ミハイル・リツキー
Mikhail Lidsky
1968.12.21 モスクワ〜
5歳でピアノを始め、1975年にグネーシン特別音楽学校へ入学、78年よりヴラディーミル・トロップ教授に師事。グネーシン音楽院でも同教授の教えを受けた。13歳でオーケストラと初共演、15歳で初リサイタルを開き、在学中にソ連各地で演奏を行った。89年全ソ連ピアノ・コンクールで第1位を獲得したが、以後はコンクールの参加を放棄。90年チャイコフスキーコンクールでは優勝候補の一人として期待されたがエントリーのみで棄権した。91年4月、モスクワでデビュー・リサイタルを開き、92年以降、国内外での演奏活動を本格化。94年に初来日。多彩な音色と予期できないアゴーギグ、息の長い歌い回しはかなり個性的。2006年に10年振りの来日を果たしたが、その独自の個性は健在だった。96年よりモスクワ音楽院で教鞭を執る。03年まではヴィルサラーゼのアシスタントだったが、現在は自身のクラスを持って後進の指導に当たっている。
『無限のヴィルトゥオージティと自然な音楽感覚、自らの使命に対する真摯な姿勢を備えた音楽家だ』
〜E.ヴィルサラーゼ
『高度なプロフェッショナリズムと真正な音楽文化、音楽に対する個性的なアプローチと幅広い知性が統合された稀有なピアニスト』
〜D.バシキーロフ
『リツキーはヴィルトゥオーゾ・ピアニストだが、単なるヴィルトゥオーゾではなく、哲学者であり解釈者である』
〜A.ヴェデルニコフ
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