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鍋党〜再分配を重視する市民の会コミュの竹原・阿久根ポピュリズム市長の落選とその評価について 反論と再反論

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少し(というか、だいぶん)遅くなりましたが、みなさん、明けましておめでとうございます。久しぶりに投稿します。弊ブログに次のような拙稿をアップしました。

■竹原・阿久根ポピュリズム市長の落選とその評価について 反論と再反論
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/10582318.html

ご笑覧いただければ幸いです。

     *

この16日、鹿児島県・阿久根市で竹原信一前市長(51)が解職請求(リコール)住民投票で失職したことに伴う出直し市長選挙がありましたが、即日開票の結果、リコール運動を進めた市民団体「阿久根の将来を考える会」発起人で新人の西平良将氏(37)が3選を目指した竹原氏を864票差で破り、初当選を果たしました。

この結果について私は次のような寸評を書いていくつかのメーリングリストに発信しました。

阿久根市長にリコール運動を進めた市民団体の発起人で新人の西平氏良将氏(37)が竹原信一前市長(51)を破って初当選しました。864票差でした。

日本列島本土の最南端の地の鹿児島でポピュリズム市政の一角がとにもかくにも崩れ去ったわけでほんとうによかったです。

竹原阿久根市政のこれまでの数々の悪政、問題点については下記をご参照ください。

■阿久根市長問題(弊ブログ 2010/3/29〜2010/9/16)
http://blogs.yahoo.co.jp/higashimototakashi/folder/268124.html?m=l

次は河村名古屋ポピュリズム市政、石原東京ポピュリズム都政に決定的な終止符を打つ必要があるのですが・・・・ 名古屋市議会解散の賛否を問う住民投票は明日告示されます。また、名古屋市長選挙も23日告示されます。そして、東京都知事選挙も・・・・

(中略)

この私の記事についてCML(市民のML)というメーリングリスト上で下記のような反論がありました。

■Re: 阿久根市長に西平氏初当選 南のポピュリズム市長竹原氏を破る 864票差(CML 2010年1月17日)

河村名古屋ポピュリズム市政、石原東京ポピュリズム都政の問題について異論はありませんが、それと竹原信一氏を同列に論じていいか疑問があります。竹原氏の落選はポピュリズム政治の弱める方向ではなく、強める方向に働くのではないかと思います。
日本の問題は官僚とマスメディアが結びついていることで、竹原氏はマスメディアによって悪人とされました。この点が河村氏や石原氏とは決定的に相違します。竹原氏の落選を喜ぶことはポピュリズム政治の打倒に逆行するのではないかと思っています。

以下は、同反論に対する私の再反論です。弊ブログにも再録しておきたいと思います。

      *

林田さん、ご意見拝読させていただきました。

林田さんのご意見の論旨は「日本の(政治の)問題は官僚とマスメディアが結びついていることにある。しかし、竹原阿久根前市長はそのマスメディアと結びつくどころか逆に同メディアを敵に回して戦ってきた。ゆえに竹原氏の落選はポピュリズム政治の弱める方向ではなく、強める方向に働くだろう。竹原氏を河村名古屋市長や石原東京都知事と同列に論じることはポピュリズム政治の打倒に逆行することになる」というもののようです。

しかし、「竹原氏はマスメディアを敵に回して戦ってきた」という林田さんのご判断は前提となる事実認識に誤りがあるように私は思います。

竹原氏が議会から2度の不信任決議を受け失職し、出直し市長選で市長に再選されたのは2009年5月31日のことです。下記の弊ブログ記事に引用しているマスメディア記事はこの時点では必ずしも批判的ではなく、どちらかといえば竹原市政に好意的なスタンスをとっています。

■阿久根市長問題(1)「ヤッホー! 市民派市長再選される」という呆れた投稿について―阿久根ブログ市長の「革命」と橋下大阪府知事の「革命」の危険な類似性(弊ブログ2010年3月29日付。ただし、実際の執筆は出直し阿久根市長選のあった翌日の2009年6月1日付。同弊ブログ記事は左記の2009年6月1日付記事を再録したもの)
■上記ブログ記事において引用している西日本新聞記事(2009年6月1日付。ただし転載されたもの)
■上記ブログ記事において引用している南日本新聞記事(2009年6月1日付)
■上記ブログ記事において引用している朝日新聞記事(2009年6月1日付。ただし転載されたもの)

鹿児島の地元紙の南日本新聞は同年同月4日付記事でも2期目に入ろうとする竹原市政を次のように評価しています。

2期目に入った「竹原流」改革の行方は、いまだ“視界不良”のまま。竹原市長に将来を託した市民の期待にこたえ、議会での理解を得るためにも、改革の具体的な手順や道筋をできるだけ早く示すことが、いま求められている。」(「阿久根 竹原市長再選 改革の行方」(下))

上記の南日本新聞の竹原市政評価は「「竹原流」改革の行方は、いまだ“視界不良”」というもので、ここにはいまだ明確な竹原市政批判は見られません。他のマスメディアの論調も同様です。

マスメディアがいっせいに竹原市政批判を強めていくのは、竹原市長が「裁判所の決定を無視して市職員の職務への復帰、給与の支払いを拒否したままであったり、自身の個人ブログに障害者を差別する記述をしたことをメディアや市民に批判されると逆に居直って、「日本の裏社会を構成している主な要素はヤクザと同和そして在日」などと一段とエスカレートさせた差別的な記述を自身のブログにさらに書き連ねたり、 メディアの市庁舎内での撮影を原則禁止にして国民の知る権利、報道の自由に挑戦する姿勢を見せたり」(弊ブログ、2010年3月29日付)と、自治体の首長としてというよりも一個の人間としてもとてもまっとうとはいえない破廉恥蒙昧ぶりを繰り返しだした頃からのことです。

こうした政治家、自治体首長の破廉恥蒙昧ぶりをメディアが批判的にとりあげ、報道することは、「官僚とマスメディアは結びついている」とか「(竹原前市長は)マスメディアを敵に回して戦ってきた」とかいうこととはまったく別次元のことというべきであり、むしろ「権力の監視者(ウォッチドッグ)」としてのメディアの決定的に重要な役割のひとつというべきものでしょう。メディアは権力の虚と濫用を世に暴きだす役割を負って現代社会に登場しているのです。これはジャーナリズムの常識というべきものです。

にもかかわらず、メディアの竹原前阿久根市長批判は弊ブログ記事にも書いていることですが、メディアのそれとしてはむしろ中途半端なものでした。左記の弊ブログ記事に引用している朝日新聞記事は官と民間の格差問題の本質を誤って適示し、結果として当時の竹原市政のむしろ応援歌になりおおせている、というのが私の見るところです。

また、これも弊ブログ記事で指摘していることですが、マスメディアの朝日新聞系列の「AERA(アエラ)」2010年8月9日号では竹原阿久根市政を進んで評価しようとさえしています。私の見るところ同紙以外の新聞、週刊誌を含む多くのメディアも同様の傾向を示していました。

以上見てきたところが林田さんが「竹原氏はマスメディアを敵に回して戦ってきた」と判断されるマスメディアと竹原氏の関係の実態です。林田さんとは逆にマスメディアはこれまで竹原ポピュリズム政治に消極的、積極的に手を貸してきた、というのが私の判断なのです。竹原氏の落選は決して「ポピュリズム政治を強める方向に働く」ことはなく、(長い目で見て)ポピュリズム政治の終焉と凋落の第一合目、というのが私の判断でもあります。

竹原前阿久根市政のポピュリズム性、橋下大阪府知事や河村名古屋市長、石原東京都知事の唱える「革命」なるものの危険な類似性については何度も重複引用して恐縮ですが、こちらで指摘しています。再度、お目通し願えれば幸いです。

もともと同記事は、竹原前阿久根市長が再選された翌日の2009年6月1日に「ヤッホー! 市民派市長再選される」、「すごいね。真実を知った市民のパワーを思い知ったかい?」などと空騒ぎする何人かの「平和」市民のなんともアホらしい投稿を見て、その認識のあやまちに気づいていただくために認めたものでした。

注:リンクは省略しています。詳しくは弊ブログをご参照ください。

(了)

コメント(6)

ひがしもとさん

私、浅学非才の為一つだけ質問したいのですが、ひがしもとさんが使っておられる「ポピュリズム」とはこの場合、「衆愚政治」という解釈で良いのでしょうか?元々の意味は「衆愚政治」とはどうも違うようですが…。

それにしても今般の阿久根市長選、得票差がたったの864票差とは、この「阿久根」と言う場所に蔓延る問題は根が深い何かが有るんでしょうね。そうでなければあんなメチャクチャな人があそこまで得票する理由が見当たりません。
横から失礼します。

「たった864票差」と言いますが、当選した西平良将氏が8509票、竹原は7645票です。投票率は82.35%です。これは、決して少なくない票差だと思います。単に阿久根市の人口が少ないだけです。

むしろ、河村たかしが市長選に当選する可能性がきわめて高い名古屋市や、その河村以上に支持率が高い橋下徹を知事にいただく大阪府などの大都市の方がよほど問題ではないでしょうか。

それから、言わずもがなですが、「ポピュリズム」は、日本では「大衆迎合主義」という意味で用いられます。ひがしもとさんが用いられたのも、その意味ででしょう。もともと用いられた意味で用いるなら、竹原信一・河村たかし・橋下徹・石原慎太郎のいずれにも当てはまりません。彼らは、「大衆迎合政治家」または「大衆扇動政治家」にほかなりません。
トイレ君さん、はじめまして。また、ジャッカルさんもコメントありがとうございます。

「ポピュリズム」という言葉を私はkojitakenさんが解説してくださっている意味で用いています。kojitakenさんの解説は簡潔にして要を得ていますので、それ以上の蛇足をつけ加える必要はないと思いますが、ご参考のため5年ほど前に「ポピュリズム」という言葉について少しばかり論争? したことがありますので、その論争の折の私の回答部分を下記に再掲させていただこうと思います。ご参照いただければ幸いです。

     *

Kさん Mさん

5年前の参院選のときの「小泉フィーバー」、近頃の「冬ソナ/ヨンさまブーム」などの現象を見ても、その現象を主導したのはマス・メディアでした。この認識についてはご了解いただけるものと思います。

前回のメールでは、私は、ポピュリズムという言葉を、いまのマスコミの偏向した報道姿勢(「小泉礼賛」はあれど「小泉批判」なし、「冬ソナ/ヨンさま礼賛」はあれど「冬ソナ/ヨンさま批判」なしという「つくられた人気(実は、マスコミが創出したもの)」におもねる偏った報道)を批判する言葉(マスコミ・ポピュリズム←私の造語です)として使用したつもりです。

上記の際のポピュリズムという言葉には、「権力者が高見にたって使う言葉」の意味合いはありません。もちろん、「ポピュリズムを構成する民衆の1人」(この場合のポピュリズムは「民衆の声」というほどの意味になると思いますが)をバカにするという意味合いで使用しているのでも毛頭ありません。

小泉首相や石原東京都知事は、いわゆる民主勢力の側から、しばしばポピュリストという言い方で批判されます。また、ドイツのヒットラーやイタリアのムッソリーニも、しばしばポピュリストという言い方で糾弾されてきました。この場合のポピュリズムは、「カリスマ性のある為政者が大衆の評判を集める政策を行ない、内外の危機を煽るなどして民衆を扇動する主義」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)、「大衆迎合主義」(同)という意味合いです。私もそういう意味で「ポピュリズム」という言葉を使用しました。

上記のフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、ポピュリズムは、そのほか「大衆主義」「民衆主義」、マスコミにおいては「衆愚政治」とも訳されることも多く、それが本来(古典的)の意味でもあるようですが、古典的な意味と現代的な意味とが相違することはよくあることです。私の知る限り、現代では私が使っている用法での使用の方が多いのではないでしょうか。いずれにしても、「ポピュリズム」のような多義性のある言葉は、文脈で判断する以外ない、ということでしょうか。

もう一度繰り返しますが、私は、「民衆の声をまるで犯罪のように規定」するというのとはまったく逆の意味で使用しています。ぜひ、ご理解いただきたいと思うものです。

追伸。

今回の阿久根市長選挙における「864票差」の解釈についてですが、これもkojitakenさんのご解釈と私も同意見です。

前回(2009年5月)の阿久根出直し市長選挙(投票率82.59%)では竹原氏は対立候補を562票差で破って再選されました。そこからみると今回西原氏は竹原氏を1426票差で破って当選したということになります。当日投票者比の約8.8%の票差。決して小さな票差とはいえないと思います。阿久根市長リコール署名数は10364人分でしたから、その歩留まりからみてもリコール署名者の約82%が反竹原で投票したということにもなります。リコール署名数に示された阿久根市民の意志はほんものだったと評価できるのではないでしょうか?
>kojitakenさん、ひがしもとさん

解説ありがとうございました。繰り返しますが私は浅学非才な為、
お二方の丁寧な説明は本当に助かります。

それから864票差についてですが、なるほど、ひがしもとさんが仰るように「リコール署名」までをも勘案しなければならなかった事を考えると、私のコメントはちょっと思慮が足らなかったと言わざるを得ません。重ねて丁寧な解説をありがとうございました。

私は神奈川県民です。大阪や名古屋の陰に隠れていますが、ここの地方行政の長も「松下政経塾出身」のお方であります。その影響が私の職場(県営水道に関する業務)にもモロに現れてきました。松下政経孰出身者と言うのは、どうも非正規雇用を助長するのが好きなんでしょうか?(関係ない話でどうもすみません)
竹原市長が落選したのは、まあよかったといえるのでしょうけど、西平氏はどんな人なのでしょう?

趣旨から外れていたらすみませんm(__)m。

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