聖書のおはなし小部屋　Part２コミュのタラント・能力

※希望の光（キリストの実物教訓）P1322に基づく。


■タラントの用い方・能力

この能力というタラントとは、『身体の能力を十分に知的に活用すること』
です。

『各方面の神の働き人が、自分たちの所有している一切の物の与え主をして、紙を仰ぐことを、神は望まれる。すべての正しい発明と改良は、驚くべき計画を立て、すぐれたわざをなさる神から来たものである。
医者の巧妙な手の働き、また医者が神経や筋肉を支配する力、あるいは巧妙な体の諸機関に関する知識などは、苦しむものを救うために用いるように与えられた神の力の知恵である。
大工がかなづちを用いる巧みさ、鍛冶屋が金床を鳴らす力などは、神から来る。
神は人々をタラントをおゆだねになって、人々が神の指示を仰ぐことを期待される。どの部門のどんな仕事をするにしても神は、わたしたちが完全な仕事をすることができるように、わたしたちの思いを支配することを望んでおられる。』


■宗教と実業

『宗教と実業とは、全然別のものではない。
それは一つである。聖書の宗教はわたしたちのすげての行為と言葉の中に織り込まれなければならない。
霊的なことを達成するのと同様に、この世的なことを達成する場合にも、天の力と人間の力とが結合しなければならない。
この二つの力は、機械業や、農業、または商業や科学事業などのあらゆる人間の職業において結合されなければならない。
すべてのクリスチャン活動には協力がなければならない。』

人にはさまざまな能力が与えられていて、職業もさまざまです。
それは神からの賜物、つまり無償の贈り物なのです。
ある宗教団体は、み言葉を曲解して、職業を制限していました。そこに所属しているクリスチャンの中で警察官であった人は、職業を変えるように言われやむなく辞めましたが、なかなかいい収入の職業がなく、たいへんな思いをして家族を養っていました。イエスは、決してそのような強制をされなかったはずです。
また年金を払えない人もいました。まだ働けるのに生活保護を受けて、奉仕活動を楽にやっているやもめのクリスチャンもいます。
クリスチャンはその国の法律に従う義務があります。聖書の曲解によって、そのようなひずみも生じています。
しかしながら、何をするにしても、本人の動機がどのようなものであるかが、一番大切ではないでしょうか。

『神はこうした協力が可能になる唯一の原則をお示しになった。
それは神の栄光を顕すことが、神と共に働くすべての者の動機でなければならないということである。
わたしたちすべての働きは、神を愛する心と神の御心に従う心からなされるべきである。
　神のみ旨を行うことは、礼拝に参列する場合と同様に、家を建てるときにも必要なことである。そして働き人たちが、自分の品性建設を正しい原則に従って行っているならば、彼らは家を建てるこごとに、恵みと知識に到達することができる。
　しかしどんな大きなタラント、どんなにはなばなしい奉仕であっても、自己を祭壇に捧げて、生きた犠牲として自分をやきつくさないならば、神は喜んでお受けにならない。根が清くないならば、神に受け入れられる実は無いのである。』

ダニエル書を書いたダニエルは、バビロニア帝国の総理大臣にまで昇進しました。異教徒の中にあってダニエルは同時に神の預言者でした。
神はダニエルが自分の心を喜ばせるのではなく、神を喜ばせるために生きたために、神はずっと彼を祝福されました。

『ダニエルは、バビロン帝国の総理大臣であったが、同時に神の預言者として天来の霊感の光に浴していた。・・・・神はそのみ事業の中に賢明な人々を求め、各方面の働き場に有能な人々を求めておられるのである。
真理の大原則を、商取引のあらゆる面に織り込む実業家が必要である。
そして、彼らのタラントは、徹底的研究と訓練によって、
完成されなければならない。
賢明で有能な人材になるために、機会を活用すべき人々があるとするならば、
それは、この世に神の国を建設するために努力している、その人々でなければならない。ダニエルは、厳密な調査を受けても執務上の欠点や過ちは、何一つなかった。ダニエルは、あらゆる事業に従事する者のよい模範である。
ダニエルの生涯は、人間がもし、頭脳、骨、筋肉、心、命の力を神の奉仕に捧げるならば、何をすることができるかを示したのである。』

ダニエル書を読むとき、このような事柄を思い浮かべて読むなら、
さらによい教訓が得られるかもしれません。


では、これでおしまい。


次回は「タラント・金銭」についてのお話です。