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バーチャルトラベル?コミュの2003年1月19日〜20日

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1月19日

 今朝、朝食の後ハマムへ行ってみた。Rabatではかなり気に入り、毎日でも行きたいぐらいだった。しかしCasaのハマムは最悪だった。まず電気が点いていなかった。薄暗い中に「入れ入れ」と言われて入ると、人は数人しかおらず、番台らしきものもよく分からなかった。近くにいた若い(と言っても僕と同じくらいの歳)奴が、なにごとかフランス語で言っていたが、全く理解できず、後のほうで唯一理解できた「靴はその下へ置け」に従って靴をベンチの下において服を脱いだ。ハマムの中に入ってもさらに暗くて、しかも僕が手渡されたバケツは皮製で一つだけだった。ラバトの時のように、みんなが寄って集って助けてくれるというような事は全く無かった。自分ひとりでこっそりお湯を何度も汲み、邪魔にならないように端のほうで髪を洗い、身体を洗った。全然さっぱりした気持ちにはならなかったが、ものの10分ほどでハマムを出た。これなら一昨日行ったシャワーのみのほうがまだマシだった。たとえ同じ8DHだとしても。
 朝一のネットカフェは、案の定、定刻には開いていなかった。階段を上がったところの入り口の前で、本を読みながらしばらく待つと、15分くらいしてから、きれいなスーツ姿のおねえさんが入り口を開けてくれて、中で待たせてくれた。ネットはいつになくスムーズだった。とても同じマシーンとは思えないほどだ。そして、メールが4通あり、そのうちの3通がSwee Kongからだった。あとの1通は日本の知人からの年賀メールであった。Swee Kongからのメールには、前回の待ち合わせがうまく運ばなかったことが詫びてあり、今日の午前中に、もう一度待ち合わせをしたいという内容が書かれてあった。急いで年賀メールに返信し、Swee Kongが指定した待ち合わせ場所に向かった。しかしHyatt Hotelのすぐそばにあると言うSt. Jeams Churchは全然近くなかった。何度も人に尋ねながら向かったが、なかなか辿り着けなかった。やっとの思いでそれらしき場所に辿り着いたが、Swee Kongはいなかった。また、ここがクリスチャンの教会であるかを尋ねても、皆よく分からないといって、ますます僕は不安になった。そしてそこに宿が同じ女の子2人組がちょうど現れてくれて、やっと事情を英語で説明すると、手持ちのガイドブックで調べてくれたが、あいにくその教会はそれらのガイドブックには載っていなかった。僕は彼女たちに礼を言ってその場を離れ、また走ってHyatt Hotelに向かった。時間はすでに11 :45。もうすぐタイムアップ。その時!僕の名前を呼ぶ声が、反対側の車道から聞こえた。声の主はまさしくSwee Kongだった。やっと会えた喜びと、何でお前はこんなところにおるんだ!という気持ちが混ぜこぜになって、とてもとても複雑な心境だったが、とりあえずはホッとして車道を渡ってくるSwee Kongを笑顔(だったと思う)で迎えた。
その後二人でカフェに入り、今後のプランについて話しあった。と言っても、すでに彼は自らのプランを計画済みで、しかもプリントアウトしたものを持っており、僕はそれを見せてもらった。そのプランはまさにサハラ砂漠を通過するだけのものだったが、僕としても、モーリタニアに長く滞在する予定はなかったので、彼のプランにほぼ同意した。彼がどの程度情報を持っているのかはわからなかったが、彼自身はそれほど難しいとは考えておらず、とりあえず、早くギニアビサウにいる彼の友人に会いたいようだった。その後、2人でCTMの乗り場へ行き、バスの時刻表を調べ、明朝10時発のバスに乗ることに決め、切符を買った。140DHだった。切符を買うときに、わざとSwee Kongにカウンターに立たせ、先に買わせようとしたが、彼の英語は敬遠されたらしく、カウンターの女性に「あっちで」とむげに言われてしまった。しょげる彼の後ろから、僕がフランス語でカウンターのお姉さんに「明日の朝10時発のバスの切符、アガディールまで2枚買いたいんだけど」と言うと、彼女は苦笑しながら、確認のため僕のリクエストを繰り返し(フランス語)、切符を発券してくれた。
 切符を買った後は、彼の買い物に付き合った後、一緒にメディナで食事をした。グリルチキン半分とライスとパンで30DH。そして待ち合わせを確認して別れた。Swee Kongのプロフィールは年齢44歳。仕事はよく分からなかったが、たぶん教会で働いていると言っていたので、そういう組織で管理か何かをしているのかもしれない。あまり冷静な判断はできないかもしれないので、今後の行動しだいで、僕がイニシアティブを握らなければならないかもしれないと思った。
彼と別れた後は、またネットカフェに戻りぼんやりメールを送ったりした。KateとFrancescaとヤマザキさんにメールを送り、旅行人のサイトに新規スレッドを作った。タイトルは(Now, I’m in Casablanca)

 今からSeanに誘われて酒を飲みに行くことになった。さて、どうなることやら・・・。
・・・今、10 :20。宿に帰ってきた。別にどうってことの無い飲みだった。2件はしごして、SeanとChrisはビールを飲み(たぶん安いから)続け、僕がJBなんていう何年前に飲んだか忘れちゃったくらいのウィスキーを、60DHと言われても飲んでいたのに驚き、腹が減ったと言えばマクドナルドに連れて行かれるような飲みだった。僕にとって一番の驚きは、女の子たちを誘ったのかと思いきや、男だけで飲みに行ったことだ。でも考えてみれば、半分はげてしまったロンゲのSeanと、宿に来たばかりでとてもシャイなChris じゃ上手く誘えるはずも無い。こんなことなら僕が最初から話の輪の中に入って、彼女たちを誘えばよかったと思った。Seanはラバトにいた時からそうだったが、イギリス人らしく?いつも物言いがひねくれていて全然素直じゃないし、他の僕が仲良くなった奴らのような優しさなんてかけらも無い。でもまあしゃべるだけなら面白ことは面白い。Chrisはピースコーのメンバーで、ニジェールでボランティアをしているらしかった。もっと話を聞きたかったが、彼らが普通の速度で話し始めると、僕はまだついていけなかった。しかも飲み屋での話の内容が、香港の中国帰還問題やアメリカの政策やブッシュについての批判など、政治的な話だったので、ゆっくりだったとしても理解することは無理だったと思う。今また僕の横で、Seanがバカなことを言っている。タバコをバカバカ吸って、医者に注意されるくらいなら、ベジタリアンなんて止めてしまえ!まあ趣向の問題だからいいんだけどね。

1月20日

 朝、CTMのバスターミナルの行くと、同じ宿だったオーストラリア人の女の子2人組も来ていた。彼女たちは、前日教会の前でガイドブックを見て調べてくれた子たちだ。ほどなくしてSwee Kongが現れて、バッグを持っていて、僕にcheck inしろと言った。バスに乗るまでSwee Kongは彼女たちと楽しそうに話していた。僕は彼らから少し離れた場所でタバコを吸っていた。バスに乗ってからも、しばらく経つと彼は後ろのほうの女の子たちのほうへ行き、僕は一人で座席を二つ使ってゆったり寛ぐことができた。オーストラリアの彼女達のうち、背の低いほうはタバコを吸うので、吸うタイミングのたびに僕と少し話をしたが、特に仲良くなりたいと思うようなタイプの子ではなかった。しかし、彼女は全くフランス語が話せないので、事あるごとに僕が後ろからサポートした。例えばジュース一つ買うにしても、おみやげ物の説明を聞くにしても。そう、彼女は数字すら覚えていなかったのだ。彼女たちがマラケシュで降りてしまった後、僕は後ろのほうのSwee Kongのそばに席を移した。他愛も無い話を少しだけしたが、お互いにウトウトしながら車中を過ごした。左手の遠くにアトラス山脈らしきが見えて、山頂のほうは雪で白くなっている。右手は地平線が見えるほど何も無い平野が広がる。途中アガディールの手前の山越えのとき、道路の両脇にサクラらしき木がずっとあって、それは日本人の誰かが植えたのか、それとも自然のものなのかわからないが、ともかく、そのまばらなサクラの樹がしばらく続くのを、僕はとても不思議な感覚で見とれていた。前後するが、ただ通っただけのマラケシュではあったが、モロッコで4番目だか5番目に大きい街だけあって、とても洗練されていて、交通量も多く、皆が口を揃えて言う通り、とてもTouristicな印象を受けた。
 アガディールに着いたのは19時を少し過ぎた頃だった。ロンリープラネットの地図に、CTMのバス停が書かれていなかったので、どこに連れて行かれるのかと思いきや、街のど真ん中で僕らは降りることができた。しかも、Swee Kongが事前に決めていたHotelには行かず、ちょっとのぞいて見たバス停の目の前のHotelで値段を聞くと、ツインで90DHとのことで、あっさりそこに決めてしまった。夜なので町中をうろつくのは少しだけにしておいたが、ほとんどの店はすでに閉まっており、僕らは小さな食料品店で、インスタントラーメンとマヨネーズとコーラを買っただけで宿に戻った。ちなみに今夜の食事は、近所のカフェのハリラスープとクレープとコーヒーでしめて17DHだった。今、少し腹が減ってきている。このホテルでよかったことは、値段の割に部屋が小ぎれいな事と、屋上に洗濯物を干しても良いことと、バス停の目の前だと言うことだ。宿の人もとても親切で、英語も使える。部屋では少しずつプライベートな話もした。Swee Kongは10年前に奥さんを交通事故で亡くしているらしい。僕も自分の身の上話を少しした。そして、彼の仕事でもある、キリスト教についてもいろいろ説明を受け、僕も少し質問をした。とても穏やかな彼の性格は、やはり神様のおかげなのかもしれない。

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