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きゃぷてん がんばるっ!!コミュの〜第3章〜(課題曲)

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「ふふふっ…あははは。シミちゃん流石ぁ、イイ顔してるぅ、これがベリーズの、キャプテンの貫禄なのかしらね?」
「うっ、も、もう、ぬ、抜いて、ぬぅ…」
 キャプテンはもう満足に会話ができない。体重を支える腕が膝が、桃子に支配されたアヌスが秘裂が、その全てが痛かった。
「えっ? 聞こえないよぉシミちゃ〜ん。相変わらず舌っ足らずだねぇ…よくアイドル出来るよね。そんな甘ったれのシミちゃんにはぁ、『ボイトレ』が必要かも?」
「うっ……?」
 何処まで辱めれば気が済むのだろう。桃子はこのままのポーズでキャプテンに歌を強請しているのだ。
「課題曲はぁ、そうだ『パッション』がいっか!」
「う、た、歌う…? む、無理…だよ…」
 自分が今できる精一杯の拒否。キャプテンは涙でぐしょ濡れの頬をひきつらせて微笑んでみせた。この微笑は弱者が強者に媚びる時の、哀しい微笑であった。桃子もそれは充分感じとったが、あくまでも許そうとはしなかった。
「あたしは歌えって言ってるのよっ! あん?」
 桃子が遊んでいた右手でキャプテンのクリトリスを思いきりつねり上げる。
「お、おあぁ、ああっ!」
 火傷を負ったクリトリスをつねられたキャプテンは反射的に上半身を立ち上げ、丁度『ちんちん』の姿勢になった。この追い討ちにもう意識も朦朧である。
「面白いことしてんじゃないわよ…膜が破れてもイイの? 桃子のために歌ってくれるんでしょう、シ・ミ・ちゃん?」
 桃子の問いかけにキャプテンは、コクリコクリと2度、首を縦に振った。
「舞波ぁ、音楽かけて。口パクじゃなくてカラオケの方を!」
 体育座りで事態を見つめていた舞波は、桃子に命じられてステレオの前に走っていく。その表情は何処かワクワクとした期待感と妖しい昂揚に充ちていた。
 とはいえ舞波はキャプテンを憎んではいない。寧ろ生真面目で一本筋の通った真摯な姿勢を尊敬さえしていた。だが、それよりも今、目前で年上の同期2人が繰り広げている『面白い余興』の行く末の方が見たかった。桃子の言う事を聞いておけば、いつも楽しませてくれる…そんな退廃的で刹那的な考えを舞波は常に持っていた。
(チャッチャラッチャ、ドゥーワ、チャッチャラッチャ、ドゥーワ…)
 桃子がキャプテンに与えた課題曲『パッション E−CHA E−CHA』の、脳天気なまでに明るいメロディが流れ出す。
「さぁシミちゃん、始まるよぉ〜」
 桃子はリズムに合わせてキャプテンのクリトリスの包皮を剥いたり戻したりしながら、この残酷な課題が不可避であることを、その態度で示していた。
 キャプテンも半ば観念したかのように僅かに体を前後させ、リズムを取り始めた。ただ時折、ビクンっと真っ白な幼い体が震えてしまうのは、アヌスと秘裂に突き入れられた指が、自ずと痛痒い性感を刺激してしまうからであった。
『…テ、テルミっテルミっホワイ…なんで…泣いてるか聞か、な、いの…』
 押し出すように1小節目を歌ったキャプテンの背後で、桃子の爆笑が聞こえた。
『……』
 強烈な屈辱感と情けなさ。2小節目以降も曲が流れ続ける中で、四つん這いのまま頭を垂れてキャプテンは黙って泣いていた。
 だがそれも許されなかった。まだ蒙古斑の残る、蒼白色の引き締まったヒップに、桃子が強烈な平手打ちを見舞ってきた。
(スパーンッ)
「誰がやめてイイって言ったの? ああん?」
『…っばっく笑…ったら…なん…ちょっと…自、慢げ、ワッハワッハ…』
 進んでしまった曲に合わせ無理矢理歌うキャプテン。だがその声は、涙と嗚咽で途切れ途切れだった。さらに歌詞と現実事態の絶妙なるマッチングに、またも桃子が爆笑を響かせた。
 それはもはやイジメですらなく拷問と呼べるものだった。桃子はその責めが自分の思惑以上に効果をあげている事に最高の愉悦を感じ、目を細めて首を振り、リズムを取ってはヒップへのスパンキングを続けた。
 黙って見つめる舞波も、興奮のあまりパンティの上から股間をまさぐっていた。ただし彼女が感情移入しているのはキャプテンの方だった。
『んぁあっ…ション、感じ、ちゃう…出逢いに感謝、感謝ぁ…』
 曲も2番目に入っていた。
「凄ぉいっ! シミちゃんの処女膜、声帯と同じにブルブル震えてるよぉ、自分でわかるぅホラぁ?」
 処女を賭けた歌唱の中断。それこそが桃子の狙いであると、キャプテンはもう気付いていた。故に是が非でも全パートを歌い上げるつもりでいた。だが課題曲はテンポが早く、苦悶に喘ぐ今のキャプテンにはついていくのがやっとだった。
『……とかかんとか…記念にはぁサー…ビス…し…てね…』
「きゃはっ、面白〜い。ほら、こうするとお尻の穴とお大事の入り口が、同時に締まるぅ!」
(痛い、痛い、痛い、許して、痛い、痛い)
 さらに桃子がリズム取りのスパンキングとは別に、曲の(ふぅっ!)というシャウト音に合わせ、この時とばかりにキャプテンのヒップを力任せに叩いていた。
 そのため小ぶりで白くて形の良いヒップは、本来の姿を失って無惨にも赤く腫れ上がり、鳥肌を立て、痛覚も麻痺をし始めていた。
(嗣永桃子ちゃんは全部歌えば許してくれる…きっと…また仲良くやっていける…絶対に)
 何故自分がこんな目に遭っているのか、それすら考える余裕を失ったキャプテンは、ひたすらそう自分に言い聞かせ、持ち前のハスキー掛かった美しいメゾ・ソプラノを懸命に響かせていた。
 しかし桃子は、一度予定した『キャプテン処女喪失日』を変更するつもりは毛頭なかった。課題曲の歌唱中断、及び歌唱完了の瞬間こそ、処女喪失のセレモニーを実行する時であり、曲の進行状況から計算して長くともあと50秒弱というところだった。
『マンション…ちゃおう…想像…将、来、めっちゃ、めちゃ…』
 歌詞がここまで来たとき、桃子の脳裏にはデビュー前日の忌まわしき思い出が過ぎっていた。
 あの日、突然発表された『ベリーズ工房・キャプテン』の栄誉。
 ルックス、年齢、歌唱力から、当然自分が指名されると確信していた桃子は、キッズのメンバーにライブ等では『キャプテン』と呼ぶように頼んでいたし、疎遠な親戚や何年も会ってない友人に、就任挨拶のメールまで送信していたのだ。ところが実際にキャプテンに指名されたのは清水佐紀その人だった。
 桃子の面目は永久に潰され、生来高い自尊心には一生完治しない傷がつけられたのだ。全てはこの、はしたない声で鳴き続けるチビのせいだ。否、そうに違いなかった。このチビが夏先生になんらかの根回しでもしなければ起こり得ない事だと、今日まで信じてチロチロと暗い情念の火を灯し続けてきたのだ。
(今度、将来がめちゃめちゃになるのは、お前だ)と桃子は歌詞を聞きながら思った。そして、ついにキャプテンが課題曲の最後を歌い上げようとしていた。
『親戚がぁ増えたってぇ…い、い、じゃないぃぃ…』
 顎を突き上げ、犬が遠吠えするような格好で最後の歌詞を叫ぶキャプテン。不思議と苦しさはもう感じなかった。正確には頭の中で何かが弾けていた。ただ歌に対する執着心と責任感が、キャプテンをここまで支えているだけだった。
「舞波ぁ、拍手、拍手ぅ! 凄〜い、シミちゃんの歌って素敵なんだぁ。私、尊敬しちゃ〜う」
「そんな…あ、あっとう…」
「でも、もっとイイ声出せるんだよ、シミちゃんは…」
「…えっ? も、もう、声、出ないよ…」
「ところが出せるのよ、取って置きのヤツが。ほら、舞波…拍手してっ。今日がシミちゃんの、忘れられない大切な、思い出の日になるんだから…」
 言いながら桃子の人差し指の先が鉤状に曲がっていく。
「つ、嗣永桃子ちゃん、お、お願い、もう、抜いて…」
「うんっ、もちろんだよぉ!」
 未だキャプテンの胎内にあった桃子の指は、意思に関わらず刺激からの保護として分泌したキャプテンの愛液で根本まで濡れていた。その宝石のような粘着液の輝きに魅入られながら、桃子は指に力を込め、左腕全体を真っ直ぐに引き抜いていく。
「…いま、抜くからね…」
「…い、痛い、あ、あれ…?!」
「すぐに、済むから…」
 今まさに桃子の指が(キャプテンの処女膜ごと)引き抜かれようとするその瞬間。何者かの手が、ガッシリと桃子の左手首を掴んだ。
「嗣永、そこまでよ!」
(つづく)

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