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酒の肴と意外な料理コミュの「食のブランド日本2009-農研機構」

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「食のブランド日本2009-農研機構」 日記からの抜粋

巷では、仕分け作業で独立行政法人がつるし上げを食らっている今日この頃。
昨日開催された、「食のブランド日本2009」。初めての参加。
主催は、農水系の農研機構をはじめとする独立行政法人の4団体。後援が農林水産省。
まず、開催場所は、お台場のホテル日航東京。参加者150名。
このシンポジウム、過去から目をつけていたのだが、なんといっても申し込み多数でいつも気がつけば満席。今年は、Webに掲載された瞬間に申し込み。しばし期間があったが、自宅に参加受付葉書が郵送されてきた。「おおおお、やった!」
何故、申し込みが多いか?
それは、試食会(有料)による交流会があるからです。
単なるセミナーなら、誰も行かないでしょう。
農研機構を含めた農水系研究機関が開発した最新の食材を試食する交流会である。
それも野菜、果物、穀類、魚類、肉類、畜産乳製品の最新品種に加えて、ビール、ワイン、日本酒の試作品まで出てくる。
参加費2000円であるが、素材、飲み物は全部国家機関の持ち込み(国家が栽培してるから国費?)。
支出はホテルの場所代と料理人の技術料だけである。

試食会開始早々、いきなり和洋中華の3人のシェフが演壇に登場。
一般的なレセプションでは、まず行わないメニュー紹介。
それも、提供された最新の食材をどのように調理したかを説明する。
会場の後方パネル・ポスターセッションでは、食材の開発担当者が全員待機している状態である。
以下―メニュー
第2部交流会試食メニュー

日本料理
「紫こぼし(米)」の玄米粥吉野庵添え
「ふゆわらべ(ネギ)」と「しじみ(貝)」をぬたで…辛子酢味噌がけ
「TC2A(かぼちゃ)」「あのみのり(ナス)」「ハタケシメジ(キノコ)」の天ぷら抹茶塩
「里のほほえみ(大豆)」の煮豆
「太秋(柿)」の羊羹
「マツカワ(魚)」と「エコ・めばち(魚)」のにぎり寿し
「エコ・めばち(魚)」のづけ丼ユッケ風
冷製米麺「越のかおり(米麺)」胡麻風味仕立て
「マツカワ(魚)」と「エコ・めばち(魚)」のさしみ

西洋料理

低温調理した「鹿」肉のスモークバルサミコ風味
「秋刀魚(魚)」のグリルと「インカのひとみ(じゃがいも)」アンチョビマヨネーズ焼き
「サワラ(魚)」「あのみのり(ナス)」「にたきこま(トマト)」のプロヴァンス風
「ダイヤモンドポーク(豚)」のハーブロティ「べにはるか(サツマイモ)」のエクラゼを添えて
「にたきこま(トマト)」を使用したパスタマルゲリータスタイル
「関東皮88号(大麦)」を加えた南仏風野菜たっぷりのスープピストゥー
チキンと「ふゆわらべ(ネギ)」のサラダ
「ノーザンルビー(じゃがいも)」と「クエルリッチ(たまねぎ)」のサラダ
「きたろう(リンゴ)」と「チーズホエーヨーグルト」のサラダ
チーズ3種盛り合わせ(GABAチーズ(ソフト/チェダー)ソフトタイプチーズ)
「きたろう(リンゴ)」のタルト
「石垣珊瑚(パパイヤ)」のタルト
「ゆきちから(小麦)」・「ゆめちから(小麦)」を使用したパン

中国料理
「あきだわら(米)」と「ヤマブシタケ(キノコ)」を使ったタラバ蟹入りチャーハン
「紫こぼし(米)」のハスの葉包み蒸し五目御飯
「ふゆわらべ(ネギ)」と蒸し鶏の葱香味そば
ナス「あのみのり(ナス)」と「ダイアモンドポーク(豚)」の辛味炒め
「べにはるか(サツマイモ)」と「シャドークイーン(じゃがいも)」の中華風ジャーマンポテト
「TC2A(かぼちゃ)」のクリームスープ中国ハムの香り
「やまと豚米らぶ(豚)」の広東式叉焼「里のほほえみ(大豆)」の香港式甘煮八角風味添え

そして、乾杯の音頭は一切なし。
いきなり、「それでは、お召し上がりください!」の号令で、一斉にビュッフェに殺到する。
無論、全ての食材が旨いと思える訳ではないが、和洋中華、全てのメニューを食すのは
そうとう胃の負担になる。


◆ 加熱専用の純国産トマト
  実は、日本のトマトは殆ど全て生食用。
  加工用はデルモンテ等の海外品種であったが、
  純国産として甘みを抜いた加熱加工専用トマトを配合したそうである。
  無論、パスタ系のメニューであったが、まあ普通に旨い程度。
  というか、私は体験農園で5年間、デルモンテ系の加工用トマトを栽培して
  嫌という程食しているので、あまり感動は無い。
◆ 下仁田系の新種葱「ふゆわらべ」
  下仁田と深谷葱の中間のような形。
  葱の辛味を抑えた品種。つまり、サラダにそのまま使える。
  和食では葱ヌタが出たが洋食サラダ系では葱を直接使うことは
  殆ど無いので、この葱のサラダは旨し!
◆ 鹿肉
  特に交配させた鹿肉ではなくエゾ鹿を食肉用に育てたもの。
  屋久島では散々鹿肉の刺身を食べたが、さすがにこのような大多数の
  食事会で刺身・生食は出せないので、
  燻製(たぶん温度の低い温燻)になっていた。
  チップはサクラ。非常に香りがいい!これは旨かった。
  加えて鹿肉は脂肪分が少なく鉄分が非常に多い。
◆ 米と小麦粉のパン
  新品種の小麦粉に50%食用米の粉を混ぜた食パン。
  これは、米独特のモチモチ感がいい。
  難点は食用米を使ってしまうためコストが高い。
  しかし考え方によっては、
  米どころがこのパンに着手してみる価値はあるかも。
◆ 「あきだわら(米)」と「ヤマブシタケ(キノコ)」
を使ったタラバ蟹入りチャーハン
  うーん・・・・・・・・これは好き嫌いかも。
あまりに油っけが無さ過ぎる。
  一瞬、インディカ系の炒飯と思ったほど。
はっきり言って、街の中華屋のチャーハンの方が旨い。

と、全メニューは、とてもとても書ききれないが、基本的に全食材に共通しているのは 「健康」である。

この試食会。
参加者は基本的に、小売業、食品産業事業者、料理関係者となってはいるが、企業人の私から見れば事業性への考慮が非常に甘い。というか、やはり研究者が解説の主体者なので仕方ないかもしれないが。
前述の米入りパンもしかり。
「これ、旨いけど、コストは?」って聞くと
「さあ、どうなんでしょう、食用米使っているので高いかも」
そのぐらいは予想がつく!おい!少しはコストの回答考えとけよ!って言いたい。
「旨いと思いますが、どうでしょうか?」だけで小売業とか企業人集めてもねえ・・

地域の観光旅館のバイキングで提供するPRもあると思うのだが。
つまり、失礼な言い方かもしれないが、期待したほどの料理が出てこない、創作性が全く感じられない、どこでも食えるようなメニューを出す旅館が多いのも事実。高価な食材など使わなくて良いから、「健康」と「安全」に取り組んでいる日本の最先端技術の先進食材を並べるだけで、「ブランド・ニッポン限定宿泊コース」ができると思う。
間違っても、「先進食材臨床実験コース」と思われないように。
数の少ないクロマグロ、エビカニアワビばかり並べないで、少しはこうゆう発想も考えれば?

と思った次第。



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