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アレクサンドル・メルニコフコミュのインタビュー(レコ芸2011.11)

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今月号のレコ芸になんとメルニコフのインタビューがexclamationぴかぴか(新しい)ちょっと抜粋してご紹介しますほっとした顔るんるん




─まずは、件のショスタコーヴィチの作品87の感想を述べるとにこやかに頷いた。

M「ありがとうございます。作品が現代に近いほど演奏はしやすくなります。演奏習慣の違いなどの問題がありますからね。実は、この曲と取り組み始めたのは日本だったのです。まず、対位法を勉強しました。―その後あらためて《前奏曲とフーガ》に取り掛かったのですが、驚きました。24曲のうち23曲のフーガの構造がバッハの《平均律クラヴィーア曲集》と同じだったのです。それも極めてドグマティックに。そこからさらに調べていくうちに、これはバッハが対位法に対して面白いと感じていたことと同じではないかとも思いました。決められた枠組みの中でいかに自由に多様な表現ができるか、それはほとんどスポーツ競技のようなものです。しかもこれらのフーガのテーマの一つ一つはまったくフーガにふさわしくないものばかりなんです。


─バッハをコンサートや録音で弾くご予定は?

M「学生時代は弾きましたし、ここ数年カンタータを聴いたりしています。つまりリスナーとしてバッハに親しみ、その音楽のメカニズムを探究するのは楽しいのですが、自分で演奏したいとは思いません。というか、そこまで自分を信頼していないのです。この世に存在するすべての曲を自分で演奏できるとは考えていません。なんらかの理由でレパートリーから外した曲はたくさんあります。家で楽しむことはあっても。」


─メルニコフさんが手がけてきたのはこれまでドイツ・ロマン派やロシア近現代の曲が多いようですが、どのあたりがご自分の感性にフィットすると感じていますか?

M「ロシア人だからロシアの作曲家の音楽を弾かなければならないという意見は好きではありません。でも正直なことをいえば、やはり心の底ではロシアの音楽を信頼しています。ただ、典型的なロシアン・スタイルではないと思うのですが。」


─しばしば共演されているヴァイオリンのイザベル・ファウストさんとのことを伺いますね。ファウストさんは共演者としていかがですか?

M「レギュラーで演奏するようになったのは2003年からですが、理想的なパートナーですね。音楽家としてはまったく違うタイプですが、お互いにないものを持っています。二人でケルンのアンドレアス(シュタイアー)のところは出かけて行ってアドヴァイスをもらったのですよ。」


─今後の録音のご予定は?

M「ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番と第2番、それにヴァイオリン・ソナタをあわせたアルバムです。2番の協奏曲とヴァイオリン・ソナタは一人の作曲家の手によるとは思えないほどまったく性格が違います。これまでずっと2番の協奏曲はとても耐えられないと思っていました。ソ連時代の偽りの幸せのような感じがして。でも、指揮のクルレンツィスが目を開けてくれた。実際に音楽の持っているものを気づかせてくれたのです。今ではなぜこれほどタイプの違う音楽を書いたのかが分かるような気がします。だからあえてこの二つを入れたのです。ヴァイオリン・ソナタは12音技法で書かれているので聴き手にとっては難しい曲でしょう。でも私自身は大好きな曲です。交響曲第14番もそうですが、晩年の作品は死と向き合って書いているので恐ろしいですに。これらでショスタコーヴィチは死という現象を次の生への始まりとしてではなく、すべての終わりとして描いている。その先は何にもないということを何度も何度も訴えかけてくる。ですから夜に安眠したければ聴かない方がいいでしょうね(笑)。その他は、ケラスたちとウェーバーの室内楽を入れます。A・グラーフで弾きます。ウェーバーのヴァイオリン・ソナタってとてもおかしな曲なんですよ。その他はケラスとイザベルとベートーヴェンの《大公》トリオ、プロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲ですね。コンサートで面白いプロジェクトがあるんですよ。アンドレアスがバッハの《平均律クラヴィーア曲集》を、私がショスタコーヴィチの《24の前奏曲とフーガ》を演奏するんです。」

─夢のようなコンサートですね。今日はありがとうございました。

コメント(1)

プロコフィエフ全集早く聴きたいですねわーい(嬉しい顔)ムード

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