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グアムの沈船 東海丸コミュのエンリッチ&東海丸

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深く静かに潜行していける方法は知ってはいたのですが、そんなもん使わなくたって大して変わらないんじゃないの?などと高を括ってまして、普通の空気を使って潜り続けてきたのですが、悔しいことに実際にそのものを使ってみますと「ここまで違うのか!?」と唖然とするほどの違いを見せつけられることになるのです。

最初こそ、普段なら徐々に浅い水深に移動することになるブルーホールの北側のドロップオフ。そこをずーっと20メートルちょっとでドリフトするのにいいねえ!ということだったのです。
エンリッチドエアと言えば、36%などに代表される酸素の割合が高いものに、ついつい目がいってしまい、20%台の酸素割合なんて考えもしなかったのですが、実際にはその程度の低い酸素割合のタンクももちろん用意してありまして、それはきっとグアムならではのエンリッチドエアの需要によるもの、東海丸用のブレンドなのであると思うのです。
例えば、30%の酸素割合のエンリッチドエアタンクを使いますと、30メートルちょっとの最大深度が可能になり、潜水時間も十分なものになるのです。
そうなってまいりますと、これはまさに東海丸ダイビングのためにあるようなものでして、じっくりと船内を観察できることになるのです。
東海丸でこういうダイビングが可能になるのであれば、もう普通の空気でのダイビングは考えられません。エンリッチドエアは東海丸ダイビングになくてはならないもの、必須のギアなのです。

と、言うわけで、今週はそんな“エンリッチドエアコースを受けて、東海丸に行こう!”週間となりまして、皆さんをじっくりと東海丸へとご案内する予定になっているのです。
そこで、それに先駆けまして、空気ではなかなかじっくりと撮影できない場所を先取りして撮影してきましたので、“エンリッチドエアコースを受けて、東海丸に行こう!”の皆さんには是非参考にしていただきたいと思います。

なかなか良いアングルの写真でしょ?
これは1階のデッキ左舷側にありますエンジンオープニングの入り口、そこから上を見上げるとこんな景色であったのです。
すぐに見えている階段を上れば、2階のデッキに出る事ができますが、何故か3階には階段は続いてはおらず、その上に見えていますガラス窓がはまった明り取りの天井部分にももちろん近づく事はできません。

この入り口からエンジンオープニングに進入すると、どーんと目に入ってくるのが、このラジエーターなのです。
KOHLERという文字とUSAという文字がはっきりと読み取れます。

そのラジエーターが冷却していたものがこれ。
発電機でして、たぶんブラーンとしている四角いものは配電盤ではないかと思います。
以前のブログでこの発電機の燃料が、明り取りの窓の脇、煙突の脇に残っているドラム缶状のものに入れられていたのではないかと推測してみたのですが、専門家に聞いてみれば、いとも簡単に正解は得られるもので、飲料水のコンテナなのだそうです。
餅は餅屋とはよく言ったものですが、確かに、ダイビングボートでもシャワーが備わっているものは、シャワーを使うたびにモーターが作動して、その動力でポンプを動かしていたりするのです。一旦下のメインタンクから上の小さいコンテナまで水をくみ上げるためにはモーターが必要ですが、乗客が水を使うためには、その電力は必要なく、重力を使い、さらに必要な水圧で各蛇口まで水を送ることができる。
よく考えれば、水のタンクに決っているのですね。

そして、さらにこのデッキの下に下りて行くと、冷凍冷却システムがあり、そこから繋がるところ、左舷と右舷、そして中央に配置されていたのが冷凍貨物室。
その壁はやはりシルクルームと同じく今でもしっかりと残っており、奥へ行くとかなり暗い部分があり、進入するには注意が必要ですし、自分の排気が天井をかき回し、酷い透明度になるため、長居は無用です。
そんな奥に入らなくても、入り口から天井にライトを当てれば、そこには、ここが冷凍貨物室であったことの証明が見えるのです。
天井一杯に張り巡らされたパイプのクネクネです。

その隣には作業室があり、エンジンの整備や、何かの修理を行っていた部屋なのでしょう。
様々な工具が残されていまして、ここもまさに作業室であるということがわかる特徴ある部屋であると言えるのですが、今の進入経路では、ちょっと人を連れて入るものではありませんので、その安全なルートを見つけるまではお待ち下さい。
でも、おもしろそうな部屋であることは間違いないのです。

メインデッキに戻り、左舷側に出てみると・・・、と軽く言ってはみるものの、おそらく東海丸ダイビングでここまでの深度に、ここまでじっくりと東海丸を観察する時間はないはずなのです。
これがエンリッチドエアの恩恵でありまして、まだまだダイブコンピューターは余裕の表示を出しているのです。
メインデッキの二等客室から一等客室への唯一の階段がこれなのです。
物凄い急勾配ですから、やはりハイヒール&日傘は不可能なのではないでしょうか。

艦橋内を少し見まして、3階のデッキまで上がると、深度は15メートルほど、そろそろこのダイビングも終了のときが迫っているのです。
ダイビング後半の見所はこれら。
これが煙突の脇にある飲料水タンク。決してデプスチャージ(潜水艦攻撃用の爆弾)ではありません。東海丸は戦艦ではなく、昭和初期の豪華貨客船なのです。
その後ろの煙突にはわずかに大阪商船の『大』の字が残っています。

しかし、一番上にあると思う煙突も横倒しの東海丸では深度は意外に深く、ちょっと見たら東海丸から離れて、東海丸の美しい横からの姿を見てみてください。この艦橋前部の曲線は東海丸の特徴ある部分であると思います。

そして最後の締めは、ここ。
東海丸は沈んで65年もたっているのですが、何故かサンゴの付着が少ないと思うのです。
ここは最も深度が浅い部分の一つであり、3階デッキにあった救命ボートを吊り下げていたアーム部分の先端に付着したサンゴにはこの通り、カラフルな魚たちが住み着いているのです。
エンリッチの恩恵で1ダイブでもここまで楽しめたわけですが、さすがにそろそろ安全停止に入らなくてはなりません。
でも、その安全停止中でもエンリッチの効果はあり、窒素の排出が早いので、ダイブコンピューターの窒素のグラフの消え方は、空気のタンク使用時よりも早いのです。
最後までエンリッチドエアのお陰で楽しい東海丸ダイビングは終了となるのです。

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