アレクセイ・リュビモフ(リュビーモフ)
Alexey Lyubimov
1944. モスクワ〜
1963年モスクワ音楽院に入学してゲンリヒ・ネイガウスに師事したが、すでに16歳にして全ロシア・ピアノ・コンクールに優勝するほどの力量を見せた。何と言ってもリュビーモフはそのレパートリーの幅広さで知られる。60年から70年代にかけては、シュニトケ、ジョン・ケージ、グバイドゥーリナ等の作品を積極的に紹介して大きな反響を呼び、68年にはモスクワで前衛フェスティバルを創設して音楽監督に就任した。ソビエトによる、圧力に苦しみながらも80年代にはオリジナル楽器、フォルテピアノ、チェンバロ等の演奏に取り組み、「モスクワ・バロック・クヮルテット」、「モスクワ室内アカデミー」等の古典アンサンブルを結成し、現在に至るまで変わらず活動を展開している。ロシアのメロディアや、エラート等からフォルテピアノによるモーツァルトのソナタ全集をはじめとする数多くのCDがリリースされ、また近年ではECMよりシルヴェストロフの作品を積極的に録音している。