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京の街を歩く〜京都人の京都案内コミュの【コースプラン010】山科から醍醐の里へ

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山科は京都市内ですが、市街地の東、東山連峰のささらに東に広がる山科盆地を中心にした郊外の地にあたります。
さらに南へ行くと伏見区になり、醍醐の里が広がります。

地図をご覧戴くと、皆さんのイメージされる京都からはかなり東よりの地域であることがおわかり戴けると思います。

その山科の北部を流れる琵琶湖疏水(そすい)。。。
琵琶湖の三井寺あたりから流れ出て京都に豊かな水の恵をもたらしてくれる明治期に作られた運河ですが、この水を利用して日本で初めての水力発電が行われ、その電気を使って日本で初めての電車が京の街を走りました。

山科あたりを流れる琵琶湖疏水は山科疏水とも呼ばれ、春は流れに沿って約2kmの桜並木が咲き誇ります。
また疏水に沿って天智天皇陵、安祥寺、そしてやや北寄りに春の桜、秋の紅葉が美しい名刹の門跡寺院出雲路毘沙門堂、そして忠臣蔵の赤穂浅野家の菩提寺瑞光寺などが点在します。

山科の里からその南に広がる醍醐の里にかけては、大石内蔵助が隠遁したと言われている地や、夏の睡蓮が美しい勧修寺(かじゅうじ)、小野小町ゆかりの随心院や太閤秀吉が花見を催して「醍醐の花見」で有名な醍醐寺などもあり、花の季節は賑わいますが、平素は意外なほど訪れる人も少なく、一日をかければまったりと散策の出来るところです。

【画像(中)山科疏水、(右)醍醐寺】

コメント(3)

【山科疏水の散策】
山科疏水の散策は通常JR山科駅から始めるのがいいのですが、今回は山科から醍醐へと至るコースプランですので、逆のコースを辿ることにします。

◆地下鉄「御陵(みささぎ)駅」へ
今回のコースプランの起点となる地下鉄東西線の「御陵駅」へは、地下鉄烏丸線沿線からなら「烏丸御池駅」で東西線山科醍醐方面行き乗換、東西線沿線ならそのまま山科醍醐方面行きをご利用下さい。

JR京都駅からJRを利用なら京都駅から一駅東京よりの山科駅下車、地下鉄東西線二条方面行きで御陵駅までは一駅です。

なお、ご案内文中の徒歩所要時間は時速3kmとかなりのゆったりペースでの計算です。
ご自分のペースに合わせて全体の所要時間を把握して下さい。

◆御陵駅から山科疏水へ(?〜?0.63km 徒歩13分)
地下鉄「御陵駅」の?番出口から地上に出てところが三条通りになります。少し山科方面へ行くと郵便局がありますので、その手前の道を左(北)へ行きます。
住宅街の中を通る坂道が続きますが、やがて山科疏水の流れに行き着くでしょう。

◆山科疏水に沿って(?〜?0.53km 徒歩11分)
疏水の流れを下流から上流へ。春なら山科疏水の河畔の道は見事な桜並木が続きます。
途中の森は天智天皇陵。
大化の改新を成し遂げて、大津・志賀宮で律令政治を始めた歴史上も高名な天智天皇の御陵はここにあります。このあたりの地名、御陵(みささぎ)の地名の由来です。
天智陵は古墳時代の終焉を迎える「方墳」という様式で、古墳の中で最も新しい様式とされています。

◆安祥寺へ(?〜?1.24km 徒歩25分)
そのまま疏水の畔を歩きますとやがて安祥寺への橋があります。
●安祥寺
 安祥寺は嘉承元年(848年)に文徳天皇の母、藤原順子の発願により恵運によって開山されたという、真言系の密教寺院です。
 かつては山腹に山上伽藍(上寺)もあったとされますが、今は失われてありません。盛時には広大な寺領と多くの寺宝を持ったがその後衰退し、現在の堂宇は江戸時代の創建になるものだそうです。
 安祥寺の寺宝は多くは他所にあり、随時代の仏像(五大虚空蔵像)は東寺、五智如来座像は京都国立博物館において出陳されています。

◆毘沙門堂へ(?〜?〜?0.97km 徒歩20分)
安祥寺からさらに疏水に沿って歩きますと、疏水畔の道は途絶え三叉路となりますので、?から左へ道をとります。
右へ取れば山科駅の方へ。

北へ真っ直ぐに行きますと途中『忠臣蔵』播州赤穂浅野家の菩提寺「瑞光院」という小さなお寺を経て毘沙門堂へ行き着きます。

●瑞光院
何故京都山科の地に播州浅野家の菩提寺があるのかわからないのですが、狭い境内には浅野内匠頭の遺髪を祀った墓碑や大石内蔵助はじめ四十六士の墓碑があります。
「瑞光院」は内匠頭の正室の剃髪後の院号ですね。

●毘沙門堂
正式には護法山出雲寺と号する京都五箇室門跡寺院の一つに数えられる名刹です。
 大宝3年(703年)に現在の京都市内出雲路に創建されましたが、中世に至って荒廃し、慶長年間に天台宗の高僧・天海によって復興に着手され、寛文年間に現在地に高弟の公海によって再建されました。
 春の桜、秋の紅葉はじめ四季折々の美しさに満ちたお寺で、京都市内から少し離れた観光コースに入らない山間のお寺であまり広くは知られていないようですが、「わざわざ来た甲斐があった」と必ず思えるお寺です。ここまで来られたのですから絶対に立ち寄ることを強くお薦めします^^

◆毘沙門堂から山科駅へ(?〜?1.36km 徒歩28分)
毘沙門堂から山科駅へは元来た道を戻ります。
JR、京阪電車京津線のガードと踏切を越えるとまもなく三叉路に出ます。東海道の名残を残す旧三条通りです。
右(西)に曲がればまもなく山科駅に行き着きます。

●山科駅
山科駅はほぼ同じ位置に北からJR、京阪電車、そしてJR駅前に建つ「ラクト」というビルの地下に地下鉄の駅があります。
醍醐方面へは地下鉄で。
醍醐方面へ行かれない方は下記の方面へ行くことが出来ます。
・JR京都駅、大阪、大津方面→JR琵琶湖線(東海道本線)
・浜大津(琵琶湖遊覧の船乗り場)、三井寺、坂本、石山寺方面→京阪電車京津線
・嵯峨嵐山方面→JR。京都駅でJR嵯峨野線乗り継ぎ
・東福寺、伏見稲荷、伏見、宇治、奈良方面→JR。京都駅でJR奈良線乗り継ぎ
・南禅寺、平安神宮、三条京阪、二条城方面→地下鉄
・木幡、黄檗、宇治、奈良方面→地下鉄醍醐方面行き「六地蔵駅」下車。JR奈良線「六地蔵駅」乗り継ぎ
・木幡、黄檗、宇治、伏見方面→地下鉄醍醐方面行き「六地蔵駅」下車。京阪電車宇治線「六地蔵駅」乗り継ぎ
・祇園、東山方面→地下鉄東山駅下車。市バス乗り継ぎ
・東寺→JR。京都駅で近鉄電車に乗り継ぎ
【醍醐の里の散策】
醍醐の里は山科盆地の南半分を占める地域で、行政区としては京都市伏見区になります。
山科区勧修寺や山科区小野などと境界を接していて、近年は京都市内から移住する人も多く、地下鉄東西線の開通で京都市内との往来はとても便利になりました

秀吉の「醍醐の花見」であまりにも有名な醍醐寺、西国三十三ヶ所霊場の札所、上醍醐寺、小野小町ゆかりの随心院、そして勧修寺や大石内蔵助の山科閑居の跡地が境内にある岩屋寺、平安時代創建の古刹勧修寺など、興味深い旧跡がたくさんあります。

◆山科駅から小野へ
JR山科駅の前に建つ「ラクト」の地下に地下鉄東西線「山科駅」があります。
醍醐・六地蔵方面行きに乗車してまずは「小野駅」まで行くことにします。

◆小野駅から勧修寺へ(?〜?0.49km 徒歩10分)
地下鉄「小野駅」の?番出口から地上に出ますとローソンがあります。その交叉点を左(西)に曲がって真っ直ぐ行けば勧修寺に行き着きます。
●勧修寺
勧修寺はこのあたりの地域の名前としては「かんしゅうじ」と呼ばれますが、お寺の名前は「かじゅうじ」と読むのが正しい読み方です。
醍醐天皇が母胤子の供養のため900年(昌泰3)に創建した名刹です。天皇家や藤原家の帰依を受け門跡寺院として発展しました。江戸時代初期の書院(重要文化財)は落ち着いた佇まいを見せ、前庭には水戸光圀が寄進したという、背が低く大きな笠を乗せた「勧修寺形」の灯籠があり、針状の葉をもつ推定樹齢750年のハイビャクシンが広がる。春の桜、夏の睡蓮と四季折々の美しさの中で、氷室池を中心とする池泉舟遊式の広大な庭は、平安の昔を偲ばせる優雅さで迎えてくれます。
観光客はあまり多くなく、意外な穴場かも知れません。

◆勧修寺から随心院へ(?〜?0.97km 徒歩20分)
勧修寺からやや南の道を左(東)へとり、外環状線を横切って次の旧奈良街道の交差点を右(南)へ曲がれば随心院です。
●随心院
随心院は野小町の邸宅があったと言われる地に建つ真言宗のお寺で、山内は小野小町ゆかりの文物に溢れています。
絶世の美女と讃えられながらその出自に謎も多く、六歌仙の一人に数えられる歌人としての評価も高く、また深草の少将との逸話なども多いのですが、その人となりは庸として謎の多い女性です。全国各地に36ヶ所もの墓地があるそうです。
初夏の躑躅の美しさが知られています。

◆随心院から醍醐寺へ(?〜?1.04km 徒歩21分)
随心院門前の旧奈良街道をそのまま南へ降れば、新奈良街道の交差点を過ぎてまもなく醍醐寺門前です。
●醍醐寺
醍醐寺は世界遺産にも登録されている平安時代中期に創建された真言宗の名刹です。平安時代末期には三宝院なども建立され現在の醍醐寺の体裁がほぼ整いました。
桃山時代の豊臣秀吉の「醍醐の花見」はあまりにも有名で、桜の季節はほぼ全山が桜の花で埋まります。

◆醍醐寺から地下鉄醍醐駅へ(?〜?0.92km 徒歩19分)
帰路の地下鉄醍醐駅へは醍醐寺の南にある醍醐小学校の辻、北西角の「中野食料品店」の角を西へ。
外環状線の交叉点を右に曲がれば醍醐駅のある大きな建物があります。
ハートお願いハート
このコースプランに関するご質問、お尋ねは↓にお願い致します。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42363958&comm_id=321830

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