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静岡県大書籍情報共有ネットコミュの高木俊介『ACT-Kの挑戦 ACTがひらく 精神医療・福祉の未来』批評社

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高木俊介『ACT-Kの挑戦 ACTがひらく 精神医療・福祉の未来』批評社
 ACTは、アメリカで始まった、精神に病を持つ人々の地域生活支援のモデルである。厚生労働省の研究事業として、日本に導入されたが、高木医師は、これを、訪問医療と訪問看護と組み合わせ、実際に採算の取れる仕組みとして、日本で始めて実現させた。
 高木は、ACTを単なる医療技法やケアの技法とは位置づけない。そうではなく、グローバリゼーションと新自由主義が進み、福祉が後退する中、単に医療によっては支えることができず、医療と福祉のミックスによってのみ支えうる、重度の精神障害者を支える仕組みとして地域に根ざす、ACTを提案しているのだ。
 だから、本書を、医療やケアの技術を求めて読んでもそこに答えはない。しかし、「なぜ、今、ACTなのか」という問いに対する本当の答えがそこにある。それは、社会が要求しているのである。心を病んだ人々の日常生活を取り返す取り組みである、精神医療について丹念に考えれば、こうした社会の問い直しと、大きな提案にいたることがすがすがしい。高木によれば、ACTは「グローバル福祉ガヴァナンス」である。

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