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おも詩ろ荘コミュのみなさんの作品室

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 mixiの日記で作品を公開されている方も多いと思います。またブログを開設され、そこで自作を公開されている方もおられることでしょう。作品公開は他のコミュでしている、という方もおられるかもしれません。
 そのような既に別の場所で発表されたみなさんの作品を、どうぞこちらでもぜひ公開ください。最近のものでなく、以前に発表されたものでもかまいません。
 こちらがみなさまにとって、新たなもうひとつの作品公開の場になりますれば、管理人としてはたいへん嬉しく思います。どんどんご利用ください。
(トピの性質を分けるため、初出の作品については「ひつじさんの部屋」また「おおかみさんの部屋」への投稿をお願いします)

コメント(200)


「ハナタケ君のラッセル」

ある日、ハナアナにキノコがはえた
ハナゲのくさむらにピョコリ
シメジのように、ひとつ
おれはその時ブックレットの
編集で追いつめられていたが
みすごすことはできなかった
拳骨ヅラの女優が
強姦されている「てい」、で
深刻な拒絶の芝居の、
声の浅さ
因業で鼻から漏れる笑いを
蒸れる尻の向日葵にかくす
ぬる〜…い吟味の
終着点
ハナタケはワガママだ
こ狡く障害を盾にする
術を会得してやがる
わっ!隻眼ゆえ映画は半額で観れる
真摯に育ったハナタケは脊椎のなかに
切り捨てられた昭和の清純を
亀の餌だけで今でも飼ってる
ないぽざぁ、泣いて ないぽざぁ
眼鏡を直す指が空振る肝
大地への讃歌はひどく剣呑に磨がれてる
「抱きごこちいいの?」
はんびらきの90´s倒壊するビル群
金色の夢の予兆と会話
降る憎悪を傲慢な青春で間違って抱きあう
(ぬくもりをまちがう)
ハナタケ君!
演じるたびにベニヤを踏み抜き
にっこり

音が櫛の歯
胡弓の弦、新勝寺
ひかりに消えた筋肉が
エロスと一緒に無銭飲食を追いかけ
線路わきの穴に真っ直ぐに落ちた
困ってる、ハナタケ君は文化だ
目につくものを全て薙ぎ別けて
聖なる虫へフェラチオを施して
も
電子をも拒絶する聖女である


「鳳凰のしっぽ」

卒塔婆でチャンバラをする
岩礁で朱い蟹に分解
されている
夏休み
犬の心になって
素のままの汗がきつい照明
の中で震動する
男女の若い襤褸布(きれ)
裏道は駄菓子屋へつづき
道を辿る精神的な焼肉の川で
棗の領域にある台詞を握り
剥いだ皮を外套にしつらえた

心臓のジャンクション
夢を飴玉に崇む祖母
目玉焼きは朝に限られ
眼差しを猫が盗る
たくさんの山菜のソファー
蛍光灯へ触れた第三指の欠損
自爆したアルフレッド・ゲイン

自分の言葉、夜の屋根
イラクサがザワザワ、歩きだす
神籤のような情感と
笑い合う内臓がひとつずつ
星雲へ落ちてゆく
柏手の音が爆発し言葉をきよめ
名をきよめしゅるしゅるとマフラー
が吸着した読み聞かせの言葉
(トンボだね)
(そう、フルクはアキツノ、トナメセル…)
水彩の沼、棒杭には新芽
残照の湖沼
暴徒の、波紋
爛熟した文明のレイトショウ
胚の球面のうちで
指が滑る夏のレプリカ
わたしは羊を抱く
新雪へ醤油を垂らしたい
わたしはきみを抱く
言葉を忘れ
炒り上げる幸福の台詞も
忘れ、藤の樹冠の
袂にて
ひそやかに

白蛇が孵る


「問題児」

(放課後の教室)
(影の長くなった)
(椅子と教壇)

生徒「先生、…先生!」
生徒「生理がこないn
体育教師「堕ろしなさい」(如来、のほほえみで)

日は長くなりまして
こどもたちが踊っています
ブンブン、なまの鶏肉が接触して
iPodが誤作動しています
港では
船が出ましたから花束を投擲しま
した
船は午後はみるみる
形を変えてゆきます
雄壮たもちつついびつでうつくしい菱形へ
熱病にうかされててのひらへおさまる
栄誉へとechoしま
す
生徒「縦笛さ」
生徒2「ん?」
生徒「ちんちんね」
生徒2「ん。吹くん?」
生徒「すった」

点がぽつり
あります
Un、ジャカジャカ
つん、(ヤイヤイ)
線がぴゅいーて
亜流のジャズじゃ細麺を
頂戴ら、てのひらに収まった
樹液でI 、Scream!
ゆー!マン汁クリーミーる!
はなしことばは、せわしねえ

豊胸「い、ガキあばれた」
ポジション「崖、らばなら炒めれら」

生徒「ぴっとフェラやめたら顔がさ(きゃるん♪)
パルク「ぃる」
時「花束をしつらえる」

じゃっかり!
じゃかじゃか!こどもたち、
もえてひえつき吼える港じゃ

「たてぶえ、さ」
「ん」
「UFO!電線みてみて」
「んあ?」(ネクタイへ肉薄する乳房)
(問題児たちの饗宴)

塾じゃシャガールが硬直、
七色ではテレホン・セックス
ボーリング場、すこぶるつき
解放するおまんこの彫刻
(ぱたぱた)
(ねえ、リコーダー…)
こもる胸から
爆散してえ
旬の言語で誘う
アスタリスク

(*)


「ひるがえす」

格調たかい
包むような匂い
匂い
潮騒わすれ賭博してる
脳を直接ノックする
燐
竹刀ささくれだち
掬いとる

石をけずってる
はずが
いつか
言葉を研いでいた
浮浪者と抱き合った公園で
天狗の首筋にハッキリとした
黒子があった
ラーメンが電信する
大人びた風情の
ワレワレのコドク
逸れたeffect、
瞼は震えて、かぼそき
effect
吠えるけものの
時間
目蓋を包む繭

おしへした環状線で
人間のむれた匂い
指輪の空隙へ
はたり
凍原の春の一瞬に
ナプキンがおちた
つまらない信仰心
信仰心の可食部位
その
聖餅へ
塗りたくられた
経血に
添える情愛ロキソニン
最期に小節が崩れる時に
カミはホテルで
ぐーぐー
寝とる

内臓うずくまる
子をひりだす、子を
尊ぶ
子が
糞穴よりは天に近き
穴からひりだされる
やべえ
ワインをさがさなきゃ
この、

きみが何を言っているのか
わからないけれど
きみはぼくの言葉を
もうすでにわかれない
ただ、こっそり繋いだ手と
ひくつく星の太古の
爆散へ、そっと
そえるだけ

駐車場をおしえてあげる
匂う松脂、きりっと立つ
たぶん…港が近い
オルガンが腐った匂いが
するもの
するもの
星を縫い止めたスニーカーで
ピンボールのように
潮の鏡を
追いかける


「無題」

なにか忘れた
なにかを
それを
思うまま初夏の土手を
歩む
やがて日が
かたむく

日が沈む時
ひとり野菜の旬を
順にならべたり
川がちょっと熱にうめき
商店街の背水のチラシに
気が向いたり
して
藪へぎたぎたわけいり
どうも、静かで暗くなって
中華屋の看板がいつの間にか
灯った

歩く
ねえ、
スイングが華麗だ
対岸に微かにねむってる
半焼の家屋に鉢植えの
刺さる匂いが
ある
泣くんじゃない

泣くのは聴衆である

腹ふるわせた
青春につきものな
恥辱じゃ、夜行までも
整理しきれない
ひとかけらが
送る送る、
不思議な造反
言葉、かわさない
ほんとうに大切な
摩可、鼻筋が
すっと
忘れていたのは、

人称をまちがう
ぼく
きみ
わたし
審議の茅には寡黙な
あなた
ナナフシてめえ、誤る
戦略あやまて
ど

初夏の土手を歩む
くるぶし、くすぐる
下草で闇滅多切り
アニメもよろしく行列する
宵を、
あゆむ
落ち着こう
少し
落ち着いて
言葉を
探そ?
おれには重大な問答の
答案用紙を鯉がぱくぱく
喰った!ら
人称をまちがう
奮い立ち残念なけら
畜舎の陽をおかして立ってる
いのらない
水は清く、占うままの
わたし
そなた
ぼく
ぼくを
えらんだ

ぼくは
鳩を皆殺す、もう、本当に
鳩を皆殺し
UN…わすれない挿入の
詩、
詩
詩?
頬杖ついてる詩人の亀頭
じゃない、潮に錆びゆく定めを
脱ぐならビキニは夕立に翻弄され
すくいがたく綺麗なんだ
わすれてたもの
まあ、しょうもない
高い硬度と語らい
声はないけど
ちょいちょいと
照明で鍛えた
キミとオレで
図書館じゃ疑問符
稲田では恥じなかった
夕の

コドク


「性差の栞」

笹があって風をかつぐ
泉清く血液に燃えている
偶像の女たち
迷い子にはヨーロッパの
ガソリンを送れや
肖像画の君へ
縦横に黴たダンスホール
昼があって書をいだく
筍のようなペニス
公序良俗
良風美俗
魔法の書物を紐解けば
苔むす聖なるどまんこ
猫手のハッパで歪みきる
冗談じゃない、其は狭窄の道だ
クビるまでが悠久であるだけ
瞬間の声
奴隷の接吻

鳥が棲む
集積場の
筋斗雲
空を謳う
青いそれと
血に染まるそれも
同様に
綺麗だから
夜うがつspaceに
月がはにかんでいる
わたしは血を追う
煉瓦細工の髄液で、丁半博打
technologyが演歌
猟犬になりすますし
血を追う、砂場の砂鉄に
鼻をぶつけて恥じる

息が澄む
借りた言葉を君にかえす
踏みつけた草むらが夏を
和菓子
たもとに死
それ観念じゃない
死が焚き付けて
生がむやみに
慶び
る
瞼が痙攣した、それだけなのに
バーナーに怯えるみたい
囚われの鳥
足音を誇る
溺れた我等
夢に遭う


「といて」

畳に百年うつ伏せた
キッチン・ドランカー
夜風、柔軟
たった鼓動が
架かった落陽
と死と、
草を現し
死んでゆく

南無南無…

嫁入り道具は
助手席で光れる
ディルド
燻され待ちに待った
公園の松
幻影の
そよぎで
ついに
娼婦が目覚める
陰陽を三白眼へ
宿し青い
制服があおい
表情が
あおい

ゴリッ
メキキッ

乳房砕き揉む
靄、グラビトン、
言葉
青い
beat、青くなり風穴で
総出で
架線の陰を探している

体温計
直腸に刺さっとる
まにあうかなぁ
ケツアナを
絞りきる時、

ぱりん

破砕する硝子片の
輝き倍乗
輝く斜視イズム

まにあうかなぁ
繁茂する夏の青葉へ
おさない肖像を
風と
バッタの内臓
歯ぎしりる
やすらぎの深夜


「刔題21�帖�

玉子焼きがうまい
子どもは素直だから
これ、んめえ!
と、縁側を目の端に
叫んだ
スタンプが縦横に捺され
マックのポテトに変わる
記念の朝
ばあちゃんはしわくちゃで
笑ってるのかも
わからねえ
ばあちゃんは〆た
枯木を折るように
あっけなくニワトリの首を
ぽきり
細くて白いニワトリの首は
ばつん!と鉈で落とされ
アタマを無くしピクピクしてる
ニワトリは逆さに吊られ
勿体無いほど、血液で
砂地をぼたぼたと染めあげる
すごい赤いけど、子どもは
言葉がとぼしいから
ただ
夕陽よりあかい、と言った
大さじ一杯くらいの質量が
平坦な田舎の
空へのぼっていった
天の羽衣のように
かるい夏休み
データ、記録する毎
碑文が削れる
はずなのに
何故か、「今」が
重く
地へ
近づいてゆく
かつては
むしられた羽毛
豊穣を齎す風に
巻き上げられて
歌の、ようだった

玉子焼きが
うまかった
それは
「初卵」であったから
らしい、けれど
五人も子を産んだババアの
表情はもう、皺で読み取ることが
できない
われわれは
殖えなければならない
クレヨンよりも赤い、
陽の血を飲んで
飲み干して喉を裂いて
叫ばなければならない
美しい鍵盤が在る
此処に
あるから


「猫」

猫をよぶ
ちっちっち
石畳で腹を
温めてる雌の虎猫が
眼を細めて親愛を
騙る
だって
寄ればにげるもの

シーツのくぼみに
ねている
猫
そのスタイル
柔毛を脱ぎ
ねぼけた朝陽の
角度をたばかる

深山に湧く清い泉が
漸く価する、長くて
しろい滑らかな大腿が
シーツへ魚拓を咲きほこる
言葉を噛み
息を飲んだが
おかすことができない
髪が
あわい首都の路線図のように
ちらばって、確固と光っている
猫に言葉はないから
にゃあ、と鳴いた
その顔をまるい手で
ふたつ
みつ、と
撫でおろす
プルり、と欠神して
まだ
夢の途中

柔毛を湯船へ隠した
わたしは猫へ聞いてみる
なんなの
どうなの
?
ぬくい正午
欠伸で猫と
通低した

比喩じゃないんだけど
猫はベッドで
寝返り、軋ませ
言語がおそれてしまう
洗剤と汗の匂いで
暁光をたやすく
やすらかに
破った


「にけ」

猿が歯を剥く
たそがれ
動物公園
蔦がめったら
しげり夜を闇ごと
まきこみ獣骨は煮られ
ぽこ
と勝利をうながす
葉脈の向こう側の
隧道は冥く、そこ
抜けたら
明日
明日に
猿が歯を剥く
毛も疎ら
斜陽のまなざし
攻撃に用いた威嚇の
叫びがもう
やるせない
もう
痙攣の瞬発の
笑い声は
おかせない
兜を脱ぎすて
勝利を
勝利を祈念

股でわかちた子午線
たもとで熱風を
顎で送る
蒸れあせばむ股へ
貼りついたボーイング
遠雷
きみが行く先に風がある
ひとつ猫の仔を胸にいだき
肌にドレスを潮の
風ではりつけて
攻撃する
まぶしい笑みの
羽ばたき
すっくと艶姿
石化して尚
匂い立ち
剥き出した歯の
うつくしい整列


「ボラギノール」

黴た浴室で
傷つけた
亀裂へ口付ける
口付けない
機械のように
むさぼる
対象をもたない祈り
なら
行為は祈りの所作に
喩えるならば
似つかわしい

「血」

樹上から降りた大祖
茨の棘が
今日へ
草原を、補色にする
大河の血
今日に至るまで
錆した埒内の
シュワルツシルト
を泡立てて
あまつさえ
サーフィンしてる

近付いただけ
遠ざかる、摂理
矛盾はない
ボラギノール
朽ち伏した胎内
渇望する血が尽きた
女の軌道
永遠に落下し
永遠に星として
観測される
口付け
ない
ダイソンよろしく
すいとれば

ぶぼっ

胎盤が鉄さび
阿修羅が来る


「無題ペリエ」

透明な窓
指を切って
あそぶ
夢の日向
君のガーゼが
膿んだような爽やかな
珈琲の湯気を
鼻を付き合わせ
こんなに
たくさん
星があるんだね
圧搾した果実が
惑星のひとつ
ひとつで
恒星のように
ぎらぎらと笑み
在り
指し示す温度が
どうも
高いみたい
その手がヒトデを
割って内臓をくらう
その手がちゃちな刃物で
己の為に痛みを切り開く
音階もわれ
疎ら
地平へも繁茂す
雛菊
こんな無邪気で
逞しい肩を渓谷へ
白色に、ちらせる
心臓、うん
心臓、その
恒星の躍動
パイオツの
皮の下、筋肉の
下に河童
碧の清流に
感情も
やぶさかではない
鏡台のおんな
反射でのみ
有りえるおんな
髪を束ね団地の
夜光へ
そなえる
すべてがくだけ
故郷の稲が擦れ
股を閉じ腰丈の
スツールで確り
紅指す瞬間へ待機してる
みえないもの
みえないものは
滅ぶ
滅ぶ瞬間の音、
匂いが反射して
どうも、
ほこらしく
架線で焼かれた偶像
群青


「スジャータ」

つむったまぶたが
バッタの腹のように
ふくらんで夜の叢で
やがて鉈のぎらつく
月影と
ともにひえる

巨魁が東方で今
墜ちようとしている
燕のように血を喉で
叫び裂く夕陽の血の

わたしが
占う
女装し
麝香の扇をすぱんと張って
ぷわり
回転は滞り

「うん、健康です」

晩夏のバス停
には清純が足らず
過分なのがエンジン
聖別されし雛菊の歌
陸稲を焼く昼

めくった器官で
健康を裏書する
わたしたちはしあわせです
わたしたちは

足踏みする
舞台が自動で転換する
わたしたちは
自動的に
しあわせ
です

スープをすする
これみよがしに
さだまらない朝
奈落の麦酒の犬の
魂の潮騒がたたって
つらぬきとおした言語
ひっそりと目をとじたら


「リスニングルーム」

湯煙が交差して群像が隠れ
吐息で綿埃は飛び立ち
黴を飲む
群青を
白痴と化して見ていたい
見つめてたい砂浜の靴跡
宝石箱のようなダイナー
スナップの
少女の
マヨネーズ
遺失物の掛札を
テキトウに折って造る
紙飛行機だけで
夏の空を
怨むように
切り刻んで
深い碧の海へ
夏へと
滑空する紙飛行機は
DQNたちのBBQをかすり
燃えて
尽きてしまう
ハンバーガー
ちょっとしたコツで
ハンバーガーは
百億兆倍
美味しくなるよ
って
老いたアストロノーツが
地に伏せ
呟き
夜になるまで待って
星がきらめいて時
ひきとる最期の息を
すいとるオリオン座の
付近
の虚無
積み木のごたる
崩すためにつむ
こじゃんと抱きつける
青葉にすっかり
侵された
ライナーノーツ
ヒア
ヒア
推奨図書
セキレイの歌が
始まる
バスは羊蹄山に停まる
握手をした
おんなの手は
つめたく情欲に
汗ばんでいた
教室を駆け抜けた
風と影のまばたき
黴を飲むように
聞こえるように
人間が恋をして
死んでゆく



「夢日記」

高層の建築物が乱立し、佇立している。
青空、窒息するような空に依って全てが青い。
拾った言葉が運命的に合致する。それ、
マチエール。
嘗ては渇望されたマチエール。
現代の意味合いのマチエール。
そんな肌目のビル、
それは、大学を形成している。わたしは、
首をやむような仰角を、
つくって青色に心、全てをうばわれた。

同級生だったバレー部の少女の、友達。
青春期の末期に知り合った友人。
見も知らぬ浅黒い陽キャのにいちゃん。
わたしは教室の机に突っ伏している。
教壇の脇に貼られた時間割を知覚している。
どうも高校であるらしい。
躍るように三人が午後に合致し、
鳥よりかしましく、
騒いだ。

俺は麻布の観念を歩いている。
それでもマチエール達は祝福のようにつきまとう。
名付けを拒んだ清流が、視界の外へ在る。
金はあるんだ、と強く思う。
(別に富んでる訳じゃない、収支の流れに乗っただけ)
学徒は穴熊のように、躄る。
スーパーボールが跳ね返り、ペニスを打った。
強い痛みを感じる。
自由な金で、
時間購おう、と炎のように思った、
強く。
跳ね返ったスーパーボールはセンタースタンドの、
自転車の籠へ乱反射、
そののち、ちゃっかり華麗に籠に収まり、
三人の男女がしたり顔で顛末を見送る。
寝返る、行き着けの銭湯。
寝返る、馴染みの薬師如来。
寝返る
蒸気のマチエール。
嘆息が今日は強く、サンタの化粧をして
終わり際にサンダルで
、くるくるとダンスした
そして腕力で
頭骨を両断する、生業
痴呆するスクリーントーン
葉がしげり、季節のままに
マチエール。
闇へ投げた愛情の
背骨。


「ジョゼフィーヌ」

ぶりやさけ
怜悧なジョセフィーヌ
うまい棒を粉にして食う
頬を凍るデスクで伸ばし
どう、鞭打たれたいのか
料理
の起源を考えた

ジョセフィーヌ
白色のウイルス
メロウな雨の大阪
肛門をたわむれに
ひらいてみる

様々な手順がある
既に試された心臓の
モンティ・ホールで
ぶりやさけが
解凍された

造作もなくゆれれる
無に恐れ
夢で抱擁した
窪地の洞穴

さけをホイルにつつむ
ジョゼフィーヌ
一杯、酒を
コンプライアンス
昼飯を守る
骨を砕いて
猫の喫茶の
その盟約は

ジョゼフィーヌ
首都で霧散し
死に集う
太鼓
栄養士をささがければ


「ハタンキョー」

豚のように肥えたコックが
矢継ぎ早の言語とフカヒレを
煮込む時息までも恥じ
当然の様に視界の端にあるチャバネを
在るが儘に在るが儘に
白壁でハレーション
言葉に成りかけて居る
ゴキブリの点
点
サラダを闊歩し
言葉に成ろうとしている
点
エプロンでこっそり
指を清拭する悪癖の
少女の秘密のビキニ
キワドシは夏来(きた)るべき
言葉に成りかけている
ポイントは
蒸籠でしこたま蒸され
箸がピックアップする
小籠包の下敷きを飾る
「ヤア」
豚のように肥えたコック
強いイメージがあって
バックヤードで天災を
待っている
ドライブ・イン
暴風の様に愛した事を
約束したいキツい汗の
臭いがザッツソウル
時が失われてゆく
古びた漆喰のように
ピエロのように剥がれて
ゆく
朝の鳥のように閉経した
ババアとババアのうわさの
かさなりあう
バックヤードには
すべて
が在る
削れた照明
春へ続く期待
も
君が手を振って居る
ナビゲーション
躓いて立塩のアルペジオ
あえごろも
ヤカンに飛び込んだ
ゴキブリが唯一無二の
フクイクたる風味のジャスミン
言葉
あった
血煙としずむ
青い海へ
コックの矜持
昇降機の言語
ふるえるような
すなどるような
目眩、する

踊る貴方に


「無題重層」

目前の筋斗雲
内臓とめったに
絡まった初夏の
日の望洋の視野の果てに陽炎の図書が窒息している

わくわくしてパン屋のうだつへ投石して
その時
草原が
恥毛で
自由
気道を押し潰し
凱旋の為の篝火を絶さない
希望に
夢のように色があるなら
海から来る
それは

兵士は怠けてる
清らかであろうか
梅雨の始まり告げて
終わりも
告げる
立葵
農道に瞼で蓋し
惑い摘ました
苺の海は
褐色の宝梅の
旬のイワガキは
ぷりっ
としてるJDのツーケーよりも
ぷりっと
まして白く艶く
恵みをわたしたちへと
レフ板が反射する光に
は言葉は無くて清水へと
やむなくも口をつける
上履きの夕にどうも
女性が落ちちゃった
風がつよくて
鉄線は
震える
友達へ
言葉を捧ぐ

春を
ひさぐ
制服が、メトロの気圧で
踊れ
言葉の柿落とし
弦を胸元、いつまで
降る


「武士の溢血」

一緒に
眺めよう
月を

かたかたと鳴る
虫籠のプラスチック
性器
から湯気がたちのぼる
こんなに
真夏の

月を
見ているカブトムシ
ねえ、自由で
こんなことがあった
木の芽をたたいて
アンテナの空席が
かさなった時間が
衝突もしない
ゼリーがぷるぷる
振動しているカブトムシのペニス

迫った時の中でも
運命が在る
ワインセラーが静かなように
無責任に回転させた
パラソルのしぶき
梅雨まだき
笑顔の為
だけに今日まで堆積された
電子達がハローエブリワン
げべろ、絶頂富士
同等の海溝へ潜りつけます
パカリとひらいた籠のせつな
死ぬためにカブトムシ
ベランダの一点で月光をこばんでいる
つたない風の一点に愛憎をうたっている詩
ママ、見事なハンドリングで
プリウスを廃車にしたよ!
君と擦れ違う
時
かきあげた髪が夏の予感にザッツソウル


「古式芳醇」

茅は枯れ
それを束ねて
放る、青くあつい海
島の青年の血液は
実務的な筋肉へ酸素を
絶え間無く送るだけの役目
穢れを知らぬ
血とは魚の鰓を切った時
紺碧をくもらせるだけ
焼けた砂の囁きを
聴くともなしに聴く
為だけに
荷は
重く
海鳥の彼方へ
意味無き声

蕾を摘む
所作に惑いない
紫陽花をめでながら
山椒の青虫に悲鳴する
少女の残酷な美醜の釦
ついついとついばんで
夜の雨もしらず
いま陽を浴びて
蕾をちぎりころす
ころころとした青虫
咲かす黒い大輪をしらず
また悲鳴をあげると
若い卵が
また
月経帯へ送り出された


「コデックス」

噛んだ獰猛な陰毛の
毛先のまろみ
四万十の臓腑が対岸で知覚した重量
碧い妻は地獄のとばりで
カ、カンという音を星座へ放って
ぱらぱらな炒飯を紅い匙で
すくっとる

仮初
伝波の旬
わたしたちは整列した
重なり合って
軒並み死滅する
明らかに
朗らかに
高らかに笑いながら

妻は
午餐の後にばらけて
網膜だけになって
深山を睨み付けてい

豆腐屋のラッパが在る
たわんだ夕の電線を縫うような
あわいおぼろ気のてらす
ような内臓から駅へもれる
光線と
そしてリフ

信仰の
意味さえ知らぬ
妻が三角コーナー

へ
教典を隠していた

素早く抱いた猫の仔
電波たやすい
このご時世なら
乱杭歯も
科学のように
居並ぶ
ただ季節が
ゆくように
何故湯が湧くのかも
刈った
草木の名を呼ぼうとて
あおい山河へテレビゲームへ
合金のコインが海溝へ
舞いながらキラキラ
沈んでゆく
ように
妻は
土砂の河川をみおろし
足のゆびをぴこぴこと

あそばせている


「無題」

そこで仔山羊のサイゴン
君を抱きしめたい
神楽が遠く紅い革命の城塞に
圧力に排された息に獣を聴きたいからもっと強くだきしめる

古典へ頭を浸けてしたしむ
モヒートの冷えきったグラスがきれい
夏の岩礁に我等が捕った違法の蟹
飽和した言葉が蒸発して社を真っ青にそめあげている

誓約は父母が死んだ時
声帯を弦とすおまんこの
公民館で茶を淹れ暗黒の一服

清流に浸す指凍む朝未だき
声吸わる学舎の血の道果の篠
でんぐりてとばりはらいてあみにさく


「ちんぽこ」

わたしがみたものは
りっぱな魚拓ではない
思いもよらないたたかいの
突然にそうとうまどいながら
なお南洋への旅程と
商売とに
おびえためをかがやかす
ろうせいしたせいねんの目玉だ
どこかで火事があって
悪友がせめてくる
ふへんのふうけいがの
冬が春へとうつる
おかしをかいにゆく
しゃりんがおもくて
かるいこんなにも
ひかりのうみをかいた
こんなにもうでが
くそをふんだあしがもうまだ
ぬくもりをやどしているのに
よわいさけびをおきざる
はなをかくような愛称も
きかざる
もう
くだをつないだちんぽこを
みるしかない
あありっぱでくろくあるが

おれのほうがかたいぜ


「カーニバル」

社殿を構築する木は白い
胸の雑踏が紙のような蛾に舞って
枯木の灯火へむれて
別れ
溜め池の棒杭は濡れてくろく
太陽の光線をこの身へ一身へ受け
問いの筋道なくして
鯉魚が跳躍した波紋が心臓の拍と
かさなりあう
だからほえるおれは
にくを
喰いたいんだ
緑色
イヤリングをそっと
はずすぎこちない手管が
脆い秘石の
まばたきが
歯茎から宇宙へと貫通し
本能的なシグナル
になってわたしたちは
豊穣の地へ
夏のアイスクリームをおとす
時に
みじかい悲鳴をかわした
みんなくるって
しまってセダンの
言葉もありゃしない
破裂音がつみかさなり
それを音楽とよばざる
をたわむれてたくましい腿に
かじりつく時には
瞳は
交換してや
やや
動脈を喰いやぶって欲しい
化石ゆく物語の木馬
言葉はとじて
物語は
きらびやかにはなたれる
失声した旅程
くさった繭を
しんじている
ようようの祝祭の夜
くるった遠景の星座から
きみの
手を離さずに
肉を
喰って
眠る時
まで


「おじぎり」

それを抱いて
あれをはなした
その手で握る
にぎりめし

県大会でイイところまでいった
メトロがくらい豪風と来て停まる
チカチカするにぎりめしがひかる
ヨーロッパへ、おいでよ
すべてを脱ぎすてて

魚の脂がしたたって
沈黙の煙りがたつ
にぎりめし
騒乱の図形に焼鮭を
いや梅を
ふうぜようかな?
この
手

パーティー・ムーン
実る林檎の幻の爆散
パパ、血より深紅な
オレンジがあたしの
にぎりめし

そんな手が
ふんわり
にぎる
声をわすれるように
視界の水平線上で
たった瞬間の

にぎりめし


「観音をしゃぶって」

あくびの根元に海があり
まっしろい枝をふる
わたしは叫んだ
熱砂に食まれながら

モルタルのひびかけ
彼岸の強い日の
死が堆積して、すこし
まようような剥ぎ取る
臭腺が泊まりところなく
ニヒルに構えた夜光へ
風車が燃えてるのを
胸でいっぱい且つ
肩ごしで見続ける

仕掛けの岩石を押す
秘匿されたサウナが
あらわれてしまった
暗闇で
きみは
花のように
美しい

最も強いクスリを示した
潮と陽の棒切れ
漂白された臭い
羽ばたいて変調を自由に遊ぶ
それは印鑑のようだ
それは洗剤の粒子が
それは家電製品の皮が嗚呼
日章を噛み破って
ドローンは半島へ翔ぶ
脳髄を一枚一枚と剥いで
因子の薄い紙のひとひら
吹き飛ぶダレン・シャンの枕
銅
自生する慈愛の素粒子と絶叫

顔を
なくした
処女の踝がながされ
今ながされようとしている
はい!
反射で起立する
コンパクトな海
誰も彼
演じて候
ほんとうに海は綺麗
芝居無くして
顎をさすり
叫び
貯水池に声を沈めた
わたしたちは
どうしても

愛するしかなかった


「蹴りつける」

鏡の星空
踵からけった
けった
欠けて煌めいた
星と深紅の装束
かれもしらない
あなたの
さなぎ
山椒の葉は今夏妙に
あおくしげっている
妻は午後、文化包丁
取り落とした
時同じくして
青虫がおちた
からから鉢から
山椒の葉が
んが暴力的に繁り
まくり鳥の糞と
大輪の命脈が
此処に
音も無くして
尽きして
仮生する
脳を梯子に掛けたら
火花を写せし蜉蝣の
翅脈が強靭である強いから美しい
強い言葉に美はすまう
強い程遠く
からcallから
勝利者の触角から根掘り葉掘り
朽ち腐った電柱に
咲きくさる優曇華のはな
闇にてこんじきであり
潮が童心の其処へ迫る
駆除をせんとならん
繁殖に特化してどうして
弁当箱をきらびやかせる
朝陽が風が在る
REVEへ打ちころした
踵が在る
踵でラッサ
宿命の螺旋を
こともなく描く
人頭はオレンジ
次々と渓谷へ
笑いながらとびおちてゆく


「ナツメグ」

鏡に写った
肖像へこいをした
螺旋階段の終点は
パチンコの筐体より煩く
脱出ポッドより孤独だ
失われる美しいものは
美しいから失われる
花火が残像になっても
硝煙の匂いを巾着に封印するみたいに
パンを焼いて
河川がせせらいだ
マッセする
わたしたちは互いに孤独な星
触れ合った瞬間、力学的にはぜて
誉れを胸にいだき
とこしえに落下し
続ける信号を送りたい
涙にさしたる意味はないように
儀礼的にボノボのようにサカリたい
弾けた陶片が頬を
傷付ける鳥のようにうたいつづけ
わたしは老い
あなたは成長する
崩れゆくステップで
肩ごしの横顔を洗牌する
墓標は歴史を創る
だがおれは生きている

「夢の街角」

解放した、心を
祈りの対称がないぼくらは
死からそむきフードコートで
レタスを挟むパンのあつみや
電飾で感電した腿の痣を
気にしてる

燃え残った梁が新鮮にくさい
あやうい台詞をムシして
タラップを踏みしめる
登る
ということは終わり無き
Arbeit
放出するザーメンのArbeit
紙の箱の水槽でビチる鮒や鮒や金魚に
新鮮な酸素をください
漏れ始めた匣
天空の命のスペキュラムが
兎に角青くてもうハッパはいいから主宰よ
荷の重量を確認するより先に
モスバーガーをくださいよ
くださいよよこせ殺せ
微妙なレーズン
ゲームは
ゲーム

部長へ目礼し
人工芝の書斎へと潜(くぐ)る
従兄弟達がやみつかれ雑魚寝しとった
深刻な動悸をください
仰ぐ空へ虫が乱舞するトチりをくだ
せえくぐもった謙譲の笑いを
吊っとる妊婦のショジョマクは
酒をのんで清潔な酔いに抱かれ
幻の近世で花見頃
宵は秘めごと、喧嘩して
君の香も
小便の染みにも季節あり
共に、総てが
おう
ながれゆく


「万引きを赦すことはできない」

やつれきった宮司の
万引きをどうしても許せない

ハッ!

おれらに理由は無く、それを
求めもしなかった
ただ驟雨から光
として浮上するエロ本の
自動販売機へ青い伝説を付与する時に
クツクツと踝は、
白く笑ったかも知れない

セイッ!
ハッ!
マルシェで癲癇!悲鳴在れ
棚のナスや
キュウリとゴボウや
ひとたまのキャベツが捲れ反った
反動で跳ぶ
翻意は飽くまでアナログ
硬貨一枚の輝き
脛をつかれて
ハムを売っている
恋のように夜にずっと
ハムを
売っているソイヤッ!

梅毒!

巡る

孤独な道祖神といっしょに
脳髄の畝で行商をする
砂みたいにサラサラと
発火してゆく点景は
オイルや
馬糞のように重く
弛く
男根へ抗うこと
雛や袖を愛でること
古書の水にしずみ焦がれて
求めた言葉はセイヤッ!

呆気にとられた霊が喫茶店の押戸を
透過し勢い良くよりやるせない獄へ
ハッ遮二無二しずけさの導管錆びし
積雪が欠け
脳を啄む
鳥よ

ドン!
清拭のままに
おもうさま叫べ
眼を抜くと夜が早くくる
放せば海が
ゼリーのように固まって
神々が死を連れて来るけど
やっぱり
港湾には風と
すなどるための火が似合う
火を
わたしは見続けなければならない
それでも

ハッ!

「無題」

オルガンのムード
肘で感じている
形骸的な進化
RYTHEMはやっぱ拍動でしかないし
旅客機には人種が苗てもうもうと
喜びの一瞬を額をプラスチックで割る
高度へ戦く橘花は
季節に平原を枯らし尽くすだろう
BEATが狂った乳房を焼き尽くす
邂逅があるなら
箪笥にしまわれるように
感謝にて、億の言葉は
架線にてこんがりスパーク
ねえ
無限の居酒屋に
雑音は雑音のままであるように
鳥の
鳥を告げる
心臓のとっておきの根元だけ、を
イイトコロで喰らい尽く、そ
わたしは不死を観、が為
昼の海へと散ってゆく泡沫の
油の黒いことを知る
語りかける、ねえ
…きみは
地球儀を利き手の逆手で
暴君の
ように廻す時
灰色に乾ききった茶葉の飛沫と
幼い吊られた星座達が比喩のように
輪廻した
鳩に知性を求める
わたしたちの業
わたしたちの
区切られた火の部屋
膝を抱いた
きみの偽証を抱いた
鳩たちは本能で
北や南へ
翔び去ってゆく

漂白された浜辺で叫ぶ人の儚さといじらしさの影。とても素敵です!
※__鬼のソネット

べつのしかたで

ボケた

ボケ

た親

ぼけたおや

ぼけたおや
ヲ
ずっと看ていくには
倫理が必要だ

便と尿まみれになりながらも
も つくづく
つくづく思う

ボクに待っているのは
どっちだろう

好奇を集めるマーダー或いは人知れず埋もれるサクリファイスか
【オリオン座しか分からないまま】
   (けいきょうさん【県道素寒ピオーネ】に寄せて)

それなら先週摘出した この胆石でも差し上げましょう。
ちょっとくすんでおりますが 星形なんです縁起が良いでしょ。

マーロンブランド似の髭の店主が訳知り顔でそうのたまった
セビリア理容のバーバーポールをくるくる逆に回したら
定めたくないデッサンの
糸くずみたいなラインを引き連れ
動いてるんです
コマ撮りなんです
シークエンスの中割りなんです
しれっと飛び乗るスケートボードの線香花火がパチパチまばたく
定点観測 集中線化
景色は後ろに飛んでいく
僕は変わらずここにいる

夜だ夜なら夜であれかし
人目を避けて黒曜石の
裂け目を探すマスクの下で
ひゅうひゅう肺を鳴らしているのは空に開いたピンホールゆえ
苦しゅうないぞ 
おもてをあげよ(あ、やっぱ下に)
いつでも狼煙を上げるがよい
風上ならば煙に紛れる
涙ぐむ目は光ってしまうか
この目の石は光っているのか
往復してきたワイパーが満点の星を拭い去っても

夜だ夜なら夜であれかし
雨雲 赤いな 赤信号
花火の瞼は湿気で重く
ブレーキランプの赤い車列が僕も僕の後ろにも
前に止まった日野の2トンの荷台の合板の反射にも列をつくって映りこむ
私の前に道はない。
私の後ろに、も道はない。
いよいよ重たい瞼のシャッター
が下りたセビリア理容のセットチェアがくるりと回り
バスローブ姿の髭の店主がルネッサンスとワインを差し出す
「花火が欲しい?空を割るようなド派手なやつが?
いいでしょう。ピ。私だ、やれ。」
合図とともに爆発したのは僕の頭の髪の毛で
「アフロパーマ2万円です肩揉み顔剃り耳掻きはサービス外でございます。
花火はお気に召しましたかな?話が違う?そりゃ残念。
お詫びといってはなんですが
先週胆嚢から摘出したこの胆石でも差し上げましょう。
星形ですよ縁起が良いでしょ。」

マーロンブランド似の髭の店主が訳知り顔でそうのたまった
セビリア理容のバーバーポールがくるくる風を巻き取っていき
顔に張り付く濡れたマスクがふわりと舞って燃え上がる
あれが狼煙だ
おもてを上げよ
夜だ夜なら夜であれども
黒曜石の空を指差す
この目の石は光っているか
涙ぐむ目は光っているか

くすんだ星でも擲つのなら
お前の夜は劈開するよ

『パレード、カメレオン、いつもの奇跡』


見慣れた奇跡が僕を煽っている
レモン風味のアスファルトって?

日陰で苦い最善を積み重ねたカメレオン
世界で一番小さな声は真実だって言う
最初から無傷で切り捨てている沈黙は重く
パレードのゴミに埋もれたあいつの存在証明

聞き慣れた殺し文句が君を笑わせる
心を認証する機械って?

交差点でサヨナラを集めたカメレオン
世界で一番突き刺さる声は真実だって言う
自分を忘れて誰かを想っている沈黙は怖くなく
掻き出して見つけた彼女を祝うパレード

当たり前じゃない日常で
どこにもいない普通な僕ら
完全オーダーメイドな偽物をまとい
素晴らしい愛に満ちた野暮を過ごしている

リピートされたハッピーエンドが僕にねだっている
操り人形のワガママって?

螺旋階段で捨てられたツイートを背負ったカメレオン
世界で一番大切な声は愛にとっての真実だと言う
より尊いものを目指した傷をともなう沈黙に耐え
心臓の音すら聞こえそうなほど静かなパレードがはじまる

七色に輝いている灰色の壁に寄りかかり
どこまでも型破りな定型文を繰り出し
職人の技が冴える二番煎じを商いに
前人未到空前絶後のありふれた物語

主演間違いなしの通行人を演じて
今年流行間違いなしの寝癖が跳ねて
ばえること間違いなしのこの地球の空気
ばずること間違いなしの生物の呼吸の音

世界で一番美しい平凡な君と
世界で一番優れた劣等生の僕が
世界で一番繊細な、なんちゃらかんちゃらで
世界で一番、自分を偽れないカメレオン

拡散されたバーテンダーが僕に注文を聞く
僕は「いつも」を頼んだ

【帰灯】


お宮さんの坂はあかるく
行列は山まで続いています
見知った顔も
見知らぬ顔も
車が来るたび
路肩に寄って
互いの花を庇い合う
そうやって歩いていく私たちのあいだを
ときおり誰かがすり抜けて
沖の方を振り返ります


瓦と瓦をけんけんぱして
何度だって
おかえり。


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