキット。課題はアンダーステアで、それをフリー走行中にどこまで改善できるかが重要。さらにオーバーテイクポイントが少ないため、予選での戦いがカギとなる。

コメント(26)

フリー走行1回目 天候:晴れ 気温:26℃ 路面温度:40℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 21 1'22.278 --
2 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 27 1'22.337 0.059
3 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 20 1'22.554 0.276
4 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 21 1'22.615 0.337
5 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 25 1'22.619 0.341
6 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 17 1'22.705 0.427
7 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 23 1'22.796 0.518
8 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 25 1'22.855 0.577
9 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 28 1'23.001 0.723
10 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 25 1'23.130 0.852
11 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 24 1'23.146 0.868
12 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 23 1'23.154 0.876
13 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 24 1'23.209 0.931
14 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 30 1'23.234 0.956
15 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 25 1'23.283 1.005
16 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 20 1'23.484 1.206
17 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 22 1'23.678 1.400
18 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 18 1'23.845 1.567
19 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 37 1'23.998 1.720
20 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 42 1'24.228 1.950

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ハンガリーGP開幕! フリー走行1の最速はマクラーレン! 

現地時間(以下、現地時間)24日、今季第10戦のハンガリーGPが、ブダペスト近郊のハンガロリンク(1周4.381km)で開幕した。午前10時(日本時間:午後5時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのヘイッキ・コバライネンがタイムシートのトップに名を刻んだ。

ドライバーラインアップに変更があり、トーロ・ロッソはセバスチャン・ブルデーに代わりF1史上最年少ドライバーとなる19歳のジェイミー・アルグエルスアリを起用している。

気温24℃、路面温度31℃のドライコンディションの下、フリー走行1がスタート。マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン、レッドブルのマーク・ウェーバー、ウィリアムズのニコ・ロズベルグらが速さを見せていたが、チェッカーが振られる中、H.コバライネンが1’22.278を叩き出しセッションを制した。N.ロズベルグが2番手、L.ハミルトンが3番手に続いている。セッション終盤までトップに立っていたM.ウェーバーは4番手で終えた。

日本勢は、ウィリアムズの中嶋一貴が5番手につけ、トヨタはヤルノ・トゥルーリ6番手、ティモ・グロック14番手。

フェラーリ勢はキミ・ライッコネン7番手、フェリペ・マッサ8番手で、ブラウンGPのジェンソン・バトンは10番手、ルーベンス・バリチェッロ13番手、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは15番手となっている。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:午後9時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは26日、午後2時(日本時間:午後9時)より、70周で争われる。
フリー走行2回目 天候:曇り 気温:28℃ 路面温度:44℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 36 1'22.079 --
2 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 38 1'22.126 0.047
3 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 47 1'22.154 0.075
4 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 29 1'22.369 0.290
5 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 40 1'22.426 0.347
6 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 30 1'22.550 0.471
7 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 38 1'22.641 0.562
8 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 28 1'22.663 0.584
9 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 43 1'22.690 0.611
10 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 45 1'22.751 0.672
11 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 38 1'22.763 0.684
12 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 37 1'22.793 0.714
13 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 42 1'22.806 0.727
14 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 36 1'22.870 0.791
15 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 36 1'22.927 0.848
16 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 28 1'22.978 0.899
17 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 39 1'23.029 0.950
18 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 32 1'23.156 1.077
19 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 45 1'23.176 1.097
20 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 40 1'23.942 1.863

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ハンガリーGP開幕! フリー走行2はマクラーレンのワン・ツー!

ハンガリーGPのフリー走行2、午前のフリー走行1でトップに立ったチームメイトのH.コバライネンに続き、L.ハミルトン(写真)がトップに立っている(C)Bridgestone Corporation(ISM)

今季第10戦のハンガリーGPは、ハンガロリンク(1周4.381km)で、現地時間(以下、現地時間)24日に開幕した。午前のフリー走行1から2時間半のインターバルを挟んで行なわれたフリー走行2で、ルイス・ハミルトンを筆頭にマクラーレン・メルセデスがワン・ツー体制を築いている。

晴天のサーキットは気温28℃、路面温度45℃のドライコンディション。

セッションの大部分でマクラーレンのヘイッキ・コバライネンがトップに立っていたが、チームメイトのL.ハミルトンは最後のアタックで1’22.079のトップタイムをマークした。マクラーレンのワン・ツーに、ウィリアムズのニコ・ロズベルグが3番手で続いている。レッドブル勢はマーク・ウェーバー4番手、セバスチャン・ベッテル6番手で、レッドブルに割って入る5番手にウィリアムズの中嶋一貴がつけた。

トヨタのヤルノ・トゥルーリはトラブルでいったんはコース脇でマシンを降りるも、その後再度出走にこぎつけ8番手、ティモ・グロックが10番手となっている。

ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ7番手、ジェンソン・バトン13番手、フェラーリはキミ・ライッコネン11番手、フェリペ・マッサ18番手。

なお、ハンガリーGPの決勝レースは26日午後2時(日本時間:午後9時)より、70周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=3番手/トップ
 まず最初に、ここを走るのは大好き。かなり複合的でテクニカルなコースだし、バンプが多いからいいリズムで走る必要があるけどね。でも、僕にとっては間違いなく今シーズンでベスト5に入るサーキット。ニュルブルクリンクで投入したパーツがさらに改良されたと思うけれど、レッドブルに勝つには、まだやるべき仕事がある。それでも、このマシンでプッシュできるようになったのは心強いし、今季ではこれまで一番満足しているよ。このMP4−24はバンプを越える時やコーナー出口でペースが落ちる。レッドブルやブラウンのように急速にペースを上げられないんだ。僕らはコーナーを出た後のストレートでスピードが不足している。でも、ファクトリーのみんなは素晴らしい仕事をしてくれた。来週、彼らに会うのが楽しみだ。とにかく彼らのハードワークにお礼を言いたい。予選ではフロントローを獲得できれば最高だけれど、正直なところ、まずはQ3進出が目標。マシンの戦闘力はかなり上がって、2.5秒は速くなったけど、トップにはまだコンマ4、5秒足りない。勝つことを考え始められるまで、作業を続けなけれならないよ。

 2.H・コバライネン=トップ/2番手
 ルイス(ハミルトン)がニュルブルクリンクで完全な改良パッケージを使用したが、今回、僕にもそれが投入され、マシンのフィーリングはずっと良くなった。フロアーとウイングが新しくなり、ボディワークも改良され、サスペンションも少し変更された。大掛かりなパッケージ変更だよ。そしてチームが今回、全てを手に入れるためにどれだけハードに仕事をこなしてきたか分かっている。今日もまだ続々とサーキットに新しいコンポーネントが到着してるんだからね! 今はグリップレベルが相当高くなっている。ブレーキングでの安定性もかなり改善され、クルーが素晴らしい仕事をしてリアのバランスを向上させた。さらに進歩するために、僕らはまだハードワークを続けている。しかし、スタート位置としては最高だ。ただ、これからもデータをチェックして、ライバルの強さを分析していく必要があると思う。もちろん、予選と決勝までこの勢いを持ち込めたら素晴らしいだろうが、僕らは現実的にならなければならない。明日の朝にはブラウンGPやレッドブルの力がよりはっきりするだろう。でも今日のパフォーマンスから、間違いなく僕らは目標に向かって進んでいる。

◆フェラーリ
 3.F・マッサ=8番手/18番手
 今日の内容には満足していない。許容できるレベルのバランスに仕上げるのに苦戦し、タイヤもほとんどグリップせず、ハード側は特にそれが顕著で、きちんとしたロングランをどちらのタイヤでもできないほどだった。しかも、2回目のセッション終盤で、コースオフした際に、リアサスペンションのトラブルを抱えてしまい貴重なタイムをロスした。ここはコンディションが1日で大きく変わってしまうコースなので、今回もそのパターンに当てはまることを祈るよ。

 4.K・ライコネン=7番手/11番手
 今日のマシンはそれほど悪くなかった。ペースを上げるためにやれる作業は少ししかないが、全体的には結構満足している。今シーズンは、スーパーソフトタイヤの使い方が非常に難しいが、今回はかなりやりやすい状況だったようだね。明日は何ができる楽しみだけれど、今回は最近のレースウイーク初日よりも間違いなくいい内容だった。各マシンのタイム差の接近ぶりをみると、いいグリッド・ポジションを獲るためには全力を尽くさなければならない。僕には、ここはパフォーマンスレベルにばらつきのあるマシンが、きん差のタイムで並ぶコースに見えるよ。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=11番手/14番手
 今日はすごく暑かった。午前中はストレートでマシンの感触が良く、特に最初の走行はかなり満足できるものだった。コース上にもっとラバーがのると、新しいパーツをいくつかテストし、フロントウイングの調整を行なった。午後はあまりマシンの調子が良くなかった。これから2つのセッションのデータを比較し、最適なマシンバランスを見つけたい。

 6.N・ハイドフェルト=12番手/9番手
 進歩は見られたが、まだマシンバランスに満足できていない。1周のアタックでもロングランでも自分の思うように走れていない。これまでよりも2種類のタイヤに差がないはずだけれど、残念ながら僕はまだうまく使いこなせていない。ほんの数周しかクリアラップがとれず、トラフィックのなかでこのタイムが出せたのはラッキーだったよ。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=9番手/12番手
 いたっていつもの1日だったよ。どんどん変わっていく路面コンディションに対処するのが大変だったけどね。午前はマシンに慣れることに全てを費やし、午後は2種類のタイヤの理解に専念して、有意義なレース用データも採れた。プログラムは完了したので、今日の仕事は満足できるものだと思う。ここはグリッド位置がレースでとても重要になってくるので、明日の午前は予選の準備を進めないといけないね。

 8.N・ピケJr=17番手/15番手
 簡単な1日じゃなかった。セットアップをこなすかたわら、今週末に投入された新パーツも学習する必要があったからね。フェルナンド(アロンソ)にはもう、ドイツGPでこれらのパーツが投入されていたから、彼のデータを元にフィードバックすることができた。一般的に、ハンガロリンクは最適なセットアップを見つけるのがとても難しく、しかも路面が汚れていてバンピーだからそれがひときわだ。今のところは、明日に備えて今夜、分析するためのデータはたくさんとれた。予選でトップ10に食い込めるかは難しいところだけど、明日、速いマシンに仕上げられるよう、やれることは全てやるつもりだ。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=6番手/8番手
 少しトラブルがあり、手間取った。フリー走行2回目では、トラブルのために、予定していた作業を全てこなすということができず、残念だったが、チームが素晴らしい仕事をしてくれ、迅速にクルマを直して、走行できるようになった。いつもほどスムーズな走行ができなかったので、競争力の高さやセットアップの観点から、自分たちがどの辺の位置にいるのかはつかみにくい。思った通り、日中にはトラックの状況は、格段に良くなった。フリー走行2回目の終盤までには、午前中の1回目のセッションよりグリップがずっと高まった。予選に充分に備えるため、明日のフリー走行3回目をいかに有効に使うかが重要だ。

 10.T・グロック=14番手/10番手
 今日はとても上手く行った。おおむね、ニュルブルクリンクでの週末の時より、今のほうが、ずっとハッピーだ。路面にさらにラバーが乗ってきたフリー走行2回目の時は、クルマは特にとても調子が良かった。午前中の1回目のフリー走行と午後の2回目のセッションの最初の数周では、グリップがあまりなく、少し走行が難しかったが、その後、良くなった。今日のセッションが順調に行ったことに満足しているが、もちろん、もっとセットアップを改善しなければならない。正しい方向に向け大きく前進した。明日の予選で好結果を出したい。

 ディーター・ガス=レース&テスト・チーフ・エンジニア
 ハンガリーではいつもそうだが、最初は、路面のグリップがとても低かったが、セッションを通じ、どんどん良くなった。午後、ヤルノ(トゥルーリ)のクルマにオーバーヒートによる問題が起き、一時、コース上で停止しなければならなかった。また、午前中のセッションも全く問題がなかったわけでなく、少し時間をかけて、いくつかパーツを交換しなければならなかった。そのため、彼は走行時間をロスし、プログラムをこなすのが少々予定より遅れた。ティモ(グロック)は問題なくスムーズに走行。ティモのセッションから得た情報をヤルノのクルマにも生かせる。今日は、ほとんどのドライバーのタイム差が1秒以内と、お互いの速さが拮抗していることを見るのは興味深い。予選を全て順調に進め、できるだけ上位グリッドを獲得することが大変重要になる。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 午前も午後もヤルノ(トゥルーリ)のクルマに些細なトラブルがあり、良いグランプリ初日とは言えない。しかしティモ(グロック)がカバーしてくれた部分もあり、プログラムはほぼ消化する事が出来た。暑いブダペストではタイヤをどう使うかが勝負のポイントになるが、今日のロングランの結果からしっかりした手ごたえをつかむ事が出来た。明日の予選に向けては、小さなことも見逃さず万全の準備で、表彰台争いの出来るポジションを獲得する。
◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=20番手/20番手
 今日の内容にとても満足している。特に今朝はペースが良くて、大きな手応えを感じた。2回目のセッションは、オプション(今回はスーパーソフト)タイヤでクリーンなアタックができなかったから、もっといいタイムを出せたはずだ。僕はまだ常に学習しているところ。一番難しいのは高速コーナーの進入だね。ここはもっと速くしなければならないが、それは自信がつけばもう少しつっ込めるようになるだろう。ガレージから出るたびに僕は学習し、状況に慣れていっているんだ。

 12.S・ブエミ=19番手/19番手
 今回はパッケージが新しくなった。手品でも何でもなく、マシンに何かを装備すればすぐに速くなるものさ。今はマシンバランスに関して理解しようとしている段階。間違いなく進化しているので、今の僕らの仕事は、その力を最大限に引き出すことだ。セッションの合間にデータを深く分析する時間がなかったので、今夜はもう少しイメージを固められるだろう。全体的に見れば前向きな1日だったので、予選はある程度の自信は持てる。チームメートが新しくなったことは影響ないよ。だって僕は自分のマシンをドライブしているからね! 彼のパフォーマンスは良かったし、チームも満足しているようだしね。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=4番手/4番手
 これまでのところ調子はいい。ブタペストが暑くなるのは例年通りのことで、エンジンにもドライバーにも典型的な特性や問題が出てくる。現時点ではマシンに問題はなさそう。いつものようにみんながどれだけ燃料を積んで走っているかは、今日の時点ではわからない。マシンのセッティングをちょっと変える必要はあるけど、セッション2回目の最後に油圧系のトラブルでストップしたのを除けば、全体的にまずまずの1日だったよ。

 15.S・フェテル=15番手/6番手
 すっごくあっつい初日だ。陽射しが照りつけ、マシンの中も暑いけど大丈夫だよ。僕らはマシンバランスを見つけるのにまだ苦戦しているように思う。100%は満足できていない。だから明日の午前中までに慎重に分析して、現状を見極める必要がある。明日は一歩前進できるといいな。すべては予選次第だろうからね。前戦よりも差が縮まって、他のチームもすごく強いと思うから、見ものだよ!

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=2番手/3番手
 今日のセッションでは進歩がみられた。でもマシンにまだ完全に満足しているわけじゃないし、明日はさらに改善することができると思う。タイヤはかなり面白い挙動をするね。オプション(今回はスーパーソフト)とプライム(今回はソフト)にはあまり差がないけれど、オプションの方が、1ラップの最後に少しタイムが落ちてしまう。これから慎重に分析し、そのデータをレースに生かすつもりだ。ただ、その答えはあまり明確なものじゃないかもしれないと考えている。僕らも今回持ち込んだ新しい空力パーツのテストに少し時間を割いた。

 17.中嶋一貴=5番手/5番手
 今日はいいセッションになりました。ロングランでいいタイムをマークしましたし、ショートランはそれほど良くなかったですが、データを基に作業して修正できれば、明日は面白いことになりそうです。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 今日のフリー走行はいい内容だった。セットアップに関する全ての作業を行ない、今回持ち込んだ新しい空力パーツのテストもこなした。2台そろって上位につけ、全てがうまくいった。午後のセッションは2種類のタイヤの評価作業を行ない、どちらも我々に適しているようなので、明日の予選に向けてセットアップを調整し、ここからまた集中していくつもりだ。今日はテクニカル・トラブルのない1日だった。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=18番手/16番手
 今日はかなり大変な1日だった。路面のグリップレベルが低く、タイヤを判断するのが難しかった。全体的にマシンのバランスが取りにくく、ドライブしにくい。オーバーステア気味のところがあるかと思うと、バンプがあってマシンが跳ねる中速コーナーではアンダーステアが出ている。その上グリップレベルが刻々と変化するので余計に大変なんだ。でもデータをたくさん取ることができたから、明日はもっと良くなると信じているよ。

 21.G・フィジケラ=16番手/17番手
 今日はプログラムもやり遂げられたし、全てがうまくいった。マシンバランスは、特に午後にやったロングランでそれほど悪くなかった。でも路面がまだあまりグリップを得られない状態だね。ニュータイヤを履いた最後の走行では、1周目からトラフィックにつかまってしまったのが残念だった。タイヤを十分に温められなかったせいで、1コーナーでタイヤをロックさせてしまい、さらにフラットスポットを作ってバイブレーションが出てしまった。結局、最後までタイムを更新することができなかったが、もっと削れると思うよ。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=10番手/13番手
 ここ2戦の初日よりはずっと良かった。確かにここは気温も路面温度も高いので、僕らに有利に働くよ。それに、今回のレースに向けて行なった空力のアップデートもうまくいっている。今日はタイヤに関する重要な作業を多くこなし、きちんと機能させるための方法もいくつか見つけたので、いい週末のスタートになった。

 23.R・バリチェロ=13番手/7番手
 今日のプログラムは、タイヤの作動温度域とバランスやセットアップへの影響を完全に理解するため、2種類のタイヤ比較を行なった。1日の大半はプライム(今回はソフト)タイヤの評価に集中し、それほどグリップしないことを証明した。そのため、いくつかの予想セットアップを確立することが重要になった。午後になってオプション(今回はスーパーソフト)タイヤを試したが、その方が速そうだったね。全体的にみれば、今日の進歩にとても満足している。

 ロス・ブラウン=代表
 今日は収穫の多い1日になり、2回のセッションを通じて行なったセットアップの作業量に満足している。今回持ち込んだ改良パーツの最初のフィードバックはポジティブなものであり、ルーベンス(バリチェロ)もジェンソン(バトン)もその進化に満足している。気温と路面温度は、我々の期待通り快晴で暑いコンディションのおかげで上昇し、そのおかげでタイヤの力を適切に生かし、そのパフォーマンス特性の理解に役立った。我々は今夜、データを分析して予選に備える。今回はオーバーテークのチャンスが限られているので、予選がきわめて重要になるが、全体的には前向きな週末のスタートになった。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日は路面コンディションの改善とマシンのセットアップに尽きました。我々の予想通り、ハンガロリンクの路面は、きれいになってラバーが乗ると、セッションが進むにつれて大幅に改善されました。路面温度が高かったため、マシンが重く路面が滑りやすい段階では特にタイヤの発熱が顕著に見られました。興味深いことに、我々が通常のハンガロリンクで想定していたほどグレーニングが見られませんでした。ラップタイムはきん差で、午後のセッションでは1秒以内に17台がひしめき合うほどでした。今日は何人かのドライバーが、ソフトコンパウンドに十分なグリップがないと言ってきました。しかしながら、過去の経験から、このサーキットは路面がかなり改善されるので、日曜の決勝は問題ないと予想しています。2種類のコンパウンドともよく機能しており、各チームは予選に向けて最適なセットアップを見つけることができ、レースもうまくやれるでしょう。今回は路面状況が急激に変化するため、通常よりも難しくなります。路面コンディションの改善ペース、決勝日の気温・路面温度がレース戦略の決定に影響するでしょう。非常に興味深い週末になると思います。
フリー走行3回目 天候:曇り コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 19 1'21.009 --
2 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 23 1'21.408 0.399
3 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 21 1'21.509 0.500
4 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 20 1'21.655 0.646
5 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 23 1'21.800 0.791
6 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 12 1'21.849 0.840
7 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 19 1'21.911 0.902
8 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 19 1'21.935 0.926
9 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 16 1'21.936 0.927
10 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 21 1'21.971 0.962
11 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 20 1'22.076 1.067
12 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 25 1'22.097 1.088
13 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 22 1'22.101 1.092
14 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 17 1'22.210 1.201
15 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 20 1'22.270 1.261
16 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 19 1'22.274 1.265
17 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 22 1'22.312 1.303
18 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 20 1'22.391 1.382
19 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 23 1'22.684 1.675
20 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 16 1'23.231 2.222

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ハンガリーGP、フリー走行3でも好調マクラーレンがトップ! 

今季第10戦のハンガリーGPは、現地時間(以下、現地時間)25日、ハンガロリンク(1周4.381km)で2日目を迎えた。午前11時(日本時間:午後6時)から公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが前日のフリー走行2に続いてタイムシートのトップに名を刻んでいる。

フリー走行3の開始時、気温19℃。L.ハミルトンはセッションを通じて速さを見せ、終盤にソフト側タイヤで1’21.009のトップタイムをマーク。2番手以降に約0.4秒の差をつけた。2番手にはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが入り、3番手はウィリアムズのニコ・ロズベルグ、そしてマクラーレンのもう1台で昨年のハンガリーGP勝者、ヘイッキ・コバライネンが4番手。ここまですべてのセッションでマクラーレンがトップに立っている。

タイトルを狙うレッドブルとブラウンGPは、マーク・ウェーバー9番手、セバスチャン・ベッテル10番手で、ルーベンス・バリチェッロ13番手、ジェンソン・バトン17番手。フェラーリはフェリペ・マッサ7番手、キミ・ライッコネンが15番手だった。

日本勢ではセッション序盤にトラブルが起きたものの、再び出走したトヨタのティモ・グロックが6番手につけ、ウィリアムズの中嶋一貴8番手、トヨタのヤルノ・トゥルーリは12番手でセッションを終えている。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:午後9時)より公式予選が開始される。翌日、26日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 天候:晴れ 気温:23℃ 路面温度:41℃ コースコンディション:ドライ 

順 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'21.313
9 1'20.826
4 1'21.569
7 20
2 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'21.178
8 1'20.604
6 1'21.607
6 20
3 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'20.964
9 1'20.358
7 1'21.741
6 22
4 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'20.842
10 1'20.465
6 1'21.839
7 23
5 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'20.793
9 1'20.862
8 1'21.890
7 24
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'21.659
11 1'20.807
10 1'22.095
8 29
7 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'21.500
10 1'20.647
8 1'22.468
7 25
8 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'21.471
9 1'20.707
8 1'22.511
3 20
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'21.407
10 1'20.570
8 1'22.835
6 24
10 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 1'21.420
10 1'20.823
8 18
11 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'21.571
12 1'21.002
8 20
12 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'21.416
10 1'21.082
8 18
13 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'21.558
10 1'21.222
7 17
14 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 1'21.584
11 1'21.242
8 19
15 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 1'21.278
13 1'21.389
8 21
16 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'21.738
8 8
17 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 1'21.807
12 12
18 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'21.868
5 5
19 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'21.901
8 8
20 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 1'22.359
10 10

PP Time:Fernando ALONSO(RENAULT) 1'21.569(193.352km/h)
Fastest Lap Overall:Mark WEBBER(RBR・RENAULT) 1'20.358(196.266km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 予選順位 車重(kg) ガソリン量(kg)

PP 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1 637.5 32.5
2 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 2 655.0 50.0
3 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 3 652.0 47.0
4 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 4 650.5 45.5
5 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 5 654.0 49.0
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 6 655.5 50.5
7 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 7 651.5 46.5
8 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 8 664.5 59.5
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 9 658.0 53.0
10 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 10 -
11 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 11 671.5* 66.5
12 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 12 671.3* 66.3
13 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 13 689.0* 84.0
14 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 14 679.2* 74.2
15 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 15 667.7* 62.7
16 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 16 658.0* 53.0
17 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 17 680.5* 75.5
18 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 18 683.5* 78.5
19 5 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 20 675.5* 70.5
20 11 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 19 666.0* 61.0
F1ハンガリーGP、予想外の事故発生! 混乱の中、ルノーが今季初ポール!

F1第10戦ハンガリーGPの予選、F.マッサが不運な事故に見舞われ、予選最後にタイム計測器が機能しなくなるという波乱の中、F.アロンソ(中央)が今季初ポールを獲得した(C)RED BULL RACING(ISM)

2009年F1第10戦のハンガリーGPは、現地時間(以下、現地時間)25日、ハンガロリンク(1周4.381km)で2日目を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より、決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれたが、Q2でフェラーリのフェリペ・マッサが予想外の事故に見舞われる。さらに予選終盤にタイム計測器がトラブルに見舞われる波乱の中、ルノーのフェルナンド・アロンソが2007年イタリアGP以来、今季初、通算18度目のポールポジションを獲得した。

好天のサーキットは気温23℃、路面温度41℃のドライコンディション。

Q1はウィリアムズのニコ・ロズベルグ、Q2ではレッドブルのマーク・ウェーバーがトップに立つが、Q2の最後にF.マッサが不運な事故に見舞われる。ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロのマシンから落ちたパーツがF.マッサのヘルメットを直撃し、4コーナーを曲がれずにタイヤバリアに突っ込んでしまう。この事故の影響で20分ほど予選が中断され、15時10分にセッションが再開する。ポールを決めるQ3では、最後にタイムが表示されなくなり、F.マッサ以外の9台のマシンがチェッカーを受けるが、しばらくは誰がポールかわからない状態に。

結局F.アロンソが1’21.569でポールポジションを獲ったことが判明し、0.038秒の僅差にセバスチャン・ベッテル、そして3番手M.ウェーバーとレッドブル勢が続き、ルノーエンジン勢がトップ3を占めた。予選前まで好調だったマクラーレン・メルセデス勢は、ルイス・ハミルトン4番手、ヘイッキ・コバライネン6番手で、フェラーリのキミ・ライッコネンは7番手につけている。現在ランキングトップのブラウンGPはジェンソン・バトンが8番手で、R.バリチェッロはQ3に進出できず13番手となった。

日本勢ではウィリアムズの中嶋一貴のみが2戦ぶりにQ3に進出し、9番手。トヨタはQ2止まりで、ヤルノ・トゥルーリ12番手、ティモ・グロック14番手で予選を終えている。

なお、F.マッサはメディカルセンターに運ばれ、その後ヘリコプターでブダペスト市内の病院に搬送されたが、意識はあり安定している状態である。

注目の決勝レースは、26日午後2時(日本時間:午後9時)より70周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=4番手
 午後はかなり大変だった。僕らはトップとの差をもっと削れたかもしれない。最後のアタックはあまりうまくいかなかったけれど、4番手は明日のレースのグリッドとしてはいい位置だ。僕らの速さはまだ十分じゃないからプッシュし続けなければならないけれど、それでも上位2列を争うのは素晴らしい気分だね。スタートではKERSを使ってマシンを数台抜きたいから、僕のいる偶数列のグリッドのグリップがいい事を祈るよ。それで1コーナーでリードを取れれば素晴らしいだろうね。最後に、フェリペ(マッサ)がケガをしていないことを祈りたい。かなりひどいクラッシュに見えたから、無事であってほしいよ。

 2.H・コバライネン=6番手
 午後になると路面のグリップを見つけるのが難しく、マシンがかなりスライドした。燃料量が多い方が調子がいいものの、タイヤに十分な熱を入れるのに苦戦した。しかし、タイヤに熱が入りすぎた時は、最適なバランスにするのが難しくなり、今日は6番手が精いっぱいだった。今日一番励みになったのは、トップとの差が縮まったことだ。ルイス(ハミルトン)と同じ改良パーツが投入されてから進化がみられた。これはチームの皆の努力のたまものだ。他チームがこれほど大幅に進歩できたかは分からない。だから僕らは全員、そのことが自信につながるはずだ。ただ、完全なトップに立つためにはこれからもまた作業を続けなければならない。フェリペ(マッサ)が無事であることを心から祈るよ。去年のスペインGPでの自分のクラッシュが思い出されるので、彼が怪我をしていないことを心から願う。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=19番手
 今回の予選はアンラッキーだった。最初のアタックラップでは黄旗につかまり、2、3回目のアタックでは前を2台のマシンが走っていた。彼らはラインを譲ってくれたけれど、その際に汚れが舞ってマシンが滑り、大きくタイムロスしてしまった。この結果にはすごくがっかりしている。明日、できる限りのことはするけれど、現実的にはかなり厳しいレースになるだろうね。

 6.N・ハイドフェルト=16番手
 本当にがっかりしてる。目標はトップ10だったからね。予選での実力を反映したものじゃないとはいえ、午前中のフリー走行で2番手タイムを記録して、全体的に調子はいいと証明していたのだけど……。予選最初の走行では、それが続いていたと思う。セッション途中までは6番手だったからね。ところが2回目のコースインから、すべて間違った方向へいってしまった。まずアウトラップでトラフィックにつかまり、最初のアタックがうまくいかなかった。次のアタックでは前に中嶋一貴がいたんだけど、後ろにもルーベンス・バリチェロがいたため、後退して距離をあけることもできなかったんだ。そして11コーナーで外に膨らんでしまい、それで終わりさ。Q2へ進出できるほどのタイムじゃなかったよ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=PP
 この予選結果は素晴らしいよ。ドイツGP後に、マシンが最新のアップデートで大幅に改良され、戦闘力がかなり高いことが分かったので、今週末はアグレッシブな戦略を採ることにした。明日の目標は表彰台に上がること。PPスタートはそれを達成するのに絶好の位置だよね。また、ルノー・エンジンがトップ3を独占した。今回も、チーム全員による素晴らしい仕事のたまものであることを証明した。

 8.N・ピケJr=15番手
 予選は難しくなると思っていた。Q1でいいアタックができたけれど、Q2はトラフィックがひどくて、同じようなラップタイムをまた出せなかった。それで残念ながらQ3進出を逃してしまった。明日はスタートが命。ベストを尽くして力強いレースをするつもりだ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=12番手
 残念ながら、今日はトップ10に入ることができなかった。納得がいかない結果だよ。ラップタイムはとてもきん差で、ほんのわずかのタイム差が大きく順位に影響する。結局、僕らはペースが上がらなかった。予選終了直後で、どこに何が足りないのか、正確に把握することは難しいけれど、僕らは当然もっと上を目指している。僕はレーシングドライバーだから、決してあきらめない。決勝は長いので、何が起こるか分からない。ポイント獲得を目指してベストを尽くす。

 10.T・グロック=14番手
 午前のフリー走行では走行時間をロスしたものの、パッケージにとても手応えが良く、クルマに戦闘力があっただけに、予選は期待はずれの順位だった。いくつかの理由で、マシンの力を最大限に引き出せず、残念だ。最後のアタックでは、最終コーナーで、他のクルマに追いつき、ほんの少しタイムをロスした。もっと速く走れた自信があるが、ハンガロリンクのようにコーナーが多いコースの予選では、こういう事が起こりやすい。ここはオーバーテークがほとんど不可能に近いコースなので、14番グリッドからのスタートは厳しいが、戦略でばん回をはかっていくなど、ベストを尽くしたい。

 P・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
 今週は、いくつかの技術的トラブルがあった。午前中のセッションでティモ(グロック)のクルマにおきた油圧の低下を含め、2台のクルマとも、少し技術的な問題を抱えた。そのため、貴重な走行時間を多少ロスしてしまった。はっきりしていることは、他のクルマとのスピード差は、非常にわずかなので、クルマのポテンシャルを完全に引き出せないと、結果に大きく響く。我々は、今週末のフリー走行と予選で、あまり良い結果を出せなかった。これから、明日の決勝に集中し、ポジションを上げるために、色々な可能性を考えていきたい。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 本日は予想外の結果となり、本当に残念だ。予選になり、風が強くなっていたが、路面温度も30℃を越え、好条件に思えた。しかし昨日と違い、ヤルノ(トゥルーリ)もティモ(グロック)も、得意としていたセクター2のスピードが上がらず、最終予選に進めなかった。午前のフリー走行では、走行時間が限られたものの、ティモも上手くセッティングをまとめる事ができ、午後の予選に向け、しっかりした手ごたえを掴めていた。それだけに、今日の予選は納得できない結果だ。明日のレースは、追越しが難しいサーキットであるが、ベストな作戦でポイントを獲得したい。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=20番手
 予選をトラブルで終えるのは決していいことじゃない。スロットルの制御システムに問題が起きたんだけど、これまでのところ僕はひとつもミスをしていないから、その点は満足すべきだ。最初のタイヤセットではいい仕事ができたしね。決勝が本当に待ち遠しいし、完走できたら嬉しい。

 12.S・ブエミ=11番手
 11番手だったけど、たったコンマ1秒でQ3進出を逃したわけだから、前回に比べるとかなり大きな進歩を遂げたと証明された。僕らにとってはいい予選だった。Q3に行きたかったから結果には不満が残るけれど、そのかわりに決勝は希望通りの燃料を積める。明日の決勝に向けて、僕らはいい位置にいると思うよ。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=3番手
 Q3はあまりいいセッションじゃなかった。2コーナーでミスしたからね。セバスチャン(フェテル)はクリーンなアタックを決めたし、明日は2人ともいいレースをするはずだ。フェルナンド(アロンソ)もよくやったよ。今回から新しくなったルノー・エンジンも良かったし、PPを取れそうだった。(ランキング2番手の)ルーベンス(バリチェロ)がQ3へ進出しなかったので、セバスチャンと僕はそれを十分に生かし、できればたくさんポイントを獲りたい。KERS搭載車がストレートでどこかから仕掛けてきて、それがいつ来るのか分からないんだ。でもKERSってそういうものだからねぇ…。

 15.S・フェテル=2番手
 今日はいい1日だった。週末のスタートはかなり厳しいもので、昨日のフリー走行ではマシンバランスに苦しんだけれど、夜のうちに進歩したのでレースはうまくいきそうだ。でも、グリッドがPPであれ2、3番手であれ、スタートでは後ろにいるKERS搭載車が脅威になる。1コーナーに向かってかなり下っているからね。今日の予選は少し“ギリギリ”だった。まず最初に黄旗が何度も振られ、2回目のアタックではトラフィックにつかまった。だから万全の状態じゃなかった。でも、予選Q3は自信があって、いい結果が残せた。明日が楽しみだよ。僕らにとっていいレースになるはずだ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=5番手
 個人的には、今日は5番手で問題ないし、これで明日はかなりチャンスが出てきた。全体的にみると、ここは調子が良さそうだし、明日のレースは変わらず表彰台が目標だ。確かに他のみんなの位置と燃料量を考える必要があるし、いいレース戦略を用意していいスタートを切らなければならないけれど、かなり期待できると思う。だから明日のレースは楽しみだ。でも、何よりもフェリペ(マッサ)が無事であってほしいと願うよ。

 17.中嶋一貴=9番手
 予選は、Q2までは順調に進んでいました。またトップ10に残れて嬉しかったです。ただ、最後のセッションは全力を出し切れなかったように思います。タイヤのウオームアップに苦しみ、タイムを出せませんでした。明日は9番手スタートで少し難しいかもしれませんが、どんな結果を残せるかはふたを開けてみなければ分かりません。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 何よりもまず、我々は全員、アクシデントに巻き込まれたフェリペ(マッサ)が無事であることを祈っている。フリー走行と予選はうまくいき、マシンも週末を通してずっと速さを見せている。我々の今の目標は2台そろってポイントを獲得することであり、我々の周囲にはKERS搭載車がいるためスタートは難しいだろうが、それは対処しなければならない問題だ。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=18番手
 まず何よりも、フェリペ(マッサ)の無事を祈ってるよ。本当に心配だ。予選は不運にも期待通りの結果にはならなかった。午前中のフリー走行で、ミスしてラインから外れてしまい、グリップを失ってそのままウオールにぶつかってしまった。スタッフが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、マシンを予選に間に合わせることができたけれど、残された時間では2回のアタックが精いっぱいだった。あとコンマ数秒あればQ2に進出できていただろうし、あのアクシデントがなければもっといい位置にいけたと思う。18番手だと後ろに2台しかいないから、きっと厳しいレースになるだろう。

 21.G・フィジケラ=17番手
 フェリペ(マッサ)のことを心配してるよ。彼は友達だからね。とにかく無事を祈ってる。僕個人の話に戻ると、グリップが低く予選は難しくなるだろうと思っていた。でもQ2進出まであとコンマ数秒のところだったから、ちょっと心残りだ。グリップの欠如が問題で、いいラップを刻むのが難しかった。大変なレースになるだろうけれど、夏休み前にいい結果を出しておきたいんだ。次戦では更なる改良が予定されているしね。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=8番手
 予選Q2まではマシンのフィーリングがまずまずだったけれど、トラフィックと黄旗のせいでどのラップも完ぺきじゃなかった。Q3での戦闘力は高そうだと思っていたけれど、マシンに作業が必要だったので、残念ながら1回しかアタックできず、予定していたよりも4周かそれ以上分の重い燃料を積んで走った。今日は気温と路面温度が下がったのでタイヤの作動温度域がギリギリになったから、マシンはフリー走行と同じくらいハンドリングが良くなかった。8番手スタートは理想的な位置じゃないし、路面が汚れている側のグリッドだけど、まだ前向きに考えているので、そこから何ができるかはふたを開けてみなければ分からない。フェリペ(マッサ)が無事だと聞ければ嬉しいし、僕らは彼のことをずっと考えている。

 23.R・バリチェロ=13番手
 今日は予選に向けて素晴らしいプランがあったので、もっといいセッションにする自信はあった。残念ながら、Q2では、2回目のアタックが、リアにトラブルが出てピットへ入り、中断せざるを得なかった。最初のアタックもトラフィックに引っかかってしまったので、それがなければトップ10に食い込めたかもしれない。このサーキットはオーバーテークがほぼ不可能なので、13番手スタートだとかなり厳しいレースになりそうだが、少なくとも燃料搭載量を選べるので全力を尽くしてポイントを取りにいくよ。でも、今日の僕にとってポジションは重要じゃない。今は親友であるフェリペ(マッサ)とそのご家族の心中をお察しします。彼が無事であること、そしてなるべく早く復帰することを願っています。

 ロス・ブラウン=代表
 今日はチームにとって非常に難しい1日となったが、まずなによりも、我々はフェリペ(マッサ)の無事を願っている。予選はQ2まで順調に進んでいた。しかしルーベンス(バリチェロ)がそのセッション最後のアタック中、3コーナーでトラブルを抱えてしまい、トップ10入りを逃した。そのため、予防策として、ジェンソン(バトン)は同じパーツを交換して最後のアタックに臨んだ。この作業をなるべく早く完了させたものの、ジェンソンにはアタックのチャンスが1回しか残されていなかった。Q3のスタートに備えてすでに再給油していたので、彼は予定よりも燃料を多めに積んでおり、バランスがあまり良くない状態だった。いい週末のスターを切っただけに、こんな予選グリッドに終わったことはフラストレーションを感じるが、我々は2種類の戦略を用意しており、1つでも多くポジションを上げるためにどんなチャンスも生かすつもりだ。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 まず最初に、フェリペ・マッサにお見舞いを申し上げます。我々は彼が早く回復することを願っています。今日のラップタイムは特にきん差で、予選セッションを通して興味深いバトルが見られました。全セッション終了後、しばらく予選の結果が出ない混乱もありましたが、2007年のモンツァ以来のポールポジションを達成したフェルナンド・アロンソにお祝いを申し上げます。ここはオーバーテークが非常に難しく、トップからのスタートは非常に大きなメリットになります。おもしろいレースになると思うので、特にスタート時のクルマの重量にとても関心があります。昨夜は非常に激しい雨が降りましたが、どんどん路面コンディションも良くなっていますので、どちらのタイヤも金曜日よりも高い性能を発揮するでしょう。データを見ると、スーパーソフトのブリヂストンタイヤを主体にレースに用いるドライバーが多くなると思います。今日の午後の予選でソフト・タイヤを使うドライバーはあまり見ませんでしたが、午前中のセッションで、数人のドライバーがこのタイヤの方がグリップが足りず、タイムもスーパーソフトに比べ遅いとコメントしています。これは、明日のレースではソフト・タイヤの使い方が重要な鍵となるだろうということです。
F.マッサ、頭部の手術を受ける 決勝レースは出場せず 

現地時間(以下、現地時間)25日のハンガリーGP公式予選でクラッシュに見舞われたフェラーリのフェリペ・マッサについて、フェラーリは明日26日の決勝レースに出場しないことを発表した。頭部を負傷したF.マッサは緊急手術を受け、無事成功している。『ロイター』通信が伝えている。

公式予選Q2で、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロのマシンのリアダンパーから脱落した重量約800gのこぶし大のバネが、数秒後にF.マッサのマシンの左フロントタイヤで跳ね上げられ、ヘルメットにぶつかったことが明らかになった。

F.マッサのマシンは路面にブレーキ跡を残しながら、ターン4を直進してタイヤバリアに激突。当初マッサは意識を失っていたように見えたが、マシンから担ぎ出され、救急車でサーキット内のメディカルセンターに運ばれた。その後、ヘリコプターでブダペスト市内のAEK病院に移送されている。

フェラーリはF.マッサが決勝レースに出場しないことを明らかにし、さらにプレスリリースを通じ「すべての診察を終えて、彼は額の裂傷、頭蓋骨の損傷、脳しんとうを負っていることが明らかになった」とマッサの容態を説明。そして、その後行なわれた緊急手術が無事成功し、術後の経過も順調で、引き続き集中治療室で看護を受けていると発表した。

また、イタリアの新聞『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙のウェブサイトでは、ヘルメットのバイザーが半分裂け、左目の上に裂傷を負っているF.マッサの写真が掲載されていた。

メディカルセンターのF.マッサのところに駆け付けたR.バリチェッロは「彼は意識があったし、動いていて、頭に切り傷があることにかなり動揺していた。そのため、落ち着くようにと鎮静剤を与えられ、病院に運ばれていったんだ」と語っていた。
F.マッサ、術後の容態は安定 26日中にCTスキャン 

ハンガリーGP公式予選中の事故で負傷し、頭部の手術を受けたフェラーリのフェリペ・マッサだが、チームにより術後の容態が安定していること、CTスキャンを受けることが明かされた。現地時間(以下、現地時間)26日、『ロイター』通信が報じている。

公式予選Q2で、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロがステアリングを握るマシンのリアダンパーから脱落した重量約800gのこぶし大のバネが、ヘルメットにぶつかったF.マッサ。ヘリコプターでブダペスト市内のAEK病院に移送され、額の裂傷、頭蓋骨の損傷、脳しんとうを負っていることが判明し、緊急手術が行なわれた。手術は無事成功し、術後の経過も順調で、F.マッサは引き続き集中治療室で看護を受けている。

チームは決勝日の26日にプレスリリースを通じ、「昨日午後の手術後、フェリペ・マッサの容態は安定している。また、夜の間に合併症も起きなかった。彼は今日、CTスキャンを受ける。これにより正確な情報が明らかになるだろう」と現在の状況を伝えた。
決勝 天候:晴れ 気温:24℃ 路面温度:43℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 70 1:38'23.876 1'22.479 4
2 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 70 11.529 1'22.434 7
3 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 70 16.886 1'21.931 3
4 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 70 26.967 1'22.468 5
5 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 70 34.392 1'22.958 6
6 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 70 35.237 1'22.506 13
7 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 70 55.088 1'22.706 8
8 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 70 68.172 1'23.261 11
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 70 68.774 1'23.180 9
10 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 70 69.256 1'23.024 12
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 70 70.612 1'23.282 15
12 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 70 71.512 1'23.418 14
13 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 70 74.046 1'23.224 18
14 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 69 1Lap 1'23.174 16
15 11 Jaime ALGUERSUARI ESP STR・FERRARI BS 69 1Lap 1'23.444 19
16 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 69 1Lap 1'22.955 10
15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 29 DNF 1'23.457 2
7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 15 DNF 1'23.529 PP
20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1 DNF 17

Fastest Lap:Mark WEBBER(RBR・RENAULT) 1'21.931(192.48km/h) Lap:65
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1ハンガリーGP、復活マクラーレンが今季初優勝!

F1第10戦ハンガリーGP決勝、昨年王者のL.ハミルトン(中央)が抜群の速さを見せて今季初優勝を挙げている(C)Daimler AG(ISM)

2009年F1第10戦のハンガリーGPは、現地時間(以下、現地時間)26日、ハンガロリンク(1周4.381km)で決勝日を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より70周の決勝レースが行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが、1時間38分23秒876(平均速度186.973km/h)で通算10度目、今季初優勝を挙げている。

前日の公式予選中の事故で頭部を負傷したフェラーリのフェリペ・マッサは、ブダペスト市内の病院で治療を受けている。このため予選結果が10番手だったF.マッサ以降のグリッドが1つずつ繰り上げになった。

決勝スタート時、サーキットは気温25℃、路面温度43℃のドライコンディション。スタートでKERS(運動エネルギー回生システム)搭載のマクラーレン、フェラーリが順位を上げ、L.ハミルトンはトップを走行していたルノーのフェルナンド・アロンソがピット作業のトラブルでリタイアに追い込まれたこともあり、早い段階でトップに立つ。そのまま速さを見せつけ、昨年第17戦中国GP以来となる2009年の初優勝をつかんだ。フェラーリのキミ・ライッコネンが今季最上位の2位につけ、3位はレッドブルのマーク・ウェーバーとなっている。

トヨタは追い上げのレースでティモ・グロック6位、ヤルノ・トゥルーリ8位で2台そろってポイント獲得を果たした。ウィリアムズの中嶋一貴は今季最上位の9位ながら、惜しくもポイントを逃している。

入賞圏内は、4位ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、5位マクラーレンのヘイッキ・コバライネン、6位T.グロック、7位ブラウンGPのジェンソン・バトン、8位J.トゥルーリ。レッドブルのセバスチャン・ベッテルはリタイアで無念のノーポイントに終わった。

この結果、ドライバーズランキングではJ.バトンは『70』で首位、4戦連続表彰台のM.ウェーバーがチームメイトのS.ベッテルを上回り、『51.5』でランキング2位に浮上している。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=優勝
 これほど長い間こんなに苦しんだから、またトップに戻ってこられるなんて信じられない気分だよ。今回は僕のベストレースの1つだ。僕は決しててあきらめなかったし、何より重要なのは、このチームの誰ひとりとしてあきらめようとしなかったことだ。僕はみんなをとても誇りに思う。今日は勝てるなんて思わなかった。僕らはペースが全体的にとてもいいとは思っていなかったんだ。でもマシンは完ぺきで、レース中はずっとフィーリングが素晴らしかった。この週末からできる限り多くのことを吸収する必要がある。僕らはこれからもプッシュし続けるよ。このチームにはそれしか能がないからね。最後に、フェリペ(マッサ)にお見舞いを申し上げる。僕らはお祝いムードだけれど、今夜、病院のベッドで寝ている人もいることを忘れないことが重要だ。みんなに代わって言うことになると思うけれど、僕らはみんなフェリペのことを思っている。そして彼の早い回復を願っているんだ。

 2.H・コバライネン=5位
 チーム全員にとって、そして特にルイス(ハミルトン)にとっては素晴らしいレースになった。次は僕の番といきたいころだね! この勝利は、チームがここ数カ月、パフォーマンスをどれだけ改善してきたかを証明した。我々のチームの個々人がハードワークを行なった結果だ。そしてこの勝利はチーム全員にとって本当にスウィートなものになるに違いない。僕らの願いもまたフェリペ(マッサ)とともにある。彼が全快することを願っているし、すぐにF1復帰できることを祈っている。

 マーティン・ウィットマーシュ=代表
 4週間前でさえ、我々がハンガリーGPで圧勝すると言われても、多くの人は信じなかったと思う。でも今日はまさにその奇跡が起こった。僕らが成しえた結果は、チームの超人的な努力としか表現できないものを素晴らしい形にした。確かに、2009年は我々にとってとても厳しいシーズンだ。しかしウォーキンやブリックスワース(ともに英国)、シュトゥッツガルト(ドイツ)の誰もが決してあきらめなかった。私は彼らの1人1人を非常に誇りに思う。そして今日、シーズンを通じてプッシュすることを止めなかったルイス(ハミルトン)は、ただただ素晴らしかった。それ以外の言葉が見つからない。午後の彼は調子が出てきて、息を飲むような速さを発揮し、現チャンピオンらしいレース運びをした。そのため、私は言葉がなかった。我々は今日の午後、ハンガロリンクで最強のマシンを持っていた。今回は特徴的なサーキットだったが、我々はバレンシアに向けてまずまずのパッケージを用意する自信がある。しかしながら、モーターレーシングは予想のつかないビジネスであり、自分の全財産を賭けられる唯一のことは、決して仕事の手を休めないことだ。それだけではなく、我々が直面した困難により、さらに力強く成長するだろう。我々は今シーズン、ずっと学んできたので、来年はシーズン開幕からチャンピオン争いに絡めるマシンを作るのが目標だ。シーズンが半分過ぎた頃じゃなくね!

◆フェラーリ
 4.K・ライコネン=2位
 フェリペ(マッサ)がアクシデントに見舞われ、難しい週末だったから、今日の結果はチームにとってとても大事だった。優勝しない限り完全に満足はできないけれど、2位でも嬉しいよ。このタイプのコースでは、他のサーキットよりもトップに近づくことができる。今日は正直、予想していた以上に良いコンディションだった。いいスタートが切れて、最初の数コーナーで4番手まで上がった。表彰台争いに加われるかどうかは、スタートでどれだけ順位を上げられるかで決まると分かっていた。最初のピットストップ後に右側のエキゾーストにトラブルが出始めたので、チームはいつもと違う手段を指示してきた。それで少しタイムをロスしてしまったけれど、ウェーバーに対して理想的なリードを築けたので、この順位をキープできた。今日はマシンが悪くなかったものの、勝てるほどの速さはなかった。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=13位
 いいスタートを切り、オープニングラップはうまくいって、その時はかなりポジションを上げた。少なくともこれはいいことだった。でも残念ながら、レース全体でアンダーステアがひどく、フロントタイヤの磨耗も激しかった。各スティントの最初の10周で、自分のフロントタイヤが大幅にたれてしまい、全くペースが上がらなくなった。

 6.N・ハイドフェルト=11位
 15番グリッドからじゃ11位が精いっぱい。だから今日の結果はこうなった。スタートでは、最初の動き出しが良く、すぐにいくつかポジションを上げたが、オープニングラップ中にまたかわされてしまった。最初に誰かに追突され、その後11コーナーでふくらんだ。セバスチャン・ブエミを抜けるまでにしばらく時間がかかり、今回もトラフィックでスタックした。予定よりも2周ほど早く最初のピット・ストップに入った理由はそれだよ。これはもちろん不利だけれど、トラフィックのことを考えたら、それでも報われる。マシンがかなり重いにも関わらず、ペースはそれほど悪くなかった。でも、僕らの状況を総体的に見れば、今週末はマシンが速くなっているといえるので、この進歩をポイント獲得につなげられなかったのが悔やまれる。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=8位
 昨日、僕はあきらめないと言った。今日の結果から分かるように、昨日の言葉を実行し、いくつか順位を上げ、ポイント圏内でフィニッシュできた。レース序盤で、クルマはとても力強く、いいペースで走ることができたが、渋滞につかまり、レース展開が少し難しくなった。その後、グリップ不足になりだしたが、ポイント圏内を目指し、果敢に攻め続けた。予選でトップ10入りを逃したことが悔やまれる。でも、今回もポイントを取れて満足だし、チームにとっても前向きな結果だ。今はもう、バレンシア開催のヨーロッパGPで上位を狙うことに、気持ちを切り替えている。

 10.T・グロック=6位
 決勝を最初から最後まで楽しみ、13番グリッドから6位フィニッシュという結果にはとても満足している。今週、良い仕事をしてくれたチーム、特に本当に素晴らしい仕事をしてくれた僕の担当クルーに感謝したい。戦略は非常に有効で、クルマも快調だったので、良いレースだったといえる。重い燃料を積んだ最初のスティントではスタートで手間取ったが、リズムをつかみ、特に第2スティントで、追い上げることができた。クルマはとても調子が良く、タイヤの挙動も安定してパフォーマンスが非常に良かった。今日は予想以上に良い結果となり、またポイントも獲得できて嬉しい。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 2台そろってポイント獲得でき、ほっとしている。昨日の予選結果と追い越しが難しいコースの特性を考え、ヤルノ(トゥルーリ)、ティモ(グロック)とも第1スティントが長めの2ストップ作戦を取った。2人のドライバー、そしてピットクルーがしっかりとそれに応えてくれ、結果につなげてくれた。次戦バレンシアでのヨーロッパGPには、今回うまくいかなかった部分、そして予選の戦い方をしっかり修正して臨みたい。

 山科忠=TMG会長 兼 チーム代表
 今日は、チームが非常に努力をしてくれた。特に思い通りにいかなかった予選後の決勝なので、今日の結果は喜ばしいことだ。両ドライバーは、ポジションを上げるために、素晴らしい走りを見せ、適切な戦略、ミスのないピットクルーの作業により、追い抜きが非常に難しいコースで、2台揃ってポイントを獲得したことは、チームの励みとなる。予選で決勝同様の好結果を出せなかったのは残念だが、次のレースに向け、懸命に頑張り、2台揃ってのトップ6を狙いたい。8月の初めから2週間、ケルンのファクトリーを休業する。英気を充分養い、昨年トヨタが好結果を出したバレンシアに臨み、今年も好成績を狙いたい。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=15周リタイア
 今日は表彰台に立つチャンスを逸したよ。いいスタートを切り、第1スティントでのマシンは速かったが、最初のピットストップで右のフロントタイヤをはめる際に問題があった。ピットを出たらひどいバイブレーションに見舞われ、まるでパンクしたかのようだった。そしてその数コーナー後にタイヤが吹っ飛んだんだ。僕はピットへ戻ってホイールを交換したけれど、2周目に出た燃料ポンプのトラブルがまた出てしまい、どんどん悪化していったのでリタイアした。こんなチャンスを逃すなんて悔しいけれど、レースではこういったことはよくあること。それに今週末はマシンがとてもコンペティティブだったので、いい方に考えるようにするよ。バレンシアは期待できそうなので、今は次戦に向けて頭を切り替えている。

 8.N・ピケJr=12位
 スタートはとてもうまくいき、マシンを数台かわした。でもその後は常に誰かの後ろでスタックし、それが僕のレースの足を引っ張った。戦略面でもちょっとツイてなかったので、もし前方にマシンがいなければ、戦略をもっと生かせたはずだと思う。今日のマシンも調子が良かったから、今週末投入される新パーツの恩恵を受けられるのは嬉しいよ。

◆トロロッソ
 11.J・アルグエルスアリ=15位
 完走できてとてもハッピーだけど、ラスト5周は体力的にかなり辛かった。マシンを一定の速さでキープするのが難しかったんだ。でもとても満足しているよ。15位はそんなに悪くないポジション。僕のいちばんの目標は、70周をミスなく自分のペースで走り切ることだった。たくさんのことを学習したけれど、F1にいろいろな側面がある中で僕が思ったことは…“タフだね、これ”。

 12.S・ブエミ=16位
 今回のレースはとても残念だ。僕はかなりミスをしてしまい、自分のパフォーマンスに全く納得していない。ハード側(今回はソフト)のタイヤでスタートするのは選択を間違ったと思った。スタートでいくつかポジションを落とし、トラフィックでスタックした。ひどいレースでしかなかったよ。予選と同じくマシンの調子は良かったけれど、今日は自分がミスを犯してしまった。唯一良かったことは、マシンのパッケージが新しくなって間違いなく進化した点だね。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=3位
 初日よりは少しペースが上がっていると思っていたが、正直言って、マクラーレンやフェラーリが仕掛けてくるだろうと予測していた。僕らが苦境に立たされることは分かっていたし、過去2戦ほどのアドバンテージはなかった。だから、今日のこの結果にはまあ満足しているよ。もしピット戦略を少し変更して、第2スティントでもう1つのタイヤ(=スーパーソフトタイヤ)を履いていたら、キミ(ライコネン)とバトルするチャンスはあったと思う。でも自分で判断したことだからね。第2スティントを長めにとっていたので、どちらのタイヤを履くべきか、判断がとても難しかった。全体的にはかなりポジティブな気持ちでここを去ることができる。僕らはまだ進化しているし、チャンスはあるし、マシンにも戦闘力がある。レッドブルとルノーには誇れるものがたくさんあるんだ。僕らはまだ手強い勢力であり続けている。ポジティブな1日だったよ。

 15.S・フェテル=29周リタイア
 (スタート後の)1コーナーでキミ(ライコネン)と接触してしまった。僕はコースのイン側で加速していたら、彼のマシンが傍に来て僕らは接触した。彼が僕のマシンにぶつかってきたんだ。レースじゃよくあることだけどね。その結果、最初のピットストップで時間がかかり、その後、左フロントのサスペンションが駄目になってリタイアせざるを得なかった。今回は他チームときん差になると思っていたけれど、レースのスタートでは、アクセルを踏むことしかやれることはなかった。僕らのステアリングにも他チームと似たようなボタンがあるけれど、それを押したところで何も起こらない。1コーナーへなだれ込むのが3、4台どころじゃなく、5、6台のマシンだったら、状況は違うよね。今シーズンはあと数戦残っているし、レースはまだ続いていく。だから僕らにできることを見つけるよ。
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=4位
 今日の結果にとても満足しているよ。スタートでは特にKERS搭載車がかなりトリッキーだった。グリッドを離れた段階でチャンスがなかったからね。でも1コーナーはかなり混乱していたので、その状況を生かして5番手まで巻き返した。これが大事だったね。第1、第2スティントともグレーニングが出たせいで、レースが落ち着いたら、タイヤをいたわわる必要があった。これらの問題を考えたら、4位フィニッシュで喜ぶべきだし、おかげでランキングが5番手へ浮上した。もちろん、これはフェリペ(マッサ)がこの日のレースに出走できなかったという事実も含まれている。とにかく、僕はチームと働くことを楽しんでいるし、みんながものすごく頑張っているから、この方向で進んでいけば、僕らは進歩し続けるだろう。

 17.中嶋一貴=9位
 オープニングラップでジェンソン(バトン)に抜かれてから、ポジションをキープできませんでした。マシンのペースが良くてもトラフィックに引っかかってしまい、自分のレースに影響が出て、ばん回するのが非常に厳しくなり、これが決定打になりました。僕らはただプッシュし続けることが必要で、すぐにでもレースで結果を残さなければなりません。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 今回もニコ(ロズベルグ)が4位に入り多くポイントが獲れたが、我々はもっと上位を予測しており、本気で表彰台を狙いたいと考えていた。カズキが1ポイントを取り損ねたのが悔やまれる。2人のドライバーとも好スタートを切り、レースペースの良さはニコが3番目に速いタイムを記録したことによって強調された。全てが正しい方向へ進んでいるので、我々はポイントを蓄積していく必要がある。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=1周リタイア
 1周走ったところで水温が最大まで上がって、エンジンがすごく熱くなってしまったんだ。グリッドに着いた段階で初めて異変を感じたんだけど、スタートして数コーナーでレースを続けられないことがはっきりした。エンジンをセーブするためにリタイアしなければならなかったんだ。今週末は全体的に難しいものになってしまったけど、大きなアップグレードパッケージを投入するバレンシアが楽しみだよ。

 21.G・フィジケラ=14位
 僕たちにとっては大変なレースになった。グリッド順は良くなかったし、序盤には少しグリップ不足に苦しんだ。でも、第2、第3スティントでは、マシンバランスがかなり良かったし、バリチェロやクビツァよりも速かったので、かなりプッシュすることができた。残念ながらここでは追い抜きが難しいので、14位という結果に甘んじることになってしまったけどね。次のバレンシアでのグランプリが楽しみだよ。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=7位
 今日の結果は良かったと思っているけれど、チャンピオンシップ争いではダメージを受けてしまったね。燃料を積んでいたので、良いスタートを切って上位につけ、第1スティントを長くとる計画だった。でも、最初の数周でリアタイヤにひどいグレーニングができて、前を走るマシンのペースについていくことができなくなってしまった。金曜日はオプション(今回はスーパーソフト)タイヤでのペースがすごく良かったし、他のマシンよりもリアエンドをコントロールすることができていたので、今日どうしてこんな問題が生じたのかわからない。とにかくマシンがここ数戦とまるで違っているようだった。でもバレンシアまでに頑張って問題を特定するつもりだ。このレースには大きく期待していただけにがっがりだけど、2ポイント獲得できたのは運が良かったね。

 23.R・バリチェロ=10位
 多少は良い走りもできたけれど、スタートから妥協を強いられたレースだったよ。2コーナー進入で他のマシンと接触し、ポジションを落としてしまったんだ。間違いなく入賞できるポテンシャルがあっただけに残念だ。そこから上昇していくのは常に難しいことだけれど、レースペースには光るものがあり、特に最終スティントでは前のマシンに肉薄することができた。とても難しい週末だったし、忘れてしまいたいよ。パフォーマンスに何が影響しているか探るためにハードワークが必要だよ。

 ロス・ブラウン=代表
 ハンガリーGPはマシン・パフォーマンスに関して課題が多く残され、チームにとって非常に厳しい週末になったことが証明された。初日はいいスタートを切り、我々はタイヤへの理解が深まったという手応えを得たが、今日のレースでその点が最大の懸案事項であることが証明された。2人のドライバーは異なる戦略を採り、タイヤ選択を分けてレースに臨んだが、グレーニングの発生を止めることはできず、レースの重要な場面で速さに影響した。次戦までに4週間あるので、ファクトリーにこもり、最近の問題の原因を特定して、シーズン序盤の強さを取り戻すために必要な改良を行なうべく仕事に没頭するつもりだ。最後に、シーズン7勝目を挙げた、今日の勝利にふさわしいメルセデス−ベンツにお祝いを申し上げる。

◆ブリヂストン
 安川ひろし=モータースポーツ推進室長
 今年の初優勝を達成したルイス・ハミルトンとボーダフォン・マクラーレン・メルセデスにお祝いを申し上げます。彼らはこのリザルトのために大変な努力をしたと思いますし、今シーズン新たな優勝者が出たのは嬉しいことです。誰にとっても非常に難しい週末だったにも関わらず、キミ・ライコネンが今シーズン最高のリザルトを達成したフェラーリにもお祝いを申し上げます。言うまでも無く、我々の願いはフェリペ・マッサが1日も早く回復して元気な姿を見せてくれることです。

 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 ルイス・ハミルトンとマクラーレンは、低速サーキットでもKERS搭載車に優勝の可能性があることを証明してくれました。これは今日の最大の功績だったと思います。路面コンディションはレースを通して向上し、チェッカーフラッグの5周前にマーク・ウェーバーがレース全体のファステストラップを記録しました。使われていたタイヤ戦略や燃料戦略が多岐にわたったことは興味深かったです。ブリヂストンの2種類のタイヤも高い性能を発揮しました。オーバーステアに苦しんだクルマもあり、今日は特にスーパーソフトのリアタイヤにグレーニングがいくらか見られました。これをマネージできたドライバーが良いリザルトを達成することができました。総じて我々の持ち込んだ2種類のタイヤは正解でした。今日の結果を踏まえると、夏の休暇明けには、非常に興味深いシーズン後半戦が待ち受けていることと思います。

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