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静岡県大書籍情報共有ネットコミュのオッリペッカ・ヘイノネン『学力世界一がもたらすもの』NHK出版 実川真由・実川元子『受けてみたフィンランド教育』文藝春秋

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オッリペッカ・ヘイノネン『学力世界一がもたらすもの』NHK出版 
実川真由・実川元子『受けてみたフィンランド教育』文藝春秋
 PISAで世界一となった、フィンランドの教育に関する本を二冊。一冊目は、「29歳」(そのときの、首相は35歳)でフィンランドの教育大臣になり、1990年代にフィンランドの教育改革を進めたヘイノネンさんに対するインタビュー。彼の言葉を読むと、いかに、質の高い哲学に裏打ちされて、教育改革が進められたかがわかる。議論への信頼、変動化する未来に求められる人間像、自己信頼に基づく他者尊重、創発的なコミュニケーションの重要性・・・こうしたものを自分の核にもった人間が政策をリードしたわけだ。大学はこうした人々を育てなければならない。
 二冊目は、高校時代にフィンランドに留学した実川真由さんの体験記と、お母さんの元子さんによるフィンランド取材をまとめた本。一冊目に書かれている政策が、現場ではどのような形となっているかがよく分かる。フィンランドにはそもそも、試験はあるが受験はない。試験はあるがあらかじめ用意されたものを暗記する必要はない(知識量は必要だが)。熱心な先生の典型として出てくるエヴェ先生のよく準備された自由な授業。本を読む、エッセイを書く、プレゼンテーションをすることが柱になっている。そこでつく学力は、日本でつく学力とはずいぶん異なるものだろう。

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