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本の余白にメモコミュの『アンビエント・ファインダビリティ』Peter Morville、オライリー

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a. 位置特定可能な、あるいは進路決定可能な性質
b. 特定の対象物の発見しやすさ、あるいは位置の識別のしやすさの度合い
c. システムまたは環境が対応している進路決定と検索のしやすさの度合い

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a. 周囲を取り巻く;取り囲む
b. 完全に包囲している

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1章 遺失物取扱所
Ambient Devices社 http://www.ambientdevices.com/
「われわれは誰を信じるのか?」→リテラシーが試される時代
「情報時代においては、メディア横断的な情報リテラシが、自分らしく生きる力の中核をなすのである」

2章 経路探索小史
道に迷う=生命の危機を招くおそれ→「経路探索(wayfinding)」、「認知地図(cognitive map)」など
地図=「個人の経験を通じて獲得された「認知地図」を、象徴的な視覚的表象に作り変えるこの能力は、強力な協調的優位性を人間にもたらした」
海図=印刷技術によって大航海時代へ
環境の『可読性(legiblity)』(パス、エッジ、ディストリクト、ノード、ランドマーク)〜ケヴィン・リンチ『都市のイメージ』
経路探索デザインにおける倫理性→「多くのユーザは知覚力、認知力、身体的行動力に関して弱みを持っている」
ジョージ・レイコフ『レトリックと人生』〜「根本的にメタファーで成り立っている」
ウェブにおけるメタファーの限界=「意味論的空間では旅程そのものが目的なのである」

3章 情報とのインタラクション
「ユーザは複合的であり、社会的である。そして情報もまた同じだ」
ロングテール的べき法則〜自己組織化と創発的行動を見せる複雑なネットワークにおいてのみ現れる
情報消費へのファーストフード的アプローチへの疑問を呈するべき「集団の英知と群集の無知は紙一重なのだ」
「情報の匂い(information scent)」クエリの発展性の痕跡

4章 錯綜する世界
「錯綜関係(interwingularity)」テッド・ネルソン
地球的規模のパノプティコン、エブリウェア
「デジャブ」の新しい意味
RFID→「モノのインターネット」(アダム・グリーンフィールド)
「デジタル層(Digital Ground)」Malcolm McCulough
「人工環境は人や資源や思考の流れを体系化する。社会的インフラは長きにわたって建築学を必要としてきたが、最近ではネットワークコンピューティングも必要になってきた。後者は前者に取って代わるというより、前者を拡張する傾向にある。つまり建築学がデジタル層を手に入れたのである。」

5章 プッシュとプル
「ANDの才能」
「市場と対話である」←マスプロ、マスマーケ、マスメディアが脱線させていた
デザイン
・「君はユーザではない」
・「エクスペリエンスはブランドである」
・「エクスペリエンスはコントロール不可能である」

6章 ソシオセマンティックウェブ
「バウンダリースパナー」分離されたネットワークの間でアイデアや人を結びつける架け橋となって進んで役に立とうとする
「ペースの多層化(pace layering)」〜スチュアート・ブランド
情報のシェイプとドキュメント化〜意図、処理、知覚、索引化
われわれは既に、人や場所やモノにドキュメント的な性質を付加し始めているのだ。
「リンクを呼び込むのは人気である。ネットワークの進化は優先的選択という情け容赦ない法則に支配されている」
GoogleBombing
「アバウトネス」作者から読者へ、権威から評判へ
★生き方としてカテゴリの垣根を越えるペースの多層化

7章 啓示による意思決定
限定的“非”合理性
・アンカリング〜最初のデータに強く影響を受ける
・確証〜既成概念を支えるようなデータを無意識に探してしまう
・記銘性〜直近の出来事や劇的な事件にカドに影響を受ける
・現状〜何もしなくて澄む理由を探す
・埋没費用〜過去の選択を正当化しようとする

情報に基づく意思決定
アクセシビリティが「情報を左右するただ一つの重要なパラメータ」
「何を見つけるかによって、何をするかが左右される」
「予測は知能の基盤である」

コメント(1)

p.146
「ウェブのつくり手は、組織のレベルでは、部門や職能の枠を超えた共同作業を活性化する方法を見出す必要がある。そして個人のレベルでは、自分の肩書きに即した安全圏の外へと出て行く好奇心と、多くの専門分野に渡る未踏の領域へと踏み込む勇気を持たねばならない。」

p.181
「フォークソノミーは豊穣なコモンズ(共有地、共有知)の中で、著しいコストをかけることなく繁栄する。それらは、セレンディピティ(掘り出し物を発見できること)という素晴らしい要素をウェブのナビゲーションに盛り込み、ユーザの興味や行動の主要な指標として役立っている。」

p.185
「セマンティックウェブに関するツールや各種標準は、パワフルで耐久性のある基盤を作りだす。タクソノミーとオントロジーは、インターフェースをインフラ構造に結びつける堅牢な意味体系のネットワークを提供する。そしてそれらの上層に、変化が速く流行的なフォークソノミーが - 柔軟で融通が利き、ユーザのフィードバックに即座に反応できる分類体系 - が位置するのだ。」

p.186
「何かを書くということは、ただその内容を伝達するためだけではなく、自分個人のファインダビリティを強化するためでもあるのだ。」

p.205
「曖昧な目標、不完全な情報、限られた時間といった枠組みの中では、生物の部分的に合理的な思考はかなり器用に「最小限の効果で満足する(satisfice)」よう適応を見せるが、一般的には最適化を行うことはない。サイモンの「限定的合理性」という斬新な理論は、「ホモ・エコノミクス」の終焉のみならず、人間の知能の複雑さを正しく理解することにもつながる。」

p.221
「無意識のうちに絶え間なく感覚を通過していくすべての情報が、人間の記憶や信念、予測、決断、行動を形づくる。人間には生まれつき本能が備わっているが、直感に関しては、一生かけて学習し続けることになる。情報は文字通り、大きな違いを生み出すデータなのである。そして実際に、人間の精神を変化させる。」

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