アレクサンドル・メルニコフ
Alexander Melnikov
1973年モスクワ生まれ。6歳でモスクワの中央音楽学校に入学し、モスクワ音楽院ではレフ・ナウモフ教授に学ぶ。卒業後、ミュンヘンでエリソ・ヴィルサラーゼに師事。アンドレアス・シュタイアーやカール=ウルリッヒ・シュナーベルらから手ほどきを受けたほか、スヴャトスラフ・リヒテルとも親密な関係を築いた。1989年のシューマン国際コンクール、1991年のエリザベート王妃国際音楽コンクールなど主要な国際ピアノコンクールで入賞、以来国際的に活躍している。
デュトワ、ゲルギエフ、プレトニョフ、テミルカーノフといった指揮者やゲヴァントハウス管、フィラデルフィア管、ロッテルダム・フィル、ロシア・ナショナル管、サンクトペテルブルグ・フィル、ロイヤル・コンセルトへボウ管、NHK交響楽団などとの共演を果たしている。
リサイタルではコンセルトヘボウ、サントリーホール、アルテ・オーパー、クィーン・エリザベス・ホール、シャトレ座など世界の主要なホールに出演。室内楽ではレーピン、グートマン、バシュメット、ウィスペルウェイ、ケラスと共演。現在はイザベル・ファウストとデュオを組んでいる。また、シュタイアー、ベレゾフスキー、リュビモフとピアノ・デュオ活動も行っている。
ハルモニア・ムンディよりブラームス、ラフマニノフやスクリャービンのソロのほか、イザベル・ファウスト、ジャン=ギアン・ケラスなどとの共演による室内楽曲をリリース。イザベル・ファウストとのベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全集はドイツのエコー・クラシック賞およびグラモフォン・アワードを受賞。ショスタコーヴィチの「24のプレリュードとフーガ」は2010年の最優秀録音に贈られる“Choc de classica”賞を受賞した。