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Beat of Joy ! ジャムセッションコミュのコールアンドレスポンス

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あ、別に読まなくても良いのですがセッションに関係しそうな雑学をあげていきます。
第一回はアフリカ音楽の魂、コール アンド レスポンスについて。

20世紀後半以降の世界の音楽はアフリカ起源のものがかなり主流になっています。
まあ、主としてヨーロッパ系の人たちの話でアジアやアラブでは独自の音楽がその間
続いてたわけですが・・・。

それはともかく、アフリカ起源あるいはアフリカの影響を受けた音楽の特徴のひとつが
コールアンドレスポンスです。リードボーカルが一節歌うと全員がユニゾンで応える
めっちゃ盛り上がるアレです。

ゴスペルなんか考えるとわかりやすいですね。のぼは95年に仕事でナイジェリアの
レゴスに2ヶ月行っていましたが、見学に行った教会の音楽がもろにゴスペルでした。
教会なのにドラムセット、コンガ、電子オルガンがある。(笑)

場所は忘れもしないSaint Davids Anglican Church(6.4497,3.403694←緯度経度)。
牧師さんか神父さんかわからないけど、歌い手さんが長ゼリフの歌の一説を歌うと教会の
大会堂2階席のはじまで全員で「オシェーオー!」(神よありがとう!)の絶叫!

のってくると歌い手さんは長ゼリフを止めて「カビエシオー」 (称えよ神を!)と叫ぶ。
それにみんなが応えて「オシェーオー!」

「カビエシオー」「オシェーオー!」「カビエシオー」「オシェーオー!」・・・ノってくると
髪振り乱し汗したたらせ・・・このまま行くと話に聞くアメリカ南部の教会みたいに
お客さんに神様が降りてきて憑いてしまいそう・・・。

不信心者ののぼには神様も近寄りませんでしたが、終わって外に出るとスッキリ
爽快な気分になれました。

この誰かがリードを歌って残りのみんなが繰り返しフレーズを歌うのはアフリカでは
ごく一般的です。

サヴァンナの村の広場でも、なにかの儀式のときには同じようなことがあったでしょう。
・・・っていうかまだ残っているはず。

リードシンガーが歌うとジェンベとかの太鼓が鳴り響き、広場に輪になって立っている
女性達は手拍子しながら繰り返しフレーズを歌う。

リズムが熱くなって来ると戦士の格好の男が踊りだす、それに引き寄せられるように
若い女が人の輪の真ん中に出てきて踊る・・・。それを周りの人がたたえる。

アフリカにもいろいろな人種がいますが、南アフリカのズールーなどはハーモニー
感覚が優れていて、太鼓は少なめです。かわりにみんなで自然に分厚いハモを
つくりながらコーラスします。

それらのスタイルは北米に奴隷貿易とともに運び込まれ、白人奴隷主人からは
禁止されながらも黒人教会などで根強く生き残っていきました。

そう、それがゴスペル。のちにニグロスピリチュアル(ブルース系)とならんでジャズの
基盤になりました。

もともとはジャズだってワンコーラス楽器のソロがあるとみんなで「I want to be in
dat number when da saints go marchin' in」と歌ったりしていたわけです。

ちなみにクラリネットとかのソロ楽器は南北戦争のときのブラバンの放出品だった
らしいですが、その奏法にはクレズマー音楽(東欧のユダヤ系音楽)の影響が
最初から入っているとのぼは思います。

ヨーロッパ人だって、アジア人だって、日本人だってみんなのこの「リードが歌うと
全員で応える」スタイル=コールアンドレスポンスはありました。

秋田音頭なんか典型的です。アドリブで面白い歌(というよりラップ)を歌うとみんなで
「キタカサッサー♪〜」と応える。

ヨーロッパでも、教会音楽や貴族階級のためのBGMではない村人の祭りの音楽が
ありました。それはもちろんコールアンドレスポンスでした。

残念ながら日本に入ってきたありがたいクラシック音楽にはコールアンドレスポンスは
ありませんでした。咳ひとつしてもいけない、静かに集中して聴く態度が要求されました。
学校でやっていたあれで音楽嫌いになった人がいるんじゃないかと、ちと不安。ボケーっとした顔

まあ、クラシックの擁護者である貴族階級も音楽をよく聴いていたかというとそれも不安です。
舞踏会で踊っているときのワルツなんか、難しいことやって踊っているカップルが
ずっこけなければなんだって良かったような気もします。聴いちゃいなかったのでは?

脱線しました。

ブラジルにはサンバだけでなくフォホーやマラカトゥーなどいろんな音楽があります。
ポルトガルの貴族階級の好きなイタリア系クラシックの影響もたくさん残っています。
しかし、圧倒的に強いのは白人でも村人クラスの人たち、そしてもっと強力に黒人奴隷。

サンバでもリードが淡々と歌詞を語ると全員でコーラスするところが出てくる曲は
たくさんあります。

のぼ世代ならFlora Purim + Airto MoreiraのEveryday Everynightというアルバムの中の
Samba Michelが有名でした。国外では無名なのかYoutubeにはありません。

Wandoという人のアルバムにあったGloria deus na seu e samba na terraなんていう曲も
コールアンドレスポンスでしたが、それもない。しかたなく同じwandoの鉄道員を出しときます。
http://www.youtube.com/watch?v=9O90Idh1JjE

えんえん単調なリード部分があるとそのあと全員で流れるようなメロを歌う。
このスタイル、ブラジルでコンサートの場合、コーラス部分は客席が歌います。

まあ、ブラジルでは最初っから客席全員で歌ってしまって、シンガーはニコニコ笑って
客席にマイクを向けて自分は歌わない・・・なんてのもざらですからなんともいえませんが。ウインク

そうそう、大有名曲Tristezaもヒラ歌部分とコーラス部分がはっきりわかりますね。
ヤララーヤー部分は歌詞を知らなくてもなんとかなるし便利な曲だ。(笑)

とにかくコーラス部分は泣き叫ぶように自分の気持ちをぶつけて歌いましょう。みんなも
いっしょに歌っているのを聴くことで自分が一人っきりじゃない、みんなと同じ気持ちを
共有しているというのが無意識に伝わってきます。

リオの裏山の貧民窟ファベーラでは酒場などでテーブルを囲んで、このリード⇔コーラス
スタイルで即興演奏するのが伝統です。
http://www.youtube.com/watch?v=0DblYm0k96U
そこにいる人たちが次々と即興で皮肉な歌詞を作りリード部分を交代で歌う、リードの
一節ごとに繰り返しのコーラスが入る。そういうスタイルをパゴージ(Pagode)といいます。
Beth CarvalhoのIzauraなんかがその典型ですが、これもYoutubeにはないなあ。(残念)

皮肉な(たいていは政治批判)リード部分を即興で作ってみんながコーラスで応えるのは
Trinidad Tobagoのカリプソ(Calypso)のオリジナルスタイル。

カリプソがソカ(Soca)なってもArrowのHot Hot Hotを聴くとナットク。
http://www.youtube.com/watch?v=OkGgdIBX1to
同じフレーズ(オーレーオーラーとかHot Hot Hotとか)を場内全員で歌うコールアンド
レスポンスの要素は曲のあちこちに残っています。演奏者とお客さんは同一レベルです。

さて、アフリカ系音楽でこれを忘れたらいけないとしたらそれはキューバ音楽でしょう。
当然過ぎるくらい当然のことですが・・・・キューバ音楽は基本的にコールアンド
レスポンスです。

オーセンティックなキューバ音楽では、まずは普通のポピュラーソング部分が最初に
入ります。この部分はguia(グイア=ガイド)と呼ばれます。

そこで一通り曲の世界が語られると、いよいよ怒涛のコールアンドレスポンス部分に入ります。リードシンガーはsonero(ソネーロ)、コーラス部隊はcoro(コロ)と呼ばれますが、この後半の
コールアンドレスポンス部分をコロソネーロといったりします。
http://www.youtube.com/watch?v=e948BDUbciQ

ソネーロは後半に入ると即興で歌詞を作ったりします。観客席にいる自分の友達だの
恋人だののことを歌にしたりします。

キューバ系音楽ではステージ上のバンドメンバーだけでコーラスが足りてしまうことが
多いですが、観客にもコロ部分を歌う人はいます。歌わない人は・・・男女仲良く踊っています。

コロがバックアップするのはソネーロの歌だけではありません。管楽器やティンバルや
コンガ(トゥンバ・キント)のソロのときも 盛り上がってくるとコロが入って繰り返し
フレーズを歌うことがあります。(適当なYoutubeが見つかりません、すみません)

えんえん続くソロもコロが入ってくるといやおうナシに盛り上がっていきます。そして、
白熱のソロが絶頂を迎えると・・・ブラスセクションの繰り返しフレーズだけ残して
ピアノもベースもボン・コン・ティン(bongo,conga,timbale)も、コーラスも、お客さんの
コーラス、踊りまでも、すべてブレーク!

ブラスセクションの繰り返しフレーズにたたみかけるように「パッパッパ、ウンパッパー」の
クラベ(clave)手拍子が始まります。会場全員の手拍子!

ボン・コン・ティン・ベース・ピアノがキメのフレーズ「ドドドドパッドド、ッパッパラパラパラ」
(あくまでも一例です)を繰り出し、元通りの演奏に戻ります。
お客さんたちは歓声を上げ踊りに戻ります。

まさに、ありとあらゆる組み合わせでコールアンドレスポンスが繰り出されます。

「ここにあのキメが入るとカッコいいのになー」と思っているとまさにそこにそのキメが入ります。歌舞伎で役者がキメると「音羽屋!〜」とか掛け声が入りますね。アレと同じ。

待ってましたとばかりキメにあわせる満場のお客さんたち。
そして、ときには予想外のところでキメが入ったりします。その快感!

さてさて、ドラムサークルというレクリエーションがあります。
みんなで輪になって太鼓を叩く高級なリズム遊びです。その中にももちろんコールアンド
レスポンスがあります。そしてドラムサークルには譜面がありません。

事前の練習ナシで全員一斉にブレークできるのはガイド役、ファシリテーターが
いるからです。ファシリテーターが音の流れに変化をつけてあきさせないよう
いろいろやります。そのひとつがコールアンドレスポンスです。

ちょっと間違えやすいのはミラーリング。誰かが「ポンポコポン」とたたいたら
みんなで「ポンポコポン」と同じフレーズを繰り返すのはミラーリング、鏡に映すような
やり方です。

コールアンドレスポンスは「ポンポコポン」に応えてみんなで「スッポンポン!」と
叩くようなのをさします。

のぼとしては、ドラムサークルにベース、ギター、キーボード、管楽器を入れて、
参加者全員の歌(コーラス)も入れて即興演奏したいです。

そのとき、演奏者とお客さんという関係はもうなくなります。その場にいる全員が
参加してつくる音楽です。

すでにその即興演奏(ジャムセッション)+ドラムサークルを始めさせていただきました。

直近ですみません、第一回は1月14日7時半から池袋レラシオネで。

お仕事帰りに楽器をお持ちになってあるいは手ぶらでご参加ください。
コールアンドレスポンスの爽快感を味わってください。

そして・・・できれば事前にお申し込みください。
http://www.bos1.org/events/contents/drumcircle_worker/110114MDC.html

14日までにもっともっと記事を書いていきます。ではでは。

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