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桂の書庫コミュの零地帯174 パズルのピ-ス

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男として生まれて12年。
趣味は料理。
剣の腕はそこそこ。
僕を育ててくれた神父様のおかげで、魔法・歴史・神史の知識を早々に頭に詰め込んで、今ではビ-スト病の研究中。
小さな頃から、今だに神父様に言われることがある。

神父
『なぜ、そんなにも急いで覚える必要があるのですか?
まぁ、君の場合、覚えると言うより…確認しているようですね。
特に『神史』については』

神父様の言うとおりだった。
僕は物心ついた時から、頭にモヤがかかっていた。
神父様の教えを聞くと、頭のモヤは少しずつ晴れていく。
ジグソ-パズルのように、一つ一つのピ-スがはまっていく。
『覚える』と言うより『思い出す』。
きっと、『今の僕』と『歴史の過去に居た僕』は繋がっていて、その時『出来なかった事』を今度こそ『やり遂げる』思いなんだと思う。

『やり遂げる』ために一番必要なこと…

『ビ-スト病の研究』

そして、前から夢に出て来た少女が教えてくれた。

…『約束』…

アレルさんは、『約束』の半分を守った。
僕も負けていられない。
競争じゃないけれど…

神父様
『おや、珍しいですね。
今日は研究室ではなく、お友達とピクニックですか?』

教会の門を出ようとした僕を見て、神父様が珍しそうに声をかけてくれた。

『はい。
約束なんです』

神父様
『お友達!
いいですね。
とても素晴らしいです。
君から『お友達』という言葉を初めて聞きました。
勉強に、家事に、教会の手伝い、ビ-スト病の研究…前々から思っていましたが、君は働き過ぎですよ。
年相応に遊んでらっしゃい』

『ありがとうございます。
あ、神父様のランチは用意してありますので、食べてくださいね、レオン神父様』

神父
『ありがとう。
気をつけて、行ってらっしゃい、ニコラス君』

波打つ豊かな金の短髪が、太陽の光りを反射して眩しい。
レオン神父様は短髪を揺らしながら、ニコニコと僕を送り出してくれた。

あの夢を観た後、ジグソ-パズルのピ-スが一気にはまり、あれ程苦手だった召喚魔法が出来るようになった。
今の僕は、召喚獣と契約はしていない。
けれど、皆『昔の僕』を覚えててくれた。
街から出ると、ニユコ-ンを召喚して、召喚した小鳥を追う。

『久しぶり、アニス』

指を鳴らすと、リスのような小さな召喚獣が肩に座って、そのフワフワの身を、僕の頬に擦り付けてくれた。

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