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レコーディング&ライブ日記#2コミュの坂本龍一(教授)「未来派野郎」レコーディング記録 #5 「黄土高原」

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「黄土高原」

 あのイントロ〜メインに流れる4声のコード和声は、教授がビクタースタジオ201stのソファーに寄りかかりながら、セッティングされたシークエンサー・MC-4に向かって一人で黙々と打ち込んでいたものである。

教授は譜面か何かメモみたいな簡単な走り書きを少し書くと、後は全くヘッドアレンジの状態で何も見ないであの複雑な和製をひたすら打ち込んでいた。
ローランドのMC-4は最大4和声をコントロールできるシーケンサーなのであるが、それをフルに使いきって作った訳である。 4声和音の音色は、完全にDX-7のみで作っていたはすだ。あの和声はプロのミュージシャンでも解読するのが難しい代物であろう。

ある日当時ビクターのアーティストでファーストアルバムを教授にプロデュースしてもらった飯島真理さんが、ディレクターの田村氏(小泉今日子さんのディレクターでもあり、その後独立し現在はポルノ・グラフィティーなどを手がけている方。)と共に現れた。

丁度、スタジオでは黄土高原のダビング作業中であり、その曲を聴いた田村さんはその場で教授にこの曲を飯島真理さんがボーカルバージョンで歌ってもいいだろか?という事をやんわりと切り出していた。教授もまんざらではないようで、是非・・というような会話が交わされていたと記憶している。

その後この時の交渉は、単なる立ち話でなくその後井上鑑氏のアレンジで実現して発売された。 4声シーケンサーの裏でウニウニ聞こえるパッドシンセはPROPHET-5で作ってMC-4のCV-2でPROPHET-5のフィルターを音楽的にフィルターが変動するようにコントロールするシーケンスデータを打ち込んでいる。かなり凝った作りである。全編に流れるエレピはDX-7が基本シンセである。
リズムはFairlight。ボーカルは吉田美奈子さん。

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