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『世界の肖像』コミュの少女よ、大志を抱け!(5/5) "ガール・チャイルド・ネットワーク"

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「ショナ語(ジンバブエで使われている言葉)では、
 『タワンダ(Tawanda)』の意味は、
 『私たちは、栄え、幸福だ』という意味です。

 これは、男の子の名前に使われます。


 そして、同じくショナ語で、
 『タムプザイ(Tampuzai)』、
 これは、女の子の名前に使われるのですが、

 この意味は、
 『わたしたちは、貧しく、哀れになる』という意味です。」

ベティ・マコニ(Betty Makoni)



サッカー場の空き地に
100人ほどの少女たちが集まってきた。

しばらくして、1人の少女が、
片手を空に突き出して叫んだ。


“Girl child!'
“Sky is the limit!'
「女の子!
 可能性は空まで続く!」

すると、周りの少女たちも、
その少女に続いて声を上げる。

“Girl child!'
“Sky is the limit!'
「女の子!
 可能性は空まで続く!」


ここは、アフリカの南の国ジンバブエ。



少女よ、大志を抱け!(4/5) ベティ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32874921&comm_id=1808806

最初、数人で始めた『女の子クラブ』は、
たちまち100人を超えた。

すぐ、周りの学校にも、
『女の子クラブ』が作られ、
あっという間に、ジンバブエ中に広がって行った。

「わたしは、『女の子クラブ』が、
 互いに助け合えるように、
 "ガール・チャイルド・ネットワーク"を作りました。」

1999年3月21日、ベティは、
"ガール・チャイルド・ネットワーク"を設立した。


「その年、わたしは、500人の子どもたちと、
 200キロ歩いて、地方を周りました。

 私たちは、村から村へと歩き、
 人々に、女の子の権利のこと、
 そして、『女の子クラブ』の意味について、
 話して行きました。」


そして、今では、ジンバブエ中に
500の『女の子クラブ』設立され、
3万人の女の子が参加している。



少女よ、大志を抱け!(2/5) リサ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32702132&comm_id=1808806

サッカー場の空き地で、
リサが声を上げる。

“Girl child!'
“Sky is the limit!'
「女の子!
 可能性は空まで続く!」

リサの声に続いて、回りの女の子も声を上げる。

“Girl child!'
“Sky is the limit!'
「女の子!
 可能性は空まで続く!」


7歳で"ガール・チャイルド・ネットワーク"に参加したリサは、
12歳になって、この『女の子クラブ』のリーダーになっていた。


掛け声の後、周りに集まって座っているメンバーに、
リサは発表した。

「この前、みんなで、本やペンを売りましたよね。
 
 それでは、発表します。

 この売り上げで、
 わたしたちの12人の友だちの
 学費が払えることになりました。
 
 これで、この子たちは、
 学校を続けられるようになりました。
 やりました!」

この12人の子どもたちが立ち上がると、
他の子どもたちは、拍手を贈った。


その後、みんなで新たな問題について話し合う。

「グレースって子が、学校に来なくなりました。
 事情が分からないので、
 彼女に何かとても悪いことが起きていないか、
 確認する必要があると思います。

 彼女のお母さんに手紙を書いてはどうでしょうか?」

みんなで、あれこれ話し合って、
手紙を書くことに決まった。


「エベリンが、街へ行って、
 メイドの仕事をしなくちゃいけなくなったわ。

 わたしたちは、彼女をこの村に呼び戻して、
 学校に行ってもらうために、
 彼女に、いくらか、お金を渡す必要があると思うの。」

そこへ、別な少女が、すぐに言った。

「わたしには、くつさえないのよ!」

それで、別な少女が、
それじゃあベティに頼もうと言い出した。

するとリサは言った。

「いいえ、何でも、すぐに助けに頼っちゃダメ。
 わたしたち自身で解決できる方法を、
 まず探しましょう。

 ペンや本、そして、野菜を、
 もっとがんばって売りましょう。

 そうすれば、もっとたくさんの子が助かるわ。」

少女たちは、全員うなずいて、同意した。



「このクラブは、女の子が、
 自分たちにとって大切なことを話し合う場所なの。

 そして、私たちは、強くいられるように、
 お互いを助け合の。


 このクラブの中は安全よ。

 でも、このジンバブエでは、
 外は、全然違う。


 私たちは、虐待されたり、レイプされたり、
 家でも、男の子たちが楽しく遊んでいる時でも、
 女の子たちは、働かされているわ。

 もし、その子の家が貧しければ、
 男の子だけ、学校に行かせるのよ。

 そして、女の子は、働きに出されるか、
 おじさんと結婚させられるの。


 おじさんは、女の子に家にお金を払って、
 そのお金で、男の子は学校に行くのよ。

 それって、本当に不公平だわ!
 本当に腹立たしいわ。」


「男の子も女の子も、同じ価値があるのよ。
 そして、どっちも、
 良い未来を望んでいるわ。

 わたしたち女の子は、そのことを、
 両親とか周りの人に伝えなくちゃいけないの。


 でも、女の子にとって、そんなことを言うのは、
 まだ、ここでは、あまり簡単なことじゃないわ。


 だけど、ラッキーなことに、
 わたしたちには助けがあるのよ。

 ベティ・マコニは、わたしたちが、
 権利を自信を持って主張することを助けてくれるの。

 ベティは、わたしのヒーローよ!」


「わたしたちは、もっとがんばらなくっちゃって思ってる。

 女の子は、みんな、自分たちの問題を、
 勇気を持って、男の子たちに話すべきだわ。

 だって、もし、男の子が、
 わたしたちが、いかに苦しい目にあっているかを知れば、
 きっと、彼らも変わってくれると信じているから。

 男の子たちは、将来、
 奥さんや娘を大切にする、
 素敵な男性になるのよ。」



少女よ、大志を抱け!(1/5) ジャクリーン
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32675563&comm_id=1808806

"ガール・チャイルド・ネットワーク"のメンバーは、
ジャクリーンがいなくなった後、
心配して、彼女を探していた。

そんなとき、偶然、ジャクリーンと出会った。

「彼女たちは、わたしを、
 家に連れて帰るといいました。

 そして、"ガール・チャイルド・ネットワーク"が、
 学費を、もう払ったから、
 だから、学校へ戻ってきて、と。

 わたしは、本当に、嬉しかったわ。」

ジャクリーンは、そう語る。


「でも、村に帰る前に、
 警察に行きました。

 そして、その家の女の人が、
 わたしを虐待したことを、警察に言いました。

 警察は、その女の人が給料を支払ったのか聞いてきましたが、
 わたしは、貰っていませんでした。


 すると、警察は、女の人に、
 わたしの給料を支払わせました。」

そして、ジャクリーンは、再び、学校へ通いだした。

「学校へ戻ることが、ずっと夢でした。
 わたしの人生が開けたような気がします。

 わたしが大きくなったら、
 女の子たちが学校に行けるように闘うわ。

 子どもは、学校に行くべきよ。
 仕事なんかじゃないわ!」



だが、ジャクリーンのように、
問題が家庭にあった場合など、
家に帰れない子どももいる。

ベティは、活動を開始してから、
すぐに気がついた。

虐待や児童労働、強制結婚、そしてレイプといったことから、
女の子を守る安全な場所が必要だと。

また、刑務所に行った男たちが、
逆恨みして、仕返しに来るかもしれない。

それで、2001年、ベティは"安全な村"を設立した。



少女よ、大志を抱け!(3/5) チチ(Tsitsi)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32830011&comm_id=1808806

「ベティは、わたしの命を救ってくれたわ。
 ベティは、わたしを病院に連れて行って、
 看病してくれたの。」

チチは、そう語る。

「今、わたしは、ベティの"安全な村"にいるわ。

 そこで20人の女の子たちと一緒に、
 家族のように暮らしているの。

 遊んで、掃除をして、食器を洗って、寝て、
 そして、学校へ行って…
 …とにかく、何でも一緒なの!

 わたしたちは、みんな、何かしら辛い目にあってきて、
 だから、お互い、分かりあえるの。

 みんなと遊ぶのが好きよ。
 だって、お父さんにされたことを
 忘れることが出来るから。

 学校もそう。
 昔を思い出す変わりに、
 新しいことを学ぶことに集中するの。

 
 お母さんが恋しくなっちゃったときは、
 この村の3人のお母さんの1人に話に行くわ。

 ここでは、いつも、誰かが
 わたしのことを想ってくれていて、
 それって、とても嬉しいの。

 お母さんたちは、わたしたちの面倒を見てくれて、
 料理をしてくれたり、
 毎朝、起こしてくれるの。
 それで、わたしたちは、
 学校に遅刻しないですんでいるの。

 学校に行く前に、
 お母さんたちは、制服を調えてくれたり、
 教科書の準備をしてくれるわ。

 でも、何にもまして、
 お母さんたちは、わたしたちを愛してくれるの。

 わたしは、ここでは、
 安心して幸福でいられるわ。

 
「ベティに出会ってから、最高に幸せよ。
 ベティは、お母さんみたい。

 もしベティに出会っていなければ、
 わたしは、路上で、ごみをあさっていたかもしれない。
 そして、そこで死んでいたかもしれないわ。

 わたしはが大きくなったら、
 女の子のための、ベティの"安全な村"の
 1つで働きたいわ。」


そして、ベティは、チチについて、
次のように語っている。

「わたしはチチを愛しています。
 わたしたちは似ています。

 あの子は、わたしの子どもの頃を
 思い出させてくれます。

 あの子を見るたびに、
 少女たちの権利のために、
 もっとがんばらなくっちゃって思うんです。


 わたしたちの3つの"安全な村"に、
 60人ほどの女の子がいて、
 みんな、チチと似たような経験をしています。

 その村で、この子たちは守られ、
 将来、より強く生きるように助けを受けています。」



ベティは、
1998年に、『女の子クラブ』を作ってから、
何万人もの女の子のために闘ってきた。


ベティは、女の子を正しく扱わない相手なら、
たとえ有力者でも、容赦をしない。

そのため、彼女には、たくさんの敵がいて、
真夜中に、何本もの脅迫電話がかかってくる。

見知らぬ車が付け回り、
警察が、彼女の事務所に、嫌がらせに入る。

 
「でも、恐れてばかりはいられないわ。

 わたしの夢は、男の子も女の子も、
 人生において、同じチャンスがある、
 そんな国に、ジンバブエをすることなんです。


 でも、毎晩、10本ほどの電話が
 女の子たちから、かかって来ます。

 レイプにあったと。
 

 女の子に対する戦争が起きているんです。

 わたしが幼い頃から続いているこのことに対し、
 わたしは、闘い続けます!」



2007年、ベティ・マコニ(Betty Makoni)は、
子どものノーベル平和賞といわれる、
「世界の子ども賞」
"Global Friends’ Award
 & World’s Children’s Prize"を受賞、

そして、2008年、
女性と子どもの権利のための
アムネスティ・インターナショナルUSA
ジネッタ・セーガン賞を受賞している。


少女よ、大志を抱け!(1/5) ジャクリーン
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32675563&comm_id=1808806
少女よ、大志を抱け!(2/5) リサ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32702132&comm_id=1808806
少女よ、大志を抱け!(3/5) チチ(Tsitsi)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32830011&comm_id=1808806
少女よ、大志を抱け!(4/5) ベティ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32874921&comm_id=1808806
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関連リンク
The World's Children's Prize
for the Rights of the Child 2007:
Betty Makoni
http://www.childrensworld.org/page.html?pid=1231

2008 Recipient of Amnesty International USA's
Ginetta Sagan Award for Women's and Children's Rights
http://www.amnestyusa.org/the-ginetta-sagan-fund/2008-ginetta-sagan-award-recipient/page.do?id=1104607

Washinton Post
Women Forging New Bonds to Break Old Chains
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/06/16/AR2008061602300.html

Betty Makoni Speech
http://www.idex.org/article.php?id=42

国連 United Nations Girls’ Education Initiative
Profile on Betty Makoni and the Girl Child Network
http://www.ungei.org/infobycountry/zimbabwe_1419.html



子どものノーベル平和賞といわれる、
「世界の子ども賞」の2006年の受賞者
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=240244161&owner_id=5766188

2000年の最初の受賞者
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=238369478&owner_id=5766188

コメント(7)

21世紀は、「アフリカの世紀」「女性の世紀」てす。

1人の少女が立ち上がり、自分たちの未来を作ってゆく、なんて、素晴らしいことでしょう!
彼女らに幸あれ、栄光あれ、と祈っています。
素晴らしい事が起きてるんですね。
ベティの勇気に拍手を送ります。
彼女の闘いはこれからも続くでしょうけれど
どうか勇気を持ち続けて欲しいです。
彼女の安全な村がこれからも数を増やし
女性だけでなく男性の賛同者が協力してくれるようになる事を
祈りたいと思います。
女性達だけじゃなく、男達も変わらなくてはダメですね。
お久し振りです。シリーズ全て読ませてもらいました。 w
いつもいつも感動を覚え、私の最善を尽くそうという気持ちが
奮い起こされます。
全ての子供が賢く優しく育つように、変えていかなくてはいけませんよね。
男児女児共に平等の意味を学ばなくては、’女性に対する戦争’、は
止むことが無いはずです。

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