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水質浄化について考える会コミュの水質検査結果について

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以前こちらから水質検査について質問させていただいた者です。その節は沢山の方からコメントいただいて参考になり有り難うございました。

あれから、検査してくれる所を見つけて水質検査を依頼しました。
検査項目は一般細菌・大腸菌・硫酸態窒素及び亜鉛酸態窒素・塩化物イオン・有機物(全有機炭素TOCの量)・PH値・味・臭気・色度・濁度・残留塩素です。

依頼したのは山水です。結果は水質基準に適合するとのことで安心しました。

ところで今回2点ほど教えてほしいのですが・・・

?
一般細菌の結果が5個/mlでした。
山水なので一般細菌は仕方のない結果だとはおもうのですが、これを飲料水として保存できるのはどのくらいなのでしょうか?20ℓのタンクにいつも保存しています。
なるべく早めに飲むようにはしていますが、キャップの開け閉めで細菌が入ったりもしますよね。2週間は大丈夫でしょうか?

?山水の話とは全く関係ないのですが、飲料水のことでもう一つ教えて下さい。
最近飲料水で”錆びない水”が販売されていますが、通常の水よりもクラスターが小さいので、身体のすみずみまで素早く浸透し、さらに体内の活性酸素を減らし老化を防ぐとか。(この水だと鉄のクリップを入れて3ヶ月経過してもクリップは錆びなかったと書いてありました。)

そこで自分でも素人ながら家で簡単な実験をやってみました。水道水・水道水の浄水機を通した水・山水・アルカリイオン水・六甲の水・エビアン・リブロリブロ(錆びない水)ペットボトルにそれぞれ水を同じ量を入れて、その中にクリップ1個いれ経過をみました。
今は実験をして40日ほど経過しました。
結果は大まかにいうエビアン・六甲の水・エブリエブリはいまだに錆びていませんが、それ以外はばらつきはありますが6〜10日で錆び始めました。
結局、錆びる水と錆びない水は成分は何が違うのですか?酸素が多いとか少ないとかですか??素人で申し訳ありません。

コメント(3)

 かつてコッホ先生がエルベ川でコレラ等の発生状況について調査した結果から、一般細菌数(SPC)の基準は100個/ml以下とされたもので、SPCは水中の細菌がどの程度あるのかの指標(現存量指標)としてはあまり適当とはいえない水質基準項目です。WHOなどの影響もあって、より水中の細菌の量を把握できる従属栄養細菌数(HPC)に移行することが検討されています。(現在は、HPCは要検討項目。)

 さて、SPCの定義ですが、標準寒天培地を用いて36℃で24時間 培養したときに形成される集落数です。つまり、ひとなどの温血動物の体に入ったときに迅速に発育する細菌の数をみています。
 一方、HPCは、R2A培地(低栄養培地)を用いて、20℃ 7日間 培養したときに形成される集落数です。つまり、より自然環境に近い状態で検出される細菌の数をみています。
(細菌の検出感度では、HPCはSPCの10〜100倍程度高感度です。さらに、全菌数(顕微鏡で観察したときに数えられる細菌数)はHPCより多く検出されます。)

 つまり、検査時にはSPCが5個/mlで水質基準に適合していても、細菌は対数的に増えていきます。
 例として、5個あった細菌が100個を超えるのは・・・通常 細菌は1回/20分程度増殖しますから、5個→20分後→10個→20分後→20個→20分後→40個→20分後→80個→20分後→160個と約100分間後となります(目安)。
(cf.) 例えば未加熱のお総菜の細菌数の基準値は100万個以下/g、加熱総菜なら10万個以下/gですから、多少の細菌数が検出されても、即、人体に有害とはいえません。しかし、HPCが増殖すると水の品質が劣化し、ものが腐りやすくなります。

 さらに、室温で保存するとするとなると、概ね20℃くらいですから、水中の細菌にとっては住み心地のいい環境なんです。

 また、冷蔵庫の10℃くらいの環境は水中の低温細菌にとって、他の細菌の増殖が抑制されることから、住みよい環境になります。

 塩素で消毒し、残留塩素が0.2mg/L以上あれば、細菌の増殖を抑制できるといわれていますから、もし、保存を考えるなら、塩素消毒をすることをおすすめします。塩素消毒をすると、大腸菌などは不活化されて、増力できなくなります。(死滅しているわけではないので、環境がよくなったら、だんだんと細菌は回復してきます。(培養法では検出されないが、生きている細菌の状態をVNCという。)そこで、残留塩素の濃度を維持することが大切です。)

 さて、保存期間ですが、「山水」の周囲に糞便性や化学物質による汚染源がないと仮定しても、できたら当日消費、せいぜい保存は翌日程度ではないかと思います。HPCの増殖性をみると、環境水の場合には3日目にはほぼ定常期になるので・・・・

 
 老婆心ですが、書き置きます。(蛇足)

1 ひとが滅多に入り込まないような山奥の湧水でもSPCで10〜300個/ml程度、大腸菌(定量:最確数)が500個/100ml程度が検出されることがあります。(水質基準 不適合ね。)

2 細菌による水系の汚染は、偶発的であり、昨日の検査結果がよかったから、今後も良好であるという保証は全くない。

3 浄水場の浄水等については、毎月の水質基準項目検査、必要とされる頻度での管理目標設定項目検査および要検討項目検査を実施しています。また、処理工程についても、連続測定で色度、濁度、pH値などを監視しています。
 「山水」はこういう安全管理が全くされていない水であることを考えてくださいね。
(ちなみに飲料水の最大のリスクは水系感染症です。)

3 冷蔵庫に入れて冷やしたからといって、細菌は死滅しません。細菌に多少の傷害を与えるのは、0℃くらいのときです。(死滅ではありません。) さらに、−25〜−30℃(&それ以下)くらいについては、我々は細菌の菌株の保存に使用しています。(つまり細菌は死なない温度。)

4 もし、「山水」を保存したいのでしたら、細菌が増えないように塩素消毒をして残留塩素濃度を0.2mg/L以上に維持して、冷暗所においてくださいね。(毎日の残留塩素濃度の測定は重要です。)

5 飲用に供する前に煮沸すると概ね細菌は死滅しますが、耐熱性の芽胞菌(ウェルシュ菌など)は種の状態で残ります。その後保存すると、ながく水中に残っています。つまり、湯冷ましも保存には不適当でしょう。

 以上の面倒な管理や水系感染症や土壌中のヒ素等の溶出(一例)などのリスクを背負うことになるので、安全でおいしく安価な「水道水」を飲むことをおすすめします。

 以前、「きき水会」を行ったことがあります。商品の名前を隠しておいて、一般の通行人に水道水と有名ミネラルウオーターとを試飲していただいたことがありました。そのときに、どちらの方がおいしいかというアンケイートをとった結果、両者に差はみられませんでした。水道水も10℃以下程度に冷やして飲むと、さらにおいしいですよ♪
           (長文で ごめんなさい。)
shim様・ショパン様

コメント有り難うございます、とても参考になりました。

山水を2週間なんてとんでもないですね・・・・(^^;)
ここで知る事が出来て助かりました。

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