” いのち ” の根源には、
物質・空間・時間といったものが存在しておらず・・・
とても静寂で 安定した境涯である。
Dhamma 『 法 』 は、摂理や法則を表わし、
その流転を 理解してゆくことによって、万物を 理解することができる。
名辞により、誤解が生じたものを、誤解から 和解へと・・・
無明から 光明へと 誘い、導いてゆくことができるのである。
揺れ動く心が、そのどちらをも示している。
法に 偏っていれば、名辞は 受け入れられず、
名辞に 偏っていれば、法を 理解することもない。
否定や 対立からは、平和や 理解は生まれてこないのである。
人の心から法を見、世の様から法を見るとき、
法の中から心を見、法の中から世の様を観ることができる。
相互に お互いを指し示しているものであることに気付くとき・・・
そこに 対立するものは消えて、和解が生じてくる。
心の中の争いが 消えて、
外と 内との隔たりが なくなってゆく・・・
そこから、静寂で 安定した境涯が見えてくるのである。
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コメント(6)
名辞というのは、言葉によって すり込まれた概念のことです。
善と悪 ・ 勝ち負け ・ 白と黒 ・・・etc.
そこに好悪をつけてしまっていることで、
そこにある根本的な意味を見失ってしまっているのです。
悪いことをしてしまったからこそ 良心が痛み、良心に忠実にもなります。
悪いことをしたからこそ、悪いことをしたことを許すことが出来ます。
負けたからこそ、負けたものの気持ちを理解することができます。
勝つことに執着していれば、周りのことに目が行かないこともあります。
白があるからこその黒なのです。
黒があるからこその白なのです。
光の中で一点の光を見つけるのは難しいですが、
暗闇の中で一点の光を見つけることは、容易なことです。
暗闇の中で一点の暗闇を見つけることは難しいですが、
光の中で一点の暗闇を見つけることは、容易なことです。
自然の法則に好悪がないように、
どれも大切な学びであり、そこより気付きが訪れてくるのです。
これまでの２０００年の歴史は、人を従わせる為に、損得という利害や
恐怖や不安による 安定や安心といったものが必要な時代であったといえます。
ナポレオンは、この様に言っています・・・
「 人を従わせるには、利害と恐怖を与えればいい 」
これからは、そうしてきたことの事実に、
自分自身を照らし合わせ、気付いてゆかなければなりません。
この１００年で、自然の生態系の崩壊は 加速しています。
利害に偏れば、もっと加速してゆくことでしょう・・・
それを、どうのと言っている訳ではありません。
本当に困ったときに、そのことに気付くことが大切なのです。
苦悩・葛藤・迷いがあるからこそ、
そこから観るものは、それまでとは違って見えてくるのです。
気付いてみれば、すべてが何かを教えてくれていたことが解ります。
陰陽というものがあります。
陰陽については、次のような言葉が残されています。
「 陰 極まれば 陽となり、陽 極まれば 陰となる 」
プラスと マイナスを 近づけてゆくと、
プラスでもなく、マイナスでもないという一点が見つかります。
（０）ゼロのポイントです。
しかし、なにも無いという訳ではなく、
そこにはマイナスの要素もあり、プラスの要素もあります。
両極端が、ほどよく近づきあうことによって、
新しい、全く違ったものが生じてくるのです。
有為であることと、無為であること・・・
その どちらにも気付くことによって、
「あるということもないし、ないということもない」境涯を見つけるのです。
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