ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ネイティブなんてあきらめろ!コミュのNo. 236 話者は伝え、受け手が判断:コミュニケーションの基本

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
No. 236 話者は伝え、受け手が判断:コミュニケーションの基本

古来、「言語が人類だけに許された最大のコミュニケーション・ツール」だったということを思い出せば、「話者は伝え、受け手が判断」が言語の最大効用だったはずだ。ところが、われわれが生きる今の時代は、文字も辞書もあるのに、なぜかコミュニケーションが図れない。私たちはそろそろ虚心に帰らねばならないと思う。

言語にお茶や生け花適な様式美は要らない。伝わればまずよし、である。「R」とか「L」とか、どうでもいいようなことを挙げつらうより、まずコミュニケーション第一、通じればよし、と言葉の原点に帰るべきだろう。「発音が悪いと日本人として恥」など、とんでもない。

「話者は伝え、受け手が判断」のよい例が800年前にある。「チンギスハン」・・・、堺屋太一氏が数年前に日本経済新聞に連載した小説には、このコミュニケーションの基本が満ち溢れている。

約800年前に、アジア・中東からヨーロッパまで、ユーラシア大陸全域に亘り、人類史上空前の地域を支配したチンギスハンの特徴は、指揮命令を末端まで徹底させた情報支配とされる。

一番の謎は、文字がない時代に、部下たちがモンゴル・中国・タタール・アラブ等々の人たちに、どの言葉を使って、最低限命令を伝えることができたのだろうか? 文字がない以上、まず使者・伝令は命令(とその文脈・背景も含め)を諳んじるしかなかったであろう。

コミュニケーションのポイントは古来から、5W1H(When, Where, What, Who, Which, How)だ。

文字だけでなく、情報の客観性・正確性担保の尺度たる時計・カレンダー・地図もなかった。使者・伝令チームが敵国や味方に、指示命令を伝えに行ったとしても、相手が留守だったり、予想外の反応をした場合、本部のチンギスハンに判断を仰ぐ余裕も無い場合もあったろう。その場合、本部も命令を携えた使者・伝令も柔軟な判断力・応用力を駆使して、どうにかして使者・伝令の目的を果たしていたに違いない。

使者・伝令が他言語の達人だったとは思えない。おそらく、身振り・手振である程度のコミュニケーションは図れ、支障は生じなかったのであろう。チンギスハンが縦横無尽に駆け回った広大な地域を、敵味方を構わず往来するイスラム商人や、旅芸人もこの小説の重要な登場人物である。情報伝播の担い手であったが、やはり無数の言語に対応していたに違いない。

彼らは日本をも攻略しようとした。攻略主力部隊は中国・朝鮮かも知れぬが、日本への使者・伝令は、未知の国日本に対し、何語でどのように彼らの意思を伝えようとしたのだろう。それ以前に戦争指揮そのものが、いかに蒙古語から各国の混成軍に伝えられたのだろう。もし日本が敗北していたなら、日本の言語はいかになり、いかにコミュニケーションすることになったであろう。その際も敗戦国として、今の英語に対するように、蒙古語の「R」だの「L」だのと、瑣末のくだらないことを言っていただろうか?

英語は今や世界の共通語であり、人類だけに許された最大のコミュニケーション・ツールの最先端をゆく言語だ。話者は伝え、受け手が判断、を肝に命じて、「R」だの「L」だのと、瑣末なことを気にせず、話し相手の判断力を信じ、まず声に出して英語を高らかにしゃべろうではないか。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ネイティブなんてあきらめろ! 更新情報

ネイティブなんてあきらめろ!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング