ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

京の街を歩く〜京都人の京都案内コミュの【初春 都七福神巡り】

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
宝船に乗った七人の福の神様、七福神の信仰はいつ頃から始まったのか詳らかではありませんが、七人それぞれ、その出自もインド、中国、日本の三国にまたがった、いわばオールスターキャスト^^

七福神巡りも全国津々浦々に多くのパターンがあるようですが、京都では「都七福神」が近年よく知られるようになりました。
わたしの記憶では、都七福神が現在の形で知られるようになったのは、当時わたし自身知己を戴いていた、京都恵美須神社の先代の神主さんのご尽力が大きかったと思いますが、七福神をお祀りした個別の社寺は、それぞれ京都の中でも歴史に満ちた由緒ある寺社ばかり。
それぞれ個別に拝観されても価値のある寺社ばかりですが、お正月元旦から末日までの一カ月は、特に新春の七福神巡りとしてご利益(ごりやく)もひとしお^^
何せ、七福神と言えば今風に言えばすぐれたパワースポットですから^^


個別に初もうでされてもいいと思いますし、一日使われて七か所を巡られてもいいでしょう^^

コメント(14)

【松ヶ崎大黒天】大黒天<開運招福>

松ヶ崎大黒天は正式には「松崎山妙円寺と」と言うお寺です。
京都五山の送り火の時「妙法」の「法」の字が灯される松ヶ崎東山の麓にあるお寺です。
妙円寺は元和2(1616)年に建立され、京都市民の間では松ヶ崎の大黒さんと呼ばれて親しまれてきました。

大黒天はもともとはインド・バラモン教の神様で、仏法の守り神様として「仏の眷属(けんぞく)」として帝釈天や吉祥天、梵天などとともに天部に加えられて、日本では神話の大国主命と習合されて「大黒さん」として親しまれるようになりました。

ご本尊の大黒天像は伝教大師、最澄の作と伝えられ開運招福の福神として信仰を集めています。
【赤山禅院】福禄寿神<延寿福洛>

赤山禅院は天台宗延暦寺の別院、域外塔頭として、比叡山延暦寺第三世天台座主、慈覚大師円仁の遺命にしたがって仁和4年(888)、四世天台座主、安慧僧都によって創建されました。

修学院離宮のすぐそばにあって、現在では秋の紅葉の名所としても知られる赤山禅院ですが、ここのご本尊はお寺なのに「赤山大明神」と言う神様です^^
もともと赤山と言う地名は唐の地名で、赤山大明神は唐の赤山と言う地にある泰山府君のこと。

遣唐学僧として唐に渡った円仁は苦労の末に天台教学を納めますが、その行程の守護神だった泰山府君を日本に勧請するために比叡山の麓に赤山禅院を建立することを発願したと言われています。

神仏混淆の赤山禅院は、他にも比叡山の伝統的な荒行である千日回峰行に重要な役割を果たしたり、また赤山禅院はかけ寄せ(集金)の神様ともいわれ五十(ごと)払いの習慣はここから始まったと言われます。

また赤山禅院の福神、福禄寿は寿老人ともともとは同一神ともいわれます。
福禄寿神のおみくじが可愛いのです^^
【革堂行願寺】寿老人<不老長寿>

革堂(こうどう)の別名で知られる行願寺は西国三十三ヶ所霊場巡りの第十九番札所として、また洛陽三十三ヶ所観音霊場第四番札所として、平安時代から長く親しまれてきたお寺です。
創建は平安時代初期の寛弘元年(1004)。
元は一条小川に創建されましたが、豊臣秀吉の京都復興都市計画によって寺町荒神口に移され、さらに宝永五年(1708)の宝永の大火によって、現在の地に移転しました。
【恵美須神社】ゑびす神<商売繁盛>

七福神の中で唯一の日本生まれの神様がゑびす様です^^

ゑびす神のルーツについては様々な説がありますが、もともと「えびす」とは「戎」や「夷」あるいは「蛭子」「胡」などと表記され、中国の「中華」と対をなす言葉で周辺異民族などの意味に用いられてきました。

日本はそんな中国から見れば「東夷(とうい)」にあたり、中国の東の周辺異民族と言った意味になります。

そんなところから「えびす神」は「異邦人」であるイメージが湧きますが、蛭子のイメージから、いざなぎ、いざなみの末子である蛭子命に比定したり、海の神として崇める地方も多いため「海幸彦、山幸彦」との関連を考える説もあるようです。

ともあれ、七福神の中ではもっとも親しみを持たれる福神であることに間違いはなく、特に関西では新春十日を中心に行われる「十日ゑびす」は、「商売繁盛」を願う人々で大変にぎわいます。

京都の恵美須神社は、建仁二年(1202)、栄西禅師による建仁寺建立の際、その隣接の地に建仁寺の鎮守の社として建立されたと言われています。
ゑびす神社と言えば「福笹」ですが、これは京都の恵美須神社のお札がルーツとも^^
【六波羅蜜寺】弁財天<福徳自在>

六波羅蜜寺は醍醐天皇の第二皇子と言う立場にありながら、出家して市井にあって念仏を広め時宗の祖となった空也上人によって天歴五年(951)開創されました。

空也上人立像や平清盛像など平安から鎌倉の時代に至るすぐれた彫刻像も多く有して、西国三十三ヵ所霊場第十七番霊場としても多くの信仰を集め現在に至っています。

祀られている弁財天は七福神の中では唯一の女性神。
やはりインドのバラモン教にルーツを持つ、天部に属する神様です^^
インド風には「サラスヴァティ」と称し、サラスは水、ヴァティは豊かさを意味します。
水を神格化した神様といわれます。
弁財天、すなわち弁天様は弁財&福知与え、延寿及び財宝を与えるように図り、また天災地変を除滅し、かつ戦勝をもたらす…という、ほぼ、完璧な御利益のもち主。
それゆえ福徳自在と言うスーパーパワーを持つ福神様です^^
【東寺】毘沙門天<七福即成>

平安京の入口に位置して、弘法大師空海の真言密教の根本道場で今もあり続ける東寺こそは、京都のパワースポットのルーツかもしれません。
空海によると、講堂の立体曼陀羅の中心にある大日如来の位置が東寺の中心、ひいてはその世界観の中心を示していると言われます。

毘沙門天は天部にあって四天王と称される仏法の守護神のいわばエース的存在。
※毘沙門天は独立の尊像として祀られる時の呼び名。四天王として祀られる時は多聞天と呼ばれます。

京都にお越しになる方は一度は東寺をお訪ねになって戴きたいと思います^^

【黄檗山万福寺】布袋尊<諸縁吉祥>

七福神の中では唯一実在したと伝えられるのが布袋尊。
本名を釈契此(しゃくかいし)といいますが、いつも大きな袋を持っていたと言うことから「布袋和尚」と呼ばれるようになったとか^^
そのユニークな姿態で人気のある福神さまです^^

黄檗山万福寺は、江戸時代中期、第三の禅宗と言われた黄檗禅を伝えるために来日した中国人禅僧、隠元禅師によって創建されました。
隠元禅師は黄檗禅だけではなく、「いんげん豆」や建築、仏像、書画、普茶料理など様々な文化も持ち込み、当時の仏教界に新風を吹き込みました。

明朝様式の中国風の伽藍配置など、多くの独特の特徴を持つ万福寺を一度お訪ねになってみてください^^
【コースプラン】
都七福神は洛北から宇治方面まで、京都市内のかなり広い地域に分散しています。
それを一日で巡るのはなかなかに大変かもしれませんが、JRや地下鉄、電車などの公共交通機関をうまく使いながら回れば、無理でもありません。

こういうときに思いつくのは車で、と言う選択ですが、土地勘や地理感のない街を車であちこち移動するのはとても難しいものですし、最近はナビの着いた車もありますが、駐車場を探したり、中には駐車場のない寺社もありますから、やはりお車での拝観はお勧めできません。

少し早めに出発されて、しっかりしたコースプランがあれば、それほど無理でもないように思います^^

JR京都駅を起点にして9:00に出発するプランを考えてみました。
お時間をシミュレーションしながらご案内しますからご参考になさってください。

●コースプランの概要
JR京都駅〜黄檗山万福寺〜赤山禅院〜松ヶ崎大黒天〜革堂行願寺〜恵美須神社〜六波羅蜜寺〜東寺〜JR京都駅

全体のお時間見積もりは09:02JR京都駅発奈良線の各駅停車電車がスタートになります。
最終の東寺は冬季の受付が16:00に終了しますからそれまでに拝観受付を済ませることが必要になります。
JR京都駅には17:20頃の到着になります。

●コースプランの詳細※+++:鉄道利用、〜:徒歩
<黄檗山万福寺へ>
?JR京都駅+++(JR奈良線)+++JR「黄檗駅」〜黄檗山万福寺
※京都駅を起点にしてまず黄檗山万福寺へ向かいます。

09:03 JR京都駅発 奈良線普通電車「奈良行」
09:22 JR黄檗駅着 230円
 ※  <万福寺拝観>

?黄檗山万福寺〜京阪電車宇治線「黄檗駅」+++京阪電車「中書島駅」乗り換え+++京阪電車「出町柳駅」・叡山電車乗り換え+++叡山電車「修学院駅」〜赤山禅院〜松ヶ崎大黒天〜叡山電車「修学院駅」
※万福寺から洛北の赤山禅院へ、JR奈良線と隣り合った京阪電車宇治線の黄檗駅から、京阪電車宇治線→京阪電車本線→叡山電車と乗り継いで修学院駅まで行きます。
乗り換えの不便はありますが、京阪電車と叡山電車は通しの切符を買うことができます。黄檗駅で叡山電車修学院駅までの切符をお求めください。

10:12 京阪電車「黄檗駅」発 宇治線「中書島行」普通電車
10:23 京阪電車「中書島」着 
     中書島乗り換え3番線ホーム→1番線ホーム
10:28 京阪電車「中書島駅発」快速急行「出町柳駅行」
10:44 京阪電車「出町柳駅」着
     叡山電車乗り換え
※京阪電車から叡山電車への乗り換えは、地下駅の京阪電車「出町柳駅」改札をいったん出てから、地上駅の叡山電車「出町柳駅」に行きます。
10:52 叡山電車「出町柳駅」発 「二軒茶屋駅」行
10:59 叡山電車「修学院駅」着 黄檗=修学院580円 

(続く)
(コースプランの詳細)続き

?叡山電車「修学院駅」〜赤山禅院〜松ヶ崎大黒天〜叡山電車「修学院駅」+++叡山電車「出町柳駅」・京阪電車「出町柳駅」+++京阪電車「神宮丸太町駅」

※叡山電車修学院駅を拠点に赤山禅院と松ヶ崎大黒天を拝観します。
↑の地図で駅の向かいにあるアーケードの商店街から行きます。
この道が修学院離宮道です。
修学院離宮に近づくと三叉路がありますから、左へ行けば赤山禅院です。
修学院駅から赤山禅院までは1.31?、徒歩で20分です。
10:59 叡山電車「修学院駅」着
11:20 赤山禅院着 <赤山禅院拝観>約30分
11:50 赤山禅院発
    赤山禅院〜松ヶ崎大黒天 2.0? 徒歩30分
12:20 松ヶ崎大黒天着 <松ヶ崎大黒天拝観>約20分
12:40 松ヶ崎大黒天発 修学院駅まで戻る。
    
※松ヶ崎大黒天へは元来た道を戻り、高野川を渡って、北山通りから松ヶ崎通りを西へ^^
赤山禅院から松ヶ崎大黒天までは徒歩、あるいはタクシーしか移動手段はありません。
無理をすればバスと言う方法もありますが、バス停までの位置や距離、待ち時間など、かえってお時間がかかって実際的とは言えません。

今回のコースプランでは、この間が一番距離のあるところです。
お時間のご都合などでタクシーの利用もご検討していただいても、と思います。
無線なら075-701-4141(MKタクシー)をご紹介しておきます。

なお、ちょうどこのあたりでお昼になります。
修学院駅付近はカフェなどお昼するのに適当なお店はたくさんあります。
ただし水曜日はお休みのお店が多いようです。

(続く)
(コースプランの詳細)続き

?叡山電車「修学院駅」+++(出町柳駅乗り換え)+++京阪電車「神宮丸太町駅」〜革堂・行願寺〜京阪電車「神宮丸太町駅」+++京阪電車「祇園四条駅」

※修学院駅へ戻り、往路の京阪電車・叡山電車のルートを「神宮丸太町駅」まで戻ります。

13:30 叡山電車「修学院駅」発 出町柳駅行 普通電車
    ※切符は神宮丸太町まで買ってください。390円
13:37 出町柳駅着 京阪電車乗り換え
13:46 京阪電車「出町柳駅」発 淀屋橋行き 普通電車
13:48 京阪電車「神宮丸太町」着
14:00 行願寺拝観 「神宮丸太町駅」から行願寺まで0.57? 徒歩9分
    <行願寺拝観>20分
14:38 京阪電車「神宮丸太町駅」発 淀屋橋行準急電車
14:46 京阪電車「祇園四条駅」着

(続く)
(コースプランの詳細)続き

?京阪電車「祇園四条駅」〜恵美須神社〜六波羅蜜寺〜市バス「清水道」=市バス「東寺東門前」

※恵美須神社、六波羅蜜寺は京阪電車「祇園四条駅」で下車して、四条通りから大和大路通りを下がります。
恵美須神社から六波羅蜜寺は、大和大路通りを下がり松原通りを東へ。西福寺の角を南へ。
↑の地図をご参考に。

14:55 恵美須神社<拝観5分>
15:05 六波羅蜜寺<拝観15分>
15:30 市バス「清水道」市バス207号系統乗車

冬季、東寺拝観受付終了(16:00)までにお時間的に難しい時はタクシーをご利用ください。およそ10分ほどです。
(コースプランの詳細)続き

コース最後の東寺は、立体曼陀羅のある講堂や、薬師三尊のある金堂は、冬季の受け付けは16:00で終了しますが、都七福神の毘沙門堂は17:00の閉門までに行かれれば拝観できます。

立体曼陀羅や、薬師三尊は東寺の中心ともいえる価値ある仏像群ですから、是非拝観をと思いますが、お時間の都合でお決めいただければいいでしょう。

一応一日で都七福神巡りを結願しようとご案内してきましたが、このプランをご参考にしていただいて、自由に都七福神に接して戴ければ、と思います^^

東寺からJR京都駅への帰路は、近鉄東寺駅からならひと駅。
歩かれても15分足らずの距離です。
※<8>の地図をご参考に^^

(了)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

京の街を歩く〜京都人の京都案内 更新情報

京の街を歩く〜京都人の京都案内のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。