カレーライス王子コミュの兵器製造工場の罠 第１８話ｰ４

カビコフスキーの戦略を見抜いたカレーライス王子。今、第１部隊とともにカビフルートが襲撃に向かっている超常現象部隊の兵器製造工場に先回りするため道を急ぐ
その様子をカビコフスキー直属の忍者軍団頭領のカビ小太郎が目撃した。カビ小太郎は近くの竹藪の中に潜んでいる

カビ小太郎：あれは・・・あの車のマークは第１部隊のものっ!!・・・っ!!カビフルート殿が危ないっ!!確かこの辺りには我が配下のものが・・・ピーっピーっ

笛の音とともにカビ小太郎の配下が姿を現す

カビ小太郎配下：お頭でしたか・・・
カビ小太郎：第１部隊が兵器製造工場に向かった。恐らくカレーライス王子も一緒だ。すぐにカビコフスキー様に報告せよっ!!
カビ小太郎配下：はっ!!
カビ小太郎：わしはカビフルート殿が危ないので、そちらに行く。が、地下要塞の近くには特殊部隊所属の諜報班が我らの捕殺をやっておる。回り道をしろ
カビ小太郎配下：お言葉ですが、わたしはお頭の配下の中でも手練れ。諜報班ごとき返り討ちにしてみせます
カビ小太郎：たわけっ!!我らの任務は情報を無事届けることだっ!!もし、その方が傷ついたりしてみろ。任務の達成ができなくなる可能性がある
カビ小太郎配下：はっ!!

カビ小太郎配下が地下要塞に向かって急ぐ。また、カビ小太郎は兵器製造工場へ急ぐ。
その頃、カビフルートは部隊とともに兵器製造工場に着いた。

カビフルート：車で侵入防止用のバーを壊して突入するのよっ!!
ジメジメ：ジメっ!!

カビフルートが乗る車を中心に徒歩の戦闘員ジメジメが十数人が突入するっ!!バーが壊され、カビフルートたちは兵器製造工場の敷地の真ん中まで来た

しーん・・・

兵器製造工場の中は人の姿はなく、静まり返っていた

カビフルート：どういうこと!?
ジメジメ：ちょうど昼休みじゃないんですか!?(そんなわけあるかっ!!)
カレーライス王子：今日こそは決着をつけてやるぞっ!!カビフルートっ!!
カビフルート：この声はっ!!

ザっ!!カビフルートたちを囲むように位置する兵器製造工場の建物のベランダにはズラリとカレーライス王子と第１部隊そして工場の守備隊員が並んでいる。銃口は全てカビフルートたちに向けられている

カビフルート：しまったわ!!まさか先回りをしていたとはっ!!でも、なんで情報が漏れているの!?
カレーライス王子：お前たちの地下要塞の周辺には諜報班が待機させていたんだっ!!
カビフルート：おのれっ・・・
チーズ隊長：射撃用意っ!!
カレーライス王子：しかし、敵の戦略を見抜き、すでに一網打尽にする寸前まで追い込んでいるオレってば、カッチョいい・・・カッチョよすぎる・・・あは、あは、あはははは(でれ〜ん)
チーズ隊長：・・・よだれ出てますよカレーライス王子隊長
カレーライス王子：え!?そうか!?あは、あはは・・・
チーズ隊長：・・・

カチャっ!!隊員たちが銃の引き金に指をかける・・・そのときっ!!どこからともなく、声がする
所変わってこちらはカビコフスキーがいる地下要塞。カビ小太郎配下が大股でイスに座っているカビコフスキーにカビフルートのピンチを報告している

カビコフスキー：まことかっ!!?
カビ小太郎配下：はっ!!間違いございません。地下要塞付近は特殊部隊所属の諜報班が張っているため回り道をしてきました
カビコフスキー：そうか・・・情報が途絶えていた理由はそれか・・・
カビマイク：いかがしますか!?
カビコフスキー：カビマイクっ!!お前は至急、カビフルートの救出に向かえっ!!車では間に合わん。ハングラーを使えっ!!
と、そのときっ!!ドゴオォォォンっ!!地下要塞が爆発、揺れたのであった。イスから落ちそうになるカビコフスキーを衛兵が支える

ジメジメ：報告ですっ!!火薬庫が爆破されましたっ!!
カビコフスキー：おのれっ!!特殊部隊めっ!!ええ〜いっ!!離せっ!!(衛兵を振り払う)カビマイクっ!!何をしておるっ!!出撃せよっ!!
カビマイク：はっ!!

場面は戻って、兵器製造工場。銃口を向けられたカビフルートは大ピンチに陥っていた

カビ小太郎：カビフルート殿っ!!お逃げ下さいっ!!ココはわたくしめにお任せをっ!!風の精よ・・・我に力を貸し給え・・・風精の術っ!!砂塵死海の術っ!!
カレーライス王子：なんだ!?この砂嵐はっ!!視界が全く見えん

周りの砂を乗せた風が兵器製造工場を覆う。その隙にカビフルートたちは兵器製造工場の外に出た。その後をカレーライス王子とチーズ隊長が追う

カレーライス王子：もう、逃げれんぞっ!!はぁ、はぁ・・・ちくしょ〜全力疾走しやがって・・・
カビフルート：確かに逃げるのはココで終わりだわ・・・でも、死ぬのは貴様らよっ!!
チーズ隊長：強がりを・・・

ウィーン・・・そこへ一機のハングラー戦闘部隊が上空に現れた。下に垂らした綱にカビマイクが乗っている。通常ハングライダーは１人用のため、今回は補助エンジンで飛行している
カビマイクが地上に降り立つ

カビマイク：ご無事でしたかっ!!カビコフスキー様の命令で救援に来ましたっ!!
カビフルート：助かったわ。さっそく特殊部隊とチーズを血祭りにあげなさいっ!!敵が２人ならあたしたちで十分よっ!!
ナイト：２人じゃないぞっ!!
りんこちゃん：ココにもいるわ
カビマイク：何っ!!?りんこにナイトっ!!メインが揃いおったか特殊部隊っ!!
カレーライス王子：オレは特殊部隊隊長、カレーライス王子っ!!
ナイト：同じくイケメン隊員やっぱ福神漬けがナイトっ!!
りんこちゃん：同じく諜報班班長、りんご隠れのりんこちゃんっ!!
チーズ：通常部隊の第１部隊隊長、チーズっ!!
カビフルート：え!?なに!?コレは名乗る決まりなの!?カビダラーケ帝国、中堅幹部で大佐のカビフルートですわ
カビマイク：同じく中堅怪人で中尉のカビマイクっ!!
カレーライス王子：なんで名乗りに｢オカマ｣が入ってないんだ!?
カビフルート：入れる必要ないでしょっ!!カビマイクっ!!やっておしまいっ!!
カビマイク：はっ!!くらえっ!!マイク分銅っ!!
ナイト：うわっ!!危ないっ!!
カビフルート：やれっ!!戦闘員ジメジメっ!!
ジメジメ：ジメジメーっ!!

マイク分銅とは、鎖の先にマイクのような武器がついたもの。言わば、鎖分銅のマイクバージョンである。戦闘員ジメジメがカレーライス王子たち特殊部隊に群がる
ナイトの福神漬け爆弾がジメジメを吹き飛ばす。りんこちゃんのりんご手裏剣がジメジメを倒す。チーズ隊長が弓矢でジメジメを射止める。そして、カレーライス王子が・・・

ジャガイモを転がす(ガビーン!!)

カレーライス王子：くらえっ!!ジャガイモゴロゴロっ
ジメジメ：うわっ・・・ジャガイモの上に乗っちゃって・・・ステンっ(コケる)

カレーライス王子めがけて走るジメジメたちがジャガイモの上に足を乗せてコケる(がちょ〜ん)

カレーライス王子たちは果たして兵器製造工場を守りきれるのか!?
次回第１８話最終話