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現代人にも通用する仏教思想コミュの041-頓悟禅とは?

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 (続き・・・)

 「頓悟禅(とんごぜん)」というのは、要するに「狂気と正気の間をさまようような悟り」と言いたくなる悟りなんですね。

 どういうことかと申しますと・・・

 神秀が言った「この身は菩提樹、悟りの木である。心は明鏡の台である。これを、時々きちんと拭いて、塵や埃をのぞかねばならない。」・・これは、釈尊が説いた教えの通りであり間違っていませんね。
 ただ、間違ってはいないけれども、新鮮味はないとも言えるんでして・・・非常にまっとうなことを語っているわけです。

 これに対して、慧能は「菩提樹本樹無し、明鏡も亦台に非ず」と言っているわけですが・・・これは明らかに「空」の教えです。すなわち、この世にあるものはすべてが空なのだ。もともと、何もかも存在していると思ってはいけない。一切は空である。執着をすべて取り去ってしまわねばならない。

 この「一切皆空(いっさいかいくう)」宣言というのは、一種の力強い宣言でありながら、虚無主義への登竜門になりかねない教えにつながってしまうんですな。ちょうど平均台の上を歩いているようなもので、右に落ちれば狂気、左に落ちれば正気という面もあるんです。


 慧能が言った偈を「一切の執着を取り去る教え」ととれば、大きな効果があり・・・「この世は空虚だ。」ととれば、虚無主義へと転落してしまうことになります。油断をすると、虚無主義、ニヒリズムに偏ってしまうおそれがあるんですね。

 「この身は菩提樹などではない。心は明鏡の台などではない。身の心も、このようなものは、本来無いのだ。本来、無一物であって、何もない。(がらんとして、空である)どこに塵や埃があろうか?」
 確かに、そうなんでしょう。しかし、この先になんの希望も見いだせないと嘆く人も出てくるのは、仕方が無い面があるんですね。(-_-)

 達磨大師は、空をあらわして「廓念無聖(かくねんむしょう)」と、呼んだんですが・・・現代風に言えばこういうことになります。
 「身体と言っても、タンパク質と水でできた代物ではないか?タンパク質や水だって、原子が集まった分子に過ぎない。その分子が、仮に集まっているに過ぎない。霊とかなんとかと言ったって、なんかのエネルギーの集まりに過ぎない。もともと、分解して拡散すれば何もないのと一緒である。」
 そんな塵のようなものが善だ!悪だ!悟りだ!なんだかんだと言ってどうなるものでもない。

 これがねぇ。ニヒリズム・・・・つまり虚無主義へとつながる危ない罠となり得るんですね。一歩間違うと、仏教は滅びの宗教へと、とられかねない面があるんです。(-_-)


 (続く・・・)http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46717037&comm_id=4273190 

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