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現代人にも通用する仏教思想コミュの006-四諦・八正道

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 菩提樹下で深く禅定して・・・明けの明星が瞬く頃・・・ついに、釈尊は大悟の時を迎えました。
 人生はまさに四苦八苦の欲望の中を泳ぐが如くなり
 しかし、今悟った真理こそ真理だ。
 正しい悟りは八正道にある。苦集滅道を通じて悟りの道を進むべし、解脱の道へと進むべし。

 苦しみを取り除く方法とは何か?悪魔・波旬との戦いで、苦しみの元には欲望があると菩提樹下で悟られたんですね。これを、お釈迦さまは五人の沙門。実は、この時、五人はかつての主ゴータマ・シッタルーダ王子を如来と認めていました。当時は、弟子になる条件としてお釈迦さまを仏陀、つまり如来と認めれば弟子になれたんですな。

 これから、五人を弟子と呼ぶことにいたしましょう。(^_^)v。

 お釈迦さまは、前回語ったように・・まず苦とはなにか?お説きになってから苦しみから逃れる方法として、有名な「四諦・八正道(したい・はっしょうどう)」を説かれます。
 四諦とは?「苦集滅道(くじゅうめつどう)」です。苦しみを集めて滅するためには、八正道が必要であるということですね。

 それでは、苦を取り除き解脱の道へと進むための八正道とはなんでしょうか?

 専門書を読めば・・詳しく書いてございますが、ちょっと現代風に解説をしてみたいなと思います。古い仏教の考え方を取り入れると・・なんだか学問的すぎてね。本来のお釈迦さんの思いが薄れてしまうよな気がします。
 八正道は、苦しみの世界から解脱(げだつ=苦しみの連鎖から逃れる悟りを得ることが出来るという意味)をする道を教えるものです。それは、この世に生きる人間の特徴を知るということでもあるし、この世の様々な煩わしいことから離れて真実の世界を知るということでもあるんですな。
 この八つの道を深く考え行動に移すことで出家者は解脱することが出来る。つまり阿羅漢の境地に入れることを・・・お釈迦様は、示されたんですな。

 それでは、八正道について現代風に語ってみましょう。

 「正見(しょうけん)」正しく見ると言うことですが・・・伝統的な仏教で言えば「如実知見(にょじつちけん)」つまり、現実あるがままを見ること・・と言われます。つまり正しい見解を持つことですね。間違った見解を持てば・・・元からおかしくなります。現実社会は、余計な情報が多すぎて何が真実で何が間違っているのか判然としない社会です。このあるがまま見るという態度を大切にしたいですね。(^_^)v

 お釈迦様は、ここで「因縁果報」について語られます。たとえて言えば・・・「因」とは種ですね。「縁」とは水です。種をまいて水をやれば、やがて果物がなり収穫という報いが現れる。これを、「縁起」と言います。言い換えると原因と結果の法則ですね。縁起の法則をしれば、正しい道を知ることが出来る。原因があれば必ず結果があり、「因縁」があればかならず「果報」がある。その因によって苦しみが生まれることもあれば、幸福が生まれることもある。自分自身の幸不幸には必ず原因がある。振り返って反省の心を起こしなさい。ということですな。(^_^)v

 「正思(しょうし)」正しく思う。こりゃ〜ねぇ。この八正道の中でももっとも難しいものです。正しく思うには、どう思えば正しいのか知らねばなりません。
 本当は、最期にこの正思を語りたいのですが・・・順番がこうなっているのでね。語らねばなりません。宗教は心を論じます。心しか論じないと言っても過言ではないのですが・・・苦しみの原因は欲だとお釈迦様が論破したように、心には様々な害毒が存在します。

 五人の弟子達に語ったのは、心の三毒と後世に呼ばれることになる貧・瞋・癡(とんじんち)の三つでした。現在では六大煩悩と言って貧瞋癡に加えて慢・疑・悪見をいいます。これについては後で語りましょう。(^_^)v
 「貧(とん)」とは貪り(むさぼり)の心ですね。貪欲の心です。「瞋(じん)」とは怒りの心ですね。瞋恚(しんに)とも言います。「痴(ち)」愚かな心ですね。お釈迦様は、人は、よこしまな欲から離れるには・・まず、心の三毒を捨てねばならないと説かれました。

 結局、この心の三毒によって様々な害が生じるということですね。これを自分の心に問うて、貧瞋癡の心が湧いてきていないか反省してみなさい。そういうことです。(^_^)v

 「正語(しょうご)」正しい言葉を使うこと。お釈迦さまが五人の弟子に言われたのは、次の四つでした。「不妄語(ふもうご)」嘘を言わないと言うことですね。「不悪口(ふあっく)」悪口を言わないということですね。「不両舌(ふりょうぜつ)」二枚舌を使って他人を惑わすことですね。「不綺語(ふきご)」おべんちゃらですね。過ぎたお世辞を言って相手を惑わすことですね。後に書きますが・・この四つの戒めのことを口四(くし)といって大乗仏教の十善戒で出てきます。口から出る四つの言葉を気をつけなさいということですね。(^_^)v

 「正業(しょうごう)」正しく業をなしたか?ここでは業(カルマ)のことではなくて、正しい行為をしたか?という意味になります。現代的に言えば正しい仕事をしたか?と、なりましょう。 人間として恥ずべき行為をしなかったか反省してみなさい。ということですね。

 「正命(しょうみょう)」正しい命と書きますが・・・ここでは三つの業(この場合は行いのこと・・)をお釈迦様が説かれます。三業(さんごう)とは、「身業(しんごう)」からだでおこなった行為のこと。「語業(ごごう)」言葉そのもののこと。口業(くごう)ともいう。「意業(いごう)」心の中に起こすことの総称。あわせて、「身口意(しんくい)」とも言います。
 これらの行為、つまり調和のとれた生活をしたか?間違いのない生活をしたか?「身業」正しい言葉を使ったか?「口業」心によこしまな思いを抱いて行動しなかったか?「意業」

 つまり正しい生活をしたか?それを反省しなさい。と、言うことですな。

 「正精進(しょうしょうじん)」ここからは実践です。正しい見解をしたか?正しい思いを抱いたか?正しい言葉を使ったか?正しい仕事をしたか?正しい生活をしたか?よく反省して精進しなさいということですな。

 「正念(しょうねん)」念というと、念力みたいに感じますが・・・そうではなくて精進するときに正しく精神集中をしなさい。と、言うことですね。間違うと、おかしげな魔を呼びよすことになりますよということでもあります。

 「正定(しょうじょう)」正しく定に入る。これは修行者にとっては、とても大事なことでしてね。反省・瞑想・・・あるいは、場合によっては「祈り」も入るでしょう。正式な作法で定に入らねば精神統一を正しく出来ませんよ。と、言うことでもあります。

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 これが、初転法輪のときに五人の弟子にお釈迦様が説かれた「四諦・八正道」の教えです。お釈迦様は、修行者に向けて反省瞑想が大事だということを説かれました。
 苦楽中道の指針でもって四諦の道を究めよ。さすれば、人間として完成の道が拓ける。八正道を深く行じれば、修行者は、阿羅漢の境地に至り、一切の苦しみから離れて解脱の道が拓けるのだ。

 これが出発点になって、お釈迦様は、八十歳でなくなられるまで、悟られた広大無辺な法(教え)を各地で説いて回りました。修行者向けに、最初に説かれた法だからといって、一般市民にとって重要性が無いわけではございません。いわゆる反省の道しるべ的な教えなんですな。

 この後、お釈迦様は、最初の弟子達を連れてインド各地を周りながら、弟子達を養成し仏教教団を大きくして行かれます。

 その道のりは長く、様々な教えが各地で説かれていきますが・・・それは、またの機会に・・

 (^_^)vhttp://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42636346&comm_id=4273190 

コメント(2)

1-6まで読みました、疲れました、でもとても解り易くいです。
お坊さんかと思いましたが、お坊さんじゃないので、またびっくり
 長文を読んでいただきありがとうございます。(^_^)v

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