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現代人にも通用する仏教思想コミュの005-苦とは何か?

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 ちょっと長いですが・・・「苦とは何か?」について、初転法輪の時に五人の沙門に語られたことを語りましょう。(^_^)v

 お釈迦さまがカピラ城を出て出家する理由が、「生老病死」の真理を知りたいという事でしたね。どうして、人は生まれ、老いて病を得て死んでいかねばならないのか?その真理が知りたい。ところが、誰も納得できる答えを教えてくれなかったので、村娘の弾く琵琶の歌と乳粥の供養をきっかけに「苦楽中道」の悟りを得て「無師独語」でもって菩提樹下で悟りを得た。そういうことでした。


 結論から言いますと・・・お釈迦さまが「初転法輪」のときに五人の沙門に語ったのが、有名な「四諦・八正道(したい・はっしょうどう)」です。この教えが仏教の始まりになるんですな。


 四諦とは、四つの真理という意味です。まず、「苦(く)」そして「集(じゅう)」、そして「滅(めつ)」、それから「道(どう)=八正道(はっしょうどう)」へと導かれる教えです。

 それでは・・・まず最初に、「苦」について語ることにいたしましょう。(^_^)v

 お釈迦さまが、初転法輪で語られた教えの中心となる内容の最初には、「中道」について語られました。

 「まず、修行者は中道を心がけなければならない。両極端の思想から離れ避けねばならない。自分が骨と皮だけになって飢え死にし、死体になってしまうような修行は望ましいことでは無い。しかし、あまりに快楽にふけり快楽中心の生活の中に悟りの縁は無い。」

 「自分に適度な厳しさを与えて、人生を充実した生活をやっていくべきだ。適度に厳しく、苦しめすぎない生き方を心がけるべきだ。中道をこころがけて大事にしなければならない。そういう中なる道というのを、まず修行の中心に置くべきだ。」

 「それは、ちょうど琴を弾くときに弦が張りすぎていたらぷつんと切れてしまうように、緩みすぎていたらよい音色が出ないように、弦は中ほどに張って良い音色が出るものだ。」

 「これが、修行の出発点である。」

 そういう言葉から始まりました。まさに、村娘スジャーターから気づかせて貰った中道の心ですね。(^_^)v


 そして、お釈迦さまが、次に言われたのが・・・この世に生きるということはどういうことか?これをまず考えねばならない。これを定義しないと何事も始まらない。それをお釈迦さまは「苦である。」と、おっしゃったんですな。「この世における生存、生きていること、迷いの生存、これはすべて苦である。」

 「人生は苦である。」・・・なんか不思議な気持ちになるかも知れませんが・・・お釈迦さまが比喩的におっしゃった「苦」とは、人生に何の目的もなく使命も知らないでのんべんだらりと生きている姿を言っているんですな。悟りを開くと、「苦」は消えるとおっしゃっているのはそこにあります。真理を知れば、苦しみは消えて無くなるとおっしゃっておられるんですな。喜びの世界がそこに現出するとおっしゃっておられるんです。

 どういうことでしょうか?

 真理を知らないと言うことはどういことでしょうか。なんか、死んだらおしまいとか?焼き場で焼かれて灰になってしまうだけだとか?現在の世相は、無神論や唯物論がまかり通る時代ですが・・・死ぬのが恐い人ほど、色々理由をつけてなんのかのと言い訳の人生を歩んでいます。本当に死んだら何もかもなくなってしまうのでしょうか?それが真理なのでしょうか?何もかも無くなってしまうなら何のための人生なのでしょうか?死ぬために生きているなら、泥棒をしようが殺人を犯そうがいっこうにかまわないでしょう。どうせ、死ぬんですからね。

 そう思ってはばからない人は、めちゃくちゃな人生を歩んでしまいます。元々は、自分の正しい人生観、正しい生き方、人生の目的を知らないで生きている。たったそれだけのことなんですがね。

 実は、人生の真実を知っている人は、決して迷わないし間違わないんです。

 お釈迦さまが説いた「苦」とは、私たちが普通に感じる苦しみではなくて、人間がこの世において真実の生命について充足感が与えられないという意味での苦しみをさしているんですな。この世ばっかりの視点で世の中を見ていると、真実が見えてこないということをおっしゃりたかったんです。



 苦しみとは何でしょうか?お釈迦さまは、五人の沙門に言います。「この世は苦海であると・・・」

 仏典に出てくる「苦」には、三種類の苦が出てきます。

 まず、「苦苦(くく)」。これは苦しみの苦。そのもの事態が苦しみですね。病気やけがをすれば、あちらこちらが直接痛い。これは「苦苦」です。
 次は、「壊苦(えく)」。壊れてしまう苦しみですね。会社が順調にいっていたのに不況が来てリストラにあった。やりがいのある仕事を与えられて順風満帆だったのに、仕事を変わらねばならない。苦しいですね。これが、壊れていく苦しみです。
 そして、「行苦(ぎょうく)」。これは行うことで生じる苦しみです。何もかも移ろっていく苦しみ。変化していく苦しみです。何者も停まっていることはできない。どんどん移り変わっていきます。停めることは出来ません。いつまでも若い若いと思っていたのに、年を取れば身体がいうことを効かなくなる。苦しいですね。

 まず、この三つの苦しみを知りなさいということですね。(^_^)v



 それから、五人の沙門に訴えます。「人生は苦である。といったが・・・どのように苦であるのか?私が悟った苦の真理は次のようなものである。・・・・・」

 まず。「四苦(しく)」。四つの苦しみとは「生老病死(しょうろうびょうし)」である。これは有名な言葉ですから説明の必要がないと思いますが・・・ちょっと、語ってみましょう。

 「生まれてくる苦しみ。」生きる苦しみと言っている宗派もありますが・・・ここでは、生まれてくる苦しみについて語りましょう。胎児はお母さんのおなかの中で十月十日過ごさねばなりません。最近は、催眠療法というのがあって、退行催眠を行うと胎児としてお母さんのおなかの中にいた記憶がよみがえってくるそうです。真っ暗な中で、暗いよう〜恐いよう〜早く出たいよ〜と泣きながら羊水の中で指をしゃぶっていることを思い出すんだそうですね。お母さんやお父さんの声もちゃんと聞こえているそうです。胎教といいますが・・・これは、赤ちゃんの発育にとっても・・とても大事なもののようですね。
 赤ちゃんは、おなかの中から出てきたら・・・どうして泣くか?笑ってもいいじゃないか?どうして泣くんだ!なんて思ったことはありませんか?そりゃ〜ねぇ。苦しかったから泣くんですよ。苦しみから解放されたから泣くと考えてもいいと思いますよ。(^_^)v
 生まれてからも大変です。目は見えないし、感覚器官が発達していないからハイハイも出来ない。一年近くたってようやっと歩けるようになる。人間は、他の動物より発達が未成熟のまま生まれてきます。育てるほうも、生まれてくるほうも大変です。

 「老いる苦しみ。」これは言葉はいらないでしょう。誰しも通らねばならない苦しみです。(^_^)v

 「病気になる苦しみ。」これにも言葉はいらないでしょう。一度も病気にかからなかったという人はまれな人でしょう。誰もが一度は経験したことがあるでしょうし、これから大病を煩う人もいるでしょう。病気になる苦しみも避けて通ることは出来ません。

 「死ぬ苦しみ。」人は必ず死ぬ。この予言が外れた人間はただのひとりもいません。病院のベッドで、家族に看取られてあと何月あと何日と思いながら過ごす人の気持ちはわかりますかね。じたばたしても仕方がないけれど、死ぬのは恐い恐いと思う人がほとんどじゃないでしょうか?
 長野にはピンコロ地蔵という地蔵さんがあるそうです。おじいさんやおばあさんがお参りに来て水をかけてなでて行かれます。聞くところによると、願をかければピンピンしてコロッと死ねるんだそうです。
 信心深い人は、誰にも大して迷惑をかけずにコロッと死ねれば本望だと思うんですな。ここには、死の苦しみはないようですね。(^_^)v

 四苦に加えて全部で八苦。つまり「四苦八苦」についてもお釈迦さんは語ります。

 まず「愛別離苦(あいべつりく)」です。愛する人と別れ別れになる苦しみですね。自分が先立てば愛する妻や子供と暫くは別れ離れにならねばなりません。自分が好きで好きでたまらなかった女性が他に好きな人が出来れば別れねばなりません。友人も喧嘩をすれば別れてしまいます。人の世では、どんなに分かれたくないと思っても相手が離れていけば別れを防ぐ手だてはございません。苦しさだけが残ります。

 次は、「怨憎会苦(おんぞうえく)」ですね。厭な人と会ってしまう苦しみです。嫌いなのに話をしなければならないときの苦しみですね。人の世は、どんなに避けようとしても厭な人や嫌いな人とつきあわねばならない世界です。なかなか、防ぐことは出来ません。

 これは、良く解ると思いますが・・・「求不得苦(ぐふとっく)」といいます。求めても求めても得られない苦しみですね。あれが欲しいこれが欲しいと思っても手に入らない苦しみですね。好きだ好きだと思っても恋人になってくれない女性に対する苦しみです。誰しも、経験がある苦しみです。現代に人にとってはもっともつらい苦しみじゃないでしょうか?

 最期は「五蘊盛苦(ごうんじょうく=五陰盛苦ともいいます。)」これは・・肉体の煩悩のことです。燃えさかる精神状態を冷ませずに苦しむさまですね。特に若い男性は、どこを見ても色情地獄に堕ちそうになるくらい心が千々に乱れるものです。精神生活になれてくると・・・厭で厭でたまらない思いですね。


 このように、「苦」は、「生・老・病・死・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦」の「四苦八苦」を言われたら、誰しも当てはまる苦しみを抱えています。どなたも人間でいる限り逃れることは出来ません。どこまでもついて回るものなのですね。

 お釈迦さまは、人間の心に住む「苦しみ」をまず教えました。

 それじゃぁどうしたら良いか?「苦しみから逃れることが出来るか?」これが・・・次にお釈迦さまが説かれた。「四諦・八正道」なんですな。(^_^)v

 (続く・・・)http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42610461&comm_id=4273190 

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