ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

うつ病を考える家族会コミュのうつを支える

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
うつを支える
私は、妻が3年前からうつ病であることは知っていて結婚しましたが、その病気の深刻さは全く知りませんでした。結婚してうつ病が治るまで、2年ぐらい壮絶な日々でした。うつ病の怖さは、自殺です。うつ病の自殺は、悲しいことがあるから、苦しいことがあるから、死にたいというものではありません。一言で言えば、死ぬ以外に、生きる方法がないと言った感じでしょうか。死ぬことは、当然であり、それ以外の選択肢はないのです。自殺願望の強くなったうつ病の方を支えるのは容易ではありません。妻の場合は自殺するという願望が強くなる時が1ヶ月に1回ぐらいの頻度でありました。当然、会社には行けません。買い物にも容易には行けません。かなり大変ですが、付き合うより他に方法はありません。そんな自殺願望も一週間ぐらいするとおさまるものです。エネルギー切れみたいな感覚です。そんな妻ですが、2年ぐらいで回復できました。
以後、私たちは、うつ病ボランティアを始めて、色々な経験をしました。その過程で、うつ病を支えていた当時には分からなかったことが、だんだん分かってきました。うつ病を分かりやすく言うと、甘えたいけど、甘えられないこころを持った人ということになるのかと思います。人によっては表現を変えた方がしっくりくるかもしれません。例えば、言いたいけど言えないとか、それがしたいけど、できないとかも同じ部類に入ります。もっと分かりやすく言うと、相手への強い期待感を無意識に持ちながら、それを表現することができず、かといって自分で解決するだけの行動力を持たない。

うつ病になるような人が、甘えているというわけではありません。むしろ真逆で、甘えないように必死で頑張っているのです。つまり相手への強い期待感がありながらも、それをひた隠しにしているのです。甘えたい気持ちは、その本人すらも気付かない、無意識においやられているのです。うつを支える上においては、うつ病の方の心理を理解することが重要だと思っています。

強い相手への期待感とは
自分をこういう風に扱って欲しい。こういう人だと思って欲しい。などの欲求です。この欲求を満たしてくれる人を探して、無意識に求めてしまうのです。そしていくら求めても、満足しないというのも特徴です。満足しないので、もっと、もっとと欲求はエスカレートするのです。強い期待感がありながらも、それを満たすことができない場合に生じる感情は怒りです。強い期待感と決して満足しない自分。そして怒りの感情がピークになると、破滅的行動に走りたくなる心理が生まれます。
期待に全く応えてくれないわけではない。だけど満足しない。この状況はものすごく辛いのです。もうこの状況を壊してしまいたい。但し、自ら壊す行動力はない。間接的に、自分のせいではなく、壊れる理由を探してしまう。

自ら解決する力を持っていない。
問題を解決するには、精神的、肉体的なパワーが必要です。その力が残っていないというのも一つの特徴です。パワーのない人は、この人、あるいは物が自分を満たしてくれるのではないかと思うと、その人、あるいは物に執着してしまいます。詐欺にあったり、宗教にのめり込んだりすることもあります。救いを求めてしまうのです。

病気であることに救いを求める人が一番多い。
病気だから自分は苦しいと思う人は多いのです。そして病気を治してくれる人に執着するのです。しかし、満足しないし、できないのです。もっと、もっとがまた始まるのです。一番怖いことは、もう病気ではないと言われることです。いい医者は患者を治して、病気から卒業させる医者です。ところが、精神科、心療内科においては、患者を卒業させる医者は人気がありません。むしろ、調子が悪ければすぐに、うつの再発だと言ってくれて、辛い時には、いくらでも薬を出してくれる医者に患者が集まるようになっています。

問題はなぜ相手への期待感が強いのかということです。
私は、自分を確立できていないことがその原因だと考えています。人は自分が何ものであるかが知りたいのです。自分は大切な存在であることを確認したいのです。人は自分で自分を見ることができません。だから関わる人を見て自分を確認して行くのです。もう一つ自分を確認する方法があるとすると、それは、自らの意思で行動し、その結果を自分で味わうことです。自らしたいことをしてきた人は自分で自分を確認できるのです。しかし、人を通してしか自分を確認できなかった人は、人の評価によって自分が揺れ動いてしまうのです。つまり自分を確立できないでいるのです。
自分を確立するとは、自分が大切な存在であるということを自分で分かっていることを意味します。自分を確立できていない人は、自分の大切さを人に委ねていることになるのです。
自分が大切な存在だと思いたいのは誰でも同じです。その思いがなければ、生きては行かれないのです。人の一番の願いであり強い願望なのです。しかし、自分の大切さを人に委ねてしまうと何が起こるかといえば、それは、人への強い期待となるのです。その期待は非常に強いので、期待に応えてくれそうな人を見つけると、もっと、もっととエスカレートするのです。決して満足することはないのです。

相手への強い期待感を持っていることは、非常に疲れるのです。
常に自分よりも相手を見ていないといけないからです。
うつ病になるような人は、相手を意識することよって、エネルギーを失ってしまった人なのです。疲れきってしまっているのです。その疲れが自分の行動力を削ぎ、ますます人への期待感を強める悪循環となるのです。この状態は、依存と言われることもあります。

自分のやりたいことをして、自分を知ろう。
その努力をしていけば、自分を確立できることでしょう。
人が悪いわけじゃない。
嫌なことやストレスを感じる時には必ず自分の強い期待感があることに気付くことです。
もしうつを支える人がストレスを感じているならば、それはうつ病を支える人もまた自分を確立できていない証拠です。やらなければいけないこと、抱える課題はうつ病の方と同じであることが多いのです。自分が変われば、相手は必ず自然と変わる。相手を変えようとか、病気を治してあげようとか、自分が頑張って支えようとか思い始めると、必ず噛み合わなくなるものです。そこには、うつ病の方への強い期待があるからです。うつ病になるような人はへとへとになっているのです。へとへとに疲れ切っている人が、人の期待に応えられるでしょうか。うつを支えているつもりが、うつ病の人に無意識に期待してしまう。その関係こそがうつを生み出し、治らないうつ病を作る根源だったりすることは多いのです。

うつを支える人は、この自分の期待感とどう付き合うかが大切なポイントです。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

うつ病を考える家族会 更新情報

うつ病を考える家族会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング