聖書のおはなし小部屋　Part２コミュの1タラント?

※希望の光・キリストの実物教訓P1312〜1330に基づく。 『』は引用文
※マタイ25：13〜30に基づく。




**マタイ25：18
<一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠しておいた。 >


『キリストから離れて生活をする結果、サタンの誘惑に負けて、創造主のご用をしながらも誤りをする。彼は、小事において正しい原則にみちびかれていないから、これは、自分の特別の仕事であると見なす大事においても、神に従わないのである。
・・・・日ごろの態度が何事にも現われてくる。こうして、行為を繰り返しているうちにそれが習慣となり、習慣は品性を形成し、品性は、私たちの現世と永遠の運命を決定するのである。』

1タラントの原則は、「小事に忠実な者は、大事にも忠実である」（ルカ16：10）でした。

この小事は、日ごろの態度という何事にも現われ、わたしたちの品性に影響し結果的には、現世と永遠の運命をも決定するという重大な命に関わる事柄に繋がっています。


■それはなぜですか。

なぜ、そのように言えるのでしょうか。

『小事において忠実であってこそ初めて、大きな責任が負わせられたときにも忠実に行動するように訓練されるのである。』

これが答えです。
ダニエルの例えがあります。

『神はダニエルと彼の友人たちを、バビロンの偉大な人々の中に置かれたが、これは異教の中にある人々に、真の宗教の原則を知らせるためであった。ダニエルは、偶像教徒の中で、神の品性の代表者として置かれたのである。
ダニエルは、どうしてこうした大きな信頼と栄誉を受けるにふさわしい者になったのであろうか。
それは、小事に対する忠実さが、彼の全生活を貫いていたからである。ダニエルは、どんな小さな義務を行うときにも、神をあがめた。
神はダニエルと共に働かれた。神は、ダニエルとその友人たちに、
「知識を与え、すべての文字と知恵に聡い者とされた。ダニエルはまたすべての幻と夢とを理解した」（ダニエル1：17）。』

これは、どのように現代に生きる私たちと関連しているでしょうか。

『ちょうど神がバビロンにおける証人として、ダニエルを召されたように、今日、この世界において神の証人とするために、わたし達を召されたのである。
神は、わたしたちが、小事においても、大事においても、神の国の原則を人々の前にあらわすように望んでおられる。』

■イエスの目的

イエスがこのお話を話された目的はいったいなんだったのでしょうか。

『キリストは、この地上の生活において、小事に注意すべきことをお教えになった。贖罪の大業ということが常に主の心の重荷であった。主が教えたり、いやしたりなさった時には、主は、その心身の全精力をそのことに集中された。
また、彼は、自然のやさしさや人生のごく単純なことに心を留められた。イエスの最大の教えは、自然界の単純なものを例にあげて、神の国の大真理を説明なさった時に語られたのである。どんなにいやしい僕の必要でさえ、
イエスは見過ごしにされなかった。
彼の耳は、必要を訴えるすべての叫びを聞いたのである。
彼は群集の中の病に苦しむ女が衣に触れたのを知り、その信仰のかすかな接触に答えられた。また、ヤイロの娘を死からよみがえらせた時に、何か食物を与えるように、両親に注意なさった。
また主がご自分の大能の力によって、墓からよみがえらせられたときに身にまとっておられた衣をたたんで、丁寧に適当な場所に置くことをおいといにならなかったのである。』


■よい結果をもたらす秘訣

クリスチャンは、キリストと協力して、魂の救いのために働くために召されています。その活動や感化によい結果をもたらす秘訣はなんでしょうか。

『わたしたちはこの仕事をすることを主と契約している。
この働きを怠ることは、キリストに対して、不忠実であることを表す。
しかし、この働きを完成するためには、忠実に良心に小事をなさったイエスに模範に従わなければならない。あらゆるクリスチャン活動とその感化がよい結果をもたらす秘訣はここにある。』


■神の望まれていること

『神は、民らが最高の階段にまで上って、神が与えようとしておられる能力を所有して、神の栄光をあらわすことを望んでおられる。
わたしたちは、世の人々よりは、はるかに優った計画に従って働いていることを示すあらゆる準備が、神の恵みの下に整えられているのである。
私達は、神を信じ、神が人の心に働く力を信じているから、知力と理解力、技術と知識に優れている事を示さなければならない。
　しかし、大きな賜物を与えられなかった者も失望する必要はない。常に品性の弱点に注意しながら、神の恵みによって、それを強めるように務め、持っている者を活用すればよいのである。
人生のあらゆる行為の中に真実と忠誠とを織り込み、仕事の完成のために役立つ特質を培うべきである。』

クリスチャン人生は、楽ではありませんが、神はわたしたちの努力をすべてご存知です。共にいて下さるので、置かれた立場で主を賛美してまいりましょう。

『怠慢の習慣には、断固として打ち勝たなければならない。どんなに大きな過ちをしても、忘れていたと言い訳をしさえすれば、それで十分であると考えている者が多い。しかし、彼らも他の人と同様の知能をもっているのではなかろうか。
それならば、物をよく覚えるように頭を訓練しなければならない。
忘れることは罪であり、怠ることは罪である。
怠る習慣をつけると、自分の魂の救いを怠るようになり、
ひいては、不用意のために神の国に入ることができなくなるのである。』

神は一人でも滅ぼされないで、天のみ国へ入ることを望んでおられます。
物事を忘れないように、怠惰にならないように注意しましょう。
キリスト教の特徴は、利他的な愛です。
自己犠牲的愛です。
このことを覚え、キリストの十字架の恵みに感謝してまいりましょう。

では、今日はこれでおしまいです。

?へ続く。