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本の余白にメモコミュの『エコエティカ - 生圏倫理学入門』今道友信

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POINT

・技術連関=新しい環境としてのテクノロジー
・必要なのは倫理のアップデート
・新たな「徳目」(アレトロジー)としての気分転換「エウトラペリア」
・自然の待つ姿勢→時熟への忍耐と待機の自覚
・デモクラティズムから(真の)デモクラシーへ
・「人格の平等と能力の不平等」
※倫理には芸術の保護も含まれる

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はしがき
・倫理の対象=特定少数の可視的隣人から、不特定多数の不可視的未知の隣人へ
→倫理は対人倫理に限られず、対物倫理をも含む

1. エコエティカとは何か
・エコエティカ=「人類の生息圏の規模で考える倫理」
・エコ=オイコス(家)★HOME
・新しい3つの哲学→エコエティカ、ウルバニカ(都市学)、メタテクニカ(メタヒュジカを超えて)
・「責任感の無い知識人が群れている社会、高度技術社会の病理現象」→文化の孤独
・「時間性の圧縮」→「意識の圧縮」→「倫理的思考の圧縮」

2. 倫理の復権
・交通整理と全体主義の関係(青信号とファシズムへの発展)

3. 新しい徳目論
・徳目の創造、「責任」という言葉はカントにもなかった
・「もったいない」の復活
・新しい徳目→フィロクセニア(グローバル時代の隣人愛)、定刻性、国際性、語学(英語)と機器(PC)、エウトラペリア(気分転換)
・「巧みな転換」=幸福に向けた気分の転換

4. 道徳と論理
・時代の変化、手段が自明にあって目的がない時代
・技術的抽象への注意、そのアンビバレントな可能性
・「人類の禁欲が不可能だとしても、人類の恣意が無条件に認められるような力の論理を捨てなければなりません。」

5. 人間と自然
・「歴史」の存在は人間にしかない
・人間は確かに自然
・捨象と抽象は同時に行われる
・人間の実存の本質=意識
・時間制を強調するとは、自然の「待つ姿勢」をまねるということ→★時熟への忍耐と待機の自覚
・他を待つ存在
・デモクラシー(民主政治)とデモクラティズム(民主主義)の違い
・デモクラティズムの「平等」の限界→「人格の平等と能力の不平等が根本テーゼ」
・相待性の人間はそれぞれ別の能力を持つ
・人間は自然であるとともに、超自然への傾向を持っている(スピリチュアリティ)

コメント(1)

p.6
「技術連関は自然の中で自己設定し自己拡張しています。そのため自然を大規模に変革してきました。われわれは、自然に対する行為基準を倫理的に考える必要があります。こうして倫理は対人倫理に限られず、対物倫理をも含まなくてはなりません。自然の征服ではなく、高々、自然の管理をゆだねられた存在としての自覚は新しい「謙遜」を呼ぶでしょう。」

p.202
「技術連関のなかで、どれほどわれわれが便利なことを獲得し、そして、集団よりもル強いような力で感ずることがあっても、人間というのは本当に、相待つ存在、「相待的」な存在にすぎないということです。だから「待つ」という自然の持っている本質は、人間の性ということ一つに考えても、確かに人間の中にあるのです。」

p206
「いつのまにか、技術連関の中では、どんなに弱いものも、同じような結果を出しうる可能性があるために、すべての人が能力においても平等だと思うようになってきました。人格の平等と能力の不平等は、エコエティカの根本テーゼのひとつです。(…)勝ち負けは能力や運の差を示すだけで、人格の上ではみな同じなのです。そういうことを考えてみて、本当の意味でのデモクラシー(民主政治)をすすめていくためには、デモクラティズム(民主主義)を排して行かなくてはならないのです。」

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