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♪リレー小説♪コミュの通り飴

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どんなにどんなに
綴っても
どんなにどんなに
悩んでも
届かない言葉が
そこにはあった。


どんなにどんなに
思っても
どんなにどんなに
痛んでも
届かない心が
そこにはあった。


気付いた頃には
遅すぎて
君の背中を
必死に追っていた。

ただがむしゃらに・・・・・



夢の中で・・・・・・




シュッシュッ

あの日以来
使っていなかった香水を
俺は体に振り掛ける。

懐かしい匂いと共に
記憶までもが
蘇ってくるのが
まだ少し辛い。


この気持ちを
紛らわそうと
連勤で働き続けた。

今日は久しぶりの休み。

休みとは言え
予定は既に
決まっている。

全ての身支度を
済ませると
空腹が顔を出した為
昨日の夕食の残りの
カレーを口にする。


君はいないと
もう重々
分かっている
はずなのに・・・・・

君色の
ピンクの歯ブラシは
まだ洗面台に
居座っていて

無意味なはずなのに・・・・

カレーの中に
君の嫌いな
ニンジンの姿は
見当たらなかった。




さぁ行こう。

どっちに転んだって
前向きに歩くよ。


一旦は
腰を上げたものの
再び腰を下ろす。

理由は
タバコを吸う為。



なぁ?

これで
最後にするから
いいだろ?

自分に
そう尋ねると
俺は儚い
後悔と名付けた
記憶をたどる事にした。


君が俺から離れた
あの日・・・・

コメント(5)

「このように経営学にあたって・・・・」



今日もいつもと変わらない1日。

胡散臭い男が学生達の前で熱弁を振るう。



「ホンマ、ダルいよな〜
この講義。。」


矢野が独り言のように呟く。
こいつは大学でも常に一緒にいる友達の1人だ。



「てか最近ホンマ、ヒマやわぁ。なんかおもしろいコトやろやぁ!!」


今月に入って矢野のこのセリフを聞くのも3回目だ。

確かに最近、刺激がない。
刺激がないだけじゃない。


僕らの生活に愛や恋という言葉はどうやっても結びつかないもののように思えるほどだった。


矢野と僕ともう一人、ユリという女の子。


この三人でほとんど毎日の大学生活を過ごしていた。


朝、一緒の電車に乗る所から始まり、授業はいくつか違うものもあったけれど、それでも大半は一緒の授業だ。


昼休みには食堂で一緒にご飯も食べる。


数少ないメニューではやっぱり、食べるものも被ってしまうのは仕方のないことなのかもしれない。


とにかく僕ら三人は常に一緒だった。


それが良かったのか悪かったのか、僕らのグループに新たな友達が入ってくることはなかった。


えっ?


ユリって女の子がいるじゃないかって?


愛や恋は生まれないのか?




フッ、馬鹿言うなよ。


確かにユリは女の子。


でもそれは性別上。


僕はユリが女の子だなんて思ったことはなかったし、これから先もないだろう。


それはきっと矢野も一緒。


確かに、周りから見ればユリが可愛いと言う奴もいるかもしれない。


だけど僕らの間に恋が芽生えることはないって断言できる。


一緒に居すぎたこともあるし、ユリ自身、僕らをいつもブサイクと罵るぐらいだ。


だからない。


僕らの生活に恋愛という文字は…ない。


もう大学も残り二年。


今更って言葉はあんまり好きじゃないけれど、それでもやっぱり今更というのがしっくりくる。



そう、今更恋なんて。


そんなことを勝手に思っていた僕がいけなかったのかな。



ユリ…


男っぽくて、口は悪いけど誰よりも人情が厚くて、不器用だけど何時だって前向きで…


照れ屋で恥ずかしがりやで不意に顔を崩して笑ったり。


思ったこととは反対のことを言ってしまう君は意地っ張りだから。


なぁユリ。


いつから僕は君に惹かれていったのだろう。


だけど…


僕のこの問いかけに答えてくれる君はもう僕の側にいない。


ユリと俺の
友達と言う
無難で安定した関係。

それを崩したのは
君の方からだった。

俺達
付き合わない方が
良かったのかな?


あれは確か木曜日。

この日の5限の授業を
選択しているのは
俺だけで
矢野とユリは
一足先に家路に
着いている頃だ。

俺は毎回この授業は
寝て過ごし
終わると足早に
退出する。

この日もそうだった。

外に出ると
もう空の電気は
消えていて
薄暗い道のりを歩く。



「おぃ!!!
そこの男前〜♪」

そう言われて
振り返る。

自分が男前だと
勘違いしてる
訳ではない。

この声に
聞き覚えがあったから。

案の定
そこにいたのは
ユリだった。

俺達は普段通りの
自然な流れで
近くのベンチに
腰掛けると
たわいもない
会話を始めた。

普段通り。
本当に普段通り。

ただ一つ違ったのは
今日のユリは何だか
女の子っぽい
口調で・・・・・・

まぁ
女の子やねんけど。



「あたしと
付き合ってくれへん?」

「おん。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・えっ!?!?!?!?!?」
一瞬辺りが静まる。


「な、何言うてんねん!!
・・・あ!!これドッキリやな!!?」
「どうせ、そこらへんに矢野が隠れてんねやろ☆
危ね〜騙されるとこやったわぁ!!!」



・・・・辺りは先ほどの静けさよりも静かだった。





「ううん、ドッキリじゃないで。
ずっとバレれへんよぅしてたけど、ずっとあんたが好きやった。。」




思わぬ告白。

そのすぐ後に、優しい香りがやってきた。


普段のユリからはしない香水の香りが・・・



「ビックリしたわ。。
なぁ、ユリ?
それはいつも一緒におるから、好きって錯覚してるだけちゃうんか??」


「ううん。。
何回考えても好きやねん。」



「そっか。。
ごめん、もぅちょっと考えさせて。」



「わかった。」



「ほな、また連絡するな☆」



そぅ言って俺たちは別れた。




帰り道。

おれはタバコに火を灯すと今までの事を思いかえしてた。



3人でよく行った小さなボーリング場。

歌が大好きで、けどヘタクソな矢野。

それを見てクスクス笑っていたのはおれとユリだった。



だけど、もぅあの関係には戻れない。



タバコはいつの間にかフィルターに届いていて、線香花火のように静かに消えようとしていた。






結論から言うと僕はこの三日後にユリと付き合った。


何故付き合ったのか、僕もよくわからない。


ただわかっていたのはユリが嫌いじゃないということだった。


じゃあ好きでもないのに付き合ったのかと言われたらそうじゃない。


嫌いじゃないから断らなかったんだ。


ただそれだけ。

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