法華経コミュの天台智豈頁(ちぎ)について

538年、漢民族南朝の名門陳氏に生まれるが、17歳の時に北朝の侵入があって一家は没落、両親も間もなく亡くなって18歳で出家。法華三部経を研究する。
23歳の時、南岳慧思禅師をたずねて7年間、法華三昧の方法を学ぶ。
慧思のもとを去って金陵で法華経、大智度論、次第禅門などを講義するとともに坐禅を指導する。
この8年間に門人が多数輩出したが、それとは逆に得道者が減ったことを自己反省し、38歳の時、金陵を去り天台山に11年間、ひきこもる。　

585年、陳の王室の再三の懇請を断りきれず金陵にもどり法華経の注釈的講義を行う。弟子の章安灌頂が筆録して『法華文句』が生まれる。
592年、故郷に帰り玉泉寺を建て法華経に基づいて哲理と実践を講義する。章安灌頂の筆録で哲理については『法華玄義』となり、実践については『摩訶止観』となる。
『法華文句』『法華玄義』『摩訶止観』は古来、法華三大部と称せられる。

コメント(6)

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[1] mixiユーザー 04月02日 12:48

なぜ、天台智顗に着目されたのですか？

[2] mixiユーザー 04月02日 13:51

>>[001]

＞なぜ、天台智ぎに着目されたのですか？

天台智ぎが597年、数え60歳で亡くなった後、天台宗が沈滞したのを復興させたのが第６祖の湛然（711－82）で、
その門下の道邃、行満という２師に804－05年に天台思想を学んだのが日本の伝教大師最澄（767－822）であり、
最澄が叡山に788年に建てた延暦寺から法然も親鸞も栄西も道元も日蓮も巣だっているからです。

[3] mixiユーザー 04月04日 10:02

天台智ぎは漢訳『法華経』に出てくるあらゆるものの十如是について、この箇所は三様に転読されて空、仮、中の三諦を表すことになると解説された。
すなわち、まず是相如、是性如……と転読するなら、如は異ならないこと、すなわち十個全部が実は空であることを表すと言う。
次に如是相、如是性……というふうに転読されて、空がそれぞれ相、性……と名字を施設されることになり同じでないものが生まれる。これは仮を表す。
さらに、相如是、性如是……と転読されて、それぞれが是の如しとなる。是とは中道実相に他ならず、これにより中が示される。

[4] mixiユーザー 04月07日 10:15

>>[2]

了解です。

[5] mixiユーザー 04月07日 10:18

>>[3]

方便品第二ですね。

[6] mixiユーザー 06月08日 12:45

妙法（絶対的真理）を受けとめるにも、相待妙と絶待妙の違いを鋭く把握する智顗は、実教（真実の教え）と権教（ごんきょう。仮の教え）ということについても、
ただ権教を廃絶し実教を立てればいいのだ（廃権立実）というような相待妙の考え方はしない。
権教も尊く大切なものとして開いてゆきながら実教をより豊かに顕してゆく（開権顕実）という絶待妙の考え方に立つ。

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