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おも詩ろ荘コミュの過去にしか戻れないタイムマシン(しましん 個人部屋)

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ご搭乗ありがとうございます。

自分の作った詩の中から、古いものから順に良いもの(?)を選んで載せていきます。個人的ノスタルジーに浸りながら自作への感想も書いてみます。

感想や批評など、コメントに制限はございません。
ご自由にコメントいただければ嬉しいです。

コメント(12)

輝かしい第1作目。

「さくら – 開花」


昨日はまだ蕾だったはずが
今日はサクラが狂い咲き
がらりと変わる街の景色

やがて散りゆくサクラの花も
今が盛りと咲き誇り
ひとひらの花も落としはしない

冬は別れの挨拶を告げ
春は目覚めの魔法を唱え
生命は活動の始まりを知る

渡り鳥は遥か北へと進路を取り
犬は狂おしくダンスを繰り返し
芋虫たちは来るべき時の戦略を練り直す

いずれは散りゆくその時まで
今は皆、春の宴を楽しむべし



2008年4月2日
今読み返してみると基本的な部分は変わってないな〜、と思う。
mixiも始めたばかりだし、詩を書くもの初めてのことなので、少々硬さが感じられる。でも好きな詩です。
じゅらいちさん、感想ありがとうございます。

スラヴィンスキーはほとんど聴いた事がないのでどうでしょうか。
猫と犬については、僕にとって猫って「炬燵で丸くなる」イメージなので、公園の桜を見てダンスを踊るのは、やはり犬なのです。
「カムチャツカ」

むきだしのエンジン
時代後れの双発機
低空飛行でぼくは西に向かう

町を見下ろし
高い雪山が見える
半島の真ん中あたりを飛び越す

向き合い座る乗客たち
口数少なく物思い
不安の中、緊張とピロシキを一齧り

「あそこに熊!」少女が母にささやく
見下ろす草原を熊が駆け抜ける
たったひとりどこへ向かうのか?

石ころだらけの滑走路
パイロットに「ありがとう」の挨拶を送る
今は無きソツィアリズムの忘れ物

ホテルはないという話
荷物を抱えて途方に暮れる
「うちに来なさい」老人は微笑む

町の外れの古びたアパート
老夫婦と3人で宴会のはじまり
お金なんてないはずなのに

トマトときゅうりのサラダ
カルパサーとチーズに黒パン
一本のウォッカ

町に行ってしまった息子と娘の話
ぼくは日本の話をする
話の合間にウォッカをまた一杯

夜が明けて、別れの時がきた
老夫婦は窓辺に並んで静かに手を振った
二度と会えない予感の中、ぼくは深々と頭(こうべ)を下げた

ダスビダーニア(また会う日まで)



2008年4月3日

これは実話を忠実に再現しただけで、叙情もへったくれも何も無いのですが、美しい思い出をそのまま文字にするのも「あり」かなと思う。僕が30歳頃の遠い昔の話です。
まるでスライドショーを見ているような、旅情溢れる詩だと思います。
文字の上にも行間にもカムチャツカの空気が詰まっていますね。
何だか旅に出たくなりました。
あけしさん、コメントありがとうございます。

ぼくが昔働いていた中堅水産商社は無茶なことする会社で、ロシア語も喋れない青年に辞書を持たせて、あとは現場でなんとかしろ、ということを平気でやらせていました。青年は生きることに必死ですから、なんとかしちゃうのですけど。そういう中で無償の愛に触れたお話です。
ひとり旅にはぼくも行きたいと思っています。
山間を走る電車の中で詩を書くのは楽しそうです。
「ゲーナに捧げる詩」

君とは本当の意味ではまだ会った事はない
でも、ぼくの想像の中で君のイメージは
どんどん、どんどん、大きくなるばかり

君が動物園に通う姿
アパートで寂しそうにチェスをする姿
アコーディオンをみんなの前で弾く姿
荷物をたくさん抱えて線路を歩く君

君の優しい心にもう少しで触れることができそうな
そんな気がするんだよ
純粋で光り輝く美しい心に

もうすぐ君に会えることを楽しみにしてるよ
ぼくはきっと泣いてしまうんだろうな
そんな気がするよ

では、
チェブとばあさんにもよろしく。


2008年4月11日(一部改稿)
ロシアのマペット映画の名作「チェブラーシカ」公開の前に書いた詩です。
本当に可愛くて少し寂しくて良い映画でした。
自分をキモヲタっぽいと思うのですが、事実だから致し方なし。
「ギャグの天才」

ある日突然
ぼくの目前にギャグの天才が現れた
あらゆる言葉に笑いの火薬が秘められている
その才能に羨望を超えた畏怖さえ覚える

それから
ぼくは毎日大笑い
爆発し疾風を巻き起こし2時間後には脳裏から消え去る
そんな笑いの爆弾
朝には何だったかも思い出せない

君はキホーテ
ぼくは従順なるサンチョス
誰一人理解しなくても
ぼくは盲目的な信奉者

臨終のベットの上で
ぼくは期待に目を輝かせて君にこう告げる
「さあ、次のギャグを」
そして最後のギャグを聞いたあと こう言う
「わはははは。頼むからやめてくれ。俺を殺す気か?」
見守る家族や医者や看護婦たち病室一同大爆笑
そしてこの世とバイバイするのさ

ぼくの密やかな夢は
君は気付く筈もない
然るにこれを祈りと呼ぶのだろう
わが妻よ


2008年4月16日
のろけ話で恐縮です。
「無銭飲食」

ポリ公来たら
はいはい言ってりゃうまくいく
なんてったってこっちときたら
はなから牢屋に行くのが目的さぁ

どうせ食うなら
刺身がいいねぇ
なんせおいらはじじいなもんで
脂っこいもんはいけねえな

こいつはうめえやいいネタだ
さあてそろそろ腹もくちたし
ネタばらしといきましょうか
お金はこれしかないんでさぁ

親父もさすがに手馴れたもんで
つべこべ言わすに警察呼びやがった
粋でいいねぇ
話が早ええや

はいはい そうです
そうなんです
お金はこれしかねえんです
身よりはねえです
独りきりです
住所もねえです
野良くらしでさぁ
はあ はあ 留置所ですかい
けっこうですよ
まいりましょう

そうだよ
いままでこの世じゃ
好きかってのしほうだい
未練なんかはねえんだよ
だけども死ぬのはこええし
からだはじょうぶときたもんだ
まだまだお呼びはきそうもねぇ
きっとおいらは地獄行き
閻魔さまもこええしな
女房なんかはいねえのさぁ
女なんかはまっぴらだ
金がなくなるだけときた
仲間もいねえし
さびしいしかぎりさぁ
はやく刑務所はいって人間らしい暮らしがしてぇもんだよ
三日に一度は風呂にもはいれる
うそみてぇなはなしだろ?
“だち”なんか作って
まくら並べて
昔話に花を咲かせて
話つかれてだんだん寝るのさ
“だち”ってやつはいいもんだよ

おやすみ なんて言ったりしてな

そりゃ天国みてえなところだぜ
うそじゃねえぜ ほんとの話さ
ああ はやいとこ行きてえなぁ
さもなきゃお呼びがこねえかなぁ


2008年5月2日  30作目

大塚の居酒屋「三平」で友達と呑んでたら、一人の老人が無銭飲食で警察呼ばれてしょっぴかれた。あの日は花冷えのする寒い日で雨が降っていた。お客も少なかった。彼ははじめから覚悟の上の犯行らしくじつに大人しかった。
TVの番組で身寄りの無い老人がわざと軽犯罪を犯して留置所に入るニュースを見たことがあった。嫌な世の中だと思いました。
「雨の日の楽しみ方」

雨の日、
ぼくは変化する
感覚の順位が大きく入れ替わる
臭覚が敏感になり、視覚は大きく順位を下げる
いつもは感じなかった匂いを感じることができる

アスファルトが雨を吸い込む時の危険な匂い
火薬のような砂浜の匂い

街路脇の花壇から匂いたつ青臭い匂い
森に居るときに感じる緑の匂い

橋下を流れる濁り水の懐かしい匂い
畦道を歩くとき感じた泥の匂い

この世は薄く満遍なく
降り積もったホコリに覆われている
だからぼくらは本質に気付かない
しかし、雨の日だけは
物質は物質としての本質を語ることが許される

ぼくは砂浜から来たのです。いまは町の道路になってますけどね。
わたしは森に帰りたいのです。こんな狭い四角の中にはいたくないのです。
俺は田んぼの用水路から来たのだよ。これから海に帰る途中なのさ。

目を閉じてください
いつもと違う匂いを感じるはずです
雨に濡れたあなたも
少しだけ変化しているのです



2008年5月29日

俺いいね。
じゃない、良かったね。
心が初々しかったね。
一年ちょっと前の話なのにね。
最近、思うのは。
詩って、上手く書こうとしたら駄目なのね。
何気ない日常をどう切り取るかなのね。
そんなことを
辻さんを研究してたら
教わった気がする。
気のせいかもしれないけど。


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