聖書のおはなし小部屋　Part２コミュの宇宙の危機?律法

律法の定義＝立法者の品性と意思の現われ。

聖書の神は律法の立法者であられますから、神の律法は、神のご品性と意思があらわされていることになります。この事柄を理解すれば「律法」という言葉の温かさや愛が理解できることになります。

詩篇４０：９＝わたしの神よ、御旨を行うことをわたしは望み
あなたの教えを胸に刻み

この聖句の「教え」とは、英語聖書では「律法」となっています。この聖句で、
神のみ旨は内面化され、詩篇作者の品性の一部となっています。つまり、神の律法には、神のご品性が現されていますので、私たちが律法に従うとき、神のご品性を自分の品性の一部になるということになります。

では、次に神の愛と神の律法の関係を理解する上で役に立つ聖句をご紹介します。

★マタイ２２：３７〜４０
イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
これが最も重要な第一の掟である。
第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』
律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」

★ヨハネ３：１６
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである

★ヨハネ１４：１５
「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。

★ヨハネ１４：２１
わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」

★ヨハネ第一５：３
神を愛するとは、神の掟を守ることです。神の掟は難しいものではありません。


いかがでしたか？
神の律法を愛すことはイエスを受け入れ、愛する者の証であることがわかりますね。
さらに、ヨハネ第一３：８で
「悪魔は初めから罪を犯しているからです。」とありますがこれはサタンが天で神に背いたという意味です。クリスチャンは神への愛の動機から服従することができますが、その反対は「不法」になります。

＊ヨハネ第一３：４
「罪を犯す者は皆、法にも背くのです。罪とは、法に背くことです。 」

「不法」（“アノミア”）は、反逆的な人間の心にある根深い態度をさしています。神の律法や、それが意味する神のご品性に代わるものとしての「混沌・無秩序」を意味します。

宇宙の戦いは神と神の本質に対する戦いです。パウロは終わりの時に現われる反キリストを「不法のもの」（第二テサロニケ２：３）とし、罪の現象を「不法[アミノア]の秘密の力（同２：７）として描いています。

★テサロニケ第二２：３
だれがどのような手段を用いても、だまされてはいけません。なぜなら、まず、神に対する反逆が起こり、不法の者、つまり、滅びの子が出現しなければならないからです。
★テサロニケ第二２：７
不法の秘密の力は既に働いています。ただそれは、今のところ抑えている者が、取り除かれるまでのことです。

では、アダムに対する神の命令とエバに対するサタンの言葉について復習してみましょう。

★創世記２：１７
ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」
★創世記３：４〜５
蛇は女に言った。「決して死ぬことはない。
それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」

創世記２：１７は、ひとつの神の律法です。神はここで死の可能性の警告をされています。
アダムとエバは神の警告や神のお気持ちより蛇の言葉を信用し、この律法を犯して、堕落してしまいました。本来神は、アダムとエバがエデンで永遠に生きて永遠に彼らと交わりたいと願っておられたのです。しかし、彼らは自由意志を付与されている特権を利用し、神ではなくサタンの言ったことを選択しました。

つまりサタンの攻撃は、この「自由意志」に対するもので、私たちが神の律法、つまり神のみ言葉に従うかどうかに対するものです。神は強制的な服従を望んではおられません。心からの愛の動機を喜ばれます。サタンが攻撃し、妨害するのは、この点です。

その上、サタンは神からの全面的「独立」を提案します。神の命令から「自由」になること、だれに対しても責任を負わないで、自由に振舞うこと----これが
天におけるサタンの基本目的だったのです。

今日はこれでおしまい。


（ＳＳガイドＰ１４）