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本の余白にメモコミュの『機械と神』リン・ホワイト

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より大きな思考の型

価値のスペクトル/相対的無意識の時代
技術者こそ観想せよ

デザインと科学のアナロジーは?

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第一章 昔も今も
社会的責任に縛られる歴史家→鼓舞するもの(あるときは独裁すらも)としての歴史
真理への不可知論的確信
「われわれは何が可能でありなにが可能でないかについての先入観を脱却しなければならない」

第二章 現代文化の規範の変化
<西洋の規範> 白人は神の似姿
<地球の規範> 相対的な無意識において、非西洋的な典型にかたちづけられていること
<論理と言語の規範> ←禅の挑戦、二元論への抵抗
<象徴の規範> 象徴をつくりあげる必然性、記しをつくる想像力、視覚芸術、文学、音楽、ダンス、演劇、典礼、神話、科学法則、哲学的典型
「新しい象徴の規範のもっとも驚くべき部分は、われわれ人間は幻想のことばをもってのみ現実を扱えるという発見である。」
<合理性の規範> 
<無意識の規範> セレンディピティ(セイロンの王女の伝説) 理性は心のすべてではない (言語構造、社会関係、宇宙論が文化の情緒をつくる
<価値の位階制の規範> ギリシャ、ローマにおいて手を使うこと=奴隷の仕事、卑しむべきこと
<価値のスペクトルの規範> 人間の手と頭脳の再結合
「新しい規範は、すべての人間活動は、それがおむつを変えることであれ、スピノザを読むことであれ、大麦を耕すことであれ星雲を観察することであれ、偉大さの可能性を内に秘めている」
「価値」という響きの時代遅れ/天才の再定義/新しい単位が必要

第三章 キリスト教的神話とキリスト教的歴史
「キリスト教徒は他の人と違っている」<永遠に再生する>
キリストと受肉の唯一性「歴史は神に指導された直線的な継起である」
<時代アニヴェム>直線と永遠→地場は消え失せ、いつのまにか多神的に→社会的倫理の枠が失われた
「われわれは事実を空想の関係でのみ知りうる」

第四章 ダイナモと聖母マリア再考
アメリカ人 教会の召使いから発電所の召使いへ
プラトンの怒り「手を使うこと=思考を汚すこと」
ベネディクトゥス「修道士は畑や店働かなければならぬ」労働の態度の革命的逆転
12、13世紀、莫大な力の貯水槽としての自然(風力。投石機)
14世紀、大砲、時計
「中世後期の省力機械というものは、一見もっとも地位の低い人間にさえも無限の価値を認める宗教的前提と、そしてまた、知性をも選択能力をも鍛える必要のない。人間以下ともいえる単調で嫌な仕事をだれかにやらせることにたいすつ本能的な嫌悪と、調和するものだった」

第五章 現在の生態学的危機の歴史的根源
1873年 生態学
科学ー貴族的、思弁的、知的 技術ー下層階級、経験的、行動志向的
「われわれの生態学上の危機は出現しつつあるまったく新しい民主主義文化の産物なのである」
原理を考え直す必要性 <西洋>のものではない(イスラーム、アジアの知恵、原語では残っていない)
動力機構、省力装置、自動化
ガマ、アルブケルクも経験的だった(科学の影響は少ない)
動力と自然への搾取的態度
天地創造→万物への支配宣言、神の意志
「アッジジの聖フランチェスコへ帰れ」ヒッピー、フラワームーヴメントへ
「技術と科学の成長は、キリスト教の教義に深く根差す自然にたいする特別な態度というものを度外視しては、歴史的に理解できないものである。(・)われわれの社会では、キリスト教の基礎的な価値にとってかわるべき新しい一組の価値が認められたことがない。したがってわれわれは、自然は人間に仕える以外になんらの存在理由もないというキリスト教の公理が斥けられるまで、生態学上の危機はいっそう深め続けられるであろう」
フランチェスコ「人間をも含むすべての被造物の平等性」→サンフランシスコ

第六章 科学の文脈
宗教→哲学→科学の時代
恐れが科学の発展→肯定的な社会的文脈を確保するために
10世紀、アル・ラーズィ→14〜15ヨーロッパ
ロジャー・ベーコン 神意(聖書+自然)自然神学こそ科学の動機
現代の科学者を「本気に刺激するもの」
卵形の例(闘技場、盾、指輪と宝石のみぞ)→ガリレイですら楕円の公道を信じなかった
「ケプラーの突破を準備したのは、円を軟化させ、円の変形を芸術的にだけではなく、知的にも受け入れられるものとした芸術家たちである」
わたしたちも科学者の生態を知る必要がある

第七章 発明の作用
「人間というのは仮説を作る動物である」一般性よりも特殊な例を
アルファベット順を自明としていること
人間の筋肉にとって、回転運動(クランク)は自然ではない、直線の往復(バイオリン)にとってかわれる
戦い方の技術の伝統、土地が変わると有用性も変わる
13世紀以降、ボタンという偉大な発明
技術=目的のために物理的環境を体系だって変える

第八章 知識人の憂うつについて
芸術家と哲学者、大衆を再度むすびつける問題。無階級文化への接近と均一時代の先触れ。
人間的な価値はますます科学よりも応用科学と技術によって支配される世界で生育しうるか。人間はコンピュータの命令に服せねばならぬのか」
「知的エントロピー」知りすぎている時代」→もはや存在しない世界に生きるのに適している
挫折よりも陽気へ→新しい種類のヒューマニズム
・中心への動き
・技術と科学とは人間の冒険の不可分な一部であるし、これまでもそうであったと認めること
・民主的文化の構築

第九章 科学者と新ニューマニズム
技術者と他の学問との接近(生物科学、心理学、経済学、政治学、社会学、文化人類学、建築)
「科学者も一般の人と同じである」
「ある専門職業が成熟したかどうかの表れは、その職業自身の歴史についての意識である。しかし第二の、それに劣らず重要な表れははっきりした理想の目的に向っての意識的な献身である。その職業に入ろうとするものにたいする教育に浸みんでいる意識である」 p.150
「技術者こそ、現代の主な革命家である。」 献身とともに新しい民主主義文化を

第十章 技術についての観想
よい生活=行為+観想
外部、非専門家による批判の必要性
活気を与えること
同時に技術者自身による観想の必要性

第十一章 魔女の必要性
「呪術はつねに、魔女が住んでいる世界の道徳的基準の転覆である」
ルネサンス=魔女を殺すために魔女を生かしておいた
われわれ自身を理解すること、心の中の狼を飼いならすこと

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